南陽市の北部にある小滝地区に、国道348号線と県道5号線のT字路があります。山形市方向から走ってきた時、このT字路で曲がらないで直進すると、国道沿いに、「くぐり滝」の道路案内標識が出てきます。
この標識に従い、山峡を4キロほど行くと、水林があります。この渓谷に、自然が巨岩をくりぬいた、くぐり滝があります。水バショウ、天然ブナ林に囲まれ、春は緑、秋は紅色に染まり、野鳥の声が美しい所です。近くには熊野神社、明神の祠があります。この川水は吉野川の源流で、春の雪解けや五月雨の頃は水量も多く、岩穴狭しと流れ出ます。
江戸時代の頃、米沢上杉藩は、下流の水資源確保のため、滝の奥地を「御料林」と定め、山守・水守7世帯を住まわせ「水林」地区としました。今は地区には誰も住んでいませんが、国有林の中にあり、天然ブナ林の大木も続き、多くの沢水を集め、大堤を経て、くぐり滝をつくります。
その昔、宮内熊野大社の修験(やまぶし)はこの滝でみそぎをして、白鷹山へ向かったとも伝えられています。
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