市長のコラムNo.44 最も長い9日間の始まり(R6.6.1発行)
秋葉山火災で消火に力を尽くして下さった消防団をはじめ全ての皆様に、心からの敬意と感謝を捧げます。
5月4日、秋葉山林野火災の報告が私に入ったのは、13時49分でした。
「消せそうですか?私も現地確認したほうがいいですか?」と尋ねたものの、心配で現場へ。
14時21分に到着。
その時点で既に消防が山形県の防災ヘリを要請していましたが、4年前の十分一山での火災で、県の防災ヘリでは消火しきれず、自衛隊の災害派遣を経験していました。
県と自衛隊では、放水能力に約十倍の差があり、県を通して自衛隊を要請できるのは市長だけです。
出火した地点に赴く南陽消防署員に急いで頼みました。
「その目で見て、防災ヘリで消せるのかどうか、確かめて下さい。その状況によって、自衛隊の災害派遣を県に要請するかどうか、私がここで決めます。」
約十分後、「この火の勢いでは…無理です」との答えに、即断しました。
「14時33分自衛隊を要請する。このことは現地指揮本部での判断である。」
長い9日間の、これが始まりでした。
【令和6年6月1日更新】