市長のコラムNo.45 防ぐ方法を知っていれば(R6.8.1発行)
待望の子宝を授かり喜んでいた若い夫婦。妊婦検診で産婦人科を受診していた妻は、お医者さんから「ちょっと気になることがありますので、検査してみましょう」と言われました。
数日後、受診した妻は、お医者さんから検査の結果を告げられます。
「子宮頸がんです。」
がんのステージは1~4期のうち、1B期。ステージ1であっても、子宮と周りの組織を切除する「広汎子宮全摘術」という手術が必要です。
妻はこの時、妊娠19週目。化学療法や放射線療法は、胎児に影響があるためできません。母体のためには、できるだけ早く子宮を全部摘出する必要がありますが、赤ちゃんを無事に産むためには、できるだけ長く子宮で育てたほうが望ましい。
母体と赤ちゃん、どちらをとるか。
この話は、フィクションです。でも現実に起こっていることでもあります。
子宮頸がんの発症を防ぐのがHPVワクチン。がんの前兆を早期発見するのが検診。どちらも重要です。知らずに辛い思いをする方を少しでも減らしたいから、お知らせしています。
【令和6年8月1日更新】