小 野 健一郎 議員 質 問
○議長  最初に、11番小野健一郎議員。
〔11番 小野健一郎議員 登壇〕
○小野健一郎議員  おはようございます。
 私は、既に通告しております3項目について質問いたします。
 本年も師走となり、年末恒例の国内・国外の十大ニュースが発表になりますが、その中に必ず入ると言われておりますのが9月11日のアメリカ・ニューヨークのワールドトレードセンター・世界貿易センタービルへのテロ事件で、同時多発テロ事件は9月定例会会期中でありましたので、議員控室のテレビで映画の1シーンのような、あり得ない、あってはならない事件を見ました。消防や警察、救急の方々や貿易センタービルに勤務されておられる方など多くの方々が犠牲になられ、いまだ行方不明者も数多くおられます。アメリカの自由な社会、安全神話は完全に打ち砕かれました。
 同じころ安全神話が崩れたものに狂牛病があります。牛の海綿状脳症は日本にはないと言っていたものが、1頭、9月11日、狂牛病を疑う牛の確認がなされました。風評被害を防ぐために農林水産省にBSE対策本部を設置し、情報を開示し、消費者、生産者、関係業者の対応に努めていただいておりますが、牛肉の価格低迷などその展開は御案内のとおりで、これからの安全確保に時間と経費が相当かかるであろうと思われます。
 安全・安心は、アメリカ同時多発テロ事件、狂牛病ばかりでなく、今やいろいろな分野での重要なキーワードであります。安全な食料、安心な米、安全な車、安心して住める家などなど
で、福祉や環境の分野にまで使われております。
 荒井市長は、11月27日の「安全で安心なうるおいのあるまち・南陽」市民大会で、南陽市では「安全で安心なうるおいのあるまちづくり」は3年前から使っていたもので、国や県の下請で使っているのでは決してないので、誇りを持って「みんなでつくろう 安心のまち」を築いていこうと力強くあいさつされました。
「安全で安心なうるおいのあるまち」は、3年前から南陽市がまちづくりの大きなテーマとして打ち出しておりますが、私は、平成10年、第10回南陽市長選挙に出馬なされた荒井幸昭市長候補者の公約の一つでもあったと記憶しております。平成10年7月の暑い暑い中を、市民、有権者の皆様に失礼だからと背広を脱がず、朝早くから夜遅くまで、市内隅々、隈なく御自分の市政への熱い思いを説きながら選挙運動に励まれたのが脳裏に浮かびます。
 見事当選なされ第6代市長に就任なされ、平成10年8月の第4回臨時会での市長の発言を議事録で見ますと、「市議会と十分に連携を密にし、車輪の両輪のごとく、つかず、離れず、互
いが切磋琢磨し合いながら市民の負託にこたえ、ともに市勢発展に寄与することが肝要」と述べておられますし、また、「職員が明るく、伸び伸びと互いに英知を出し合い、市民本位の開かれた行政実現のために持ち場持ち場で精いっぱい職務に精励し、職員としての誇りと自覚を持っていただきたい。その結果、仮に責任問題に触れることがあれば、その責任は市民に対して
も議会に対しても市長の私がとらせていただき、市民皆様の行政に対するもろもろの期待に対応させていただきたい」と述べておられます。
 9月定例会では、「7月30日市長就任以来、市の抱える多くの課題や進めるべき施策の概要等が見えてまいりましたので、市政の安定的発展、市民本位の明るく心豊かで開かれた市政運営を目指して努力してまいります」と述べておられます。
財政運営については、財政の健全化を図るために財政の立て直しを最重要課題とするが、世代間の負担の公平のために起債の新規発行額と起債元金償還額との均衡を図り、必要な施策の展開を図ってまいりたい。組織機構の見直しについては、横の連携がいかに生かせるか、組織機能が十分発揮できるか、見直しを図りたい。地方分権の時代に合わせ、資質の向上を図りながら行政のむだも極力排除し、すっきりした機構にしていきたい。行政運営の透明性については、情報の開示を積極的に進めながら、市政の中身が市民に見えてこそ市民の理解が得られるもので、職員ともども鋭意努力してまいりたい。ハイジアパーク南陽の運営についても、市所有の財産として必要な維持管理は行ってまいりますが、会社の運営については一層の自助努力を要請いたしたいなど述べておられます。
 平成11年3月の定例会では、荒井市長初めての施政方針を表明されました。平成11年度の五つの基本方針と12の重要事業、さらには主要施策として掲げた5項目の実現化を明確に述べられました。平成12年、平成13年の施政方針についても、明確に「安全で安心なうるおいのあるまち・南陽」を打ち出しておられます。
いずれの施策も、絵にかいたもちではなく、砂上の楼閣となることなく、事業の完了や事業の着手、進行中であります。着実に安全で安心なうるおいのあるまちづくりを進めておられると思います。
 常々「情熱・体力・気力のある限りまちづくりを推進していく」との力強い言葉を承っておりますが、21世紀の確かな南陽のまちづくりのためにも、明年予定されます第11回市長選挙への再出馬にはどうお考えになっておられるのか、御所見をお尋ねいたします。
 次に、第4次南陽市総合計画について質問します。
第4次南陽市総合計画は、3月定例会で基本構想を議決し総合計画となったものですが、第3次総合計画が開発型であり社会資本の整備に最重点が置かれており、一定の飛躍の礎ができたとし、さらに、社会情勢の変化、行政を取り巻く情勢の変化、価値観の変化、多様化を考えれば、市民のニーズは経済的豊かさとともに精神的豊かを求め、潤いのある暮らしを求めているもので、従来の行政主導型のまちづくりでは市民の満足が得られなくなっており、ともにつくり上げていくまちづくりが地方分権時代におけるまちづくりと行政運営の根幹になってきていると第4総の序文でうたっております。
「安全で安心なうるおいのあるまち・南陽」の実現のために、基本構想を踏まえて計画期間を平成17年度までの5カ年間とし、発展構想は、情報・文化・交流のまちづくりであり、分野別基本目標は、「安全で快適なまちづくり」「安心でやさしいまちづくり」「豊かで活力のあるまちづくり」「生きる力と喜びに満ちた生涯学習のまちづくり」「新しい地域社会づくり」と五つの基本目標を定めて施策の体系をつくっており、62の施策や事業を重要事業として優先的・積極的に推進し、国、県に促進要望していくと示してあります。
一つ一つの施策が具体的であり、場所等もよくわかる理解しやすいつくり方だと思います。必ず総合計画は実現するものと思いますし、しなければならないと思います。計画実現のため、市長がよく言われる、行政がなすべきこと、行政と市民が手を携えてやるべきこと、市民の皆様にやっていただくようお願いすることと区分けをしますと、主な課題と方策はどうでしょうか。
 次に、総合計画の期間では2年目に当たる明年度の予算編成についてお尋ねします。
小泉内閣は聖域なき構造改革を推し進めようとして、地方交付税制度の見直しや地域総合整備債の見直しなど、地方に痛みを分かち合おうとしているやに仄聞します。また、長引く不況はデフレスパイラルを引き起こしかねないと取りざたされております。
 経済報告では、景気は8月には悪化しつつある、9月は悪化している、10月はさらに悪化している、11月は一段と悪化しているとのこと 
ですし、10月の失業者数は全国で 352万人にもなり、完全失業率は過去最悪の 5.4%、男性で 5.8%、女性で 4.8%。男性の 5.8%は過去最悪で、求人が 0.6%減に対して求職者は 4.4%の増、求人倍率は0.55倍ですから2人に1人は就職口がなく、特に問題なのは15歳から24歳までの若年層が10.7%と失業率が高く、年金制度
にも影響があるとテレビで報じておりました。
 日銀山形支店によれば、県内の10月の景気は、生産、雇用、所得の減少により個人消費が落ち込んでおり、デパートの販売額は前年比で11.7%ダウンしているとのことであります。倒産も
件数、負債額とも過去最悪と報じております。
このような情勢の中での明年度の予算編成は御苦労の多いことであろうと思いますが、荒井市長は景気の悪いときは行政が引っ張っていくと頑張っていただいておりますが、明年度の予算編成はどのようにお考えでしょうか。
また、経済再生が長引く中、どこにどのように重点を置いて編成されるのでしょうか。
さらに、税収の見通しはどうでしょうか。
以上、お尋ねいたしまして質問を終わります。
○議長  ただいまの小野健一郎議員の一般質問に対して答弁を求めます。
 市長。
〔荒井幸昭市長 登壇〕
○市長  おはようございます。
11番小野健一郎議員の一般質問にお答えを申し上げます。
最初に、明年の市長選への再出馬についてという御質問でございますが、今、小野議員からるる3年前を思い、振り返りながら、いろんな御高説を含めて御質問いただきました。3年前の姿を思い浮かべると、市長としての責任の重大さをまず痛感いたしているところでございます。
私は、3年前にも「情熱・気力・体力がなければこの市長職は務まらない」ということを申し上げながら、市政の安定的発展と改革ということを大きな目標に、そして「安全で安心なうるおいのあるまち・南陽」を構築するために立候補を決意した経緯がございます。
議員御指摘のとおりでございます。今、3年を振り返ってみて、私の公約したことが議会初め職員、市民の皆さんの適切なる御指導あるいは御理解、御協力をいただきながら、一歩一歩でありますが、確実に実を結びつつあるものと自負をいたしているところでございます。
来年度、明年の市長選への対応でございますが、各地区の後援会、いろんな形の中で話し合いをさせていただきました。前向きに、市長、取り組めと、我々も頑張りたいと、市長にも頑張っていただきたいという声を、そして励ましをいただいているところでございます。私は、まだ情熱・気力・体力においては前回同様一歩も落ち込んでいないと、こんな思いでいるところでございます。しかしながら、前回支援をいただきました議会議員、そして新たに当選されました3人の議員の方々とは、明年の市長選再出馬についての話はまだしていない状況下にあります。年が明ければ、前回支援いただいた議員、そして新たにこの議場におられる3人の議員にもお話し合いをかけながらはっきりとした態度を決めるべきだろうと、かように考えているところでございます。
新年明ければ、各会派、そして各議員とも十分に明年の市長選への煮詰めをいたしながら、3月議会までははっきりとした形で出馬表明が、あるいは出馬表明を断つというようなこともあろうかと思いますが、現状では前向きに出馬の方向に向かって頑張っているということを御理解いただきたいと思います。
何といっても、今御指摘ありましたように行財政を取り巻く環境が非常に厳しいわけでありますから、決断、実行、そして責任をとるという市長の三つの方針をしっかりと今後も継続しながら、市民の皆さんの「安全で安心なうるおいのあるまち・南陽」の負託にこたえる必要はあろうかなと、こう思います。御理解を賜りたいと思います。
次に、第4次南陽市総合計画についてお答え申し上げます。
 総合計画の着実な実現を図るため、主な課題と方策につきましては、ハード面とソフト面との連携のとれたまちづくりを推進していく必要があると考えております。
当面する事業で申し上げるならば、新年度からは赤湯停車場街路事業が着手されますが、本事業を効果のあるものとするためには、市の支援事業はもちろんのこと、赤湯温泉通りのまちづくりと一体となることが重要なことだろうと、このように考えております。沿道や商店街の景観整備、また、まちづくり活動などは商店街を含め地域住民が主体となるべきだろうと考えております。また、旧宮内農協倉庫群保存活用事業につきましては、双松まちづくり推進協議会で真剣な取り組みをいただいておりまして、さきの蔵のコンサートも成功裏に終了したこと、その御苦労に敬意を表したいと思います。
このように、行政によるハードを中心とする環境整備の効果を発揮するためには市民による利活用などソフトの取り組みがとても重要でありまして、これがハードとソフトの連携のとれ
たまちづくりと考えているところでございます。
今後、赤湯駅前交流広場の整備、新町振興道路整備事業を初め「安全で安心なうるおいのあるまち・南陽」のさらなる推進に向けて、重要かつ肝要な施策については、市民参加をいただきながら、市民が選択し誇りに思える南陽市のまちづくりを進めてまいりますので、議員各位、市民の皆様のより一段の御理解と御協力をお願い申し上げます。
次に、明年度の予算編成についてお答え申し上げます。
 第1点目の明年度の予算編成についてでありますが、国の予算編成が現在大きな山場に差しかかっているところでありまして、地方交付税削減、地域総合整備事業債の見直しなど地方財政折衝がどのような決着を見るか、私は危機感をもって注視をいたしているところでございます。
その結果によりましては、予算編成に重大な影響が生じるものと危惧をいたしているところでありますが、投資的経費を少しでも多く割けるように、しかしながら、公債費の均衡もまた健全財政への一番重要な課題でありますから、これらの整合性をとりながら健全財政を目指して予算編成をいたしたいと、かように考えているところでございます。
第2点目の予算編成の重点についてでありますが、来年度の重要な課題は、まず平成15年春の開校に向けた赤湯小学校の全面改築整備事業を着実に推進することを中心といたしまして、第4次総合計画に位置づけられました課題解決に努めていくこと、市内景気に最大限配慮した予算編成を行っていきたいと考えているところでございます。
第3点目の税収の見通しでありますが、景気がここにきて一段と悪化し市内の状況も厳しさが増している中で、来年度の税収も非常に厳しい状況が続くものと存じておりまして、13年度当初予算の税収よりも厳しくなるものと推察をいたしているところでありますが、税収確保をする上でも一日も早い景気回復を心から願っているところでございます。
以上でございます。
○議長  再質問に入ります。
小野健一郎議員。
○小野健一郎議員  何点か再質問をさせていただきますが、先ほど市長の再出馬についてお尋ねをした中に狂牛病のことを触れさせていただきました。この狂牛病の風評被害対策、これは非常に大変なわけでございますけれども、今や生産者あるいは食肉業者のみならず、温泉旅館やレストラン、飲食店の料理にも市内では影響を及ぼしているというふうに聞き及んでいるところであります。
 農林水産大臣や厚生労働大臣が牛肉を食べるというふうな映像を流したわけでありますけれども、効果はどうも少ないと。むしろ学校給食で児童が笑顔で安全で安心なおいしい牛肉を食べるような、そういう映像の方が非常に効果があるんじゃないかというふうなことを言っておられる人がおりました。私も同感だなというふうに思ったわけでありますが、この際、近隣の市町あるいは県内の市町村で連携しながら、国、県に対してさらなる対策推進を風評被害に対して要請すべきでないのかなというふうに思っております。いかがでしょうか、お答えをいただきたいと思います。
 それから、第4次の南陽市の総合計画についてでありますが、この計画書のページ数でいきますと、 127ページには新しい地域社会づくりとして中国南陽市との交流事業が載っているわけであります。中国南陽市との交流事業は、昭和59年に南陽市から日中友好訪中団を派遣しまして中国南陽市を訪問し、さらには昭和63年10月には友好都市の締結を見ているわけであります。
不世出の外務大臣と言われた陸奥宗光は、国会演説で外国との交際はギブ・アンド・テークでなければならないと言ったと言われておりますが、中国南陽市との交流事業も社会情勢の変化、行政を取り巻く情勢の変化などを考えますと、交流のあり方、方向性も検討すべきでないのかなというふうに思いますがいかがでしょうか。
さらには、 104ページに書いてございます安心でやさしいまちづくりの基本目標の中に不法投棄物対策事業が載ってございますが、過般、高畠町では郵便局と連携をしながら不法投棄の監視に努めるというふうな報道がなされておりました。非常にこれも有効なことではないかなというふうに思いますので、御所見、お考えはいかがかなというふうに思います。お聞かせをいただきたいと思います。
 さらに、 108ページの安心でやさしいまちづくり、白竜湖景観整備の促進、さらには、同じ白竜湖でございますが、89ページには安全で快適なまちづくり、都市公園、白竜湖公園の整備促進と、こういうふうに載ってございますが、お話では、保全のみでは事業の進展がなかなか進まない、白竜湖を生かす方策が必要であるというふうに仄聞をしているところですが、整備の方策をお聞かせいただきたいと思います。
それから、予算編成に関連しててございますが、市長は、市内の景気に配慮するというふうなことでの予算編成の方針、さらには景気回復を一日も早く望むというふうなことでございますが、この景気回復には雇用も大事な面がございます。雇用の創設には、市として、市長として頑張っていただいておりますけれども、ワークシェアリングというふうなお話も聞くわけでありますので、実際に実施している自治体もあるというふうに報道があるわけでありますが、御案内のとおり1人の仕事を2人で分割して雇用の機会を広げるというワークシェアリング導入のお考えはいかがでしょうか。
 以上、再質問させていただきます。よろしくお願いします。
○議長  市長。
○市長  再質問にお答えを申し上げます。
最初に狂牛病の件でございますが、学校給食が一番PRになるのかなと、御指摘のとおりかと思います。南陽市立の小学校あるいは沖郷中学校の給食、メニューどおりやらせていただきまして、牛肉を省いた料理ということは考えなかったというふうに教育長から報告をいただいているところでございます。
やはり3市5町を中心に米沢牛の銘柄の産地でありますから、この辺も十二分に置広を通しながらもう少しさらなる、安全宣言をしているわけですから、PRの方法もまた一考する必要があるのかなと、かように思うところでございます。
それから、安全で安心なまちづくりの中で、高畠町はせんだって確かにやっておりました。助役と局長の覚書。我々はそれ以前に、正式な覚書はございませんが、災害時における郵便局等の協力関係、それから不法投棄含めた、あるいは道路破損含めた郵便局との連携は、覚書そのものはございませんが、口頭の中でそのような要請をお互いが了としていることを御理解いただきたいと思います。
それから、白竜湖、保全だけではうまくないんじゃないかということでございます。私もそう思います。現状でいけば白竜湖そのものがやはり泥炭によってなくなってしまうという心配がございまして、何回もこの議会で申し上げているとおり、県にも重要要望事業として14年度出す手はずでいましたが、県の方からまずいと、待ってくれというような御指導もいただいた経緯がありまして、それではどうするんだということで区長会を中心にあの1万 7,000余名の署名をいただきまして、我々も15年度の重要要望事業として正式に要望を繰り広げたい、活動を繰り広げたい、かように考えているところでございまして、過日、12月5日には区長会の代表とうちの総務課長が総合支庁にその署名簿を渡しながら今後の白竜湖の整備保全について要請を行ってきたところでありますし、我々も正式に市の重要要望事業として、非常に厳しい点は過去の経緯からも推察をできますが、なお一層努力しながら、保全だけでなくある程度の整備をしていかないと白竜湖そのものがなくなってしまうということも十二分に認識しておりますので、そのような活動を進めていきたいなと、かように思います。
 それから、中国南陽は最後にさせていただきますが、雇用創出のワークシェアリング、これは今民間企業の中で取り入れをできる企業、できない企業があるわけでございまして、市としての考え方としては、今のところそういう指導なりあるいはそういう話し合いをする時期じゃないだろうなと、こう思います。
 ただ、我々も雇用創出に向けては、国の創出に関する経費あるいは県の経費等も十分に生かしながら最終日の追加予算の中で雇用創出というものを考えた予算を提案したいと、このように考えておりますし、市としてもいろんな面で雇用創出に努力をいたしております。例えば本年度から公民館、地域の方々にお願いしました。16名の職員を引き揚げましたから、16名の民間の方々が雇用になっております。また宮内駅前の乳幼児センター、これも20名近い方々が雇用になっておりますし、来年度予定されております赤湯の乳幼児保育センター、80名の要望しておりますが、最終的にどうなるか心配でありますが、ほぼ80名だと仮定すればやはり三十五、六名の雇用創出ができるだろうと、このように思っているところでございます。
 非常に市内の業界、すべての業界において苦しさがにじみ出ていること、私も百も承知しておりますが、我々で、自治体でできる範囲というものはある程度限定されておりますが、市としての雇用創出に向けてはさらなる努力が必要だろうと、かように思っております。
 それから、中国南陽との今後の問題でありますが、やはり議員御指摘のとおり、本来はギブ・アンド・テークが交流の一番のかなめだろうと思います。しかしながら中国南陽との交流の中で、ギブということは十二分に尽くしていると思いますが、テークというものが少ないんじゃないか。
 今回、中国南陽から見えていただきましたが、私が議長時代、中国南陽にこちらの使節団として、私ちょっと体調の面で行けなくて当時副議長でありました渡部 敬副議長に代行していただきましたが、そのときの報告によりますと、技術者交流はやろうと、行政レベルの交流はここでやめようというふうな話し合いがなされたというふうに理解しております。今回、中国南陽から見えていただきまして、来年はぜひ市長さん初めて来てくださいということでありましたが、私はやんわりとお断りをしておりまして、我々はあの10月の全協でお配りしたとおりの約束しかしてございませんし、これからも技術交流という形の中で受け入れは必要かと思いますが、行政、市長初め議会の代表とか市民の代表が行政レベルで派遣するということは差し控える必要があるのかなと、こんなふうに考えておりますので御理解と御協力をいただきたいと思います。以上です。
○議長  再々質問に入ります。
小野議員。
○小野健一郎議員 ありがとうございました。
 第4次の南陽市総合計画についてはまだお尋ねしたいことが多くありますけれども、これからの議員各位の一般質問の通告と重複するというところが多くありますので、後の一般質問の答弁をお聞きすることにして質問を終わります。ありがとうございました。
○議長  以上で11番小野健一郎議員の一般質問は終了いたしました。御苦労さまでした。