髙 田   豊 議員 質 問
○議長  最初に、6番髙田 豊議員。
 〔6番 髙田 豊議員 登壇〕
○髙田 豊議員  おはようございます。6番髙田であります。
 私からは、既に通告のとおり、1項目3点について御質問をさせていただきます。
 現在、南陽市の人口は3万 6,749人であります。平成10年の3万 7,030人から毎年減少している現状であります。この人口減の問題は本市だけの問題ではないことは承知しておりますが、何らかの市独自の対策が必要になってくるのではないでしょうか。
平成11年度に荒井市長が制定されました「すくすくサポート」も市独自の施策であり、助かっている家庭が多いと聞いております。月 3,000円の補助金が第三子の保育料に使われているかというと、必ずしもそうではない方が多いとは聞いておりますが、親子そろっての食事や、親子のコミュニケーションを図る意味で、大きな役割となっておると聞いております。そこで、今後ますます子育てしやすい環境をつくっていくためにどのような施策をお持ちか、まず1点お聞きするものであります。
 2点目は、若者も住める市営住宅の建設についてでありますけれども、若い男女が結婚しアパートなどを借りる際に、本市を離れ近隣の市や町に居住している話をよく耳にいたします。仕事の関係等さまざまな理由はあるとは思いますけれども、本市から市民を流出させないための一つの手段として、新しい市営住宅が必要ではないかと考えております。
 赤湯小学校の建設という大きな事業を控え、大変な時期だとは思いますけれども、どのようなお考えでおられるのか、2点目をお聞きするものであります。
 3点目の質問は、優良宅地の造成の問題であります。
 この問題は、前項の質問とも関連いたしますが、南陽市民を他市町村に流出させないようにする市営住宅の建設とあわせ、若い世代にも購入できる低価格の宅地造成も必要だと思っておりますが、将来、本市における住宅政策をどのようにお考えかお聞きするものであります。
 以上、申し上げましたが、当局の明快なる御答弁を御期待申し上げ、私の質問を終わります。
○議長  ただいまの髙田 豊議員の一般質問に対して答弁を求めます。
 市長。
 〔荒井幸昭市長 登壇〕
○市長  それでは、6番髙田議員の御質問にお答え申し上げます。
 子育てしやすい環境づくりにおける市独自の事業といたしまして、ただいま議員の方からもありましたように、一つは、平成11年度から子育て支援の「すくすくサポート事業」実施をいたしておるところでございます。
 二つ目には、平成12年度から南陽市乳幼児保育センターを宮内駅前にオープンいたしまして、多くの御利用をいただいているところでございます。14年度重要事業として、さらに赤湯地区にも乳幼児保育センターの建設を、今、県、国の方にもお願いをしているところでございまして、こういう施設を整備することによって、なお子育てしやすい環境になるのかなと思います。
 それから三つ目は、本年度から県の乳幼児の医療制度でありますが、これは県では所得制限を引いてございます。市は独自に所得制限を撤廃をさせていただきまして、就学前のすべての乳幼児が給付対象となるよう準備を進めておるところでございます。そのための予算も相当額に及びますが、やはりすべての就学前の乳幼児を対象にするのが私は公平なやり方ではなかろうかと、かように考えているところでございます。また、延長保育等もさせていただいておりまして、若い御両親が仕事に出ても大丈夫なような形の中でやらせていただいております。
 それから四つ目には、学童保育を充実させていただいております。いろいろお話がありまして、学童保育の場合も一応5時ということですが、大抵お勤めになっている方々は5時まで仕事をなさっている人が多いので、5時半くらいまではお預かりしなさいよという形で、5時半までお預かりをしている学童保育施設を、今、充実をいたしておるところでございます。
 これからも、安心して子供を産み育てることのできる環境づくりに向けまして「子どもプラン」の策定をさせていただきましたから、その推進に向けて、なお全力を挙げて努めてまいりたいと、かように考えておるところでございます。
 それから、第2点目の、若者も住める市営住宅の建設促進でございますが、公営住宅制度は住宅に困窮する低額所得者に対して安い家賃住宅を供給することが目的であるため、若年層のみを対象としたものではございません。昨年度において、市営関口住宅建てかえ基本構想を策定をいたしたところでありますが、今後、今御指摘いただいた点も勘案しながら、各種施策等々の整合性を図りながら取り組みを進めていきたいなと、かように考えておるところでございます。
 それから、第3点目の、若い世代にも購入できる優良宅地の造成と、その推進施策についてでございますが、若者の土地つき住宅購入可能な価格は大体 2,500万円程度であろうと、このように推測をいたしております。そうなれば、土地が坪単価で10万円以下に抑えることが土地政策上大事な課題でないだろうかと思いますし、第4次総合計画の策定の過程でもそのような御議論をいただいたところでございます。
 具体的には、今年度から都市計画マスタープランの策定に入りますので、議会初め市民皆さんの御意見をいただきながら、実効性のある市街化計画の樹立と実現化の取り組みをいたすとともに、住宅地開発助成金の交付や、住宅建設資金融資あっせん利子の補給なども視野に入れながら、住宅づくりを支援してまいりたいと考えております。
 また、あわせて、公営住宅のみならず民間事業者とも連携した住宅づくり支援政策の整備を進める必要があろうかと、このように考えておるところでございます。以上でございます。
○議長  それでは、再質問に入ります。
 髙田議員。
○髙田 豊議員  大変前向きな御答弁、まことにありがとうございます。また、小泉首相を思わせるような自分の言葉での御答弁、大変感動いたしました。
 何点か再質問させていただきます。各学校や幼稚園、保育園などで、うちにも来ておりますが、「現在の住宅に満足か」などというアンケートが来ております。また、満足していないというふうにお答えになった方には、どのような問題で満足していないのか、このようなアンケートがございました。間取りが少ないとか騒音がうるさい、そういうふうなアンケートがございましたので、市独自でもやっていらっしゃったと私は聞いておりますけれども、その結果なども教えていただければ幸いでございます。
 あとは、平成13年度から16年度にかけて県営関口住宅も建てかえというお話を聞いておりまけれども、現在どのような状況か、もう一点お聞きしたいと思います。
 あと、1点目でございますけれども、「子どもプラン」の策定という答弁がございましたが、具体的にどのようなものなのか、わかる範囲で御答弁いただきたいと思います。以上です。
○議長  それでは、再質問に対して答弁を求めます。
 建設部長。
○建設部長  お答え申し上げます。
 過年度ですが、住宅マスタープランの策定の中で、住宅に関するアンケートを実施いたしました。その中で住宅に関する結果と申しますか、現在の状況の中で十分満足しているという結果は、 100%はいっていないところでございます。
 関口住宅の建てかえでございますが、ただいま市長の方と協議いたしておりますが、赤湯小学校の改築完了後、具体的な計画に入りたい、このように考えているところでございます。 
 県営の関口住宅の建てかえ計画でございますが、今年度、13年度から平成16年までの中で3棟という考え方で、県の方からお伺いしているところでございます。
○議長  次に、斎藤市民福祉部長。
○市民福祉部長  「子どもプラン」の具体的な内容でございますが、まず四つ大きな目標を立てております。一つ目は、子育てを皆で支える社会環境づくり。2点目が、多様化するニーズにこたえる保育サービスの充実。3点目が、子育てと仕事の両立を支援する就労環境の整備。四つ目が、子供が健やかに育つための環境づくりの推進ということで、この具体的な四つの目標に向かいまして、各個別に24のさまざまな保育需要の対応でありますとか、そういったもろもろの施策をこの「子どもプラン」の中で目標として立てております。
 また、この「子どもプラン」は17年度までの目標でございますので、その17年度まで保育施設環境の整備でありますとか、あるいは保育需要の多様化に対応する数値目標なども含めてこのプランの中で取りまとめておりますので、なお、この「子どもプラン」の詳細については配付申し上げておりますのでごらんいただきたいというふうに思います。
○議長  それでは、再々質問に入りますが、ありますか。
 髙田議員。
○髙田 豊議員  ありがとうございました。
 子育てしやすい環境という点におきましても、赤湯地区にも乳幼児保育センターを予定されているというふうなことで大変安心したわけでありますけれども、まず、ほかから引っ越してこられた方が公共料金が高いというようなことで大変びっくりしていると。水道料などでございますが、そういうふうなお話もお聞きするわけであります。そういう面で、見直しというものは必要であるかどうかは別といたしましても、やはり今後、子育てしやすい、産み育てやすい環境をやはりつくっていくべきではなかろうかというふうに思っております。
 また、市営住宅の件でございますが、大きい建物を一つということではなくて、上の部屋の方や下の部屋の方に気を使わずに生活できるように、私は小さな坪数でもいいと思うので、一戸建てに建てていただいて、本当に、夜トイレなどで水を流してうるさいとか、そういうものがないように一戸建てがいいと私は思っておりますけれども、市長のお考えはどのように思われますか、最後に質問させていただきます。
○議長  市長。
○市長  最初に、南陽市が公共料金が高いと御指摘いただきました。特に水道に関してでございますが、南陽市は従前は県内一高いという話がそのまままだ残ってございまして、現在では水道事業をやっている県内のあれでは中堅であります。決して南陽市が水道料金がほかから秀でて高いということではございませんので、従前の考え方を変えていただきたい、かように思うところであります。
 それから2点目の、市営住宅をどのように考えておるかということでございますが、議員御指摘のとおり私もそのように思います。20坪ないし二十三、四坪でしょうか。これを高層的に建てると、1戸大体二千七、八百万円かかるんですね。果たしてそれでいいのかという疑問を感じております。もっと広いマンションだって二千七、八百万円も出せば買える状況でありますから、もう少し、国土交通省の補助が3分の1出るというものの、二十二、三坪で二千七、八百万のうちに、恐らく私もそうですが、議員含めてそんな高価なうちに住んでいる方は少ないのではないのでしょうか。
 今後、バリアフリー等もありますから、私はその国土交通省、国の補助をもらわなくても、やはり一戸建ての住宅、例えば土地40坪ないし50坪、建坪はある程度規制がありますから。そのような形で、やはり分散化をしながら庭つきの一戸建てを市営住宅の基本として考えてはどうだろうかということで、今るる検討をいたさせておるところでございますので、御理解をちょうだいしたいと思います。以上です。
○議長  では、以上で髙田 豊議員の一般質問を終了いたしました。御苦労さまでした。