遠 藤 栄 吉 議員 質 問
〇議長  最後に、1番遠藤栄吉議員の一般質問を行います。
  遠藤栄吉議員。
  [1番 遠藤栄吉議員 登壇]
〇遠藤栄吉議員  1番遠藤であります。私からは、さきに通告のとおり、中学校の統廃合について質問いたします。荒井市長におかれましては、毎日公務御多忙の中、お疲れと存じますが、誠意ある前向きな御答弁を御期待し、質問に入らせていただきます。
  現在各市町村では、合併問題が話し合いになっておりますが、あえて私は南陽市内の少なくなる子供たちのことを考え、自分のやりたいことを伸び伸び伸ばせる環境をつくることが必要だと考えております。現在の小規模校では、いろいろな面で自分での選択ができない状態にあり、南陽市の子供たちはそれぞれいいところを持っているはずです。勉強、スポーツ、文化系など、その子供子供に合った能力を引き出してやることが教育の一つではないかと思っております。
  そこで、これからの南陽市を担う子供たちのために、中学校の統合について4点御質問いたします。一つ、南陽市教育委員会が市長に具申した構想をどのように評価なされているのか。
  二つ、その後具体的検討を重ねられた経過はあるのか。
  三つ目に、検討されている、いないにかかわらず、統合に対して市長はどのような構想を持っておられるのか。
  四つ目に、実施時期と現在の中学校の整備時期との兼ね合いはどのように調整していくのか。
  以上申し上げましたが、決断力、実行力のある荒井市長の答弁を期待し、質問を終わります。
〇議長  答弁を求めます。
  市長。
  [荒井幸昭市長 登壇]
〇市長  1番遠藤議員の御質問にお答え申し上げます。
  初めに、教育委員会から具申された構想の評価についてですが、これは平成12年2月に出された中学校再編統合検討委員会の報告を受け、翌13年2月に教育委員会が見解をまとめたものですが、報告書では適正規模の学校を2校に分け、平成23年に宮内中、漆山中、梨郷中、吉野中を統合し、平成28年に残る赤湯中、沖郷中、中川中の統合に際し2校に再編整備をするというものであります。現在の市立中学校改築にかかわる中長期的整備計画では、漆山中学校が平成18年度、梨郷中学校、吉野中学校が平成19年度に位置づけられていることも踏まえながら、これら膨大な学校建設費の抑制と、将来の減少する生徒数に応じ、なおかつ効果的な教育の実施をも見据えた教育委員会の現段階の見解であると思っております。評価につきましては、もろもろの事情を勘案すれば、2校案ではどうなのかなという感じはいたしておるところでございます。
  第2点目の御質問でありますが、具体的な検討をしたかということでありますが、従前から申し上げておりますとおり、まず赤湯小学校の全面改築整備促進をいち早く仕上げながら、その後に具体的な検討をする必要があるだろうと、このように思っておりますし、議会の皆さん方にも御苦労をおかけしますが、議会でもまた特別検討委員会等も恐らく設置いただけるものと期待をいたしておるところでございます。
  第3点目の市長としての構想を持っておるかとのことですが、私は少子化時代にあって、議員御指摘のとおり、将来を担う子供たちを守り、育てることは現世代に生きる我々すべての重大な責務と考えております。そのため、山形県内でも先立って子育て支援事業を実施しておりますが、学校教育もその延長であり、心豊かで有為な人材が育つよう念願をするものであります。より効果的な教育を可能とする教育の場としての学校整備は、そのためには欠かせない事業でありまして、現在は赤湯小学校改築整備に全力を傾注しておりますので、その後の重要課題として取り組んでまいりますので、御理解を賜りたいと存じます。
  第4点目の再編統合時期と現校舎整備の時期の兼ね合いですが、校舎は月日の経過で老朽化とともに改築は避けて通れない事業でありますので、どの時期に的を絞るかは別にいたしても、再編統合の現実的な検討に入りたいと、かように思っております。しかし、学校建設につきましては膨大な財政負担が予想されますので、しっかりと長期財政計画を見据えながら、市民の皆さんとの話し合いや議会との相談を重ねながら煮詰めていく必要があろうかと考えております。明確な時期等についてはこの場で答弁いたしかねますことを御理解賜りたいと思います。
  以上です。
〇議長  再質問に入ります。
  1番遠藤栄吉議員。
〇遠藤栄吉議員  平成13年2月、教育委員会答申が出されました。そのとき、今市長からお答えいただきました、それは第1案だと思います。2案、3案とほかにまだあるんですが、2校案という話であります、この答申出ておられるのは。そのとき、平成12年に出たこの資料では、平成24年にまでは全市内の中学生が1,000人を割るというふうな状態です。二つに分かれることになっておりますが、平成24年には619人、片方の学校が350人になっております。倍半分ということで、バランスがとれないんではないかというふうに思われますが、1,000人を割るというふうなことで私は何とか1校にできないかというふうに思うのですが、その辺についてお答えいただきたいと思います。
〇議長  市長。
〇市長  確かに議員御指摘のとおり、報告書のとおり、2校案でいきますと、吉野、宮内、漆山、梨郷を含めて348名、沖郷、赤湯、中川含めて619名、バランス的には最初から倍半分でありまして、特に宮内を中心とした地域は少子化が進んでいる地域でありますから、将来的にはかなりの生徒数に差異が出るだろうと、こう思います。教育委員会の方でも、今後るる検討いたすことになろうかと思いますが、現実的にこの人数よりも多い県内の中学校があるようでございます。例えば山形四中なんかは、今申し上げた生徒数よりも現実的に多いということもありますから、将来を見据えた今議員の御提言で1校案でどうかということでありますが、私もできれば将来の南陽の地域エゴをさらに解消するためにも、1校案でいけば、これは義務教育ですから、どっちの学校に行くの嫌だとかこうだとかいうことはなくなるだろうし、そういう生徒たちが将来その学校を卒業して、十数年後にやっぱり南陽市は一つだろうという認識を持っていただけることも大きなメリットかなと、こう思いますし、また財政的な負担を考えても、2校案よりも1校案の方が経費的には少なく済むんじゃないのかなと。ただ、問題は市内で1校になりますから、通学する足の確保はきちっとやらなきゃならないだろうと。また、どういう場所に学校を建設するかも大きな課題になろうかと思いますから、いずれ早い時期に小学校終われば早速検討する時期に入らなきゃならないと、かように考えております。御提言いただきまして感謝いたしております。ありがとうございました。
〇議長  それでは、再々質問に入ります。
  1番遠藤栄吉議員。
〇遠藤栄吉議員  じゃ、要望ということでお願いします。
  先ほど24年に宮内の方、梨郷、漆山、吉野という案に関しては350人ということで、現宮内中学校のほぼ人数と変わりないと思います。また10年後ぐらいにすると、まだまだ少なくなると思うんで、ぜひ今市長の言われた1校案でお願いしたいというふうに思います。これが実現できれば、市長の言うとおり地域エゴということ、赤湯だ宮内だということのないようになると思いますんで、将来の南陽のためにぜひお願いして、質問を終わりたいと思います。
  以上です。
〇議長  これで、1番遠藤栄吉議員の一般質問は終了いたしました。御苦労さまでした。