岩 井 一 敏 議員 質問
○議長  次に、21番岩井一敏議員。
 〔21番 岩井一敏議員 登壇〕
○岩井一敏議員  21番岩井一敏でございます。
 既に通告をしております3項目について質問を申し上げます。当局の明快な答弁をお願いして質問に入ります。
 景気の長期低迷から大手建設業そして銀行の倒産等々が多発しており、完全失業率が 5.3%、 340万余というふうな失業者が出ており、さらには外務省問題、国会議員の秘書の不祥事問題等々、政治の不信と不安が充満をしておるとい
うふうな大変な状況にあるわけでございます。
 こういう状況の中で、荒井市長は施政方針の中で、平成14年度当初予算 156億 4,000万余、 4.2%増の「元気ある予算」に努めたと表明されております。私もこの市長の意向に賛意を示しながら、元気ある予算の執行に当たり、市民の立場に立った、さらに政治的弱者に目線を合わせた公平公正な執行を議会と執行部がともに頑張っていくべきと決意をしておるとともに、市長にもお願いをするものでございます。
そこで、少子化、子育て事業についてでございます。
女性が生涯に産む子供の数を示す合計特殊出生率の将来推計の低下が著しく、深刻な少子化が社会の高齢化や人口の減少を加速させているだけでなくして、厚生労働省は3月の中旬にも有識者会議を発足させ、少子化対策の強化に乗り出す方針であるというふうな報道がされております。
子供の出生率の低下は1970年代から始まって、74年には2.05だった出生率は2000年に1.36に落ちて、人口の維持に必要な 2.7との差は大きく開く一方であり、人口問題研究所では、2000年の出生率と寿命が一定ならば 100年後の日本の人口は 4,253万人であるというふうに発表されております。現在の人口の約3分の1になると試算されているわけでございます。
人口の急激な減少は、年金を初めとした社会保障制度のみならず社会全体に大きな変化をもたらすことは確実視されているところでございます。少子社会をテーマとした98年度の厚生白書では、女性の社会進出が進む先進国でも女性の労働力率が高い国ほど出生率が高いという分析がされております。重要なのは日本人の働き方を変えることだというふうに指摘をしております。
さらに、慶応大学の研究グループが最近行った調査によりますと、出産・育児期の女性のニーズが最も高いのは、「配偶者の協力」、次いで「職場や上司の理解」というふうに言っております。この調査に加わった有識者会議の座長を努めた岩男寿美子教授は、「国際的にも目立つ父親の育児参加の低さを変える必要がある、経済効果率だけを追求してきた価値観を見直し、社会全体で子育てを考えていかなければなら
ない」、このように警鐘を鳴らしております。
我が南陽市でも、乳幼児、学童、地区別、年齢別の状況を見ますと、非常に大変な数字であり、真剣に少子化対策に取り組んでいくべきであると考えているところでございます。
そこで、平成12年にオープンした乳幼児保育センター、29人定数が、非常に利用率がよくて好評のようでございますけれども、この乳幼児センターのこれまでの利用状況、問題点等あれば、お聞かせをいただきたい。
さらに、赤湯乳幼児保育センター、今事業に入っているわけでありますけれども、この開園までの工程と管理運営、さらには定数の見通しなどお聞かせをいただきたいと、このように思います。
さらに、市内学童が中川児童センターで開始されますと5カ所での事業というふうになるわけでございます。特に宮内児童館、赤湯の学童、沖郷学童についても、非常に利用児童が多いという実情を踏まえているわけでございますけれども、これについての問題点、さらには施設の整備等に関して、沖郷学童、赤湯学童の施設設置問題が今担当で議論されているというふうに思います。市内学童の利用状況と問題点、沖郷、赤湯の施設場所についてお聞かせをいただきたいというふうに思います。
さらに、市長は施政方針の中で教育現場の冷房を継続して実施するとの計画を施政方針の中で打ち出されており、非常に結構なことであり、大いに進めていただかなければならないわけでありますけれども、社会福祉現場にも計画を向けていただきたいというふうな意向があり、
特に幼児施設への冷房の声が出されております。
さらに2点目として、赤湯保育園の施設問題、今始まった問題ではなく、この赤湯保育園の施設整備に関しては頭を痛めているものと思いますけれども、この考え方をお聞かせをいただきたい。
大きい2点目として、このたび公立置賜南陽病院の平成13年度の3億 7,900万余という負担に関して、一定程度の額は予想しておったものの、非常に納得のいかない負担額であると言っても差し支えないわけであります。一昨年10月に南陽市の議会で医師の確保と医療の充実を全会一致で議会の中で決議をして、要請書を医療監に提出した経過があるわけでございます。さらに当初計画での常勤医師の配置の約束がなされておらず、このような経過からの財政負担に
対しては非常に不満を示すものでございます。
そこで、新年度の4億 5,800万円の予算に対する考え方、財政負担に対する考え方をお聞かせをいただきたい。
さらに、2点目の市立病院への障害者施設の素案でございます。計画書を見せていただいて、身体障害者医療施設、さらには身体障害者のデイサービス、さらには障害者の小規模の授産施設等々の計画があるやに聞いておりますけれども、これらの状況をお聞かせをいただきたいというふうに思います。
さらに、最後になりますけれども、これまで一般廃棄物問題に関しては、分別収集が平成9年から始まって、なおかつごみの有料に関しては11年から始まって数年が経過するわけであります。新年度から14分別から16分別に変わるために、今担当者が総がかりで説明会を実施しているというふうな状況にあるわけです。このような状況の中で、まだまだ産業廃棄物あるいは廃棄物全体に関してのモラルが高いというふうなことは言えない状況にあるわけでありますけれども、現在の不法投棄の現況、さらには13年度より実施されました家電リサイクル法の実施、さらにはこの春から実施されます建設リサイクル法の完全施行が今問題になっているわけでありますけれども、このような状況の中で一廃、産廃等々抱えている環境係の状況をお聞かせをいただきたいというふうに思います。
以上をもって私の質問を終わらせていただきます。
○議長  ここで暫時休憩をいたします。再開を3時15分といたします。
   午後 2時58分  休  憩

   午後 3時15分  再  開
○議長  再開いたします。
 ただいまの岩井一敏議員の一般質問に対して答弁を求めます。
 市長。
 〔荒井幸昭市長 登壇〕
○市長  21番岩井議員の御質問にお答え申し上げます。
初めに、少子化、子育て支援事業についての第1点目ですが、南陽市乳幼児保育センターは平成12年4月に開設いたしまして、現在、定数29人に対し弾力的入所規定を踏まえ36人の利用をいただいております。問題点はないという報
告もまたいただいておるところでございます。
また、仮称「赤湯乳幼児保育センター」は、8月下旬の竣工、その後、準備期間を置いて、10月の保育業務開始を目指して準備を進めているところであります。管理運営は公設民営方式とし、保育業務に実績のある社会福祉法人双葉会への委託を考えております。定数は、0歳児30人、1歳児25人、2歳児25人の合計80人の施設を考えておるところでございます。
第2点目の市内学童保育施設の利用状況は、現在4施設で 131名が入所しており、来年度は 144名の申し込みがございますが、全員の受託決定を考えておるところでございます。入所数との関係での施設、設備や指導員の確保等については課題があるかと存じますが、今後は地域との連携も踏まえながら計画的に対処してまいる所存でございます。
沖郷、赤湯学童保育施設の場所については、地域とも相談しながら早急に適地を検討し、対処してまいります。また、赤湯学童保育施設は赤湯小学校が移転し現校舎を取り壊すまでは現在のままとし、その後は跡地利用計画の中で総
合的に検討をしてまいりたいと考えております。
第3点目の市内保育施設の乳幼児室への冷房については、今後、設置の方向で検討させていただきますが、恐らく仮称「赤湯乳幼児保育センター」へ入所いただけるよう、期待をいたしておるところでございます。
また、赤湯保育園の整備につきましては、今後、赤湯小学校の跡地利用計画の中で総合的な見地から検討を進めてまいりたいと考えておるところでございます。
次に、公立置賜南陽病院について申し上げます。財政負担ですが、南陽サテライト病院分は長井、精神を含めて2億 8,617万 8,000円で、基幹病院負担分の 1.6倍にもなっており、本市負担金合計4億 6,000万円弱を一般財源で賄うことは非常に財政的に厳しい状況となっておりますし、今後、南陽病院の売却に伴う起債返済が16年度から入りますから、なおなお厳しさが出てくるのかなと、こんな心配をいたしておるところでございます。
病院組合2月定例会では、市への交付税交付金が入らなくなった状況を踏まえ、サテライト病院施設の管理運営費の設置市町 100%負担を改めるべきではないかと議会から質問が出されております。組合管理者は正副管理者会議で協議したいとの答弁の経過がございますので、先ほど来申し上げているように、2市2町で歩調を合わせながら置賜広域病院組合や県に対して要望をさらに強めてまいりたいと存じております。
第2点目の障害者福祉施設については、拠点として、身体、知的、精神障害者の複合施設として整備したいと考えております。具体的には、重度身体障害者の入所施設である60床程度の身体障害者療護施設の整備、知的・精神障害者の小規模授産施設の一体化、さらには身体障害者デイサービスセンターの3施設の設置を計画してございまして、同時に機能訓練、研修室等の福祉センター的機能も含めた整備を検討いたしておるところでございます。
運営は公設民営を基本に、約8億円程度の事業費を見込んでおりますが、県の御配慮を熱望し、平成16年度の開設を目標として頑張りたい
と、かように考えておるところでございます。
次に、ごみの有料化及び家電リサイクル法の実施による実情についてですが、市民の御理解と御協力により、現在のところ順調に経過しておるというふうに存じておるところでございます。
不法投棄については市内各地で発見されておりまして、今年度は88カ所を確認し、うち69カ所の現状回復作業を実施いたしました。ボランティアを含め、議会の厚生常任委員会委員を含め、大変な御奉仕に感謝をいたしておるところでございます。投げ捨てられているものは、廃タイヤやテレビ、冷蔵庫等の電化製品といった大きなものから、家庭用品、雑誌など、さまざまであります。
また、リサイクル関連では、処分費の有料化以降、該当4品目の不法投棄は11月末までで75台が確認され、うち25台は南陽市で回収をいた
したところでございます。以上でございます。
○議長  それでは、再質問に入ります。
岩井議員。
○岩井一敏議員  それでは、再質問に入らせていただきたいと思います。
最初、乳幼児の件。平成12年に始まって、問題ないというふうなことで、私もこの通告をしてから、あそこの場所で2時間ほど体験入園をさせていただいたところでございます。乳幼児施設も、さらには保育施設も、そして学童に関しても、非常に子育てあるいは少子化問題に関しては頑張っていただいているなというふうな感じをしてきたところでございました。何点か問題点などありますので、質問をさせていただきたいというふうに思います。
そこで、まず第1点の乳児に対する心理学的なもの、「乳児」というのは0歳から下が乳児、さらに通称現場で言っている「未満児」と言っているのが3歳まで、さらには「幼児」というふうな言い方をしているようでありますけれども、確かに親が働くには預けるに非常に便利のいい施設のようです。そこで私はちょっと、あそこに何時間かいて、あるいは学童に関しては中川から含めて5カ所全部回ってきた中でちょっと考えたんですけれども、いずれにしても延長保育が出ているものですから非常に親は便利だというふうなことで、乳児にしても朝7時半から夜6時まで、さらに学童に関しても、学校終わってから2時に「ただいま」と学童に来て、そこかから6時までというふうな状況。なおかつ保育園に関しても、今親が忙しい、ゆえに双葉さんあたりでは7時半から受け付けて7時半までというふうな非常に長い保育状況で、預けて働く人に関しては非常に便利だというふうに私もとらえてきたんですけれども、そこで問題は、この乳幼児が果たしてこういう長時間保育されるに当たってどうなのかなというふうな感じをしたところでありまして、この辺は、福祉関係では預けていただくというふうな施設を提供するわけでありますから、心理学的なものに関しては先ほど教育長が佐藤議員の質問の中で学校週5日制の問題で答弁があったものですから、その辺などの心理的なものがわかれば、ちょっとお聞かせをいただきたいと。
学童の先生が、こんなことを話しておりました。学童の子供も朝はもう既に7時半に学校に行って6時までというふうな長時間ですので、6時近くになりますと、1年、2年の子供で、全部が全部ではありませんけれども、指をしゃぶる、そんな子供が出てくると。さらに、ある本で読んだんですけれども、壁に頭をぶつける子供が出てくると、こんな状況がありましたものですから。確かに働く親に関しては非常に環境的に、ゼロ歳児も、さらには保育園幼児も、さらには学童も、環境的にはいいわけですけれども、その辺などの心理的なものに関してどうなのかというふうなことでちょっと心配に思ったものですから、心理的に非常に勉強していらっしゃる教育委員会の教育長あたりでわかれば
お聞かせをいただきたいというふうに思います。
それから、学童の問題で、今回中川が出て非常に環境もよくて、あるいは宮内の幼児の施設、環境も非常によくて、きつい冷房ではなくして、ほとんど子供らが汗をかかない程度の冷房がほとんど入っております。中川児童館にも入っておりますし、保健センターにも入っておりますし、今回の赤湯の乳幼児保育センターに関しても、設計者の図面を見せていただいたら、冷房が入っておるというふうなことで喜んでおったようでありますけれども、先ほど市長もちょっと申したように、「こばと」でちょっと話聞いたときに、こばとの施設に関しては全然入っていないと。職員室などはいいから、とにかく乳幼児施設、ちょうどあそこも室みたいになっておるものですから、夏場のきついときには35度ぐらいになるというふうな状況なので、特に乳児に関しては自分の体温を調整することができないというふうなことを先生方から聞いて、「ああ、そんなもんかな」というふうな感じをしてきたところでありますので、先ほどちょっと申しましたように、市長が今回施政方針の中で出しておる学校とあわせて、今後順次その辺の予算的なものも含めてお願いを申し上げたいというふうに思いますので、その辺などお聞かせをいただきたいというふうに思います。
それから、赤湯の保育園、私もあそことのおつき合いは長くなるんですけれども、先ほど松木議員がアスベストなんていうような言い方しましたので私も懐かしい言葉だなというふうに感じたんですけれども、たしか何年前の園長でしょうか、故大泉さんが園長していたときに厚生省がアスベストだめなんだなんて言って、あそこの給食室と職員室を密閉した経過があったんですけれども、なおかつ赤湯保育園に関しては、私ばかりでなくして多くの議員が現場を見てきておると思いますけれども、子供が寝ているわきにバケツ置いて、何だと言ったらば、雨漏りだなんて、結露だというふうなことで、もう既に五、六年になるというふうなことで、子供が寝ったわきに雨が落ちてきてなんていうふうな状況があっていいのかなという感じで再三担当者には言っておるんですけれども、これまで直っていないというふうな状況。
なおかつ、今回通告をした次の日でしたか、労金に行ったついでに、通告しておるので、現場にたまたままわったところ、「状況いかがですか」なんていうような言い方したんですけれども、そのときはまた、今度は教室を密封して、教室1メートルぐらい落ちてきたなんていうふうな状況などがあったりして、非常に大変な状況だなというふうに感じておるところでございます。
その辺の、子供に事故のないようにだけ、部長、その辺はきっちり対策をしていると思いますけれども、教室の天井落ちてきたり雨漏ったりする状況を対応しながら、ぜひ子供らに害のないように、ぜひその辺は管理運営を担当する方、よろしくお願いを申し上げたいというふうに思います。
そこで、少子化問題でちょっとぜひお願いを申し上げたいんですけれども、先ほどちょっと少子化問題で国も大変だというふうなことで対策会議がなされているようでありまして、ちょうど0歳児から6歳児までの各地区ごとに生まれている子供の数をずっと調べたんですけれども、平成13年4月1日現在の状況でありますけれども、どうなんでしょうか、子育てというふうなことで厚生労働省も担当者も今かなり国では対策をしているんですけれども、我が南陽市でも、例えば新しく公民館が新たな民間施設になったというふうなことも含めて、この状況をやっぱり公民館あたりで何とか、中川地区なら中川地区に居住する人をほかからでも呼ばってくれないものかというふうなことで、そうしないと中川地区、立派に保育園施設が出た、学童が出たと言いながらも、毎年ずっと減っていって必要でなくなるというふうな状況も、吉野地区でもそうですし、宮内地区に関しては3年前から沖郷と宮内が逆転しているというふうな状況、こういう数字的なものもありますので、何とか少子化問題に関しては、その地区に定着するような施策を打ち出していかないと、町の体制ではちょっと南陽市も大変になるなと。先ほど合併になればなんていう言い方をしたんですけれども、まず南陽市は南陽市で何とか、前回も岩手の北上の状況も話したんですけれども、やっぱり単発ではなくして、今市長が、あるいは我々がやっているこの施策、こういうものとあわせて、土地の問題、家の問題、学校の問題、そしてさらには工業団地等総合的に対応していかなければならない時期に来ているんじゃないかというふうに考えていたところでありますので、この辺お聞かせをいただきたいというふうに思います。
それから、病院問題に関しては、先ほどちょっと市長からいろいろ出されましたので、これまた私などは病院問題に関してむしろ病院議会議員の方々からいろいろ聞きながらですけれども、疑問としてはこんな疑問があります。医師、病院に関してはどこにかかってもいい自由があるわけでして、果たして今置賜南陽病院にかかっている人数、この人数に今の分担金、果たして適当な額なのかというふうなことも議会としても判断をしていくべきではないのかと。そして、先ほども、そして置賜タイムズ等でも、詐欺に遭ったなんていう言葉もありますけれども、その辺など、行政側も検討する、この病院の繰出問題に関しては、あるいは議会も繰り出しをして、突き合わせて対応していくというふうな中身。老人施設でいろいろ話してきたときに、今老人病院に入るような人が南陽市内に何十人もいるんだよと、こういうふうな話などが出ました。待機者も 100人ぐらいいるんだというふうな話もしましたので、この辺とセットして病院ちょっとどうにかならないものかというふうな考えをするところでありますので、お聞かせをいただきたい。
あと、ごみ問題に関して若干お聞かせをいただきたいんですけれども、通称一廃、一般廃棄物を「一廃」、あとは「産廃」と二つに分かれているわけですけれども、この一廃に関しては今の行政の中で3人担当ですから、そう無理なことは言えないわけですけれども、一般廃棄物を対応するだけで今の職員では目いっぱいじゃないかというふうに思っているところでありまして、状況を聞いてみますと、やっぱりことしあたりは公害の苦情が非常に出ていると。平成9年から12年まで環境係は、毎年10件ぐらいの苦情があったが、平成13年度だけで50件来ているというふうな状況、数字的なものを見せてい
ただいたわけですけれども、そういう意味では、一般廃棄物に関しては非常に担当者が頑張っているんですけれども、そこから外れた産業廃棄物に関しては、県が対応するというふうなことで、例えば私たちも去年、おととし、厚生常任委員会で市内の、不法投棄というふうな言葉を使っていいのか、市内にタイヤ放置されているのが 3,000本とも言われる、 4,000本とも言われるタイヤが市内にあると。あれは不法投棄でないと、ちゃんと場所を指定して貸したんだというふうな言い方をしておりますけれども、もう既に十五、六年もなるような状況で、これまた県でも何ともならんというふうな状況になっ
ておるようなので、この辺の産業廃棄物の種類、20何種類あるんですけれども、これらの苦情が今県では、何か県に行くと「はい、自治体」と、地方分権というふうなことで非常に自治体に落ちてきているというふうな中身でありますので、一廃、産廃含めて環境問題とセットして、環境問題にもう少し力を入れていく時期ではないのかと。一廃に関しては今の3人のメンバーで目いっぱいやっているようであります。ですから、産業廃棄物と環境問題等々で、やっぱり南陽市としても、特にカドミの発祥の地として環境問題では非常に頑張ったところでありますから、今後とも環境問題できちっとしていかなければならないんじゃないかと、こんな感じがしますけれども、お聞かせをいただきたいというふうに思います。
○議長  市長。
○市長  第1点目の乳幼児の心理等、これは教
育長の御指名でありますが、私思うに、乳幼児の心理、教育長おわかりかどうかわかりませんが、私は全く理解できません、ゼロ歳児の心理がどうなのかということ。が、長い保育することによって、私はいろいろな乳幼児に弊害も出るだろうという予測はしております。しかしながら、5時、あるいは5時15分でやめますと、働いている時間で迎えに行く時間がないから、どうしても保育延長してくださいという強い要請を受けまして、このように保育延長をさせていただいているわけでございます。
本来やっぱり、学童保育にしても、朝、御指摘のように7時に出て6時まで親を離れて子供が、小さい子供ですから、3歳以下ですから、耐えられるわけない。これは心理的にも精神的にも体力的にも私はそうだろうと思います。しかしながら、一家の家庭の生計その他のことを考えれば、要望があればせざるを得ないという苦しさもあるということも御理解をいただきたいなと、こう思います。
それから、冷房の件でありますが、14年度で学校関係終わりますから、順次公的施設を中心に、やはり必要性があるのかなというふうにとらえているところでございます。
ただ、先ほども答弁申し上げたとおり、赤湯乳幼児センター、仮称でありますが、ここ出れば、恐らくゼロ歳児から1歳、2歳はみんなこっちの方に来るんじゃないのかなという期待感も持っていることも確かでございます。赤湯保育園、私も何回かお邪魔させていただきましたが、非常にひどい状況であることは認識をいたしております。応急的に修理できる部分は予算を割いて修理をしていただきましたが、議員御指摘のとおり、もうにっちもさっちもいかない面もあることもまた事実だろうと、こう思います。早い時期に、今一番は中川、その次は赤湯という順からいけば、あそこの赤湯保育園も新たに建てかえる必要あるんだろうと。そのときには赤湯幼稚園を含めて、まだ赤小の跡地利用の出てございませんが、それらを含めて跡地利用の検討は必要なのかなと、このように理解をいたしておるところでございます。
それから、学童保育含めて、今担当の方では、休みの期間とか何か子供さんを預かっていただきたい、夏休みの間、親は仕事か何かあるというふうなことで、ファミリーサポートというような、ほかのところでもやっておられる市町村ありますが、そういうものの検討に入っておるようでございます。早くそういう制度を確立して、行政が中に入れば、預ける方、預かる方も安心してできるのかなと、こんなふうにも考えておるところでございます。
それから、病院の問題、今回は病院の質問が非常に多いわけなんですが、負担が果たして公平かどうかという課題でありますが、これはもう今となれば、先ほど申し上げたように、南陽市にとっては非常に財政的には重荷の課題でありますが、だからといってすぐに「じゃ、うちはだめです」とか「じゃ、やめます」とか、そういう問題じゃなく、一つ一つそういう問題をクリアしながら、医師の配置の問題もしかり、財政的負担の問題もしかり、一つ一つやっぱり順を追ってやっていかないと、短気をおこして、やめたということは、市民の医療、保健を踏まえても、できないわけですから、今後精いっぱい、そういう負担の軽減につながるような努力はさせていただきたいと、かように思っているところでございます。
あと、ごみ関係につきましては、職員の問題含めて、市民福祉部長に答弁をいたさせます。
○議長  斎藤市民福祉部長。
○市民福祉部長 環境係の業務量でございますけれども、今お話ございましたように、いろいろ地球環境の問題も含めて、いろいろ対応が幅広くなっておりますので、具体的にこれから南陽市の環境基本計画を定めながら、その中でいろいろと検討していきたいなというふうに思っております。
なお、庁舎の中の環境問題といいますか、ごみ減量の取り組みについては、環境係だけでなくて役所の各課の方でプロジェクトチームをつくりながら、それぞれ各課の方から委員を出していただきながら、やっぱり行政が市民の方に率先して模範を示すためにいろいろな取り組みをやっておりますので、そのような職員全体の取り組みも含めて、今後環境基本計画策定の中でいろいろと検討していきたいというふうに考えております。
具体的に申し上げますと、ごみ問題だけでなくて、やはり環境全般に係る庁舎内のほかの係で扱っているような環境にかかわるものについては一元化をしてはというような案もございますので、これから具体的な検討に入っていきたいと思っておりますので、御理解をいただきたいと思います。
○議長  乳幼児の心理状態については市長の方から説明があったわけですが、教育長からもという希望がありますので。手塚教育長。
○教育長 お答えいたします。
乳幼児の心理というふうなことに関しては、これは非常にやっぱり専門的なことで、しっかり勉強しないと議員さんの御質問に答えるというふうなわけにはいかないかと思いますが、いずれにしても、乳幼児の一生の中で一番大切な心が出発するときに、できればやはり母親がかかわっていればこれにこしたことはないというふうには思いますが、先ほど市長からあったように、時代といいますか、こういうふうな世の中の情勢にこたえて、学童保育であっても幼児施設であっても、それなりのやっぱり要望にこたえていく必要もあるだろうというふうなことで、市でやっておるいろいろなサポートについては、教育委員会としても大変ありがたいなと、こういうふうに思っているところです。
なお、最近、いわゆる幼児教育が大切だ、大切だというふうに言われておりますので、教育委員会としても、いろいろな機会に指導主事等施設に出向いて、先生方の勉強に加わって、子供たちのそれこそ心を知るべく努力しているところであります。そんなことで答弁にかえさせていただきます。
○議長  再々質問に入ります。
岩井議員。
○岩井一敏議員  ありがとうございました。
それでは、簡単に二、三質問をして、あと提言にかえさせていただきたいというふうに思います。
子供の問題、確かに教育長さん言った、あるいは市長さんが言ったような状況だと思います。今の状況の中では、やっぱり母親が働かなければならない、子供を本当ならば自分で育てたいという気はあっても経済的に許さないというふうな状況等だと思いますので、その辺はやっぱり今後幼児教育を進めるに当たっての福祉、あるいは教育委員会等でそういうふうな心理もあるんだというふうなことも含めて、そういう施設を利用してもらうべきではないのかというふうに感じたところでありますので、よろしくお願いをしたいと思います。
それから、先ほどちょっと申しましたように、子育て、少子化問題で、何か庁内で検討して、あるいは各地区で人をふやすような、全国にメールを発信して、こういう状況があるのでぜひ来てくださいというふうなアピールをして、とにかく全国でも「南陽市はだんだん人ふえていくぞ」なんていうふうな有名なところにするためにも、あるいはここで先ほど言っているように、人口問題研究会の中では 100年後に南陽市は1万人ちょっとになるというふうな状況を黙って見ていてはというふうな感じするところでありますので、その辺ぜひ対応していかなければならないというふうに感じているところでありますので、今後庁内で少子化問題検討委員会等々を、全国でも始めているようでありますので、ぜひこの辺などの考えをちょっとお聞かせをいただきたいというふうに思います。
それから、病院問題で施設の問題が、障害者の問題があったんですけれども、どうなんでしょうか。障害施設に関しては、米沢市もやりたいと手を挙げるというような懸念もあるのですが、身体障害者あるいは精神障害者に関して、大体東南置賜の市に関して18万の人口に何人くらいという状況があるそうですが、その辺、今、施設を計画をしているところに、人口的なエリア、東南がエリアなのか東と西がエリアなのか、その辺わかったらお聞かせをいただきたい
というふうに思っているところでございます。
それから、環境問題、先ほどちょっと申して、部長からは環境全体のというふうなことに話があったんですけれども、非常に重要なことだというふうに思っているところでございます。とりわけこの環境問題に関しては、人間、特に環境と人間との関係で、我々人間が健康で生存するに直接かかわりのある問題というふうなことで、環境問題に関しては非常に大きな問題に今なっておるわけでありますので、この辺、一廃、産廃含めて、環境問題等を真剣に検討していくべきだというふうに考えておるところでございます。
とりわけ村山市が始めました環境管理の国際標準規格ISOも、環境ISOというふうな言い方をしているようでありますけれども、県内でも東根と高畠が手を挙げて、大体この辺は環境循環型社会の白書というふうなことでなったようですけれども、この辺など南陽市では検討していないのか、ちょっとお聞かせをいただきたいと思います。
○議長  市長。
○市長  最初に、人口増の件に関して御提案いただきました。やはり、こちらに「南陽市いいところですよ」と来るには、いろいろな企業、雇用の問題とか教育の問題、あるいはショッピングの問題、あるいは文化的な施設の問題等も必ず複合的な要件としてなりますから、そういう面を含めながら今後十二分に議会とも相談しながら総体的に考えていく必要があるだろうと、こう思っております。
 それから、障害児の、三つありますね、身体障害児、重度心障、知的・精神、これは3市5町が一つのエリアだそうです。うちが今手を挙げておりますが、民間でです。米沢あたりでもやりたいというふうな話は一部聞こえてございますが、我々はぜひ公設民営でやりますから、最優先でひとつお願いをしたいということで、土地なんかも病院跡地を提供しながら頑張ってやっていただきたいなと、こう思います。
 それから、ISOの資格取得、東根、会議に行きますと東根市長は私の隣でありますからいろいろお話聞きますが、私はむしろああいう資格を取るだけにきゅうきゅうしている必要ないと。お金も結構かかるんですよ。民間でやろうとなれば 500万円から 1,000万円、あの資格を取るのに出さなければならない。私は常々職員の心構えとして、この資格があるなしにかかわらず、きちっとやっぱり環境に適応した、あるいは電気、省エネとか、ごみの問題とか、いろいろな面でやりましょうと。資格があればそれに頼って何もしないよりも、資格は取らなくても、そのような形で頑張りをしていると、職員も同じだろうと、こう思っておるところでござ
います。
それから、少子化の問題でプロジェクトというお話ありますが、今のところ担当の方で市民部長を中心にいろいろな施策を考えていただいておりまして、今のところ市役所挙げて少子化のプロジェクトということは、合併のプロジェクトもつくったし、いろいろなプロジェクトをつくり過ぎても、うまくないんだと。一つ一つやっぱり順繰りクリアしながらそういう課題に立ち向かうべきだろうと、こんなふうに考えて
おるところでございます。以上でございます。
○議長  以上で21番岩井一敏議員の一般質問は終了いたしました。御苦労さまでした。