塩 田 秀 雄 議員 質問
○議長  次に、17番塩田秀雄議員。
 〔17番 塩田秀雄議員 登壇〕
○塩田秀雄議員  17番塩田秀雄であります。
 私からは、既に通告してあります平成14年度の施政方針並びに荒井市長の政治姿勢について所信と決意のほどをお尋ねいたします。
荒井市長には、就任以来、常に市民と目線を合わせて、「市民本位の明るく心豊かで開かれた市政の運営」を政治信条に、安全で安心なうるおいのあるまちづくりに精力的に取り組まれておりますことは、まことに御同慶の至りであります。また、荒井市長自慢の職員の皆様方におかれましても、より主体的に職務に専念されておりますことに感謝と敬意を表する次第であります。
初めに、平成14年度の施政方針について若干の感想と御希望を述べさせていただきます。
就任以来4度目の施政方針であります。冒頭やや控えめながら、「徐々にではあるが私の市政運営が浸透しつつあると確信している」とあります。これはまさに過去の清算をし終えた者の、自信というより力まず自然体で、むしろ余裕に満ちた表現で総括しております。これは、市民だれもが等しく認める事実であり、確かな実績と余裕のあらわれと評価いたします。内容的にも特別選挙を意識したようなものもなく、欲張らずに、むしろ公約である「市勢の安定的発展と改革」を補完するための信頼と協調を新たな基調とし、議会や市民とのさらなる信頼関係の構築と職員との連携を強調されるなど、安全で安心なうるおいのあるまちづくりに取り組む真摯な姿勢は大いに評価すべきものと思います。
また、短期的課題と将来を展望し、しっかり取り組まなければならない長期ビジョンとが整理され、随所に荒井カラーがうかがえるなど、評価できるものと思います。
また、主要施策や重要事業などは、昨年同様、担当部署ごとにまとめられているため、事業内容や所管課が明確でわかりやすく、大変結構であります。
しかし、字数の制限や範囲の問題で、事業量の多い担当課にとってはまとめ切れず、重要事業と通常業務との区別がつきにくい、整理しにくい難点もあるのではないかと思います。
さらに、欲を言わせていただければ、市政運営の基本方針や現状認識、さらには予算編成などについても、荒井市長の豊富な持論をふんだんに盛り込んでいただけば、一層特色あるわかりやすい内容になったのではと思います。
荒井市長は、結びに、「これまでの基本姿勢を堅持し、安全で安心なうるおいのまち・南陽の実現のため市民の先頭に立ち邁進する」と決意を述べておられます。時代は今、政治経済のみならず教育文化に至るまで、あらゆる分野で毅然とした心ある勇気と真摯な行動力のある指導者が求められています。こうしたとき、荒井市長にはますます御健勝で市勢発展に一層の御尽力を賜りますよう心よりお願いを申し上げる次第であります。
あわせて、新年度の基調となる施政方針や新世紀の幕開けとなった第4次総合計画が秩序ある市勢の発展と21世紀の新たな都市構想の実現に大いに貢献できますよう心より御期待と御祈
念を申し上げ、質問に入らせていただきます。
初めに、さきの12月定例会において同僚議員の小野議員より、ことし7月に控えた第11回南陽市長選挙に臨む荒井市長の姿勢についての質問がございました。市長は、当時、「情熱・気力・体力は前回同様一歩も落ち込んではいないが、前回支援いただいた方々や新たな方々とも市長選についての話はまだしていない状況下にあり、年明けにも各会派や各議員とも十分に詰め、3月定例会までにははっきりした形での表明ができるものと思いますが、現状では前向きに検討しているということで御理解をいただきたい」と、結論を先延ばししております。
 政策通で経営手腕にすぐれた民間出身の荒井市政にかける市民の期待は誠に大きいものがあります。荒井市長は前回、「市政の安定的発展と改革」、さらには「安全で安心なうるおいのまち・南陽」の構築を最大の公約に立候補し、見事に当選の栄に輝きました。また、就任後は常々、みずからが示したビジョン実現のため、市民の先頭に立ち邁進すると決意を示されております。このことに一点の曇りもなく、前回同様、情熱・気力・体力に全くの衰えがないというのなら、今回も当然自信を持って出馬すべきものと考えます。この際、荒井市長の決意を明
確に披瀝いただきますようお願いをいたします。
また、今日までの総括をどのようにとらえておられるのか、さらに今後の課題としてどのようなものが挙げられるのか、お尋ねをいたします。
次に、財政運営全般と景気拡大策についてお尋ねいたします。
平成14年度の予算総額は 262億 4,963万 2,000円で、前年当初対比 2.5%の伸びとなっております。また、一般会計予算規模では 156億 4,100万円の前年当初対比 4.2%の6億
2,600万円増の積極型予算となっており、5年連続の前年対比増で、「不況の中にあっても元気の出る予算」と位置づけています。中でも、投資的経費の赤湯小学校移転改築事業の推進や各種道路改良事業の上積みなどで18.4%増の41億 1,075万円を確保したことは、現下の情勢からして景況に配慮した予算として大いに歓迎されるものと評価いたします。
しかし一方では、一般財源が伸び悩み、置賜広域病院組合負担金を初めとする補助費などの増嵩や、第2次財政対策要綱、さらには決算審査意見書などの課題を考えるとき、本市財政は一段と厳しい状況下にあることもまた否めない事実であります。
このように、財政対策の課題と行政指導による景気浮揚を望む社会情勢とのはざまにあって、新年度予算編成はまことに御苦労が大きかったものと容易に想像することができますが、その基本理念と今後の財政見通しについてお尋ねをいたします。
また、一段と厳しさを増している本市経済情勢は極めて深刻で、依然として先の見えない状況が続いております。小泉内閣が進める聖域なき構造改革や急激な不良債権の処理は、むしろ大型倒産や失業者をふやし、デフレ圧力を高める結果となっています。事実、県が3月2日発表した県消費者物価指数は前年対比 0.3%下回り、調査以来初めて2年連続の下落で、デフレ傾向を一段と顕著にあらわしています。
また、総務庁の今月1日に発表した1月の完全失業率は 5.3%と、過去最悪だった前月の 5.5%から 0.2%低下したものの、厚生労働省では、最近の雇用情勢は企業の大型倒産や解散、リストラなど好材料はなく、雇用情勢は依
然として予断を許さない状況としております。
こうした状況は本市にとっても全く同じで、むしろ実感としての景気の悪さは、昨年暮れと比較しても、年度末を控え、一層厳しさが増していると言われております。市長は、このような景気をいかに考え、いかに乗り切るつもりなのか、現下の現状認識と今後の景気拡大策をお尋ねいたします。
次に、第3次南陽市新行政改革大綱についてお尋ねいたします。
昭和60年に行政改革大綱を策定し、以来、平成8年には行政改革推進懇話会の提言などを踏まえ第2次行政改革大綱が策定されました。いずれの大綱も数字で表現できるのもは計画期間内で達成すべき数値目標を設定しています。第3次新行政改革大綱では、行政改革の取り組み内容が市民にわかりやすく実効あるものとなるよう、市民の視点を十分に尊重するとともに、市行政の担い手である職員の意識改革においても積極的に取り組むとあります。しかし、どこにも具体的な数値目標がなく、すべて抽象的な文言形式の内容で理解しにくく、実効性や効果に期待が持てるのか、市長の見解をお尋ねいたします。
次に、市町村の広域合併問題についてでございますが、先ほど松木議員より質問がございましたので、私からは壇上からの質問を割愛させていただきます。
次に、公立置賜南陽病院の運営問題についてお尋ねいたします。
平成12年11月に開院された南陽病院は、当初の計画では常勤医師を内科に3名、外科と整形外科、それに小児科におのおの1名の計6名を配置するとしていた医療体制が、開院当初から計画の半数となる内科1名、外科2名の配置となっております。当然、医師不足により、利用したくとも現状では利用できない状態となっております。そのため必然的に収益も当初の予定を大幅に下回り、市の負担額が南陽病院だけで約2億 7,700万円で、新年度でも約2億 8,600万円が予算に計上されております。また、負担総額では約4億 8,000万円で、新年度でも同じように約4億 5,800万円の予算計上となっています。
市立総合病院時代では、広域病院の対応が始まった11年度と12年度は別として、一般会計からの繰出金は約3億前後で、当時は病院があることで国からの地方交付税として約2億 7,000万円程度の財源を見込むことができました。しかし、今日では何の支援策もなく、丸々生財源からの負担は非常に厳しく、財政構造の一層の硬直化につながるものと思われます。
病院問題は、本市の医療、福祉の観点から、単に収益面からのみ語ることは極めて危険なことは十分承知しておりますが、何らの手当てもなく際限のない持ち出しはいかがなものかと思うのであります。市長は常々、本市の最大の課題は病院問題で、一番頭が痛い、今後も長期にわたる負担金の増大は他の重要事業を圧迫すると懸念されております。15年度より始まる起債の償還などを考えれば、一層窮地に追い込まれることは確実であります。この際、当初計画どおりの医師の配置は当然でありますが、負担金の額も含めて、どのような段階が南陽病院経営の限界なのか、市長の基本姿勢と今後の対応についてお尋ねいたします。
次に、市内の小中学校の再編・統合についてお尋ねいたします。
ことし1月に、「生きる力と喜びに満ちた生涯学習のまちづくり」をテーマに第4次南陽市教育振興計画が策定されました。第2章「学校教育の推進」では、「すべての児童生徒に、みずから学習し続ける意欲を持たせることを基本に、一人一人の持つ能力や個性を最大限に伸ばし、人間性豊かで創造力に富む、知・徳・体の調和のとれた人格の形成を目指します。そのために、市内外の教育課題に適正に対応するとともに、家庭教育及び社会教育との連携と調和を図り、明日を築く児童生徒の教育にふさわしい
教育諸条件の整備充実に努める」とあります。
また、学習指導の充実の現状と課題の中では、「小学校では複式学級の学習指導の充実、中学校では小規模学校の特色ある学校経営を推進する必要がある」とあります。
さらに、施策・方針と計画では、「複式学級や小規模学校の教育諸条件の整備促進を図り、創意と研究を累積して、望ましい学級・学校運営を促進するために、郊外授業や移動教室の交通手段について対応する」とあります。
このように、答申内容を見ますと、軸足をどちらに置いているのか全くわかりません。この問題はいずれの地域においても聖域化されており、地域形成や過疎化などとの絡みもあり、なかなか議題になりにくい課題であります。しかし、少子化が急激に進展している中、地域の都合だけで避けて通れる時代ではなくなっています。既に中学校については昨年の2月に教育委員会の見解は出ておりますが、いまだ市長の見解が聞けない状況にあります。この際、「安全で安心なうるおいのあるまち・南陽」を標榜する荒井市長らしい、将来に安心と展望の持てる御所見を賜りたく、お尋ねいたします。
最後に、ことし3月より吉野地区を中心に撮影されると聞いている映画「ARCADIA」制作を支援するため 1,400万円の予算計上と、時限的ではありますが映画制作支援室を設けるとあります。既に組織してあります「ARCADIA映画制作協力委員会」などもありますが、本格的に映画制作が始まれば、多くの映画関係者は当然でありますが、出演者の支援者や観光客なども本市を訪れるものと思います。このような状況を想定すれば、専門的な対応は必至であり、支援室の設置は的を射たものと思います。そして、教育文化の向上はもとより、観光を初め地域産業の活性化に大きく貢献いただけるものと期待を持つものであります。特にこの映画撮影や上映を通して本市の観光面での課題であった知名度アップには絶好の機会ととらえ、大いに活用いただき、場合によってはさらなる支援策の検討も必要かと思います。このように大きい相乗効果が期待できる映画制作・上映の成功のため、支援室の役割なども含め、どのような具体的支援を考えておられるのか、市長の御所見をお尋ねいたします。
以上、御質問を申し上げましたが、市長を初め当局の皆様には心あるお答えを御期待申し上げる次第であります。
なお、最後に、荒井市長におかれましては、多忙な中にもかかわらず日々の飲酒喫煙が多少過ぎるのではとお見受けをいたしておりますので、お体には特段の御自愛をいただき、厳しい現下の情勢下ではありますが、今こそ民間出身の強みと本領を発揮し、一日も早い景気の回復と、後世に誇り得る「安全で安心なうるおいのあるまち・南陽」の構築のため、一層の御努力と御尽力を賜りますよう重ねて御期待と御祈念を申し上げ、私の質問といたします。
○議長  ただいまの塩田秀雄議員の一般質問に対して答弁を求めます。
市長。
 〔荒井幸昭市長 登壇〕
○市長  17番塩田議員の御質問にお答え申し上げます。
いろいろ総括をいただきまして、大変ありがとうございます。
初めに、本年7月実施の第11回南陽市長選挙に関し、私の基本姿勢と今後の課題並びに今日までの総括についてのお尋ねでありますが、私が第6代南陽市長に平成10年7月30日就任いたし、以来、南陽市政をかじ取り、はや4年になろうといたしております。市民、そして議会議員各位の御期待、御支援をいただき、「光陰矢のごとし」とは申せ、船出したのがつい昨日のように思い出されます。
私は、今日まで、「安全で安心なうるおいのあるまち・南陽」実現を政治課題として、職員の英知を結集しながら果敢に決断し、さらに議会の御理解を賜りながら、一歩一歩ではありますが着実に施策を推進してまいりました。議員御指摘のとおり、市民本位の明るく心豊かで開かれた市政の実現を市民の目線で実践することを基本に、議会と連携し、信頼を深めながら、市政座談会初め多くの機会をとらえ、市民の方々とじきに語り、触れ合い、そうした中で「えくぼプラザ」や熊野門前町の景観を整備するなど、まちづくり事業を実現してまいりました。今後は、このまちづくりのエネルギーが倉庫群の保存活用や赤湯駅前広場の整備、さらには県道赤停線、あるいは新町通りの整備に向けて、さらにレベルアップすることを期待いたすものであります。
一方、市民皆さんにとっては毎日安心して暮らせることが幸せの第一歩と考え、国、県に先駆けまして、私はいち早く「安全で安心なうるおいのあるまち・南陽」実現を目標に掲げ、生活環境整備を初め、もろもろの課題解決に取り組んでまいったところでございます。
また、将来を託す子供たちを健やかに育てることが私に課されました最大の責務であると考
え、少子化対策としての「すくすくサポート」、乳幼児保育センター、あるいは就学前児童の医療費無料など、いろいろな施策を打たせていただきましたし、学童保育のさらなる推進、8地区にできればすべて学童保育の要請があればつくっていかなければならない課題もあります。
学童保育の延長もやらせていただいております。今、大きな問題として赤湯小学校改築を進めてございますが、平成15年度の開校に向けて順調に工事が推移しているという報告をいただいております。また、通学路の安全対策、あるいは就学環境の整備を就任以来重点的に推進をいたしてまいりました。
また、昨年度は南陽市にとって21世紀のかけ橋となる第4次の新しい総合計画を市民皆さんの多数の御参画を得て策定することができました。今後は、これを道しるべとして、さらに安全で安心なうるおいのあるまち・南陽の推進に向けて、市民皆様の先頭に立って邁進する決意であります。
出口が見えない不景気のトンネルは長く、世界経済の枠組みの中で諸対策の効果が出るのは相当時間がかかると思われますが、差し詰まった労働環境の悪化も厳しいため、今どんな支援ができるかが市の緊急な課題と強く認識をいたしております。市では、地域活性化の柱である農業、商工業、観光及び温泉振興を基本にした施策の展開を行うほか、緊急雇用対策や融資など可能な限り努力はいたしておりますが、経済、雇用対策などは一地方公共団体のみではおのずと限界があることも御理解をいただきたいと思います。そのため、特に今後の政策の実施に当たっては、行政で行うこと、市民皆さんや企業などに主体的に行っていただくこと、市民や企業と行政が協働で推し進めることなどの役割を十分踏まえながら、最大限の結果を出せるように頑張ってまいりたいと思います。
また、御心配いただいております公立置賜総合病院、とりわけ南陽病院の運営赤字が市の予算に重くのしかかっておることも重大な課題で
あります。県と2市2町の広域事業であるため、医師確保を初め市のみでは対応できない制約があり、可能な限り内容を報告しておりますので、
この問題につきましては市民皆さんの考えを伺い、私が決断いたし、議会の場で判断していただく機会がいずれ来るものと思っております。
さきの議会におきまして申し上げましたが、私は現在、情熱・気力・体力は以前にも増して充実しておるものと信じております。いまだかつて経験したことのない厳しい政治・経済・社会環境に直面するに当たりまして、市民皆様の負託にこたえるため、私は使命に燃え、この難関、この荒海に向かって、元気のあるまちづくりを強力に推し進めるかじを取る覚悟をいたすものであります。議会議員各位には、どうか御理解をいただき、今後とも御支援のほどをよろしくお願い申し上げまして、出馬表明といたします。
第2点目の本市経済の現状についてでありますが、市商工振興課が市内企業 100社を対象として実施した業況調査によりますと、市内の景気は引き続き大変厳しく、受注が大幅に減少している業種も出てきているという結果が出ております。南陽市が市内景気の下支えを行うことが必要であるという考え方を予算編成の柱、理念に据え、元気ある予算の編成に努めたところでございます。
一方、これに見合う歳入でありますが、来年度の税収も非常に厳しく、地方交付税が大幅に減額になるため、財政調整基金のほぼ全額の取り崩しや有利な起債の活用などによりまして、収支均衡を図らせていただきました。今後の財政見通しにつきましては、地方交付税の見直しなど国の動向いかんにもよりますが、新しい行政改革大綱のもと、最終年度に当たります第2次財政対策を継続し、健全財政の維持に努めてまいる所存でございます。
第3点目の第3次南陽市行政改革大綱について申し上げます。行政改革に対する私の持論は、日々業務の中でできるものから実行すべきであり、そうすれば常に行政は機能的な組織として常に結果を出せるはずであります。しかしながら、日々の業務に埋没し、ややもすると改善の精神を忘れてしまいがちであります。そのため、計画を立てまして、半ば強制的に推進することで実効性を担保し、推進をいたすものであります。成果を上げるためには目標はできるだけ実行可能なものとし、達成しない次の身近な目標に向かって努力する、こういった考え方に立ち、柔軟で現実的な手法をとって推進をしてまいりたいと考えております。なお、年次ごとに本部による検討や推進懇話会の御意見をもとに効果的な進行管理に努めてまいりますので、本事業への御理解と御協力をよろしくお願い申し上げます。
第4点目の市町村の広域行政合併については、先ほど松木議員にお答えしたとおりでありますので、御理解を賜りたいと思います。
第5点目の公立置賜南陽病院の運営についてですが、経営は置賜広域病院組合でございますので、組合構成団体の市長としてお答え申し上げます。
公立置賜南陽病院は、住民に身近な医療や回復期、慢性期の医療を担う病院であると認識をいたしております。市民の健康を守る上でも、当初の計画どおりの六つの診療科目の常設と常勤医師の配置を市議会の皆さんとともに強く要望し、正副管理者会議においてもなお一層の要請をしながら、今後とも議会とともに常勤医師の配置を強く要望してまいりたいと考えておるところでございます。
公立置賜南陽病院の一般分にかかわる財政負担は全額本市負担で、年次的に増大しているため、このままでは御指摘のように他の事業への影響も出ることが懸念されまして、危機感を抱いているのもまた事実でございます。高度医療と地域医療との連携という病院設立の原点に立ち返りまして、財政負担等の問題について構成団体全体で論議しながら、病院組合と協議を行い、機能確保や運営の安定、医療サービスが充実されるように努めてまいりますが、負担の限度額につきましては慎重に検討を重ねていきたいと思いますので、きょうの段階では数字、金額を提示いたしかねることを御寛容願いたいと思います。
第6点目の小中学校の統廃合の展望ですが、昨年2月に教育委員会より市内2校案の再編統合するとの具申をいただきました。現在までどのように市長として考えておるかということでございますが、今のところ、先ほど申し上げた来年4月に開校する赤湯小学校の移転改築事業に全力を傾注しておりまして、具体的な検討はいたしておりません。今後の重要な課題として中学校再編統合化の研究を進めてまいりたいと考えておりますが、教育委員会あるいは地域の方々等の意見をお聞きしながら最終判断をさせていただき、その後で議会と十二分に話を詰めながら進めたいと、かように考えておりますので、御理解と御指導を賜りたいと存じます。
第7点目の映画「ARCADIA」制作の具体的な支援についてですが、市は、この映画制作を通し、南陽市を初め置賜地方の自然や文化などの各種情報を全国に発信する絶好の機会ととらえておりますので、協力できることは積極的に支援してまいりたいと思います。
具体的な支援としては、平成14年度予算におきまして 1,400万円を映画制作支援事業補助金としての交付を初め、市役所内に映画制作支援室の設置と2名の職員を配置するなど、側面的な支援を積極的に進めてまいりたいと考えております。
さらに、映画制作後は全国各地の人々に鑑賞していただき、当南陽市のPRにも大いに役立てていただくために、製作者側とも相談しながら、取り組みの支援も行ってまいりたいと感じ
ておるところでございます。以上でございます。
○議長  それでは、再質問に入ります。
塩田議員。
○塩田秀雄議員  まず最初に、今回の第11回の市長選に出馬表明をされたわけであります。非常に厳しい社会情勢下の中、元気の出るまちづくりに邁進すると、そのために市民の先頭に立って再び頑張ると、こういうことであります。くれぐれも、先ほど来から言っておられるように健康には十分注意して、しっかり目的達成できるように頑張っていただきたいと、このようにお願いをするものであります。大変おめでとうございます。頑張ってください。
次に、できれば、大事な表明で記者の方々も大分おられるようでありますけれども、2期目の抱負、課題、さまざま挙げられましたけれども、これらについても具体的にこの後の記者会見ででも御説明いただければいいのではないかというふうに思います。
それから、大変な本市の経済情勢、市長は財界出身の市長として、自分の目で見て、現在、市内の景気を実際どのような状況になっているのかということを率直に自分の口でぜひ表現していただきたいなというふうに思うわけであります。
今、企業は、国の金融政策によりまして内容的には何とかやっていけるんだが資金繰りにつまずいているというような会社が多くあります。
こういったことで、市の方でも保証協会だとかさまざまな難しい要件をつけますと、これをクリアできなくているわけですから、そういったもの以外の金融支援策がないのかどうか、この辺が一番大きな課題なのではないかなというふうに思っております。もちろん行政主導での仕
事を出すということも大事でありますけれども、とにかく今市内の産業界は非常に厳しい状況にありますので、その辺の部分と、さらには間もなく新年度予算も、20日の日には決まるだろうというふうに思いますが、それらの前倒しなども含めて、できるだけ効果のある早い時期に、特に春先あたりは行政というのはどうも人事異動であったりさまざまなことがあって春先の発注が少ないと、こう言われているわけで、やっぱり仕事の平準化というふうなことを業界側は言っておるようでありますので、できるだけそういった声にこたえてあげるということも大事なのではないかというふうに思いますので、そ
の辺のところ、ひとつよろしく御検討賜りたい。
さらに、予算の内示を見ますと、ほとんど前年並の、財政数値も横ばいで堅持できそうだと、こういうふうな内容でありますので、その辺も十分考えながらだとは思いますが、できるだけ投資的経費を確保して、市長は繰上償還という表現もしておるようですけれども、この際、そういった慌てた対応よりも目の前の対応をまずやって、市民に元気を出していただいて、その後に落ちついて元気が出た段階で市の財政をしっかりと立て直していくというような考えも必要なのではないかというふうに思いますので
、ひとつよろしく御検討賜りたいと思います。
次に、第3次行政改革なんですが、最近はどの世界でもわかりやすい文言、できれば数字で見てわかる内容というのが今の主流なわけで、いわゆる行政用語のような何を言わんとしているのかわからないというようなことじゃなくて、できるだけ効果の上がるように、あるいは市民やそういった方々に見ていただいても理解のできるような、これからの資料のつくり方というものをぜひ検討いただきたいものだなというふうに思います。なお、このことについては、市長は十分実効性のある内容であるし成果を上げることができると、こういうことでありますので、職員の皆様方についても、ぜひ頑張っていただきたいというふうに思います。
市町村広域合併ですが、市長の12月のお答え、あるいは今の松木議員に対する答えも聞いていますと、もちろん市民の盛り上がり、そういったものも大事なわけでありますが、場合によっては政治主導ということも十分考えていかなければ、何のために政治家がいるのか、何のために市長がいるのか、住民投票やアンケートの結果に従って粛々とやるということでは、行政の仕事じゃないかなというふうにも思われますので、十分そういったことに対しての能力を持っておられる方でありますので、自分の導きたい方向にしっかりとやっぱり導いていくというのが政治家の役割ではないかというふうに思いますので、必ずしもアンケートであるとか市民の声であるとかというふうなことにのみとらわれることなく、自信を持ってひとつ、取り組んでいくなら取り組んでいく、メリットがないから取り組まないというのであれば取り組まない、その辺をしっかりとしていただきたいというふうに思います。
公立置賜南陽病院でありますが、私のほかにも岩井議員とか小林議員さんもこの後に病院問題で質問をしたいと、こういうふうに言われて
おります。特に我が会派の小林議員に至っては、立派な大きなパネルを用意しまして、議長にそのパネルの使用許可をいただいていると、こういうことでありますので、私から余りいろいろ聞きますとうまくないのではないかなというふうに思っておりますので、一番大事な点、何点かだけお聞きしますが、そもそもこの病院は、50床ですから、50床というのはいろいろなところに行きましても、最も収益性、効率が悪い規模の病院だと、こういうふうにどこに行っても教えていただきます。したがって、当初からこのサテライト病院からは収益上がらないんだということをわかって取り組まれたのかなというふうに思っておりますが、それにつけても、先ほども言ったように、際限なく、この負担はど
こで終わるんだというようなことでは困るので、医師の確保が見通しがないのなら、その段階で判断するのか、負担金の額がどこまで来たら判断するのか、どれほどのデータがたまれば判断するのか、そういったことを明確にしていかないと、我々も支援のしようがないと。のんべん
だらり、いつまでたっても支援頼む、応援頼む、賛成してくれと、こういうことでも困りますので、その辺を明確にして、それに向かって努力をすると。努力をしたけれども結果としては南陽市のレベルでは限界だと、こういうときに初めて判断の基準が出てくるというふうに思いま
すので、そんなことをひとつ、市長としては「この辺かな」というところの判断基準をひとつ披瀝いただきたいなというふうに思います。 次に、市内の小中学校の問題でありますが、中学校については確かに去年の2月に教育委員会から答申が出ているわけで、これについてもいまだ検討していないと、こういうことであります。小学校については、やっぱり過疎の進行している小さな小規模校、中でも複式、これをやっている学校に通わせている親は、さまざまな意味で不安を持っているわけです。この際、そういったものを払拭してやるためにも、明確に今後の方向性を出していく必要があるのではないかと。小学校というのは、地域で育てるのが一番の教育だと先ほど教育長が言っておりましたが、確かに当たっていますが、これもどの程度までか。1人、2人で本当にいい教育ができるのかどうか。最も大事な切磋琢磨の精神な
んていうのが全くなくなるわけでありますから、そういったさまざまなメリット・デメリット含めて、当面は、ここ5年、10年はこうしますよというぐらいのやっぱり方向性を出していかないと、そういう地域にいる親御さんたちは非常
に不安を持っているということをお伝えして……。ここまで言えば市長は何を言わなきゃならんかということはわかると思いますので、そ
の辺をひとつよろしくお願いしたいと思います。
特に、今回の再編統合の資料を見ましても、あるいは教育振興計画の資料を見ましても、中身は非常にもっともらしいことを書いてあるんですが、なかなか言わんとしている意味がどっちなんだと、小規模や複式学級を奨励するのか、やめて、もうちょっと適正規模の学級編成をしていくのか、わからない。非常に玉虫色の表現が多いんですね、山水次長。こういうふうに理解が難しい。この辺を明確にしていただきたい。私もなぜこんなことを聞くかというと、やっぱり複式の、あるいは小規模の学校に自分の子供やっていますから、現場は皆さん方が考えているような状況でないんです、少ない先生で。十分満足いく教育なんていうのはできないわけです。そういうことを考えますと、どっちが正しいのか。これは、私は教育のプロじゃございませんでわかりませんが、親として見ていますと、大変な気がします。
次に、映画の問題ですが、これは私もあえて取り上げるほどのことでもないんですが、地元でやられるということなので、これがうまくいけば相当地域経済にも効果があるのではないかという期待感、あるいは教育文化の向上にもつながるのではないかとか、さまざまなことがあったので、あえてお伺いしたわけであります。さらには、地元の吉野においてもどの程度の支援が必要なのかなということも含めて御質問をしています。支援室を市役所内に、それも2名ということですが、これが果たして満足できるものかどうかわかりませんが、映画も制作過程で得られるものと完成して上映の段階で得られるものとさまざまあると思いますので、一概にいい・悪いというのはなかなか難しいと思いますが、時間もかかることだと思いますが、いずれにしても成功してもらうにこしたことはないわけでありまして、せっかく予算もつける、支援室もつくる、中途半端で終わったよりは大成功をですね、南陽市の知名度アップにつながった、あるいは経済、地域産業の活性化につながったと、こういうことになれば、それほどありがたいことはないわけなので、その辺も含めてぜひ力を入れていただきたい。できれば支援室の分室なんかは吉野に置いて力を入れて頑張ってみてもいいのではないかというふうに思っております。具体的にはどのような支援依頼があるのかわかりませんが、その辺も含めていかがなものか、市長の見解を賜りたいというふうに思います。以上です。
○議長  市長。
○市長  たくさんの再質問をいただきましたので、途中もし抜けているようなことがあれば、再々質問でお願いしたいと思います。
 最初に、市内企業の現況ということでございますが、私も大変心配している状況なので、一々各企業訪問は私としてはしてございません。しかしながら、各金融機関あるいは商工会とは毎日のように連携をとりながら、現状把握には努めておるところでございます。いずれにいたしましても、市内の企業の中で、今は万全だという企業はほんの一握りの企業しかございませんし、みんながよたよた、よたよたしている状況下にあるのかなと、こんな見方をしております。
 議員御指摘のとおり、融資制度、保証協会、あるいはいろいろな保証のあれはめんどくさいから市独自の保証制度がないかということでありますが、これは市で個人企業に、法人企業に保証することはできません。万が一保証して取りはぐれになったといえば、市の生財源から出ていくわけでありますから、発想としてはそうやって救っていただければという意味合いであろうかと思いますが、市が独自で融資をしたり、保証を市がするということは、到底自治体としては不可能な課題であることは御理解をいただきたいと思います。
 それから、仕事の、予算が通ればすぐに発注してくださいということであります。できるだけ私はそのような姿勢で今日までいます。何で冬に雪降っているときに道路なり水道なり下水
道やるんだということを言っております。いや、冬も仕事がないと困るから、それと業務が非常に多いので、冬の発注もまた、市長、重要なんですよと。企業の冬期間一切仕事がないのも、これは企業にとっては厳しくなるわけなので、そういう一面もあるということも理解をいただきながら、塩田議員の言われるとおり、できるだけ早くやっぱり発注するのが少しでも景気回復につながるんだろうなと、こう思っております。
 それから、財政の繰上償還の件お話しいただきましたが、やはり繰上償還をしなきゃならない場合にはしなきゃならない。これは起債の制限比率なり、あるいは公債比率なりの問題があります。補正で6億数千万繰上償還をさせていただきましたが、これはハイジアの今までの起債を全額返済いたすことにいたしました。ハイジアは40数億の起債は一切もうございませんから、これからはハイジアパークの経営も身軽になって、より頑張っていかなければならないのかなと、こんなふうに考えておるところでございます。やるべきことはきちっとやりながら、財政運営を見つめていきたいなと、こう思いま
す。
それから、行革のことでありますが、数字があらわれていないということでありますが、行政というのは、製造工業とかあるいは営業でありませんから、それの実績によって数字が出てくるものではありませんから、そこに難しさがあるわけでございます。じゃあこの仕事をすればこれが何%になったとか、例えば去年お願いした地域公民館委託の件でも、じゃあこれを何%、職員が16名減じたと、本庁に来て採用を控えたということにはなるわけなんですが、数字的に詳しく何%とか金額にしてどれくらいとかというあらわし方は現況では非常に難しい問題だろうなと、こう思っております。
それから、広域合併、市長の政治主導でどうだという御意見いただきましたが、やはり市民の皆さんが広域合併について何を考え、あるいは何を求めているかということも大事な要素でありますから、先ほど松木議員に申し上げたとおり、6月、総務省の広域合併の強化月間ということで、それまで我々市側も市民の皆さんにいろいろな資料等も広報等を通じながら出していきながら、秋ごろには庁内の検討委員会で一定の結論が出ますから、そういうものを踏まえながらやっていかなければならないだろうと。大体合併する最短期間は20カ月から25カ月あれば十分だというふうに言われておりますから、その辺も加味合わせながら……。
ただ、相手があることでありますから、県で示された置賜一円の3市5町が一つ、あるいは前の東置賜、米沢、南陽、高畠、川西が一つ、あるいは南陽、高畠という三つのパターンがあるわけでありますから、それらをどのように相手方が受けとめてくれるか。我々はじゃあどこともし合併をするとするならばしていかなきゃならないのか、あるいは議員御指摘のとおり、合併してもメリットがないよと、財政的にも経済的にもメリットがないよということになれば、これはしない方がいいのか、その辺含めてこれからは検討していただく時期かなと、こう思います。
それから、病院の問題であります。非常に塩田議員は心配いただいて金額にこだわっておるようでございますが、正直申し上げまして、今の段階で何億以上の負担があればこれはやれないとかやれるじゃありません。まだ始まって2年ちょっとでありますから、状況を見ながら手だてを打っていく必要があるだろうと思います。今、基幹病院の赤字負担が我々2市2町で55、県で45%を持っていただいております。これも、サテライトも含めてそういう負担にしていただけないかどうかというこれからの課題もありますし、医師の配置も今強く言っておりますから、「4月1日は難しいが」と、先だっても参りまして報告をいただきました。「何とか、市長さん」と、「御希望の内科医の常勤を置きながら、透析もきちっとできるように」ということで医療監に今前向きに検討をしていただいておるところでありますから、ここで何億出たらうちはもう病院だめだ撤退するというようなことでなく、もう少し推移を見ながら、いろんな手だてをやっぱり議会ともども考えながら打
っていく必要があるんだろうと、こう思います。
ただ、50人の入院施設では、御指摘のとおり、御視察いただいて研修なさったとおり、全くだめですね。というのは、一次医療、あそこで手術をするわけでもない、薬の投与、安静にしている程度でありますから、絶対黒字になるということはこざいません。ちょっと調べさせたんですが、50床の入院あるために、人件費だけですよ、当直の先生、看護婦さん、それから賄いも病院ですからいますから、約2億であります。人件費だけで2億円かかります、50床で。そういう意味で、だからすぐやめていいんだということでなく、市民のやっぱり皆さんのいろいろな医療保健に関するニーズもありますし、医師会あるいは基幹病院なんかとも十二分に相談しながら、今後の進め方をさせていただきたいなと、こう思っております。
それから、小学校の複式の件でありますが、これは私よりも教育長だろうと思いますが、小学校の統合という課題は現実的に考えていません。というのは、小学校をなくすと、いろいろな意味で地域の教育、文化、そういうものがなくなってしまうという心配をしている地域が数多くございます。特に同じ吉野の中に小学校二つありますから、非常に複式になりつつあるのかなと。幸い、へき地保育園は御理解をいただきまして吉野と統合、一緒になるわけなんですが、学校問題というのは非常に難しい課題であることも御理解をいただきながら、内容等については教育委員会、教育長の方に答弁をしていただきたいと思います。
最後に、映画「ARCADIA」の支援室、2人で多いかないかじゃなく、今お金の面、あるいは支援室をつくって2人の職員を配置することで精いっぱいでございます。その中で制作支援会というのがありますから、委員会ありますから、その中で足りなければパートをお願いしたり、いろいろな手当てしていただけるのかなと、こういうふうに思います。ただ、行政が余りに邪魔になるほど口出しをすれば、これは
もう、さっき証人喚問でもやっておりましたが、度が過ぎればこれは困ります。大変吉野につくったらどうかということがありますが、吉野が撮影舞台であっても、いろいろな連絡等を含めれば、やっぱり市役所が最適の場所だろうと、こう思っておるところでございます。市役所の1室を映画を制作する期間開放するというふう
に考えておりますので、御理解いただきたい。
 ただ、いろいろな話を聞いていますと、これは行政も何とか頑張ってやらなければならない。吉野の不感帯地帯ですね、携帯が入らないから、
映画制作何で連絡したらいいべというふうな話が聞こえてきます。衛星電話でもリースで借りたらどうだとか、いろいろな指導、我々地元でわかることは申し上げている段階でありますので、御理解をいただきたいと思います。以上です。
○議長  暫時休憩いたします。再開を2時15分といたします。
   午後 2時02分  休  憩

   午後 2時15分  再  開
○議長  再開いたします。
 再々質問に入ります。
 塩田議員。
○塩田秀雄議員  財政問題については、できるだけ早い時期に前倒しということで頑張っていきたいということで。ただ、冬の仕事もないと困るんだという理論は、それはつけ足しであって、そのときは補正でもやってやればいいわけで、できるだけ早目に、まいる前に元気をつけさせていただくというような方針でお願いしたい。できれば県、国あたりの特別ね、要請することによって、いい特効薬になるようなものがあれば、なお検討していただければありがたいというふうに思います。
 なお、第3次につきましては、第2次なんかはやっぱり何%と数字で表現しているものもありますので、できるだけ、わかりやすくて成果が出るんだということであれば、それは結構ですが、そのようにしてあげた方がなおいいのではないかなというふうに思います。
 なお、先ほど市長が言われた南陽病院の問題について、経費の負担について、従来の基幹病院の運営費と同じような形での各団体とプールにというのか、あるいは負担割合の比率で、こういうことができれば一番やっぱりいいわけで、市の 100%負担だということじゃなくて、できればプールにしていただくとかそういった方のやり方でやれば、先ほど言ったように地域の医療福祉の問題あり、さまざまあるわけなので、そんなことでぜひ対応できるものであればや
っていただきたいなと。
なお、そのほか細かいことについては、岩井議員並びに先ほど言ったように小林議員が待機していますので、細かいことについてはお願いをしたいというふうに思います。
それから、小学校については、当面、統廃合はないと、こういうことでありますから、今の体制の中でいかに成果を上げていくか、教育長、頑張っていただくしかないわけですけれども、それにつけてもなかなか、さっきの話にもあったんですが、週5日制によって、「みずから学び、みずから学習する」というのは、そういう子供は学校来なくても大丈夫なんですよね。そういう子いないですよ、めったに。だから、休めばなおだめですよ。そんな……、「主体的に生きる力は」なんてやったらもう、完成した人間ですよ。それはどうなのかなと。現場はそういうことを考えていませんから。その辺は教育長も現場とやっぱり十分密にして、今度は山水次長もそろそろ現場復帰だと思いますから、時期的にね、そうすると、現場へ行くとわかると思います。あららら、我々が言ってきたのとちょっと現場は違うなと、こういうふうに思うと思いますが、そんなことも含めてしっかり頑張っていただきたいというふうに思います。
なお、教育委員会の方の基本姿勢も、できるだけ現場にマッチした、現状を把握して対応していただきたいと。文部科学省でやっているとおり、あるいはどこかの偉い先生方考えているとおりのそういう人は、昔から優秀な人が考えているわけですから、勉強しなくてもあの人たちは頭いいわけですから、その人たちと同じように、すべての子供が同じだというふうな発想では困るわけなので。むしろ、ついていけない、むしろだめな方が多いわけです、圧倒的にね。あんな高級官僚になるのはほんの一部ですから、一握りですから、その辺も考えて、現場に合った、南陽市独自の、なおかつ成果の上がる教育を、指導を、ぜひやっていただきたいなというふうに思います。
なお、映画関係については、やってみないとわからないということもありますので、そんなところだろうと思いますが、通信の関係については、特に携帯がつながらないということについては前々から地域でも挙げてお願いしているわけです。この機会にぜひやっていただければありがたいなというふうに思っています。もう少し上に行って、佐藤寿哲議員の農地のあるところまで行けば携帯電話通じるんですが、あの下あたりからだめなんですね。だから、もうちょっとの何か仕掛けだと思いますので、もしできるのであれば、この機会にぜひしていただきたいということで、残りについては、この後に控えた各議員にすべての質問をお譲りしたいというふうに思います。以上です。
○議長  要望だけですね。(「病院だけ」の声あり)
 市長。
○市長  病院は、おっしゃるとおりでありまして、いろいろな経費見直しを視野に入れながら、例えば基幹病院を利用されるのは長井が非常に多い。あるいは、精神、長井のサテライトですね、あれも基幹病院で負担割を持ってやっているんですが、60人中南陽から入院なさっているのは4人しかいない状況でありますから、そういう患者数の見直しも、あるいは負担の見直し
も、先ほど答弁申し上げたように、考えながら、できるだけ我々が余計に負担をしないような方策で頑張っていく以外にないだろうと、こう思
いますので、よろしくお願いしたいと思います。
それから、不感帯地帯、国の助成事業もあるようでございますから、我々も積極的に国の助成事業を主体に取り組みをしたい。ただ、国も我々も予算で動きますから、映画をつくる間にはまず無理だろうと思います。非常に全国的に不感地帯の解消というようなことで鉄塔建てする自治体が多いわけでありますから、我々もすぐにぜひ参入をしていきたいと、こう考えておりますので、御理解をいただきたいと思います。以上です。
○議長  以上で17番塩田秀雄議員の一般質問は終了いたしました。御苦労さまでした。