五十嵐   諒 議員 質 問
〇議長  次に、20番五十嵐諒議員。
  [20番 五十嵐 諒議員 登壇]
〇五十嵐 諒議員  おはようございます。20番五十嵐諒であります。
  最初に、最近の政治情勢は一寸先はやみと言われるように、今何が起きても不思議ではない国の政治状況であります。歴代内閣で国民の支持が80%を超えた小泉内閣も、今では支持と不支持が逆転するという状況です。自民党を壊しても政治改革をすると断言した信念はどこに消えてしまったのかというように思います。与党内からも、欠陥法で、廃案すべきとの声が出ています。有事法案や個人情報保護法案などの危険性、今の内閣は何をやろうとしているのか、国民は非常に鋭く見ていると思います。私から言わせれば、パフォーマンスもほどほどにしてほしいというように思います。権力者の立場に立つほど謙虚さが求められるのは、政治は生き物であるという証左と言われるゆえんであります。国民の方々、市民の皆様からの信頼なくして政治はなし、我々は肝に銘じておかねばならないことだと思っております。
  そこで、私は2点について質問いたします。一つには、7月の市長選挙に向けた荒井市長の公約についてであります。4年前の厳しい選挙を勝ち抜いて市民の皆さんに公約をした政策を遂行なされてきましたが、1期4年間の実績と、そして反省を踏まえ、2期目に向け出馬表明をなされている荒井市長の政治姿勢と基本的な政策についてお尋ねをいたします。6月9日には、荒井市長後援会の事務所開きがなされ、体制的準備がなされたものと思っております。1点目は、ハード面の政策についてであります。2点目は、ソフト面の政策についてお聞きをいたします。
  次に、21世紀を迎えた時代において、市として最も力を入れなければならないものは農業問題についてであります。30%以上の減反政策がずっと続いてまいりました。さらに、狂牛病とBSEの問題、O 157の問題など、食の安全が大変ゆがめられております。農業を犠牲にした工業優先の政策により穀物の海外依存の体質をつくり上げてきた日本の農政は、完全なる失政であったことを示しております。このような中、昨年10月12日、県が単独で山形県農業基本条例を施行いたしました。南陽市としての農業政策の取り組みをどのように今後進めていく考えなのかについて質問をいたします。
  特にこの条例の特筆すべき評価したい点としては、環境保全型農業の推進と農業生産物への地産地消を全面的に打ち出したところにあります。食は安全、安心が何よりで、自分たちの住む地域でとれたものを食べるという自然な流通システムに変えていく、この活動が求められております。県内13市の中では、天童市がいち早く農業基本条例をつくっております。私は、市独自の認定農家制度など、これまでの南陽市のすぐれた農業政策を踏まえ、さらに推し進めていくべきものとして、1点に環境保全型農業推進への具体的な施策をどうしていくのか。2点目に、地産地消の推進として、特に環境問題、福祉問題、教育問題に関係した施策をどう展開をしていくのか。3点に、農業と健康づくりをどう広げていくのか。百姓にはぼけなしと言われます。園芸農法の拡大と新しい産業開発などへの支援施策の展開などが必要だと思います。美田の農地を荒らすことのないような農業政策づくりに、もっと行政も勉強して、汗を流していくことの必要性を私は強く述べまして、質問といたします。
〇議長  ただいまの20番五十嵐諒議員の一般質問に対して答弁を求めます。
  市長。
  [荒井幸昭市長 登壇]
〇市長  20番五十嵐議員の御質問にお答え申し上げます。
  第1点目の、7月市長選に臨んでの2期目の重点政策についてですが、私の2期目4年間を想定するならば、市民の皆さんに参画をいただき、昨年の3月議会で議決をいただきました第4次総合計画の前期の計画期間にありますので、これに沿って申し上げたいと思います。
  初めに、ハード面の整備につきましては、継続事業の赤湯小学校改築整備事業を立派に完了してまいりたいと考えております。今後本格化が予想される赤湯駅前交流広場整備事業、あるいは旧宮内農協倉庫群保存活用事業、あるいは市道蒲生田本線道路改良、あるいは市道旭町高梨線道路改良、そして上野中央線新生橋の歩道整備などが挙げられます。また、今後予定の事業としては、向山公園野球場のスタンド整備や赤湯停車場街路事業として呼応する赤湯温泉まちづくり事業等を考えてございます。さらには、国庫補助の採択や調整等が必要となりますが、旧市立病院跡地に身体障害者養護施設の整備、梨郷地区湛水防除事業、上野フルーツランドの整備などが挙げられると思います。
  なお、検討課題であります斎場問題にも積極的に取り組んでまいりたいし、また総合文化センター建設のための基金の積み立てを何とか考えていかねばならないだろうと、かように考えておるところでございます。
  ソフト面につきましては、第3次行財政改革大綱を基本に、少子高齢化対策の充実、市民1人1スポーツ、市民1人1文化の推進を図ってまいりたいと考えております。また、これまで整備してまいりました情報通信基盤を活用し、地域情報化をさらに促進をしてまいりたいと思います。
  なお、今後行政施策の費用対効果や施策評価が重要度を増してまいりますので、ハードはハード、ソフトはソフトと分けて考えるのではなく、街路整備とまちづくり、建物整備と利活用など、ハードとソフトは不可欠、一体のものとして進めていく必要があろうと思います。
  次に、県農業基本条例施行に対する取り組みについての第1点目の環境保全型農業の推進の具体的策でありますが、家畜排せつ物の適正処理と有効利用を図るため、平成13年度に堆肥センターの設置を支援してまいってきたところでございます。梨郷平野地内に設置されました本施設は、本年4月から稼働いたしておりまして、環境保全型農業推進における本市の中核施設として良質の堆肥生産が行われているところであります。生産されます堆肥については、本年度新たに取り組み予定の地域水田農業再編緊急対策メニューとして、堆肥の共同散布による地域一帯での土づくりに活用するため、現在利用者協議会を中心に検討をいたしているところであります。また、畜産農家におかれましては、家畜排せつ物の管理の適正化及び利用促進に関する法律が適用される平成16年に向け施設整備が取り組まれており、堆肥の供給がさらに進むものと見込んでおります。さらに、本市にはエコファーマーの認定を受けられた農業者が34名おられることなどから、構築連携による推進が図れるものと期待をいたしておるところでございます。
  第2点目の地産地消の推進への施策についてですが、今月に南陽市地産地消推進協議会の立ち上げを予定してございまして、今年度は公的機関や学校、保育施設等への給食の地場農産物の利用拡大に向けた計画の素案作成を生産、供給、利用者が一緒になって取り組むことにしております。さらには、農業体験学習を通して食と農との結びつきを深めてもらう活動を食農教育推進事業として支援をいたしてまいりたいと考えております。また、南陽産の1等米を学校給食へ供給するための助成措置を引き続き実施いたしますとともに、農業祭等の祭事に当たりましても、地産地消の観点を拡大しながら取り組む必要があろうかと、かように考えておるところでございます。
  第3点目の農業と健康、新しい産業開発への支援施策ですが、食事が健康の最も重要な要素と考え、消費行動をとる最近の実情に合わせた農産物の生産や販売が進められておるものと思います。米の場合などは、従来の白米から玄米や胚芽米、発芽玄米など、健康を意識した商品が消費拡大をねらった無洗米等が販売されております。また、置賜ブランド商品を開発するため、置賜総合支庁を中心にして、農業、工業、商業、観光など、実業界の方と農業と他産業とを組み合わせたプランター園芸や炭、木酢液の用途開発などの検討が進められているところでもあります。
  支援施策として、県では他産業の人材を雇用し、ノウハウを農業に活用するための就農支援事業や農産物の加工販売、新規導入作物にチャレンジする生産団体への支援事業などを行っており、市としてもこれらの今後の推移を見て考えていきたいと思いますので、御理解と御指導を賜りたいと思います。
  以上です。
〇議長  それでは、再質問に入ります。
  20番五十嵐議員。
〇五十嵐 諒議員  では、再質問に入らせていただきます。大変ありがとうございました。
  ひとつ市長の2期目に向けた基本的な政策について考え方、述べていただきましたけれども、当初の4年前の1期目のときには、選挙公報にももう少し具体的な内容のものを載せたわけです。基本的に、1期目の考え方のそれぞれ市民に公約した内容の中で実現したものもたくさんあるわけです。私は、そういった意味では非常に大きな役割を市長はしてくれたのではないかなと思います。
  そこで、例えば福祉の面なり、環境の面なり、もう少し残されているものがあります。例えば環境面でいえば、今の生ごみの堆肥化をどうするのかという問題があると思いますので、やっぱりそういったもう少し具体的なものを今後政策として打ち出すことができる考えがあるのかどうかという問題がひとつあるのかなというように私は思うわけですが、大きな柱のところは第4次総合計画の前期の計画で考えていきたいということですから、それはその方向で市長の考え方のとおりだと思いますけれども、やっぱりその点の中で、さらに今後手をつけなければならない、さらに環境の問題とあわせながら進めなければならない問題とか、さらには青少年の健全育成のためにはどういう配慮をしていく必要があるのかといった問題があると思いますが、細かいところの課題、問題についても、もう少し具体的な政策として考えている点があるのかどうか。これ1期目の政策とあわせながら、病院の問題なども、特にサテライトの病院の問題についてもあると思いますので、その辺のことについての考え方があれば、再度お聞かせをいただきたいというように思います。
  今回は、市長の4年前のときには、市政の安定的発展と改革ということと、市民本位の明るく心豊かで開かれた市政というものを打ち出したわけです。このたびの市長の後援会のパンフレットの中では、豊かで明るい開かれた市政づくり、安全で安心な潤いのあるまち南陽というものを打ち出しておりますので、基本的には変わっていないというふうに思いますけれども、その辺の中での市長のよくおっしゃっている安全、安心、これを再度打ち出して進めていきたいという考え方というように理解するわけでありますけれども、その辺の件とあわせながら、具体的な政策として考えている点があれば、もう一度聞かせていただきたいということが一つです。
  あと、二つ目の農業問題の関係について、市長の方からお話がありました。ちょっと私の方から御意見を申し上げておきたい点が一つあるとすれば、この環境保全型農業の関係の中で、休耕田をどう今後それをなくしていくのかといいますか、さらに農地として利用していくのかという考え方が必要だというふうに思います。県の段階の中でも、そういう農業基本条例をつくりまして、画期的だなと私は思うわけですけれども、今までは全部お国のとおりに農業政策をやってきたと。いわゆる猫の目農政と言って、そのたびに農業政策がころころ、ころころ変わるという状況の中で、農家の方々が大変な痛い目にも遭ってきたわけでありますけれども、そういった件から考えますと、山形県独自に農業基本条例をつくり、山形県に合った農業政策をどう遂行するのかという、いわゆる地方分権型の考え方が打ち出されてきているのではないかなというふうに私は理解するわけでありますけれども、そういった点が非常に今後重要になってくるのではないだろうかと、こう思います。
  そこで思いますのは、この休耕水田の飼料米づくりといいますか、特に牛の狂牛病の問題で飼料問題が非常に大きな問題になっておりまして、これを利用した、休耕田を利用した飼料づくり、この辺を研究する必要があるのではないだろうかなと、県の方も一部その考え方が出されてきているようでありますので、それが第1点であります。
  あともう一つは、特に農山村の留学制度というものを検討できないだろうかなと。例えば神奈川大学との交流などもずっとあるわけでありますけれども、ああいった若い人たちをもっと農業の魅力に引きつけていくといいますか、そういうものにつないでいくという形をとれないものだろうかというような、そういった研究をやってみる必要あるのではないかなというふうに思いますので。
  あともう一点、私思いますのは、園芸農法という考え方です。要するに退職をなされて、今元気な方々がたくさんおられます。今、多少なりでも大体75歳ぐらいまでは働けるわけでありまして、ある程度の仕事は、病気をしない限り。そうしますと、やっぱり園芸農法を推進する必要があるのではないかなというように思います。さっき私も百姓にぼけなしという言葉を、ちょっと余りいい言葉ではないのですが、お話ししましたけれども、やっぱり農家というのは100の農作物をつくるとも言われておりますけれども、そういうだけあって、生き物をつくっているために人間の脳の老化を防ぐ力があると、こう言われておりますから、なおさら健康のためにも大事な点だというように思いますので、これが一つです。
  あと、地産地消の考えの問題のところについては、市長の方から学校給食の方にもどんどん取り入れて今後考えていきたいという考え方を出されました。山形県全体で19%しか地元の野菜を使っていないという状況です。この前、私3月議会で南陽市ではどのぐらい地元の野菜を利用されているのか調べてほしいということを言っておいたのですが、次長さんがかわりましたから、その後受け継いでいるかどうかわかりませんが、ちょっと私もその後お聞きしていなかったのですが、何か資料をその後調査していただいたのかどうか、調べていただいたとすれば、それについてお聞かせをいただきたいというふうに思います。
  そういう件を含めまして、さっきの環境問題では生ごみの堆肥化、堆肥センターがつくられましたから、あれ私も2回ほど行ってきましたけれども、すばらしい施設だと思います。ハザカプラントの中身と、やり方と同じ方式でやっておったわけですけれども、あれを私は生ごみの堆肥化に、今後生ごみをすべてあそこの堆肥センターで堆肥に変えるという方式にやれないだろうかなというように思うわけです。
  ちょっと先日、米沢郷牧場に視察に行ってきたわけですが、米沢郷牧場では同じやり方でやるのですが、大体ああいう連式で堆肥にするやり方をやっていたのですが、高畠の生ごみを米沢郷牧場でやっていただけないかという話が今協議をされているようです。ということで、検討してみたいというお話を聞いてきましたけれども、私は十分にあの施設の中で、準備さえできればやれる施設ではないかなというふうに思うわけです。ですので、その辺は今後検討する価値はあるのではないかなというように思いますので、その辺のお考え方について聞かせていただきたいというように思います。
  あと、最後の3点目の農業と健康づくりの関係で、特に新しい産業の開発というものをも含めながら考える場合に、農業というのはいろんな点で、要するに安全で安心な食をつくるということになれば、今後さらに広がる可能性は十分にあるのではないかという、新しい産業として、思います。特に食というのは、人を良くすると書くそうですから、人をよくするために食べると、悪くするために食べるのではないという、人間をよくするために食というものがあるのだと、こういうことですので、そういう点から考えますと、いろんな今後食の安全を追求する中でやっていく課題が出てくるだろうというように思います。私も発芽玄米の関係などでは、一つの勉強会の中から新しい産業としてひとつ発展してきたということもありますし、いろんなところからそういう生まれてくるのではないかなというように思います。その辺について、経済部長として今後どういうふうに農業政策的なものを考えていくのか。県の条例をあわせながら、南陽市で農業基本条例というものをつくっていくような基本的な考え方もあってもいいのではないかなというぐらい私は思いますけれども、やっぱりもっと積極的な考え方に立ちながら、一つ一つ積み上げて、いいものをつくり上げていくということが大事なのではないかと。それが南陽市政のソフト政策として支える力なのではないかなというように思いますので、その点についてお聞かせをいただきたいというふうに思います。
  以上です。
〇議長  それでは、再質問に対して答弁を求めます。
  市長。
〇市長  最初に、2期目のもう少しきめ細かい政策が必要でないかということでありますが、1期目と違うところは、2期目はやっぱり市民の皆さんに参画をいただいて、議会で議決をいただいた第4次総合計画を、これは粛々と進めなければならない。小さな課題も非常に大事であろうかと思いますが、それはその都度、市民の皆さんの要請、あるいは議会との調整を図りながら、あえてこれだ、これだ、これだと羅列する必要はないだろうと、私はこのように考えておるところでございます。
  そのほか、病院の問題等にも触れるべきだろうという御意見があるわけでございますが、もちろん病院問題は非常に大事な課題であることは、私含めて、議会の皆さんも市民の皆さんも認識をいたしておるところでございますから、今正直申し上げまして、公立置賜病院を中心に南陽病院等の管理運営も行われておりますから、十二分に意見を申させていただきながら、市民の医療、福祉、保健の確立のためにも、しっかりと経営をしていただく必要があろうと、こんな考え方は常々議会初め、あらゆる場で表明をさせていただいておりますので、あえて今回細かいいろんな施策については発表する場もありませんし、文書的にも一切そういうものも配ってございませんので、御理解をいただければと、こう思います。
  あとは、休耕田に飼料づくりなんかも必要でないかというお話でありますが、県そのものは減反時に畑地化を積極的に進めろというふうに方針を打ち出しております。ただ、我々一番困るのは、畑地化を進めるには受益者からお金を取るなと、ゼロにしろということも最近言っておるようでございます。では、だれが出すのということになると、県では一切出しませんと。県では、振興資金等お貸ししますから、おのおの自治体で全額持って畑地化を進めてほしいという話であります。非常に難問題であります。我々やっぱり農業、農村、大事でありますが、そういう施策を我々末端の自治体に全額負担してやれということでは、なかなかできる課題ではない、財政的に考えても。あるいはそういう施設をやって、施策をやって、途中で変更があった場合どうなるのか、いろんな問題が包含されておりますので、慎重に検討を今いたしておるところでございます。
  2番目の農業交流、これは非常に大事なものと思います。神奈川大学、3泊4日ぐらいで50名近い生徒、学生が来ますから、私もその都度、その会議に出まして、いろんな事情説明したり、激励したり、非常に大事でありますし、もう少し民間レベルでもそういうものがあればいいのかなということでありますが、なかなかこれも一時的な交流ということは難しいのではないのかなと、こんなふうに思います。
  園芸農業の推進ということも御指摘いただきました。趣味といいますか、こういうものに非常に興味のある方には喜ばれると思いますが、人それぞれの生き方ありますから、半強制的にやってくださいということもまたできない課題でありまして、適宜そういう状況を見ながら、こういう園芸農業に興味を持たれる方がいれば、いろんな方向から取り組みをしていく必要があろうかなと、こんなふうに思っておるところでございます。
  私の方からは以上でございまして、あとは経済部長なり教育委員会の方からの答弁をいたしたいと思います。
  以上です。
〇議長  猪野教育次長。
〇教育次長  五十嵐議員の質問にお答え申し上げます。
  平成14年3月15日から4月30日までの間、市内小学校8校、中学校1校、赤湯幼稚園を対象に農産物の調査をいたしました。その結果を御報告申し上げたいと思います。地元産の使用品目につきましては、平成13年度で39品目、総量は1万692.1キログラムの農産物を使用しております。特にオカヒジキ、アスパラガス、サクランボ、ラフランスなどの地元産の食材を多く使っているのが現状でございます。また、学校別に申し上げますと、梨郷小学校では地元産率が61.36%を占めております。また、宮内小学校、沖郷小学校なども地元産農産物を多く使っている傾向があります。
  以上であります。
〇議長  島津経済部長。
〇経済部長  生ごみの堆肥化にできないかというふうな御質問でありましたが、今現在あのような施設をつくったわけですけれども、あの堆肥センターは酪農者を主に対象とした施設というふうなことでございまして、今現在すべての酪農者があれを利用することができるかというと、あれでカバーできるのは今のところ半数程度だというふうな状況でございますので、今後このような生ごみの堆肥化も含めた利用といいますと、もう一つ施設が必要になるのかなというふうなことに思っております。そんなことで、今後畜産農家の動向なども勘案しながら、今後検討課題とさせていただきたいなと、こう思っているところでございます。
  それから、南陽市で農業基本条例をつくる気がないかというふうなことでございますが、昨年度、山形県で循環型農業を主とした県の農業条例がつくられてございますので、南陽としましても、当分の間はこの条例の線に沿いまして循環型農業の推進に努めてまいりたいと、こう思っているところでございます。今商品の不正表示と狂牛病というふうなことで、食農に対する安全が一番市民、国民のポイントになっているというふうに思っておりますので、この循環型を大事にする基本条例を推進しながら、今後南陽市の農業を進めてまいりたいと、こう思っているところでございますので、御理解いただきたいと思います。
〇議長  それでは、再々質問に入ります。
  20番五十嵐議員。
〇五十嵐 諒議員  市長の政策については理解できましたので、後でどっちにしてもこういう形で公約の弁を選挙公報に載せることになるのではないかなと思いますが、無競争の場合は出ませんか。それならあとは、市長の方の何らかの形で、もう少し具体的なものが言葉の中で出てくることになるのかなというようには思いますけれども。
  それで、2点目の農業政策の問題で、地産地消の考え方の中で、今経済部長の方から、県の農業基本条例を中心にして進めていくという考え方が出されましたけれども、やはり南陽市のいろんな農業生産物ありますけれども、私は量だけではなく、例えば質で日本一のものというのは何らかあるのではないかなというようには思うのですが、そういうPRといいますか、そういうものをもっと打ち出していくということが大切ではないかというようには思いますし、またやっぱり日本一というのは非常にアピールの仕方としては強いわけです。日本一で、日本で2番ではなかなかアピールの仕方としては弱いわけでありまして、やっぱり日本一というのは大切なことではないかと思いますけれども、量的にはなかなか難しいのなら、品質の中で日本一のものだということもあるのではないかなと思いますので、そういった考え方に立ちながら、今後の農業基本条例の県の段階の中では、そういう最高級米の産地形成なり、学校給食の安全野菜の供給というものを大きく山形県は打ち出しておりますから、そういうものを先取りするような形を南陽市の中でも積極的に打ち出すということを考えていく必要があるのではないかなというふうに思います。これは、強く要望しておきたいというように思います。
  あと、学校の給食の関係で、今教育次長の方からお話ありましたけれども、梨郷が非常に多いようですね、61.3%ということで。あとは、どのぐらいのパーセントかわかりませんけれども、例えば平均してどのぐらいのパーセントか、ちょっと数字は出なかったのですが、目標として学校給食を例えば何%ぐらいまで地元の野菜なり、そういうものを利用できるようにするという、ひとつの目標が必要ではないかなと私は思うわけです。100%にしなさいといったって、それは簡単にできるわけではないわけでありますから、例えば何年度計画で、どのぐらいの目標まで地元の野菜を利用させていくのか、そういうことが必要ではないかなというように思いますので、特にこの安全、安心といったものを考えたときに、地産地消を積極的に推進していくために、してもらうために、ぜひその検討をお願いしておきたいというように要望しておきたいというように思います。
  以上です。
〇議長  市長。
〇市長  質で日本一というお話、結構だと思います。私は、南陽市の米、果樹含めて、すべてが日本一であろうと、こういう自負を持ちながら観光物産展を東京、去年は渋谷郵便局をお借りしながら、日本一のリンゴでありますよ、サクランボでありますよというふうなPRを積極的にみずからやっておりますから、日本一、サクランボの品質もそうだろうと、こう思いますから、議員の皆さんもぜひ南陽市から生産される農産物はすべて品質的に日本一だと、こういうような一体となってのPRをお願いできればなと、こう思います。
  それから、学校給食、私の管轄ではありませんが、打ち合わせ等でお聞きしていますと、学校給食というのは1カ月の献立を管理栄養士がきちっとつくるのだそうです。その時期に、果たして地場産の菜類関係、野菜関係がうまく回るかどうかという心配もあるようです。できるだけ地場、地産地消という気持ちの中でいきますが、梨郷はああいう面で、いろんなオカヒジキ初め、とれるところでありますが、赤湯とか宮内とか町場になると児童数も非常に多いわけでありますから、そういう面で各8校の学校に格差が出てくるのかなと、こんなふうにも思いますので、今後とも地産地消の名のもとに安全な食を求めて頑張っていきますので、御理解を賜りたいと思います。
  以上です。
〇議長  御苦労さまでした。