岩 井 一 敏 議員 質 問
〇議長  次に、21番岩井一敏議員の一般質問に入ります。
  [21番 岩井一敏議員 登壇]
〇岩井一敏議員  21番岩井一敏でございます。既に通告をしております荒井市長の2期目に向けた諸政策に対する所見と、さらに3月議会でも議員よりの質問があったわけでありますけれども、再選出馬の意向が表明されて、告示まではあとわずか、7月5日まではあとわずかとなっているわけでありますけれども、今のところ恐れをなしてか、競争相手がいないような状況だと報道されているわけでございます。そこで、何点か質問をいたしますので、賢明な、明解な答弁をお願いして、質問に入ります。
  今国会の中で問題になっている、154通常国会で問題になっている数々の議案があるわけでありますけれども、とりわけ有事法制と個人情報保護法に対してお聞かせをいただきたいというふうに思うわけでありますけれども、とりわけ有事法制に関しては日本の憲法論議から有事法制と日本の憲法、そういう立場での議論もなされておりますし、なおかつ日本に今なぜ有事法制なのか、このような議論もなされております。そして、なおかつ有事法制で国を守るのか、あるいはだれを守るのかと、こういう論議もなされておるところであります。地方議会の中で、なかなか論戦としてはかみ合わないわけでありますけれども、ぜひ地方の首長としての考えをお聞かせをいただきたいというふうに思います。
  さらに、個人情報保護条例に関しては、今年の8月、住民基本台帳のネットワークシステムが稼働するというふうな報道がされております。既に自治体では個人情報保護条例が制定されたところもありますし、なおかつ住民の利益を考えれば、自治体としてでき得る範囲内の個人保護条例の措置が必要であるというふうに感じるわけでありますけれども、この点もお聞かせいただきたいというふうに思います。
  さらに、2点目の市町村合併問題、先ほども合併問題が議論されたわけでありますけれども、過日、6月上旬だったというふうに思いますけれども、山形新聞の社説に、続く地方の衰退というふうなことで山新の社説が出されておって、要は県内から消える、減る、このようなものが数多くあるというふうな報道がされておりました。一つとしては、山大の教育学部の問題、さらには衆議院の定数問題、今衆議院が定数が4から3というふうな議論がなされておりますけれども、この定数削減の問題、なおかつ今大々的に総務庁、県が推し進めている合併の問題、合併によって自治体が減る、消える、このような報道がされておりました。なおかつ、そこに市町村合併に関しては昭和の合併の優等生というふうなことで、山形県に関しては昭和30年代に222あった山形県の町村が44まで減少して、減少率では日本一だったそうであります。言わずと知れたことでありますけれども、当時の参議院なり、さらに担当者が非常に頑張って削減をしたというふうな報道がされておりました。その中で、こういうふうな報道もつけ加えられておりました。小泉内閣は、今進めている行政改革に関しては地方の切り捨てだと、そういうふうな山新ですらも大胆な言葉を社説の中で報道されておりましたし、さらにすべての国策は人口の関数に関して決められていると。人口関数論というふうな言い方をしておったわけでありますけれども、このような報道がされておりました。私は、合併問題に関しては異論も持っている一人でありまして、考え方をお聞かせをいただきたいというふうに思います。
  さらに、農業問題、今五十嵐議員の方からも農業問題が出されておったわけでありますけれども、農業の四つの基本的価値、一つは何といっても食糧の安定供給、二つ目は安全な食糧の生産、そして三つ目は自然的環境の保全、四つ目が社会的環境の保全、この四つが農業の基本的価値というふうに言われておるわけでありますけれども、先ほど市長も言われたように、私は南陽市の農業経営としての多くの農産物を生産する立地条件に恵まれていると、このように思います。そういう意味からも、若い専業農家を育てていかなければならない、そのためにも農業政策の展望の持てる施策を指導していかなければならないと、このように思うところでありますけれども、そういう意味では今進められている水田生産調整に関しては逆行の施策だというふうに私は感じるわけでありますけれども、これに対する考え方をお聞かせをいただきたいというふうに思います。
  さらに、病院の問題で、前回も私も質問をしましたけれども、公立病院問題に関しては、何といっても医師の確保問題、そして管理運営費の設置市町村負担の改善、なおかつ南陽市の財政の負担の問題、平成13年で3億7,900万円の繰り出しがなされたわけでありますけれども、これで果たして南陽市の財政が持ち切れるのかと。医療だからやむを得ない、何ぼでも出せというふうなことにはならないのではないかというふうに思いますので、考え方をお聞かせをいただきたい。
  五つ目に、南陽市の少子化問題、前回も少子化問題を質問して、いろいろ御意見をいただきました。少子化問題に対しては、再三議論されてきた経過があって、南陽市でも総合的な対策、とりわけ平成10年からこの方生まれた子供が330前後、このように言われております。そのような出生率に合わせた対応をしていかなければならないというふうなことになるのか。少子化を歯どめして、全国に類のない施策を打ち出す、このようなことも考えていかなければならないのではないかと、このように考えておりますので、考え方をお聞かせをいただきたいと。
  さらに、高齢者福祉問題、介護保険制度が導入されて高齢者福祉にも、前は受益者負担なんていうような考え、なかったのですけれども、受益者負担が当たり前になってきている。このような状況にあるわけでありますから、それにしても社会福祉施策にきめ細かな援護施策が望まれている、このように思うわけですけれども、考え方をお聞かせをいただきたい。
  7番目の環境問題、とりわけ南陽市の水質に関しては非常に汚れておる、さらにダイオキシンに関しても非常に問題があると。そして、不法投棄、一廃、産廃の問題等々、数多くあるわけですけれども、これらの対応、私たちの暮らす社会には環境問題以外にも数多く問題は山積しているわけでありますけれども、しかし環境問題がこれらの問題と決定的に違うことは、人間の健康や生存にかかわる問題だと言われておるわけでありますから、環境問題に関しては行政として万全を尽くしていかなければならないと、このように思うわけですけれども、お聞かせをいただきたいというふうに思います。
  それから、市内の中学校統廃合問題、教育委員会からの答申案というふうな言い方なのでしょうか、市長に対して出されたわけですけれども、市長は今後どのような過程を踏まえて進めようとしているのかお聞かせをいただきたい。
  さらに、先ほどもちょっと出されました文化会館の積み立て問題、市長から出されましたけれども、芸文協からはかなり強い要望が出されておって、なおかつ今箱物づくりに関しては非常に厳しい状況にあるわけですけれども、文化会館と温水プール、関係団体からの要望があるわけですけれども、お聞かせをいただきたいというふうに思います。
  それから、生涯教育、スポーツの政策推進でありますけれども、先ほどもお年寄りの問題が出されました。今非常に若いお年寄りが数多くおります。そして、この若いお年寄りが元気で生活し、なおかつ社会のためにいろいろ頑張っていただくことが国保のためにも、あるいは家庭円満というふうな意味でも大事なことだというふうに思いますので、これらの人づくり、指導者づくり、大事なことだというふうに思いますので、お聞かせをいただきたい。
  それから、青少年のスポーツを通した人材育成の問題ですけれども、私が担当している体育協会の中でも、その年の優秀な成績をおさめた小学校、中学校、高校、一般の方々を表彰させていただいているのですけれども、非常に南陽市の置賜管内を見渡してみても、指導者の力もあるわけです。素質のある小学生、中学生が数多くおると。特にこのごろは、小学生の表彰が数多く出されておるというふうなことからも大事にしていかなければならない、このように思うわけですけれども、考えをお聞かせをいただきたいというように思います。
  それから、市の排水処理計画、今後の財政状況、下水道問題に関しては、前の前の一般質問でも下水道の今の状況、あるいは下水道事業計画区域、そして合併浄化槽の推進地域等々の問題を聞いたのですけれども、財政見通し、お聞かせをいただきたいというふうに思います。
  それから、今雇用創出問題で完全失業率が5%、5.5とも言われておる異常な数字が出されておって、職安、ハローワークに関しても、私もこの前伺ったときには非常に込んでおりました。そういうときだからこそ、行政での雇用創出の対応、必要だというふうに思いますし、なおかつこういうときに非常に労働災害が多くなってきているというふうな統計的なものも出されておるところでありますので、お聞かせをいただきたいというふうに思っております。
  それから、観光行政についてでありますけれども、南陽市の観光行政に関しては、南陽市の行政側と観光協会側それぞれの立場で頑張ってはいるのですけれども、何かもう一つ物足りなさがある。その辺なども、毎年の反省の中から、今後の南陽市の観光行政というものを飛躍的に発展をさせるためにも、行政と観光協会が一体になって推進の諸施策を打ち出さなければならないのではないかと、このように考えているところでありますので、お聞かせをいただきたいというふうに思います。
  それから、最後の前ですけれども、先ほどもちょっと申しましたけれども、南陽市の恵まれた立地条件を生かしながら、個性豊かなまちづくりを強力に推進すべく、これはどこの市町でもそのようなことを考えながら、きめ細かな指導をやっているというふうに思いますけれども、ぜひそういう立場に立って、とりわけ今回の町村合併問題に関しては、きちっと各地域で個性を出し切っていない市町ほど合併論を大幅に推進をしている、このような形態が見えるところでありますので、なおお聞かせをいただきたい。
  最後になりますけれども、男女共同参画社会に向けた具体的な推進、南陽市でも各種会議の中に女性の参加が数多く見られるようになりました。非常に好ましいことだというふうに思います。しかし、まだまだ数から見ると幅がまだ狭くなってきているわけでありますから、そういう意味でのこの基本計画に基づいた具体的な指針をお聞かせをいただきたいというふうに思っているところでございます。
  以上申し上げて、私の登壇しての質問を終わらせていただきます。
〇議長  ただいまの21番岩井一敏議員の一般質問に対して答弁を求めます。
  市長。
  [荒井幸昭市長 登壇]
〇市長  21番岩井議員の御質問にお答え申し上げます。16項目の多岐にわたる数多い質問事項でありますので、私からは包括的に答弁を申し上げますので、答弁に不足があれば再質問でお願いを申し上げたいと思います。
  私は、3月定例議会におきまして、第11回南陽市長選への出馬表明をいたしておりますが、その際、これまで私が推進してまいりました市勢発展の成果とともに、2期目に臨む今後の課題を申し上げておりますし、先ほどの五十嵐議員の御質問にも答弁をさせていただきましたので、御理解を賜りたいと存じます。
  なお、御質問の趣旨に対する私の所信を述べさせていただきたいと思います。御質問の市町村合併につきましては、これも先ほど漆山議員にお答えしたとおりでございまして、住民の意思が大事であり、また有事法制、個人情報保護法案においては市町村の自治や個人の尊厳は守られるべきものと考えますので、今国会での成立は難しい状況下にあるようですが、法制化に当たっては十分議論が尽くされるよう注視してまいりたいと存じます。中学校統合や文化会館、温水プール建設等につきましては、現在赤湯小学校の整備に全力を傾注すべき時期と考えておりますので、お尋ねの件はその後の検討といたしたいと存じます。また、文化やスポーツを通じた人づくり、観光を初めとした個性豊かなまちづくり、男女共同参画社会づくりなどは、これまでも市の主要施策として取り組んでまいりましたが、じっくり時間をかけるべきものと考えております。
  次に、農業政策、少子化及び高齢者の福祉援護対策、環境問題、雇用や労働安全対策では、地方自治体単独の策にはある程度限界があるため、国の施策や県ほか関係機関との密接な連携を基本に一層の推進に努めてまいりたいと思います。
  なお、少子化対策等につきましては、県内一の充実を図っているものと理解をしておりますし、今後も積極的な姿勢で取り組んでまいりたいと考えております。御理解と御指導を賜りたいと思います。
  次に、公立置賜南陽病院生活排水処理につきましては、平成13年並びに14年3月議会で申し上げましたが、財政負担の許す限り事業推進を図るものであります。私は、市長就任以来、市民本位の明るく心豊かで開かれた市政を市民の目線で実践し、安全で安心な潤いのあるまち南陽実現という課題を今日まで、一歩一歩ではありますが、着実に実行してまいりました。市長選挙に臨むに当たり、行政がなすべきこと、市民皆さんにやっていただくこと、ともに協力し進めるものを議員各位初め、市民皆さんとともに考え、取り組む、元気な南陽のまちづくりを進める、私の市長2期目のスタートのよい機会と考えております。現在私は、3月定例議会の出馬表明のときにも増して、情熱、気力、体力はさらに充実をしておりますので、政治、経済、社会環境は依然として厳しい状況下にありますが、市民皆さんの負託にこたえるため、第4次総合計画を道しるべとして、安全で安心な潤いのあるまち南陽のまちづくりを決断、実行、責任ある市政により強力に推し進めてまいる所存でございますので、議員各位にはなお一層の御支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げまして、答弁といたします。
  以上です。
〇議長  それでは、再質問に入ります。
  21番岩井議員。
〇岩井一敏議員  ありがとうございました。それでは、何点かに絞って質問させていただきたいというふうに思います。
  まず第1点目に、市町村合併問題でこれまでかなり議論されてきた経過があるわけでありますけれども、私は合併問題に関しては、やっぱり市長が言うように住民の意向を聞きながらというふうな言い方をしながら、私はとりわけ農協合併がずっと進んだ経過を見て非常に不安を感じるのですけれども、もう既に農協に関しては広くなって、農協という言葉、JAという言葉が私たちの町内の中からは聞こえなくなってきていると。やっぱり広域合併の弊害だなというふうに感じるところでありまして、そういう意味から見れば、とりわけこの市町村合併に関しては、山新さんが言っているように、住民サービスの低下をさせてはいけないと。白鷹の町長なども、今より住民サービスの低下が激しくなるであろうと、合併することによって。よって、個性豊かなまちづくりをするには、国はあめとむちで金さえよこせばというふうな言い方で、本来ならば交付税としてほかに回さなければならないのをあめでよこす10年間というふうな言い方あるわけですけれども、その以降は構わないよというふうな中身に、この本などを見るとなっております。よって、住民サービスの低下が来たらす大きい問題が合併にはあると。
  さらに、地域の文化を否定すると。本当ならば、国は地方分権というふうな言い方で、地方を今後なおなお活性化させるのだというふうな言い方をしながら、私も再々にわたって中央での勉強会に行ったときに、地方分権の一番大きい課題は合併だということを大々的に申しまして、3,300を300にしたいとか1,000にしたいとかというふうな言い方を、いわんや地方交付税を出したくないと、こういう声がまざまざと見えてきているわけでありますけれども、そういう意味での地域の文化、さらに地域の住民との市長がよく言っている目線、目線なんていうのはもう既に置賜が一つになればこんな目線になってくるわけでありまして、大変な状況になるわけでありますから、私はこの合併問題に関しては、地方の時代と言いながらも、地方からすべてを奪い去る問題だというふうに言いかえても過言ではないというふうに思っているところでありますので、この辺などなお市長の方でも、きょうの新聞等によれば2,000人のアンケートというふうなことを言われておるわけでありまして、よく昭和42年に合併して、何か大きいことがあると、あのときに合併しない方がよかったなという声が今ですら赤湯、宮内という綱引きの中では出されておると、こういうふうな状況も出てきておるわけですから、単に合併におけるところのあめだけを眼中に置かないで、ぜひ市長、2期目に向かっては合併よりも個性豊かな南陽市づくりに焦点を合わせていただきたいと、このような要望を申し上げておきたいというふうに思いますけれども、考え方をちょっとお聞かせをいただきたいと。
  あとは、農業問題に関して先ほどいろいろ出されましたのですけれども、先ほど日本一というふうなことで、私もそういう意味ではかなり頑張っている農業後継者に関して、やっぱり行政として指導していかなければならないというふうに考えているのですけれども、どうも先行きが見えない農協で、果たしてそういう指導ができるのかというふうな心配があります。農協がどうも置賜は一つになって上の方で何かしているときに、きめ細かに農協が各農家に対する指導が果たしてできるのかと。前から見ると、指導体制は非常に弱くなってきていると、こういう言葉が聞こえます。そういう意味での農協が弱くなれば、やっぱり行政として推進をしていかなければならないのではないかというふうに思いますけれども、その辺などなお市長から新たな南陽市の農業に対する展望、この辺などお聞かせをいただきたいと。
  それから、この水田調整というのは、ちょうど地球の裏側で飢餓に苦しんでいるというふうな状況のテレビ放映があるわけですけれども、同じ国連というふうな組織の中に日本が理事国になりたいというふうな手を挙げているにもかかわらず、日本の財政基盤だけで減反をして、その飢餓に苦しんでいる方々に関してどう考えるのかというふうな疑問すら私思うのですけれども、そういう意味での解決をするのが政治だというふうに思うわけですけれども、水田調整に関して国に盾突くというふうなことになればかなりな損害ができるのか、その辺市長として、今も南陽市の中に、前に水田調整に関して質問あったときに、水田調整に関してはする自由としない自由があるのですという答弁が議会の中に明確に出されておって、していない人に関してとやかく言う筋合いのものではないというふうに私は考えるのですけれども、ただ財政的なマイナスが南陽市にはあるわけですから、その辺などちょっとお聞かせをいただきたいというふうに思います。
  それから、少子化問題、先ほど市長から話出されましたけれども、今後少子化問題でハード、ソフト両面からの対策をしていかなければならないというふうに考えているところでありますけれども、何かこの前ちょっとこんな本か話か聞いたのですけれども、子供1人いるから月10万円ぐらい補助金出してやれないものかとかという話ちょっと出ましたのですけれども、そういう意味での財政支援的なもの、子育てに関していろいろな意味で総合的なことから検討していく時期に来ているのではないかと、このように思うところですけれども、再度この辺もお聞かせをいただきたい。
  それから、ダイオキシン問題、環境問題、先ほどもちょっと申しましたように、環境問題に関しては私は真剣に取り組んでいかなければならない課題だというふうに思います。とりわけ、不法投棄の関心等々、張りつけて行政としては頑張っているのですけれども、やっぱりモラルの欠ける人が数多くいるならば、それなりの対応をやっていかなければならないし、そういう意味でのモラルを引き上げるというふうなことと、行政としてやり得ることをすべてやっていく、そのことが環境問題の一番課題だというふうに考えているところでありますので、その辺再度お聞かせをいただきたいというふうに思います。
  それから、観光行政の問題、さらにはスポーツの問題、あと二つさせていただくわけですけれども、非常によく聞く言葉に、南陽市に関しては指導者がそろっているがゆえにというふうな言い方の方がいいのでしょうけれども、非常に素質のいい子供らが数多くいると。非常に好ましいことでありますけれども、それらに対する財政的な支援も必要でないかというふうなことがスポーツ団体の方から出されております。去年、酒田鶴岡体育協会で視察したときに、強化費というふうなことで年間行政としては何百万円、各種会社、個人からこれぐらいというふうなことで、スポーツの強化をするための資金というふうなことが財政支援されておりましたけれども、この辺なども含めて、財政ばかりではありませんけれども、やっぱり何が何でも先立つものはというふうなことがありますので、その辺などお聞かせをいただきたい。
  それから、観光問題、南陽市の何といっても観光に関しては大きな目玉になるわけでありますから、この辺など観光に関する各種てこ入れをしながら頑張っている姿を私たちも観光協会の一員として見ているのですけれども、もっと何かほかの市町村から見てぴかっと光るようなものを打ち出せないのかなという感じするところでありますので、その辺などお聞かせをいただきたいというふうに思います。
  以上です。
〇議長  それでは、再質問に対して答弁を求めます。
  市長。
〇市長  何点か質問いただきました。合併に対しては要望ということであるようでございますが、やはり慎重に事を運ばないといかぬだろうと。特に今、南陽はどこかから一緒に入ってくれないかという声がけもありませんし、我々もまたうちと一緒にならないかという声がけも現状ではございません。それは、先ほど申し上げたとおり、今庁内の中に広域行政合併研究会をつくらせていただきまして、いろんなシミュレーションしながら、10月に2,000人の市民の皆さん方にアンケートをさせていただきながら、その調査結果を踏まえながら、議会でも十二分に御検討いただき、そして最終的にどうするかということは相談しながら、事を焦る課題でないだろうと思いますので、議員御指摘のように、あめにだけ走らないというのが私の基本的な考えであります。御理解をいただきたいと思います。
  それから、2番目の農業についていろんな御提言をいただきました。農業指導への推進というようなことで、これはいろんな会議等を立ち上げながら、行政も積極的にJAさん、あるいは関係機関、普及所を初め、そういうところと連携をとらせていただきながら頑張っておるところでございます。何せ職員も職場異動等もありますから、農業を実体験で指導できるというような職員は非常に限られておりますこともひとつ御理解をいただきながら、今後の南陽市の活性化の一つであります農業振興についても、さらなる努力は必要だろうというふうに思いますから、いろんな時期をとらえながら御指導を賜ればなと思います。
  それから、水田調整の件ありました。私ももう限度だろうと思います。南陽市38%の減反率でありますから、これ以上減らされたのでは農家の悲鳴が今もって聞こえてくる現況でありますし、まず大事なことは早くこの減反施策が他の政策に取ってかわるような国の施策を期待をいたしておるところでございます。特に日本の国の食糧事情は、先進国においては自給自足率が60%以下なんていう国ございません。日本は、現実的に45%くらいの自給自足率でありますから、米が幾ら余っているといっても半年分の在庫しかありません。万が一日照りで大飢饉が来れば、もう半年で数年前の米騒動的な問題までに発展するだろうと。そういう意味で、やはり先進国として自給自足をさらに上げていただきたいし、水田対策事業も早目にほかの事業と振りかえをいただきたい、こんな願いを込めて農業を見守っておるところでございます。
  それから、少子化の問題でありますが、いろんな手はずをさせていただいております。先ほど申し上げたとおり、南陽市は県に行っても、少子化、福祉対策には県内一頑張っているという評価をいただいております。御案内のとおり、就学までの児童は全員お医者代ただだという政策もしておりますし、3人目のお子さん方には年間3万6,000円ずつ支給しておりますし、学校に入れば学童保育、あるいは保育延長、あるいは生まれて子育て大変だという人には乳幼児保育センターを2カ所目、今建設中でありますから、そういう意味でこれからも頑張っていきたい。
  なお、1人10万円くらいやったらどうだという声でありますが、年間、正直申し上げまして300から350人ぐらいです。10万円掛けると膨大な金額になりますから、それは到底できる課題ではありませんが、もう少し子供を産んで、安心して育てられるような環境、そして施設づくりは進める必要があるのだろうなと、かように考えておるところでございます。
  それから、環境の問題等につきましては、やはり非常に大事な課題であろうと思います。一番身近に感じるのは、不法投棄の問題もこれ環境を損ねている問題があります。専門員を配置したり、ボランティアの皆さん、あるいは議会の厚生常任委員会の皆さんも地域の方々と不法投棄の後始末なんかに御苦労いただいておりますが、こういう問題を含めて、環境をきちっとしていかなければならない。その結果、河川も自然的にやはりきれいになるだろうし、いろんな環境問題はあるわけでございますが、あとは松くい虫、これも環境に非常に影響している。きれいな松並みがあのような状況になっておりますし、いろんな環境問題を取り上げれば、先ほど五十嵐議員から言われました堆肥の問題とか、家畜の問題とか、もろもろありますが、なお一層、一つ一つ確実にクリアできるようなことで進めていく必要があるだろうと、かように思っておるところでございます。
  それから、スポーツ団体、大変岩井議員おっしゃるとおり、私のところにいろんな県入賞、東北入賞、あるいは全国入賞という形で報告に見えていただける児童生徒が非常に多くなりました。大変うれしく思っておりますし、私も握手をしながら、激励を重ねながら、児童生徒がさらに頑張っていただくようにお願いをしておるところでございます。これには、指導者育成等の問題もありますが、せんだって新聞等によれば、山形市では今度特別に特別枠をつくって、スポーツで秀でた職員を採用したいというふうなことも言っておりますし、私も従前から駅伝なんか見ておりますと、南陽東置賜は常に後ろから見た方が早いくらいの状況でありますから、ああいう秀でた選手を例えば南陽3人、川西2人、高畠2人というような形の中で採用をしていくならば、もっともっと駅伝に限らず、社会教育、生涯学習にも私は大きく前進するだろうなという考え方を持っておりますが、職員採用に当たってはいろんな制約もありますから、十二分にこれから担当の方と煮詰めながら、そういう施策も大事かなと、こんなふうに思っておるところでございます。
  なお、強化にはお金がかかるということはごもっともかと思いますが、現況では体協の会長であります岩井議員にも御理解いただいているとおり、現状で市は目いっぱいの支援をしております。せんだって体育指導員との会合、5月31日にやらせていただきました。予算を見させていただきました。市は10万円出しておったようです。25名の指導員がいらっしゃる。そして特別に、特別というより、規定によりまして3万1,000円ぐらい指導員にはお支払いしているようです。それを全部出して、予算の中での使い方をやっておったようです。ユニフォームも全部自己負担と。もう少し何とか、市長、ならないかということでありますから、少なくともやっぱり1人1万円ぐらい、年間25万円ぐらいは体育指導員協議会の方に私は必要ではないのかなと、こんな思いをしてきたところでございます。そういう意味で、スポーツは金だけでは進展しませんが、やはり皆さんのお力をいただきながら、地域に根差した、そして南陽市に根差したスポーツの強化、指導員の強化というものは必要であろうと、かように考えておりますので、御理解をいただきたいと思います。
  最後に、観光へのてこ入れという問題であります。我々も今、温泉含めた観光ニーズへの対応、これは従前と大分変わってまいりました。体験型観光が増えておりますし、大型観光から少人数グループの観光にも移行しておりますし、また直接農と観光を結びつけるということも最近の主流になっておるようでございます。そういう意味で、観光推進協議会を昨年立ち上げをさせていただきまして、いろんな方々にこの会に入っていただきながら、なお南陽市観光、そして温泉発展のためにこれからも努力する必要があるのだろうと、こう思います。特に私市長になりまして、毎年東京、例えばゆとり館、あるいは去年は渋谷の郵便局をお借りしての物産展、観光展、やらせていただいております。これからも、そういう姿勢を、御苦労いただく方々もいますが、積極的に南陽市をPRするために頑張っていきたい。
  特に心強いことは、今映画アルカディアを撮影いただいております。こういう意味で、農業の大切さ、米の大切さ、そして命の大切さ、観光の重要性をその映画の中で、来年の5月連休明けに封切りになると。劇場映画でありますから、全国的に発信をいただけるものと期待をしながら、我々も日々努力をすることを必要だということを感じながら、答弁とさせていただきたいと思います。
  以上です。
〇議長  21番岩井議員。
〇岩井一敏議員  ありがとうございました。それでは、二つほど要望をして終わらせていただきたいというふうに思います。
  その一つは、病院の問題で、病院の議員がおるのですけれども、どうもこの病院問題に関しては、この議会の場での枠からちょっと外れたというふうなことで、何といっても理事者というふうな立場で、市長には今後いろいろな立場で市長と病院の議員からは頑張っていただかなければならないわけですけれども、まず医師確保、そしてあとは市町村の負担の問題での改善、この辺をきちっと改善をしていただいて、あとは南陽市の繰り出し問題、14年の当初の予算の問題、そして平成13年度の予算の問題等々あるわけですから、ぜひそういう意味での市民の納得いくような体制をお願いをしたいというふうに思っているところでありますので、病院問題、今後我々もいろいろな立場から頑張ってまいりたいというふうに思いますので、よろしくお願いを申し上げたい。
  二つ目は、雇用問題でちょっと答弁をもらったのですけれども、今こういう状況の中で、非常にリストラから含めて雇用問題が出ておるわけですので、こういうときにこそやっぱり行政での対応、県も本気になって頑張っているようでありますけれども、でき得る限りの雇用創出に行政として取り組んでいかなければならないのではないかというふうに思いますので、この問題だけひとつ答弁をいただきたいというふうに思っているところでございます。
  あともう一つ、要望に関しては、男女共同参画社会に向けた対応、先ほども申したように、各種会議に女性の参加が見られるようになったのですけれども、何といっても日本の社会の形態がこういう形態でありますから、まだまだ女性が行政の各種会議に参加をするというふうなことに関しては足が遠いようでありますので、行政としてこの辺、今後ともよろしく御指導方、推進方、お願いを申し上げたいというふうに思います。二つ要望と一つ質問です。
〇議長  再々質問に対して答弁を求めます。
  市長。
〇市長  まず、病院問題、要望であるようですが、13年度の県立関係の病院、償却を抜けば全部黒字になったようです。すばらしい改善ができたと。公立置賜病院も、今のところ概況報告でありますが、13年度の補正予算を含めて、収支が3億1,000万円ちょっと黒字になったという報告をいただいております。南陽市の負担分からどのくらい返還になってくるのかははっきりした数字ございませんが、恐らく6,000万円ないし7,000万円ぐらい負担している分から返ってくるのかなと、こんなふうに考えております。医師配置も、病院長かわりまして、ユニットの単位も一つずつ増やしたということでありますから、今病院もある程度順調に推移しながら、向こうの基幹病院に院長が診察に行ったり、向こうの患者をこちらの方に連れてきたり、いろんな方策をいただいておりますので、我々も厳しく病院問題を注視しながら、医師派遣等含めて、正副管理者の場ではしっかりした考えを述べてきたいと、このように思っております。
  なお、雇用の問題、行政も積極的に取り組めという姿勢でありますが、私は常々、まず行政の中で民間に委託できるものは民間にお願いしましょうという姿勢を持っております。近々赤湯の乳幼児保育センターが完成します。10月から双葉会の方にお願いして、恐らく30人ないし40人の雇用が図られるだろうと思います。いろんな面で、ひとつこれからも市の職員を増やすわけにはいきませんが、民間委託をしながら、民間で雇用を促進いただくような努力は重ねる必要があるだろうと、かように考えておりますので、御理解と御支援を賜りたいと思います。
  以上でございます。
〇議長  御苦労さまでした。