漆 山 鏗 一 議員 質 問
〇議長  最初に、5番漆山鏗一議員。
  [5番 漆山鏗一議員 登壇]
〇漆山鏗一議員  おはようございます。5番漆山鏗一であります。安全で安心な潤いのある南陽市づくりに日夜取り組んでおられる荒井市長並びに市当局の方々に敬意を表しながら、通告してあります2点に絞り質問をさせていただきます。
  平成10年7月から荒井市長が南陽丸の船長を担当することとなり、私も当時の補欠選挙で議席をちょうだいし、荒井市長と須藤議員、それと私と3人並んで当選証書を付与していただいてから、早いもので4年たとうとしています。その間、荒井市長には経営者感覚での市政運営により、一時期の南陽市よりも活気のある市政に変革したものと私なりに評価をさせていただいております。特に今年度、14年度に入り、元気ある予算として前年度より4.2%アップの予算を組んでいただいたことには、市民の方々ともども喜んでいるところであります。
  さて、荒井市長の1期目の最後の議会であります今議会に、私は昨今、連日のように新聞紙上をにぎわしております広域合併の考えについてお尋ねしたいと思います。多くの市民の皆さんの2市2町による置賜市(うきたむ市)を望む声が日増しに高まるのを感じ、私はその実現の見通しをお聞きしたいと思います。合併の話になりますと、どことならよく、あそことなら嫌だなどの話もよく聞きます。やはり合併は、目先のことだけでなく、置賜は一つという高い、大きな見地からの判断が必要だろうと考えます。南陽から米沢に通じる南北道路、主要地方道米沢南陽白鷹線の下田橋を東の方、つまり上流に新しくかけかえて、庁舎や県の出先機関を吉田の十文字付近の置賜盆地のど真ん中に設置し、百年の大計の中で置賜市を目指すべきと考えますが、その実現の見通しについてお聞きするものであります。
  次に、雪対策についてであります。多くの市民の方々は、雪さえ降らなければ、この南陽は大変よいところと言われております。しかしながら、雪の降らない冬は過去にその例がなく、また将来においても確証できる何もないのであります。つまり南陽市には、冬には必ず確実に雪が降るのであります。そこで、南陽市として、雪に対する積極的な対策が当然必要となるわけでありますが、狭い市道の除排雪の特別チームや高齢家庭に対する屋根上融雪装置や玄関先融雪装置を購入する際の補助金制度などの考えがあるとすればお聞かせいただきたいと思います。
  この冬、新庄市の市道除排雪特別チーム、いわゆる雪かき隊を耕陽会を代表し視察に行ってまいりました。軽ダンプ1台に小型除雪機1台、それにオペレーター3名で1組を3班を配備し、この冬、大変好評だったと伺ってまいりました。また、長野県では、高齢家庭が屋根上融雪装置を購入する際には補助金を出している話も聞きました。南陽市は、新庄市ほどの豪雪地帯ではないにしても、市民の方々の不満と不安を取り除くためにも、雪に打ち勝つ施策を当然考えなければならないわけでありまして、もし当局でそのような計画、または予定がありましたらば、この際お聞かせいただきたいと思います。
  以上、2点の御質問を申し上げましたが、市民の皆さんに将来の指針をお示しし、また温情あふれる御答弁を御期待申し上げ、私の質問といたします。
〇議長  ただいまの5番漆山鏗一議員の一般質問に対して答弁を求めます。
  市長。
  [荒井幸昭市長 登壇]
〇市長  おはようございます。御苦労さまでございます。
  初めに、置賜市(うきたむ市)の実現についてでありますが、私は議員のおっしゃる置賜市に、それほど強い市民の声があるとは認識はいたしてございません。市町村合併につきましては、さきの3月定例会の一般質問でもお答え申し上げましたように、住民の意思が基本であり、十分な議論がなされた上で、市が主体的に決定していくべきことと考えております。重要な課題であるということの認識に立ちながら、市民への情報提供、庁内での調査研究を行っている段階ですので、御理解を賜りたいと存じます。
  次に、雪対策についてお答え申し上げます。安全で安心な潤いのあるまち南陽の実現に当たり、雪対策は大切な課題であります。特に高齢化にあって、ひとり暮らしの高齢者等の安全で安心な暮らしを確保するためには、地域の協力体制づくりが重要だろうと、このように認識をいたしております。
  なお、議員御指摘のように、一部他の自治体で見られる住民の除雪組織は、歴史的背景も異なり、そのまま本市に適用できるものではありませんが、本市の実情に沿った住民組織等が生まれるのであれば、国などの制度も研究をしながら、どのような支援ができるのかどうか、検討をしてみたいと考えております。市道の除雪は、計画書に基づきまして毎年実施されるほか、除雪機械も昨年度もロータリー1台、本年度も2台目のロータリー除雪機を導入する予定でおりますので、年次計画で整備を進めながら、市が担うべき雪対策につきましては、充実にこれからも努めてまいりますので、地域の身の回りの雪対策は地域で対応していただきたく、市はその支援を行うというのが基本であろうと考えております。
  なお、融雪装置等の設置につきましては、現在の住宅建設資金融資あっせん制度の活用により対応していただき、今のところ新たな補助制度等は考えてございませんので、御理解をいただきたいと思います。
  以上です。
〇議長  それでは、再質問に入ります。
  5番漆山議員。
〇漆山鏗一議員  合併の件でありますけれども、私なりに調べました。南陽市合併時、昭和42年ころでございますが、その当時の南陽市の人口が3万8,560人でございました。それで、平成14年4月1日、3万5,801名、つまり35年間で2,759名、約2,800人減少しています。それで、予算規模を見ますと、合併時、42年ころには76億5,000万円、それで平成14年、今年度は御案内のように156億4,100万円、つまり79億9,000万円、80億円近くが増えているわけです。つまり35年間で人口が2,800人減りまして、予算規模が2倍以上になっているということは、このままではやっぱり自治体としてちょっと将来立ちいくのかなというような懸念もございます。これは、ひとつ南陽市だけの問題でないと思いまして、近隣自治体も全く同じだと思います。
  それで、昨年9月、広域合併の一般質問をさせていただきました。その際、市長が議員と職員のアンケートをとりあえずとってみようということでおとりいただきましたが、54.7%の方々がその必要はないというようなことでございました。これ私不思議だなと思っております。今もって不思議に思っております。ですから、やっぱりこの際、全市民に対して合併のアンケートをぜひおとりいただきたいなというのが私の質問でございます。
  それで、米沢青年会議所が市長に対しまして合併協議会設置を請求しましたが、あるいはお隣の町まで出かけていらっしゃったり、そんな小さな論点でなくて、やっぱり置賜は一つという考え方に立ちまして、2005年の合併特例法にとらわれることなく市民アンケートをし、南陽市独自に、市制施行35周年でございますので、いい機会でございます。大いに議論を高めていくことが、自分たちの地域を改めて見直して、将来のまちづくりを考えるきっかけにもなると思いますので、ぜひお考えいただきたいと思います。
  それから、もう一つは、どうしてもこの話になりますと、米沢中心というか、米沢主導に話が進むわけです。これちょっと私は、何でも米沢中心の時代は終わったと認識していますので、我が南陽こそ、そういう形のリーダーをとるべきではないかと、そのように思いまして質問申し上げておるわけでございます。ひとつ市民アンケートを一日も早くおとりいただきますようお願いします。
  それから、雪対策でありますが、やっぱり南陽に住んでよかったと幸せを実感できる南陽づくりのためにも、ぜひ積極的にお考えをいただきたいということでございますが、さっきいろいろ施策をお聞きしました。市民アンケートの部分でもう一回お願いいたします。
〇議長  市長。
〇市長  再質問にお答え申し上げます。
  議員は、置賜は一つであろうというふうな御意見をお持ちのようですが、質問の中では置賜2市2町ということを言っておられるようでございます。できるならば、やっぱり置賜3市5町、広域行政事務組合が一体となった合併ができれば一番よろしいのではないのかなと、こんな感じを持っております。きょうの山形新聞、きのうの長井の一般質問の中で目黒市長は、今度は南陽も含めた広域合併の話をなさっているようでございます。我々は、従来から申し上げているとおり、合併の基本は住民が意思、判断をしていただきながら、市が主体的に決定をしていくというのが筋道であります。前にも御報告申し上げておりますが、庁内に市町村広域行政合併研究会を設立させていただきまして、6月1日の市報でも、合併に対するいろんな問題等を特集的に掲載をさせていただきました。住民のアンケートをとれということであります。この合併研究会が今粛々と、いろんな課題に向かって調査研究をしておりまして、報告をいただいておるところによりますと、10月ころに市民の皆さん2,000人を選ばせていただきまして、アンケートの調査を実施したいということでございます。アンケート等の調査をするには、事前にいろんな情報を市民の皆さんに開示、お知らせする必要があるだろうということで、今は準備段階でございます。
  以上です。
〇議長  それでは、再々質問に入ります。
  5番漆山議員。
〇漆山鏗一議員  置賜は一つと言いながら2市2町と申し上げました。ちょっと表現に誤りといいますか、ちょっとその辺軌道修正したいと思います。
  私申し上げておりますのは、これでございまして、南陽、川西、高畠、米沢、つまり置賜盆地一円の環置賜盆地といいますか、それの構想というか、これが一番ベストであろうと私考えております。みんなに見ていただきたいのですが、高畠町役場から川西町役場まではかってみました。7.4キロありました。そのまさに真ん中が吉田の十字路の東方150メートル、地名は三ツ井というところでございました。その辺に庁舎を建てまして、そして南北道路をきちんと整備して、合併を目指していただきたいということを強く御要望申し上げて、私の質問を終わります。
〇議長  御苦労さまでした。