伊 藤 俊 美 議員 質 問
〇議長  次に、13番伊藤俊美議員の一般質問に入ります。
  13番伊藤議員。
  [13番 伊藤俊美議員 登壇]
〇伊藤俊美議員  13番伊藤俊美であります。既に通告してあります教育問題、福祉対策、高齢化対策、無登録農薬問題について質問をいたします。
  今の世の中を見てみますと、本当に乱れておりまして、雪印乳業の不正疑惑始め、日本ハム、三井物産、東京電力、丸紅と日本の誇る大企業が相次いで不正が認められ、そして相変わらずの不況、失業者の増大と国民は何一つとして明るい見通しがなく、本当に不安定な世の中でありますが、我が南陽市は荒井市長というすばらしい才能、発想、行動力の持ち主である指導者のもと頑張っていかなければならないと思っております。
  そこで質問に入りますが、まず不登校児童の問題でありますが、この問題については何回となく質問してまいりました。3月議会でも、松木議員の方からも質問がありました。なぜ何回も質問するかといえば、私は南陽市の未来に向けて将来を担っていく主役たちだからと思うのであります。毎年減っているのならわかりますが、毎年増え続けているのが現況であります。文部科学省学校基本調査では、10年連続増え続けており、昨年度で13万9,000人ということでありまして、今や日本の教育の最大の関心事になっていることは御存知のことと思います。南陽市の教育委員会としても、心の教育相談員、県の教育相談員、スクールカウンセラー等の指導をして対応し、努力されているのはわかりますが、今まで効果が出てこない、進展がないというのはどういうことなのか、真剣に考えていかなければならないと思います。米沢市でも対策を拡充し、相談員を増員して、スクールガイダンスプロジェクトとして10月から乗り出し、相談員も4人から6人に増員して徹底的に対応していく方策を打ち出しており、また全国でも話題になっている福岡県では、青少年アンビシャス運動と称して、豊かな心、幅広い視野、それぞれの志を持つたくましい青少年にとの願いを込めて、教育関係団体、青少年育成団体、経済界、有識者など約80団体から成る推進本部が組織され、推進本部長に県知事がみずから指揮をとり、不登校児童対策に取り組んで大きな成果を上げておるという報告もされておるわけであります。このように、それぞれの自治体で真剣に対策等に取り組んでおるわけであります。
  そこで質問いたしますが、南陽市の現在までの実態と対応、対策、成果についてお尋ねいたします。
  次に、今年4月より完全学校週5日制が実施されました。子供の生活にゆとりを確保し、子供が主体的に使うことができる時間を増やし、学校、家庭、地域社会が相互に連携しつつ、子供たちに社会体験や自然体験などを体験させ、みずから学び、みずから考える力や豊かな人間性、健康や体力などの生きる力をはぐくむことをねらいとするとの趣旨でスタートしてから5カ月が経過したわけであります。南陽市でも5日制対応プラン、南陽えくぼプランとして策定し、スタートしたわけでありますが、これまでよかった点、反省等の問題点等々についてお尋ねをいたします。
  次に、子供を対象とした麻疹の定期予防接種についてでありますが、麻疹は熱、せき、発疹を特徴とする感染力の強いウイルス性の病気で、脳炎など重い合併症を引き起こしやすい恐ろしい病気であることは御存知のことと思います。麻疹の予防接種は、1994年の法改正で義務接種から保護者の判断に任せる勧奨接種に変更されて以来、ワクチンの接種率は年々低下しているのが現状であります。
  そこで質問いたしますが、子供を対象とした麻疹の定期予防接種率が全国で80%前後と低く、毎年10万人から20万人が麻疹に感染するとされ、昨年は21人の死亡が厚生労働省より報告されております。麻疹で2けたの死者を出しているのは先進国では日本だけで、国外からは麻疹輸出国との指摘もあるのが現況であり、接種率が低いのは有料のためであると報告されております。ワクチン接種を有料としているのは、全国で山形県を始め11府県でありますが、南陽市での接種率と負担額についてお尋ねいたします。また、麻疹のワクチン予防接種については、南陽市でいち早く無料にすべきだと思いますが、その考えについてお尋ねいたします。
  次に、特別養護老人ホームの入所希望の待機者の方々は何人おられるのか、また要介護者は何人おられるのかお尋ねをいたします。
  次に、無登録農薬問題についてでありますが、今回の一般質問でも6名中4名が取り上げて質問されておるように、今全国で関心の的になっております。特に山形県産の果樹については、特別な目で見ておられる消費者の方も多いと言われております。それは、果樹王国山形として長年全国の消費者の方から愛されてきたあかしであると思います。その人たちを裏切ったのが今回の農薬事件であります。販売して悪いと知りながら販売した人間、使用して悪いと知りながら使用した人間、その中に農協職員まで農薬の斡旋に関与していたというのですから、まさに大人げないと言われても仕方がないと思います。使用していない果樹農家の方々の心情を思うと胸が痛くなります。
  そこで、実りの秋本番を間近に、生産農家の方々にとって死活問題になりかねない状況でありますが、南陽市の現況と今後の対策、対応について、また検査が義務づけられると思いますが、その検査料等の個人の負担金に対して市としての補助金等について考えはあるのかお尋ねをいたします。
  以上、当局の誠意ある御答弁をお願いいたしまして、私の質問を終わります。
〇議長  ただいまの13番伊藤俊美議員の一般質問に対しまして答弁を求めます。
  市長。
  [荒井幸昭市長 登壇]
〇市長  13番伊藤議員の御質問にお答え申し上げます。なお、教育問題等については教育長に答弁をいたさせますので、よろしくお願いをいたします。
  初めに、福祉対策の第1点目の子供を対象とした麻疹の予防接種でございますが、議員御指摘のとおり、全国では80%前後と言われております。しかし、県内では85.3%という接種率でありまして、南陽市ではさらに数値的には上でございまして87.3%となってございまして、全国平均、県平均も2%ほど上回っているという状況下にあります。また、麻疹の予防接種にかかる費用は6,340円かかります。そのうち、市の負担分が4,840円、保護者が1,500円を御負担いただいているのが現況でございます。
  なお、麻疹の予防接種の負担額の無料化につきましては、予防接種率の向上策を含め、またほかの予防接種との関連もありますので、これだけでどうなのかなという課題もあろうかと思いますので、今後の検討課題としてまいりたいと。なお、無料化すれば大体45万円か50万円前後、市の費用負担が増加するということも御理解を賜りたいと思います。
  次に、高齢化対策についてお答え申し上げます。第1点目の特別養護老人ホームの入所者希望数と要介護者の人数でありますが、今年6月10日に市内の特別養護老人ホーム2施設を調査した結果、実数で125名となっております。入所申し込み者の内訳は、病院35名、老人保健施設31名、養護老人ホーム3名、在宅56名の125名になっております。なお、7月末現在の要介護認定者数は1,115名となっております。
  第2点目の特別養護老人ホームの建設予定の見通しですが、現在策定中の第2期介護保険事業計画における特別養護老人ホームのベッド数については、65歳以上人口のおおむね1.5%が基準とされておりますが、本市におきましては、今年3月末で1.8%と既に0.3ポイント上回ってございます。待機者がいる関係上、いろんな要請、要望しておりますが、現在のところ県の方でも特別養護老人ホームは南陽市には当分順番が行きませんよと。ほかが1.5でありますが、うちは1.8になっておりますから、そういうような状況下にあることもあわせて説明をしておきたいと思います。また、介護保険事業計画における平成19年の推計では大体1.7%というふうになっておりますが、くどいようですが、うちは1.8%という高い数値になっておることも御理解をいただきたいと思います。
  このように、今申し上げたように、整備水準は高いものでありますから、入所待ちをされている方が現においでになりますので、今後は在宅介護の充実、デイサービス、ショートステイなんかも何かできないのかなと。デイサービスも入浴サービスも週1回でなく、温泉を利用して、もう少しデイサービスの方に力を入れていく必要があるのかなと、そんなふうに考えながら、高齢者生活施設の今申し上げたような整備なども進めてまいりたいなと、このように思っております。
  次に、無登録農薬問題については、先ほど来答弁をいたしておるところでございますが、検査料の補助ということでありますが、個別の農家救済となる残留農薬の分析検査料に対する公金支出は、市民の皆さん、消費者の皆さんの理解が得られるかどうかが課題となってまいりますので、現時点での補助の考えはございませんが、なお先ほど来申し上げているとおり、JA山形おきたま始め、関係機関と連携を密にしながら、その要望の要請があれば当然検討をしていかなければならない課題だろうと、このように認識をいたしておりますので、もう少し3市5町がある程度JAを通して足並みをそろえる形になるのかなと、こんな現在では考え方に立っているところでございます。御理解をいただきたいと思います。
  以上です。
〇議長  教育長。
〇教育長  13番伊藤議員の御質問にお答え申し上げます。
  初めに、不登校児童生徒についてですが、平成14年度1学期の不登校児童生徒数は、小学校4名、中学校22名の合計26名で、昨年の同時期と全く同じ数字であります。先ほど御指摘ありましたように、教育委員会としてもいろいろな施策を講じながらやっているわけですが、数字として減少につながっておらないということで、大変心を痛めながら真剣に取り組んでいかなければと思っているところであります。
  対策として、中学校に、先ほど議員さんおっしゃられたように、心の教室相談員を全校に配置するとともに、市内1校にはスクールカウンセラー事業を実施し、臨床心理学的な対応を行っています。また、背景にある家庭問題を含む民生福祉分野との連携強化のために、今年度から教育相談専門員を配置いたしました。それによって教育相談窓口を強化し、教育相談の充実を図りたいと、こんなふうに思っております。
  不登校の適応指導については、教育相談室を開設しておるわけですが、昨年度8名、相談室に通っておった生徒中7名が高校進学を果たすなど、これも一つの成果でないかというふうに思っているところであります。市全体としては、教育相談担当者会を学期初めに開設し、各学校間の情報交換、発生防止策を明確にし、指導の強化に努めており、今後とも未然防止、適応指導の推進をより一層図ってまいりたいと、こんなふうに思っています。
  2点目の完全学校週5日制の問題についてですが、完全学校週5日制対応プラン第1回推進会議を7月に開催し、特に学校と地域の連携を図るために南陽えくぼプランの推進状況と課題について協議を行いました。課題としては、市内各施設に通うための交通手段の整備、中高校生ボランティア活動の推進、学校と地域が連携した運動会等の地域行事のあり方、小学校のスポーツ少年団や中学校の部活動の影響等が上げられました。完全学校週5日制の趣旨から、生涯学習社会の実現を図るためにも、家庭教育の充実及び地域の教育力の向上を推進し、共働きの家庭も含めた家庭状況に応じた休日の過ごし方をそれぞれ選択できるようにさらに南陽えくぼプランを推進してまいりたいと、このように思っています。
  以上です。
〇議長  それでは、再質問に入ります。
  13番伊藤俊美議員。
〇伊藤俊美議員  ただいまは御答弁ありがとうございました。
  まず、不登校の問題についてでありますけども、私どもこの不登校の問題については南陽市にとっては重大な問題だということを何回も言ってきたわけでありますけども、現在もまだ26名ということでおります。この中に、準じた生徒とか、やはり高校生なんか入れると相当数の不登校の子供がいるわけです。そういう意味で、やはり今教育長がいろいろ対策をしているんだというようなことはわかります、確かに。わかりますけども、余り効果があらわれていないということは、何かの指導方法が間違っているんじゃないかなと、そう言わざるを得ないわけです。だから、何とかここで福岡県のように知事が先頭に立って、福岡県内の学校を全部指導しながら対策をとっていくんだというようなことで、今みずから指揮をとってやっているというようなことで、これは新聞にも出ているわけです。こういうふうにちゃんと大きく出ている。そういう意味で、とにかくこうやってやりましょうというようなことで、今国を挙げて不登校児童とか、そういうように取り組んでおるというような状態であります。
  それで、我々の会派で先月、北海道の北星学園余市高校に視察に行ってまいりました。この高校はどういう学校かというと、全国から不登校、それから落ちこぼれ、つっぱり、非行生徒みたいな、本当に同級生からも親からも相手にされないような子供を引き受けている学校なんです。それで、今生徒数が約450名いるんですけども、その6割程度が小学校、中学校、そして不登校だったそうでございます。そして、山形県からも毎年10人ほど平均に入学しているというようなことでありまして、本当にそういう不登校でつっぱり、だれにも相手にされなかった子供たちが3年間のうちにどういうふうに変わったかというと、我々も驚いてきたんですけども、13年度の卒業生203名おったわけであります、そういう子供が。その中で、4年制大学に76名が入学しました。うち国立大学に3名合格と、専門学校に58名入学、短期大学に7名、就職になると62名ということで、まさに上級学校の進学率は75%ということで、とにかくこれを余り下ったことがないんだというような教頭先生の話でありました。
  その卒業生の親たちの文集がここにあるんですけども、本当にこの文集、一人一人の親が全部書いたんですけども、あの子供がこうなったんだというようなことで、もう涙ながらに書いた文集、あと子供たちも私はこうだったけどこうなりましたというような文集、それを見せられて我々も感動させられたわけでありますけども、本当にすばらしい、そういう成果を上げているわけです。8月24日に、土曜日ですけども、TUYテレビで1時間半のこの北星学園の余市高校のありのままの姿ということで特別番組が放映されたんですけども、教育長、見ましたか。見ました。ああ、そうですか。じゃ、わかると思います。その内容は、とにかくすばらしい内容でありました。不登校児童が、つっぱりで本当にそういうだめな子供が、これが入学して卒業までの3年間の足跡、その苦労話、苦労の足跡ということが赤裸々に出ておりまして、あとその卒業式の日に親と子供と先生が抱き合って、よく頑張ったなというようなことで泣いているシーン、あれもう本当私も涙ながらに見ておって、まだビデオにも撮っておりますけども、そういう高校であります。
  その中でも、また先生も見たと思いますけども、注目されているのが、北星学園高校の卒業生が教師になった話です。それが今まで学校にも行かないで、つっぱりで、だれにも相手にされなかった子供が先生に学校にお世話になって私はこうなりましたということで、何としても恩返しをしたいということで、苦労して大学に入って、今余市高校の先生になっているということで、義家先生という方です。その先生がテレビでも本でもここに書かれておるんです。クレスコという本、この中でも大々的に載っています。それで、この若い義家先生が本当に体を張っての、自分の体験を通した体を張っての指導に子供たちが反応、感動しないわけがないと、直らないわけがないんだというようなことで今注目されておるということでございます。そういう意味で、いろんな対策を講じながら、今対策をしているわけです。余市高校には、とにかく視察に来て、校長、教頭がてんてこ舞いしているのが今の状況であるそうです。私たち行ったときも、あすは山梨県の県議会議員が十何人で来るんだとか、市議会議員が来るんだとか、教育関係者、そういう人が毎週に訪れて、とにかくどういう指導をやっているんだというようなことを聞きにきているわけです。南陽市でも、やはり今このような状態になっておるわけでありますから、何とかそういういいというところに視察に行って、少しでもいい指導の方法とか、いろいろあると思いますので、それ行ってきていただいて、南陽市の宝なんだと、宝を育てていくんだということで、やっぱり不登校ゼロ運動のプロジェクトチームなんかつくりながらやっていかなければならないんではないかなと思いますので、そういう気持ちがありますかどうか、決意のほど教育長、もう一遍お願いします。
  次に、完全週5日制については、ただいま田議員の方からもありまして、ゆとりの教育ということで、積極的に教育にかかわっていくということでございますので、この問題については一番不安だというのは、やっぱり学力の低下とか、親の負担が何か不満だというようなことで今なっているわけです。そういう意味で、南陽えくぼプランの構想が最大限に生きてくると思いますので、その点よろしくお願いしたいと思います。
  次に、麻疹の予防についてでありますが、市長の方からもありました。南陽市は87.3%で、結構いい数字を上げているということでございまして、ただ負担金が1,500円なんです、南陽市は。これは、山形県の44市町村の中で、自己負担金もらっている市町村が23市町なんです。そして、そのうちの一番高いのが南陽市と上山市と村山市、中山町の4市町の1,500円であります。あとの市町村は、全部1,000円とか1,200円とか、そういう意味で負担金をもらっているようでありますけども、やはり南陽市でも接種しない子供が約20%近く、15%かな、近くおるわけでありますけども、なってしまってからでは遅いわけでありますので、何とかこの南陽市でも無料にすれば必ず受けるというような高校生が出てくると、お金がかかるから受けないというお母さん方もいるみたいなんで、その点は何とか市長、ほとんど23の市町村しかないんで、今これから全国で運動するというようなこともありますので、ぜひ南陽市はいち早く無料化するんだというような決意でお願いしたいと思いますけども、市長、もう一遍その点お願いいたします。
  次に、特別養護老人ホーム入所希望者125名ということで、要介護者が1,115名ということで、本当にこれは深刻な今問題になっております。お年寄りが毎年増え続けるわけでありますから、やはり介護疲れで倒れたり、入院したり、また倒れる寸前の方もいらっしゃいます。また、共働きで働かなきゃならないわけでありますので、大変困っている方がこのぐらいおるということでございますので、何とか行政の事情もわかります。今のところ建てられないんだということもわかりますけども、建てられないなら今の老人施設に増築することなんかできないものなのか。増築すれば50床でも30床でもしてもらえば助かるわけでありますので、そういうことはできないものなのか、市長、もう一遍ちょっとお尋ねをいたしたいと思います。
  次に、無登録農薬問題については、岩井議員、長嶋議員にも答えたとおりでありますけども、やはり私は一番心配しているのは風評被害なんです。いかに消費者の方々の信頼を取り戻すかということが一番だと思います。そういう意味で、農家の方の財源に直接響くわけでありますので、やっぱり行政としても何とかいち早く立ち直っていただくように、そういう支援策ということで講じていただいて、検査料についても今のところ考えていないということでありますけども、何とか別な方法でもいいから対応していただいて、力になっていただいて、一日でも早く立ち直っていただきたいと、そのように御協力をお願いしたいと、そのように要望したいと思います。
  一応そんなところです。じゃ、お願いします。
〇議長  市長。
〇市長  麻疹の接種の課題でありますが、ほかがもっと安いというようなお話を承りました。先ほど申し上げたとおり、ゼロにすれば四十四、五万円から50万円前後あればこれはできる課題であります。ただ、自分の子を思う親の気持ちも大事にしていかないと、全額市の公費でやるから受ける、やらないから受けられないというようなことではよろしくないと思いますので、今後検討はしますが、我々は先ほど申し上げたとおり、就学前児童は全員これを無料しているわけです。そのために市で負担する金が3,000万円以上ありますから、いいこともやっておりますから、ほかのいいことだけを全部並べろと言われてもちょっときついのかなと、こんな感じ方でいました。
  なお、特老関係、増設では対応どうだということでありますが、詳しく法制度等私わかりませんので、このことについては市民福祉部長に答弁をいたさせます。
  また、無登録の農薬の件について、まだ正式に何々の支援をしてほしいというのは関係団体から来てございません。これは、いろんな方々が検査料ただにしたらいいじゃないかとか、あるいは果樹が安くなったんで、農家の経営のために借り入れする場合、利子補給をしてあげたらいいんじゃないかと、いろんな行政に対する支援の個々の話はありますが、我々行政ですから個々の話では動きません。ある程度JAとか関係団体とか、そういう要請があった時点では、先ほど来申し上げているとおり、十二分に検討しながら、議会とも相談しながら、予算化も当然していくべきだろうと、こんなふうに考えているところでございます。
  私の答弁は以上です。
〇議長  教育長。
〇教育長  お答えいたします。
  今お話あった1時間半にわたる北星余市高校のテレビ、私も見させていただきました。数年前にこの学校の本も出ておって、それも私買って読ませていただきました。せんだってのテレビを見て、私なりにやはり教師の情熱といいますか、それにこたえるなかなか心を開かないあの年代の生徒が3年間で心を開いていく、その姿に私も感動いたしました。
  教育長の決意というようなことですが、これやっぱりこの職についたときから南陽市の子供たちの課題の大きな一つは不登校問題だというふうに私はとらえております。そのときから、何とかやっぱりゼロに向けて頑張りたいと、そういうふうな決意で来ましたが、今のところ先ほど申し上げた状況で、非常に残念に思っています。
  余市高校視察というようなことについては、これはちょっと不登校と直接は結びつくところが、今の中学校の子供たち、小学校の子供たちとは難しいかなというふうに考えますけれども、いろいろやっぱり手をかけて、数字的にも減っているところの状況等を勉強しながら、南陽市の子供たち1人でも早く学校に帰られるように、そんなふうな頑張りをしていきたいと、こんなふうに思いますので、よろしくお願いしたいと思います。
〇議長  斎藤市民福祉部長。
〇市民福祉部長  特別養護老人ホームの増床の関係のお話がございましたが、今現在、先ほど市長から申し上げましたように、整備率が1.8ということでございますし、置賜地区全体では2.0というふうになっておりますので、県の方からは整備水準が県内でも非常に高い地域というふうに言われておりまして、なかなか増床についても非常に難しい課題であるというふうに思っております。なお、増床しますと、関連いたしまして当然ながら介護保険料にもはね返ってまいりますので、そのようなことも含めて介護保険の事業計画策定の検討委員会の中でもいろんな検討しております。介護保険料のはね返り分もかなりの金額になってまいりますので、その辺の負担も含めて慎重に検討する必要があるかと思っております。
  なお、先ほど入所待ちの状況の方が在宅で56名ということでございますが、この56名の人数の中でも今の入所の関係については入所申し込み順の入所ということでございますので、どうしても今すぐの入所ということでなくて、やはり将来を見込んで、とりあえず入所申し込みを出すという方もございますので、その辺の数字も多少膨らんでいるのではないかというふうに思っております。
  なお、平成15年度からは入所についても、それぞれの入所申し込みなされた方の緊急度、優先度、それぞれ各施設で判定をしまして、緊急度の高い方から入所していただく制度に変わりますんで、若干来年度からはひどい方についてはある程度順番が来なくても入所できるというふうになるのではないかと思っているところでございます。
〇議長  再々質問に入ります。
  13番伊藤議員。
〇伊藤俊美議員  よくある答弁いただきまして、ありがとうございました。教育長、よろしくお願いします。不登校というのは、本当に一番私ども関心持っていることでありまして、今山形県では県内でも不良少年、犯罪が増えているわけです。それで、今の刑法犯少年の犯罪が凶悪になってきているというようなことで、今警察の方でも不登校児童の子供が巻き込まれる可能性が十分あるんだというようなことを言っておりまして、今対策を講じているというようなことでありますので、ぜひゼロ運動目指して頑張っていただきたいと、そのように思っております。市長からも前向きな答弁いただきまして、本当に安心していたいと思います。
  また、特老関係にしても検討したいということでございますので、その点よろしくお願いします。
  何はともあれ、住んでよかった南陽市、住みたくなった南陽市と言われるように、安心で安全な潤いのあるまち南陽ということで打ち出しておるわけでありますので、その点に向けてこれから頑張っていきたい、そして頑張っていただきたいと思いますので、それを要望いたしまして、私の質問を終わります。ありがとうございました。
〇議長  これで13番伊藤俊美議員の一般質問は終了いたしました。御苦労さまでした。