平成14年9月定例会本会議(初日)10:00~10:45

平成14年9月9日(月)午前10時00分開会・開議

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議事日程第1号
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       開      会
〇議長(栗原晴峰議員)  去る9月2日告示になりました平成14年南陽市議会9月定例会を開会いたします。

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       開      議
〇議長  ただいま出席されている議員は全員であります。よって、直ちに会議を開きます。
  本日の会議は、お手元に配付してあります議事日程第1号によって進めます。

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  議会報告 議会運営委員長報告
〇議長  ここで、本定例会の運営等について議会運営委員会委員長より報告を願います。
  委員長 小林武夫議員。
  [議会運営委員長 小林武夫議員 登壇]
〇議会運営委員長  おはようございます。私から議会運営委員会の報告を申し上げます。
  本日招集されました平成14年9月定例会の運営について、去る9月6日午前10時より議会運営委員会を開催し、協議いたしましたので、その結果について御報告いたします。
  本定例会に提案されます議案は、承認案2件、条例案7件、補正予算案7件、決算案11件の計27件であります。当局より総務部長、総務課長及び企画財政課長の出席を求め、提出議案の説明を受け、議案数及び一般質問の通告を考慮し、協議いたしました結果、今定例会の会期を本日から20日までの12日間と決した次第であります。この12日間の会期において、お手元に配付してあります日程表に従い、本会議、各常任委員会及び各特別委員会を開催し、御審査くださるようお願いを申し上げます。
  次に、議案の審査について申し上げます。まず、承認案2件につきましては一括議題とし、提案理由、説明、委員会付託省略、1件ずつ質疑、討論の後、表決を行うことといたしました。
  次に、条例案7件については一括議題とし、提案理由説明、総括質疑の後に所管の常任委員会に付託といたしました。また、補正予算案7件につきましては一括議題とし、提案理由説明、質疑省略、予算特別委員会設置、同委員会に付託、また決算案11件につきましては一括議題とし、提案理由説明、質疑省略、決算特別委員会設置、同委員会に付託の上、それぞれ審査していただくようにいたしましたので、よろしくお願いを申し上げます。
  次に、一般質問でありますが、通告議員は6名でありますので、御報告いたします。
  次に、請願でありますが、受理されました請願は1件でありますので、別紙請願付託表のとおり所管の厚生常任委員会で審査いただくことにしておりますので、議事日程に従い審査くださるようお願いを申し上げます。
  以上、本定例会の運営について議会運営委員会において協議決定いたしましたので、各議員の御賛同と御協力を賜りますようお願いを申し上げ、報告といたします。
  終わります。

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  日程第1 会議録署名議員の指名
〇議長  日程第1 会議録署名議員の指名を行います。
  会議録署名議員は、会議規則第81条の規定により議長が指名いたします。
  会議録署名議員は1番遠藤栄吉議員、11番小野健一郎議員の両議員を指名いたしますので、よろしくお願い申し上げます。

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  日程第2 会期の決定
〇議長  日程第2 会期の決定を議題といたします。
  お諮りいたします。本定例会の会期については、先ほどの議会運営委員会委員長報告のとおり、本日より20日までの12日間といたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
  (「異議なし」の声あり)
〇議長  御異議なしと認めます。よって、本定例会の会期は本日より20日までの12日間と決しました。

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  日程第3 諸般の報告
〇議長  日程第3 諸般の報告であります。
  本定例会に説明のため出席を求めた者の職、氏名、議員派遣の報告、議会庶務報告、定例監査報告など、別冊諸般の報告のとおりでございますので、御了承お願いいたします。

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  日程第4 承第4号及び
  日程第5 承第5号まで計2件
〇議長  日程第4 承第4号 平成14年度南陽市一般会計補正予算(第1号)についての専決処分の承認を求めることについて及び日程第5承第5号 平成14年度南陽市下水道事業特別会計補正予算(第1号)についての専決処分の承認を求めることについての承認案2件を議事の都合により一括議題とします。


〇議長  この際、市長に対し提案理由の説明を求めます。
  市長。
  [荒井幸昭市長 登壇]
〇市長  おはようございます。御苦労さまでございます。本日より20日までの12日間、9月定例議会、まことに御苦労さまでございます。27案件を御提案申し上げておりますので、それぞれ原案どおり承認、御可決、そして御認定いただきますよう心からお願いを申し上げ、議題に供されました承認案件2件につきまして一括して提案理由を申し上げたいと思います。
  初めに、承第4号 平成14年度南陽市一般会計補正予算(第1号)についての専決処分の承認を求めることについて申し上げます。本案は、赤湯小学校太陽光発電設備設置工事の補正について専決処分をいたし、財源は繰越金、諸収入によって措置いたしたものであります。
  次に、承第5号 平成14年度南陽市下水道事業特別会計補正予算(第1号)についての専決処分の承認を求めることについて申し上げます。本案は、借換債の発行に伴う所要額の補正について専決処分をいたしたものであります。内容は、下水道高資本費対策として市債元金償還金を補正し、財源は借換債にて措置いたしたものであります。
  以上、一括して提案理由を申し上げましたが、御審議の上、御承認いただきますようお願いを申し上げます。
  以上です。
〇議長  お諮りいたします。ただいま議題となっております承第4号及び承第5号の2議案については、会議規則第37条第2項の規定により、委員会付託を省略したいと思いますが、これに御異議ございませんか。
  (「異議なし」の声あり)
〇議長  御異議なしと認めます。よって、承第4号及び承第5号の2議案につきましては、委員会付託を省略することに決しました。
  これより質疑に入ります。
  最初に、承第4号 平成14年度南陽市一般会計補正予算(第1号)についての専決処分の承認を求めることについて質疑ございませんか。
  (「なし」の声あり)
〇議長  質疑がないようですので、質疑を終結いたします。
  これより討論に入りますが、討論の通告がございませんので、討論を終結いたします。
  お諮りいたします。承第4号 平成14年度南陽市一般会計補正予算(第1号)についての専決処分の承認を求めることについては、これを承認いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
  (「異議なし」の声あり)
〇議長  御異議なしと認めます。よって、承第4号については承認することに決しました。
  次に、承第5号 平成14年度南陽市下水道事業特別会計補正予算(第1号)についての専決処分の承認を求めることについて、これより質疑に入ります。質疑ございませんか。
  (「なし」の声あり)
〇議長  質疑がないようですので、質疑を終結いたします。
  これより討論に入りますが、討論の通告がございませんので、討論を終結いたします。
  お諮りいたします。承第5号 平成14年度南陽市下水道事業特別会計補正予算(第1号)についての専決処分の承認を求めることについては、これを了承いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
  (「異議なし」の声あり)
〇議長  御異議なしと認めます。よって、承第5号については承認することに決しました。

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  日程第 6 議第47号から
  日程第12 議第53号まで計7件
〇議長  次に、日程第6 議第47号 南陽市飲料水供給施設条例の設定についてから日程第12 議第53号 南陽市火災予防条例の一部を改正する条例の制定についてまでの7議案を、議事の都合により一括して議題といたします。

〇議長  この際、市長に対し提案理由の説明を求めます。
  市長。
  [荒井幸昭市長 登壇]
〇市長  ただいま上程されました条例案7件について一括して提案理由を申し上げます。
  初めに、議第47号 南陽市飲料水供給施設条例の設定についてですが、本案は梨郷土平地区における飲料水の供給施設の改修によって安全な飲料水を安定的に供給する見通しが確保されたことから、南陽市上水道事業と同様の規定を適用するため、条例の整備を行うものであります。
  次に、議第48号 南陽市議会政務調査費の交付に関する条例の一部を改正する条例の制定について及び議第52号 南陽市水道事業の設置に関する条例の一部を改正する条例の制定についてですが、本案は地方自治法の一部改正により引用法令の項番号にずれが生じたため、関係条項を改める条例の一部改正を行うものであります。
  次に、議第49号 南陽市税条例の一部を改正する条例の制定について申し上げます。本案は、国税の連結納税制度導入による地方税の関連部分の改正にあわせ、条例の一部を改正いたすものであります。
  次に、議第50号 南陽市赤湯財産区温泉条例の一部を改正する条例の制定について申し上げます。本案は、内湯旅館営業者間において温泉受給権の譲渡が1件生じたため、条例の一部改正を行うものであります。
  次に、議第51号 南陽市乳幼児保育センター設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例の制定について申し上げます。本案は、赤湯地区に建設中の乳幼児保育センターを10月1日にオープンするため、その設置並びに宮内地区の既設センターの名称を変更する条例改正を行うものであります。
  次に、議第53号 南陽市火災予防条例の一部を改正する条例の制定について申し上げます。本案は、消防法との一部改正にあわせ、防火管理の徹底、避難、安全基準の引き上げ、罰則の強化等に関する規定について条例の改正を行うものであります。
  以上、一括して提案理由を申し上げましたが、御審議の上、御可決いただきますようお願いを申し上げます。
  以上です。
〇議長  市長の提案理由の説明が終わりました。
  これより質疑に入ります。ただいま議題となっております7議案について、総括して質疑ございませんか。
  (「なし」の声あり)
〇議長  質疑がないようですので、質疑を終結いたします。
  ただいま議題となっております議案7件は、会議規則第37条第1項の規定により、別紙議案付託表のとおりそれぞれの所管常任委員会に付託いたします。

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  日程第13 議第54号から
  日程第19 議第60号まで計7件
〇議長  日程第13 議第54号 平成14年度南陽市一般会計補正予算(第2号)から日程第19 議第60号 平成14年度南陽市水道事業会計補正予算(第1号)まで、補正予算案7議案を議事の都合により一括して議題といたします。

〇議長  この際、市長に対し提案理由の説明を求めます。
  市長。
  [荒井幸昭市長 登壇]
〇市長  ただいま上程されました補正予算案7件について一括して提案理由を申し上げます。
  なお、詳しくは予算特別委員会において、担当の総務部長より説明をいたさせますので、概要について申し述べさせていただきます。
  初めに、議第54号 平成14年度南陽市一般会計補正予算(第2号)について申し上げます。補正の主な内容は、4月の人事異動に伴う給与費、市債繰上償還金、災害復旧事業などであり、財源は地方交付税、国県支出金、繰越金、市債などにて措置するものであります。債務負担行為の補正につきましては、南陽市BSE対応畜産経営安定資金利子補給補助金を始め2件の追加及び1件の変更を行い、また地方債の補正につきましては6件の変更を行うものであります。なお、8月の全員協議会の席上、一般会計の補正予算の見通しを一般財源ベースで4,500万円程度の見込みと申し上げましたが、その後、災害復旧費の特定財源の精査及び財政対策としての繰上償還金2億円を計上したことなどから補正額は1億8,370万7,000円となり、うち一般財源が2億3,231万2,000円、特定財源が4,860万5,000円の減額となったものであります。補正額に比べ一般財源が多くなっているのは、全額特定財源が充てられる中小企業預託金9,700万円の減額を含んでいることによるものでありまして、御理解をいただきますようお願いを申し上げます。したがいまして、一般補正予算は、既定の歳入歳出予算総額に1億8,370万7,000円を追加し、予算総額を158億3,922万6,000円といたすものであります。
  次に、議第55号 平成14年度南陽市国民健康保険特別会計補正予算(第1号)について申し上げます。補正の主な内容は、老人保健医療費拠出金などであり、財源は国庫支出金、繰越金などを充てるものであります。
  次に、議第57号 平成14年度南陽市下水道事業特別会計補正予算(第2号)について申し上げます。補正の主な内容は、4月の人事異動に伴う給与費、国道占用汚水枡移設工事費などであり、財源は一般会計繰入金、繰越金にて措置するものであります。
  次に、議第58号 平成14年度南陽市老人保健特別会計補正予算(第1号)について申し上げます。補正の主な内容は、審査支払手数料償還金などであり、財源は一般会計繰入金にて措置をいたすものであります。
  次に、議第59号 平成14年度南陽市介護保険特別会計補正予算(第1号)について申し上げます。補正の主な内容は、介護報酬見直しシステム改修費などであり、財源は国庫支出金、一般会計繰入金、繰越金にて措置いたすものであります。
  次に、議第60号 平成14年度南陽市水道事業会計補正予算(第1号)について申し上げます。初めに、収益的収入及び支出についてでありますが、営業外費用を減額し、同額を営業費用として増額する組み替え補正をいたすものであります。
  次に、資本的収入及び支出については、支出を減額し、建設改良積立金にて措置いたすものであります。
  以上、一括して提案理由を申し上げましたが、御審議の上、御可決いただきますようお願い申し上げます。
  失礼しました。議第56号が抜けておりましたので、改めまして説明を申し上げたいと思います。
  議第56号 平成14年度南陽市財産区特別会計補正予算(第1号)について申し上げます。補正の主な内容は、沖郷財産区にかかわる造林組合運営補助金などであり、財源は積立金繰入金などを充てるものであります。
  以上です。失礼しました。
〇議長  市長の提案理由の説明が終わりました。
  お諮りいたします。質疑は予算特別委員会において行うこととし、この際、質疑を省略いたしたいと思いますが、これに御異議ございませんか。
  (「異議なし」の声あり)
〇議長  御異議なしと認めます。よって、この際、質疑を省略することに決しました。

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  日程第20 予算特別委員会の設置について
〇議長  日程第20 予算特別委員会の設置を議題といたします。
  お諮りいたします。議第54号から議第60号まで補正予算議案7件を審査するため、議長を除く全員をもって構成する予算特別委員会を設置いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
  (「異議なし」の声あり)
〇議長  御異議なしと認めます。よって、議長を除く全員をもって構成する予算特別委員会を設置することに決しました。
  議第54号から議第60号まで補正予算7議案は、ただいま設置いたしました予算特別委員会に付託いたします。
  なお、予算特別委員会は、日程に従い委員会を開催し、審査をお願いします。

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  日程第21 認第 1号から
  日程第31 認第11号まで計11件
〇議長  日程第21 認第1号 平成13年度南陽市一般会計歳入歳出決算の認定についてから日程第31 認第11号 平成13年度南陽市水道事業会計決算の認定についてまで、決算認定11議案を議事の都合により一括して議題といたします。

〇議長  この際、市長に対し提案理由の説明を求めます。
  市長。
  [荒井幸昭市長 登壇]
〇市長  ただいま上程されました認第1号 平成13年度南陽市一般会計歳入歳出決算の認定についてから認第11号 平成13年度南陽市水道事業会計決算の認定についてまでの11会計について、監査委員の審査をいただいて提案をいたすものであります。
  なお、決算特別委員会で、収入役の方から内容等については詳しく説明をいたさせるものであります。
  厳しい財政状況のもと、健全財政の運営に努めてまいったところでありますが、おかげさまで一般会計の純剰余金6億2,837万1,000円及び9特別会計の剰余金合計2億672万4,000円の黒字決算となり、また水道事業会計の損益計算では1億302万9,000円の純利益を計上することになりました。改めまして、議会始め関係各位に深く感謝を申し上げる次第であります。
  しかしながら、財政指標につきましては、起債制限比率が11.4、経常収支比率も85.7%とそれぞれ0.6、1.1ポイント上昇するなど、平成7年度から改善してまいりました状況にややブレーキがかかりつつあるのかなと、こんな思いでいるところであります。これは、国の見直しによる地方交付税の減少による影響が大きく、今後もこういった動きが加速することも予測されるため、さらに行財政改革を推進しながら健全財政の維持に努めてまいりたいと存じます。
  以上、決算の概要を申し上げましたが、平成13年度における主要な施策につきましては、決算附属資料として別冊を配付させていただいておりますので、御高覧を賜りたいと存じます。
  御審議の上、御認定いただきますようよろしくお願いを申し上げ、説明を終わります。
  以上です。
〇議長  市長の提案理由の説明が終わりました。ここで、監査委員から決算の審査結果について報告を願います。
  多勢啓監査委員。
  [多勢 啓監査委員 登壇]
〇監査委員  おはようございます。それでは、私から監査委員を代表し、平成13年度決算審査の意見について申し上げたいと思います。
  まず初めに、一般会計並びに特別会計歳入歳出決算について申し上げます。市長から審査に付されました一般会計及び国民健康保険を始めとする9特別会計の歳入歳出決算並びに財産に関する調書や基金の運用状況について、法令に準拠して処理されているか、計数が正確であるかについて関係書類などを照合するとともに、関係職員の方々から説明を受け、予算の執行が適正であるかについて主眼を置いて実施をいたしました。その結果、各会計の決算及び基金の運用状況を示す書類の計数は正確であり、また予算の執行及び財産運営についても全般的に適正であると認めさせていただきました。なお、決算審査の詳細につきましては、意見書に記載のとおりでありますが、その概要について申し上げます。
  平成13年度は、第2次財政対策を継続しながら経常経費を節減した反面、都市基盤整備事業としての道路改良や赤湯小学校改築整備事業、旧宮内農協倉庫群保存活用事業、さらには本市の表玄関である赤湯駅前広場整備事業など、市民生活に直結した事業を推進され、一定の成果を得られたものと評価でき、その取り組みにつきましては敬意を表する次第であります。決算の結果につきましてでありますが、一般、特別両会計の歳入決算額は289億1,474万1,000円、歳出280億7,710万9,000円と、前年度より歳入、歳出とも1%強の増加となっております。実質収支額は8億3,509万6,000円の黒字決算となっております。さらに、前年度の実質収支額8億963万3,000円を差し引いた単年度収支額も2,546万3,000円の黒字となっております。このことは、第2次財政対策要綱、そして行政改革大綱により財政の健全化対策に積極的に取り組まれた成果と評価しているところであります。
  なお、普通会計における財政状況でありますが、財政力指数が0.381で前年度に比べ0.001ポイント、経常収支比率で85.7%で1.1ポイント、公債費比率についても20.7%で0.7ポイント上昇し、依然としてその基盤は脆弱であります。また、市債残高は一般会計で175億1,106万7,000円、特別会計でも131億2,874万7,000円、合計で306億3,981万4,000円と前年度より4.7%増加しております。今後も繰上償還に努めるなど市債の適正管理を図り、財政健全化に努力されるよう望むものであります。
  一般会計の決算状況でございますが、歳入177億1,487万2,000円、歳出170億8,396万5,000円と、いずれも前年度を下回っております。その主な要因としては、地方交付税、財産収入、諸収入であり、財産収入並びに諸収入については病院事業終了による減額であります。歳出では、補助費等、投資及び出資金貸付金などの減額によるものであります。歳入の財源別構成でございますが、自主財源の構成比は30.3%で、前年度より3.9ポイント下回っております。しかしながら、大きな割合を占める市税の対前年比につきましては0.8%上昇しております。財産収入、諸収入で大きく下回って、決算合計額では8億3,667万3,000円減少しております。一方、依存財源の構成比でございますが69.7%で、地方消費税交付金、特別地方消費税交付金、地方交付税などの構成比は減少しておりますが、利子割交付金、国庫支出金、県支出金などが増加し、決算合計額では3億9,957万2,000円増加しております。
  続いて、歳出の性質別経費でございますが、義務的経費の構成比は52.1%で、前年度より人件費、公債費は減少しておりますが、扶助費が増加しており、全体で1.4ポイント上昇しております。決算合計額では2,038万円増加しております。一方、任意的経費の構成比は47.9%で、補助費等、投資及び出資金貸付金が減少し、投資的経費が増加したものの、決算合計額で前年度より4億6,266万3,000円減少しております。
  特別会計の決算状況でございますが、歳入111億9,986万9,000円、歳出109億9,314万5,000円で、前年度より歳入で9.1%、歳出で9.2%、いずれも増加をしております。なお、剰余金として2億672万4,000円が生じております。
  今後の本市財政運営に当たりましては、介護保険事業がおおむね順調に推移しており、引き続き良質な保険サービスの提供、少子高齢化社会への対応を含む総合福祉施策の強化など、義務的経費である扶助費等の負担がますます増加してくるものと思われます。これらのことを考慮し、あわせて市民生活に密着した施設の改築、景観、道路整備など、都市基盤整備の充実を図っていただきたいと思います。また、長引く不況下の折、景気回復の先行き見通しも難しい中で、市税を始めとする自主財源の伸びが当分見込めないなど、財源確保が困難な状況下でございますが、市民と市政の相互理解を前提として、総体的には第4次南陽市総合計画を基本に、そして第2次財政対策要綱を根底に据え、諸施策の適切な運営を図られるよう望むものであります。
  なお、次のことについて留意事項とさせていただきたいと思います。それについては、市税等の未収金、収入未済額についてであります。収入未済額の合計額は、前年度比18.1%と増加をしており、3億4,248万円となり、年々増加傾向にあります。景気低迷化の現状とはいえ、滞納整理に鋭意努力され、納税者の公平を失しないよう要望を申し上げたいと思います。
  続きまして、平成13年度の公営企業会計決算審査の意見を申し上げたいと思います。
  決算の審査は、市長から審査に付されました水道事業会計の決算報告及び財務諸表が当該事業の経営成績並びに財政状態を適正に表示しているか否かについて、会計伝票や関係証拠書類との照合を行い、諸資料については必要に応じ、関係職員の方々に説明を求めました。また、貯蔵品については本年3月29日に行った実地棚卸しに立ち会い、現物の確認を行うとともに、例月出納検査を参考として審査を行いました。その結果、決算報告書及び財務諸表は地方公営企業関係法令等に準拠して作成されております。経営成績及び財務状態を適正に表示しており、計数についても正確で正当なものと認めさせていただきました。
  次に、経営状態でございますが、収益的収支は事業収益で8億7,337万1,779円に対し、事業費用は7億7,034万2,379円で、1億302万9,382円の純利益が生じております。これに前年度繰越利益剰余金1,782万3,292円を加えた当年度未処分利益剰余金は1億2,085万2,674円となっております。資本的収支につきましては、収入額が1億6,278万3,750円に対し、支出額4億3,784万9,511円で、差し引き2億7,506万5,761円の不足額となっておりますが、その不足額については当年度損益勘定留保資金、減債積立金、建設改良積立金及び消費税資本的収支調整額によりすべて補てんされております。なお、その他の内容につきましては決算意見書に記載のとおりであります。当年度は、建設改良事業として前年度より実施された石綿配水管の布設替をさらに更新するなど、設備の改良や下水道、道路改良事業に伴う配水管の布設、布設替をし、そして有収率の向上を図るために老朽管の布設替と漏水調査、補修を並行して行っており、その結果、有収率についてはここ数年同様の81.1%となっております。取水源が非常に遠く、給水原価が高くなるという不利な条件下にある当市にとりまして、有収率を前年度と同率に維持できたということは、企業努力のあらわれと心から敬意を表させていただきたいと思います。
  一方、水道料金の未収金につきまして、不納欠損処分額が135万9,000円と、前年度に比較して40.2%増加しております。その未収要因として、依然行方不明者が多いことから、徹底した使用者管理対策や督促、徴収をさらに強化するなど、引き続き努力されるよう望むものであります。長期景気低迷による自治体の行財政運営が厳しさを増す中で、水道事業会計における当年度の純利益1億円を上回ったことは意義が非常に深く、大きな努力の成果と思われます。今後とも劣化設備の改修、油等の流出事故の対応、また平成17年度より予定されております綱木川ダムからの受水による支出増加など、厳しい状況が予測されております。つきましては、将来の水需要を的確に見きわめながら、地方公営企業法の経営の基本原則であります、企業の経済性を発揮し、健全財政を維持しつつ、安全で安心な水の安定供給を大前提として、公共の福祉を増進するため、さらに創意を尽くされるよう要望申し上げたいと思います。
  以上、事業会計決算審査の意見といたさせていただきます。
  以上、報告を終わりたいと思います。どうもありがとうございました。

〇議長  多勢監査委員の報告が終わりました。
  お諮りいたします。決算についての質疑は決算特別委員会において行うこととし、この際、質疑を省略いたしたいと思いますが、これに御異議ございませんか。
  (「異議なし」の声あり)
〇議長  御異議なしと認めます。よって、この際、質疑を省略することに決しました。

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  日程第32 決算特別委員会の設置について
〇議長  日程第32 決算特別委員会の設置を議題といたします。
  お諮りいたします。認第1号から認第11号まで決算認定議案11件を審査するため、議長及び議員選出監査委員を除く全員をもって構成する決算特別委員会を設置いたしたいと思いますが、これに御異議ございませんか。
  (「異議なし」の声あり)
〇議長  御異議なしと認めます。よって、議長及び議員選出監査委員を除く全員をもって構成する決算特別委員会を設置することに決しました。
  認第1号から認第11号まで決算認定11議案は、ただいま設置いたしました決算特別委員会に付託いたします。
  なお、決算特別委員会は、日程に従い委員会を開催し、審査をお願いいたします。

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  日程第33 請願の付託
〇議長  日程第33 請願の付託であります。
  本定例会において受理いたしました請願は1件であります。別紙請願付託表のとおり所管の厚生常任委員会に付託をいたします。

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       散      会
〇議長  以上をもちまして本日の日程はすべて終了いたしました。
  本日はこれにて散会といたします。
  御起立願います。どうも御苦労さまでございました。
    午前10時45分  散  会