五十嵐   諒 議員 質 問
○議長  次に、20番五十嵐 諒議員の一般質問に入ります。
 〔20番 五十嵐 諒議員 登壇〕
○五十嵐 諒議員  20番五十嵐 諒であります。 私は、通告してあります3点について質問をいたします。
 1点目には、安全・安心なまちづくりと道路整備についてであります。
市長は日本一安全・安心なまちづくりを目指す方針を掲げて現在活動中でありますが、私は自然景観や環境、そして南陽市民のすばらしい人柄は本当に自負できるものと思っております。
幾つか問題点がありますが、特に感じるのは道路の整備についてであります。ここ十数年かけてハード面から都市計画道路の整備が随分進んでよくなってまいりましたが、大きく考えるならば二つのことが指摘できるのではないかと考えます。
一つは、国道13号より南陽市役所まで右折・左折することなく一直線に通れる道路にまだ整備されていないことであります。
二つに、現在、冬期間、除雪車が自由に通れない狭い市道の整備についてであります。狭隘な道路の整備がなかなか進まない現状をどのような打開策でもって進めていくのかであります。特に、除雪車が通れない市道整備は重要であります。冬期間、自分の屋敷に車を置くことができないために家を移転される方もおりますし、さらにその地域の空洞化が進まざるを得ない現実がありますので、安全で安心して今住んでいる地域で生活できる道路整備を地権者や地域の方々の積極的な協力を得られる優先順位でもって整備を計画的に進めていくことなど、行政として一歩踏み出すことではないかと考えるものであります。先に行政側より市民に対して方法論を提言していくことがあってもしかるべきであります。
以上の質問を含めまして、一つに、都市計画道路の今後の整備計画等について、二つに、狭隘な道路整備の積極策についてお尋ねをいたします。
次に、障害者総合福祉施設建設計画についてであります。
現在のサテライト南陽病院の隣接地に、身体障害、知的障害、精神障害の3障害の方々の総合施設建設を公設民営でもって16年度国の採択に向け要望してきているわけでありますけれども、聞くところによれば採択は厳しい状況と伺っております。現状の内容についてお伺いいたします。一つに、進捗状況と基本計画の変更があるのかどうか、二つに、今後の具体的計画をどのように進めていく考えなのかについてお尋ねいたします。
次に、環境保護の推進策についてであります。
ことし山形県で盛大に開催され大成功に終わった第18回国民文化祭の中心テーマは、「人と水」でありました。水は、人類が生きていく上でなくてはならないものであります。人間の60%は水であります。また、小型車1台つくるのに水10トン必要と言われております。
そこで質問いたしますが、21世紀は大切な水と緑の時代と言われております。森林保護の積極策をどのようにする考えなのかについてお尋ねいたします。
二つに、地球温暖化防止京都議定書批准の計画の実行、森林吸収源10カ年対策をどのようにとらえているのか。
以上について当局側の前向きな答弁を期待申し上げ、私の質問といたします。
○議長  答弁を求めます。
 市長。
 〔荒井幸昭市長 登壇〕
○市長  20番五十嵐議員の御質問にお答え申し上げます。
 冒頭ちょっと理解しづらかったのですが、国道13号から市役所に来るのに右折・左折しなければ来れない、真っすぐ来れるような道路をということをおっしゃったのかなというふうに思いますが、私は今の13号から市役所に来るのに、今の 113号ないしほかの道路を使って何で不都合があるのかなと。信号機もあるし、きちっとした応対ができておりますので、その辺、再質問で御質問いただければと、こう思います。
それでは、質問にお答えをさせていただきます。
現在計画されている都市計画道路につきましては、延長で56キロほどございまして、そのうちの35.7キロ、整備率で63.8%は都市計画道路として進捗をいたしております。
現在事業に着手しております市道旭町高梨線や県道赤湯停車場線、一般国道 113号赤湯バイパスの早期完成に向けまして、関係機関とさらなる連携を図りながら今後とも積極的に事業の推進を図ってまいる所存でございます。
なお、その他の未整備につきましては、議員御指摘のとおり、優先順位を勘案しながら計画的に整備を進めてまいりたいと考えておりますが、なかなか財源等の問題もございまして、非常に厳しさを味わいながら、対費用効果も含めながら頑張っていかなければならないだろうと思います。
2点目の狭隘な道路整備の積極策についてでございますが、市道の幅員が 1.5メートル未満で自動車の通行不能な路線延長は52.5キロございます。市道総延長の12.5%を占めてございます。これらの整備につきまして、整備をやろうとするといろいろな条件が大きく違ってくることから、移転補償の問題等が大きく出てきますから、メーター 100万円もかかるような道路も出てくるような状況下にありますから、現況下では非常に厳しさを感じておりますが、各路線の利用状況や危険度なども総合的に判断していかなければならないだろうと、このように理解をしておりますので、順次、整備を進められるところから進めていく必要があるだろうと、こんなふうに考えておりますので、御理解を賜りたいと思います。
それから、身障者の総合福祉施設整備についてでございますが、進捗状況と基本計画ということでございますが、当初は市立総合病院跡地を福祉エリアと定めまして公設民営でやろうという計画を煮詰めておりました。
しかしながら、受け皿の法人がなかなか難しい。24時間体制になりますし、50床の宿泊される方を集めると70人ないし80人のプロフェッショナルな方を採用しなければならない。全くしたことのない団体ではそういう経営運営に関しても非常に難しいというお話等もありまして、さて困ったなということでいたわけなのですが、県との話し合いの中で、山形の本沢で経営しております「友愛会」の理事長さんが、自分たちのところで50床ほど増床したいという話で県の方に行きましたら、南陽市が優先でありますから南陽市と十二分に連携をとりながらであるならばよろしいのではないかと。結果的には、県の御指導もありまして、公設民営から民民になるということで、今、市と友愛会と一緒になって県の方に当たっております。
民民でありますから、建設費の負担も、公設民営の場合は市は4億円くらいかかる予定でありましたが、それも必要ない。それから、経営に対する補助金等も一切必要ない。もうそこは既に10何年やっておりまして、借金ゼロということでありますから、十二分に民民で対応できますということを言っていただいております。
ただ、用地の無償貸与ということが何年間かあるかと思いますが、それくらいで、あとは一切市には御負担かけませんということでありますから、大変救われるのかなと、こんなふうに思いながら今進めを積極的にして、早ければ17年度あたりに着手できるのかなと、こう思っております。16年度では無理でしょうという県からの御指導がありますから、何とか17年度でということで頑張っておりますので、よろしく御協力を賜りたいと思います。
それから、環境保護の推進について、森林保護への積極策についてでございますが、国民参加の森林づくりとして植樹祭の実施やボランティアを育成しての森林の整備・保全活動や森林環境教育としての「緑の少年団の活動」などを行っております。
健全な森林の整備や保安林等の適切な管理・保全等の推進といたしまして、森林整備地域活動支援交付金制度の活用による山形県林業公社や米沢森林組合に支援を行いながら森林の現況調査など森林保護に努めているところでございますが、一自治体だけでは膨大な森林に対してなかなか手当ても進まないのも実態であるということを御認識いただければなと、こう思います。
そうは申しましても、これからも関係機関なり市民の皆さんと十分な連携を図らせていただきながら森林保護を推進してまいりたいという心根だけは持ってございますので、よろしくお願いを申し上げたいと思います。
2点目の地球温暖化防止京都議定書批准の計画実行策についてでございますが、地球温暖化防止の対策につきましては、地球規模にまたがる大きな問題であります。県では山形県地球温暖化対策地域推進計画を策定いたしまして、温室効果ガスの各種削減対策を講じながら、その推進に努めております。市におきましても、県の計画に沿って市民へのPR活動を行うとともに、省エネ対策等にも努めながら推進していかなければならない現況下でありますので、よろしく御指導、御理解をお願いしたいと、こんなふうに考えておるところでございます。以上でございます。
○議長  次に、再質問に入ります。
 20番五十嵐 諒議員。
○五十嵐 諒議員 ありがとうございます。
再質問いたしますが、一つは、都市計画道路、現在36.7キロぐらい整備されて進んでいるというような状況だそうです。一歩ずつ進んでいると道路状況を見てもわかるわけなんですが、市役所からも今度若狭郷屋に出る道路も出ましたし、進んでいると思います。
先ほど出ました国道13号からの問題ですが、こういう道路にするともっとよくなるのではないかという考え方です。要するに、一つは、国道13号から南陽市役所まで来るのに必ず右折をしなければなりません。例えば、赤湯中学校の校門前の道路があります、あの道路はたしか市道なわけですけれども、あの道路にどんとぶつかって丁字路になっています。あれをどんと13号までぶつけることができないだろうかと。そうすると真っすぐに南陽市役所まで入ってこれる道路になるわけです。
最近私もいろいろな市に行きますと、寒河江市なども国道の方からすとんと寒河江市役所まで真っすぐ道路が切られましたし、やっぱり非常にいいなというふうに感じるわけです。道路が真っすぐに市役所まで来れるというのは町の発展につながっていくのではないかなということです。ですから、今すぐというものではありませんが、将来の南陽市の発展につなぐために、やっぱり国道から市役所まで真っすぐ来れる道路を考えていくのもいいのではないかということが一つあると思いますので、その辺を今後都市計画道路の中に入れることができないのかどうかということです。その辺についてお考え方を聞かせていただきたいと思います。
あともう1点は、狭隘な市道の整備の問題でありますけれども、私はこれから要するにソフト事業といいますか、道路の関係も、大きなものが大体できてきますと、今度はなかなか進まない、除雪車が自由に入れないような道路の問題に行政も積極的に検討していく必要があるのではないかというふうに思うわけです。
もう一つここの中で考えられますのは、例えば冬期間でないときには何とか普通車も入れる道路があります。ところが、冬期間になれば入れないという状況が起きてくるところがあるわけです。広げることができない理由は、住んでいる住宅が密集していてできない。例えば道路を広げるにしても、建物に対する補償、坪40万円なり50万円なりを補償しなければならない。そうすれば莫大なお金がかかる。これは1軒、2軒の移転する問題でなく、3軒も4軒もやると、なおさら大変なわけであります。
最近見てみますと、特に宮内、漆山方面がそういう道路がどちらかといえば非常に多いわけです。何年も空き家になっているところがだんだん出てまいりました。例えば、今あるように空き家になっているところについて、地権者の協力が得られれば、建物を壊さなければなりませんから、建物を壊す費用は市で負担をします、ただ建物そのものに対する補償はしませんと。土地については、例えば道路を広げる分に対しては市でちゃんと買いますというような形になりますと、そんな大きなお金をかけなくてもできるところが出てくるのではないだろうかと。例えば隣の家に1軒ありますと、1軒ぐらいが入り口のところで少し家を動かすことができる土地があるとすれば、動かせば道路を広げることも一つ可能になってくるだろうし。
すべて建物を補償しなければならないということになりますと、これは非常に困難だろうと思いますので、その辺のところをやっぱり市民にある程度提示をしながら、こういう方法ですと市としても少し積極的にやりますよというようなことがあってもいいのではないかということを私は思っているわけです。今、いろいろな方と話してみますと、そういう協力ですと考えてもいいという状況もあると思いますので。
私は、市の財政が非常に厳しくなっていますから、新たな手法で考えてみると。そして年1カ所ぐらいずつそういうものが整備されていくような形になれば、違って、ここにまだ何とか住んでいられるような形で地域の方々もいられるのではないかと、そういう道路の整備につないでいくことができるのではないかと思っておりますので、そういったことをぜひ行政の方ももう少し積極的に御検討してもらっていいのではないかというふうに思うわけです。
ケース・バイ・ケースで、今全然なっていないというわけではありません。されているところがあるんですが、しかしもっと具体的に、こういう地権者なり地元からの協力が得られれば、市の行政としても今までやれなかったところもできるようになることもあるということがあってもいいのではないかということで思っておりますので、その辺をよろしく御検討をお願いしたいと思っております。
次の障害者総合福祉施設建設計画の問題でありますけれども、先ほど市長の方からお話しありまして、これまで公設民営の計画で来たのだけれども、その方針は変更せざるを得ないのだということです。そうしますと、民民の立場で今度は進めていくと。用地の一部は少し負担がかかるようなお話でありますけれども、そうすると用地の大部分は無償でお貸しするという考え方になってくるということだと思いますが、その辺について。
あともう1点は、知的と精神の作業所の授産施設をそこにつくる計画でしたね。計画的にはあったわけですね。この件について、例えば民民でやられる友愛会の法人の方が知的・精神の授産施設も含めて考えられておられるのか、いやそれは別なんだよとなっているのか、その辺についてのお考え方を聞かせていただきたいと思います。
3点目の環境の関係でありますけれども、森林保護のために環境税の制度も検討しなければならないという市町村も出ておるわけです。そういった意味で、森林の保護というのは、私は南陽市というのはすばらしい緑があるわけですから、これは本当に市民のすばらしい財産だろうというふうに思います。特に、関東、関西から見れば東北は2倍の緑があると言われていますから、やっぱりこれは非常に大事な、山形県が世界的にも今後注目されていくためのすばらしい環境の一つになるのではないかと思います。
それで、京都議定書の問題で、それぞれ市町村の中にも具体的な計画が出てきているだろうと思いますけれども、最近はリサイクル法もさらに強められて、フロンガスの回収なり、テレビ、冷蔵庫、すべて分解して、そしてそれぞれの部品ごとにしなければならないというふうになってきたわけです。それで、今、例えば産業廃棄物をなされている事業者などは非常にいい値段だということで、子供会で回収した分についても、いつでも持ってきてください、買いますと、こういう状況に今はなっているんです。それぐらい値段がいいということなんです。ですから、環境関係でそういった産業が最近非常に広がってきているということが一つあります。
それで、南陽市としての具体的な考え方、具体的な施策といいますか、その辺はどういうふうになっているのか。また、どう具体的に進めようとしているのか。その辺について、これはだれかな、市長ではちょっと難しいかな……。例えば南陽市としてフロンガスの回収だったらどのぐらいのパーセントなのかとか、そういった具体策があるのかどうかです。それまでおろされてきているのかどうか。その辺をちょっとお聞かせいただきたいと思います。
○議長  答弁を求めます。
 市長。
○市長  最初に、国道13号から市役所に真っすぐ来る通り、赤湯中学校前の丁字路を、あそこを真っすぐ13号にぶつけろというお話のようでしたが、あそこをぶつけたからといったって、どのぐらいの……。わざわざ中川からあっちまで行って真っすぐ来るなんていう考えもないし、恐らく難しい話だろうと思います。
それよりももっと、議員御指摘のとおり、狭い道路であっても、やっぱり市民が不都合を感じたり不便を感じておるようなところに一般財源を投入しながら私はきちっと整備していく必要があるだろうと。ただ車が素通りするだけの道路を幾ら整備しても効果はどうか。市民に対する安全・安心の意識が出てくるというものではない。むしろ狭い道路、さっき一つ例が出ました宮内とか漆山、ああいうところの方が、従前からいるところの方々がもう少し便利になるような、そういう道路の施策で道路行政であるべきだろうと、こんなふうに考えておりますので、これからも頑張っていかなければならないと思います。
また、議員から、いろいろなもう少しアイデアを使えば、そういう狭い道路でも御理解いただいて協力をいただけるのではないかというお話を賜りました。確かにそのように、例えば家を壊すのは市で壊しても、土地代を払うにしても補償が何かなければ、現状の補償制度から見ればほんのわずかでできますから、そんなこんなあれば、協力いただければ、大変ありがたいというふうに考えておりますが、なかなか行政からそのような話をかけるというのは市民のおしかりをちょうだいするのではないかという気もしていますので、もう少し検討を要するのかなと、こんなふうに思っております。
それから、知的障害施設がそこに出るかということでありますが、三種混合ということで私頑張ったのですが、いろいろ性質が違うもので、精神・知的はまた別の施設ということで、今、いちょう作業所、陽光会が運営いただいておりますが、あそこで増床の要望が来ておりますから、それは別な課題として、同じ中に入れることは非常に難しいなと、こう思っております。
一昨日でしたか、精神障害者をお預かりしていただいておりますひまわり南陽作業所理事長、二瓶さんが見えられまして、厚生労働大臣表彰、県知事賞、作田賞をもらったということで表敬訪問をいただきました。非常に頑張りをいただいておりまして、そういう面では大変に南陽市の精神障害に関しては先駆的で面倒を見ていただいておりまして、心強いものを感じたところでした。だから、おのおのの部署、精神障害、知的障害ですね、あるいは重度身障、分けながら総合的に総体的にしっかりした福祉施設を構築していく必要があるなと、こんな思いでいたところでした。二瓶さんには大変おめでとうを申し上げながら、すごい私財を福祉の方にもいただきまして感謝をいたしておるところでございます。
ただ、フロン等の問題につきましては、私は余り承知してございませんので、市民福祉部長が承知している範囲で答弁をいたさせたいと、このように思います。
○議長  市長、土地は無償かどうかという質問がありました。
○市長  先ほど申し上げたとおり、当分の間は無償でお貸しするということであります。これは今あるすげさわの丘も山形市が無償でお貸ししておりますし、前例等がありますから、そういう面では無償でお貸しする必要があるだろうなと、こう思います。
○議長  後藤市民福祉部長。
○市民福祉部長  フロンガス関係でございますけれども、山形県の地球温暖化対策推進計画書が3月にできまして、市町村段階の担当者会が開催されました。その中で推進計画等が示されただけで、具体的にフロンガスの撤去とかそういうことまでには至っていない状況でございます。
○議長  再々質問に入ります。
 20番五十嵐議員。
○五十嵐 諒議員 13号線は私も難しいだろうなということは思っておりますが、しかし今後の将来ずっと長年、これから50年先、そう考えたとき、私は一本考えてもいい道路になるのではないかというふうには思うんです。この問題というのは、さらに新たな町の発展というか、広域合併の問題なども含めて考えられるものも出てくるかもしれません。その辺のところを考えていていただければいいと思います。
また、先ほど狭い市道の関係のことで市長の方から非常に積極的な考え方を述べていただきました。やっぱり行政の方から提言するというのはなかなか難しい点があるだろうと、こういうことだと思うんです。何かいい方法を、もう少し市民の人たちもそういった問題について参加できて考えてされるようなシステムといいますか、その辺がないだろうかなというふうに思うわけです。例えば市報に何らかの形でそういったものを提示して、余り要項とか基本の方針とかそんなかたいものをやると非常に難しくなってきますから、そうでない方法でできる方法がないだろうかということをちょっと検討してもらえればいいのではないかと思います。
なお、モデル的にどこか1カ所でもそういうものがちゃんとできるようになれば、また市民の人たちの考え方も積極的に少し変わってくるのではないかと私は思うんです。ですから、その辺のことでそういったアイデア策を何かもう少し行政側も検討してほしいなと、こういうふうに要望しておきたいと思います。
あと、特に障害者施設の中の授産施設の関係で、市長の方からは一緒にするのは難しい状況だということのようです。私も、その方法はぜひとも3障害を一つにしなければならないということだけにこだわる必要はないだろうと、こういうふうに思います。要するに、障害を持っている方々がどういう場所であろうとも地域で一緒に住んでやれる、一緒に生活してやれる、そういう状況をつくり出せるかどうかが一番課題なわけですから、そういった意味では、今ある施設の関係のところをきちんと充実していくという方法も一つではないかなと思いますので、そこは従前の方針と変わっても余り問題はないのではないかと、私はそう思います。
最後の環境の関係で、こういう京都議定書の10カ年計画の中で、法律の改正の中で大体四つの項目があるんです。地球温暖化対策推進に関する法律の特徴ということですが、一つは、毎年我が国の温室ガスの排出量及び吸収量を算定し公表する、二つ目、京都議定書の目標達成のための計画を定める、三つ目、地球温暖化対策本部を設置し、地域における活動を含め目標達成に向け対策を推進する。この三つ目が非常に私は自治体にもかかわってくる問題ではないかと思っています。四つ目は、温室ガス吸収目標達成のための森林による吸収作用の保全を考えていくと、こういうことのようです。森林吸収源の対象の森林というのはどのぐらいあるのかというと、 1,750万ヘクタールという膨大なる面積のようであります。想像つかないぐらいの状況のようでありますけれども。
 地域における具体的な対策というものがありますが、どういうものが具体的に出てくるのかはまだ県の方から示されていないというお話のようです。計画的には2008年から2012年の5年間が目標期間というふうになっていますので、これで目標を達成しなければならないという計画なわけです。ですから、どういうふうに市民の方々がそれに向かって進めていくのか。南陽市でいえば、こんなに森がありますから森林吸収策というのは十分なっているのかなという感じがしますが、フロンガス対策としてはいろいろな細かいところがあると思うわけであります。そういったところが示されてきたらば、ぜひ南陽市の行政としても、それなりの対策をきちんとやれるように進めていっていただきたいと、今から準備してほしいと思っております。
以上、御要望も含めて申し上げておきたいと思います。なお、御答弁がいただければ、必要なところについてよろしくお願いいたします。
○議長  市長。
○市長  都市計画道路、50年、 100年を視野に入れてということでありますが、その時その時で、時代が変わればまた道路網の編成なり、あるいは車社会そのものが変わるおそれもありますし、後世の方々がどのように判断されるか。間違いなく私は50年後までは生きておりませんので、そういう夢を後世の人にかけていきたいなと、こんなふうに思っておるところでございます。
それから、一番は総合福祉、御理解いただきまして感謝しております。三種混合というのはなかなか難しいということでありますから、知的障害の友愛会でやっている増設の要望がありますから、前向きにとらえながら、そういう方々の通所施設を増築することも大事なのかなと、こんなとらえ方をいたしております。
やはりああいう集団、何回か私も行きましたが、集団作業にすることによって、家にいれば言葉も発しない寮生が会話を楽しくやっていただいたり、これは知的、精神にかかわらずそういう状況下にありますから、大事に行政としても支援をしていきたいなと、こんなふうに思っておりますので、これからも御理解と御支援をいただきたいと思います。
それから、フロンの件でありますが、議員御指摘のとおり、今フロンを使えるような状況ではございませんし、南陽市は恐らくフロンに関していえば、このくらいの森林ときれいな空気のもとにありますから、水も結構ございますから、そう心配したことではないだろうと思いますが、2008年から2012年までの5年間でそういう制度がしっかりしてくれば、その制度に沿って県を含めた関係機関と連携をとりながら対応策を見出していくことが肝要なのかなというふうに思っておりますので、御指導賜ればなと、このように申し上げまして答弁とさせていただきたいと思います。以上です。
○議長  御苦労さまでした。