五十嵐   諒 議員 質 問
〇議長  次に、20番五十嵐諒議員の一般質問を行います。
  五十嵐議員。
  [20番 五十嵐 諒議員 登壇]
〇五十嵐 諒議員  20番五十嵐諒であります。
  日本の現状は、戦後最悪の経済不況のトンネルを抜け切れず、また抜本的対策を打てない小泉内閣への批判は高まる一方ではありますが、中でも地方財政がますます厳しくされてきている中、当初予算編成に御心労なされたことに深く敬意を表します。
  私から既に通告してありますとおり、5点の課題について質問いたします。1点目に、市町村合併に対する市長としての基本的な態度についてであります。今小野議員に対する御答弁がありましたので、必要な分だけ御答弁いただけば結構でございます。
  日本の歴史における市町村合併は、明治の大合併のときには小学校の義務教育化、昭和の大合併のときには中学校の義務教育化がそれぞれなされ、国民を納得させる大義名分があります。平成の大合併の大義名分は何でしょうか。国民に納得いただけるものがあるのだろうか、甚だ疑問に感じております。市長は、この平成の大合併をどのようにとらえておられますか。
  また、現在全国の市町村において、合併を検討している法定協議会の設置数は129、任意協議会の設置数は153となっており、仮に協議会参加の市町村がすべて合併すれば921となり、総数2,300の市町村となります。総務省の目標としている3,200の市町村を1,000にするということは全く無理で、極めて住民の抵抗が強いことを示していると思います。
  山形県においては、庄内、最上、村山で具体的な検討に入っている市町村がありますが、置賜では現在どのような動きが出ておりますか。また、合併に対する市民の意識調査結果報告書も発表されましたが、市長としての最終判断の時期と考え方についてお尋ねをいたします。
  2点目に、中学校の再編、統合問題についてであります。この件については、平成13年2月に教育委員会としての検討結果として、中学校は2校が望ましいとの答申が市長に提出されております。しかし、この答申は住民多数の意向が反映されているものではないわけであります。赤湯小学校整備も、15年度中にほぼ完成いたしますので、いよいよ中学校の再編、統合問題について本格的に取り組んでいく必要があると思います。極めて大きな問題でありますので、ぜひお願いしておきたいことは、結論先にありにならないようにしていただきたいと思うのであります。十分なる時間をかけて調査研究することが大切であると考えるものです。市長として、今後どのような方法でもって議論を深めていただく考えなのか、またその結論を得る時期をどのように考えているのかについてお尋ねをいたします。
  3点目に、置賜広域病院の充実策と機能分担についてであります。公立置賜病院においても、南陽サテライト病院においても、医師の充実という難問題を何とか解決をされ、病院経営も安定しつつあります。市長の御努力に心より表するとともに、みずからの健康にも一段と気を配ってほしい、3万7,000市民の代表としての命のとうとさ忘れないでいただきたいと思うのであります。ぜひ体を大事にしてください。
  病院問題では、特に南陽サテライト病院の基本的なあり方と、機能分担についてであります。当初からいろいろ意見があり、本年10月までに結論を出すことになっております。南陽病院をこれまでどおり一般型病床でやっていくのか、それとも療養型病床にしていくのか、病院内部においては一定の結論にまとまったと言われておりますが、その基本的な選択についてお尋ねをいたします。
  また、南陽サテライト病院としての機能充実策をどのように考えておられるのかについてお尋ねをいたします。
  4点目に、南陽市障害者福祉計画にあります障害者総合福祉施設整備についてであります。平成14年3月に作成された障害者福祉計画は、大変立派なものだと思っております。それぞれ違う施設を一つ屋根のもとに整備されているのは全国的にも少なく、県内では初めての障害者総合福祉施設の整備を旧南陽市立病院跡地に約9,000平米に建設する計画になっておりますが、その基本的な構想の考え方について、また木造建設なのか、鉄筋コンクリートの建設にするのか、いずれにするのかについてお聞きをいたします。
  また、本年度実施設計をしていくに当たり、どのような調査と障害者団体からの意見聴取をし、施設設計に反映させていくのかについてであります。さらに、それぞれの障害者団体が一つ屋根のもとで協力し合っていくわけでありますので、これまでとは違った施設管理運営が必要となると考えますが、その考え方についてお尋ねをいたします。
  5点目に、教育委員会のあり方についてであります。私は、昨年の9月議会における一般質問、12月議会の予算委員会において、学校給食の民間委託は保護者への説明不足、また職業安定法に違反する疑いの面や、議会としての調査検討する時間的余裕すらない中で強引に進めるべきではないとして、反対の立場からこの問題を取り上げてまいりました。教育委員会の進め方、行政の一方的な進め方に対して、市民の多くは大変な疑問の声を持っております。
  特に質問しておきたい点は、学校の民間委託の調査検討で延べ9回の正式な教育委員会を開催をしてきておりますが、その審議内容が会議録として文書に残されていたのは、たったの2回だけでありました。このような教育委員会のあり方でよいのだろうかと、つくづく考えさせられました。情報公開以前の問題であると考えます。ぜひ開かれたわかりやすい教育委員会にしていただきたい、その改善策と考え方についてお尋ねをいたします。
  以上、質問といたします。市長を始め、教育長、関係部長よりの御答弁をお願いをいたします。
〇議長  ただいまの20番五十嵐諒議員の一般質問に対しまして、答弁を求めます。
  市長。
  [荒井幸昭市長 登壇]
〇市長  20番五十嵐議員の御質問にお答え申し上げます。
  なお、教育委員会のあり方等につきましては、後ほど教育長に答弁をいたさせたいと思います。
  なお、議員大変赤小の一部民間委託、給食の件で御心配をいただきましたが、3月の4日午後3時より自治労本部の委員長始め、南陽市職員組合の浦田委員長を始め、私のところにおいでになりまして、いろんな面で今後の課題を含めて一見落着ということでなりましたので、予定どおり我々は粛々と赤小の学校給食を一部民間にお願いするということで進めさせていただきたい。ただ、そのときも申し上げたんですが、来年宮小をするんだとか、いろんなこと、だれがそういうことを言っているのか、あるいは仕入れ業者が全く違ってくるんだとか、栄養管理ができなくなるんだとか、そういうことは一切ございませんということで、自治労も南陽市職員組合も御理解をいただいたことも申し添えさせていただきたいと思います。来年宮小をやるなんていうのは、私一言も考えてございませんし、その準備段階としては今後十二分に話し合いをしながらやっていきたいなと、このように考えておるところでございます。
  それでは、教育委員会を抜いて、まず市町村合併につきましては、先ほど小野議員に答弁を申し上げたとおりでございまして、議員御指摘のとおり、今回の平成の大合併は、何を目的にしているのか、私にも皆目検討がつきません。聞くところによれば、やはり行政の構造改革が大事だろうということのようでありますが、1万人以下の自治体をなくそうというようなことも言われておりますが、なかなか1万人以下の自治体、市町村会の一部ではこの広域合併には反対ですよというのろしを立てながら、反対のシンポジウムもやっておられますし、3町くらいが合わさっても1万8,000人ぐらいの自治体しかできない、面積だけいやに大きくなるというようなケースもあるようでございます。
  また、市長会あたりでも、市と隣の町村が合併すると、面積はもう何倍にもなってしまうが、人口が、町村ですからほとんど増えないような状況下で市政運営にもいろんな面で支障を来すというような意見も出ておったようでございますので、私は今回の平成の大合併というとらえ方につきましては、基本的には行政の構造改革として重要な課題ではなかろうかというふうに、うっすら思うんですが、内容的には余り意味をなさないのかなと、こんなとらえ方をしていることを御理解いただきたいと思います。
  それから、最終判断の時期と考え方、考え方については先ほど述べましたが、最終判断の時期と言っても、今南陽の状況を見ますと、合併に向けての前進的な議論等がほとんどないような状況下にあるという認識もいたしておりますので、今回の議会の合併調査委員会等におきましても、大いにその議論をいただきながら、私の方にいろんな面でコミュニケーションを連携をとりながらやらせていただければ、もし合併するにしてもいい方向づけでの合併ができるのかなと、こんなふうに思いますので、よろしくお願いをしたいと思います。
  それから、次に中学校の再編、統合でありますが、教育委員会より御指摘のとおり13年の2月に具申をいただきました。答申でありません。答申というのは、私の方からこの問題に対してどう思うんですかと、どうなんでしょうというものをぶって、初めて返ってくるのが答申でありまして、具申というのは教育委員会独自でこの中学校再編に向けての意見をまとめられ、市長の方に来るのが具申でありますから、今後いずれ答申を仰ぐような事態が当然来るだろうというふうには考えております。
  その時期はいつかということでございますが、現状ではまず前から申し上げているとおり、赤湯小学校、15年、16年かけて完成をさせますし、教育委員会等のお話を賜れば、あと七、八年後には統合の問題に校舎を建てて決着をしないと、一番なんか危険なのが宮内中学校ですか、あたりがそろそろもう危険校舎の指定に入りつつあるということなんで、その時期をにらみながら十二分に教育委員会、市民のコンセンサス、あるいは議会の御意見等も聞きながら、最終判断をしていく必要があるのかなと、こんなふうに思いますが、現在のところはまだ白紙の状況であるというふうに御理解をいただいて結構かと、このように思っております。
  それから次に、サテライト病院の基本的な選択はどうかということであります。病院組合の一つとして、南陽サテライト病院があるわけでありまして、病院組合の意見としては、やっぱり一般病床を選択したい、選択するという意見が強いようでございます。これは、南陽市議会からも3名の議長を含めて置病議員がいらっしゃいますから、その旨のお話もあったかやに承っておりますが、一般病床の形で進みたいというふうに私も承っておるところでございます。
  今、病床の利用率、稼働率については非常に順調のようでございまして、一時的にはもう満床を超えるような状況下にもなったという報告をいただいておりますから、その辺を加味しながら、やっぱり一般病床の選択をすべきなのかなと、こんな思いでいるところでございます。
  それから、次の問題として、サテライト病院の機能充実策についてでありますが、我々も従前に比して非常に病院側に強く申し入れをしてきた経緯がございます。置病の議員、そして所管の厚生常任委員会の皆さんのお力添えもいただきながら頑張ってきた経緯があります。その結果、院長もかわられまして、大分その病院にやる気と信頼される南陽病院というようなイメージが定着しつつありますし、医師の数も当初予定した人数まではいきませんが、大分市民との連携もよくなってきたのかなと、こんなふうに思っております。
  その結果、大分経営的にも従前より改善されつつあるわけでございますから、これからも積極的に副管理者として、あるいは南陽市長として、基幹病院並びに公立置賜南陽病院の方にも目を、心を配りながら、頑張っていかなきゃなんないだろうと、このように考えておるところでございます。
  それから、最後の障害者総合福祉施設の建設という課題であります。これも12月の一般質問かな、予算委員会で答弁したとおり、これは私のライフワークとして仕上げなきゃなんない課題だろうと、こう強く認識をいたしております。幸い病院跡地、議員御指摘のとおり、かなりの土地もありますし、今ああいう施設をつくるには、市単独では当然できるものでもございません。受け皿をきちっと整備しながら、県、国の支援をいただきながら、置賜一円の施設としての整備を考えていかなきゃならない、これにはまず国の採択も必要でありますから、16年度着工できるように、採択できるように、今真剣に取り組みをいたしております。
  その結果、債務負担行為で4,000万円ほどの設計委託料も組ませていただいたところでありますが、これが16年度ある程度ゴーサインをいただかないと、なかなかできない課題であります。4,000万円ただむやみにもできませんし、ある程度のめどをきちっとつけながら、三種混合の障害者総合福祉施設の完成に向けて、全力を挙げて頑張っていかなきゃならないだろうと。
  ただ、そういうわけでありますから、まだ設計も何も今のところ考えてございませんから、木造なのか、あるいは鉄筋なのかというお尋ねの質問には、答弁いたしかねる面もありますが、いろんな方々と、関係団体、関係機関とも相談しながら、16年度にはぜひ実現に向けて配慮いただけるように頑張っていく所存でございますので、いろんな面での御支援と御理解をお願いを申し上げ、答弁とさせていただきたいと思います。
  以上です。
〇議長  手塚教育長。
〇教育長  20番五十嵐議員の教育委員会の会議についての情報開示についての御質問にお答えいたします。
  教育委員会の会議につきましては、教育委員会会議規則にのりまして、さらには南陽市の情報公開条例に基づいて実施しておるところであります。これからもこれらの規定に従って情報を提供していきたいと、こんなふうに思います。
  なお、教育委員会の活動そのものの状況についてのいわゆる情報提供については、今後こういうふうな時代ですから、市報、教育委員会ホームページ、いろいろなパンフレット、各学校のホームページ等で市民の皆様に情報を提供していきたいと、こんなふうに考えていますので、よろしくお願いします。
〇議長  再質問に入ります。
  20番五十嵐諒議員。
〇五十嵐 諒議員  御答弁ありがとうございました。
  市長の御答弁の一つ、市町村合併の関係については、最終的な判断をする時期じゃないわけです、まだ。当然合併の視野というものを入れながら当然やっていかなきゃなんない問題だろうというふうに思いますし、私も合併そのものを一切否定しているわけじゃありませんので。ただし、やはり平成の合併の根拠というのは何だろうかなというときに、市長もおっしゃいましたけど、私も同じ考え方でありますけども、本当にここが大事なんだというものがないわけですね。言ってみれば、合併特例債というものがぶら下げられて、ニンジンぶら下げられている内容なのかなというぐらいしか感じられない点が強いわけです。
  今後の進めるに当たって、やはり私たちも今回の問題について福島県の矢祭町に10月1日に、昨年、行ってきたんですよね。町長にも会って話も聞いてきました。やっぱりあの町はあの町の考え方だなというふうに思ってきたわけです。7,000名の人口ですけれども、やっぱりもう自分たちの町は自立して、もうやっていくんだという、そういうもうまちづくりをやってきたんですよね。感心したのは、全く財源の使い方を、本当に住民の大事なものには物すごくそこにつぎ込んでやっている、福祉でもそうでしたし、また非常に企業誘致なども、一部上場の企業誘致をもって、年間あたり2億円ぐらい法人税がこちらに入ってくるというようなお話も聞いてまいりましたし、またこれをするに当たって、議会側の方も町が合併をしないという宣言をしたわけですので、そのために20名の議員を10名に削減をしたんですよね。大変な議論があったそうですけども、10名に決めたと。全会一致で決めたと、こう言っておりました。これもまたすごいなというふうに思ってきたわけなんですが、やっぱりそれなりのものの哲学といいますか、考え方をしっかり持って進めてきている町ではなかったかなというふうに思っておりますけども、やはり今後選択するに当たって、もし合併をしないということで南陽市が当面いくとすれば、やはりその自立したまちづくりというものの基本線を持って、私は当面進めていくということが大事になってくるんじゃないかなというふうに思います。もう今もそういう考え方である程度進めているわけなんですけども、さらにそのことを含めて、財源も含めながらしっかりしたものを、やっぱり今後目指していかなきゃなんないという課題が出てくるだろうと。
  私の一つの考え方としては、本当に将来、やっぱり地方交付税含めて、地方分権で権限も財源も大きく国から移譲されるという時代がきたときに、私はもう一つの大きな山なのじゃないかなと、市町村合併の山になるんじゃないかなというふうに感じます。
  その辺も含めながら、この当面の判断、最終的な判断をぜひ17年の3月前にはしなきゃならないわけですから、その辺の市長の判断というものが大事になってくると思いますから、ぜひ今後議会なり、また住民なりの意向を含めながらお願いしたいと、こういうことを要望してみたいと思います。
  2点目の中学校の再編、統合問題についてでありますけども、市長からは今後さらに答申をいただいて進めていきたいという考え方であります。もちろんこの13年に出された、教育委員会から出された結論にも最終的に載っています。今後全市的な議論と各地区においての協議をお願いしていくために、全市的な第2次検討会、地区代表者、知識人、校長会、行政側などを組織し、その理解を図り、よりよい再編、統合案を検討していく必要があるというふうに述べられております。
  この具申の案でいきますと、第1次の案、第2次案、第3案とありますね。その考えている第1次案において、平成28年にはすべての学校を2校にするということですよね。2次、3次案では38年までに2校にすると、こういう考え方の中でいろいろ分析されているわけです。やはりそういう点から関して、やっぱりまだ住民なり、それぞれの団体が集まっての話し合いというのは全くまだされていないという状況だと思います。ですので、そんなに急ぐ必要はない問題だとは思いますけども、16年度まで赤湯小学校の整備がかかるということになりますと、またこの案でいけば、第1次案でも28年までということですから、ただ期間的にいろいろ議論して、方向出て、予算的な配慮からこうしていくと、せめて10年までは期間なくとも、相当の期間を前に置いて準備しなきゃなんない点が出てくるのじゃないかなというふうに思います。
  そういうことですので、ぜひ今後の進め方、一つは市長の考えとして、これを問題として、議会での特別委員会の設置もぜひやってほしいと、市長の考え方の一端を述べられた時期がありました。それは、時期尚早だったと思います。まだまだ先の話でしたから。それで、議会の方もまだ早いということの判断だったわけでありますけども、それは今後の進め方の、議論の進め方の中で、やはり議会側としてのそういう議論の設置する特別委員会の方向性というのも重要になってくるんじゃないかなと、私は思いますけども、市長の考え方として、そういうことも含めてお考えいただくのかどうかというものについて、お聞かせをいただきたいというように思います。
  次の3点目の南陽のサテライト病院の問題についてですが、副管理者としての市長の御答弁がありましたけれども、基本的な選択肢は一般型の病床で進めていく考え方が強いと、こういうことでした。非常に今入院なされている方々も、やっぱり100%近い50床の入院数に入っているという状況ですね、今。冬期間、特に。その中でも、65歳以上の入院患者というのが、まず90%を占めているという今の南陽市のサテライト病院の状況なんですよね。そうすると、若い人が入院しているというのは、まず数少ないという状況のようです。そういう中の状況で、排せつ介助したり、そういう入院患者が非常に多いと、70%以上がそういう状況になっているということですから、特老にも行くことができない、何とか病院で見てほしいという状況の患者さんがかなりいるのかなと、こういう状況だと思います。
  そういう意味では、療養型の機能も含めたような形に今なっているんじゃないかなというふうにも感じるわけなんですが、この一般型病床型でやはりした方がサテライト病院としても進むにはいいという方向が強いということですから、ぜひその方向で充実をしてもらうようにお願いするというふうにしていただきますが、機能の充実策の方で、やっぱり今大分常勤医師が、当初2名から4名になってきたわけです。非常に市長の努力もあって、私は何とかこの南陽の病院が乗り切ることができたんじゃないかなという、こう思いますので、今病院長の新澤院長さんを中心にして、大変な努力をなされて、この方向性に進んでおります。
  それと、やっぱりもう一つ人工透析の方ですか、相当患者さんも増えてきているんですよね。それで、現在人工透析の10床ありますけども、約20名以上の利用者が出てきたという状況のようです。これを一つはもっと充実をさせていく必要あるんじゃないだろうかというふうに、一つは思います。
  あと、大変いろいろ要望的に出ておりますのは、この入院患者さんが非常にお年寄りの動けない人たちが多くなってきたという状況の中で、ケースワーカーさんですよね、医療相談、そういうことをできるケースワーカーの資格を持った人がぜひ欲しいという声があります。こういった人について、例えば正職員でなくとも、そういう資格を持った人をできないだろうかなという感じがするんですが、そういう点について御検討いただけないだろうかと。
  さらに、整形関係などでも、大変もう一歩充実させるとお年寄りの機能といいますか、手足の機能をすることにおいて、寝たきりにならなくても済むという、そういう方向性が今強まっていますから、例えばリハビリの関係の中での充実を図っていくという、大体その辺が今の南陽の病院の場合について、大切なところなのかなということをいろいろお聞きをしているわけなんですけども、その辺のところについてひとつ今後の充実策の中で生かしてもらうように、御検討いただけるようにお願いしたいなというふうに思います。
  診療科目、さらに増やすとなるというのは、大変問題が大きいと思います、これは。職員の定数の見直しを図らなけりゃなんないという問題がありますようですね、今。737名ですか、今の置病の定数が。職員定数、医師含めて。ということで、さらに財政的な問題もかかわってきますから、この問題についてはぜひ置病の中で全体的に検討していただくということになると思いますけども、どっちにしても一歩ずつさらに充実を図っていくようにお願いをしたいというふうに思いますので、再度御答弁をお願いしたいと思います。
  あと、4点目の障害者総合福祉施設の関係でありますけども、これは恐らくその知的障害者、精神障害者、身体障害者、こういう方々の施設を一つのものにして、一つの屋根のものにつくるというのは、山形県内でも初めてのことだというふうに思いますし、全国的にも恐らく非常に少ないのではないかなと、私も兵庫県の篠山市でそういうのをやっているというので、ちょっととっていただいたんですが、この兵庫県の篠山市で総合リハビリテーションセンターというのをつくっておられました。しかし、この施設の中を見ても、特老と身体障害者と重度身体障害者の人たちなんですよね。あと、病院も含めて、こうつくっているんですが、知的と精神の障害者が含まっているというのは、この施設も見当たりませんでした。
  したがって、非常になかなか今までは知的は福祉、精神は保健衛生の業務でありましたから、全然違った形だったんですよね、縦割り行政では。それを今度横でやるということですから、恐らく全国でも初めてのことになるのではないのかなというふうにも感じますけども、ちょっと私も資料ありませんし、もし部長が知っておられれば、その辺のことについてもお聞かせをいただきたいと思いますが、またいずれにしても大変画期的なものになると思います。
  そういう意味で、私は御要望として今後のその建物関係について、例えば木は非常に地元の杉ら、そういうものを使って、地元産を使って木造の温かい施設をぜひつくっていただきたいものだなと、こういうふうに思います。これは、ぜひ私としての御要望でありますので、よろしくその辺について御検討、今後の課題としてお願いしたいと、こういうように思います。
  また、部長にちょっとお聞きしますが、今後のもし管理運営の考え方なり、またその施設などをつくったときのどういう、さらにそこから施設の中から新たに訓練を受けて、民間なり、そういう企業の中に、市役所なども含めてですけども、障害者の雇用の場というものをつくっていただけるような方向性も、もう一歩前進してもらうような形があれば、大変よい施設になっていくのじゃないかなと思いますので、よろしくお願いしたいというふうに思います。御答弁いただければありがたいです。
  あと、最後に教育委員会の方の問題で、私がお話をしましたけれども、教育長の方からは、ちょっと余り明確な御答弁じゃなかったというふうに思いますが、私はやはり普通、農業委員会でもすべての正式な委員会というはすべて会議録あると思うんです。農業委員会にもお聞きしましたけど、すべて会議録とってありますということでした。普通、行政委員会の農業委員会とか教育委員会という、そういう行政委員会の中でも、独立した機関としてあるわけでありますけども、したがって非常に正式な委員会、教育委員会という正式な委員会とした場合については、当然私は会議録があってしかるべきだろうと、その議事録として残すのは当然だろうというように思いますけども、このたびの給食問題の中では、9回のうち2回しか出てこなかったという問題がありました。これは、特別なのかなというふうにも感じたんですが、今までの中でもそういうことがあったんだろうかなというふうに思いますし、またやはりどういうように今後情報公開という今の制度の中でわかりやすい、そして本当に市民の間からもいつでも情報公開の条例によって請求出た場合には、それについて答えることができるという、見せることができるという内容にしていくべきなのが当然じゃないかなと思いますけども、その改善策について、具体的にちょっと御答弁をお願いできればというふうに思います。
〇議長  暫時休憩いたします。再開を2時20分といたします。
    午後 2時05分  休  憩
                   
    午後 2時20分  再  開
〇議長  再開いたします。
  市長。
〇市長  それでは、私の方から答弁すべきものはさせていただき、あとは市民福祉部長なり教育委員会の方から答弁をいたさせたいと思います。
  まず、平成の大合併のお話賜りました。合併しない、独自のまちづくり、福島の矢祭町でしたでしょうか、頑張っておられるようです。独自のやっぱり生き方、独自の過去の歴史なり伝統、文化を守るということでは、そのようになるのかなと。
  ただ、議会が半分に、20人から10人になったからいいというもんでもありませんし、やはり一番その合併で求めているのは、職員をいかに減らすかということが救急的に、そういう目的に沿った、私は合併でなかろうかと、こう思っております。
  庄内地方も、合併に向けて今やっておりますが、退職組合等の話、私も議員していますから、そうなるともうどうやって退職組合維持していくのかと、だんだん職員がもういなくなってしまうというような、別の問題まで今波及が出ているようでございますから、やはり町村合併というのは、独自のまちづくりをしながら、3万7,000弱の市民とともに十二分に相談しながら、生きていけるまちづくり、生きていかなきゃならない南陽市づくりに向かって、当分の間は英知を、皆さんの英知をおかりしながら、頑張っていく以外にないのかなと、こんな思いでいるところでございます。
  あとは、南陽サテライト病院、ケースワーカーの問題等ありましたが、私も今回入院させていただいて、私より若い人というのは50人収容の第5病棟でありましたが、だれもいませんでした。私が62歳で一番若い患者でありまして、やっぱり高齢化が進んでるのかなと、こんな印象を受けてきたところでございました。
  その際に、よく先生が、主治医の先生、それからサブの先生、研修医みたいな先生、よく来ていろんな御指導をいただきました。薬剤師なんかも、やっぱり薬剤師等で当然報酬になりますから、来ていただいたケースもありますが、そういうお話賜りましたので、できるかできないかは正直言ってわかりませんが、病院の正副管理者会議の中でも話を申し上げ、また置病の議会の3人の方にも、その旨議員の方からもお願いをしていただければなと、こんなふうに思っておるところでございます。
  何せいろんな面で厳しさが増している行財政でありますから、しっかりとした、あっちから言われてくらくら、こっちから言われてくらくらということでは内政も成り立ちませんから、しっかりした信念に基づいた柱を立てて、これからもいろんな面で頑張っていきますので、御支援と御理解をお願い申し上げ、私の答弁といたしたいと思います。
  中学校は、当然こっちの方から諮問をしなきゃならない時期を見計らいながら、その前提市と議会で委員会必要なのか必要ないのかというのは、議会独自の考え方でありますから、私から議会がつくれとか、委員会つくるなということは申し上げる立場でございません。大いにつくっていただいて、行政と一体となり、そして市民の皆さんと一体となりながら、どうせ統合という問題、これも避けて通れない課題だろうと思いますから、いい統合ができるようにお互い力を合わせて、三者一体でやれればいいなと、こんな思いでいるわけでございます。
  以上です。
〇議長  次に、手塚教育長。
〇教育長  お答えします。
  先ほどの私の答弁、ちょっと舌足らずでわかりにくかったと思いますが、教育委員会の会議については、会議規則にのっとって会議録があるわけですが、教育委員会協議会については、今まで会議録を持っておりませんでした。しかし、最近こういうふうな状況ですので、協議会についても会議録を持って、これからやっていくというふうな方向で検討していきたいと、こういうふうに思っているところであります。
  なお、先ほど申し上げた教育委員会事務局等のいろいろなことについては、いろいろな機会にホームページ等で今までもやっていますし、これからもやっていきたいと、こういうふうに思います。
  以上であります。
〇議長  次に、斎藤市民福祉部長。
〇市民福祉部長  最初に、先ほど市長からお答えしたところに補足をして御説明申し上げますと、サテライト病院の療養型病床と一般型病床の選択については、平成18年度からの医療法の改正に合わせて、どちらかの病床選択を今年の8月まで県に届け出する必要があるということで、病院組合でいろいろ検討されたということでございます。
  病院組合といたしましても、サテライト病院が地域の初期医療、あるいは慢性期医療の役割も従来どおり持っていくわけでありますので、療養型病床でなくて、一般型病床を選択せざるを得ないと、このような結論になったというふうにお聞きをしております。
  また、先ほどお話ありましたケースワーカーの問題でございます。南陽病院の入院患者さんのうち、高齢のいわゆる社会的入院と言われる方、南陽市民の方で18名ほどおられるということで、この方の今後の身の振り方といいますか、そういったことについて、いろいろ相談する立場の職員が病院にいないということで、市の方に御相談ありました。市の方でも、病院の担当者、健康福祉課、長寿医療介護課、あわせていろいろ協議いたしました。当面そういった18名の方々については、それぞれの該当する方の地域を担当する在宅介護支援センターがございますので、その在宅介護支援センターの方に当面ケースワーカーとしての役割をお願いできないかということで、次回の在宅介護支援センターの会議、いわゆる地域ケア会議ございますけれども、その会議の中で要望行政をしていくことにしたところであります。
  それから、身体障害者の総合福祉施設でございますけれども、今現在考えておりますのが身体障害者の療護施設、いわゆる在宅で介護を必要とする方が在宅で介護できなくなった場合の入所施設でありますので、これに付随をしてデイサービスセンターも設置をするというようなプランでございます。入所の定数は、今現在50床プラス2人部屋もございますので、57人ぐらいが入所できるような考え方でおります。
  そのほかに、今現在市内で運営いたしております知的障害者あるいは精神障害者の小規模作業所を合築できないかというプランであります。ですから、そういった3障害の方が一つのエリアの中で総合的な福祉エリアとして一体的に活動することができれば、県と相談した段階では、県としても今までないような考え方でありますし、当然身体障害者の方でありますから、リハビリ等も必要でございますので、そういった面については南陽病院との連携もできるということで、大変画期的な考えだということで、県の方からは評価いただいているものと思っておりますので、ただ先ほど市長から申し上げましたように、16年度の採択に向けて今これからいろいろ要望活動をしていくわけでございます。当然入所者の範囲も南陽市だけにとどまらずに、置賜あるいは村山のエリアの方まで対象にした入所施設になるのではないかなというふうに考えております。
  先ほど施設の関係について、木造でというお話ございましたけれども、身体障害者のいわゆる入所施設でございますので、耐火構造が基本でございます。ですから、全面的な木造というものについては難しいかと思いますけれども、いろんな設計をする中で、入所する部屋のぬくもりといいますか、そういった面については、やっぱり木造なり、そういった優しいまちづくりという点で、バリアフリーとあわせて検討すべき課題であるのかなと思っております。
  あと、管理運営につきましては、身体障害者の療護施設につきましては、いわゆる社会福祉法人に管理運営を委託したいということを基本に考えております。それにあわせて、知的障害者、精神障害者のグループホームについても、それぞれの運営団体が行っておりますけれども、施設だけでなくて、運営についてもやはり何らかの連絡協議会なり、あるいは運営協議会、そういったものの形で一体的に、総合的に連携できるような方策を考えていきたいということで、それぞれの団体についてもこのような考え方を申し上げておりまして、おおよその御理解いただいておりますので、整備が順調に進めば、そういった管理運営の面についても、これから具体的にそういった一体的な方向で進むものではないかというふうに考えているものでございます。
  以上でございます。
〇議長  再々質問に入りますが、質問は簡明に願います。
  20番五十嵐諒議員。
〇五十嵐 諒議員  もう簡明にします。もう大変御答弁いただきましたから。
  それで、今の4番目の障害者福祉施設の整備の関係については、今部長から答弁あったように、画期的なものになるんじゃないかなというふうに私も思いますので、やはりぬくもりのある温かい、そして利用しやすい、そういう施設にしていただきながら、本当に南陽市の中での3障害の方々のそういう障害を持っている方々が一堂にして、仲良くやっぱり元気に暮らせるような、そういう施設をぜひつくっていただくように、特段の御努力をお願いして、16年度採択に向けて頑張っていただきたいなということを御要望を強く申し上げます。
  もう一点、教育委員会の方から、教育長から御答弁いただきました。今までの協議会の部分については、会議録をとっていなかったということで、これも会議録の検討をしてみたいと、こういうことですから、ぜひ今後開かれた、やっぱり教育委員会の行政にしていただくように、改善策を特段よろしくお願いして、私の質問を終わります。
〇議長  これで20番五十嵐諒議員の一般質問は終了いたしました。