須 藤 清 市 議員 質 問
〇議長  次に、4番須藤清市議員の一般質問を行います。
  須藤議員。
  [4番 須藤清市議員 登壇]
〇須藤清市議員  おはようございます。4番須藤清市であります。
  荒井市長を始め、行政当局の日ごろの行財政運営、推進に改めて敬意を表するものであります。
  私は、平成15年度の施政方針と予算書を拝見し、今までの答弁と一部重複いたしますけれども、4点について御質問をいたします。
  初めに、本年12月完成予想されますJR赤湯駅前広場に着目しまして、赤湯駅の総体的な整備についての質問であります。高速交通網の整備が図られる中、市民の日常生活の行動範囲が拡大をし、また観光、ビジネスなど、南陽市へ市外から迎える客人も大勢います。その中で、鉄道利用の中心は、やはり赤湯駅でありまして、JRの調べによりますと、JR赤湯駅の1日の乗降者数は平均延べ3,000人を超え、うち新幹線利用が約1,000人、定期利用者が約1,500人、そして近距離利用者が500人ということで、年間乗降客が延べ110万人を数えるということです。また、フラワー長井線赤湯駅につきましては、数年前の、昨年だと思いますが、5月の調査で1日の平均乗降者数は、平日で約610人ほど、そして土曜日、日曜日、休日で約400人ほどということで、年間約20万人近い方が利用しておるということで、合わせますと赤湯駅全体で約130万人を数えます。
  いよいよ本年12月に東口駅前広場が整備完成見込みとなり、多くの市民が大いに期待し、また喜んでいるところでありますが、その計画と推進、今後の駅機能の総体的な整備について、市当局でどのようにお考えか、お尋ねをいたします。
  次に、住民生活の大切な足でありますフラワー長井線の経営の現況と見通し、そして今後の施策についてお伺いいたします。昭和63年に開業以来関係各位の努力により、経営が継続させられ、特に学生を中心に市民や近隣市町住民の足として、多目的に利用されてまいりました。しかしながら、営業収入が伸びず、また営業の経費等のバランスから、基金の6億円を取り崩して対応していると聞いております。
  そんな中で、昨年10月より企画切符等販売をするなど、対前年約105%ほど見込める運輸収入を伸ばしているともお聞きしております。昨年暮れの山形新聞で、山形鉄道株式会社が経営改善計画を策定し、県と沿線自治体代表で構成される経営改善委員会に報告するという報道がありました。今後存続に向けて行政、そして住民がどのようにかかわっていく必要があるのか、今の段階でのお考えをお尋ねをいたします。
  次に、赤湯小学校の新校舎開校が間もなくとなり、移転後の県公社跡地の土地利用をどういう方法でどのように計画をしておられるかお尋ねをいたします。
  荒井市長を始め、市、行政の強力な推進、市議会議員、そして学校関係者、保護者、地区住民各位の協力を得て、いよいよ間もなく開校いたします。改めて感謝を申し上げ、敬意を表するところでございますが、現時点で跡地利用について、そして現校舎の取り崩しの進め方、また移転後の管理運営などについて、隣接住民を中心に大変住民の関心が高まっておるようです。要望書等も出ていると思います。そして、また面積が大変大きなものであり、今後の南陽市全体の未来づくりのために、土地利用としてどのような位置づけをしていかれるか、お尋ねをいたします。
  次に、予算書の一般会計歳出の性質別分類を見ますと、扶助費の増加見込みが大変際立っております。これは、これまで政府、そして行政が市民生活充実のために主体的に推進してきた福祉や医療、教育などのいわゆるヒューマンサービスに関連しておるわけです。少子高齢化の進展、そして高齢者の増加など、扶助対象者の増加などに伴い、国、県と協調しての負担分と南陽市独自で支出している単独扶助費も含め、ますます増大することが想定されます。戦略としての政策が必要と思われます。
  そして、今改めて協働のまちづくりが提唱されております。行政当局として、市財政に大きく影響する福祉、医療、教育のヒューマンサービスの今後の推移、また見通しはどのようにお考えで、そして行政と市民との協働の推進というものをどのように推進なさるお考えかお尋ねをいたします。
  以上、よろしく御答弁方お願い申し上げます。
〇議長  ただいまの4番須藤清市議員の一般質問に対しまして、答弁を求めます。
  市長。
  [荒井幸昭市長 登壇]
〇市長  4番須藤議員の御質問にお答え申し上げます。
  初めに、赤湯駅前交流広場整備の概要についてでありますが、送迎用車両や大型バスが利用しにくいばかりでなく、通勤、通学時間帯の恒常的な渋滞等も解消するため、駅正面ロータリーの整備や市民の送迎車両専用駐車場帯を設置するなど、交通の渋滞緩和に配慮した整備を進めているところであります。そのほかにも、一般車両の駐車場や屋根つきの駐輪場、さらには駅前商店街を始め、地域の振興や交流を目的とした四季ふれあいの広場やイベント交流広場の整備など、本市の表玄関としての役割等に配慮した整備内容となっており、総額10億4,000万円の投資をいたすものであります。
  なお、赤湯駅の東西を結ぶ自由通路等につきましては、第4次総合計画の中でも、これからの課題として取り上げてございますので、今後の駅西地区の都市化の進捗状況などを踏まえながら、今後の課題としてとらえさせていただきたいと存じます。
  次に、フラワー長井線の利用拡大についてですが、山形鉄道株式会社の経営につきましては、平成8年を契機に赤字に転落し、平成13年度決算では計上損失が1億5,800万円を計上するなど、非常に厳しい経営を強いられております。運営助成基金につきましても、開業当初の積立金6億円が13年度末には3億6,000万円となり、16年度で底をつく状況下になる予定であります。
  乗降客数につきましては、平成13年度が93万1,000人で、ピーク時の平成2年度と比べ、65%に落ち込んでおりますが、今後とも少子化により高校生の数が減り、さらに定期利用者の減少が予想されますので、県及び沿線2市2町並びに山形鉄道で現在策定中の経営改善計画が早期に関係者の合意形成を得、速やかに実行されなければ、廃止に追い込まれるのかなと、こんな心配もいたしておるところでございます。
  利用拡大につきましては、沿線住民を巻き込んだ広範な取り組みが必要であり、地域鉄道は地域の力で守るという考えを基本に据え、拡大策を検討中でありますので、あわせて御理解と御支援を、そして御提言をお願い申し上げる次第でございます。
  次に、赤湯小学校跡地利用につきましては、これまでも申し上げてきた経緯がございますが、跡地利用はまず赤湯小学校開校以降の課題といたしておりますので、現在のところ具体的な計画は何一つ持ってございません。ただ、新校舎が4月から開校いたしますので、危険校舎でありますので、本年度中、15年度中には取り壊しを完了いたさなければならないと、このように承知をいたしておるところでございます。
  なお、子育て支援、生涯学習の振興、住宅施策、吉野川河川改修など、幅広く検討、調整をしていく必要がありますので、新年度の早い段階で検討委員会を設置し、方向性を定め、議会並びに地域の考え方も含めて、検討をしてまいりたいと考えておりますので、御理解を賜りたいと存じます。
  次に、市民協働のまちづくりの展開についてですが、協働のまちづくりの考え方や今後の取り組みにつきましては、小野議員の御質問にお答えしたとおりでございますので、ここでは議員御質問の市民生活に直接かかわる福祉、医療、教育分野についてお答えを申し上げたいと存じます。
  新年度予算で御提案しておりますように、扶助費は対前年比8.8%増えております。現在の高齢化の傾向から予想しましても、扶助費の増加は避けられないため、市税や交付税が落ち込む中での公共セクターを中心とした広域サービスの継続は、社会資本の整備や産業振興施策等の抑制を招くことを意味をいたしておるものでございます。
  このような観点から、可能なものは民間委託や民営化を行うなどの行政改革を進めるとともに、民間セクターやNPOにも広域サービスの一翼を担っていただくなどの協働のまちづくりが必要不可欠になってくると思われます。県内には、既に68の団体が法人格を取得し、実際に広域サービスを提供しておりますので、これらの先進事例を参考にいたしながら、本市の実情に合ったボランティアのあり方を研究してまいりたいと考えておりますので、御支援を含め、御理解をお願い申し上げ、答弁といたします。
  以上です。
〇議長  ここで、暫時休憩といたします。再開を11時10分といたします。
    午前10時55分  休  憩
                   
    午前11時10分  再  開
〇議長  再開いたします。
  再質問に入ります。
  4番須藤清市議員。
〇須藤清市議員  御答弁どうもありがとうございました。何点か御質問をさせていただきます。
  赤湯駅の整備につきましては、本当に大きな取り組みの中での実行ということで、大変感謝しておりますけれども、いろいろと西口、東口等々ちょっと自分なりに見たり、またいろいろやってみますと、一つは工事中の駐車場の管理の中で、東口が今工事に入ったために、西口の駐車場、この前見てまいりましたら、相当満車になっております。聞くところによりますと、固定的にとまっている車もあるということで、地元の方なのかどうかわかりませんが、その辺の管理が行き届いていないんじゃないかなということが一つありました。
  それから、トイレなんですけれども、西口についてはフラワー長井線の駅舎の中にあるわけなんですが、職員の方が10時半から夜7時ころでもうお帰りになるもんですから、その後のトイレが使えない状態のようです。また、東口の今回の整備の場所におきましても、駅舎内には二つくらいずつあるわけなんですが、今後市長おっしゃるように、あれだけのインフラが整備になりますと、多目的なお客様の、また利用客の拡大が予想されます。そうしますと、広場の中にやはりトイレを設置しておかないと、なかなか難しいところが出てくるんじゃないかなと思います。駅にわざわざトイレの目的で寄る方もいるようでございますし、その辺のトイレの問題が一つあるんではないかなと思います。
  それから、西口の出入り口関係なんですが、いろいろ行ってみますと、西口の駐車場や、あと郡山にお住まいの方々始め、大変出入りが多いところです。ところが、フラワー長井線の駅舎のちょっとすき間のところ、特に夜は暗いところをくくっと左に建物を周遊するようにして出入りをしているのが事実であります。本来ですと、JRと長井線で両方で改札口があって、管理できれば一番いいんでしょうけども、足場が大変悪かったり、照明が弱かったりしまして、西口近辺の出入り口が大変危ない感じがします。その点の整備についても、この際ぜひ先ほど言いましたトイレも含めてなんですが、御検討いただきたいということなんですが、いかがでございましょうか。
  また、市長おっしゃるように自由通路、これは赤湯駅以外の駅舎はほとんどございます。やはりこれからの動向を見ながら、東西の交流ということが南陽市のキーになると思いますので、計画の中にぜひともお含みいただきたいというふうに思います。
  それから、長井線の利用拡大につきましては、今後の経営改善対策を見てということでございまして、了解させていただきましたけれども、やはり地域の鉄道は地域の力で守るということで、財政支援、または住民の利用拡大のバックアップ等々の自治体支援というものがキーになるはずでございますので、ぜひとも存続に向けての取り組みも十分に可能性を残しながらのひとつお願いを申し上げたいと思っております。この辺につきましては、お願いとさせていただきます。
  なお、置賜桜回廊を始め、当局には御理解いただきまして、多目的な長井線利用につきましての御理解いただきますことについても感謝を申し上げたいと思っております。
  それから、赤湯小学校についてでございますが、今後の検討ということで、ぜひともいろいろな方のお話を聞いて、検討委員会の中で検討いただきたいと思います。
  それに関連してなんでございますが、移転後の話でございます。今の建物がすぐ解体するわけでないと思いますので、移転後の正面とか駐車場とか、低学年の入り口等々のいわゆる侵入の問題、侵入禁止等々の表示とか、それから移転後の旧校舎が残っているうちの防犯的な電気等の管理の問題、それから一部住民の方から言われたわけなんですが、市道の二色根椚塚線の正門から東側に抜ける道路が大変狭いということで、できれば曽根原さんのところから東の方に抜ける道を、少し市道として拡大してもらえないかということも一部聞いておりますので、その点、跡地利用のほかに、移転の後の管理の問題と、そういう道路拡張等々の要望について、どのようにこれからお考えになるか、お聞かせいただきたいと思っております。
  それから、4番目の協働のまちづくりについてでございますが、市長のお話のとおりでございまして、我々市民が担うべきことが多くあるわけであります。私なりに協働というのを考えてみますと、お互いの住民の目的のために、お互いにかかわりを持って、そしてお互いに成果を認め合って、そして交流の中で学んだり、また成長したり、そして喜怒哀楽などもともにして共有を図るということが一つベースになると思います。施政方針にありますように、人、もの、お金、情報、これは有限であり、また行政資源としての対象になるわけなんですが、考え方をちょっと変えますと、例えば民間の、いわゆる住民から見ますと、それらも当然民間の市民の資源でもございまして、それも一部考えますと有限であるというふうにも考えられます。と申しますのは、市民生活の中で教育、医療、福祉等々にかかわる家計の支出というものがございます。一般財源の中での行政の予算とはまた違うところで、大きな家庭の出費もあるわけでございまして、そういったところの部分を含めますと、相当の大きな金額なり費用が動くわけであります。
  そういった中で、やっぱり行政が行政資源というふうに生かすかという視点と、民間市民がお互いにそういうふうな、そういう一つの資源を生かしていくかという大きなステージがあるように思います。そういった中に民間委託とか、先ほど市長おっしゃったようなNPOとか、きのう小野議員に答弁なされたような数々の協働と言われる活動があるわけでございますし、より市民が協働活動しやすいような環境をつくるという具体的な対策が必要になってくると思います。
  そんな意味で、この点はいかがでしょうかと思うんですが、今地域通貨の導入というふうな話がよく新聞や広報などに出ておりますけれども、エコマネー、例えばお金でははかれないボランティアサービスの価値を地域で流通をさせるとか、それから以前ありましたが、ボランティアバンクとか、それから教育クーポンみたいな、いろんな施策の中で、今ある市民活動にいわゆる支援、また力入れをしながら、そういったシステムを住民の中に起こしていくというふうな事例も多く他市町村に見られてきております。その点、地域通貨の導入を始め、具体的に新しい取り組みとしての考え方が今どんなふうにお考えになっているか、お聞かせをいただきたいと思います。
〇議長  答弁を求めます。
  市長。
〇市長  1番目の西口の駐車場を含めた管理でございますが、非常に苦慮しています。実質あのくらいの駐車場に新幹線利用する方があれほどいるのかなと。議員御指摘のとおり、もう駐車場がわりに使っている方がかなりいるんじゃないのかということで、四苦八苦しながらその管理の適正化に向けて頑張っておるところなんですが、なかなか現実的にはうまくいかないのが実態であります。何とかしなきゃならない課題だろうと思います。
  それから、西口のトイレ、あれは山形鉄道で管理をいたしておるものでございまして、非常にかぎを閉めて使えないというような苦情も何回もいただいておりまして、イベントのときだけは、じゃ、市にかぎを預けてくださいと、そうしたらあけましょうと、自由にあけてくださいということですが、平素はまだやっぱりかぎを閉めておくのかな。何か、そんな管理の状況下にありまして、非常に不便を感じていることは否めない事実だろうと、何とかしていかなきゃなんないんだろうなと、こう思います。
  それから、今広場造成中でありまして、広場の中にトイレというお話いただきましたが、ちょっとどうなのかな、無理なのかなというのが実感として持ってございます。やっぱり駅のすぐ近くでありますから、駅の中のトイレを御利用いただくのがいいんじゃないのかなと、こんなふうに思っております。
  それから、西口の出口の件云々ありましたが、見させていただきながら、山鉄との話も必要なのかなと、こんなふうに思っておるところでございます。
  それから、赤小のことで、校舎の取り壊し日程等、これは柴田次長の方から概略説明させますんで、何年もぶん投げておくわけじゃない、15年の早い時期にということでありますから、やっぱり地域でも何もしてくれ、かにもしてくれ、安全、学校に何しろ、かにしろということでなく、やっぱり自分たちの地域は自分たちで守るという意識のもとに、御理解と御協力をいただかなければ、行政で何もしろ、かにもしろでは難しい課題だろうと。特に要望ですからする、しないは別にしても、道路の拡張なんていうのは、ちょっとした契機にどこの地区でも出てくる課題でありますが、我々やっぱり安全性とか、利便性とか、あるいは通行量とか、そういうものをすべて勘案しながら、優先順序も決めておるということも御理解をいただきたいもんだなと、こう思います。
  それから、地域通貨のお話いただきました。いろんな課題があろうかと思いますが、どういうふうにすれば、この地域通貨を通して郷土のまちづくり、あるいはボランティア等を含めた地域構築ができるかどうか、さらなる検討も必要であろうし、いろんな面での資料等の収集、あるいは先進地の実態等も調査する必要があるんだろうなと、こんなふうに議員の御提言をお聞きしたところでございますので、御理解をいただきながら、前向きに事を運んでいきたいなと、こう考えております。
  あとは、赤小の今後のことにつきましては、取り壊した後のことにつきましては、先ほど申し上げたとおりでございまして、もちろん議会、特に赤湯議員団あるいは赤湯地区の方々の意見を聞きながら、総体的にどういう跡地利用をするのか考えていく必要があるんだろうと。一番いいのは、不要不急の財産という認定で売っ払えば一番いいんでしょうが、そうもいかない一面がありますから、その辺は十二分に検討をお互いしていこうじゃないかということを申し上げて、答弁としたいと思います。
〇議長  柴田教育次長。
〇教育次長  それでは、私から2点についてご答弁をさせていただきます。
  まず、現校舎でございますが、危険校舎ということで認定を受けまして、今新しく工事を行っているわけでございますので、早急に取り壊しを行いまして、文部科学省の方に報告する必要がございます。
  また、現校舎を取り壊したコンクリートについては、再利用ということで新しい学校のグラウンド利用したいということも考えてございますので、4月中には取り壊しの工事を発注したいということで、今準備を進めております。
  それから、市民運動会等もございますので、取り壊しについては7月あるいは8月の頭には完了するような工期を予定をしております。
  それから、電気の問題でございますが、3月の25日には、すべて新校舎に引っ越しをするというような予定をしておりますので、その時点で電気については廃止をするというようなことを予定をしております。
  以上でございます。
〇議長  再々質問に入ります。
  4番須藤清市議員。
〇須藤清市議員  ありがとうございます。一部要望も含めてお願いしたいんでございますが、赤湯駅、また長井線に関しましては、今南陽市民のいろんな目的での移動、それから南陽市に来る方のいろんなものを考えますと、広く考えると仙台、そして新潟、ましてや東京含めた大きな人の移動に対しての機能を求められているというふうにとらえますと、やはりここでフラワー長井線の利用拡大も含めてなんですが、都市交通政策みたいな今後のいろんな構想というものの利便性を、今の段階から図っておくということも一部あるのかなという気がいたします。
  そういう意味で、例えば今公立病院につきましても、市民バスを走らせているように、長井線、バス、タクシー等々公共交通機関というものをトータルとして駅から発進する、また駅に戻る、そして結節するような、そういった鉄道を中心としたひとつの交通政策というものをぜひとも計画の中にお取り組みをしていかなくちゃいけないんじゃないかなと思いますので、その点の要望をさせていただきます。
  またトイレにつきましては、いろいろ専門家にもちょっと聞いてみても、恐らく今の駅舎の中だけでは足りない状況が出てくるように思いますので、今後の検討の中にぜひとも広場の中につくるのか、それともその辺の商店街の方々との協働の中でのひとつの流れでつくるのかは別としましても、検討の中にぜひ入れておいていただきたいというふうな要望をさせていただきます。
  それから、小学校の跡地につきましては、本当にいろいろな方がかかわってここまで来たわけでございますし、今後少子高齢化の中で人の成長なりいろんな学びというものが大事に、これからとらえられなくちゃいけない時代でございますから、そういう意味では教育の優先ということで、いろんな意味での利用を検討していただきたいというふうに、今お話を聞いて思っているところでございます。
  それから、あと扶助費等々につきましていろいろ申し上げましたけれども、1度、例えば中央公民館ができまして、地域公民館がいろんな委託も含めて、今順調に動いているわけでございますけれども、社会教育的に考えましたいろいろな活動の団体、そちらの方々の行動もいろんな意味でこういった協働の形にもう既になっていると思いますので、中央公民館を含めたネットワークというものを軸に、いろいろな諸活動を一度全体的にとらえ直していただきまして、いろんなネットできることがあるのか、どういうことができるのか、もう一度再検討いただき、そして重複するものは一つにまとめながら、お互いの経費をお互いに集中させながら、地域の活動と、いわゆるそういった地域通貨ならぬ新しいシステムに向けたエネルギーとして活用できるような方向で、ぜひとも御検討いただきたいと思っております。
  要望ということでございますが、最初に申し上げました都市交通政策みたいな形でのこれからの検討というものについてはどのようにお考えになっているかお聞きをしまして、ほかは要望とさせていただきたいと思います。
〇議長  市長。
〇市長  フラワー長井線に都市体系的な構想の中で、フラワー長井線の利用拡大を図ろうという趣旨、アイデアは結構だと思いますが、果たして現実的にフラワー長井線の95%以上は通学生なんです。一般の人は、ほとんど御利用いただけない。例えば一つのアイデアとして、病院までフラワー長井線を中心に発着してもという御提言ありますが、病人がそんなに何回も乗りかえて、しかも冬場のことなんか考えれば、到底このフラワー長井線を利用して基幹病院に行くというのは無理なお話でなかろうかと、こんなふうに思っております。
  しかしながら、非常に経営的に厳しさが年々増しておりますから、何とかしなきゃなんないんだという認識は持っておりますが、返すとすれば行政が支援、おのおの2市2町ですか、自治体が支援しなければ、フラワー長井線はなくなるだけですよと、基金も間もなく食いつぶしますよということでもまた困るんですね。どうしたらいいのか、行政がどのくらいまで、2市2町がフラワー長井線を守るために支援できるのかというふうなことも、これは大事な検討課題だろうと、こう思います。
  アイデア的には交通体型に組み入れながら、仙台なり新潟なり、確かにいいアイデアかと思うんですが、果たして近い将来のことを見据えても、私は非常に難しい課題だろうなと、こんな見きわめ方をしておるところでございます。
  いろいろ御提言いただきましたから、いろんな機会を見て、また須藤議員ともディスカッションしながら煮詰めていくのも一つの方法かなと、こんなふうに思いながら、答弁とさせていただきたいと思います。
〇議長  4番須藤清市議員の一般質問は終了いたしました。御苦労さまでした。