平成16年12月21日(火)本会議閉会 10:00~11:30

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      開      議
○議長(塩田秀雄議員)  御起立願います。
 おはようございます。
 着席願います。
 これより本日の会議を開きます。
 ただいま出席されている議員は全員であります。よって、直ちに会議を開きます。
本日の会議は、お手元に配付してあります議事日程第3号によって進めます。

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 議会報告 議会運営委員長報告
○議長  ここで、本定例会最終日の議会運営等について議会運営委員会委員長より報告を願います。
委員長 高田 豊議員。
 〔議会運営委員長 高田 豊議員 登壇〕
○議会運営委員長  おはようございます。
 私から、12月定例会の最終日の運営について先ほど議会運営委員会を開催し協議いたしましたので、その結果について御報告申し上げます。
 初めに、付託議案及び請願の審査の結果についてでありますが、各常任委員長からの報告、続いて予算特別委員長からの報告を受け、それぞれ表決することといたしました。
 次に、本日追加されます議案について申し上げます。追加議案は発議案4件であります。審査の方法については、1件ずつ議題とし、提案理由説明、委員会付託省略、質疑、討論、表決の順で御審査くださるようお願いいたします。
 なお、発議第14号 イラクから自衛隊のすみやかなる撤退を求める意見書の提出については、12月16日に提出されたものであり、協議の結果、総務常任委員会に付託し審査を行うことといたしました。
次に、本日の会議の日程でありますが、お手元に配付してあります議事日程第3号により行うことといたしました。
以上、本定例会の最終日の運営について協議、決定いたしましたので、議員各位の御賛同と御協力を賜りますようお願いを申し上げ、報告といたします。

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 (文教厚生常任委員長報告)
日程第1 請願第3号 教育基本法を学校や社会に生かすことを国に求める意見書提出について
○議長  日程第1 請願第3号 教育基本法を学校や社会に生かすことを国に求める意見書提出についてを議題といたします。
 ただいま議題となっております請願1件について、文教厚生常任委員長の報告を求めます。 文教厚生常任委員長 漆山鏗一議員。
 〔文教厚生常任委員長 漆山鏗一議員 登壇〕
○文教厚生常任委員長  私から文教厚生常任委員会の報告を申し上げます。
 当委員会に付託されている継続審査中の請願1件について、日程に従い、去る12月14日午前10時から全員協議会室において、教育次長及び市民福祉部長並びに関係課長等の出席を求め、委員会を開催し、慎重に審査いたしましたので、その経過と結果について御報告申し上げます。
 請願第3号 教育基本法を学校や社会に生かすことを国に求める意見書提出について申し上げます。本請願は、全山形教職員組合より提出され、6月及び9月定例会において継続審査となっていたものであります。教育基本法の改正よりも、改正せず今の基本法を生かし切る施策を進めるべきとする請願であります。
 審査の中で委員からは、「この教育基本法は昭和22年に制定以来一度も改正されていない法律である」「中教審の答申内容は現代の実情に合った内容で改正しようとしているものである」「時代に合った改正をすべきである」「現行法のよいところは残し、悪いところは改正すべきである」との意見が出され、審査した結果、全員異議なく不採択と決した次第であります。
以上、文教厚生常任委員会の報告といたします。
○議長  これより質疑に入ります。ただいまの文教厚生常任委員長の報告に対し質疑ございませんか。
13番佐藤 明議員。
○佐藤 明議員  ただいまの委員長報告に対しまして二、三質問させていただきます。
 第1点目は、6月議会、さらには9月議会、12月議会ということで3回審議されまして、今回不採択ということになったわけですけれども、非常に大事な問題だと私は思うんですが、もう長い間議論されまして、さっきの報告ですと、改善すべき点は改善する、残すものは残すと、これはどの問題だって当然の話です。
しかし、現在の教育基本法をやっぱりもっと我々も含めてしっかり学びながら、そういう点では生かしていくということで、単純明快な請願だったのではないかと私は思うんですが、その辺、もう少し具体的に報告していただければと思います。
それから2点目は、教育基本法というのは戦後つくられたわけですけれども、教育基本法の精神はどういうものなのか、その辺を委員会ではどのように審議されたのか。また、委員長の見解はどのように思っておられるか。まず、その2点をお尋ねしたいと思います。
○議長  ただいまの質問に対し文教厚生常任委員長の答弁を求めます。
 7番漆山鏗一委員長。
○文教厚生常任委員長  佐藤議員おっしゃるように、6月では教育基本法というのは憲法に準ずる重要な法律であるため、十分な審議の期間をとって審査させていただきました。また9月もそのとおりでございまして、中教審の平成15年3月20日の答申の内容もつぶさに委員会では説明を受け審査いたしました。ところが、やはり委員の中から、昭和22年に施行されてから57年もたっている、昨今の児童虐待でありますとか教育のひずみを考えた場合に、よいところは残して、そうでないところは変える、やっぱり時代に合わせた変更が必要なのではないかという意見も出されまして、12月議会で再々審査を重ねた結果、先ほど報告申し上げたようになった次第であります。
○議長  13番佐藤 明議員。
○佐藤 明議員  憲法に準ずるものだと。そのとおりでありますが、それだけ大事なものというふうに思います。
 それで、これはなぜつくられたのかという問題でありますが、その辺の詳しいことは報告があったんですが、戦前の教育を学んで、そしてどうこれから目指すかということ、簡単に言うとそういうことだと思うんですが、そういう点で、もっと委員会で、例えば教育界からだれかを呼んで勉強会をするなり、あるいはさまざまな学ぶ分野もあったと思うんですが、その辺どのようにされたのかお尋ねしたいと思います。
○議長  漆山鏗一委員長。
○文教厚生常任委員長  ただいまのお尋ねでありますけれども、さっき私申し上げましたように、平成15年3月20日に答申が出ているわけでございまして、教育委員会からその資料をいただきまして委員全員にコピーして配付し、そして14日の委員会までに、大事なことでありますからしっかり審査していただきたいということも申し上げ、その上で審査したものでございます。決して委員が勉強不足でありますとかそんなことはないのでありまして、その辺の資料も準備しながら、事が事だけに慎重に審査させていただきました。
○議長  13番佐藤 明議員。
○佐藤 明議員 私、この問題は審査すればするほど採択というふうになるのかなと思ったんですが、残念ながら不採択という結果になったわけです。それは民主主義の原理ですから賛成多数と、そういうことだと思うんですが、さっきも言いましたが、戦前、戦中、教育がさまざまな国家の問題やいろいろあって、戦後のこういった形になったと思うんですが、こういう時代だからこそ守り発展させていくということが重要なのかというふうに私は思っております。そういう点で、不採択に対しまして私は賛同できません。以上です。
○議長  ほかに質疑ございませんか。
(「なし」の声あり)
○議長  質疑を終結いたします。
ただいま委員長報告に反対の声がございましたので、採決は起立によって行います。
委員長報告に賛成の議員の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
○議長  起立多数により、委員長報告のとおり決しました。

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 (産業建設常任委員長報告)
 日程第2 議第53号から
 日程第4 請願第8号まで計3件
○議長  日程第2 議第53号 南陽市営土地改良事業(鍋田地区水田利活用緊急支援事業)についてから日程第4 請願第8号 「食料・農業・農村基本計画」見直しに関する請願書までの議案1件、請願2件を議事の都合により一括して議題といたします。
 ただいま議題となっております議案1件、請願2件について、産業建設常任委員長の報告を求めます。
 産業建設常任委員長 長谷部俊一議員。
〔産業建設常任委員長 長谷部俊一議員 登壇〕
○産業建設常任委員長  私から産業建設常任委員会の報告を申し上げます。
 本定例会において当委員会に付託されました議案1件及び請願2件について、日程に従い、去る12月13日午後1時から 403会議室において、経済部長、建設部長及び水道部長並びに関係課長等の出席を求め、委員会を開催し、慎重に審査しましたので、その経過と結果について御報告申し上げます。
議第53号 南陽市営土地改良事業(鍋田地区水田利活用緊急支援事業)について申し上げます。
本案は、鍋田地区の水田畑地化モデル事業を土地改良事業として進めるに当たり、土地改良法の規定に基づき、事業の計画・概要書について議会の議決を得るため提案されたものであります。
本事業は、水田を有効に活用し、サクランボ等の畑作物を本格的に栽培できる汎用耕地として整備するため、団地化によって暗渠排水や客土の条件整備を重点的に行い、農業経営の合理化と安定を期するものであり、審査の結果、当局の説明を了とし、全員異議なく原案どおり可決すべきものと決した次第であります。
次に、請願第7号 WTO農業交渉及び東アジア各国とのFTA交渉に関する請願について申し上げます。
 WTO交渉は本年8月に、今後の交渉の前提となる大枠合意がなされましたが、具体的な数値などについては今後の交渉にゆだねられております。本請願は、今後のWTO農業交渉及びFTAにおける農業分野の交渉に当たっては、農業の多目的機能の発揮と食料の安全保障、食料自給率の向上、また各国が自国の生産資源を最大限に活用し、共生・共存できる新たな農産物貿易ルールを確立していただくよう国の関係機関に意見書提出を求めるものであります。
 委員からは、消費者の立場から、安価な農作物を消費者に提供することも重要な課題であるとの意見が出されましたが、日本の農業を守るためには食料の自給率を向上させることが最も重要であることから、審査の結果、願意妥当により全員異議なく採択すべきものと決した次第であります。
 次に、請願第8号 「食料・農業・農村基本計画」見直しに関する請願書について申し上げます。
 現在、政府においては、「食料・農業・農村基本計画」の見直しが検討されておりますが、来年3月に策定される新たな基本計画は今後の日本の食料・農業政策を大きく左右するものであることから、本請願は、見直しに当たっては、日本農業の再生、発展のため、食料自給率の引き上げ、食の安全・安定や環境問題等に配慮した施策を展開するよう国の関係機関に意見書提出を求めるものであります。
 委員からは、食の不安を引き起こしている今、食料自給率を向上することが緊急の課題であるとの意見が出され、審査の結果、願意妥当により全員異議なく採択すべきものと決した次第であります。
 以上、産業建設常任委員会の報告といたします。
○議長  これより質疑に入ります。ただいまの産業建設常任委員長の報告に対し質疑ございませんか。
 (「なし」の声あり)
○議長  質疑がございませんので、質疑を終結いたします。
これより討論に入りますが、討論の通告がございませんので、討論を終結いたします。
 お諮りいたします。日程第2 議第53号 南陽市営土地改良事業(鍋田地区水田利活用緊急支援事業)についてから日程第4 請願第8号「食料・農業・農村基本計画」見直しに関する請願書についてまでの議案1件、請願2件については、産業建設常任委員長報告のとおり決するに御異議ございませんか。
(「異議なし」の声あり)
○議長  御異議なしと認めます。よって、議第53号から請願第8号までの議案1件、請願2件については、産業建設常任委員長報告のとおり決しました。

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 (予算特別委員長報告)
 日程第5 議第54号から
 日程第9 議第58号まで計5件
○議長  次に、日程第5 議第54号 平成16年度南陽市一般会計補正予算(第3号)から日程第9 議第58号 平成16年度南陽市水道事業会計補正予算(第2号)までの補正予算議案5件を議事の都合により一括議題といたします。
 ただいま議題となっております補正予算議案5件について、予算特別委員長の報告を求めます。
 予算特別委員長 小林武夫議員。
 〔予算特別委員長 小林武夫議員 登壇〕
○予算特別委員長  予算特別委員会の報告を申し上げます。
 本定例会において当委員会に付託されました案件は、補正予算5件であります。これを審査するため、12月16日委員会を開催し、審査を行いました。
当委員会は議長を除く全員で構成されておりますので、審査経過などは省略し、結果のみ報告させていただきます。
 議第54号 平成16年度南陽市一般会計補正予算(第3号)
 議第55号 平成16年度南陽市下水道事業特別会計補正予算(第3号)
 議第56号 平成16年度南陽市農業集落排水事業特別会計補正予算(第1号)
 議第57号 平成16年度南陽市介護保険特別会計補正予算(第2号)
 議第58号 平成16年度南陽市水道事業会計補正予算(第2号)
以上、補正予算5件は、いずれも原案のとおり可決すべきものと決した次第であります。
以上、予算特別委員会の報告といたします。
○議長  これより質疑に入ります。ただいまの予算特別委員長報告に対し質疑ございませんか。
 (「なし」の声あり)
○議長  質疑がございませんので、質疑を終結いたします。
これより討論に入りますが、討論の通告がございませんので、討論を終結いたします。
 お諮りいたします。日程第5 議第54号 平成16年度南陽市一般会計補正予算(第3号)から日程第9 議第58号 平成16年度南陽市水道事業会計補正予算(第2号)までの補正予算議案5件は、予算特別委員長報告のとおり決するに御異議ございませんか。
(「異議なし」の声あり)
○議長  御異議なしと認めます。よって、議第54号から議第58号までの補正予算議案5件は、予算特別委員長報告のとおり決しました。 №37 №38 №39
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 日程第10 発議第11号 WTO農業交渉および東アジア各国とのFTA交渉に関する意見書の提出について
○議長  日程第10 発議第11号 WTO農業交渉および東アジア各国とのFTA交渉に関する意見書の提出についてを議題といたします。 №40 №41 №42
○議長  提案理由の説明を求めます。
 4番長谷部俊一議員。
 〔4番 長谷部俊一議員 登壇〕
○長谷部俊一議員  私から、発議第11号 WTO農業交渉および東アジア各国とのFTA交渉に関する意見書の提出について提案理由を申し上げます。
 WTO交渉は、本年8月に今後の交渉の前提となる大枠合意がなされましたが、具体的な数値などは今後の交渉にゆだねられております。しかし、農産物輸出国からは依然として上限関税の設定や高関税品目の大幅引き下げ、関税割当数量の大幅拡大などが要求されており、日本農業への打撃はもとより、食料の安全・安定・環境などにも大きな影響を与えるものとなっております。
 また、FTAにおいては、農産物の貿易自由化が求められており、工業製品の輸出自由化のために農業分野が大幅な譲歩を強いられているなど、日本の食料や農業が大きな影響を受けることになるのは必至であります。
 よって、今後のWTO農業交渉及びFTAにおける農業分野の交渉に当たっては、農業の多面的機能の発揮と食料の安全保障、食料自給率の向上、また各国が自国の生産資源を最大限活用し、共生・共存できる新たな農産物貿易ルールを確立できるよう、別紙意見書を国の関係機関に提出するものであります。
 以上、提案申し上げますので、議員各位の御賛同をいただきますようお願いを申し上げます。
○議長  それでは、お諮りいたします。ただいま議題となっております発議第11号は所管の産業建設常任委員会全員の賛成を得て提案されたものであります。よって、委員会付託を省略いたしたいと思いますが、これに御異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長  御異議なしと認めます。よって、発議第11号は委員会付託を省略することに決しました。
 これより質疑に入ります。質疑ございませんか。
 (「なし」の声あり)
○議長  質疑がございませんので、質疑を終結いたします。
これより討論に入ります。討論の希望ございませんか。
 (「なし」の声あり)
○議長  討論の希望がございませんので、討論を終結いたします。
 お諮りいたします。発議第11号 WTO農業交渉および東アジア各国とのFTA交渉に関する意見書の提出については、原案のとおり決するに御異議ございませんか。
(「異議なし」の声あり)
○議長  御異議なしと認めます。よって、発議第11号については原案のとおり可決いたしました。

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日程第11 発議第12号 「食料・農業・農村基本計画」見直しに関する意見書の提出について
○議長  日程第11 発議第12号 「食料・農業・農村基本計画」見直しに関する意見書の提出についてを議題といたします。 №43 №44 №45
○議長  提案理由の説明を求めます。
 4番長谷部俊一議員。
 〔4番 長谷部俊一議員 登壇〕
○長谷部俊一議員  私から、発議第12号 「食料・農業・農村基本計画」見直しに関する意見書の提出について提案理由を申し上げます。
 現在、政府においては、「食料・農業・農村基本計画」の見直しが検討されており、来年3月に策定される新たな基本計画は、今後の日本の食料・農業政策を大きく左右するものであります。
 さきに出された「中間論点整理」では、担い手政策のあり方、品目横断的政策等の経営安定対策の確立、農地制度のあり方、農業資源・環境保全対策の確立が出されましたが、最大の課題である食料自給率の向上に向けての施策については先送りされております。
 よって、「食料・農業・農村基本計画」の見直しに当たっては、日本農業の再生・発展のため、食料自給率の引き上げ、食の安全・安定や環境問題等に配慮した施策を展開していただくよう、別紙意見書を国の関係機関に提出するものであります。 以上、提案申し上げますので、議員各位の御賛同をいただきますようお願いを申し上げます。
○議長  お諮りいたします。ただいま議題となっております発議第12号は所管の産業建設常任委員会全員の賛成を得て提案されたものであります。よって、委員会付託を省略いたしたいと思いますが、これに御異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長  御異議なしと認めます。よって、発議第12号は委員会付託を省略することに決しました。
 これより質疑に入ります。質疑ございませんか。
 (「なし」の声あり)
○議長  質疑がございませんので、質疑を終結いたします。
これより討論に入ります。討論の希望ございませんか。
 (「なし」の声あり)
○議長  討論の希望がございませんので、討論を終結いたします。
 お諮りいたします。発議第12号 「食料・農業・農村基本計画」見直しに関する意見書の提出については、原案のとおり決するに御異議ございませんか。
(「異議なし」の声あり)
○議長  御異議なしと認めます。よって、発議第12号については原案のとおり可決いたしました。

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日程第12 発議第13号 地球温暖化防止のための森林吸収源対策の確実な推進を求める意見書の提出について
○議長  日程第12 発議第13号 地球温暖化防止のための森林吸収源対策の確実な推進を求める意見書の提出についてを議題といたします。№46 №47
○議長  提案理由の説明を求めます。
 4番長谷部俊一議員。
 〔4番 長谷部俊一議員 登壇〕
○長谷部俊一議員  私から、発議第13号 地球温暖化防止のための森林吸収源対策の確実な推進を求める意見書の提出について提案理由を申し上げます。
我が国の森林は、国土の保全、良質な水の安定的な確保など、欠くことのできない多様な機能を有しております。特に近年においては地球温暖化が世界的な問題となっており、その主要な原因である二酸化炭素の吸収源として森林の役割が大いに期待されているところであります。しかしながら、我が国の森林整備を担う林業は、木材価格の低迷等により、その採算性が極度に悪化し、間伐などの必要な手入れや植林が行われないなど、このままでは二酸化炭素の吸収量が確保できなくなるばかりでなく、森林の有する多面的機能が大幅に減退することが懸念されております。よって、温暖化対策税の創設を含む森林整備推進のための新たな財源を確保することなどにより、林業の活性化と森林整備のための諸対策を一層充実させ、地球温暖化防止のための森林吸収源対策の確実な推進が図られるよう、別紙意見書を国の関係機関に提出するものであります。
 以上、提案申し上げますので、議員各位の御賛同をいただきますようお願い申し上げます。
○議長  お諮りいたします。ただいま議題となっております発議第13号は所管の産業建設常任委員会全員の賛成を得て提案されたものであります。よって、委員会付託を省略いたしたいと思いますが、これに御異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長  御異議なしと認めます。よって、発議第13号は委員会付託を省略することに決しました。
 これより質疑に入ります。質疑ございませんか。
 (「なし」の声あり)
○議長  質疑がございませんので、質疑を終結いたします。
これより討論に入ります。討論の希望ございませんか。
 (「なし」の声あり)
○議長  討論の希望がございませんので、討論を終結いたします。
 お諮りいたします。発議第13号 地球温暖化防止のための森林吸収源対策の確実な推進を求める意見書の提出については、原案のとおり決するに御異議ございませんか。
(「異議なし」の声あり)
○議長  御異議なしと認めます。よって、発議第13号については原案のとおり可決いたしました。

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 日程第13 発議第14号 イラクから自衛隊のすみやかなる撤退を求める意見書の提出について
○議長  12月16日付で五十嵐 諒議員ほか3名から、発議第14号 イラクから自衛隊のすみやかなる撤退を求める意見書の提出についての議案が所定の賛成者により提出されました。よって、これを議題といたします。 №48 №49
○議長  ここで、提案理由の説明を求めます。
 19番五十嵐 諒議員。
 〔19番 五十嵐 諒議員 登壇〕
○五十嵐 諒議員  おはようございます。
 私から、イラクから自衛隊のすみやかなる撤退を求める意見書の提出についての提案理由を申し上げさせていただきたいと思います。
 私はごく当たり前のことを皆様方に申し上げさせていただきたいと思います。
 その理由の一つは、イラクへの自衛隊派遣には、NHKの調査によれば、国民の約60%以上が反対しているということが出ております。また、きょうの新聞にも国民の80%近い人が小泉総理のイラクへの自衛隊派遣に対する説明責任がなされていないと、こういう調査が出ております。要するに、国民の大半の方々がイラク戦争も自衛隊の派遣も直感的におかしいと感じているということだと思います。
二つ目には、米国の調査報告でも、イラクには大量破壊兵器は存在しなかった、こういうことが明らかになっているわけです。そういうことから考えますと、米国によるイラクへの戦争は全く私は大義はなかったということが言えると思います。これは世界の人々もそういう感じでいるわけです。
三つ目は、政府は12月9日に自衛隊のイラク派遣を1年間延長することを閣議で決定されました。しかし、撤退の時期などについては一切触れられていないわけであります。憲法上からして自衛隊のサマワへの派遣場所も非戦闘地域ということに限定されているわけでありますが、6月の主権移譲後もますます治安が悪化する一方だという報道です。そして、現在イラク全土に非常事態宣言が発令されている現状にあるわけであります。既にイラク人の犠牲者は10万人以上出ている。米軍の犠牲者は 1,200人以上になった。日本人の犠牲者も、これまで5名出ております。そして、自衛隊のサマワ宿営地にはロケット弾が8回も打ち込まれる状況では、私は決して非戦闘地域と言える状況ではないのではないかと思うわけです。
自衛隊の皆さんには無事に帰国を願っている家族の方々がおられるわけであります。私は、派遣自衛隊員の犠牲者が出る前に、機を見てです、今すぐにとは言いません、機を見て、機を失せずに、その時期というものがあると思います、そういうことを速やかに決断なさるべきだと思う次第であります。そして、イラクの治安が安定した後に復興支援を全面的にお手伝いする、これが日本政府のとる立場ではないだろうか。今戦争状態の中で復興支援をやるといっても、危険で、十分にそんなことができる状況ではないと思います。ですから、復興支援というのはきちんと戦争が終わってからやるというのが私は日本政府のとる立場ではないかと感じています。
どうか、非常に大事な問題ですので、何とぞ全議員の皆様方の御賛同を心からお願いを申し上げまして、発議の提案理由とさせていただきたいと思います。以上であります。
○議長  ただいま議題となっております発議第14号は、議会運営委員長報告のとおり、総務常任委員会に付託し、審査を願います。
 ここで、暫時休憩をいたします。再開は予鈴をもってお知らせいたします。
   午前10時44分  休  憩
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   午前11時24分  再  開
○議長  再開いたします。
 休憩前に引き続き会議を開きます。
 発議第14号 イラクから自衛隊のすみやかなる撤退を求める意見書の提出について総務常任委員長の報告を求めます。
 総務常任委員長 小野健一郎議員。
 〔総務常任委員長 小野健一郎議員 登壇〕
○総務常任委員長  総務常任委員会の御報告を申し上げます。
 本定例会におきまして総務常任委員会に付託されました発議1件について、先ほど休憩中に第2委員会室において、総務部長及び消防長並びに関係課長等の出席を求め委員会を開催し、慎重に審査いたしましたので、その経過と結果について御報告申し上げます。
 発議第14号 イラクから自衛隊のすみやかなる撤退を求める意見書の提出について申し上げます。
 審査の中で各委員から、「各種調査の中で国民の大半が反対であり、米国の先制軍事行動は間違っていたのではないか」「閣議決定だけで説明責任がないのではないか」など賛成の意見が出され、反対の意見としては、「復興支援は重要である、人道復興支援の基本計画のとおり派遣は必要である」「国民生活に不可欠な石油確保にイラクの安定した復興が必要である」 「国際協調の中で米国と日本の協力は必要である」など反対の意見が出されました。
 採決の結果、賛成少数で否決すべきものと決した次第であります。
 以上、総務常任委員会の報告といたします。
○議長  これより質疑に入ります。ただいまの総務常任委員長報告に対し質疑ございませんか。
 (「なし」の声あり)
○議長  質疑がございませんので、質疑を終結いたします。
これより討論に入ります。討論の希望ございませんか。
 8番高田 豊議員。
○高田 豊議員  私から、イラクから自衛隊のすみやかなる撤退を求める意見書に関する委員長報告に対し賛成の立場から討論をいたします。
 イラク復興支援特別措置法は、イラク戦争後のイラクの国づくりを支援し、イラク国内の安全確保に協力する復興支援を目的としており、人道支援復興活動及び安全確保支援活動がその柱となっております。そして、日ごろから厳しい訓練を行っている自衛隊だからこそ、その組織の力を生かし、効果的な人道支援復興活動を継続的に行うことができるものと思っております。
 フセイン政権が倒壊して以後、イラク国内は混乱が続き、治安も悪化しております。このままではイラクがテロリストの本拠地となり、中東全域が不安定化すると言われております。我が国は中東地域にエネルギー供給の大半を依存しており、この地域が平和で安定した民主国家となることは我が国の国益に資するものであると考えております。
 また、他国の犠牲や努力によりイラクが平和になってから日本が支援に乗り出すのでは、国際社会の中で信頼を失ってしまうものと思います。
 さらに、財政面だけの貢献だけで、日本国憲法でいう「国際社会において名誉ある地位」を占めることができるでしょうか。
 政府は12月9日、特別措置法で定めた1年間の延長決定をいたしました。本県の神町駐屯の陸上自衛隊第6師団が第4次イラク復興支援部隊として派遣されており、19日付の新聞でも報道されましたが、現地で立派に人道支援に従事しているようであり、同じ日本国民として誇りに思ったところであります。今、派遣隊員たちは、崇高な理想の実現と将来のイラクとの友好関係の構築のため、精いっぱい頑張っているものと確信をしております。また、派遣された隊員が安全にそして立派に任務を遂行し、一日も早く安定した民主国家イラクができることを希望してやみません。
議員各位におかれましても、小泉首相が談話で発表した「日本として何ができるか」という問いかけを深く御理解いただき、委員長報告に対し賛成討論とさせていただきます。以上であります。
○議長  ほかに討論の希望ございませんか。
(「なし」の声あり)
○議長  討論の希望がございませんので、討論を終結いたします。
 これより採決に入ります。採決は起立により行います。
発議第14号 イラクから自衛隊のすみやかなる撤退を求める意見書の提出については、委員長報告のとおり決するに賛成の議員の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
○議長  起立多数により、委員長報告のとおり発議第14号は否決いたしました。
 最後に、お諮りいたします。本定例会において議決されました議案の中で整理を要するものについては、会議規則第43条の規定により、その整理を議長に委任願いたいと思います。これに御異議ございませんか。
(「異議なし」の声あり)
○議長  御異議なしと認めます。よって、整理を要するものについては、その整理を議長に委任することに決しました。
 以上をもって、本定例会に提案されました議案並びに請願の審査はすべて終了いたしました。

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     市長あいさつ
○議長  ここで、市長より発言を求められておりますので、これを許可いたします。
 市長。
 〔荒井幸昭市長 登壇〕
○市長  御苦労さまでございました。
12月定例会の閉会に当たりまして、一言御礼とごあいさつを申し上げたいと存じます。
 本定例会におきましては、慎重に御審議をいただき、全議案とも原案のとおり御可決、御同意いただきましたことに、まずもって感謝を申し上げたいと存じます。
早いもので、ことしも残すところあとわずかになりました。1年を振り返ってみますと、ことしは豪雪に始まり、記録的な大雨、相次いでの台風上陸、そして新潟県中越地震と、近年まれに見る自然災害が集中した1年でなかろうかと思います。
また、6月には水道水汚染事故の発生で、市民の皆様あるいは議員の皆様にも大変な御心配、御迷惑をおかけいたしましたことを深くおわびを申し上げながら、これらの教訓を生かしまして、危機管理体制のさらなる強化充実を図ってまいりたいと思っておる次第でございます。
さて、昨年度から継続事業でございました向山運動公園野球場が観客席等を整備して新たな球場として生まれ変わりました。また、赤湯小学校のプールも立派に完成いたしまして、これで赤湯小学校改築事業はすべて完了させていただきました。
 さらに、4月にオープンいたしました交流プラザ「蔵楽」が「次代につなぐ山形景観賞」の同友会大賞に輝き、今後ますますの利用拡大につながるものと確信を持っておるところでございます。
議会でもいろいろな御議論をいただきました国の三位一体改革の全体像では、評価すべき点もあるわけでございますが、結論が先送りされた事項も多いことから、今後とも地方の意見が反映されるよう強く求めていかなければならないと思っておるところでございます。
結びになりますが、この1年、議員皆様からいただきました御指導、御支援を心の支えとして、なお一層市勢進展のために頑張ってまいりたいと存じておるところでございます。
議員各位におかれましては、どうぞよい新年を迎えられますよう、そして来るべき年がよい年であらんことを心から御祈念を申し上げまして、閉会に当たり、一言の御礼とあいさつとさせていただきます。以上でございます。

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      閉      会
○議長  これをもちまして平成16年南陽市議会12月定例会を閉会いたします。
一同、御起立願います。
 御苦労さまでした。
   午前11時30分  閉  会

    南陽市議会議長 塩 田 秀 雄
    会議録署名議員 鈴 木 英 昭
    同       小 林 武 夫