高 田   豊 議員 質 問
○議長  最初に、6番高田 豊議員。
 〔6番 高田 豊議員 登壇〕
○高田 豊議員  おはようございます。
 6番高田であります。
 日本一安全で安心なまちをつくるために御尽力をされております荒井市長また市当局の皆様に敬意を申し上げ、既に通告しております2項目について質問をいたします。
 最近、新聞やニュースで誘拐や監禁等、子供が巻き込まれる事件が報道されております。こういった事件は都会だけの問題ではなくなってきております。南陽市でも例外ではありません。人けのないところで車に引き込まれそうになったり、待ち伏せされたりと、危険な話も耳にいたします。
 これらの対策といたしまして、平成9年から、子供が不審者などに遭遇したときに駆け込めるようにと「子供 110番の家」を設置いたしました。
 しかし、7年経過した現在、その「子供 110番」のシールは見かけるわけでありますが、シャッターがおりていたり、古くなって色があせて見づらくなっているところも見受けられます。実際に子供が危険な目に遭い駆け込んだときに本当に機能するのか、とても疑問であります。
 そこで、引き継ぎや定期的な更新を行っているのか、まず1点お尋ねするものであります。
 2点目は、学校内の安全対策についてであります。
 数年前、大阪の池田小学校で児童が殺傷されるというショッキングな事件がありました。当時テレビを見ていた私は、子供が最悪になる前に何らかの対策がなかったのか、歯がゆい思いをいたしました。
 そこで、近隣市では、学校に不審者が侵入した場合を想定し、警察と連携した避難訓練を行っているようでありますが、本市での安全策をお尋ねするものであります。
 以上申し上げましたが、明確なる御答弁を御期待申し上げ、私の質問を終わります。
○議長  まず最初に、市長より答弁をいただきます。
 市長。
 〔荒井幸昭市長 登壇〕
○市長  おはようございます。御苦労さまでございます。
 高田議員の質問に関しましては、内容的には教育委員会所管でありますから教育長の方に答弁をいたさせますが、池田小学校事件以来、南陽市は県内最初にいろいろな対策を講じていることを私から申し上げ、個々の内容については教育長の方から答弁いたさせます。以上でございます。
○議長  教育長。
 〔手塚昌男教育長 登壇〕
○教育長  6番高田 豊議員の御質問にお答え申し上げます。
 初めに、1点目の「子供 110番」についてでございますが、「子供 110番」は、子供の登下校時における不審者対策として全国で設置されたものであります。南陽市においても平成9年度より、警察署キャラクター入りのシールや南陽市キャラクター「なんちゃん・ようちゃん」入り看板を掲示して、子供の安全確保に努めております。
 「子供 110番」の基本的な考え方は、子供の安全は家庭・学校・地域の社会全体で守っていくというふうなものであります。具体的には、地区(学区)ごとにPTA、学校関係者が中心となり、地区防犯協会等と連携を持ちながら、「安全マップ」を作成し、現在市内に約 380件の設置がなされております。
1年ごとの更新等につきましては、定期的な更新は行っておりません。随時、連絡等をいただいた中で対応しております。
今後につきましては、警察署、学校関係者、地域等、情報のさらなる連携を密にして、生きた「子供 110番」としていく必要があると考えております。
2点目の不審者に対する安全策についてでございますが、安全で安心なうるおいのあるまちづくりの政策の一つとして、学校への不審者侵入に対応するため、先ほど市長からもありましたけれども、池田小学校の事件後すぐに、平成13年ですけれども、施設設備面で、市内全小学校に防犯カメラまたはインターホンカメラを設置し、職員室において来校者等の確認ができるようにいたしました。さらに、各教室には警備保障会社直通の防犯ブザーも設置し、不審者侵入に対し徹底を図っておるところでございます。
また、登下校時や休み時間以外は一般の来校者の出入り口を制限し、その他の出入り口は施錠している学校がほとんどであります。
施設設備面の改善のほかに、不審者侵入時の危機管理マニュアルの作成・整備を指導し、現在は全小中学校に整備されております。本年度は、それをもとに不審者対応避難訓練を南陽警察署生活安全課や置賜教育事務所青少年専門員の現役の警察官を講師に迎えて、すべての学校で実施いたしました。
また、定期的な校内巡視の実施はもちろんのこと、不審者と来校者を識別するために来校者名簿を準備して必要事項を記入してもらったり、身元を確認するためにリボンを着用していただいたり、校内で来校者に会ったときには教職員が必ず声をかけ用件等の確認をいたしたりして、児童生徒の安全確保に努めておるところであります。以上であります。
○議長  再質問に入ります。
6番高田議員。
○高田 豊議員 御答弁ありがとうございます。 まず1点目についてでありますが、定期的な更新はしていないというふうな答弁でありましたが、これはぜひ定期的に更新をしていただいて、安心・安全な町をつくっていただきたいと思います。
 また、お願いをした家庭またはお店などに、どういったところまでお願いをしているのか、まず1点お聞きいたします。
 そして、こういった部分は引き受けた人の意識が一番大切ではなかろうかなというふうにも思います。ひとつ御答弁をお願いいたします。
 そして、2点目の学校の安全についてでありますが、防犯ブザー、そしてそれが直通で警備会社の方に続いているということでありますが、それが鳴って警備員が駆けつけるまでの間、こちらの方も大変大切な部分ではなかろうかなというふうに思います。まして、学校には女性の先生もたくさんおられますから、そういった部分の演習も必要ではなかろうかなというふうに思います。
 また、児童生徒のあらゆる事故や災害を想定した危機管理の方はどのようになっておられるかお尋ねをいたします。以上でございます。
○議長  教育長。
○教育長  お答えいたします。
 1点目の更新の点についてですが、これはやはり私も、年度初め等にそれぞれの学校が、お願いしてあるところに出向いて、毎年、お願いをし、確認をし、生徒の安全を考えていくべきだと、そのように思います。そのように指導してまいりたいと思います。
 実際には学校によってはそのようにやっている学校もあるようです。
 と同時に、子供たちに、やはり自分で自分を守るというふうな学校での指導を徹底して、 
110番というふうなところに限らず、何かあったときには近くの家に飛び込んで助けを求める、そういうふうな指導をしていきたいと、そんなふうに思います。
それから、2点目の件ですが、もちろん警備保障会社にブザーで直接知らせるということもありますが、そのブザーは職員室にも学校全体にも聞こえるようになっております。そういった意味で、そういうふうな場合にどう先生方が対応していくかということについても、先ほど申し上げたとおり、今年度実施したこのような訓練をやっぱり定期的に行っていくことが一番大切なことかなと、そんなふうに思いますので、これもやっぱり各学校に今のような点で指導していきたいと、そんなふうに思います。
3点目については、次長の方から答弁させます。
○議長  教育次長。
○教育次長 御質問にお答え申し上げます。
学校で起こり得る事故としましてさまざま想定されるわけでございますけれども、まず第1番目に、議員も御指摘ありましたけれども、最近、未成年者略取とか声がけ事犯、それから出会い系サイトの問題だとか、薬物乱用だとか、いわゆる犯罪に巻き込まれる事故が一つは考えられます。
二つ目としましては、授業中に、水泳の授業とか、陸上競技の授業だとか、部活動だとか、理科の実験だとか、そういう授業中や学校行事、部活動等で起こり得る不慮の事故、これも考えられます。
三つ目としまして、地震とか、それから風水雪害等の自然災害、これに巻き込まれるような事故。それから、交通事故でございます。また、施設設備面の整備上の問題だとか崩落や破損等で起こる事故。それから、最近多くなってきておりますけれども、食中毒等により起こる事故。こういう多種多様の事故が想定されるわけでございます。
そういうことで、教育委員会としましては、年度当初に、各学校であらゆる事故災害を想定した危機管理マニュアルを4月末日まで教育委員会の方に提出してもらっております。そういうことで、逐次、どのような指導が入っているか、どのような安全教育がなされているかをこちらの方でも整理しながら指導・助言をしている、このようなところでございます。
また、学校だけではなかなか対応できませんので、今回いろいろな学校でやっている模擬訓練なども含めて、警察や消防署、それから地域の関係団体、保護者、そういう機関団体並びに地域の方々の御協力を得ながら、防犯教室や薬物乱用教室、それから通学路の点検、安全パトロール、各種避難訓練、心肺蘇生講習会、止血法の講習会などを幅広く行いまして、安全で安心なまちづくりの一翼を教育の方でも担っているというようなことでございます。以上でございます。
○議長  再々質問に入ります。
6番高田議員。
○高田 豊議員 教育長の御答弁の中で、定期的に更新をしている学校、またそうでない学校があるというふうなお話でございました。実は、3日前に私の家にも電話がありまして、ずっとほったらかしになっておりましたが、更新をしていただけますかという電話が金曜日に入りました。皮だけ立派で中身がないようなことではなくて、本当に安心して登下校できる、そういった町を構築していただきたいというふうに切に思うものであります。
また、先ほどの、どういったところまでお願いしているのかというふうな件でございますが、
「子供がもし駆け込んだときに、こういうふうにしてください」と、そういったマニュアル的なものはあったのでしょうか。
また、機械的なセキュリティーは万全であるというふうに思いますが、もし入ってきたときに子供を守れるような、そういった演習の方も今後ぜひよろしくお願いいたします。
1点だけお願いいたします。
○議長  教育長。
○教育長 お答えいたします。
子供の安全のことですから、やっぱりこれでたくさんだということでないわけですので、私どもとしても学校としながら一生懸命にやっぱり安全確保のために頑張っていきたいと、まずはそういうふうに思います。
それから、それぞれお願いしているところについてですけれども、なかなかやっぱりお店であっても女の方々しかいないとかお年寄りしかいないという場合もあるわけですので、本当に大変な事態になったときにどうなるかなという心配もあるわけですが、いろいろな目でみんな子供を見ていくということで、さらに今後これから御協力をお願いしていくしかないのかなと、そんなふうに思っています。
 要は、社会全体で、地域全体で、それぞれの地区の子供たちを見、みんなで子供を守っていく、そんなふうな状況をつくっていくことが大切かなと、そんなふうに思っています。
○議長  御苦労さまでした。