渋 谷 晏 弘 議員 質 問
○議長  次に、6番渋谷晏弘議員。
 〔6番 渋谷晏弘議員 登壇〕
○渋谷晏弘議員  おはようございます。
 6番渋谷晏弘でございます。
 私も、さきに通告してあります3項目について御質問いたします。
 1番目に、合併についてでございますが、置賜広域病院エリアを核とした南陽、長井、川西、飯豊の2市2町での行政事務レベルの協議会や各市町にも特別委員会等が設置されているわけでございますが、現在の進捗状況はどのようになっているかお伺いしたいと思います。
 また、この2市2町エリアにこだわらず、他市町も視野に入れた取り組みなどをなされているのかお聞きしたいと思います。
 また、現在、国、県が合併に対しまして財政面等の助成などを支援している状況でございますが、南陽市の荒井市長としては今後どのように対応していかれるのか、この点をお聞かせいただきたいと思います。
 二つ目に、斎場建設についてでございますが、南陽市は平成7年4月から長井市の緑ケ丘斎場を借用し、現在に至っているわけでございますが、近年、市民や各団体を初め各方面から市内に斎場が必要という声が多く寄せられ、平成14年度に斎場整備建設委員会を立ち上げ、昨年9月に中央花公園敷地内の市民体育館西側に選定という報告がなされております。
 そして、平成18年4月に供用開始の決定で現在進められているはずでございますが、4月の全員協議会で配付になった資料によりますと、今現在、5月から6月の期間内で都市計画に向けた説明会の開催等が組まれておりますが、隣接土地所有者や住民の理解、同意等は順調に進んでいるのかお尋ねしたいと思います。
 また、実施計画を本年5月に発注し、12月末までに完了、そして平成17年5月中に工事を着手して、18年3月末に完成し、4月に供用を計画されているが、総事業費4億円というこの事業費も含めまして、現在の状況と、この計画が18年4月の供用開始まで支障なく推移できるかお伺いいたしたいと思います。
3番目でございますが、白竜湖整備事業についてであります。
今年度、南陽市の重要要望事業として白竜湖景観の保全について取り組まれておりますが、本年度の事業はどのように計画されているのか。また、来年平成17年度も継続されているはずですが、どのような整備事業を立てられているかお尋ねしたいと思います。
そして、昨年7月と11月に地域住民や保全関係者が参加してえくぼプラザで開催された「白竜湖ワークショップ」というものがございます。このときのいろいろな方々そして要望等が参考にされて今後の整備事業に取り組んでいかれるのかお尋ねします。
また、このたび発生しましたコイヘルペスウイルス、この問題に対しまして、庁舎内に総務部長を会長に感染対策連絡会議も設置されたわけでございますが、人体には全く影響はないと言われておりますが、景観に対しては最も好ましくない事態でもございます。昨日の全協の会議の折に原因はコイ同士の接触から起きているということが経済部長の話でございましたが、コイヘルペスウイルスというのは、その前に発病したコイがいると思います。その原因は何か。そして、この問題がいつころまで続くのか、見通しがあればお聞かせいただきたいと思います。
 そして、白竜湖は自然湖でもあり、今後の対策、見通しについて伺いたいと思います。
以上、3項目につきまして荒井市長及び関係部長の明快なる答弁をお願いいたしたいと思います。終わります。
○議長  ただいまの渋谷議員の一般質問に対し答弁を求めます。
市長。 〔荒井幸昭市長 登壇〕
○市長  6番渋谷議員の御質問にお答え申し上げます。
 初めに、合併についての現在の状況と今後の見通しについてでございますが、本年2月に置賜広域病院組合枠組みで初めて南陽市が合併のお誘いを受けまして、2市2町の首長で構成する合併検討協議会を設置いたし、会長に推されたところでございました。
 その後の経緯としては、全協でも御報告してあるとおりですが、まず設置するに当たりまして、2市2町の枠で合併するとしたらどういうメリット・デメリットがあるのかなどにつきまして十分に調査検討を行い、その結果に基づき判断することが必要だろうということが最優先するわけでありまして、現在、事務局レベルの検討をいたさせておるところでございます。
 その理由は、やはり市民の皆さんに説明責任を十二分に果たせるかどうか、あるいは議会に対しても説明責任をしっかり果たせるかどうかということが一番大きな課題だろうと、こう思っております。事務レベルでの会議、多々開いて検討しておるようですが、首長がかわられたり、あるいはもう合併はないんだなというふうな首長さんもいるようで、きょうのマスコミ報道などを見ますと、もう自立のまちづくりに切りかえなければならないかなというような御意向もあるような報道でありましたから、今後の南陽市の進め方としては、もう少し資料の収集に当たり、南陽市議会の合併検討特別委員会とも連携をとりながら煮詰めていく必要があるだろうと、このように思っておるところでございます。
 ただ、そのほかの他市町村との合併の視野はどうかということでありますが、現在ではそのようなことを持ってございませんし、今後の対応につきましても今申し上げたようなことだろうと、このように考えているところでございます。御理解をいただきたいと思います。
 次に、斎場建設事業の推移についてでございますが、平成18年4月1日の供用開始に向けて計画どおりに準備を進めておるところでございます。
私は、斎場は迷惑施設ではなく、必要施設だろうというとらえ方をしておりますので、市民の皆さんの、あるいは議会の御理解をいただきまして、この事業を順調に立ち上げ完成することが一番だろうと、こう思っております。
今年度につきましては、実施計画の発注を既に行ってございますし、今後は市報で広報しながら市民への説明会や都市計画にかかわる各種会議を進めて、18年4月1日に供用開始できるように頑張っていかなければならないなと、このように思います。
次に、白竜湖の件でございますが、保全事業につきましては県との連携をとらせていただきながら平成14年4月に総合市庁内に白竜湖保全対策プロジェクト会議の設置をいただきまして、さまざまな検討を行ってまいりました。
本年度は、昨年の水質調査を踏まえた基本的な整備方法について、特に住民参加型の水質浄化策など、有識者による検討委員会を設置し検討を行っていただきたいと思います。
また、昨年の水質調査を補足する湧水量の調査、ワークショップの開催などを予定しております。
市におきましては、昨年に引き続き菱の除去について白竜湖保全事業として実施をいたしたいと、このように考えております。
また、永続的な保全管理につきましては、市民活動を主体としたさまざまな活動が重要となりますので、多くの市民の皆様方に協力を仰がなければならないだろうと、このように考えておるところでございます。
次に、コイヘルペス病の発生については、大変な御心配を皆さんにおかけしております。何で発生するのかねという疑問すら私も持っております。南陽を皮切りに東根あるいは米沢と、こう飛んでございますが、県の関係機関と連携を密にしながら、死んだコイの回収や巡回監視などに努めているところでございます。
県の指導を受けながら、コイ移動禁止の看板も市内に16カ所、昨日の全協で報告したとおりの、市としての対応をさせていただいておりますが、今後いつ収束するかという見通しについては全く立ってございません。御理解をいただきたいと思います。以上です。
○議長  再質問に入ります。
6番渋谷議員。
○渋谷晏弘議員  それでは、再質問させていただきます。
 1番目の合併についてでございますが、ただいまの市長の答弁によりますと、2市2町で今検討中ということで、メリット・デメリット、いろいろ視野に入れながら、今現在話を進めている、そのような状況でございますが、荒井市長自身としては、この結論をいつごろまでに出されるおつもりか、その点をお聞きしたいと思います。
 また、住民を視野に入れながらこの問題に取り組んでいくということでただいま答弁なされましたが、そのためには、舟形町でありましたような例えば住民投票とか、そのようなことも視野に入れてのことでしょうか、お聞きしたいと思います。
 2点目の斎場問題でございますが、現在そのまま予定どおり進んでいるということでございますが、地域の住民の同意、理解というものに対しまして今現在話し合われているのか、その点をお聞きしたいと思います。
 また、斎場の建設予定地が体育館のちょうど隣ということでありまして、イベント開催等がこれから体育館を中心に行われるわけでございますが、この隣に面した斎場建設につきまして、イベントに支障のないような駐車場の環境配備とか、そういうものも計画なされているかお聞きしたいと思います。
 3番目の白竜湖保全でございますが、市民参加でこれから事業を進めていくという御答弁がございましたが、ぜひそのようになされていただきたいと思いますし、そしてまた具体的に今菱を除去するという話がございましたが、そのほかに、昨年度のワークショップでありました例えば桟橋をつくるとか浮島をつくる、そして憩いの場にして整備していく、そういう御意見も出されたはずでございますが、その辺に対しましてこれからどのような構想を持って事業に取り組むか、そして平成17年度も要望事業として上げられておりますが、それ以降も継続で整備なされるおつもりか、その点をお聞きしたいと思います。
そして、コイヘルペスウイルス問題でございますが、手元の資料によりますと、6月7日現在で 263匹、そして昨日の全協の報告によりますと、その後4日間、6月11日に 298匹、35匹ほどまたふえているわけでございますが、その後もまたふえる見込みを見通しているのか、そしてどこまでそれが対応できるのか。
また、今の答弁にございましたが、全市民にチラシ広報を配布し、そして16カ所の看板を設置しているということでございますが、私も昨日何カ所か通告看板を見てまいりましたが、すごく看板が義理で立てたような小さい看板で、字が車の中から見えません。まして、白竜湖は南陽市民だけが釣りに訪れる場所ではないと思います。もう少し、せめて白竜湖の周辺だけでも、市外の人はわからない人もございますので、目立ったような看板の設置方法をして、釣り人にわかりやすいような方策を立ててはいかがでしょうか。その辺をまた関係部長なりにお聞きしたいと思いますので、よろしくお願いします。
○議長  答弁を求めます。
 市長。
○市長  まず、合併の結論の時期ということでございますが、今、鋭意、事務レベルで2市2町の職員がいろいろな検討をしております。それをいつごろまでということは、およそ……合併の時期もありますから。ただ、合併の特例債等も18年3月31日より1年間延期をいただいたようでありますから、できるだけ早い時期に結論を立ち上げながらやりたい。ただ、いついつまでという限定した日時は現在のところ申し上げることも考えていることもないということでございます。
それから、住民投票も視野に入れてかということでありますが、十二分にやっぱり説明責任を果たさないとあのような結果になるのだろうと。きょう、温海町でも住民投票の条例をつくれということで千数百名の方の署名を集めておったようですが、やっぱり説明責任を市民の皆さん、議会にしっかり果たせば、住民投票という問題は私は起きないのではないのかなと、こんなふうに理解をいたしております。
それから、斎場の件でありますが、地域の同意をどうするんだということでありますが、先ほど申し上げたとおり、市報で広告をして市民の皆さんにお集まりをいただく、その中で説明を申し上げるということで、同意などの課題ではなかろうと、このように理解をいたしております。
それから、もちろん都市計画の説明もしなければならないわけで、せんだって都市計画審議委員の皆さんにお集まりいただきまして、正式な委員会ではありませんでしたが、協議会で概略の説明はいたしております。何ら問題点の指摘はいただかなかったというふうに報告をいただいております。
また、議員心配しているように、大きな行事がある、駐車場確保ということでありますが、駐車場は今の駐車場で体育館は十分対応できますし、斎場は斎場としての駐車場は十分確保しなければならないだろうと思っておりますし、万が一の場合は一部、必ず大会がある日に火葬がぶつかるかどうかもわかりませんが、できるだけ迷惑にならないような形でしていく必要があるだろうと、こう思っております。
それから、白竜湖の桟橋、老朽化して取り壊しました。またつくる予定はないか、浮島もどうだということでありますが、もう少し現状を把握しないと、「何のためにつくったんだ」と、逆にそういうような御指摘をいただく場合もありますし、浮島すら今あそこの水深1メートルもないような状況下になってございますから、その辺もクリアしていかないと浮島をつくっても意味がないだろうと思いますし、将来的にじゃあ白竜湖をどうしていくんだということになれば、我々やっぱり従前から申し上げているとおり、しゅんせつをしなければ白竜湖そのものは生きてこないだろうというふうに考えておりますが、なかなかしゅんせつの課題には県の方も首を振っていただけないような状況下にあるということもぜひ御理解をいただきたいなと、かように思います。
また、コイヘルペスの問題で、今後のコイのヘルペスにかかる見込み、見通しということですが、私にはわかりません。経済部長がわかれば答弁をいたさせますが、恐らくわからないだろうと、こう思います。
それから、看板の大きさ、非常に小さい、車で走って見えないということでありますが、今看板は大きく立てるだけが能じゃないんですね。県の景観条例によっても大きなものは全部取り外せという指導を受けておりますし、あの程度で私はよろしいんじゃないのかなと。16カ所立てさせていただきました。御理解をいただきたいと思います。
あと、チラシ、あすの市報と一緒に、「コイヘルペス病に注意」と、「市民の皆様へのお願い」ということで市報と一緒に配らせていただく予定でおります。御理解をいただきたいと思います。
○議長  再々質問に入ります。
6番渋谷議員。
○渋谷晏弘議員  ただいま合併については結論を出すのはまだ時期的には決まっていないということでございますが、住民投票等の条例をつくってまでもその必要があるかということでございますが、最後に、荒井市長としてはこの合併問題に対しまして前向きか、それとも否定的かということをお聞きしたいと思います。
 そして、2番目の斎場問題に対しましては、今現在、住民の同意は必要でない。ただし、ある程度皆さんにわかるような理解のもとに進めていただきたいと思います。そして、環境整備、そのようなことに対しましてもいろいろ検討されて、環境に配慮した斎場づくりに努めていただきたいと思います。
 3番目の白竜湖保全でございますが、しゅんせつに対しまして南陽市として来年もまた継続事業として環境保全の事業を続ける予定でございますが、しゅんせつが必要であるということであれば、今後ともそのようなことを県の方に要望していただきたいと思います。
 また、先ほども原因は何かということに対しまして、市長はわからない。もし経済部長がわかれば、再度お願いしたいと思います。
 そして、看板に対しまして、そんな大きい看板は必要ないということでございますが、堀や川には確かに釣り人はいないと思いますが、白竜湖には南陽市だけじゃなくて市外や県外からも大分釣り人が見えられておりますので、白竜湖の近くの1カ所だけでも別の看板で、ヘルペスの問題を明記したような看板を設置してはいかがでしょうかということを再度お尋ねしまして、最後の質問にさせていただきます。
○議長  答弁を願います。
 市長。
○市長  まず、合併に前向きだか後ろ向きだかという御意見でありますが、その中間の中庸であります。いろいろな調査結果をいただかないと、果たして合併していいのか、あるいは不利益がたくさん残るのか、その辺を見きわめながら、議会の特別委員会なり議員の皆様とも、出た時点で情報を交換しながら、そして市民の皆さんにきちっと説明できるような事務レベルでの調査があれば説明いたしますが、これはだめだ、合併はしない方がいいなというふうな見解が議会ないし私に出た場合は、合併はしませんよというふうな形で解決をしていきたいなと。ただ、今の段階では中庸でないと。職員が一生懸命今2市2町集まって頑張っておる時期でございますから、その結果を見てからということで御理解をいただきたい。
 それから、コイのこと、私はわかりませんから経済部長。
 それから、看板はあそこだけ大きくしたらいいのではないかというお話であるようですが、もう南陽のコイヘルペスなんていうのは全国ニュースにもなったくらいですから、釣りに興味ある人は、コイの移動はしていかんなというくらいは百も承知しておると思いますので、あえて看板を大きくしてコイヘルペスの問題を取り上げるのはかえって混乱を招くのかなと、こう思いますので、現状のままの看板でいきたいなと、このように思います。
○議長  経済部長。
○経済部長  コイヘルペスの原因ということでございますけれども、そもそもコイヘルペスが1998年にイスラエルとかアメリカで大量死があったということで、その後2000年に新しいウイルス、KHVというのだそうでございますが、その中身は私もわかりません。これが原因であるというふうに発表されております。農林水産省の方でも、この原因については、新しい感染症であるということで、まだまだ不明な点があるということでございます。国際事務局においてもまだ重要な疾病として指定されていないという今現在の状況でございますので、特定はされていない状況でございます。以上です。
○議長  結構ですか。
 以上で渋谷晏弘議員の一般質問は終了いたしました。御苦労さまでした。