平成16年9月定例会本会議(開会) 9月7日(火)10:00~10:45

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       開      会
○議長(塩田秀雄議員)  御起立願います。
 おはようございます。
 着席願います。
 去る8月31日告示になりました平成16年南陽市議会9月定例会を開会いたします。

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       開      議
○議長  ただいま出席されている議員は全員であります。よって、直ちに会議を開きます。
本日の会議は、お手元に配付してあります議事日程第1号によって進めます。

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 議会報告 議会運営委員長報告
○議長  ここで、本定例会の運営等について議会運営委員会委員長より報告を願います。
委員長 高田 豊議員。
 〔議会運営委員長 高田 豊議員 登壇〕
○議会運営委員長  おはようございます。
 私から議会運営委員会の報告を申し上げます。
 本日招集されました平成16年9月定例会の運営について、去る9月3日午前10時より議会運営委員会を開催し協議いたしましたので、その結果について御報告いたします。
本定例会に提案されます議案は、承認案2件、同意案1件、条例案4件、補正予算案6件、決算案10件の計23件であります。
当局より総務部長、総務課長及び企画財政課長の出席を求め、提出議案の説明を受け、議案数及び一般質問の通告者等を考慮し協議いたしました結果、本定例会の会期を本日から21日までの15日間と決した次第であります。
この15日間の会期において、お手元に配付してあります日程表に従い、本会議、各常任委員会及び各特別委員会を開催し御審査くださるようお願いを申し上げます。
次に、議案の審査について申し上げます。
まず、承認案2件につきましては、一括議題とし、提案理由説明、委員会付託省略、1件ずつ質疑、討論の後、表決を行うことといたしました。
 次に、同意案1件につきましては、提案理由説明、委員会付託省略、討論省略、後に質疑、表決の順で行うことといたしました。
 次に、条例案4件については、一括議題とし、提案理由説明、総括質疑の後に所管の常任委員会に付託といたしました。
 また、補正予算案6件につきましては、一括議題とし、提案理由説明、質疑省略、予算特別委員会設置、同委員会に付託、また決算案10件につきましては、一括議題とし、提案理由説明、質疑省略、決算特別委員会設置、同委員会に付託の上、それぞれ御審査いただくようにいたしましたので、よろしくお願いを申し上げます。
次に、一般質問でありますが、通告議員は3名でありますので、御報告いたします。
 次に、請願でありますが、受理されました請願は3件でありますので、別紙、請願付託表のとおり、所管の常任委員会で御審査いただくことにいたしましたので、議事日程に従い御審査くださるようお願い申し上げます。
 以上、本定例会の運営について議会運営委員会において協議、決定いたしましたので、各議員の御賛同と御協力を賜りますようお願いを申し上げ、御報告といたします。

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日程第1 会議録署名議員の指名
○議長  日程第1 会議録署名議員の指名を行います。
 会議録署名議員は、会議規則第81条の規定により、議長が指名いたします。
 会議録署名議員は、8番高田 豊議員、19番五十嵐 諒議員の両名を指名いたします。

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日程第2 会期の決定
○議長  日程第2 会期の決定を議題といたします。
 お諮りいたします。本定例会の会期については、先ほどの議会運営委員会委員長報告のとおり、本日より21日までの15日間といたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
(「異議なし」の声あり)
○議長  御異議なしと認めます。よって、本定例会の会期は本日より21日までの15日間と決しました。 №1
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 日程第3 諸般の報告
○議長  日程第3 諸般の報告であります。
 本定例会に説明のため出席を求めた者の職、氏名、議員派遣の報告、議会庶務報告、定例監査報告などは別冊諸般の報告のとおりでございますので御了承願います。

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 日程第4 承第4号 から
 日程第5 承第5号まで計2件
○議長  日程第4 承第4号 平成16年度南陽市下水道事業特別会計補正予算(第1号)についての専決処分の承認を求めることについて及び日程第5 承第5号 平成16年度南陽市一般会計補正予算(第1号)についての専決処分の承認を求めることについての承認案2件を議事の都合により一括議題といたします。 №2 №3 №4 №5 №6 №7 №8 №9 №10 №11 №12 №13
○議長  市長に対し提案理由の説明を求めます。 市長。
 〔荒井幸昭市長 登壇〕
○市長  おはようございます。御苦労さまでございます。
 本定例議会も、御指導、御提言、よろしくお願いを申し上げたいと存じます。
 ただいま上程されました承認案2件につきまして提案理由を申し上げます。
 初めに、承第4号 平成16年度南陽市下水道事業特別会計補正予算(第1号)についての専決処分の承認を求めることについて申し上げます。
 本案は、借換債の発行に伴う所要額の補正について専決処分をいたしたものであります。
 内容は、下水道高資本費対策として、市債元金償還金を補正し、財源は借換債にて措置いたしたものであります。
 次に、承第5号 平成16年度南陽市一般会計補正予算(第1号)についての専決処分の承認を求めることについて申し上げます。
 本案は、7月の豪雨等に伴う災害復旧費の補正について専決処分をいたしたものであります。
 財源は、地方交付税、県支出金、繰越金、市債にて措置いたしました。
 以上、一括して提案理由を申し上げましたが、御審議の上、御承認いただきますよう、よろしくお願いを申し上げます。以上です。
○議長  お諮りいたします。ただいま議題となっております承第4号及び承第5号の2議案については、会議規則第37条第2項の規定により委員会付託を省略したいと思います。これに御異議ございませんか。
(「異議なし」の声あり)
○議長  御異議なしと認めます。よって、承第4号及び承第5号の2議案につきましては、委員会付託を省略することに決しました。
 これより質疑に入ります。
 最初に、承第4号 平成16年度南陽市下水道事業特別会計補正予算(第1号)についての専決処分の承認を求めることについて、質疑ございませんか。
 (「なし」の声あり)
○議長  質疑がございませんので、質疑を終結いたします。
 これより討論に入りますが、討論の通告がございませんので、討論を終結いたします。
 お諮りいたします。承第4号 平成16年度南陽市下水道事業特別会計補正予算(第1号)についての専決処分の承認を求めることについては、これを承認いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
(「異議なし」の声あり)
○議長  御異議なしと認めます。よって、承第4号は承認することに決しました。
 次に、承第5号 平成16年度南陽市一般会計補正予算(第1号)についての専決処分の承認を求めることについて、これより質疑に入ります。質疑ございませんか。
 (「なし」の声あり)
○議長  質疑を終結いたします。
 これより討論に入りますが、討論の通告がございませんので、討論を終結いたします。
 お諮りいたします。承第5号 平成16年度南陽市一般会計補正予算(第1号)についての専決処分の承認を求めることについては、これを承認いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
(「異議なし」の声あり)
○議長  御異議なしと認めます。よって、承第5号は承認することに決しました。

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 日程第6 同意第8号 南陽市太郎財産区管理委員の選任について
○議長  日程第6 同意第8号 南陽市太郎財産区管理委員の選任についてを議題といたします。 №14 №15
○議長  この際、市長に対し提案理由の説明を求めます。
 市長。
 〔荒井幸昭市長 登壇〕
○市長  ただいま上程されました同意第8号南陽市太郎財産区管理委員の選任について、提案理由を申し上げます。
 本財産区管理委員のうち、高橋孝雄氏が本年9月30日をもって任期満了となりますが、同氏を適任と認め再任いたしたいので、南陽市財産区管理会条例第4条の規定により御提案を申し上げるものでございます。
 御審議の上、御同意いただきますよう、よろしくお願いを申し上げます。
○議長  お諮りいたします。ただいま議題となっております同意第8号は、会議規則第37条第2項の規定により委員会付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
(「異議なし」の声あり)
○議長  御異議なしと認めます。よって、同意第8号は委員会付託を省略することに決しました。
 これより質疑に入ります。質疑ございませんか。
 (「なし」の声あり)
○議長  質疑がございませんので、質疑を終結いたします。
お諮りいたします。同意第8号は討論を省略いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
(「異議なし」の声あり)
○議長  御異議なしと認めます。よって、同意第8号は討論を省略することに決しました。
 お諮りいたします。同意第8号 南陽市太郎財産区管理委員の選任については、これを同意いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
(「異議なし」の声あり)
○議長  御異議なしと認めます。よって、同意第8号は同意することに決しました。

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 日程第 7 議第35号から
 日程第10 議第38号まで計4件
○議長  次に、日程第7 議第35号 南陽市肉用牛特別導入事業基金条例の一部を改正する条例の制定についてから、日程第10 議第38号 南陽市営住宅条例の一部を改正する条例の制定についてまでの4議案を議事の都合により一括して議題といたします。 №16 №17 №18 №19
○議長  この際、市長に対し提案理由の説明を求めます。
 市長。
 〔荒井幸昭市長 登壇〕
○市長  ただいま上程されました議第35号 南陽市肉用牛特別導入事業基金条例の一部を改正する条例の制定についてから議第38号 南陽市営住宅条例の一部を改正する条例の制定についてまで条例案4件について、一括して提案理由を申し上げます。
 初めに、議第35号 南陽市肉用牛特別導入事業基金条例の一部を改正する条例の制定について申し上げます。
 本案は、畜産農家の減少等により基金貸付額が減少していることから、基金の額を減額し、適正な基金の運用を図るため、条例の一部を改正いたすものであります。
 次に、議第36号 南陽市立学校設置条例の一部を改正する条例の制定について申し上げます。
本案は、長期間にわたり休校しております漆山小学校杢の沢分校及び荻小学校筋冬期分校につきまして、将来的に就学児が見込めないことから、この2校を廃校するため、条例の一部を改正いたすものでございます。
次に、議第37号 南陽市市民プール条例の一部を改正する条例の制定について申し上げます。
本案は、赤湯市民プールの廃止を行い、第2赤湯市民プールを赤湯市民プールとして利用するため、条例の一部を改正いたすものでございます。
次に、議第38号 南陽市営住宅条例の一部を改正する条例の制定について申し上げます。
本案は、市営関口住宅集会室の用途を廃止するため、条例の一部を改正いたすものでございます。
以上、一括して提案理由を申し上げましたが、御審議の上、御可決いただきますよう、よろしくお願いを申し上げます。以上です。
○議長  市長の提案理由の説明が終わりました。 これより質疑に入ります。
 ただいま議題となっております4議案について、総括して質疑ございませんか。
 (「なし」の声あり)
○議長  質疑がございませんので、質疑を終結いたします。
ただいま議題となっております議案4件は、会議規則第37条の1項の規定により、別紙議案付託表のとおり、それぞれの所管常任委員会に付託いたします。 №20  ~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 日程第11 議第39号から
 日程第16 議第44号まで計6件
○議長  次に、日程第11 議第39号 平成16年度南陽市一般会計補正予算(第2号)から日程第16 議第44号 平成16年度南陽市水道事業会計補正予算(第1号)まで補正予算6議案を議事の都合により一括して議題といたします。 №21 №22 №23 №24 №25 №26 №27 №28 №29 №30 №31 №32 №33 №34 №35 №36 №37 №38 №39 №40 №41
○議長  この際、市長に対し提案理由の説明を求めます。
 市長。
 〔荒井幸昭市長 登壇〕
○市長  ただいま上程されました議第39号 平成16年度南陽市一般会計補正予算(第2号)から議第44号 平成16年度南陽市水道事業会計補正予算(第1号)まで補正予算案6件につきまして、一括して提案理由を申し上げます。
初めに、議第39号 平成16年度南陽市一般会計補正予算(第2号)ついて申し上げます。
補正の主な内容は、4月の人事異動に伴う給与費、児童手当、公園駐車場整備事業などでありまして、財源は国県支出金、諸収入、市債などで措置いたすものであります。
 債務負担行為の補正につきましては、学校給食用食器消毒保管庫等リース料1件の追加を行い、また地方債の補正につきましては、1件の変更を行うものであります。
 次に、議第40号 平成16年度南陽市国民健康保険特別会計補正予算(第1号)について申し上げます。
 補正の主な内容は、老人保健医療費拠出金などであり、財源は国庫支出金、繰越金にて措置するものであります。
 次に、議第41号 平成16年度南陽市下水道事業特別会計補正予算(第2号)について申し上げます。
 補正の主な内容は、4月の人事異動に伴う給与費、流域下水道建設負担金などであり、財源は一般会計繰入金、市債にて措置するものであります。
 次に、議第42号 平成16年度南陽市老人保健特別会計補正予算(第1号)について申し上げます。
 補正の主な内容は、国庫負担金及び審査支払基金交付金の返還の確定に伴う補正であり、財源は一般会計繰入金、繰越金にて措置いたすものであります。
 次に、議第43号 平成16年度南陽市介護保険特別会計補正予算(第1号)について申し上げます。
 補正の主な内容は、介護給付金積立金などであり、財源は一般会計繰入金、繰越金にて措置するものであります。
 次に、議第44号 平成16年度南陽市水道事業会計補正予算(第1号)について申し上げます。
 補正の主な内容は、4月の人事異動に伴う給与費、水質事故に伴う臨時的な支出及び水道施設修繕などであります。
 収益的収支につきましては、収入の増減はなく、支出を 1,130万円増額し、また資本的収支につきましては、給与費と委託料を組み替えるものでございます。
以上、一括して提案理由を申し上げましたが、御審議の上、御可決いただきますよう、よろしくお願いを申し上げます。以上です。
○議長  市長の提案理由の説明が終わりました。 お諮りいたします。質疑は予算特別委員会において行うこととし、この際、質疑を省略いたしたいと思いますが、これに御異議ございませんか。
(「異議なし」の声あり)
○議長  御異議なしと認めます。よって、この際、質疑を省略いたすことに決しました。

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 日程第17 予算特別委員会の設置について
○議長  日程第17 予算特別委員会の設置を議題といたします。
お諮りいたします。議第39号から議第44号まで補正予算議案6件を審査するため、議長を除く全員をもって構成する予算特別委員会を設置いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。

(「異議なし」の声あり)
○議長  御異議なしと認めます。よって、議長を除く全員をもって構成する予算特別委員会を設置することに決しました。
 議第39号から議第44号まで補正予算6議案は、ただいま設置いたしました予算特別委員会に付託いたします。
 なお、予算特別委員会は、日程に従い委員会を開催し、審査を願います。 №43  ~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 日程第18 認第 1号から
 日程第27 認第10号まで計10件
○議長  日程第18 認第1号 平成15年度南陽市一般会計歳入歳出決算の認定についてから日程第27 認第10号 平成15年度南陽市水道事業会計決算の認定についてまで決算認定10議案を議事の都合により一括して議題といたします。

○議長  この際、市長に対し提案理由の説明を求めます。
 市長。
 〔荒井幸昭市長 登壇〕
○市長  ただいま上程されました認第1号 平成15年度南陽市一般会計歳入歳出決算の認定についてから認第10号 平成15年度南陽市水道事業会計決算の認定についてまでの10会計について、監査委員の審査をいただいて提案いたすものであります。
厳しい財政状況のもと、健全財政の運営に努めてまいったところでありますが、おかげさまで一般会計の純剰余金3億 3,900万 7,000円、8特別会計の剰余金合計1億 6,026万 4,000円及び水道事業会計 9,574万 5,000円の純利益で、それぞれ黒字決算となりました。改めまして、議会初め関係各位に深く感謝を申し上げる次第でございます。
財政指標につきましては、経常収支比率が89.6%で 0.3ポイントの改善を見ましたが、起債制限比率は13.4%で 1.3ポイント上昇し、平成7年度から改善してまいりました状況にブレーキがかかっております。これは、国の見直しによる地方交付税の減少による影響が大きく、今後もこういった動きが加速することも予想されるため、さらに行財政改革を推進しながら、持続可能な財政の維持に努めてまいりたいと思います。
以上、決算の概要を申し上げましたが、平成15年度における主要な施策につきましては、決算附属資料として別冊を配付させていただいておりますので、御高覧をいただきたいと思います。
なお、詳細につきましては決算特別委員会で収入役より説明をいたさせますので、御審議の上、御認定いただきますよう、よろしくお願いを申し上げます。以上です。
○議長  市長の提案理由の説明が終わりました。 ここで、監査委員から決算の審査結果について報告を願います。
 多勢 啓監査委員。
 〔多勢 啓監査委員 登壇〕
○代表監査委員  皆さん、おはようござます。
 それでは、私から監査委員を代表して平成15年度決算審査の意見について申し上げます。
まず初めに、一般会計並びに特別会計歳入歳出決算について申し上げます。
市長から審査に付されました一般会計及び国民健康保険を初めとする特別会計の歳入歳出決算並びに財産に関する調書や基金の運用状況について、法令等に準拠して処理されているか、計数が正確であるかについて、関係書類などを照合するとともに関係職員の方々から説明を受け、予算の執行が適正であるかに主眼を置いて実施いたしました。
その結果、各会計の決算及び基金の運用状況を示す書類の計数は正確であり、また予算の執行及び財産運営についても全般的に適正であると認めさせていただきました。
なお、決算審査の詳細につきましては、意見書に記載のとおりでありますが、その概要について申し上げます。
平成15年度は「財政危機のりきり戦略プラン」
の初年度で、経常経費を節減した反面、都市基盤整備事業としての道路改良や赤湯駅前広場整備事業、旧宮内農協倉庫群保存活用事業、向山公園野球場整備事業、南陽市総合保健福祉施設整備事業など、市民生活に直結した事業を推進、一定の成果を得られたものと評価でき、その取り組みにつきましては敬意を表するものであります。
決算の結果でありますが、一般、特別両会計の歳入決算額は 261億 633万 4,000円、歳出 256億 706万 4,000円と、前年度より歳入で 4.7%、歳出で 4.6%減少しております。実質収支額は4億 9,927万円の黒字決算となっております。
さらに、前年度の実質収支額5億 6,586万5,000円を差し引いた単年度収支額は 6,659万 5,000円の赤字となっております。このことは、財政危機のりきり戦略プランそして行政改革大綱により財政の健全化対策に積極的に取り組まれているものの、厳しい財政状況となっております。
なお、普通会計における財政状況は、財政力指数が 0.403で前年度に比べ 0.012ポイントの増、経常収支比率で89.6%で 0.3ポイントの減とわずかに改善はされておりますが、公債費比率については21.5%で 0.7ポイント上昇しております。依然としてその基盤は脆弱であります。
また、市債残高については、一般会計で 193億 7,422万 2,000円、特別会計で 129億 541万 7,000円、合計で 322億 7,963万 9,000円と、前年度より 1.7%増加しております。今後も繰上償還に努めるなど市債の適正管理を図り、財政健全化に努力されるよう望むものであります。
一般会計の決算状況は、歳入が 146億 2,035万 9,000円、歳出 142億 8,135万 2,000円と、いずれも前年度を下回っております。その主な要因としては、歳入では、国庫支出金、地方交付税、繰入金、市税であり、歳出では、教育費、土木費などの減額によるものであります。
歳入の財源別構成でありますが、自主財源の構成比は31.9%で、前年度より 0.6ポイント下回っております。大きな割合を占める市税の対前年度比につきましては 4.5%下回っており、財産収入と寄附でわずかながら上回っております。決算合計額では5億 5,366万 9,000円減少しております。
一方、依存財源の構成比は68.1%で、国庫支出金の構成比は減少し、市債、地方消費税交付金などが増加したものの、決算合計額では10億 1,574万 1,000円減少となっております。
次に、歳出の性質別経費でございますが、義務的経費の構成比は53.4%で、前年度より人件費が減少し、公債費、扶助費は増加し、全体で 9.5ポイント増加しております。決算合計額では7億 1,522万 3,000円の増加となっております。
一方、任意的経費の構成比は46.6%で、維持補修費、繰出金が増加したものの、投資的経費、補助金等が減少し、決算合計額で前年度より21億 7,217万円ほど減少しております。
特別会計の状況は、歳入 114億 8,597万 5,000円、歳出 113億 2,571万 2,000円で、前年度より歳入で 2.5%、歳出で 2.1%といずれも増加をしております。なお、剰余金として1億 6,026万 3,000円が生じております。
今後の本市財政運営に当たりましては、多様化、高度化する市民ニーズを的確に把握し、引き続き良質な保健サービスの提供、少子高齢化社会への対応を含む総合福祉施策の強化など、義務的経費である扶助費等の負担がますます増大してくるものと思われます。これらのことを考慮し、あわせて市民生活に密着した施設の改築、景観・道路整備など、都市基盤整備の充実を図っていただきたいと思います。
また、長引く不況下の折、景気回復の先行き見通しも難しい中、市税を初めとする自主財源の伸びが当分見込めないなど財源確保が困難な状況下でありますが、市民と市政の相互理解を前提として、総体的には第4次南陽市総合計画を基本に置いて、そして財政危機のりきり戦略プランを根底に据え、諸施策の適正な運営を図られるよう望むものであります。
なお、次のことについて、留意事項とさせていただきたいと思います。
市税及び税外収入の収入未済額について申し上げます。市税等の収入未済額の合計額は、前年度比 8.0%増加しております。その金額は4億 174万 4,000円。税外収入の収入未済額の合計額は前年比 6.7%減の 6,137万 2,000円で、合計で前年度対比 5.8%増加の4億 6,311万 6,000円と、年々増加傾向にあります。景気低迷下の現状とはいえ、収納対策本部長を中心にして滞納整理に鋭意努力され、納税者の公平を失しないよう要望を申し上げるところであります。
次に、平成15年度公営企業会計決算審査の意見を申し上げます。
決算の審査は、市長から審査に付されました水道事業会計の決算報告及び財務諸表が当該事業の経営成績並びに財政状態を適正に表示しているか否かについて、会計伝票や関係証拠書類等の照合を行い、諸資料について必要に応じ関係職員に説明を求めました。
また、貯蔵品につきましては、本年3月31日に行った実地棚卸しに立ち会い、現物の確認を行うとともに、例月出納検査を参考として審査を行いました。
その結果、決算報告書及び財務諸表は、地方公営企業関連関係法令等に準拠して制作されており、経営成績及び財務状態を適正に表示し、計数についても正確で正当なものと認めました。
次に、経営状況でございますが、収益的収支は、事業収益で8億 3,370万 4,998円に対し事業費用は7億 3,796万 201円で 9,574万 4,797円の純利益が生じており、これに前年度繰越利益剰余金 1,716万 6,555円を加えた当年度未処分利益剰余金は1億 1,291万 1,352円となっております。
資本的収支については、収入額1億 5,167万 7,894円に対し支出額3億 8,611万 9,460円で、差し引き2億 3,444万 1,566円の不足額となっておりますが、その不足額については、当年度損益勘定留保資金、減債積立金、建設改良積立金及び消費税資本的収支調整額により、すべて補てんをされております。
なお、その他の内容については、決算意見書に記載のとおりであります。
当年度は、前年度も実施されました老朽石綿セメント管の布設がえ更新や下水道・道路改良事業に伴う排水管布設、布設がえ、そして有収率の向上を図るため、老朽管の布設がえ、漏水調査、補修を並行して行っており、その結果、有収率については81.2%と前年度より 0.1ポイント向上しております。取水源が遠く、給水原価が非常に高くなるという不利な条件下にある当市にとりまして、有収率が前年度より増加したということは企業努力のあらわれと心から敬意を表したいと思います。
一方、水道料金の未収金につきましては3,472万 9,000円で前年度に比べ 9.6%、不納欠損処分額については71万 7,000円で前年度に比較し68.1%、それぞれ減少しており、評価すべき点であると思います。未収要因としては、依然行方不明者等が多いことから、徹底した使用者管理対策や督促・徴収をさらに強化するなど、引き続き努力されるよう望むものであります。
長期景気低迷による自治体の行政運営は厳しさを増す中で水道事業会計における当年度の純利益が 9,574万 5,000円と黒字決算となったことは、努力の成果と思われます。今後とも劣化設備の改修、有害物質の河川流出への対応、また平成19年度より予定されております綱木川ダムからの受水による支出の増加など、厳しい状況が予測されます。つきましては、将来の水需要を的確に見きわめながら、「地方公営企業法の経営の基本原則」である企業の経済性を発揮し、健全財政を維持しつつ、「安全で安心な水の安定供給」を大原則とし、公共の福祉を増進するために、さらに創意を尽くされるよう御要望を申し上げます。
以上、事業会計決算審査の意見といたします。
これをもって監査委員の監査の報告とさせていただきます。どうもありがとうございました。
○議長  多勢監査委員の報告が終わりました。
 お諮りいたします。決算についての質疑は決算特別委員会で行うこととし、この際、質疑を省略いたしたいと思いますが、これに御異議ございませんか。
(「異議なし」の声あり)
○議長  御異議なしと認めます。よって、この際、質疑を省略することに決しました。

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 日程第28 決算特別委員会の設置について
○議長  日程第28 決算特別委員会の設置を議題といたします。
お諮りいたします。認第1号から認第10号まで決算認定議案10件を審査するため、議長及び議会選出監査委員を除く全員をもって構成する決算特別委員会を設置いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
(「異議なし」の声あり)
○議長  御異議なしと認めます。よって、議長及び議会選出監査委員を除く全員をもって構成する決算特別委員会を設置することに決しました。
 認第1号から認第10号まで決算認定10議案は、ただいま設置いたしました決算特別委員会に付託いたします。
なお、決算特別委員会は、日程に従い委員会を開催し、審査を願います。 №125  ~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 日程第29 請願の付託
○議長  日程第29 請願の付託であります。
本定例会において受理いたしました請願は3件であります。別紙請願付託表のとおり所管の常任委員会に付託いたします。 №126 №127 №128 №129 №130  ~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 日程第30 議員派遣の件について
○議長  日程第30 議員派遣の件についてを議題といたします。
平成16年度の議員派遣につきましては、お手元に配付しております議員派遣の件のとおり決するに御異議ございませんか。
(「異議なし」の声あり)
○議長  御異議なしと認めます。よって、お手元に配付しております議員派遣の件のとおり決しました。 №131 №132  ~~~~~~~~~~~~~~~~~~
       散      会
○議長  以上をもちまして本日の日程はすべて終了いたしました。
 本日はこれにて散会いたします。
 御起立願います。
 御苦労さまでした。
   午前10時45分  散  会