漆 山 鏗 一 議員 質 問
○議長  最初に、7番漆山鏗一議員。
 〔7番 漆山鏗一議員 登壇〕
○漆山鏗一議員  おはようございます。
 7番漆山鏗一であります。
 ことしの台風は本土上陸数年間七つということで、記録更新と新聞は伝えており、我が南陽市に被害のないことを心から願うものであります。
 それでは、通告してあります3点について質問させていただきます。
 初めに、東北中央自動車道についてですが、所用で福島、仙台あるいは東京などに出かける際、高速道に乗るまでにかなりの時間を費やし、その都度、不便を感じております。
 東北自動車道福島~米沢間は新直轄方式での工事が決定され、一部工事が開始されておりますが、現在までの工事の進捗状況と今後の見通しについてお尋ねするものであります。
 また、仮称米沢インターチェンジ~米沢北間についても、知り得る限りで結構でありますので、お答えをいただければと思います。
 次に、国道13号川樋~元中山間についてであります。
 南陽~上山間は、迂回路もなく、道幅も狭く、昨今の交通量の激増により恒常的に交通渋滞地域になっておりますのは衆目の一致するところであります。
 また、一たん事故等が発生した場合、長時間の渋滞を余儀なくされますし、ことし2月4日の夕方、5時40分ごろでございますけれども、中川中学校の6名もの生徒が車にはねられるという大変痛ましい事故が発生したことは記憶に新しいところであります。
川樋~元中山間隘路解消は喫緊の課題であります。最近、盛り土工事等が進んでいるように見受けられるのでありますが、岩部山トンネル工事も含めて、現在の進捗状況と完成見通しをお聞きするものであります。
3点目は、新潟山形南部連絡道路についてであります。
13号から中ノ目また高梨地区において盛り土工事が進められておりますが、宮内地区の 113号から和泉町さらに農免道に入り驀進する県外ナンバーの大型車やトレーラーの隊列を見るにつけ、新潟山形南部連絡道路の一日も早い完成を期待するものでありますが、進捗状況と見通しについてお尋ねするものであります。
沖郷地区の説明会では、13号から高梨までの区間は18年度に供用開始予定という説明があったと聞きましたが、おくれていないのかどうかお聞きいたします。
以上3点の質問を申し上げ、安全・安心に直接かかわりのある件でありますので、よろしく御答弁賜りますようお願いを申し上げます。
○議長  ただいまの7番漆山鏗一議員の一般質問に対して答弁を求めます。
 市長。
 〔荒井幸昭市長 登壇〕
○市長  おはようございます。御苦労さまでございます。
 7番漆山議員の御質問にお答え申し上げます。
 初めに、東北中央自動車道福島~米沢間の建設の進捗状況と完成の見通しについて申し上げたいと思います。
 ただ、これはあくまでも現在の時点で我々が知り得る範囲であり、市が携わる工事ではありませんので、その点を御理解いただきながら答弁をさせていただきたいと思います。
 東北中央自動車道福島~米沢間につきましては、平成10年12月に施行命令が出され、日本道路公団において事業に着手しておりましたが、
昨年度に国及び都道府県が費用を負担し整備する議員御指摘の新直轄方式に切りかわりまして、現在、国から日本道路公団に委託し、用地調査や工事が進められておるところでございます。
進捗状況等につきましては、福島~米沢間 
28キロメートルのうち、県境から米沢市までの11.5キロメートル区間の用地買収が8割程度進んでいるほか、工事用道路の整備が昨年度までに完了し、今年度は橋梁工事などに着手しているとお聞きしております。
 なお、米沢北間も同時に完成するというふうにお聞きいたしております。
 完成見通しにつきましては、新直轄方式では15年以内に整備するとされておりますが、我々は一日も早い完成に向けて要望活動を行っておるところでございますので、今後も行政もそして議会も市民の皆さんも一体となった要望活動に取り組まれるようお願いを申し上げたいと存じます。
次に、一般国道13号上山バイパス川樋~元中山間、いわゆる中川バイパス事業の進捗状況と見通しについてでございますが、御承知のとおり、当該区間は幅員が狭隘であることから慢性的な交通渋滞を引き起こしており、沿線の交通環境は極めて劣悪であります。特に、迂回路がないために、一たび交通事故等が発生すれば大渋滞となりまして、市民生活にも重大な支障を来しております。
このため、これまで市議会初め地元同盟会との連携を図りながら国土交通省を初め各関係機関に対する要望活動を強化してまいりました。おかげさまでそのかいもありまして、昨年4月に川樋~元中山間3キロメートル区間が上山バイパスの延伸工区「中川工区」として追加承認され、現在、家屋等の補償物件調査が順調に進められておりますが、年度内には一部区間の用地買収に着手される見通しであるというふうにお聞きをいたしておるところでございます。
次に、新潟山形南部連絡道路についてでございますが、まず最初に、おくれていないかという御指摘がありましたが、予想以上に、計画以上に、現況では用地測量、買収が進んでおるということを申し上げたいと思います。
本路線は新潟県荒川町から本県高畠町を結ぶ延長約80キロメートルの道路でありまして、平成6年12月に地域高規格道路の計画路線として指定を受けて以来、国土交通省を初めとする各関係機関の御支援、御理解のもとに着実に整備が進められてまいりました。
このうち本市を東西に横断する国道「 113号赤湯バイパス」 7.2キロメートル区間については、当該計画路線の中で最も早い平成7年度に着手していただきまして、昨年11月30日には高畠町深沼から鍋田地内国道13号までの延長 1.2キロメートル区間が暫定2車線で供用開始されたところであります。
現在は梨郷地内までの用地買収と盛り土工事などが順調に進められておりますが、今後の開通目標としては、平成19年度に高梨地内県道南陽川西線交差点まで、翌平成20年度には梨郷地内までの全線を暫定2車線で供用することを目指して、鋭意取り組んでいただいておるところでございます。
以上申し上げました3路線につきましては、議員も御指摘のとおり、本市産業経済のさらなる発展を期す上でなくてはならない重要な幹線道路であることから、今後も各関係団体と連携を図りながら早期完成に向けた要望活動を展開してまいりたいと思いますので、議員各位のさらなる御協力をお願い申し上げまして、答弁といたします。以上です。
○議長  それでは、再質問に入ります。
7番漆山鏗一議員。
○漆山鏗一議員  御答弁に感謝申し上げます。
 米沢南陽道路でありますけれども、当初の通行量の予定が1日 2,000台だったと聞いております。ところが、あけてみましたらば、平成 
10年度は1日 2,400台強、それから12年度は 
2,500台強、15年度に至りましては 2,700台を超えているというような大幅な通行量の増大になっているということです。これは資料にも出ております。
東北中央自動車道の完成は、山形県民のみならず、「おいしい山形」に来られる県外のお客様を誘客する観点からも、やっぱり急がなければならないと考えております。
高速道については、山形県は、特に我が置賜でありますけれども、何となく置いてきぼりにされてきたような感がするわけであります。東北で一番交通の便の悪いところだというような感じも否めないというような気がいたします。お隣の福島県は2本の高速道路、岩手県も2本、宮城県も2本あります。新潟県に至っては3本から4本の高速道路が整備されて、地域経済に大きな貢献をもたらしているわけであります。東北の袋小路、今ではこの置賜ではないかというふうに、被害者意識ではありませんが、そのように思いますので、完成に向けて、さらなる御努力に期待するものでございます。
 また、赤湯バイパスでありますけれども、夕方から夜間にかけて、和泉町から中央花公園付近、体育館のところでありますけれども、大型車の轟音と地響きに恐怖すら覚えるのであります。体育館を利用されている小中学生を初め、市民の方々の、そして沿線住民の方々の不安を解消するためにも、完成を急いでいただきたいと思います。
 再質問はありませんので、ずっと続きます。要望でございますので。
 赤湯バイパスの高梨中ノ目線でありますが、高梨地区の赤湯バイパス関連の市道整備で4軒ほど移転交渉をし、当局の説明を受け、移転の準備をしていたのが、当初の予定が変更になって、移転準備をしていた方に迷惑をかけてしまったというお話を聞きました。やはり、道路整備は地元の協力なしにできるはずがないわけでありますから、しっかりした見通しを立てて、地元に迷惑のかからない形で進めていただくことを強く御要望申し上げます。
 道路は、都市と都市、エリアとエリアを結んで、地区と地区を結ぶ重要なものと認識しております。ある本を読みましたら、「これからの時代は、住民がみずからの住む土地あるいは自治体を選ぶ時代が来る」とありました。働くならここ、子育てはここで、あるいは老後はここでというふうに、自治体を選ぶ時代が間もなく来るというふうにございました。道路整備も含めて、便利で、安全で、安心で、潤いがあり、教養の高い、文化の香りが漂う我が南陽市に近隣の町村から移り住む方のふえることを心から念じ、私の再質問といたします。コメントがありましたら、お願いいたします。
○議長  ただいまの7番漆山議員の御要望でありますが、あえて当局側からお答えすることございますか。ある人は挙手を願います。
 特にお答えがないようですが、いいですか。
○漆山鏗一議員  それでは、強く御要望を申し上げ、私の質問を終わります。ありがとうございました。
○議長  御苦労さまでした。