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   五十嵐   諒 議員 質 問
○議長  次に、19番五十嵐 諒議員の一般質問に入りますが、五十嵐議員より質問通告事項について一部訂正の申し出がありました。質問表1項の1、「2006年度」というものを「2008年度」に訂正したい旨の申し出でございますので、御報告をいたします。
それでは、五十嵐議員の一般質問に入ります。
 19番五十嵐 諒議員。
〔19番 五十嵐 諒議員 登壇〕
○五十嵐 諒議員  4人目に質問いたします、19番五十嵐 諒であります。
私からは、既に通告してあります2点について、質問並びに政策への活用について提言させていただきたいと考えます。
 1点目の中国南陽市との友好都市問題についてであります。
 去る11月28日、南陽市卓球協会主催による、中国南陽市外事弁公室副主任キ・セイさんを迎えての歓迎会がありました。ごあいさつの中で、来年2006年度は両南陽市の友好都市締結20周年に当たるので、文化的・経済的交流をさらに発展できるよう希望する旨の発言がありました。荒井市長も同様の歓迎のごあいさつで述べられましたが、前大竹市長が団長となり、中国南陽市と友好都市締結をしましたのは1988年10月6日ですので、正しくは3年後の2008年度が20周年に当たるのではと思います。
中国南陽市との行政間の交流は、1997年の第8次南陽市の訪中を最後に、さまざまなことが重なり、中断をしてまいりました。この間、南陽市卓球協会が交流卓球大会などを通し、民間の立場からの交流を重ね、その橋渡し役をも担っていただいたことは大変貴重であったと思います。
既に日本は60%に近い経済貿易が中国を中心とするアジア諸国に変化してきているとき、隣国である中国南陽市との交流発展を検討し促進すべきではないかと考えます。
そこで、2008年度は友好都市締結20周年を迎えますが、行政としての基本的な方針をどのように考えておられるのか。
また、未来に向けた交流発展をどう考えておられますか。
2点目に、21世紀は地球環境と水の問題と言われております。こうした観点から、行政として、EM、いわゆる有用性微生物群の政策的活用について提言をしてみたいと思います。
 このEMは、琉球大学教授、農学博士比嘉照夫先生によって生まれた、自然界の蘇生型微生物であります。11月12日には南陽市えくぼプラザにて大変画期的な貴重な講演をなされました。既に南陽市民の皆さんも15年前から「EMボカシ」として生ごみの堆肥化として、行政もバケツへの補助を出しております。昨今、EM技術は、農業、環境、医療、工業にまで活用技術が広がり、ここ20年間で世界 130カ国に広がってきていると言われております。
私の提言する5項目の課題は、議会議員としての政務調査費による調査結果と、全国のあらゆる事例と客観的事実に基づくものであります。地球環境の蘇生と財政難にある地方自治体にとって行政のコスト削減を図るという二つの側面からも、行政のあらゆる分野でEM活用について勉強し調査研究をしてみる価値は十分にあるものと思って提案いたすものであります。
 特に、次の5項目についてであります。
 一つに、南陽市の自然環境の目玉でもある白竜湖をよみがえらせるためのEMの活用であります。本年7月、山形県と南陽市の共同事業として、地元のボランティア団体からの協力を得て、白竜湖に「植栽いかだ」3枚設置をし水質調査をしている状況にありますが、ヘドロまでなくすことは不可能と思われます。自然環境を壊すことなくヘドロ化した湖を解決できる方法はEM以外にはないと比嘉先生は現地視察でも講演会においても話されました。
 一例を挙げれば、平成15年度より大阪市漁業協同組合が行った、淀川河口と道頓堀川にEM活性液とEMだんごを大量に投入した結果、ヘドロも悪臭もなくなり、大腸菌も問題なく浄化された結果が出され、NHK総合テレビ「元気列島」で取り上げられ、全国放送されております。
 東北では、青森県の漁業協同組合が海と湖の浄化にEMを活用し、豊かな漁場を復活させている事実があります。
 全国の事例からしても、白竜湖にも十分適用できるものではないかと考えるわけです。調査研究すべき課題と思います。
 二つに、市民プール、学校プールへの活用であります。ひと夏のプール利用が過ぎ再利用するまでの間に悪性微生物がふえ、ヘドロと汚れがこびりついて、洗剤を使って掃除をしなければなりません。EM活性液を活用すれば、洗剤も要らなく、掃除も早く、子供たちにEM活性液をつくらせることにより環境学習にもなります。また、プールから流れた水は、川や海を浄化することになります。新潟市木崎小学校や村上市岩船小学校など全国に広がってきつつありますので、調査研究すべき課題ではないかと考えます。
 三つに、松くい虫から大切な松を守るための活用であります。これは、南陽市の講演会で比嘉先生が画期的な報告をなされました。EM活性液とスーパーセラミックスでもって、松くい虫から大事な松を守ることができる。もし松の木にせんちゅうが入っても、30%以上生きていれば元気な松によみがえらせることができる。かかるコストも極めて安いことであります。事実として、岩手県平泉の毛越寺の立派な松13本にせんちゅうが入り、倒す前にこの方法で試してみたところ、見事に13本がよみがえり、現在は1本にもせんちゅうなどの松くい虫が入っていないとのことであります。小高い山などは空中散布もできるとのことです。費用コストも、高い注射液と比較し数段の安さでできるわけですから、検討すべきものと思います。
マツタケ山として愛されてきた蒲生田山や梨郷の山など、このままですと松の木は全滅の危機にあります。公園の大切な松を守っていく必要があります。16年度決算では松くい虫伐倒駆除に 1,152万 7,950円をかけておりますが、大幅に減額することができるばかりか、マツタケ山と美しい景観を守っていくことができれば、すばらしいことではないでしょうか。調査研究すべき課題と思います。
四つに、台所から川や側溝をきれいにするための活用についてであります。EMの最大の特徴は、だれしもがEMを簡単にふやして利用できるということです。原液1リットルで 800から 1,000リットルにふやすことができます。特に、台所からお米を洗うときEM活性液を少し入れて一緒に洗い、米汁を排水口に流すことだけで、家庭の配管も側溝も川もきれいになり、夏に側溝から出る悪臭もなくなります。また、下水道処理場にもよい影響を与えます。下水道処理場として活用すれば、高分子凝集剤や電気代が半額になることが青森県十和田市十和田地区食肉処理事務組合での活用例が示しております。市民みんなでよい環境をつくるためにも、調査研究すべき課題と思います。
 五つに、畜産から出る悪臭除去と地産地消推進への活用についてであります。
 畜産農家の方々は、法律の改正により堆肥場設置が義務づけられ、設備へのコストと、また悪臭への苦情も寄せられ、畜産業を続けていくことが困難になってきている方がふえてきている実情にあります。夏になると、悪臭の苦情は行政に寄せられるのが実情です。しかし、安全で安心できる日本の畜産業の繁栄と地産地消をより発展させていくためにも、地域住民と共存共栄できる畜産業づくりが大切であります。EMは、このことを実現できることを確信できます。
青森県で非常に広がっておりますので、去る11月26日、EM導入7年になる青森県十和田市の川村養豚場に行って視察をしてまいりました。養豚場は、繁殖豚 1,000頭、肉豚1万頭を飼育しておりましたが、畜舎の外も中もつぶさに視察させていただきましたが、悪臭は全くないことには驚きました。EMを散布するなど、その飼育技術の高さで健康な豚を育てられる。また、EMはコストが安く、培養ができ、養豚経営も十分にできるとのことであります。南陽市の畜産農家の地産地消に役立つのではないかと考えます。
 現在、11月より川樋の養豚農家で実行している段階にありますので、よい結果になればと考えております。ぜひ、調査研究すべき課題と考えます。
最後に、私は5項目に絞って提起いたしました。実行していくならば、間違いなく行政コスト削減につながるものであります。そうした意味で、私はEMに関する職員研修会をしてみてはいかがかと考えます。
 以上のことを申し上げ、市長及び関係課長よりの御答弁をお願いをし、私の質問といたします。
○議長  それでは、ただいまの一般質問に対し答弁を求めます。
 市長。
 〔荒井幸昭市長 登壇〕
○市長  19番五十嵐議員の御質問にお答え申し上げます。
中国南陽市との友好都市問題についての1点目、友好都市締結20周年の基本的方針についてでございますが、中国南陽市とは昭和63年10月6日に友好都市を締結いたしまして、相互訪問を初め研修生の受け入れなど広範な友好交流事業を展開し、日中友好、親善交流に努めてきたところでありまして、平成20年に20周年を迎えるわけでございます。
本年の11月末に卓球協会の主催で開催された、中国南陽市の研修生であり、現在中国南陽市人民政府外事弁公室副主任のキ・セイ先生をお迎えした歓迎交流会に議長とともに御招待を受け、五十嵐議員も出席をいただいておりましたので、先ほどのあいさつのとおりだと思います。キ・セイ先生は、これからも両市の友好都市の窓口役として御活躍されることを御期待しながら、親交を深めさせていただいたところであります。今後とも両市の友好関係については良好に維持してまいりたいと存じております。
最近の両市の正式な協議は、平成13年度の友好協議で相互に確認いたしました、技術研修生の受け入れ、国際的な体育交流の機会をとらえた文化・体育交流の継続という2点でございます。
特に、行政主導から民間主導へ視点を移しながら、息の長い友好交流に努めてまいりたいと存じておりますので、御理解をいただきたいと存じます。
次に、行政としてEMの政策的活用については、助役に答弁をいたさせますので、御理解をいただきたいと思います。以上です。
○議長  それでは、助役。
 〔大場忠夫助役 登壇〕
○助役  5項目について御提案いただきましたけれども、私もかつて保健環境課長という立場で、こういった本も読ませていただきましたし、いろいろ勉強させていただきました。今ちょっと忘れたこともあるんですけれども。
 行政で一つのものを使用する場合、これは地方自治法なり施行令並びに市でいえば契約規則、その他のものがございます。縛りがあります。ですから、一つのものを随契的にできる場合は、原則としては特許権のあるものとか、これは決まりきっているんです。ですから、有用微生物の利用については、今五十嵐議員が言うものだけではございません。この近辺でも違う名称でこういった活動をなさっているものもございます。そういった面で、一つのものだけを取り上げてするということについては、行政経費、いわゆる税金を使ってやることについては、難しい部分がございます。
 なお、これらの提案については提案として、今後調査研究すべき内容だろうというふうには思ってございます。
 それから、もう1点ですけれども、これ議員も承知しているんですけれども、かつて私そういった立場のときに、えくぼプラザで、この有用微生物の研修会がございました。そのときに行政関係者の方から、これは実は、こういったメリットをそろえているんですけれども、今も多分そうだと思いますけれども、関係機関、行政機関では、このことを認定していないんです。多分、今もそうだと思います。
 それから、長年使った場合にどうだろうと。私もこの菌を使わせていただいてごみ処理等をしましたから、畑の土も変わってくるということは承知しております。ただ、ある人に言わせると、有用微生物を長年そこに使った場合にどう変わってくるのかと。短期的でなくて中・長期的に考えた場合にどうだろうかという問題もあるというようなこともございます。
 もう一つは、調査研究することはいいんです、
それから民間で大いにお使いいただくことは結構なんですけれども、行政でする場合には、これは研究機関じゃないんですから、税金を使えば当然結果を出さなければいけないという部分がありますので、できればぜひ、これまでもなさってきたように、民間なり、あるいは特定の方々、あるいはボランティアとして、そういった運動を起こしていただければ、検証することが可能ではないかというふうなことを考えてございます。
 それから、EMに関する職員研修会の開催についてということでございますけれども、かつて「ボカシづくり」をした、皆さん参加したわけではないんですけれども、ボカシづくりをあの車庫前で、研修といいますか、そんなことも今思い浮かべておりますけれども、先ほど申し上げたような理由で、一つのものを職員研修として取り組むことがどうなのかということを考えれば、現時点では研修会を開催する考えはございません。以上でございます。
○議長  再質問に入ります。
 19番五十嵐 諒議員。
○五十嵐 諒議員 私は関係課長の答弁を求めている点もありますので、今、助役の方からお話しあったんですが、関係課長にもお聞きしたい点があります。
 助役からもお話しあったんですが、私たちはやってもう15年になりますが、その後20年経過してすごく進化をしているわけです、活用の仕方が、物すごく大きく進化しています。行政の方でまだやっているところがないというお話しあったんですが、行政のレベルでやっているところもあります。県段階でもあります。(「行政機関で認証、このものはこうですよという認証がないということです」の声あり)認証という問題では、そういうことでなくて、あくまでも微生物はだれが使ってもいいわけであります。個人的なものではないわけです。だれしもが利用してもいいということで、当然のことであります。
もう1点の中国南陽市の方から再質問させていただきますが、市長の方から、今後は行政主導でなく民間主導でやっていきたいという考え方を出しました。それはそれとしても、行政が何らかの形でもう少し交流の中に組み込んでいく必要があるんじゃないかと私は思います。ただ民間主導だけで、それでいいのかと思いますので。じゃあすべて行政主導でということでなく、もう少し行政も何らかの形で促進の進め方を検討してみてもいい問題じゃないのかなと思いますから、その辺、20周年もちょうど2008年度で来るわけでありますから、そのときも行政側は関係しないで民間だけでやってくださいということには私はならないのじゃないかと思いますので、再度その辺について御答弁いただければと思います。
2点目のEMの活用の関係でありますが、私が今言った点は、行政コストがかからない、そして環境にもやさしい、こうなれば、行政としてもそれを何らかの形で検討したり、いろいろなことを調査研究して活用していくということもあっていいわけですね。それが反対であれば、する必要はない問題であります。行政コストがかかってしようがないなら、こんなことはやる必要はないわけであります。
 そうしたときに、例えば白竜湖関係の問題を考えますと、あそこのヘドロ、どうやって解決できるのだろうかと。どこかに運ぶという形になれば莫大なお金がかかるんじゃないかと思います。例として、愛媛県の今治城の堀をやった経過があります。これで全部データが出ているんですが、ヘドロ処分、1立方メートル大体1万円に換算すると、全部運搬して運ぶとなれば1億 2,000万円かかっただろうというふうに書いてあるんです。ところが、EMを使って今治城の堀を約2年以上かかってやったんですが、約20分の1の 680万円で終わったと、こういうデータがちゃんと出ているんです。全部科学的なデータも皆載ってあります。後で資料が必要だったらば私おあげしますけれども。
そういうことを考えますと、今の白竜湖、そのままの自然の姿で、全然ヘドロを持っていくとかなんかもしないで、極めて安い料金で、ボランティアの力をかりれば、できるということになります。EMだんごというものをどんどん入れてやることと活性液だけでできるんですが。これは今は説明しませんけれども、そういったことができるそうです。やっぱり私はそういったことを積極的に考えてみる必要があるんじゃないかなと思います。
 例えば、旧出雲市の神在湖という湖をそれでやったんです。これは、旧出雲市の女性の環境保全課長が取り組んだことなんです。本当にきれいに、ボランティアの協力で、4万個のEMだんごとEM活性液を相当入れてやったようでありますけれども。こういった形もちゃんと載ってありますので。
 やっぱり、白竜湖、非常に大事だと思います。南陽市の目玉でもあるし、観光とも結びつきますし、赤湯の温泉旅館との非常に大事なかかわりが出てくる。あそこがきれいになれば、観光者も、もう一度昔を取り戻すことができるんじゃないかなと思うんです。そういった意味で私は考えるべきじゃないかと思いますので、担当課長の企画財政課長としてどういうふうにお考えになっているかお聞きします。
 あと、市民プール、学校プールの関係でも私お話ししましたので、これについても、もし学校教育課長のところでお考えあれば、具体的に御答弁お願いしたいと思います。
 さらに、松くい虫の問題、お話ししたように、平泉の毛越寺でそういう結果が出たという段階です。私も、この前、双松公園の松の木11本に試しにさせてほしいということでしてみたんですが、そんなこともありましたけれども、これがもしこういう形でできるならば、すごいなと思いますけれども。私、ちょっと農林課の方で例えば 100本くらい、金額にして一、二万円調査費をつけて 100本くらいやってみたらいいんじゃないかと思うんです。一、二万円あれば 100本ぐらいできます、この方法でしますと。そうすると、結果が例えば1年後に出てくるわけです。もしそれがちゃんと出てきたならば、これはすばらしいことになるんじゃないですか、南陽市の松を守っていくことにつながっていくわけですから。まずやってみるということを私は申し上げてみたい、こういうふうに思います。
 伐倒駆除に 1,152万円もかけているわけですから、これ減っていくわけです、もしそういう形が出てくれば。もっともっと減額していきます。行政コスト、そんなむだなものに使うことなくなってきますから、私は検討していただきたいものだなという思いで、農林課長からの御答弁をお願いしたい。
なお、畜産の悪臭問題の関係については、今川樋の農家の方が実際やっていますから、この結果が6カ月ぐらいあれば出てくると思います。そうすると私は行政としても自信を持っていろいろな農家の方に示すことができるんじゃないかなと思いますので。そういった意味で、私は、しっかり農林課としても調査研究していただきたいなという要望です、ここは。
あと、台所からの活用の関係では、市民生活課長に御質問しておきますが、EMの活性液のつくり方さえ、例えばボランティア団体、いろいろな団体にやらせる講習会などを企画してやっていけば、織機川なり吉野川なりがきれいになることにつながっていけば、とてもいいことじゃないかと思うんです。
 そういった講習会などの企画を、何も市の職員だけがやるのではなくて、いろいろな団体の力をかりてやることを考えてみていいと思いますので、御答弁をお願いしておきたいと思います。
 あと、下水道の処理場の問題、これもつながります。先ほど私も一般質問の中で項目に申し上げましたけれども、これもまた行政コストを下げることができるわけです。例えば大橋地区の農業集落排水の下水場がありますけれども、こういったところについて、光熱水費なり修繕委託料というものも少し下げることができる結果につながれば、私は行政コストもまた下げることができるものにつながっていくんじゃないかなと感じますので、その辺についてぜひ下水道課としての調査研究もやっていただきたい、こう思っているわけです。
 なお、職員のEMの研修の関係については、する考えがないという御答弁でありました。私は、それでは非常に消極的な考え方だと思います。行政コストが下がっていくものにつながっていくことについて、何人かの職員でも勉強する人について、やってもらうということが大事なんじゃないですか。私は全員の職員にしろとは一つも言っていません。何人か、そういうものを考えていきたいという人について、そういうものをどんどん行政としても前向きに考えて、そして行政コストを下げられるものにつながっていくならば、これは何が悪いことなんですか。私は、そういう前向きな方向で考えられないのかと思いますが。もう1度、その辺について御答弁いただきたいと思います。
○議長  それでは、順に答弁を求めます。 市長。
○市長  中国南陽市との20周年、民間主導でということは申し上げております。ただ、契約の締結は山形県南陽市と中国南陽市でありますから、この辺はきちっと整理をしながら、民間に「あなたたちやってくださいよ」ということではありません。民間主導の20周年、何かしなければいかんなと。せんだってお話しいただきました、五十嵐議員お聞きになったかどうか、例えば文化交流もやろうと。リ・ケンペイ先生、書道の大家が、南陽で書道展をしたいとか、いろいろな交流、卓球もそうですね、いろいろな交流を通じながら中国南陽と長くやるべきだろうと、こう考えております。相互訪問だけが両市の交流の課題じゃないだろうと、こう思っております。
それから、ちょっと議員EM菌のことで誤解しているんじゃないかと思うのは、白竜湖はヘドロでありません。あれは天然記念物の泥炭層であります。それそのものが天然記念物に指定されておるわけでございますから、いろいろな面で我々行政も苦労しており、総合支庁も、県も、苦労なさっておるわけであります。
 あと、学校のプールにヘドロがつくというお話でありますが、水道水を使っておりますから、プールにヘドロがつくなんていうことは考えられません。こういう正式の議会での御発言ですから、私はそういうことは、学校プールにヘドロがつくということはあり得ないということをはっきりと申し上げておかないと、プールを利用する学童、あるいは地域の方々が不安に思うと思ったから、一言つけ加えさせていただきたいと思います。
○議長  次に、助役。
○助役  研修のあり方でございますけれども、これは行政の施策として職員にこの研修をやりなさいということはしない。自主研修は大いに結構なことですから、これは自主研修の分野だろうと。
 それから、何で私、先ほどから話している根本、私は地方自治法施行令と先ほど言いましたけれども、実は有用微生物については、今議員が言っているEMだけじゃないんです。例えば米沢に行きますと、同じ牧場で、事情で固有名詞言わないようにということだったんですけれども、言った方がわかりやすいかなと、BMW菌というものもございます。これも有用微生物なんです。そういった競合する、いろいろなものがございます。二つだけじゃないんです。まだまだあるんです。その中でEMだけを取り出しては行政としては税金を使ってできないということをお話ししているのでございます。御理解いただきたいと思います。
○議長  よろしいですか。各課長の答弁必要ですか。
 それでは、企画財政課長。
○企画財政課長  基本的には市長も助役も答えておりますので、私からは格別これ以上というものはないわけでございますけれども、何といっても基本的には、やはり行政の認可がないということを行政みずからが率先してやるということは、なかなか大変ではないかなと思います。私、比嘉先生のお話も聞いたんですけれども、行政に持っていくとなかなか進まないというのは、その辺のことが原因になっているのではないかなと思います。したがいまして、民間主導でやって一定の効果などを見せていただければ、また一層の進展があるのではないかなというふうに思っております。以上でございます。
○議長  学校教育課長。
○学校教育課長  五十嵐議員の質問にお答えいたします。
 学校プールの水質検査については、「学校保健法」で各学校に義務づけられている「学校環境衛生の基準」に基づき実施しているところであります。また、現在、学校プールの消毒剤として、この学校環境衛生の基準に基づき、塩素剤をろ過器及びプールに使用しており、遊離残留塩素濃度が基準値内に保たれていれば細菌類の増殖を抑え、ウイルスを含めて、プールで感染する可能性のある病原体に対して消毒効果があることが実験的にも経験的にも確かめられております。
 有用微生物群EMの学校プールへの活用については、今のところ国内の一部の小学校で清掃時の仕事量の緩和のために活用しているというのがありますが、消毒剤としての活用については、先ほどの学校環境衛生の基準の項目にないことから、活用例がございません。
 今後とも、学校プール環境衛生管理については、プールを利用する子供や教師の健康保持に直接影響を及ぼす重要な問題でありますから、環境浄化活動も考慮に入れながら、慎重に勉強させていただきたいと思います。以上です。
○議長  農林課長。
○農林課長  まず、松くい虫への対策でありますが、現在行っているのが、いわゆる伐倒駆除という方法をとっております。被害木を調査いたしまして、切り出して、薬剤を散布して薫蒸する、それでせんちゅうを駆除するという方法をとっております。
 EM菌を使った場合ですと、空中散布が非常に効果的だろうと言われているようであります。空中散布といいますと費用の面で相当かかるのかなというふうな感じもいたしますし、あと薬剤の関係なんですが、国庫補助の対象では薬剤散布を対象にしておりまして、今のところEM菌は薬剤の範疇から外れているという現実がございますので、その辺、御理解願いたいと思っています。
 したがって、個々の松への、今双松公園での実験をなさっているそうでありますが、その辺の動向もあわせて見させていただいて、経過を観察させていただけたらありがたいと思っています。
 あと、悪臭の問題でありますが、私どもも多くの苦情をいただいておりまして、その都度、農家におじゃましたりして対応しております。これによって悪臭が減った場合には、生産者も畜産業者も、それから被害を受けている市民の方にとっても、朗報かと思っております。
 ただ、先ほどもございましたように、他の畜産業者の方でも、地場EM菌とか、その他の有酸菌、それから酵母菌など、既に使っていらっしゃる畜産農家もございますので、総合的な酵母菌に対する対応というスタンスをどうとるか、その経過も見ながら考えさせていただきたいと思います。以上であります。
○議長  市民生活課長。
○市民生活課長 五十嵐議員の、台所から川、側溝をきれいにするということでございますが、関係団体等と話をしながら、また調査研究をしながら進めてまいりたいと存じます。以上でございます。
○議長  下水道課長。
○下水道課長  下水道の方で浄化槽と流域下水道についてでありますが、浄化槽については設置者の管理で微生物菌等を利用して浄化して放流しているわけでございます。また、いずれも法定水質検査を行い放流することに義務づけられておりますので、浄化槽法の排水水質基準をもって河川への放流ということになります。なおより以上の水質保全を求めるものでありますので、今後も環境問題は大切なことであることから、また流域の1市2町の関係もございますので、今後の研究課題とさせていただきたいと思っております。以上でございます。
○議長  ただいま19番五十嵐 諒議員の一般質問中でありますが、ここで暫時休憩をいたします。
再開を2時20分といたします。
  午後2時05分  休  憩
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   午後2時20分  再  開
○議長  再開いたします。
 休憩前に引き続き、19番五十嵐 諒議員の一般質問を続けますが、10番鈴木英昭議員は早退した旨、御報告をいたします。
それでは、一般質問に入ります。
再々質問になります。
 19番五十嵐 諒議員。
○五十嵐 諒議員  御答弁ありがとうございました。
 なかなか初めての、私も新たな提起といいますか、そういう提案の内容になりますので、すぐ簡単に行政側が取り組んで、ぱっぱっとされるという問題ではないことは十分私も承知の上でありますから、一つ一つ、やっぱり調査研究ぐらいは当然できる課題だろうと思います。
 それで、先ほどちょっと市長の方からプールのヘドロという問題があって、私もちょっと言葉、そこを訂正しておきたいと思います。ただ、汚れですね、下につく、どろどろという汚れの問題としてとらえてほしいと、こういうふうに思います。
 1点だけ、白竜湖の問題だけ、もう1度お伺いしておきたいと思います。
 今、春先から菱の草がざあっと物すごい一面になりますね。あの除去の方法が今全然ないと思います。取り除く以外ないですね。この前、比嘉先生が来たとき、現地を見たときに、あれにEMの活性液をざっと流せば、3年間であの草は自然に全部なくなりますと、こういうことであります。もっとも、世界的な学者ですから、これは私は疑う余地ない問題でないかと思います。
 それで、ことし、いかだを組むのに当たって県からたしか30万円くらいの予算が出ていますね。南陽市も赤湯公民館の自主事業からお金をつぎ込んで、総体的に 100万円くらいかかっているようなお話を私は聞いておりますけれども、そういう形でも、あの事業についても一定の予算を組んで行政としてやっているわけです。例えば、今のいかだを組んだやり方で何年したら結果が出るのか、もし出なかった場合にどういう方法を考えるのか、それについてお考えがあればと思います。
そういうことを毎年、例えば来年度も何十万円か予算を組んであの方法でやるのかどうかということについて、もしそうでなく、結果が全然出なかったということになれば、税金のむだ遣いにもつながっていくわけですね。ですから、私はきちっとその辺も含めて、全国のこういう事例が出ていますから、しっかりした調査研究をやってほしいと思います。そういうことを含めて、御答弁お願いします。
○議長  市長。
○市長  税金のむだ遣いどうのこうのじゃなくて、白竜湖を何とかよみがえらせようというのが総合支庁、県のプロジェクトであります。そのために試行錯誤しながら、ことしは藻の除去ということでボランティアの御協力をいただいて三つほどのいかだを浮かべたわけでございます。まだ結果等については報告ございませんが、菱とはまた別問題なんです。菱はやっぱり現況では除去する以外にないというようなことで、総合支庁、県の予算、あるいは市も来年度も予算化しなければならないということで、予算化する方向でおります。
 五十嵐議員の言われるEM菌で菱が全部できるというようなことになれば、それはすばらしい成果があらわれるだろうと思いますが、助役が答弁いたしておるとおり、まだ一つのEM菌に限定して行政ができるかどうかという問題も総合支庁と連携をとりながら研究してみる必要があるのかなと、こんなふうに思います。
 私からは以上です。
○議長  よろしいですか。
 以上で19番五十嵐 諒議員の一般質問は終了いたしました。
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