───────────────────
   午前11時10分  再  開
○議長  再開いたします。
───────────────────
   髙 田 豊 議員 質 問
○議長  次に、8番髙田 豊議員。
 〔8番 髙田 豊議員 登壇〕
○髙田 豊議員  おはようございます。
 8番髙田であります。
私から、既に通告のとおり、荒井市長の3選出馬と、また荒井市長の政治姿勢と市政運営について御質問をいたします。
 平成10年7月に第6代南陽市長として就任以来、前大竹市長の財産を引き継ぎつつ、積み残された数々の懸案を解決し今日に至っていることは評価できるものと思っております。
成果の一端を振り返ってみますと、都市整備面につきましては、赤湯駅前広場の整備、中心市街地活性化として旧ヤマザワ店舗の公共施設転用、旧農協倉庫群の保存活用、そして向山野球場の整備。また、多くの市民から要望のあった斎場建設にも現在着手されております。
道路につきましても、市道蒲生田本線や旭町砂子田線を初め生活道路の整備を中心に、国や県とのパイプを生かし、国道 113号赤湯バイパスや国道13号中川バイパス、主要地方道山形南陽線や県道赤湯停車場線の整備が図られてきております。
さらに、市民福祉の面では、乳幼児保育センターの整備やすくすくサポート事業、乳幼児医療の無料化、学童保育の拡充、特別養護老人ホームの整備など、少子高齢化対策にも充実が図られております。このたびの障害者福祉施設の補助採択についても精力的に取り組んでこられました。
地域経済振興の面では、市単独の融資保証料補完制度の創設や農業での畑地化の促進、果樹の振興にも取り組んでこられました。
観光面においては、本市を舞台とした映画「おにぎり」の撮影支援により、南陽市の名前を全国に売り出すこともできました。
 教育面につきましては、懸案であった赤湯小学校の改築整備が挙げられます。
 このように着実に市勢の発展が図られてきているわけでありますが、今後は地方自治体、特に財政基盤の弱い自治体にとりましては、ますます厳しい行政運営が強いられてくるものと予想されるものであります。
 荒井市長は、市町村合併ではなく自立の道を選択されたわけであります。しかし、これまで以上に行政改革を進め、効果的で効率的な行財政運営を行わなければ、継続して市民の負託にこたえることは困難になってくるものと思われます。
 さて、未解決の課題の一つに、これまで何度か取り上げさせていただきましたが、中学校の統合問題があると思います。中学校の統合の時期はいつごろなのか、そして幾つになるのか、たくさんの方々に聞かれることがあります。市長は「関係者の意見をよく聞いて決めたい」とおっしゃっており、それはまさしくそのとおりなのでありますが、私は、厳しい財政環境の中で、建設費もさることながら、運営に踏み込んで検討する必要があろう、行財政改革の一つとしても位置づけられるのではないかと、このように考えております。
 このような私の意見を申し上げさせていただきましたが、荒井市政のこれまでの成果と今後の課題を踏まえ、来年7月に予定されております第12回南陽市長選挙への出馬に対するお考えについてお尋ねするものであります。ぜひ力強い御答弁を御期待いたします。
さらに、今日までの荒井市長の政治姿勢と今後の財政改革に対するお考えをお尋ねいたします。
次に、平成18年度の予算編成方針について御質問をいたします。
義務教育の国庫負担や生活保護負担をめぐる国対地方の対決に代表されますように、国の三位一体改革がどのように新年度の地方財政計画や地方交付税に影響していくのかわからない段階での予算編成に着手され、大変御苦労されていることと存じます。
長引く不況の中で、地域経済の活性化の先導役として公共事業や公共財産の購入の果たす役割は大きく、どこに重点を置くかによって地域に元気が出たり出なかったりするものだと私は思っております。もちろん私は以前のような右肩上がりの財政規模の拡大に伴う公共事業を要望しているわけではありませんが、豊かな地域社会の建設と市民福祉の向上、そして地域経済の活性化は一体的であり、緊縮財政にあっても重点的な公共投資によって十分その効果が出るものと考えております。要は、市長の予算編成方針を明確にし、将来に展望を示すことにあると私は思っております。
現在、第4次総合計画の後期基本計画を作成中と聞いております。市長の中では、今後5カ年の重要事業は固まりつつあると、このように思っておりますが、その初年度に当たる平成18年度における予算編成方針の重点項目をお聞きし、私の質問を終わります。
○議長  ただいまの一般質問に対して答弁を求めます。
市長。
 〔荒井幸昭市長 登壇〕
○市長  8番髙田議員の御質問にお答え申し上げます。
 初めに、来年の市長選挙への3選出馬についての1点目、7月予定の南陽市長選挙への3選出馬をどう考えているかについてでございますが、私は、平成10年の選挙に立候補したときにも、行政の先頭に立つ市長は情熱・気力・体力、そして市長になれば決断、実行、責任をとるという姿勢がなければ市長は失格だろうと、このように考えておる次第でございます。おかげさまで、情熱・気力・体力も、最近は減量がいい方向にあらわれまして、非常に充実しておりますし、加えて、議会、市民、職員の御理解をいただきながら、行政運営もスムーズに運んでいる状況下にあることを御理解いただけると思います。
 そのようなことから、3選出馬につきましては、市民の皆さんと協働による、「安全で安心なうるおいのあるまち・南陽」のさらなる構築に向け、ただいま議員からお話しありました、中学校の統廃合の問題なり、あるいは芸術文化総合センターなり、あるいは赤湯保育園なり、学童保育なり、宮内地区のまちづくりなり、あるいは赤湯におきましても、いろいろなハード的な課題がまだ残っているものと理解をいたしております。行財政、議員御指摘のとおり、非常に厳しさにはあるわけでありますが、英知を結集しながら、関係する皆さん方と十分に心を通じながら、この難局を乗り切るのも私の大きな責任でなかろうかなと、こんなふうに感じておるところでございます。
前向きに、今申し上げた課題もありますし、これからも平成18年度の予算編成に向けてさらなる努力をしながら、来年の7月には3選に向けて、前向きにとらえながら、皆さん方の御期待にこたえていく必要があるんじゃないかなと、こんなふうに現在では考えてございます。
2点目の今日までの政治姿勢の総括についてでございますが、私は市長に就任して以来、一貫して「市民本位の明るく心豊かで開かれた市政」を政治姿勢のモットーとして市政運営に努めてまいりました。
「市政座談会」や「市長とふれあいの日」を初め、各種団体との会合、あるいは各種行事などを通じまして、市民の皆さんとの交流を図りながら、意見交換を行い、御提言いただいたものを取捨選択しながら、多くの事業を推進してきたところであります。
現在、第4次南陽市総合計画・後期基本計画を策定中でございますが、前期基本計画の達成度調査では、議員御指摘のとおり、おおむね達成されているという結果が出ていることは大変心強く、ありがたく、感謝をいたしておるところでございます。
3点目の今後の行財政運営につきましては、15番殿岡議員の御質問にお答え申し上げたとおりでございますので、御理解を賜りたいと思います。
次に、来年度の予算編成についてでございますが、本市財政においては依然として厳しい景気を反映し税収の伸びは期待できない状況下にありますが、地方交付税についても総務省試算で 2.7%の減額とされております。これは平均値でありますから、恐らくそれを下回るのか、あるいは3%を超すのか、その辺を注視しなければならない、このように見ております。
先ほど申しました、年末の地方財政対策の決着次第では大幅な減少も懸念されるなど、財政環境の厳しさがますます高まっております。しかしながら、協働のまちづくりへの本格移行を目指し、またハードからソフトへの転換をより明確にしながら、第4次総合計画に位置づけられた課題解決を図っていく必要があるわけでございます。そのためには、自主自立、元気な南陽という合併を避けた生き方を選んだわけでありますから、自治体が生き残りをかけて、行政改革大綱、これと一体として進める財政危機のりきり戦略プランを両輪にして、行政サービスを維持向上させていくことに重点を置いて予算編成を行ってまいりたい、このように考えております。
なお、予算の中で義務的経費が三つございますが、人件費は年々減ってございます。私が市長に就任して50数名の職員が減じておりますし、人件費は年々減ってございますが、問題は扶助費です、老人保健を含む扶助費、これが年々億ペースで高騰しておりますから、その辺をどうとらえながらしていくのか。あるいはもう一つ、義務的経費の公債費比率、これなんかも従前の起債返還に積極的に取り組んでおります。そういう意味では、18年度を越えれば、19年度からは公債費比率も若干下げられるのではないかなと、それだけ投資的経費が出てくるのかなと、そんな見方をしておりますが、国の三位一体改革に伴いましてどのように動いていくのか、その辺を厳しく精査しながら18年度以降の予算等についても指針を決めていく必要があるだろう、このように考えておるところでございますので、御理解を賜りたいと存じます。以上でございます。
○議長  再質問に入ります。
8番髙田 豊議員。
○髙田 豊議員  御答弁ありがとうございました。
市長の3選出馬につきましては、はっきりと明言はされてないように思われますが、「前向きに」ということでありますので、出馬ということで御理解してよろしいでしょうか。
また、この3選出馬に当たっての公約の目玉といいますか、そういうところを市長はどのよに考えられているか、御質問をいたします。
また、先ほど質問ということではなくて私の意見として中に入れさせていただいた中学校の統合の問題がございます。私は、経営者的感覚をしっかり持っておられ、政治的感覚もすぐれておられる市長だからこそ、今度の3選出馬におかれましては、そういう部分を目鼻をつけるような形でぜひ私はお願いをしたいなと、このように考えておりますが、市長はどういうふうに思われているか質問いたします。お願いいたします。
○議長  答弁を求めます。
市長。
○市長  3選出馬につきましては、先ほど申し上げたことで御理解をいただけるものと思います。
ただ、市長職でありますから、簡単にやめるということはできないだろうと。行政は継続性がありますし、今一番大変な、しかも大切な時期でありますから、きちっと諸課題を解決しながら次に引き継ぐのが私の責務でなかろうかと、このように考えておる次第でございます。
議員御指摘のとおり、中学校の統廃合の問題なり、あるいは先ほどちょっと触れました総合文化センターの問題なり、あるいは宮内地区でいえば今の文化センター、福祉センターの問題なり、公民館をどうするか、学童保育をどうするかです。あるいは、赤湯地区についてもそうです、学童保育、長岡の公民館でお世話になっております、これをきちっとしなければならないし、赤湯保育園もあのような状況下にありますから、その全面改築も視野に入れながら、年次的に県、国に要望いたしながら、しっかりした形の中で次の4年間をにらんでいく必要があるのかなと、こう思います。
なお、おかげさまで国道13号の隘路解消も21年には中川のトンネルも抜けますし、すべて川口、中山もつなぎ、出るわけであります。21年度には供用開始になる。それから、赤湯バイパスも順調に工事が進んでございまして、平成20年度には南陽地内の梨郷地区までこれも供用開始になりますし、あるいは県道山形南陽線もそんなに長いことかかることなく間違いなく供用できますし、あるいは赤湯停車場線も着々と進んでございますから、来年の選挙に向けて、そういう公約を上げながら、私の支援をしていただいている議員の皆さんなり後援会なり、なおきちっと煮詰めをさせていただきますが、今のところ情熱、気力、体力も衰えることなく精いっぱい頑張っておりますので、来年7月に向けて、さらに研さんを積んで、精進を重ねながら頑張っていきたい、このように申し上げておきたいと思います。以上でございます。
○議長  再々質問に入ります。
8番髙田 豊議員。
○髙田 豊議員  御答弁をいただきました。
中学校の統合問題についてでありますが、やはり市長のうちに、ぜひ目鼻をつけていただきたい。そして、教育委員会から「二つ」ということが13年に出ているわけであります。市長の考えは一つなのかどうなのか私はちょっとわかりませんけれども、山形の一番大きい中学校では生徒数が 858名おられるようであります。現在、南陽市の中学生を全部合わせてみましても 1,000人ちょっとであります。あと数年たてば、山形の一番大きい中学校の数にほぼなっていくのかなというふうにも思いますし、今後行財政改革の一貫として、やっぱりこの中学校統合という問題をしっかりと考えていただきたい。そして、先ほども申し上げましたように、次の3選出馬の折にはぜひ中学校統合という言葉を入れていただきたい、このように御要望申し上げまして、私の質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。
○議長  以上で8番髙田議員の一般質問は終了いたしました。
───────────────────