午前11時15分  再  開
○議長  再開いたします。
 休憩前に引き続き一般質問を行います。
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   遠 藤 栄 吉 議員 質 問
○議長  次に、3番遠藤栄吉議員。
 〔3番 遠藤栄吉議員 登壇〕
○遠藤栄吉議員  おはようございます。
 3番遠藤栄吉であります。
 荒井市長には、就任以来、常に市民の目線に立ち、市民本位の市政運営を政治信条に、安全で安心なうるおいのあるまち構築のため精力的に取り組まれておりますことにまことに敬意と感謝を申し上げ、既に通告しております2項目について質問をいたします。
 21世紀を迎えた平成13年に「安全で安心なうるおいのあるまち南陽」を進めるために、多くの市民参加のもと、南陽市第4次総合計画を策定いたしました。これは、平成10年8月に荒井市長が第6代南陽市長として就任し、3年目の年に策定されたものであります。
基本構想は、市民憲章の理念のもとに、平成13年度を初年度とし平成22年まで10年間の計画を策定し、議決したものであります。
 その中で、今年度まで前期5カ年分を「前期基本計画」と定め、将来の都市像である「安全で安心なうるおいのあるまち南陽」の実現のため62項目の施設や事業を重要事業と位置づけ、これまで着々と進めてこられました。
中でも、平成15年4月に開校いたしました、3年目を迎えた赤湯小学校改築整備事業につきましては、全国から多くの視察が訪れ、子供たちが誇りを持って学ぶことのできる立派な小学校ができ上がりました。
 また、旧宮内農協倉庫群の保存活用事業で整備されました「蔵楽」も昨年オープンし、宮内地区のまちづくりの中心となっているものと思われます。
 さらに、赤湯地区の念願でありました乳幼児保育センターも完成し、宮内の乳幼児センターも含めますと2カ所にセンターの設置が終わりました。また、各地区には児童保育施設も完成し、少子化対策としての一層の充実が図られました。
 また、南陽市の表玄関としての機能充実を図るため、JR赤湯駅前広場の整備も完成し、赤湯停車場線街路事業とあわせますと、赤湯温泉街と一体となったまちづくりを展開しております。
 これらの完了した事業や現在着手している事業を含めますと、前期5年でほぼ目安がついた状態ではなかろうかと思われます。この実力は、まさに民間出身の荒井市長の卓越した政治手腕のたまものではないかと思われます。
 そこで、1点目の質問に入りますが、現在、第4次総合計画の前期5年の施策や事業の点検を行い、後期の基本計画に反映させるべく取り組んでいる時期だと思われます。前期5カ年の総括と、まだ着手されていない事業の今後の見通しについてお尋ねいたします。
 特に、総合文化施設の建設については、今後どのように後期計画に反映するかお聞かせ願います。
 また、旧赤湯小学校の跡地利用をどのように整備するかお尋ねいたします。
 2点目に、老朽化した社会福祉施設の公共施設についてお尋ねいたします。
 市内には老朽化した公共施設が数カ所見受けられますが、日本一安全で安心なまちを目指している本市において、今後どのような対策をとられていくのかお尋ねをいたします。
 例えば、宮内地区内にあります南陽市文化センター、南陽市福祉センターなどは、今後どのようにしていくのかお尋ねいたします。
 以上申し上げましたが、明快なる御答弁を御期待し、私の質問を終わります。
○議長  ただいまの3番遠藤栄吉議員の一般質問に対し答弁を求めます。
 市長。
 〔荒井幸昭市長 登壇〕
○市長  3番遠藤議員の御質問にお答え申し上げます。
 初めに、第4次南陽市総合計画でまだ実行されていない事業の今後の見通しについてでございますが、議員御指摘のとおり、平成13年3月に第4次南陽市総合計画を策定し、今年度までの5年間を前期基本計画として定め、後期分につきましては「前期計画における施策の進捗状況の確認と総合的な点検を行った上で定める」といたしたところであり、5月より具体的な作業を進めております。今年度中に平成22年度までの後期基本計画を策定するため、現在、前期基本計画の達成状況等調査を実施し、進捗状況の確認と点検作業を行っております。
今後の見通しにつきましては、調査結果を見ながら、南陽市振興審議会の御意見や市財政計画なども勘案しながら判断をしてまいりたいと思います。
特に、御指摘の総合文化施設の建設につきましては、平成14年度に「南陽市総合文化施設整備基金」を設置し、建設に向けた準備を始めましたが、その後の三位一体改革などによる厳しい財政事情から、基金の計画的積み上げができない状況が続いております。
特に、この総合文化施設の建設につきましては、当時私が議長でありましたときに議会として請願を採択した経緯がございます。そういう意味では、議会と当局が一体となった建設ないしは別の方法を模索しながら、総合文化的な施設のあり方について再度検討する必要があるのかなと、こう思います。
ただ、新しく総合文化センターをつくるというのは、恐らく30億ないし40億円の巨大な投資が必要になります。議員も御承知のとおり、総合文化センターには一銭の補助も入らないわけでありますから、全部生財源でやる以外にない、このような状況下で果たしてどうなのかなという考えもございます。特に芸術文化協会からは強く要請がありましたが、年間 1,000人規模の入る催し物は余りございません。今回、蔵楽の方が 500人ほど入りますし、あそこはすばらしい音響もあるし照明もありますから、その程度のものはあちらで使っていただき、総合文化センターにつきましては、基本的には独自で建設はかなわないだろうなと、こう見ております。
ではどうするかという課題でありますが、市民文化センターを改築、改装するのか、あるいはほかでやっているように市の総合体育館、ここにある程度の投資をしながら、音響なり、あるいは照明なり、あるいは仮設舞台なんかを設置した方が、より効率的で、駐車場の問題含めてすべてが解決できるかなと、こんな考えを持ってございますが、振興審議会なり、いろいろな方々の御意見を聞きながら、最終的にはきちっとしたものを整理しながら期待にこたえていく責務があるだろう、このように思う次第でございますので、よろしく御理解をお願いしたいと、このように思います。
それから、赤湯小学校の跡地整備につきましては、本来なら不要不急の財産は売り払えというのが私の経営方針でありますが、あそこは従前から老朽化した赤湯保育園、あるいは学童保育も今長岡公民館をお借りしていますから、あそこに建設するのが地域の望みであり、我々もそのような形でこたえていきたいなということであります。
いずれにしても、早い時期にということでありますが、国の事業補助等がございますので、重要事業として議会にも18年度の要望の中に加えさせていただいております。赤湯保育園の全面改築に向けて、あるいは学童保育併設、あるいは将来的に赤湯幼稚園をどうするのかという課題も含めながら、今庁内で教育委員会なり健康福祉課とあわせて調査検討をいたしておるところでございますが、早い時期に県、国から事業の採択をいただきますよう全力を挙げて頑張っていかなければならないというふうに思います。
要は、赤湯小学校の跡地は、今申し上げたような形、あるいは赤中のサブグラウンドとしての利活用、そのような方向で今のところ考えておりますことを報告申し上げ、御理解をいただきたいと思います。
次に、老朽化した公共施設の今後の考え方でございますが、御指摘のとおり、南陽市文化センター、あるいは福祉センターも、設置してからもう40年ほどの年数が経過いたしております。いろいろな補修や修繕を重ねてはいるんですが、それぞれが目的に応じた利用を行っていただいておりますが、老朽化には対処するのも大変難しい課題になってきたなと思っております。
宮内地内には、武道館も近くにありますし、蔵楽もあります。ワトワセンターも市のものになりましたので、そういう施設をあわせて、効率的な管理体制を図る必要があるのかなと、こう思います。
熊野門前町の景観づくりからいけば、文化センターも、あるいは福祉センターも、景観の邪魔をしているというふうにとらえております。どのような形でどうするか、いろいろ検討はしてまいりますが、恐らく取り壊すのが私は一番でなかろうかと。そして、宮内地区のお祭り広場なり、あるいは一部駐車場に供用することも必要なのかなと。
じゃあそのかわり、今文化センターでやられている展示のものとか、あるいは料理なんかやられておりますから、そういうものをどうするかという課題も、あるいは学童保育の課題もあります。そういうものは新たに、武道館の隣に敷地がありますから、あの辺に沖郷につくったような南陽市総合保健センターをつくって、学童保育なり、あるいは料理教室なり、あるいは高齢者の触れ合いの場をつくった方が、むしろすっきりした形で、宮内地区の方々の期待にもこたえられるのかなと、こんなふうに考えておるところでございます。
これからもいろいろな問題点、いろいろな御指摘、各地区からありますが、できるもの、できないものをきちっと整理をさせていただきながら、一つでも多く市民の御期待にこたえるよう、さらなる努力を続けてまいる所存でございますので、御支援と御理解をいただきますようお願い申し上げ、答弁といたします。
○議長  再質問に入ります。
3番遠藤栄吉議員。
○遠藤栄吉議員 どうもありがとうございました。
 今、建物の件では中長期的な御答弁もあったわけですが、市長の任期は来年7月でございます。今の答弁から考えますと、出馬というふうに理解してもよろしいのですか。
 また、赤湯にも老朽化した公共施設があります。旧南陽市立図書館、旧南陽市立赤湯市民体育館、あと先ほど市長が言われました赤湯保育園などがありますが、その辺のところもよろしくお願いいたします。
○議長  答弁を求めます。
 市長。
○市長  議員御指摘のとおり、来年7月29日で任期満了になります。出馬するかどうか、今のところまだ白紙の状況下でありますが、私は市長に最初あるいは2度目出馬するときにも、情熱、気力、体力がなくなれば市長はやめなければならないだろうと、こう思っております。幸い今のところ、減量にも成功しまして、情熱、気力、体力は前々以上に維持向上させていると思いますので、これから後援会を中心に、あるいは今まで推していただきました議員の皆さんとも十二分に相談しながら、来年の選挙に向けて、いろいろな意見を聞きながら頑張っていく必要があるのかなと、こんな思いで今はいるところでございますので、御理解をいただきたい、こう思います。
あと、赤湯地区の旧図書館、これは解体をいたすことにいたしております。ただ、あそこの隣の小体育館は地域で何とか残してくれという強い要望がございますので、あそこは残す予定でしなければならない。その場合、あそこはトイレ等がございませんから、トイレの問題とか多少の負担は出てくると思いますが、わがままな要望には耳を傾けることはできませんが、地域の必要だという意見が多ければ、その意見に沿って、どのような形でできるかを十分に精査しながらやっていく必要があるだろうなと、このように思いますので、御理解を賜りたいと思います。以上でございます。
○議長  それでは、再々質問に入ります。
 3番遠藤栄吉議員。
○遠藤栄吉議員 ただいまの答弁ですと、3選出馬というふうに私は理解しました。
 今までの南陽市の建物は、点でとらえているため、ソフト面で欠点が目立ちます。ぜひ今後は面で考え、市民の皆様を初め観光客の皆様にたくさんの施設や建物を見ていただけるよう、ソフト面にも充実した施設の実現を御要望申し上げ、さらなる南陽市の発展を祈り、私の質問を終わります。
 以上です。ありがとうございました。
○議長  答弁は必要ありませんか。(「はい、要望です」の声あり)
 以上で3番遠藤栄吉議員の質問は終了いたしました。御苦労さまです。
 ここで、暫時休憩をいたします。
 再開を午後1時といたします。
   午前11時35分  休  憩
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