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   佐 藤   明 議員 質 問
○議長  それでは次に、13番佐藤 明議員。
 〔13番 佐藤 明議員 登壇〕
○佐藤 明議員  既に通告してありますアスベスト問題と介護保険の2点について質問をいたします。
 なお、重複の点は御容赦いただきたいと存じます。
 最初に、アスベスト問題について質問いたします。政府は、石綿、いわゆるアスベスト問題に関する関係閣僚会議で、公共施設などへの吹きつけアスベスト使用の実態調査を始め、当面の対応策を決定いたしました。しかし、労働災害の補償を受けずに亡くなられた方々と家族、工場周辺住民の被害への対応を先送りするなど、不十分な中身であります。
 石綿被害が社会問題になりながら、国が抜本的な対策をとらなかったため、底知れない被害を招きました。徹底した実態調査と救済、被害防止の対策が急務となっております。石綿の粉塵を吸い込めば肺がんや中皮腫などを発症することは、早くから知られておったわけであります。
 2議員からもいろいろ指摘ありましたが、南陽市の実態等についてどのような被害と使用状況、さらには今後の対策はどのように考えておられるかお尋ねいたします。
 2点目でありますが、介護保険の問題であります。
 私は、これまで再三再四介護保険等について質問をしてまいりましたが、2点ほど質問をさせていただきます。
 第1点目は、南陽市の第3期介護保険事業計画はどのように進んでおられるか、進捗状況についてお尋ねをいたします。
 2点目は、要支援と要介護1から5まで6段階だったわけでありますが、要介護認定を要支援1と2、要介護1から5の7段階に変える。このことによって、要支援1と2に判定された人は新予防給付の対象とされ、従来の介護サービスが受けられなくなる、このようにお聞きしております。どんな対策を考えておられるか、2点ほどお尋ねをしたいと思います。
 以上であります。
○議長  ただいまの佐藤 明議員の一般質問に対して答弁を求めます。
 市長
 〔荒井幸昭市長 登壇〕
○市長  13番佐藤 明議員の御質問にお答え申し上げます。
 初めに、アスベスト問題についての1点目、南陽市の被害と使用状況の実態でございますが、現時点で健康及び環境に関する被害は確認をされておりません。
また、市有施設の使用状況及び今後の対応につきましては、先ほど漆山議員あるいは橋議員に答弁を申し上げたとおりでございますが、御理解をいただければと思います。
 なお、8カ所の施設のうち、今6カ所が分析調査中であります。その資料は議員各位には御配付申し上げてありますが、これらの結果、クロであれば早急にやっぱり工事をとり行われなければなりません。その際、先ほども申し上げたとおり、国県の補助その他一切ございません。
市の単独予算の中で措置をしていかなければなりませんので、急を要するというようなことで、
できれば臨時議会をお願いしたいというふうに思いますが、金額的にどうなのかはわかりませんので、専決処分も御理解いただきたいということは先ほども申し上げたとおりでございます。
 なお、水道の石綿管につきましては、例外的に多少の補助があるやに報告をいただいております。
 なお、アスベストの件について、市民にどういう対応をするかということでございますが、市報の8月1日号にアスベストに関する市及び県の相談窓口を掲載しておきましたので、今後とも関係機関と連携を図りながら、適切に対応をいたしてまいりたいと、このように考えておる次第でございます。
 次に、介護保険についての1点目、南陽市第3期介護保険事業計画策定の進捗状況についてでございますが、市内関係各層から成る介護保険事業計画策定委員会をことしの7月に立ち上げまして、第1回策定委員会の開催をいただいたところでございます。
 現在は、今回改正のポイントとなっている介護予防事業並びにその中核を担う「地域包括支援センター」について検討をいただいておるところでございます。
 策定委員会につきましては、今後、年度内に3回の開催を予定してございまして、同時に、事務局会の開催並びに実務者レベルによる懇談会等も開催し、来年2月に答申をいただく予定で事務が進められているところでございます。
 2点目の新予防給付のサービスについてでございますが、介護予防の推進につきましては、今後の保険制度運営全体を考えたときに、最も重要なテーマとなってございます。新予防給付については「運動機能の向上」(体全体の筋力、
歩行力等)、それから「栄養改善」あるいは 
「口腔機能の向上」(かむ力とか飲み込む力)ですね。こういうものが中心になりまして、御指摘のとおり訪問介護の家事型サービス等について一部の型が現在のサービスが受けられないものもあるというふうに思います。
 一方で、サービスの押しつけや過度のサービス提供が受給者の機能低下を進めておるとの指摘が行われておるところでございます。
 対象者によっては、家事型サービス等の提供よりも、予防メニューの提供が必要とされる場合も多々出てくるものと思います。
 新予防給付によりまして、より適切に対応される選択肢が広がるという期待をいたしておるところでございます。
 現時点で、新予防給付サービス等の運営基準がまだ示されておりませんので、詳細は不明ではありますが、訪問介護の家事型サービス等につきましては、単身生活者などの生活環境に配慮した基準が示され、真に家事型サービスが有効な対象者については引き続きのサービスが確保なされるものと考えておるところでございますので、今後、市民の皆さん、議員各位のさらなる御指導、御支援をお願いを申し上げ、スムーズに移行できるように頑張っていかなければならない、このように考えておるところでございます。
 以上でございます。
○議長  それでは再質問に入ります。
 佐藤 明議員。
○佐藤 明議員  何点か再質問させていただきます。
 最初にアスベストの問題でありますが、先ほどからお話あるとおりだと思うんですが、先ほど市長は、国・県の予算等が出てきていないというふうなお話であったわけですけれども、単独で市の予算でもって処理などをしなければならないと、このようなお話であるわけですが、基本的には国の責任が大というふうに言わざるを得ないわけですけれども、例えば13市の市長会とか、あるいはその他の自治体等も含めて国や県に対しての予算要望も含めて要望してはどうかなと、このように思っております。その辺、どういうお考えかお尋ねをしたいと思います。
 それから、時間が3週間から1カ月かかるというような御答弁ですけれども、調査の結果を待って、これで終わりということではないと私は思うんですが、公共の施設だけでなくて、一般のそういった関係はどうなっているのか。もし、調査あるいは状況、わかっている範囲で結構ですので、その辺どういうふうにとらえているのかお尋ねしたいと思います。
 それから、介護保険の問題でありますが、10月からいよいよ前倒しで実施されると。本格的には来年の4月からと、このようになっているわけですけれども、私は大事な問題だなと思うのは、つまり、市の計画あるいは国の計画さまざまあろうかと思うんですが、市の計画が一番基本的な計画だと思うんですよ。ですから、各自治体はそれぞれの計画によって進めていくと思うんですが、南陽市で独自にこれがしたいとか、そういうものがあるのか、ないのか、その辺どういうお考えかお尋ねしたいと思います。
○議長  答弁を求めます。
 市長。
○市長  最初のアスベストの件に関して、国の責任だから国の方に予算を要求すべきじゃないかというのが議員の発言の趣旨のようであります。
 市長会でどのような形になるのか、今のところ、前回までアスベストに関しまして国の補助をもらおうというような動きは市長会としては出てございません。今後、どこの13市でもこういう問題が当然出てくるわけでありますから、その辺については意見の交換をしていく必要があるだろうなと、このように現時点では考えておるところでございます。
 それから、一般民間企業なり、一般の私有物にかかわるアスベスト調査、この実態調査というのは、恐らく行われていないんじゃないのかなと。また、やったと、こういうものがあるという報告は市の方ではいただいてございません。あくまでも市は市有施設等につきまして、全面的に調査をしながら、工事をしながら、アスベストの封じ込めに取り組んでおるところでございます。民間の方はわかりません。
 それから介護保険の市独自の施策が重要でないかということでありますが、私は策定委員会に方に入ってございませんので、その辺の経過は担当の健康福祉課長の方から答弁をいたさせたいと思います。私からは以上です。
○議長  長寿医療介護課長。
○長寿医療介護課長  お答え申し上げます。
 先日、第1回の策定委員会を開催いたしまして、現在の介護保険の現況について御説明申し上げたところでございます。
 御質問の市独自の事業についてはどうなのかというようなことでございますが、第2期保険事業計画の中で、紙おむつ支給事業について、市単独事業として実施した経緯がございます。第3期においてはどのような支援策があるのか、この辺も十分委員会の中でお諮りいたしまして、検討してまいりたいと思います。以上でございます。
○議長  再々質問に入ります。
 佐藤 明議員。
○佐藤 明議員  介護保険の問題ですが、いろいろ方針も、国の厚生労働省がいろいろと介護保険等について方針を出しているようでありますが、このたびの新聞報道等によりますと、ボランティアで介護保険料が軽減されると、こういう報道もあるわけですけれども、それは各地方自治体に伝わっているのかどうか。実態は、いろいろ厚生労働省なども、さっきも言ったように一貫しない部分があるのではないかなと。それで、末端の組織である地方自治体、あるいは老健施設等がちょっと事務的な問題も含めて大変苦労しているというふうなお話も聞いているわけですけれども、そういった実態はこの市内ではないのかどうか。もしあったならば、どういう方法で伝えていくのか。
 もう1点でありますが、いろいろ変更あるいは改正になるというふうなことがあるわけですけれども、そういう入所されている方等に連絡が徹底されているのかどうか、その辺の実態、あったらばどのような対応をされているのか、答弁を求めたいと思います。
○議長  土屋長寿医療介護課長。
○長寿医療介護課長  お答え申し上げます。
 第1点目のボランティアの方針によって、保険料が軽減されるというような新聞報道がされたわけでございます。65歳以上の方がいろいろな介護保険に対してのボランティアをすることによって保険料の軽減が図られるというようなことで、新聞報道になっただけで、現段階では末端の方にはまだおりてきておりませんので、詳しい内容については不明でございます。
 第2点目の10月から施設について前倒しでそれぞれ使用料が増額になると、改正されるというようなことでありますが、入所者についてはそれぞれの施設において来週から説明会を開催いたしまして、混乱のないような対策を講じているというようことでお聞きしているところでございます。以上でございます。
○議長  答弁漏れ。佐藤 明議員、質問してください。
○佐藤 明議員  1点だけ。入所者に対しての説明は来週からというようなお話がありますが、
事務的な混乱がないのかどうかというふうなことですが、そういった声も聞こえますので、その辺、連絡を密にしながら対応する必要があるのではないかなと思います。その辺どうですか。
○議長  土屋課長。
○長寿医療介護課長  各施設においての連絡は密にしてございます。事務局段階で担当者とのいろいろな協議を重ね、また、16日に細部の最終打ち合わせを行いまして、混乱のないような状況で進めてまいりたいと思いますので、御理解をお願いしたいと思います。以上でございます。
○議長  以上で3名の一般質問終了いたしました。
 大変御苦労さまでございました。
 以上をもちまして通告されました3名の一般質問はすべて終了いたしました。
 質問された議員、答弁された執行部各位の労をねぎらい、今後の市政運営に生かされるよう心から御期待を申し上げます。

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      散      会
○議長  本日はこれにて散会といたします。
 御起立願います。
 御苦労さまでした。
   午前10時56分  散  会