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板 垣 致江子 議員 質 問
○議長  次に、1番板垣致江子議員。
〔1番 板垣致江子議員 登壇〕
○板垣致江子議員  おはようございます。
  1番板垣致江子でございます。
  さきに通告しております内容について質問させていただきます。
  1点目の市民課に「すぐやる係」の設置のお願いですが、以前テレビや新聞で、松戸市のことだったと思いますが、「すぐやる課」が設置され、市民のために迅速に対応している職員の仕事ぶりが報道され、話題になりました。その報道を見たとき、南陽市にもこんな課があったら、本当にありがたいだろうなと思っておりました。
  私も議員として働かせていただき、5カ月になろうとしています。いろいろな相談やお願いがあったとき、何をどの課に相談し、お願いすべきかわかりませんので、まず市民課にお伺いしました。職員の方に快く対応してもらい、解決していただける問題も多くありますが、やはり、これは担当の課が違いますから、そちらの課に行ってください、これは私どもでは手が出せませんから、何々の方でといったことも多くあります。ああ、そうなんだと納得しながらも、どうしてそんなに別々なんだろうと思いながら、別の課にということになります。
  私の場合はけがをしていたこともあり、市民課の方に担当の方が来てくださり対応していただけることが多かったのですが、一般の市民の方にしてみれば、大変苦になることではないでしょうか。1つのところで相談でき、動いていただけて、経過や結果まで聞くことができる人がいる、そんな市民のための窓口が南陽市にもあってよいのではないでしょうか。
  静岡の島田市にも、平成14年「すぐやる係」が発足し、ことし18年からは「すぐやる課」に昇格したそうですし、世田谷区でも平成15年に設置されたようです。その世田谷区の「私たちは心がけています」という基本理念を読ませていただきます。
  まず、「迅速な対応」として、皆さんから寄せられる相談や要望にできるだけ迅速に対応し、区政のスピードアップを図ります。
  「区民の視点に立った対応」として、まずは現場に駆けつけて、現地の状況を直接確認し、相談者にお話を伺いながら、区民の視点で問題をとらえ、解決策を探ります。
  「責任ある対応」として、問題の先送りやたらい回しはしません。相談者には対応結果や経過報告をします。関係機関に取り次ぐ場合も、必要に応じて経過や結果を把握するなど、責任を持って対応しますと、このようなことが挙げられていました。まさに市民が求めているものに違いないと思いました。
  37年前に初めて「すぐやる課」が設置された松戸市では、当時の市長さんの「すぐやらなければならないもので、すぐやり得るものは、すぐやります」のモットーのもとに設置されたそうです。塩田市長も「市民の幸せ向上のため、今までの形にとらわれず、やれることをまずやっていこう」とおっしゃってくださっています。ぜひ「すぐやる係」の設置をお願いしたいと思います。市長のお考えはいかがでしょうか。
  次に、教育についてですが、子供とのコミュニケーション能力や教員としての知識を著しく欠くなどの理由で「指導力不足」と認定された公立学校の教員数は、2005年に過去2番目の506人と発表されました。山形県は1人だけだったと出ていましたが、それはどんな基準で認定されているのでしょうか。
  また、1人だけだったはずの山形県も、その後、教師の不祥事続発などで県の教育長までが辞任することになったわけですが、学校の中ではこの教師は問題があるのではとされていても、報告されない場合が多いのではないでしょうか。
  県教育懇話会の委員の方が、いじめと不登校対策の中で、「学校は親を恐ろしいものだと考えているようだ。親や地域の力を学校教育ではどう生かしたらいいか教えてほしい」とおっしゃったそうですが、地域の人を含め、私たち親は子供のためにはいかなることにも協力しようと思っているはずです。そのためには、まず学校は何事も隠さず、親たちと会話できる学校であってほしいと思います。教育長として、どうお考えでしょうか。
  このたびの宮内中学校の教師の事件につきましては、学校、また市の教育委員会がまず子供たちのことを一番に考え、すぐ対応してくださったことに感謝しております。おかげで、子供たちは大きな問題もなく、もとどおりの学校生活を元気に送っているようです。
  私はこの件で、中学校のクラブ活動やスポ少のあり方を見直すべきときではないかと考えました。以前、週5日制になったときのことだったと思いますが、県の教育委員会の方に土日のクラブ活動についてお聞きしたことがありました。県の方では、原則として土日はやらない、学校や保護者の要望でどうしてもという場合、土曜日だけにというお話でした。
  そのころも日曜までびっしりクラブをやっているところが結構あり、他校との練習試合や遠征に親も1日つき合うことが当たり前になっていて、小さい弟や妹までも1日つき合わされていることが私はとても気になっていましたので、そのお話を聞いて、日曜だけでも小さい子がかわいそうな思いをせずに済むのだなと思っておりました。それがいつの間にか、学校の方針はさまざまなのでしょうが、土日もびっしりというところがまた多くなっていました。特に、成績のよい学校は大変なようでした。
  市の教育委員の方が、このたびの問題の教諭が同じ学校に11年間も勤務していたのでは、社会人として成長できなかったのではないかとおっしゃっていました。その11年間、何事にも一生懸命な教諭は土日もなく、クラブで指導に当たっていたそうです。そのようなことが家庭人として、父親としても、成長する時期を奪っていたのではないかと私は考えてしまいました。
  結婚したから、子供が生まれたからといって親になれるのではなく、夫婦や子供との触れ合い、さまざまなかかわりの中で、だんだんと本当の父親になり、一家のあるじになっていくのではないでしょうか。もちろん教諭の犯した罪は許すことのできないことですが、そのような方向に向かわせた要因の一つではなかったのかと考えざるを得ません。大会前やたまの練習試合等は仕方がないのかもしれませんが、日曜ぐらいは教師も家族とゆっくりできる時間が必要なのではないでしょうか。
  また、最近、スポーツ少年団のいじめ問題が耳に入ってきます。それが学校生活まで及び、そのため不登校になった子供さんもいるとか。何のためのスポーツなのか、ただ勝つことのみを求めてしまってはいないのか、しっかりと見つめ直す機会に来ているのではないかと思います。教育長はどのようにお考えでしょうか。
  次に、障害者やお年寄りに優しいまちづくりについてですが、私自身がけがをしたことで、不自由を感じたり、見えてきたものが多くありました。
  まず1番に、南陽市の玄関口である赤湯駅に障害者用トイレがないことです。それに、赤ちゃんのおむつがえのスペースもありません。電車に乗ってきた方、これから乗ろうとする方、お母さんなど、困ったことになっていたと思います。入り口のドアにしても、車いすの方には1人で入れないドアだったりと、観光にも力を入れていこうとしている南陽市としても、早期に取り組むことが必要と思われます。市長のお考えはいかがでしょうか。
  次に、協働のまちづくりのための情報の発信についてですが、市民も自分たちでできることから始め、行政と手を取り合い、協働のまちづくりを進めようという動きが出ているときですが、いろいろなシンポジウムやセミナーなどの情報の提供が南陽市はまだまだだと思います。市民の意識の向上のためにも、案内だけに終わらず、声がけも必要と思われますが、市長の御意見はいかがでしょうか。
  以上、誠意ある御答弁をお願いいたしまして、私の質問を終わります。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
〔塩田秀雄市長 登壇〕
○市長  1番板垣致江子議員の御質問にお答え申し上げます。
  なお、教育問題につきましては、先ほどと同じように教育長から答弁いたさせますので、御理解をお願いします。
  初めに、「すぐやる係」の設置についてでございますが、現在、市民生活課では、市民から地域での困りごと相談について、市民相談業務として対応しております。
  相談内容によって担当課も同席し、一緒に相談を受けたり、担当課に直接案内したり、あるいは市以外の機関を紹介するなど、相談者が早目に結果を見出せるよう対応いたしております。
  そのようなことから、「すぐやる係」を設けなくとも、市民の要望におこたえできるよう、今後とも市民の目線に立った運用に心がけ、的確に対応ができるよう努力していきたいと存じますので、御理解を賜りたいと思います。
  次に、障害者やお年寄りに優しいまちづくりについてでございますが、さきの9月議会でも申し上げましたように、在宅の障害者施策の基本は、障害者本人の自立と社会参加の促進、障害者福祉サービスの充実による地域生活の支援、公共施設のバリアフリー化の推進、この障害者に優しいまちづくりの3点に集約されると考えております。
  ご指摘の赤湯駅に併設しております総合物産センター内のトイレにつきましては、一部男子トイレの小便用には障害者対策を施しておりますが、十分とは言えない状況にあることは認識いたしております。平成15年5月に策定いたしました交通バリアフリー基本構想に基づき、取り組んでまいりたいと考えておりますので、御理解を賜りたいと存じます。
  次に、協働のまちづくりのための情報発信についてでございますが、現在策定作業を進めております新しい行財政改革大綱におきましても、市民協働のまちづくりを明確に位置づけてまいりたいと存じております。
  基本的には、「安全で安心なうるおいのあるまちづくり条例」に基づき、行政と市民、事業者、関係行政機関等のそれぞれの役割を明確にして、相互に協力し、総合的かつ効果的に協働のまちづくりを推進してまいりたいと存じております。それには、市政に関する情報の共有が何よりも大切であろうと考えております。
  今後とも、行政情報の提供、市民参加の機会の拡充などに努めながら、積極的に推進してまいりたいと考えておりますので、御理解を賜りますようお願い申し上げる次第であります。
  以上であります。
○議長  次に、三ケ山教育長。
〔三ケ山岩男教育長 登壇〕
○教育長  1番板垣致江子議員の御質問にお答え申し上げます。
  教育についての1点目、教員としての「指導力不足」の基準についてでございますが、指導が不適切な教員を、1つに教科に関する専門的な知識・技術等、さらに2つ目は指導方法、3つ目は児童・生徒理解、この3点から判断されておるものでございます。
  ただ、私も経験しているわけでありますけれども、先生というのはいろんな方々に育ててもらうというようなこともあると思います。地域にいろいろ出向いたりしながら、地域の方、また保護者の方々から、いろいろ御指導いただきまして育つ面もありますので、その辺よろしく御理解いただきたいというふうに思います。
  2点目の部活やスポ少の土日のあり方でございますが、部活動は教育活動の一環として位置づけながら、生涯にわたってスポーツや文化活動に親しむ能力、態度、望ましい人間関係や社会性をはぐくむとともに、協調性、さらに責任感、忍耐力などの豊かな人間性を育てることを目的として指導を行っておるものでございます。
  各学校とも全員参加を原則としながら、学校週5日制の趣旨に基づいて、日曜日については地区中体連の申し合わせにより、原則的には活動を行わないことにしております。
  また、保護者との連携を図るため、保護者会を組織し、学校教育活動の一環として部活動への理解と協力を得ながら実施しております。
  スポーツ少年団につきましては、本市には28団体、780名ほどの団員が所属しております。スポーツ少年団を通じて、喜びや楽しさを体験するとともに、仲間との連帯や友情を育て、協調性や創造性などをはぐくみ、人間性豊かな社会人として成長することを期待しながら、それぞれが自主的で主体性を持った活動を展開しているところでございます。御理解いただきたいと思います。
  以上です。
○議長  再質問に入ります。
  1番板垣致江子議員。
○板垣致江子議員  「すぐやる課」の設置についてですが、今までの市民課の方々の対応もきちんとまずしていただいているとは思いますが、やはりどうしても、相談に行っても、中途半端なところで終わってしまうような気がしてならないのです。
  まず、私が今一番お願いしていることが1つあります。それは、宮内和泉町の市道に何年も放置されている車があるということです。その状態が年々ひどくなって、子供たちに危険なことも起きるんじゃないか、その心配もあります。また、子供の教育上、何かごみをそこに捨てたまま何年も置いているような状態を見せているようで、とても気になりました。そこを通る人はいつも不快感を覚えていると思います。そして、これからまた雪が降ります。除雪の方はまた大変だと思います。そのようなことをきちんと把握していらっしゃるのか。
  私がお願いに行ってから2カ月ぐらいたちますが、途中でお話を、どうでしたでしょうかとその課にお伺いしましたところ、まだ手をつけていませんということでした。何でそんなに時間がかかるのですかとお話ししましたところ、その車というのがやっぱり個人の持ち物なので、勝手にはできないということでした。
  それもわかりますが、じゃ、その方はどうしているのかとお聞きしましたところ、今その方は東京にいて、生活保護を受けていらっしゃるので何もできないんだと。そんな、何もできないんだとそのまま放置しておくんでしょうかと申し上げましたところ、いや、その方に何とかこちらで処分しますということに合意していただければ、こちらの方で、二、三万円のお金なんですけれども、立てかえて片づけることはできるんだというお話でした。それだったらもっと早くやっていただけないんでしょうかということでお願いしてから2カ月間、まだ何もなっておりません。
  本当にこれから雪が降ったときに、かなりのスペースをロープで張って、ロープも垂れ下がった状態、中には部品なども散在している状態で、かなり危ない状態なんですが、雪が全く押せないと思います。
  そのようなところをきちんとその市の担当の方は把握していらっしゃるのか。その課の課長さんたちも把握していらっしゃるのか。1人で抱えていないのか。抱えているんだったら、なぜ回りの方たちと相談できないのか。そのようなことも確認をするためにお伺いをしたり、お電話したりしなければならないと思いますが、こういう立場に立たせていただきましたので、それは仕事としてしようがないと思います。
  ただ、それを一般の市民が持っていったときに、たしかそのことをどなたかから今までにも何回かお願いされていたんじゃないですかとお聞きしましたところ、確かに隣の若松屋さんからは何度もお話をいただいていますということでした。それなのにどうして今までならなかったのですかとお聞きしましたが、ちょっとその辺は無回答でしたが、若松屋さんの方にお聞きしましたところ、何回言ってもなかなかきれいにならないので、もう最近はあきらめて何も言わないんですというお答えが返ってきました。
  もうそんな市民が我慢をして、口をつぐまざるを得ないような状態はとてもいけないことだなと思いまして、私は声を大にして、1カ所でそういうことに相談に乗っていただいて、そのフォローまでしていただける、どうだったんだ、あのことはと言っていただける課というか係といいますか、その担当の人がいたら、市民としてはありがたいなと。そうしましたら、市民ももっと気軽に、こんなことはどうなんでしょうと相談に行きやすいと思います。
  そのようなことがありましたので、ぜひ係の方、1人でもいいので、窓口を設けていただければありがたいなと思います。
  次に、学校教育に関してですが、教師の指導力不足という話はやっぱり私的な観点とかいろいろなことがあって難しいと思いますが、学校側の開かれた体制をとっていただきたいという点で、あるお母さんから、その学校は1学年1クラスしかないという学校だそうですが、その1学年の中で3人も不登校がいるという話を聞きました。
  どうしてという話になったときに、やはりそのお母さんたちも保護者の間でうわさになっていたんだそうです。そのうち2人はクラブ活動が原因で来ていないのではないか、そしてもう1人の方は先生が原因で学校に来ていないのではないか。確かに、その先生の話はかなりうわさになっていて、お母さんたちも、あの先生はちょっとねというお話があったそうです。
  それなものですから、ちょっと父兄側に学校側からアンケートが来たときに、いろいろと書かせていただいたようです。そのようなことがうわさとして流れていますが、どうなんでしょうと。やっぱり親としては、本当にそういう教師がいたとき、自分の子供もいつそういう学校に行けなくなる状態になるかということをかなり心配しなければいけないと思いますので、一生懸命書いたそうですが、そのアンケートに対する回答は学校側からなかったそうです。数字的なものはプリントされて渡されたそうですが、やはりそのお母さんたちの思いというか心配に何事もなかったということで、非常にがっかりしていらっしゃいました。
  たまたま、その先生は学校長と一緒にほかの学校に転勤なさって、いなくなられたそうですが、その後の言葉が「うちの子、ほっとしたところか、何かその先生がいなくなって、ちょっと腑抜けになっちゃったんですよ」、そんな話を聞きまして、ああ、子供たちはそこまで我慢していたんだ、そんなことをさせていていいのかとすごく思いました。そのようなことで、学校側も、もっともっと父兄に対していろんなことを話してくれるべきだと感じました。
  それから、教育にスポーツは必要不可欠なものだということで考えておりますが、やはりスポ少の中でいじめなどが起きるというのは大変問題だと思います。
  まず、スポーツ競技の中で、子供たちに忍耐力や目標に向かって努力する心、自己主張、自己責任の精神などを身につけるなど、若者にとって貴重な体験活動になると思いますが、ただ勝つことのみを求めたり、能力の低い選手を邪魔者にしたりするということを許していたら、スポーツは逆効果になると思いますので、今後もその辺の指導をしっかりやっていただけたらなと思います。
  障害者やお年寄りに優しいまちづくりということで、先ほど市長から回答がありましたが、公民館などの洋式トイレの設置など今取り組んでいただいていて、もうそれはありがたいなと思っております。
  ただ、やはり赤湯駅の障害者トイレがないということは、障害者の方は電車に乗ってくると、電車の中は我慢してくると思うんですね。やっぱり駅に着いたというと、ほっとすると思います。そのようなときに、ああ、トイレはとなったときに、障害者が入れないトイレだったら、どのような気持ちになるかと考えたときに、もうこれは本当に早急にやっていただかないと困るなと思いました。
  おむつがえのベッドにしても、やはりおむつがえは電車の中ではできません。そういうときに我慢をして、まず駅に着いたらすぐ取りかえてあげるからね、じゃ自分もトイレにいけるね。そのようなときに、本当にそういう場所がなくて、子供を安心して置ける場所もない、自分もトイレに行けない。そんな悲しい思いはさせていただきたくないなと思いますので、その辺は早急に取り組んでいただきたいと思います。
  あと、先ほども市の中でバリアフリーに取り組むということもありましたが、5年計画で進めるとかという案も9月のときに市長さんが言っておられましたが、南陽市にはまず障害者が泊まれる旅館がないということです。
  私も昨年、完全に車いすの方をお呼びしたことがありました。そのときに、南陽市の観光協会の方にも問い合わせして、障害者が、車いすの方が泊まれるホテルありますかとお尋ねしましたが、多分ここだと大丈夫じゃないでしょうかという言葉が返ってきて、その旅館に何軒か問い合わせしました。
  ところが、「段差があります。段差は何とか職員でします。でも、障害者用のトイレはございません。ベッドはございません。簡易ベッドです。」そういう答えが来ました。もっと優しい感じでお答えはしていただいたんですが、実際は、ああ、厳しいなと思いました。
  結果的に米沢のホテルに泊まっていただいて、こちらに通っていただいたんですが、何年か前の国民文化祭のときも、車いすダンスの方がいらっしゃいました。そのときも、南陽市では泊まれません。山形に泊まったそうです。
  障害のある方というのは、すべてのことに2倍、3倍と時間がかかります。そのような方がやはり競技をするときに、何時まで行ってリハーサルをやろう。そんなときに倍の時間をかけて準備をして、またそこから、山形からここまで来なければいけない。その大変さはかなり大変なことだったろうなと思います。
  それから、あと、いろいろ挙げて申しわけないんですが、市長さんが取り組んでいただいた病院間連絡バスのルート変更がなされ、車のない方やお年寄りも大変喜んでいると思いますが、バスの乗り口の高さです。あれは私も松葉づえのときは1人では上れませんでした。
  先日、やはり北部バスの方だと思いますが、市役所の前でバスに乗ろうとして、もう一生懸命頑張って、はうようにして上っていったのを見ました。かなり厳しいことだなと思いました。何ともない体の人は全然感じないことがお年寄りや障害を持っている方は非常に大変で、どうしようもないことが多々あると思います。そのようなことも頭の中に入れて、いろいろ障害者に優しい対策を進めていただければと思います。
  また、情報の発信についてですが、いろいろな情報について、どうしても外部の方から情報をいただくことがあります。そのときに、じゃ、これは私も行ってみようと思って出かけるんですが、なかなか南陽市からの出席者が少ないということで、どうしてなんだろうなというふうに考えました。いろいろ聞きましたら、やはり公民館には発信しているが、そこからの発信がないとか、行政にお願いしているが、なかなか出席してくださる方がないとか、その辺の所でかなり市町村の差があるなと思いましたので、これからいろいろ協働をやっていく上で市民も勉強しなければいけないと思いますので、そのような発信をよろしくお願いしたいと思います。
○議長  ただいま1番板垣致江子議員の再質問さなかでございますが、ここで休憩といたします。
  再開を午後1時といたします。
午前11時53分  休  憩
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午後 1時00分  再  開
○議長  再開いたします。
  先ほど1番板垣致江子議員の再質問をいただきました。その中で、要望もありましたが、答弁を求められておる質問もありますので、答弁をいただきます。
  なお、答弁漏れにつきましては、再々質問でお願いします。
  それでは、答弁を求めます。
  市長。
○市長  それでは、午前中に質問ありました板垣議員の再質問にお答えを申し上げます。
  まず最初に、「すぐやる係」の設置についてであります。
  議員御指摘のとおり、なかなか市民の皆さん方からの御要望にすぐにこたえていただけないというような御批判や御意見なども確かにありますが、これは係の問題ではないというふうに私は思っておるんです。担当者、職員、そういった人の問題だと。どこの係、どんな係をつくっても、「すぐやる課」をつくっても、そこにいる職員がすぐ動かなかったら、それは意味がないということなんです。
  さらには、何もかにも、いわゆるすべてのことに対応できる、言うなれば総合的なスペシャリストとでも言いますか、そういった職員がどのぐらいいるのか、これも極めて難しいことだろうというふうに思います。
  そんなことで、これからは、まず職員の意識改革をして、できるだけ対応できるものについては早急に、先ほど私が答弁申し上げたように、早急に対応できる、そういう職員としての意識の改革を図っていきたいということが1つと、あとは、市民の皆さん方からも、何でもすぐに直接ということではなくて、これは地区の対応として地区長を通してどうとか、こうなれば、どこにお願いすればいいかというのはすぐわかるというふうに思いますので、間違いなく専門の担当課に真っすぐ行けるように、こういうふうなシステムを利用していただきたいと。
  さらに今、試験的に、こういったものに対する総合案内も含めて、各課長方、1階の課長さん方が中心に案内もしておりますので、そこで的確な場所に、担当課に誘導いただくということもできると思いますので、利用される市民の皆さん方も少し御検討をいただいて、より答えの得やすい、あるいはしやすい、相互の連携を深めていただきたいなと、こんなふうに思っている次第であります。
  それから、赤湯駅の障害者用のトイレ、これは障害者やお年寄りに優しいまちづくりの観点からの質問だというふうに思っております。
  あそこの施設は、平成5年ですか、できたんで、グッドデザイン賞をもらっているんですね。すばらしい施設だと。施設というのかな、デザインですね。景観というのかな。その割には、やはり今議員御指摘のとおり、そういった障害者には余り優しい施設ではないというふうに思いますので、その件については、年次計画でこういった障害者が利用しやすい公共施設のバリアフリーの計画をやっていますので、これにあわせてやりますが、子育てにも影響するというようなお話もありましたので、優先的に対応したいというふうに思っています。
  ただ、この施設の環境なのかスペースなのか、ちょっとよくわかりませんが、そういったものも影響あると思いますので、可能であるのかどうなのか、その辺も十分検討して対応させていただきたいなというふうに思っております。
  その他については、いずれも先ほどお話しした「すぐやる係」の関係、あるいは障害者の関係でありますので、もし答弁が漏れておったら、再々質問でお願いします。
  ただ、バスの件がありました。これも今お金を出せば、油圧で下がったり上ったり、こうするので、あるんですね。これは相当高いバスです。これを利用した場合は、国から補助も実はあるんです。先般も運輸省の関係者が来て、私のところで説明していきましたけれども、とてもとても買えるような金額ではありません。相当高いものです。ですから、それまでいかなくても、中にちょっとした台なんかを利用して、そういう不自由な方がいたときには、その台を出して上がってもらうようなことを運転手なり、どなたかに協力してもらうような指導をぜひして、できるだけ利用者の皆さん方に不便を来さないように対応してまいりたいなというふうに思っております。
  なお、子育て関係については、自称「子育て応援団」を名乗っているわけですから、できるだけそういったものには皆さんの期待にこたえるように頑張ってまいりますので、むしろ板垣議員からもいろいろな提案をいただきたいというふうに思っております。
  私からは以上で、なお、教育関係については教育長よりお願いをいたします。
○議長  次に、教育長。
○教育長  それでは、板垣議員さんの再質問にお答え申し上げます。
  3つの観点から申し上げたいと思いますけれども、1点目、いじめということで保護者の意見がいろいろ学校に伝わらないというようなことがございましたけれども、やはり日ごろから、そういった学校と保護者間の意思の疎通といいますか、だれの批判をするよりも、腹を割った話し合いが日々できていれば、よろしいのではないかなと考えているところであります。
  やっぱり校長先生に言いづらかったらば教頭先生とか、教頭先生に言いづらかったらば担任または顧問、他の先生というようなことで、学校の方に保護者の方のいろんな気持ちが伝わるようなことがあれば、学校でも対応はできるのではないかなと、そんなふうに思っているところであります。
  2点目でありますが、やっぱり教師の使命は子供たちに力をつけると、持っている力を伸ばしてやるというようなことが使命であると思います。そのために、自分の受け持ち教科、また得意な部活動さまざまで、やっぱりいろんな機会にかかわりながら、子供たちを伸ばしてやるというようなことでありますので、やはり時間がかかったり、さまざまするのではないかなと、そのように思います。
  また勤務年数が何年かということはあると思いますが、これまた学校の事情で、やっぱりやむを得ず1年で転任とか、さらに長いということもあると思います。
  そういう意味で、やっぱりその先生が子供たちのために頑張って、子供たちが力をつけて、よくなれば喜び合い、また失敗すれば、どこが悪かったかななんて考えながら、やっぱり子供とともに、または保護者とともに語り合いながら、子供たちに力をつけていくというようなことでありますので、その辺もよろしく御理解いただきたいと、そのように思います。
  あと、いま一つ、スポ少、部活でありますけれども、これは部活動も、スポーツ少年団も、保護者会または連絡会というのがそれぞれあるようであります。その中で、学校の先生、学校関係者、さらに指導者、保護者の中で話ししながら、やっぱり中学生、また小学生ありますので、勉強、学力をつけるのは非常に大事でありますので、その辺も十分踏まえながら、三者で十分に話し合って、実のある活動ができるように進めていただければありがたいというふうに思っているところであります。
  もし、答弁漏れあったならば、再々ということでお願いしたいと思います。
  以上でございます。
○議長  再々質問に入ります。
  1番板垣致江子議員。
○板垣致江子議員  いろいろと御答弁ありがとうございました。
  「すぐやる課」に対して、やっぱり人だということで、それは本当に私も感じます。そういうところで、きちんと市長さんも皆さんに力をつけていただくように、御指導よろしくお願いしたいと思います。
  あと、障害者に対しても、本当に早急にやっていただけることは早急にやっていただいて、あと、やっぱり回りの方の意識も大切だと思いますので、たまたま体育館の障害者用の駐車場に赤いコーンがぽんと置いてあったりして、多分ほかの人はとめるなよという意味で置いてあったと思うんですけれども、障害者の人は車から一回おりて、簡単に乗り降りして、コーンをどかすということはできませんので、そういうところもやはり障害者の身になって対応していただければなと思います。
  学校関係のことについても、教育委員会の教育長始め、教育課長さんのいろいろな御指導も、もっともっと学校側にも出していただいて、私たち親もなるべく学校の方にいろいろお話を持っていくようにしますので、これからもよろしく御指導お願いしたいと思います。
  いろいろと御答弁ありがとうございました。財政的にも厳しいところ大変でしょうが、市民のために、本当によろしくお願いしたいということで、私の質問を終わらせていただきたいと思います。
○議長  よろしいですか。
  答弁はよろしいですか。要望のみというふうに受けとめますが、よろしいですか。
○板垣致江子議員  はい。
○議長  以上で1番板垣致江子議員の一般質問は終了いたしました。
  御苦労さまでした。
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