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髙 橋   篤 議員 質 問
○議長  次に、2番髙橋 篤議員。
〔2番 髙橋 篤議員 登壇〕
○髙橋 篤議員  おはようございます。
  2番髙橋 篤であります。
  塩田市長には、7月市長選挙において当選なされ、この大きな南陽丸の船長としてかじをとっていただきまして、早いもので5カ月になろうとしております。この5カ月間、荒波や大波にぶつかりながらも、うまく上手にかじをとられてきたことに、心から敬意をあらわすものであります。これから先もうまくかじをとっていただきまして、この南陽丸を真っすぐ、そしてしっかりと進めていただくことと、また市当局の皆様にもしっかりと船長の補佐をお願いし、私の一般質問をさせていただきます。
  それでは、既に通告してあります3点についてお伺いをいたします。
  なお、さきに一般質問を終えられた髙田 豊議員の質問と重複するところもあると思われますが、私も一生懸命質問をさせていただきますので、誠意ある答弁をお願いいたします。
  1点目であります。
  平成13年より10年間、第4次南陽市総合計画が策定され、前期分5年、後期分5年と計画をされ、平成18年3月で前期分が終了し、前期基本計画の総括が出され、全体で73%という達成度が出され、おおむね計画どおりに進んできたものと考えているものであります。
  本年度より4次総も後期分に入ったわけでありますが、7月の市長選挙において、荒井市政から塩田市政に変わったわけでありますが、塩田市長は「必要なものは継続し、必要でないものは見直しも必要だ」という考えのようでありますが、まず第1に、私は南陽市が掲げている「安全で安心なうるおいのあるまち」南陽市には、4次総で計画を出しているものはほとんど必要だと考えている一人であります。
  塩田市長が4次総計画の中で重点事業と位置づけているのはどのようなものか、お伺いしたいと思います。また、4次総計画の中で、見直しと考えておられる事業とはどのようなものなのか、同じく市長の考えをお伺いいたします。
  2点目であります。
  平成20年4月より、南陽市民3万5,000余名の念願でもありましたおいしい水道水が、米沢の綱木川ダムの完成により長井市最上川の給水から変わり、安全で安心な水が飲めるということで多くの皆様から喜びの声をいただき、私も心から大変喜んでいるところであります。
  一日でも早い供給を心から願っている今、それに伴い、昨年より宮内双松公園内に新しく貯水池の建設に取り組んでいるわけでありますが、事故もなく順調に進んでいると思われますが、現在、計画どおりに進んでいるのか、進捗状況をお願いいたします。
  また、現在は最上川から水を供給しているわけで、綱木川ダムからの供給に変われば、山形県企業局から買い入れになるわけであると思います。水道料金も当然変わるものと思われますが、現在、本市の水道料金は県内でも高い方でありますが、綱木川ダムからの供給に変われば、水道料金は安くなるのか高くなるのか、そして現在予定としてどれぐらいの設定を考えているのか、お伺いいたします。
  3点目であります。
  冒頭に申し上げましたとおり、髙田 豊議員の質問と重複するところもあると思いますが、学校教育問題についてお伺いしたいと思います。
  全国で児童・生徒、また教える立場の教師に関した問題が多く発生している中で、高校においては教科の未履修や小学生、中学生、高校生のいじめによる自殺が頻繁に発生し、マスコミ等で騒がれている今、山形県内はもとより、南陽市においては絶対心配はないものと強く思っていたところ、先月上旬に発生した教師による不祥事に、まさかと心を疑ったものであります。私は、うそであってほしいと願いました。
  今、本市では「安全で安心なうるおいのあるまち」南陽を目指し、市長初め3万5,000余名の市民の皆さんが一丸となっているときに、本当に残念に思われました。不祥事は起こってしまってからでは遅いのでありますが、市長として、この問題に関してどのように感じておられるのか、現在の心境をお伺いいたします。
  また、教育現場のトップとしての教育長にもお伺いをいたします。
  次に、南陽市内小・中学校の現在報告を受けている不登校やいじめ等の実態はどのようになっているのか、またそれについての対応や指導など、どのように行っているのかお伺いをいたします。
  3つ目に、選挙戦においての公約も着々と進んでいる中で、平成19年4月より市内すべての中学校において完全給食が実施されようとしておりますが、本市は市長もおわかりのように、第1次産業の農業に携わっている方が大変多いわけで、農産物も大変多く生産されております。
  市内農家で生産された安全で安心な食物を地産地消という形でぜひ学校給食に供給できないものかと思っているものであります。現在、一部地元産のものということで供給されていると聞いてはおりますが、もっともっと供給できないものか、市長の考えをお伺いいたします。
  以上、市長、教育長、関係課長の明確な答弁をお願い申し上げます。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
〔塩田秀雄市長 登壇〕
○市長  2番髙橋 篤議員の御質問にお答え申し上げます。
  なお、教育問題については、私への質問もございましたが、総括して教育長から答弁をいたさせます。
  初めに、第4次南陽市総合計画(後期)に向けた取り組みについての1点目、重点事業についてでございますが、議員御承知のとおり、平成18年3月に策定しました後期基本計画は、市振興審議会の慎重な審議をいただき、総合的な観点から18年度から22年度までの5年間に重点的に実施する施策を示したものでございます。
  後期基本計画に掲げた事業は、すべて重要であると認識いたしておりますが、その実施においては、効率的な行政運営と健全財政の堅持が基本であると考えておりますので、現在策定中の行財政改革大綱に基づき、行財政の基盤をより強固なものとして推進してまいりたいと、このように存じている次第であります。
  2点目の事業の見直しについてでございますが、新しい行財政改革大綱及び毎年の3カ年実施計画の策定作業の中で検証してまいりますので、御理解賜りたいと思います。
  次に、宮内配水池建設についての1点目、進捗状況についてでございますが、配水池本体の進捗状況については、壁面及び屋根のコンクリート打設を終了し、現在は外壁の塗装と内面の樹脂防水作業、さらには避雷針や手すりの取りつけ作業等をしているところであります。
  また、管理棟については、躯体コンクリート打設を終了し、現在は内外部の防水塗装や内部の仕上げ作業を行っているところであります。
  なお、工事全体での11月末での進捗率は68%で、予定どおり順調に進んでいる状況でございます。
  2点目の完成後の水道料金についてでございますが、平成19年度からは置賜広域水道水の全面受水により上水道事業を行うことになりますが、新配水池建設もその準備のための工事として実施されているものであります。
  これらの建設事業費等につきましては、後年度の減価償却費、企業債償還費用等を増加させることになりますが、事業用施設の再編に伴い、廃止減少となる部分などもありますので、これによって著しい費用増となるものではございませんが、広域水道水の受水量が大きく増加することによって、受水費用が大幅な増となり、水道水の原価を上げることも見込まれております。
  水道料金は事業に必要な費用を総括し、その額を算定することが原則でありますので、少なからずその影響を受けることが予想されますが、水道事業の基本理念に留意しながら、安定した経営のもととなる公正かつ妥当な水道料金の設定に努めてまいりたいと考えておりますので、御理解のほどよろしくお願いを申し上げる次第であります。
  以上であります。
○議長  三ケ山岩男教育長。
〔三ケ山岩男教育長 登壇〕
○教育長  それでは、2番髙橋 篤議員の御質問にお答え申し上げます。
  教育の不祥事、さらに事件発生以降の学校の様子につきましては、髙田議員に申し上げましたとおりでございますので、御理解いただきたいと思います。
  教員の不祥事根絶のために、市内15校すべてを訪問しながら、直接、教職員に綱紀の粛正と子供たちに対する丁寧な指導について、改めて指導してまいりました。
  また、校長が全教職員と個別に面談し、心身の健康状態はもとより、多面的に各教職員の思いや心を理解して学校運営に当たるよう、指導したところでございます。
  今後とも、教職員の資質の向上に向けて、教職員の綱紀粛正について取り組み、児童・生徒、家庭、地域の皆さんに信頼される学校づくりを実践し、南陽市教育のさらなる充実と発展に向けて全力で取り組んでまいりたいと思いますので、さらなる御指導、御協力をよろしくお願い申し上げます。
  2点目の不登校、いじめ等の実態についてでございますが、平成18年度10月末現在において、年間30日以上欠席した小学生児童は4名、中学生生徒は14名です。これは平成17年度10月末現在に比べ、中学校生徒1名の減少となっております。
  不登校児童・生徒の適応指導、未然予防のために、教員の効果的な役割分担を行いながら、日常的な予防指導と各家庭との連携を密にするため、具体的な取り組みを行っておるところでございます。
  また、本年度も県の教育相談員3名、スクールカウンセラー4名、子供と親の相談員1名の相談員を配置するとともに、市の教育相談室には指導員2名、専門員1名を配置し、子供たちの適応指導と学習指導、さらに保護者の相談等に努めているところでございます。
  さらに、平成15年度より継続して、文部科学省よりスクーリング・サポート・ネットワークの整備事業の委託を受けながら、市の教育相談室を中心に学校・家庭・関係機関が連携した地域ぐるみの支援に取り組んでおります。
  いじめの実態とその対応につきましては、9番髙田 豊議員にお答え申し上げましたとおりでございますので、御理解を賜りたいと存じます。
  3点目の学校給食への地元産食材の供給についてでございますが、現在、市内の小学校8校、中学校1校の給食業務で地産地消の取り組みを行っており、地元の業者から食材の納入に努めております。また、来年4月から実施予定の中学校給食におきましても、なお一層地産地消を推進してまいりたいと考えております。
  以上でございます。
○議長  再質問に入ります。
  2番髙橋 篤議員。
○髙橋 篤議員  それでは、二、三、再質問をさせていただきます。
  まず、1つは4次総計画についてでありますけれども、たしか前市長の折にも、私、質問をさせていただいておりますが、南陽市においてたくさんの人に集まっていただく、そういう場所がまずないと。それはなぜかというと、今は本当に車時代であります。今現在、南陽市民会館があるわけでありますが、あそこでは人は800名、例えば1,000名という多くの方が入れるわけでありますが、その都度、市としても、いろいろな暖房やらクーラーやら、いろいろ行ってきたわけでありますが、一番困るのは車の置き場所がないということで、前の一般質問の折にも、ぜひ何とか文化会館的なものを考えていただけないかという御質問をさせていただいた覚えがありますが、そのとき、前市長は、今、体育館があるわけで、そこに文化会館的なものを、人を集めることができるようなものを、表は直さないで、中を改造すれば、何とかできるのではないかなというお答えを私はいただいた覚えがありますが、塩田市長はその辺どのように考えていらっしゃるのか、まずそれをお伺いしたいと思います。
  また、もう1点は水道料金であります。
  新しいものをつくれば、やはり値段を、料金を上げるのが当然だと私も思っておりますが、本来であれば、もう試算ができているのかなという形できょう質問をさせていただきましたけれども、市長として、今の10%ぐらい高くするとか、いや5%ぐらいとか、その辺詳しくわかれば、もう一度再質問をさせていただきたいと思います。
  次に、教育長の方にお伺いしたいと思います。
  教師の不祥事についてでありますが、本人は本当に、逮捕されるという事件でありますので、悪いことをしたということは私も強く憤りを感じております。
  そんな中で、一番困っているのは、私は家族だと思っております、本人の。本人の子供さんも、たしか小学生だと私は思っておりますが、その子供さんのケアをするのも、私は本当に大事なことではないかなと感じているものでありますが、いい先生だということで今まで教わってきた子供さんのケアも、私は大切だと思います。しかしながら、当事者の子供さんはもっと大変ではないでしょうか。
  そのようなことから、その辺のケアと申しますか、教育委員会としてどのようになさっているのか、その辺も教育長の方からお伺いしたいと思います。よろしくお願いします。
○議長  ただいま2番髙橋 篤議員の再質問中でありますが、ここで暫時休憩といたします。
  再開は11時10分といたします。
午前10時56分  休  憩
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午前11時10分  再  開
○議長  再開いたします。
  再質問の答弁を求めます。
  市長。
○市長  ただいま髙橋議員より、市民会館及び文化会館的なものの代替として今の市民体育館を応用する考えはどうかと、こういうふうな意味合いの質問かと理解しますが、これは前任者の時代から言われておった内容なので、大分検討をしました。
  その結果、まず体育館を例えば文化会館としての応用がきくレベルのものに改造・改装しようとすれば、金額的に約10億円近い金がかかる。さらに大変なことは、体育館、その間、メーンアリーナを1年間閉鎖しなければならないと、こういうような非常に物理的に難しい課題があります。そうなりますと、さまざまな体育協会関係者、あるいはそれ以外の関係者から含めて、1年間休めることは物理的に無理だろうということもあって、今のところ、そうした考えが進展していない状況にあります。
  ただ、今の市民会館については、確かに議員仰せのとおり、少々な手だてをしても、到底皆さん方が満足するようなものにリフォームできることはないのではないかというふうに思って、これもまた断念せざるを得ないというような状況にありますので、総合的に今後どういうふうな方法があるのか、あるいは利用度合いなどとも十分検討して、今ある蔵楽の利用なども、あるいはえくぼの利用なども、十分検討して進めていかなければならない課題だなということで、きょうあすに結論が出るような内容ではないというふうに御理解いただきたいというふうに思います。
  それから、水道料金の質問でありますが、これまでは長井市の最上川浄水場でつくっていた水量の方が、絶対量が圧倒的に多い。今まで置賜水道から買っていた量から見ると倍ですね。大体買っている方が4,800ぐらいです。つくっている方が1万トンということですから。
  これ原価計算をしますと、自前でつくっているものは量をつくればつくるほどコスト縮減できますから、当然コストが下がって原価が下がると。これは大体40円から42円ぐらいでつくっておるわけですよ、自前のものは。買うのは、これは単価決まってきますから、これ私の方でいっぱい買ったら少し安くしてくれとか、そういうことはなかなかいかない状況でありまして、もう70数円、74円と、こう決まっているわけですね、今の段階で。来年も74円で買わざるを得ないという状況にある。
  したがって、もう仕入れ値が決まってくるわけですから、少々な自助努力ではとてもとても単価を下げることはできなくなると。これは全面的に置水を使うということになりますと、相当高いものにつくということは明らかです。今までは企業会計ですから、企業努力で頑張れば安くできるという要素はあったわけですけれども、今後はないわけですから。今まではメーカーから今度は商社になるわけですから。ここはちょっと厳しい状況になることはだれが考えても明らかなわけであります。
  それでも、できるだけ市民の皆さん方に負担をかけないように努力をするのがやっぱり我々の役割だというふうに認識していますが、今後さまざまな機会を得、さらには審議会等を通して適正な水道料金というものを検討していただく機会があると思いますので、今の段階で私はどのぐらいになるかなんていうことは積算していませんので、わかりませんが、また私の立場から言うべきでもないと。これは南陽市の条例で決まっているんですね。審議会を置かなければならない、そこで検討するということになっているはずですから、そういうところを逸脱して私が何か変な数字を言えば、皆さんに御迷惑をかけるということになりますので、御理解いただきたいなというふうに思います。
  いずれにしても、安くなることはないのではないかというふうなことだけ御理解いただきたいと思います。
  なお、おいしい水という観点からいけば、従来よりは皆さん方においしい水を供給することが可能になるのではないかと。その分、少しいいもの、うまいもの、これはやっぱり多少値段が高いというのは社会通念的な常識でありますので、その辺は御理解いただきたいというふうに思っていますので、お願いをいたします。
  以上です。
○議長  次に、教育長。
○教育長  お答え申し上げます。
  家族の方については、髙橋議員さんおっしゃるように、教育委員会でも非常に心配しておりました。それで、事件発生後、すぐに当親子の校長先生の方に電話で申し上げまして、子供さんに対するいろんな対応策をお願いしたところでございます。例えば学年、さらに学校全体としての対応でございます。それで、今現在、元気に通学しているというふうなことでございます。
  あと、家族に対しては、課長の方からじきじきに訪問していただきまして、いろいろ相談などあったならばというようなことで、支えているところでございます。
  以上でございます。
○議長  再々質問に入ります。
  2番髙橋 篤議員。
○髙橋 篤議員  どうもありがとうございました。
  市長の方から文化会館、そして水道水の件につきまして御答弁ありましたけれども、文化会館の方はやはり市長今おっしゃったように、まず10億円以上、そして1年間休むということで、それも大変だと思います。
  そんなことで、まず私は要望として、その件に関しては、いろいろ御検討していただいて、多くの皆様が希望しておられることに対して、納得いくような答えを今後出していただけるように要望したいと思います。
  もう1点でありますが、水道料金はまず安くなることは100%ないという断言のようでありますが、私からは1円でも2円でも安くなるような努力をしていただくことをお願い申し上げたいと思います。
  また、教育長も御答弁ありがとうございました。
  今後いろいろと教育長、また課長、そして当事者の学校の校長先生、恐らく先生方もそのような考えでいらっしゃると思いますので、まさかいじめとか何かならないように、必ず真っすぐに育つような子供に育てていただきますことを、そして私も幾らかでも、つめのあかほどになるとは思いますけれども、努力をさせていただきますので、要望としてお願いを申し上げ、私の質問を終わらせていただきます。
  どうもありがとうございました。
○議長  以上で2番髙橋 篤議員の一般質問は終了いたしました。
  御苦労さまでした。
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