伊 藤 俊 美 議員 質 問
○議長  次に、15番伊藤俊美議員。
〔15番 伊藤俊美議員 登壇〕
○伊藤俊美議員  15番伊藤俊美であります。
  まずもって、7月に行われました南陽市長選挙で、大激戦の末に新市長に当選されました塩田市長、おめでとうございます。今後とも、行政と議会は車の両輪のごとく力を合わせて、市民の負託にこたえられるようお互いに頑張ってまいりたいと思います。
  世間ではいろいろな人たちが、議員が市長に批判的だとか、好意的だとか、何だかんだと言っている人がいますが、今の世の中、そんなことを言っている場合ではないと思っています。いいことはいい、悪いことは悪いと言えるような、市民と一体となった協働のまちづくりを構築していかなければならないと思っております。
  それでは、既に通告してあります項目に沿って質問をさせていただきます。
  まず、このたび行われた市長選のことについてでありますが、今、いろいろな面で市民の関心が高くなっているのも事実であります。通告してありますように、塩田市長の口から本音で聞いてほしいという強い要望の問い合わせが封書、電話、口頭で、きょうも朝の7時からあったわけであります。私に既に125名の市民の方々よりいただいておりますので、その市民の方々を代表して質問をするものでありますので、正直にわかりやすく答えていただきたいと思いますので、よろしくお願いを申し上げます。
  次の4点について質問をいたします。
  まず1番、投票率についてでありますが、今までの選挙で過去に例のない平日投票となった市長選でありましたが、66.42%と史上最低の投票率となったわけでありますが、その原因は何だったと思いますか。
  2、今まで行われた全国の市町村長選挙戦で、かつてない1弾、2弾、3弾と怪文書が流されるという汚点を残したのが今回の市長選であり、南陽市政の歴史に残る選挙戦でありましたが、「あの文書は本当なのか、それとも自分さえよければ相手はどうなっても構わないという卑劣な気持ちで流したうそなのか」と、大変迷って投票に行かれた市民の多くの方々にどのように説明をされるのか、お尋ねをいたします。
  3、どんな選挙でも同じでありますが、特に市長選というのは、市政のかじ取りであり、市民の代表を選ぶ大事な選挙であり、市民の方々の健康と暮らしを守るために、お互いの候補者が政策を掲げて正々堂々と戦い、有権者の方々から審判をしていただくのが市長選であると思っておりました。しかし、今回の選挙戦は歴史に残るようなどろどろした選挙戦であり、大変残念でありました。なぜ、正々堂々と戦えなかったのかと思う市民の方々が選挙不信に陥り、投票に行っても意味がないと投票に行かなかった方も多数おられたとのことですが、この点についてはどのように思っておられますか。
  4、「相手候補についている大方の市議会議員は金づるに引かれてついているのだ」との、まさに聞き捨てならないような文書やうわさを流されました。これは、相手候補を支援する議員の会を発足したほぼ全員の議員を指して言っていることと思いますが、あの文書を見た有権者の方々が、「自分たちが選んだ市議会議員が本当に金づるに引かれてついているのか」また「幾ら金をもらったんだ」と、支持者の方々は、大変な心配をされております。
  先日も、週間置賜に一市民の方が投稿されておりました。恐らくあの怪文書を見て投稿されたんではないかと思いますが、内容は、90%の市議会議員は有権者・支持者に対する背任であり、不信任であるとまで書かれているんです。書くのは自由ですから、何を書いて投稿されてもいいですが、もう少し調査をして投稿していただきたかったと思う反面、人間性が疑問に感じられたのは私一人ではないと思います。
  市民から選ばれている我々市議会議員は、市民の方々の幸せのために一生懸命に頑張っていると自負をしております。近隣市町からも問い合わせがあるなど、大変な迷惑をこうむっております。市民から選ばれている議員は、有権者・支持者に説明する責任があると思いますので、あのような文書を流されたのはどのような根拠で流されたのか、お尋ねをいたします。
  次に、中学校給食による食育の取り組みについてであります。
  この問題については、松木議員、小林議員の質問にも重複すると思いますけれども、よろしくお願いをいたしたいと思います。
  かつては、自分の家でつくった野菜や米などで、どの家庭でも、一緒に料理をしたり、食卓を囲んだりすることによって、親子のコミュニケーションや料理を通した教育を家庭が担ってきましたが、最近の傾向として、女性の社会進出が進み、食生活において以前と変わった変化が見られるようになっておりまして、食生活の変化は著しく、私たちの体格も向上してまいりましたが、その反面、糖尿病患者や生活習慣病の増加を引き起こしています。
  その原因は、食生活が疎かにされていることと栄養の偏りと不規則な食事にあると言われており、そのような食生活の乱れが問題となり、食育の重要性が叫ばれ、食の安全に対する関心が高まる中、国民の心身の健康増進や改善を食から見直すことを目指し、昨年7月に食育基本法が施行されました。
  食育とは、バランスのとれた規則正しい食生活を身につけること、すなわち、自己管理と能力をつける教育であり、生きる上での基本であり、知育・徳育・体育の基礎でもあると言われております。来年4月より全中学校での給食を実施するとの市長の公約でありますので、次の3点についてお尋ねをいたします。
  食育基本法に打ち出されている食育推進基本計画に沿って取り組んでいくべきだと思いますが、その考えについてお尋ねをいたします。
  食育の推進による農産物の地産地消を進めていくべきだが、その取り組みについてお尋ねいたします。
  それに対する負担額についてでありますけれども、先ほど松木議員の方にいただきましたので、再質問をしたいと思います。
  次に、国民健康保険税の滞納についてであります。
  年々増加の傾向にあるわけでありまして、今、全国の自治体でも深刻な問題になっているわけでありまして、本市としても早急に対策等を考えていかなければならないと思っております。
  そこで質問いたしますが、国保税の現在までの滞納額は幾らになっているのか。2、長期滞納者は何人おられますか。また、その原因について、3、被保険者資格証明書の交付状況についてお尋ねをいたします。
  次に、企業誘致対策についてでありますが、私は、この企業誘致対策については、何年も前から市の活性化のためには最大の努力をするべきだと質問をしてまいりましたが、全然進展がない状態が続いてあるわけでありますが、今後の雇用対策、景気対策、財源の確保に直接結びついてくる事業でありますので、重要事業の一つとして取り組んでいただきたいと思っております。
  そこで質問をいたしますが、今後の企業誘致団地の確保について、2番、団地はリース式にするべきだと思いますがその考えについて、3、誘致企業あっせんの方法はどのように行っていくのかお尋ねをいたします。
  次に、薮田艶子さんよりの遺贈についてでありますが、このたび薮田艶子さんより南陽市に遺贈されました土地・建物等の内容と今後の活用についてお尋ねをいたします。
  最後に、高規格救急車の増車とAEDの活用についてであります。
  高齢化に伴いまして、2次救急、3次救急、4次救急までもが増大しております。早急に3台目の高規格救急車を確保すべき状況でありますが、その考えについてお尋ねをいたします。
  2、市民の救急処置としてのAEDの設置場所をふやすべきだと思いますが、その考えについてお尋ねをいたします。
  以上、当局の誠意ある御答弁をお願いいたしまして、私の質問を終わります。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
〔塩田秀雄市長 登壇〕
○市長  15番伊藤俊美議員の御質問にお答え申し上げます。
  初めに、市長選での投票率が低かった原因についてでございますが、選挙管理委員会や明るい選挙推進協議会等におかれては、各種の選挙啓発活動を一生懸命にやっていただいたところでございまして、このことにつきましては敬意を表させていただきたい、このように思っている次第であります。
  さて、各種選挙の投票率低下傾向につきましては、全国的な状況にあるようでございまして、そのような中で低い原因について明確に申し上げることはなかなか難しいものがございますが、平日投票にしたことも原因の一つではなかったかと、このように思っている次第であります。今後も、多くの有権者が投票できる環境づくりに向けて鋭意努力をしていただきたい、このように思っている次第でございます。
  次に、選挙戦において怪文書らしきものが出回ったということに関してでございますが、このことにつきましては、私が関与、関知しているものではございませんので、どのように説明されるのかという質問についてはお答えしがたいものがございますので、御了承を願いたいと思います。
  選挙戦を堂々と戦えなかったとされている点につきましては、私は、むしろ正々堂々の選挙戦を戦って勝利させていただいたものと承知をしているものでございます。
  また、怪文書の中に市議会議員に迷惑が及ぶような内容があったとされる点につきましては、そのような文書の内容を承知してございませんので、このことにつきましてもお答えのしようがございませんので、御理解を賜りたいと思います。
  次に、中学校給食による食育への取り組みについての1点目、食育推進基本計画に沿って取り組むことについてでございます。
  生活習慣が学力の向上に大きくかかわっているとよく言われておりますが、その中でも、食は生活習慣を整える上で重要な役割を果たすものと思われます。特に、中学校を取り巻く状況は、貧血、過度のダイエット、夜食・間食の適切な選び方と摂取方法など、さまざまな問題が散在し、将来の健康を左右する食習慣を正しく習得する大切な時期であります。
  以上のようなことから、食育を進めていく上で学校給食の実施は重要なものと考えております。また、食育を推進するに当たり、知育・徳育・体育の土台づくりとして、児童・生徒への指導だけでなく、子供たちを通して保護者への啓蒙も図ってまいりたいと考えているところでございます。
  2点目の地産地消の取り組みについてでございますが、既に、市内の小学校8校、中学校1校でも地産地消の取り組みを行っており、地元の業者、地元の食材を納入しております。中学校給食導入後も、なお一層地産地消を推進していく考えでございますので、御理解をいただきたいと思います。
  3点目の負担額についてでございますが、現在沖郷中学校で給食を実施しており、保護者負担額は、先ほど松木議員に申し上げたとおり290円として、他校についても同じようにこれから290円で検討してまいりたいと、このように思っているところでございますので、御理解いただきたいというふうに思います。
  次に、国民健康保険税の滞納についてでございますが、平成17年度末現在の滞納繰越額は2億4,662万円で、1年以上の長期滞納繰越者は461名となっております。その主な原因としては、長引く経済の低迷と雇用形態の変化、リストラによる影響と考えております。
  また、資格証明書の交付状況につきましては、9月1日現在で14件となっております。
  次に、企業誘致対策の1点目、今後の企業誘致団地の確保についてでございますが、企業誘致は、地域経済の発展と雇用機会の拡大に大きく寄与する最も重要なものと認識いたしており、公約にも掲げさせていただいたところでございます。
  現在の工業団地の状況は、南陽西工業団地に2区画約1.4ヘクタールの分譲可能地がありますが、この用地への誘致が最重要課題と考えております。新たな用地確保につきましては、市の総合計画を初めとする各種基本計画との整合性を図りながら、関係機関、関係各所と調整を行いながら検討してまいりたいと考えておりますので、御理解を賜りますようにお願いを申し上げます。
  2点目の団地のリースについてでございますが、用地分譲のほかにも、議員御指摘のようにリースによる用地提供という方式があるようでございます。今後リース制度を取り入れている工業団地の情報を得ながら、利点や課題の整理を行い、どのような方法がよいのかを検討してまいりたいと考えております。
  3点目の誘致企業のあっせんの方法についてでございますが、現在、県や各市町と連携をとりながら、広域的かつ効果的な誘致活動を山形県及び置賜地域の共通の活動として取り組んでいるところでございます。今後、私みずからがトップセールスマンとなり、誘致活動に努力をしてまいりたいと存じておりますので、御理解を賜りますようにお願いを申し上げる次第であります。
  次に、薮田艶子さんよりの遺贈についてでございますが、故人の御遺志をお受けするため、生前申し出のあった不動産の自筆証書遺言の執行を米沢ひまわり基金法律事務所弁護士に委任するとともに、不動産所有権の市への移転については、平成18年4月26日にその登記を完了しております。市に遺贈されました不動産は、土地4筆あわせて5,421.91平米でございます。建物は26戸となってございます。
  今後の活用ですが、故薮田艶子さんに衷心より弔意をあらわすとともに、その篤志に感謝し、顕彰のため薮田艶子基金の創設を検討してまいりたいと考えているところでございます。土地、建物の活用につきましては、当分の間賃貸借家として維持管理いたしてまいりたいと思っております。
  次に、高規格救急車の増車及びAEDの活用についてでございますが、現在は高規格救急車1台、普通救急車1台の計2台で対応しており、3次、4次出動については、指揮広報車等で対応している状況であります。そのようなことから、平成19年度の重要要望事業として県に要望をいたしているところでございますので、御理解を賜りたいと存じます。
  また、AED、自動体外式除細動器につきましては、年次計画により設置してまいりたいと考えておりますし、操作に係る講習会の開催につきましても進めてまいりたいと考えておるところでございますので、御理解を賜りたいと思います。
  以上でございます。
○議長  再質問に入ります。
  15番伊藤俊美議員。
○伊藤俊美議員  議長、我々もたった2回しか質問できないものですから、今の1番の件については、関知していないから全然わからない、承知していないという答弁では、私としても納得いかない、市民の人から、あの怪文書が出たのは市長の方から出たわけでありまして、市長の顔写真までも入って出ているわけなんです。
○議長  暫時休憩といたします。
午後 1時23分  休  憩
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午後 1時24分  再  開
○議長  再開いたします。
  再質問に入ります。
  15番伊藤俊美議員。
○伊藤俊美議員  今の1番の市長選についての問題については、市長から、あの文書を関知していない、掌握していない、知らなかったという答弁でありましたけれども、知らないで、あれ何千通流したかわかりません。私のところにも2通も来ています。近くの人にも届けていただきました。そういう意味で、あれを市長の方が中身を全然知らなくて出したなんていうことは考えられないと思うんですよね。大方の市議会議員まで対象になっています。それも知らなくて、何で塩田市長が見ないで流させるのかなと思えば、だれが、市民の人が聞いたとしたって、そんなことはあり得ないということは当然だと思います。その点を市長が本当に知らないというんだったら、答弁がそれで仕方がありませんので。だから、もう一遍頭を休ませて考えていただきたい。本当にあれを、3弾も怪文書を流したのを全然知らなかったのか、その点についてよろしくお願いしたいと思います。
  だって、我々が市民の人に説明する責任があると思うんでね。本当にもらったのかと私も言われました。金づるに引かれてとまで出ているわけですから、その点についてもここで市長から何らかの答弁がないと、やはり、私も説明する責任が果たせませんので、お願いいたしたいと思います。この怪文書については、知らないということは絶対ないと思います。
  ですから、私としても、今の南陽市政に汚点を残したんではないのかなと、これからの子供たちに、二十歳になって投票をするときに、南陽市長選で平成18年度の市長選がこうだったのよと、どのような説明をするんだ。ですから、その点でも、市長に答弁していただかないとどうしても納得ができませんので、その点でよろしくお願いをいたしたい。まず、市長選については、そういう決意をしていただきまして、お願いしたいと思います。
  次に、給食の問題でありますけれども、これは先ほどからいろいろお聞きをしました。中学生というのは食べ盛りでありまして、育ち盛りであります。ですから、この給食の問題というのは、とにかく大事な、子供たちの大事な給食であるという意識のもとに対応していかなければならない問題だと思っております。やはり、食生活の乱れというのは、身体への悪影響をもたらすだけではなく、集中力がない、切れやすい、そういうことまで全部影響してくるのが食育だと言われております。今、中学生、高校生による犯罪が毎日のように起きております。それも食生活の乱れから来ているんだとまで、今言われておるわけであります。何年か前でしたか、神奈川県の学校であったわけなんですけれども、日本一いじめと校内暴力がすごいということで、神奈川県自体が給食の見直しをした経緯があるわけでありますので、その点も頭に入れていただいて、食育基本法にのっとった給食を出さなければならないということを頭に入れていただきたいと思っております。
  地産地消のことについても、市長は取り上げていくということでございますので、今市民の間でも大変高まっておりますので、ぜひその点もお願いをしたいと思います。
  次に、負担額についてでありますけれども、290円ということで、私も何人かの方から問い合わせがあったのですが、ちまたでは、中学校の給食は無料だという方がかなりいるのには驚いております。そういう意味で、無料ではないというようなことを説明しておるんですけれども、やはり、高いのなら払えないんだというような方も多数おられます。
  保育料、小学校費、中学校費も滞納なされる方も結構いるわけです。その方がここでまた、大体計算しますと月7,000円近くになるんでね、そうした場合だと確実に滞納しなければならなくなるような状況にありますので、今のうちから、その父兄に対して自覚を持たせると。やはり、不公平感が出てくると、どうしても大変なことになるわけでありますから。
  おまえが金を払わないから子供に給食はだめだということはできませんから、市長、その点について今からPRをしていただくような方法を考えていただきたいと思いますが、その点についてお尋ねをいたします。もっと安くならないのかもお願いいたしたいと思います。
  次に、国保税の滞納についてであります。
  平成17年度末で2億4,662万円ということで、これは大変な数字であります。120億円弱の一般会計予算の中で2億円以上の滞納があるということは、これは大変な数字だと思っております。特に、昨年、平成16年度滞納額が4,290万円くらいあったわけですけれども、平成17年度になったら倍近くになったんです。8,090万円ということで、1年で倍ぐらいに滞納者がふえているということは、これは、今の景気の悪いこういう状態が続いているからだと思いますけれども、これは大問題として取り上げていかないと、やはり、資格証明書を発行せざるを得なくなる。
  長期滞納者というのは、1年間払わない人が長期滞納者になっているわけで、半年とか3カ月とか4カ月はいっぱいいるんです。ですから、461名の人の長期滞納者がいるということは、資格証明書の対象なんです。これが、今全国でも評判になっておるわけです。32万世帯が長期滞納者で、資格証明書をしなければならない世帯だというようなことで、南陽市では、今14件あるわけですね。ことしはまたふえると思います。
  こういうことをされたら、医者に到底行けません。ですから、自殺とか、医者に行けないから命を落とすという傾向が結構ふえてくると思います。それが、今全国で話題になっているわけですから、やはり、その滞納額のアップ、あと資格証明書の工夫、資格証明書になれば全額払わなくてはいけないわけですから、絶対にその工夫等も考えていただきたいと思いますけれども、市長、そこをもう一度お願いをいたしたいと思います。
  次に、企業誘致対策についてであります。
  今現在、企業団地は今のところないわけでありますので、これは徐々にふやしていくと、確保したいというようなことでありますので、ぜひお願いしたい。やはり、今景気が悪いということは、東京とか大都市は景気がいいんですよね。かなり景気はいいんですけれども、田舎だけがまだ悪いというような状況がずっと続いております。そういうわけですから、企業団地をあっせんするには、うんと今いいチャンスだと市内の社長さんも言っているんです。ですから、そういう意味で、やはり企業団地を確保しなければあっせんすることはできないわけでありますので、市長、その点も考えて、早急にしていただきたい。
  そして、あと、やはり、今、喜多方でもやっているように、リース式でないと、とてもじゃないが来られません。1平米1万何ぼでは、とてもじゃないが来るような企業はないと思いますので、その点も、やはりリース式にするような方法を取り入れていただきたい、そのように思っております。
  あと、あっせんの方法ですけれども、やはり、先ほど市長も言われました。トップセールスマンとして、私みずから企業誘致に力を入れるということは、すばらしいことだと思います。これは、ほかの地区、市町村でも一生懸命やっているトップの方もいらっしゃいます。そういう意味で、いろいろな会社を通して、やはり、市長が行けば全然違ってくるわけでありますので、その点をお願いしたいと思っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。
  それから、薮田さんの遺贈についてであります。
  これは、先日みな終わったということでありますが、土地は5,421平米ということでわかるんですが、建物が26戸ということは、アパートの経営だと思います。それで、今、市の方でアパートを貸して当分やっていきたいということでありますけれども、これは、遺族の方に言わせると、市長、遺言書はごらんになっていないわけですか。遺言書の中にはこういうことは書かれてないんですね。
  遺族の方が、市で何でアパートをやっているんだというような、今疑問に思っています。ですから、市長は知らないのかなと私も言ったんですけれども、私、ここに裁判所の手続書類の遺言書のコピーを持っているんです。ですから、薮田さんの意向にそぐわないことを市でしてしまうと、やはり遺族の方から文句が出るのは当然であります。ただ、市長が今はアパートに使っていて収入を上げているということならいいです。だから、これから何年後に遺言どおりにしたいということなら、遺族の方にも説明してわかっていただけると思います。
  そういう意味で、この遺言書があります。家庭裁判所から、中村哲朗さんという書記官が検認証明した遺言書のコピーなんですけれども、その使用目的と書かれているんです。南陽市に寄附しますけれども、土地建物の使用目的は「郡山西区の子供たちの遊び場と雪捨て場として使用していただきたい。このことが私の希望とすることです」ということまで遺言書があるんです。遺族の方から見れば、何としても遺言書どおりにしてもらいたいというのが当然だと思いますので、市長、この点について頭に入れていただいて、今のところはこうやって収入になっているんだから、市のためにすることは薮田さんもやぶさかではないと思いますので、その点を考えていただきたい。遺族の方に、やはり説明する責任があると思いますので、市長、その点よろしくお願いをいたしたいと思います。
  最後に、高規格救急車の増車とAEDの活用についてでありますけれども、ことしの状況を見ますと、今や5次救急までも走らなければならないような状況になっているそうであります。やはり、ないと2次救急しかできませんから、患者を消防ポンプで運ばにゃならないというような状況が、今は続いておるわけでありますけれども、やはり、市長も今要望しているということでございますので、やはり、早急に3台目の高規格救急車をしていただかなければならないんではないかなと思っております。今ある2台の救急車も、もう10万キロ以上走っているということでありまして、いつ故障するかわからないような状態だということであります。
  そういう意味では、ちょっと消防長にお聞きいたしますけれども、昨年度の3次救急までの出動回数はどのくらいあったんでしょうか。そして、ことしの分まではどのくらいあったんだか、3次救急以上の出動回数をお願いいたします。
  それから、AEDの活用についてであります。
  これは、やはり、これからの高齢者社会を考えますときに、人の集まる場所、公共施設、スーパー、遊技場とかそういうものに設置しておかないと、助かる命も助からないということで、今ほかの市町村でも力を入れておるわけでありますので、やはり、命を救える一つの道具として考えて取り組んでいかなければならないんではないかなと、そのように思っております。
  それで、消防長、これも、AEDが今現在で何カ所に設置をされておるのか、その点もよろしくお願いをいたしたいと思います。
  まず、再質問はこれで終わりますけれども、市長、先ほど言われたように、考えて話をしていただきますので。私たちがいかに説明していく責任があるものですから、その点で、何も市長をあれするわけではありません。こういうふうに出された問題で、私たちが市民に説明する責任というものを考えていただいて、その点でお願いしたいと思います。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  伊藤議員の質問、何点かございました。順に、私なりにお答えをさせていただきます。
  まず最初に、怪文書等についての質問でありますが、伊藤議員さんのように考える方が普通だと思えば、反対の立場の人がそのようなことをすると思う自体が、私はおかしいのではないのかなと、こういうふうに思います。余りにも安易にそのような結果になるんで、反対側の人はそういうことをしないでしょうと。恐らくあなたのような考えを持つから、反対側の人は恐らくそういうことはしないんではないかと思うのが普通だと思います。
  したがって、今、伊藤議員は、あたかも私がしているように、見ているようなことをいいますけれども、その根拠があるのか。あるいは、断定して言っていますけれども、それも私にとっては迷惑なことで、私は先ほど言ったように、全く関知していないし、わからないことだと、こう言っているわけです。
  だから、私が何か書いた、つくった、指示したということを見ているかのごとくあなたは言っているけれども、全く私はわからないことでありまして、私は毎日毎日、さっき言ったように正々堂々と街頭で皆さんに訴えるのが精いっぱいで、そんな暇ないですよ。あなたが考えているようなことはないんで、それは大変な誤解でありますし、迷惑でありますから、そのようなことのないように御報告いただきたいというふうに思います。
  それから、給食についてのPRです。特に有料ですと、あるいは未納のないようにと、こういうふうな話でありますので、これについては、検討委員会でもしっかりそうした対応をするように指示をおりますので、大丈夫かなというふうに思っております。特に、先ほどあったように、国保の滞納関係と同じように、公平さを欠くことのないようにしっかりやりたい。
  なお、国保関係の滞納の対応策等につきましては、今どういった対応の仕方をしているのかまだしっかり検証しておりませんので、担当課長の方に、あったら答弁させたいというふうに思っております。
  それから、企業誘致対策については、伊藤議員おっしゃるとおり、私もそのような形でしっかり頑張っていきたいし、むしろ伊藤議員にもいろいろとアドバイスを受けながら、御指導を仰ぎながら、さらには協力もしていただきながらしっかりやっていきたいと、こんなふうに思っておりますので、よろしくお願いをいたします。
  それから、薮田さんの件であります。
  残念ながら、私もまだ間もないんで、遺言書もいただいてないし、内容もよく存じ上げておりません。議員の皆さんと同じように、ここで説明を受けた程度でありますので、今後そうした遺志に反する内容だということであれば、これもまた検証しながら、南陽市のために、また、何というか、遺族の方々の声に直接そのようにこたえることができるのかどうかわかりませんが、そんなことも含めて、できるだけ市民の皆さんを含めてみんながよかったなと言われるような内容に検討してまいりたいというふうに思っております。
  それから、高規格救急車の増車ということであります。
  先ほども申し上げましたように、今県の方に重要要望事項としてお願いしております。財政的なものもございますが、できるだけ期待にこたえられるように頑張ってまいりたいというふうなことでありますし、AEDについても、できるだけそういうふうな意味での、伊藤議員の希望にこたえることができるような内容で指示をしてまいりたいというふうに思っております。
  なお、細部にわたっては消防長の方から答弁させますので、よろしくお願いいたします。
  以上であります。
○議長  松田直二長寿医療介護課長。
○長寿医療介護課長  資格証明書の交付基準につきましては、今現在14名の方に交付しておるところでございますけれども、おおむね1年以上納付がない者としております。機械的に発行するのではなくて、納税相談、納税指導に全く応じない者、十分に負担能力があると認められるのに意図的に納付を行わない者などを十分に判断し、個々の事例により、いわゆる悪質と認められるようなものに対して交付を行っております。
  そのほかの400何十名の方、1年以上滞納があるわけでございますけれども、そのほかの方につきましては、いわゆる有効期間の短い短期証、本市の場合は4カ月の短期証になるわけでございますけれども、それの交付を行いまして、受け取りに来ていただくというような体制で、なるべく受け取りに来たときに納税相談を行いまして、納付金について理解を得られるようにお願いしていると、このような現状でございます。
  以上であります。
○議長  関消防長。
○消防長心得  それでは、ただいま平成17年度の出動、平成18年度の8月末の出動及びAEDの設置状況についてということでありましたので、初めに、平成17年度中の救急の総出動件数でありますが、1,330件ございました。そのうち、ダブりになりますが、2次出動が179件、3次出動が15件、4次出動が3件ございます。
  平成18年度8月末までの状況でありますが、出動件数が832件、2次出動が119件、3次出動が12件、4次出動が4件、7月に1件、5次出動ということで、同じタイムに5件の要請がありました。5次救急が1件という状況になってございます。
  AEDの設置状況でありますが、消防本部の方に5台のAEDの機械がございます。市役所に2台、市民体育館に1台。市民体育館におきましては、7月26日にAEDの使用講習を34名の方が受講をされております。あと消防本部で把握をしておりますのが、安日医院さん、南陽検診センター、太陽の里ふたばさんにそれぞれ1台設置されているようであります。あとホテル・旅館等、スーパーとか、多数の方が集まるところについては、現在のところ消防本部では把握をしておりません。
  以上であります。
○議長  再々質問に入ります。
  15番伊藤俊美議員。
○伊藤俊美議員  今、いろいろ市長からも答弁をいただきました。
  怪文書については、私の方が迷惑をしているということでございますが、ちょっと疑問点があるわけであります。あのぐらいの記事を書くということは、そうするとだれが知っているんでしょうかね。大方の市議会議員は金づるに引かれているんだ、金をもらっているんではないかみたいなことを書くということは、だれか塩田市長の陣営でそういう明るい人もいたんでしょうね。やはりそう思わざるを得ない。だって、思い過ごしで、思ったことを書くなんていうことは、絶対できないと思います。こんなことをしたら一発で訴えられますからね。あの文書を何百通、何千通流したかわからないわけでありますので、市長、その点では、全然知らないうちに流されたということであれば、それは市長を信じるしかありませんけれども。
  そうした場合、我々としても、やはり、最後の4点目の問題については、一応、市議会議員の相手候補を支援する議員の会の人全員を対象にして言っているわけでありますので、私も、ではこれからいろいろ調査をしてみたいと、そのように思っております。我々も説明する責任がありますので。きょうも、はっきり聞けと言われたような人も来ていらっしゃいますので、私は、あえて市長の口から「私は知らなかったんだ」ということをお聞きすればそれでいいんですけれども、いろいろ調査をしていきたいと、そのように思っております。
  本当に、新市長としてこれから南陽市政のかじ取りとして、何としてもいい南陽市、安全で安心な、潤いのある町南陽の構築のために頑張っていただいていかなければならないと思いますので、よろしくお願いをいたしたいと思います。
  特に、給食問題というのは最重要課題の一つだと私は思っております。やはり、これからの南陽市を担っていく子供たちの大事な食でありますので、その点も考慮しながら、食育推進基本法にのっとった、先ほども、弁当ではないと言われて私も安心したわけでありますけれども、その点では、市長の意気込みを買って、まず、期待をしてまいりたいと思いますので、どうか今後ともよろしくお願いを申し上げます。
  以上で私の質問を終わります。ありがとうございました。
○議長  以上で15番伊藤俊美議員の一般質問は終了いたしました。
  御苦労さまでした。
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