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田 中 貞 一 議員 質 問
○議長  次に、3番田中貞一議員。
〔3番 田中貞一議員 登壇〕
○田中貞一議員  3番田中であります。
  過日通告いたしております5点について質問を申し上げたいと思います。
  まず、冒頭に、さきの市長選におかれまして短期決戦を制され当選されました市長には、心よりお祝いを申し上げたいと思います。選挙を戦う作戦、戦術、戦法、いろいろあるわけでございますけれども、勝利するために法律の範疇の中で争い、自分の考えを訴えて全力を出し切って当選を得る、これは当たり前のことだというふうに思っております。
  塩田市長は、歴代の市長の中でも一番若い市長となられました。私は、市長とは市民に夢を与えるものであるというふうに考えております。当然、市民のかゆいところに手を添え、手当てするのも重要な仕事でありますが、それよりも、市の進む方向をしっかり市民に示して、市民の方に夢を与え、その夢実現に向けて政策を実行していく、そんな市長になっていただければと考えております。
  さて、それでは、5点について質問を申し上げます。
  行財政改革について質問を申し上げます。
  マニフェスト、公約では、すべての業務を見直し、民間委託を積極的に進めるとあります。この民間委託を積極的に進める。どの分野を手始めにそれを進めていこうとされているのかをまずお尋ねをいたします。また、その方法と手段はどのような形で行おうとされているのかもお伺いしたいと思います。そして、仮に民間委託によって人件費削減を図るとするならば、その金額、人員の数字目標というものをどこに置いて進めていくのかをお尋ねしたいと思います。
  次に、高齢者に優しいまちづくりの公約でございますが、循環バスの実現を公約されております。過去に、沖郷地区でも市民バスを走らせた経過がございます。見ておりますと、1人でも2人でも大きなバスで走っておりまして、もったいないというむだ、そしてだれも利用していなくても走らせなくてはならないというロス、そして、冬期間は、バス停まで行かなければならないなどの理由で非常に利用者が少なく、結局中止をしたというような経過がございます。
  私は、今の時代ですから、交通弱者と言われる方々には、デマンド交通システム導入が最良の方法であると考えております。自宅の玄関から目的地の玄関まで、必要な方が必要なときだけ使う。ロスがなく、むだがなく、そして便利なシステムであります。高齢者に優しいまちづくりを目指すには、このシステム導入が最良と考えておりますが、市長の考えをお伺いしたいと思います。
  次に、観光産業の振興について公約されております。3項目示されておりますが、1つは赤湯温泉の振興、2つは観光果樹振興、3つは菊まつりのさらなる発展とあります。本市にはまだまだ観光資源がたくさんあるわけでございます。それらを有機的にどのように結びつけて振興されようとしているのか、お伺いをしたいと思います。
  次に、農業振興でございます。
  公約でも、担い手育成、地産地消の拡大という公約を出されておりました。現在、農業経営の安定対策を推進中でありますが、現在認定農業者、市内に200名、そして、そのうち督励の80%の3.2ヘクタールをクリアできる農業者が175名。そして、集落営農組織を立ち上げようとして検討している地域が一、二カ所程度でございます。公約の担い手育成を今後どのように進めるのか、ひとつ考えをお聞かせいただきたいと思います。
  また、安定対策と並んでの農地・水・環境政策では、現在南陽市内10カ所ほどの地域で検討中でございます。面積で約1,000ヘクタールが対象の検討中であると言われております。間もなくこれも締め切り近いわけですけれども、1,000ヘクタールの検討中の面積がすべて手を挙げるということになりますと、市からの持ち出しも相当の金額になるわけでございます。来年度の予算の措置は大丈夫なのかをまずお伺いをいたしたいと思います。
  地産地消の方も積極的に進めると公約されておりますが、安全・安心な食という観点から見ますれば、学校給食も当然でありますが、それ以外の方法も考えられておるのかどうかもお尋ねをいたしたいと思います。
  簡単な質問ですけれども、よろしく御答弁を賜りますようお願いをいたします。
○議長  ただいま3番田中貞一議員の一般質問中でありますが、ここで暫時休憩といたします。
  再開を2時10分といたします。
午後 1時57分  休  憩
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午後 2時10分  再  開
○議長  再開いたします。
  答弁を求めます。
  市長。
〔塩田秀雄市長 登壇〕
○市長  3番田中貞一議員の御質問にお答え申し上げます。
  初めに、行政改革についてでございますが、人件費の削減については、この3月、議会にもお示しいたしておりますが、第2次定員適正化計画において、総定員の7%を削減目標に掲げております。平成17年度から21年度の5年間で、7%に当たる27人を削減することになります。加えて、このたびの市長、助役報酬の減額及び収入役の廃止につきましても、人件費削減に資するものでございます。
  なお、民間委託につきましては、今年度中に策定いたします新しい行財政改革大綱の中で、今後議論を進めながら、数値目標等についても可能な限り示していきたいと存じますので、ご理解を賜りたいと存じます。
  次に、高齢者に優しいまちづくりに係るデマンド交通システム導入につきましては、先ほど、6番松木新一議員の御質問にお答え申し上げたとおりでございますので、御理解を賜りたいと存じます。
  次に、観光産業の振興策についてでございますが、赤湯温泉につきましては、本市総合産業の基盤と位置づけており、地域に及ぼす経済効果が大変大きなものと認識しておりますが、団体旅行からグループ・個人旅行への志向変化、少子・高齢化など、問題が顕在化している状況でございます。
  このようなことから、今年度末をめどに、今後10年間を見据えた観光基本計画の策定を予定しており、本市の歴史や自然などの観光資源を大いに盛り込む内容にしたいと考えております。
  また、その中でも、心温まるおもてなしを意味するホスピタリティーと障壁を取り払う意味のバリアフリーをキーワードに掲げ、旅館等の新たな整備を支援していくことに加え、旅行エージェント訪問や企画セールスを重点的に行い、官民一体となった取り組みを展開してまいります。
  さらに、ここ南陽にお越しになる観光客の一番の楽しみは食との調査結果が出ておりますので、農業分野とも連携を図り、地産地消の一層の推進と安全を確認できるシステムづくりを今後検討してまいりたいと存じます。
  次に、農業の振興に係る担い手育成と地産地消の取り組みについてでございますが、担い手育成については、今後ますます農業従事者の高齢化や農業離れが進むことが予測される中、将来の農業を担う、意欲と能力のある担い手としての認定農業者をより多く確保し、農業経営の安定を図っていくことが肝要と考えております。
  平成19年4月から実施される経営所得安定対策に加入する要件としても、認定農業者であることが絶対要件であり、南陽地域担い手育成総合支援協議会を組織し、国の支援の内容を見ながら、市独自の支援も必要に応じて実施していく方針であります。
  また、地産地消につきましては、輸入食品に頼らずに、地元で生産される四里四方の農産物をより多く流通させ、その地域の人々が食べていこうとする地産地消は、地域の経済活動にとっても大切な生活文化であると考えております。これを進めるため、年3回実施しています収穫祭において、地元野菜を利用したアイデア料理の試食会を開催するなど、市民一人一人が地産地消の意識を高めるよう、イベントを計画してまいります。
  また、小・中学校や保育園の給食においては、旬の地元特産物を活用した地場産デーを拡充してまいりたいと考えております。さらに、小・中学校や保育園以外の公的施設の給食食材について、地場産の使用状況や供給先などの調査を行い、利用の促進を図ってまいりたいと考えております。
  なお、地産地消は、今、経済の主流となっている世界市場主義とは逆の、地域の経済を地域内で循環させる仕組みであります。したがって、農業に限らず、工業や商業、サービス業にも及ぶ考え方でありますので、市の事業における物品調達などは、市内、置賜地域、県内の生産品を優先させ、地域生産・地域消費を地域経済活力の基本として積極的に進めてまいる所存でございますので、御理解を賜りたいと思います。
  以上であります。
○議長  再質問に入ります。
  3番田中貞一議員。
○田中貞一議員  先ほど、演壇での冒頭、通告しておりました一番肝心な第1番目の問題をお聞きするのを忘れました。ひとつこの席でお聞きをさせていただきたいと思いますが、よろしいでしょうか。
○議長  はい。
○田中貞一議員  多くの市民が一番関心を持っております行政の広域合併の件でございます。
  選挙期間中も、選挙公報などを見ましたけれども、塩田市長の方からは何も示されていなかったというようなことでございまして、非常に市民が心配をしているものでございます。そこで、市長のこの行政の広域合併に対する基本的な考えというものをひとつお伺いをしたいと思います。
  また、広域合併と広域問題とあわせまして、消防の方の広域化の話も間もなく県から出されてくるわけなんですけれども、その辺も基本的な考えをお伺いしたいと思います。ひとつよろしくお願いします。
  さて、次に、再質問に入らせていただきます。
  行財政改革については、7%削減目標で27名ほどの人員を削減していくんだというようなことでございます。これと絡めて、学校給食、中学校の給食の方で、小学校でつくって中学校へ持っていくというような格好になってきて、果たして、それでこういった目標がクリアできるのかどうかというようなことが私は心配なんですけれども、目標を立てても、その目標に向けてやっていかなければならないわけなんですけれども、ひとつその辺も、できるのかできないのか、目安をお尋ねをしたいと思います。
  それから、あと循環バスの件ですけれども、冒頭松木議員の方にも申し上げておられました。ただ、やはり、これを考えてみますと、高畠町でも平成17年から導入されまして、約1,000万円弱ぐらいで運行できているというようなことで、南陽より幅の広い面積の中でそれが対応できているというようなことで、非常にロス、むだがなくて、財政的にも有利なシステムなのではないかというふうに思っております。
  その辺も、循環バスですと、先ほど申しましたけれども、沖郷でもバスを走らせて、空バスが、大きいバスが、油をたいて、人件費を使って走っているというような現状がございました。乗る人がいなくてやめたというようなことなんですけれども、やはり、今の時代、デマンド型の交通システムが、一番交通弱者の足として利用価値があるんではないかというふうに私は思いますので、その辺も、検討委員会を立ち上げているということでございますけれども、ひとつ市長にもそういうような方向で進めてもらえればなというふうに思っております。ひとつその辺も、もう1回お考えいただきたいというふうに思っております。
  あと観光産業の件ですけれども、赤湯温泉、今回も1件の旅館さんがやめるというような話が出ておりまして、温泉街も非常に寂しくなってくる現状がございます。そんな中で、今、メーンストリートを県の事業によって拡幅しながら、そして、共同浴場ももとの山形銀行の跡地に新しく設置されようとしている時期でございます。
  そんな中で、観光問題を考えてみますと、旅館さんだけが一生懸命考えても、町の商店街さんだけが一生懸命考えても、それから、観光農業をやっている農家の人が一生懸命考えても、単品ではなかなか有機的に結びつかないだろうと思うんです。
  そこで、縦割り行政の中で一番弊害になっている部分だと思うんですけれども、観光は観光、農林は農林と、こう縦割りの行政の中で、そういったことを横断的に話し合いの持てる、そして、民間の異業種間の話し合いの場をセッティングしながら、そして、どうすればこの町を誘客がうまくできるかというような、一つの大きな目標に向けて取り組んでいくというのが必要なんだろうというふうに思っております。その辺も、ひとつ市長の考えをいただきたいというふうに思っております。
  次に、農業の振興でございますけれども、現在、安定対策、品目横断、それから農地・水・環境問題と進んでいるわけなんですけれども、南陽市内でも個人の認定農業者で3.2ヘクタールをクリアできている数が非常に少ない、175名しかいないという中で、これからもう少し、申請が来年の4月までですから、それまでいかにして175名をもっともっとふやしていけるか、そして、そこから漏れている人、小規模的な農家の人をいかにして救い上げるか、その恩恵にあずからせるかということが、行政の考える最大の宿命ではないかというふうに思っております。
  小規模の農家の人を救い上げるには集落営農という形しかないわけなんですけれども、その集落営農を組織するに、今現在検討中の地域が1ないし2カ所しかないという実態でございます。したがいまして、これらを今後どのような方向で、その恩恵にあずかれるような状況に、手を挙げることのできる状況にされようというのか、その考えをひとつお伺いをしたいというふうに思っております。
  この辺になりますと市長では難しいのかもしれません。農林課長でも結構でございます。ひとつ細部にわたりまして、この戦後農政の大改革だと言われている、ちょうど今、節目の政策でございますので、農業者にとりましても非常に興味のある、大変重要な問題でございますので、ひとつお答えを賜りたいというふうに思います。
  以上でございます。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  それでは、3番田中議員の再質問にお答えしますが、その前に、冒頭の質問漏れがあったというようなことでございますので、その件につきまして私の方から先に御答弁申し上げまして、その後、随時個別に対する質問に答えてまいりたいというふうに思います。
  最初に、行政の広域合併についてでありますが、広域合併につきましては、現在進められております地方分権では、住民に直結した自治体の役割がますます重要になってきており、平成の大合併は、住民に安定した行政サービスを行うための適正規模に誘導する手段として、実績を重ねてきております。
  広域合併につきましては、新市町村合併特例法の施行により、山形県においても市町村合併推進構想が平成18年3月に策定されました。ここには、置賜地域において、置賜3市5町を1つとする案であり、県内の市町村の将来を見据え、県として一層の展開を図るため、説明会等の積極的な支援、助成を行い、県と市町村が一体となり推進していきたいと計画してあるものであります。
  しかし、これまでの市町村合併についての経過として、検討会や協議会の設置や解散を経ていることは御存じのとおりであり、相手があっての合併であり、さまざまな問題があります。
  市町村合併は、合併そのものが目的ではなく、地方分権の時代の中で議論することから、市民の行政への参加と協働を促し、みずからの地域づくりに主体的にかかわる機会としてとらえたいと考えております。そのため、市民に対する情報の提供を積極的に行い、広範な議論が展開できることを期待するとともに、その広がりを見きわめてまいりたいと、このように考えております。
  今後、一つ一つ慎重に市民の声を聞き、また議会の御意見なども賜りながら進めることが大切と考えておりますので、御理解をいただきたいと思います。
  また、消防の方の広域化に対する基本的考え方につきましては、消防組織法に基づく平成18年7月に告示された市町村の消防の広域化に関する指針により、平成19年度中には県の推進計画が策定されます。その上で、対象となる市町村は広域消防運営計画の策定等の広域化に向けた取り組みを行い、計画策定後5年以内をめどに広域化を実現することとなっておりますので、市としましては、今後とも県を初め関係市町と調整を図りながら、適時に取り組んでまいりたいという考えでおります。
  なお、先ほどの質問の中で、民間委託はどれをするんだと、こういうふうなお話であります。既に進められておりますのは、1つは保育関係の分野であります。この件につきましては、来年度からは赤湯保育園も民間委託と、このようになるわけでありますし、さらには、各出先の施設等についても、指定管理者制度を一層図りながら、できるものから順に進めていきたい。将来的には、まだまだ検証が必要でありますが、水道関係についても可能なのではないかと、こんなふうに考えているところであります。
  それから、先ほどの定員数については、あくまでもこの3月に出された第2次定員適正化計画でありますので、私といたしましては、これをさらに進めてまいりたい。したがって、7%を超える勢いで展開してまいりたいと、こんなふうに思っております。
  また、給食関係で、親子給食になれば人員・スタッフが必要ではないかと、こういうふうな御心配でありますが、今の段階では、計算上大分スタッフが余っているというようなことでありますので、十分可能だということでありますので、随時退職者等の分だけでも減っていくのではないのかと、こんなふうに思っております。
  それから、循環バス関係について、沖郷はなじまないのではないかと、こういうようなお話であります。私は、さきの委員会におきましても、循環バスがなじまない地域においては、デマンドも検討してほしいというようなことで、先ほども松木議員さんの方にも御報告申し上げましたが、特に、沖郷地区のように幹線がどこなのかちょっとわかりにくいと、こういう地域においては、やはり、当然デマンドの方が有利なのではないかと、こんなふうに思っております。
  とりあえず、循環バスとして検討しているのは、やはり、中川から赤湯、表町を経由して赤湯駅、あるいは、赤湯駅から病院間のバスも、宮内、漆山、梨郷経由で目的の基幹病院にと。あるいは、吉野については従来のように小滝から市役所ですが、これも、できれば駅まで行くことによって、全体が関連づくのではないのかなと、こんなふうに思っております。
  いずれにしても、先ほど申し上げましたように、経済効果の問題もございますので、十分検討委員会で検討をして、準備ができたものから順にできればやりたいと、こんなことでありますが、いずれにしましても予算も関係しますので、簡単にそのようにいくのかどうか多少不安もありますが、とにかく頑張って、皆さん方、あるいは市民の皆さん方の御期待にこたえるようにしていきたいと、こんなふうに思っているのであります。
  それから、観光関係でありますが、なるほど、田中議員が申されますように、やはり、農業関係でも観光あり、あるいは、もちろん従来の既存の観光関係の赤湯温泉を中心とするものもあります。これらを全部プルにして、南陽市の観光ビジョンとでも申しますか、グランドデザインとでも申しますか、そういったものを構成しながらやっていくことが何よりも大事なのかなと、こんなふうに思っているところでありますので、ぜひ御指導賜りたいと、こんなふうに思っております。
  なお、赤湯温泉を中心とする商店街、あるいは宮内、熊野大社を中心とする宮町から新町等々の開発は、我が南陽市にとって極めて重要で、将来を決めるほどの大事な課題だと、このように思っておりますので、御協力のほどもぜひよろしくお願いをいたしたいと、このように思っているところであります。
  それから、担い手育成関係でございますが、これについては、規模の問題もあったり、なかなか厳しいわけでございまして、むしろ田中議員からいろいろなことでアドバイスをいただきながら、市民の皆さんに喜んでいただけるような成果がないものか検討してまいりたいというふうに思っておるところであります。
  なお、細部にわたっては農林課長より答弁させたいというふうに思いますので、よろしくお願いします。
  以上であります。
○議長  竹田農林課長。
○農林課長  それでは、ただいま御質問ありました経営安定対策につきまして、現在の進捗状況を申し上げたいと思います。
  経営安定対策とまとめておりますが、中身は、品目横断といいまして、いわゆる稲作の単価や収入補てんの政策が1つあります。もう一つは、御質問にもありました農地・水・環境交付金ということがございまして、いわゆる水路の清掃なり、農地の保全を行った場合に、ある一定額を交付金として出しますというふうな制度がございます。この2つをまとめまして、経営安定対策となっている状況であります。
  これを進めるに当たりまして、今、私どもの事務局で持っておりますのが、この経営安定対策の推進班会議を設けております。構成といたしましては、県のいわゆる行政機関はもちろんでありますが、いわゆる農業団体、JA、それから集荷業者の方々、共済組合、認定農業者、それから酪農組合と多岐にわたっておりますけれども、その中で、その状況分析とともに、各地区の説明会も行いながら今進めておりまして、昨年の10月からこの話し合いを進めてまいりました。
  やはり、そんな中で、国の対応の細部にわたる中身がまだ不明な点もございまして、なかなかその取り組みに参加する農業者、もしくは集落営農の組織というものが出ないのが、今現在の実態であります。
  一方、農地・水・環境交付金につきましては、今年度10月、来月でありますが、締め切りというようなこともございまして、そちらの方は、先ほどございましたように、市内10カ所の方から、今いろいろな提案がございまして、取り組む方向で進めております。
  そんなことで、農地・水の方は期限も迫っており、また、比較的従来ともに農地保全をやってまいりましたので、取り組みやすさもありまして、それはまとまるかと思っておりますが、品目横断の方につきましては、議員御指摘のとおり、なかなか進まない実態がございます。ただ、この品目横断の締め切り期限が、今年度で終わるということではございません。平成19年度、20年度、21年度と3カ年にわたりまして、随時その組織を形成するなり、認定農業者が手を挙げてそこに参画するなりの、まだまだその期間がございます。したがって、その動向も見るために、多少時間がかかっているのではないかというふうに思っております。
  いずれにいたしましても、米の価格の動向というのは非常に農業経営を左右するわけでありますから、農家の方々も非常に関心の高い政策であります。今月、その推進班会議を中旬に予定しております。その中でも、今までの進捗状況なり、今後の動向、あわせて総合的に判断して進めてまいりたいと思っております。御理解を願いたいというふうに思っております。
  なお、農地・水の財源の関係でありますが、やはり、南陽市の基幹産業になっている農業でございます。一方、品目横断とセットになる対策でもあります。財源の方を調達しながら、経営安定対策とともに、あわせて農地・水の方も次年度進めていく予定であります。以上、御理解願いたいと思います。
  以上です。
○議長  再々質問に入ります。
  3番田中貞一議員。
○田中貞一議員  市長には、漏れの方までお答えをいただきましてありがとうございました。
  それで、結局、この行政の広域合併につきましては、隣接の市町村などからもう1回その話が出た場合には乗っていかないといけないというような端的な考えのようにうかがえたんですけれども、そのように理解してもよろしいでしょうか。これは、はっきり示しておきませんと、隣接の首長さん方もなかなか大変なわけで、市民も非常に不安に思えてくるわけでございまして、市長はそのとおりだというようなことでございますので。
  そこで、消防の方の広域化もそうなんですけれども、特に、西置賜の広域消防を見てみますと、白鷹町の消防予算、そして、単独でやっている川西町の消防予算、余り差がございません。そんな中で、町民が受けている恩恵というものは、単独消防をやっている川西町さんが非常に有利だということがございます。その辺もひとつこれから資料などをとって勉強していただいて、行政の合併とあわせて、消防の広域合併の方も、確かに市民に対して損するようなことはできませんので、損得計算も働かせながら、ひとつ検討していただきたいというふうに要望とさせていただきます。
  それから、あと行財政改革についても、7%以上の削減を図って財政改革をするんだというようなことでございます。我々もそういったことには賛同させていただきたいと思いますので、ひとつよろしくお願いしたいと思います。
  あと農業の方なんですけれども、今、課長さんが言われました。なかなか国から出てくるものが遅いというようなことで、水・環境の問題もさようでございます。来年度の金額もまだはっきり示されていないというような状況なんですけれども、ひとつ、何ぼでも地域農家が恩恵を受けられるような方向に進めてもらいたいなというように強く要望したいと思います。
  それで、市長は若くて市長になられました。そこで、若い市長でございますので、行政のマイナス感を引いて、人員削減だの何だのかんだのと、マイナス面だけのことよりも、私は、それとあわせながら、それよりも、入り込み観光客をふやすとか、定住人口対策を考えていくとか、土地対策、宅地政策を考えるとか、基本的な、そういった大きい政策をひとつ期待をしたいと思います。
  そして、やはり、最後に、南陽市民に、市長4年間なさるうちの、4年後の南陽市の姿というものをしっかりと市民の方に教えていただいて、南陽市は4年後にはこうなりますよ、2期すれば8年後にはこうなりますよという姿をしっかりと市民に教えていただいて、そうしますと、こういうふうな南陽市になるんだったら、じゃあおれも何か起業でもしてみるか、それとあわせて、何か商売を始めようじゃないかと、新しい企業もおきてくるというようなことで、やはり、夢を預けるというのが市長の最大の責任だと思うんです。そんなことで、私は大きくその辺を期待をしたいと思います。ひとつ頑張ってやっていただきたいというように思います。
  いろいろ答弁ありがとうございました。終わります。
○議長  夢に対するお答えはどうですか。
○田中貞一議員  要望でよろしゅうございます。
○議長  よろしいですか。
  以上で3番田中貞一議員の一般質問は終了いたしました。
  御苦労さまでした。
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