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髙 橋   篤 議員 質 問
○議長  次に、2番髙橋 篤議員。
〔2番 髙橋 篤議員 登壇〕
○髙橋 篤議員  2番髙橋 篤であります。
  塩田市長、市当局の皆様には、安全で安心な、そしてうるおいのあるまち・南陽を目指し、ま
た、協働のまちづくりに日夜励まれていることに対して、心から敬意をあらわすものであります。
また、6月には南陽市子育て支援都市を宣言され、さまざまな支援策を打ち出され、保護者のみな
らず、多くの皆様に喜ばれていることも、あわせて敬意をあらわすものであります。
  私からは、既に通告してあります3点について質問させていただきますが、当局側の誠意のあ
る御答弁をお願いいたします。
  1点目であります。一昔前は、大災害など何十年に一度という、また、ことわざにもあるとお
り、災害は忘れたころにやってくると言われてきました。しかし、近年は世界規模で起きている異
常気象によって、地震や台風による風水害等によって、多くの尊い人命や多くの財産が失われてお
ります。
  平成16年7月に起きた新潟県中越地震、本年3月には富山県能登半島地震、そして、また7月
には新潟県中越沖地震が立て続けに起きています。その間には、台風による風水害や集中豪雨によ
り甚大な被害をこうむっております。そのたびに、テレビ・新聞で報道されておりますが、一方で
は被災地や被災者に対しての多くのボランティアの方や多くの救援物資の援助に、被災された方々
が喜んでいる姿が報道されていたのが思い出されます。
  人間が生活を送っていく上で最も大切なものは、衣・食・住の3つが基本だと考えているもの
ですが、そこでお伺いいたします。現在、本市において災害時における流通備蓄はどのようになっ
ているのか、また、十分なのかをお伺いします。
  また、現在、本市では36カ所の指定避難所、19カ所の避難地が指定されております。毎年、災
害に対しての防災訓練が多くの方々の参加のもと行われておりますが、36カ所ある避難所の耐震化
は大丈夫なのか、お伺いします。
  2点目でありますが、原油価格の高騰により、石油製品への依存度が高い我が国では、経済に
与える影響が何よりも大きいものと実感しているものであります。平成16年には灯油1リットル当
たり40円弱だった価格が、徐々に値上がりし、本年9月よりは急激に値上がりし、もうすぐ1リッ
トル100円になろうとしております。本市としても、石油類の利用に関しては依存度が高いものと
思っております。
  このように、底知れぬ石油類の値上げによって、さまざまな事業などに弊害も起こってくるの
ではないかと思います。原油高騰により財政を圧迫していると思われますが、予算的に大丈夫なの
か、お伺いをします。
  また、これから冬に向かって石油類の消費がふえる季節に、本市の公共施設への影響はないの
か、原油高に対しての対応策や取り組みはどのようになさっていくのか、お伺いをいたします。
  3点目であります。現在行われている農業関係の支援事業についてお伺いをいたしたいと思い
ます。
  本年度は、本市稲作農家にとっては7月の低温、8月下旬からの異常なほどの高温により、本
市ではいもち病の大発生した水田が多く見られました。県発表の作況指数が県全体で101、置賜地
方では99という数値が発表されましたが、実際は本市稲作農家の数値はもっともっと低いようであ
ります。あわせて、大きな減収となったのが現実であります。
  また、9月に発表され、支払われた米価の仮渡し金の下落により農家経営の悪化が叫ばれてお
りますが、このような厳しい状況の中であり、本市において現在行われている農業に対してのいろ
いろな支援事業があり、農家の方々から大変喜ばれておりますが、原油高騰により大変な時期だと
は思われますが、今まで行ってきたいろいろな支援事業を今後どのように進められていくのか、市
長の考えをお伺いをしたいと思います。
  誠意のある御答弁をお願いいたします。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
〔塩田秀雄市長 登壇〕
○市長  2番髙橋 篤議員の御質問にお答え申し上げます。
  初めに、災害時における備蓄についての1点目、備蓄の状況についてでございますが、本市に
おきましては流通備蓄を基本としておりますが、今後、高齢者や乳幼児者、障害者等の災害時要援
護者のための備蓄につきまして検討してまいりたいと考えております。
  2点目の、避難場所の建物などの耐震強度や受け入れ態勢についてでございますが、避難施設
の耐震性を向上させることは重要であり、応急避難場所にもなる学校施設につきましては、耐震化
対策のための調査を平成16年度から実施しているところであります。今後、学校施設以外につきま
しても、避難施設としての機能を果たすよう整備を進めていくことが重要であると考えております。
  受け入れ態勢につきましては、地震などによる大規模災害が発生した場合は、南陽市地域防災
計画に基づき災害対策本部を設置し、避難が必要であると判断した場合は、災害状況を考慮した上
で、耐震性のある避難場所に誘導することとしております。また、食糧、水、生活物資の確保や救
護活動及び復旧活動等を、関係機関から協力いただきながら実施することといたしております。
  次に、原油高による取り組みについての1点目、原油価格の高騰による本市財政の影響につい
てでございますが、原油高は日本のような輸出依存度の高い国では、景気の押し下げ圧力がより一
層強まり、電力・燃料などのコストアップがただでさえ厳しい消費を冷え込ませ、企業の生産活動
を抑制すると言われております。
  こうした影響が国の来年度予算の税収見込みにも影を落としており、地方交付税等の一般財源
確保がどのようになるのか、また、原油高対策として国の施策がどのように打ち出されてくるのか
など、国の動向を注視している状況でございます。
  2点目の、本市の公共施設への影響と取り組みについてでございますが、灯油を例にとります
と、4月時点から現在までの価格上昇率は平均して36%超となっておりまして、施設運営にかかる
コストがその分増大しております。できる限り節減などの内部努力を重ね、それを吸収すべく努力
をしているところでございますが、場合によっては予算の補正も必要になるものと考えております。
  次に、農業関係への支援事業についてでございますが、本市の財政は大変厳しい状況でござい
ます。しかしながら、米価の下落など農業をめぐる情勢も厳しいことは痛感し、認識をいたしてお
りますので、現在実施している事業につきましては、地域農業振興のためにより効果が上がるよう、
精査、検討を加えながら対応してまいりたいと考えておりますので、御理解賜りたいと存じます。
  以上であります。
○議長  再質問に入ります。
  2番髙橋 篤議員。
○髙橋 篤議員  どうも、御答弁ありがとうございました。それでは、何点か再質問をさせてい
ただきます。
  流通備蓄についてお伺いしたいと思いますが、たしか9月だと思いますけれども、山形県の備
蓄状況ということで、各市町村の割合というんですか、順位が発表されておりました。その中で、
我が南陽市は5番目のという、低い方からですけれども、そういう結果でありまして、いつも防災
訓練の折、担当の方にお聞きしていますけれども、ちょうどやっぱり食べるものが私は一番ではな
いかなという感じているんですけれども、なべに瞬間的に御飯になるような、またまぜ御飯等もい
つもいただいておりますが、そのようなものはいろいろと話をお聞きしますと賞味期限が5年間だ
と。それもお聞きしましたので、5年ごとにとにかく固定して、それを備蓄しておくと、5年ごと
にすごくお金がかかるんだということで、南陽市としてはいろいろな対応、JA置賜さんとか、そ
ういうところに流通備蓄としてお願いしているような形でありますけれども、私は災害というのは、
長井の近くに活断層があるとお聞きしておりますので、いつ中越沖とか中越地震のような大きい地
震が、起きるのか起きないのかはわかりませんけれども、起きる可能性もあると思っております。
  そんなことで、例えばJAさんにお願いしているとか、書類にもありますけれども、それだけ
では皆さんに食事をおあげするということはできないのではないかなと感じているものです。そこ
で、ぜひ本市としても100食とか500とか、それくらいの備蓄は私はしていただきたいと思うのであ
りますが、市長のお考えをお伺いしたいと思います。
  また、そのほかでありますけれども、耐震化に対しては、まず市長の御答弁で徐々に進めてい
くと。早急に私はお願いしたいんですけれども、こういう御時勢でございますので、財政的にも考
えた上で、なるべく早くこちらの方はしていただきたいと思います。
  2点目の原油高騰による財政の影響と、そちらの方は、今、市長の御答弁のとおりだと私も思
っております。ただ、それに対していろいろな節約とかあると思うんですけれども、市の例えばこ
の建物も先ほど我々の控室の方でもちょっと感じたんですけれども、やはり1度か2度下げて節約
していると思っておりますが、それが大人世界だけの場所であれば私はよいと思うんですけれども、
保育園、学校、小学校、中学校、子供さんを預っているところでは、やはり節約もできるところと
いうのは決まってくるのではないかなと思っております。その辺も、もし、わかる範囲でいいです
ので経費節減をしているのだというものがあれば、市長さん並びに教育長さんの方からお話をいた
だきたいと思います。
  3点目の再質問をさせていただきますが、農家は本当に今年度原油の高騰、そして病気、いも
ち病の発生、思ったより収穫がなかった。それにあわせて価格の暴落で、本当にこの冬を越せるの
かという心配もなさっている農家もございます。そんな中で、市としていろいろな支援策も考えて
いらっしゃるとは思いますが、早急に私の方から市長に、これはなるかならないかはわかりません
が、農家自身がいろいろとなさっている借金といいますか、そういうものに対しての利子補給とか、
そういうものを何とかできないものか、その辺も市長さんの方から御答弁をお願いをしたいと思い
ます。
  また、支援策は財政的に厳しいとは思いますけれども、また20年度も続けて継続をお願いして
いきたいという考えでおりますので、ぜひ市長さんの御答弁をお願いしたいと思います。
  以上です。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  最初に、災害時における食糧等に関する備蓄についての質問であります。食糧関係のみ
ならず、衣食住いずれもですが、南陽市、こうして見ますと人口の割には大型商店、ホームセンタ
ーとかあるいはコンビニとか商店関係も大分ありますし、農協の倉庫もありますので、そういう面
から見れば少々の災害はクリアできるのかなというふうな考えでいます。そういう方々にむしろ協
力をお願いしていく方が、わずかな食糧を備蓄するよりはずっと効果が上がるのかなというふうな
思いを持っておるところであります。
  それから、施設の耐震関係については、先ほど申し上げましたように、まだ耐震調査を始めた
ばかりでありますので、優先して今学校関係をやっておりますので、36施設すべてということには
至っていませんが、必ずしもすべてが危険ということでもございませんので、随時年次計画をもっ
て対応してまいりたいというふうに思っておりますし、今現在避難場所に指定されていない施設で
も、有効でなおかつ安全な施設があれば、市の施設あるいは民間の施設問わず、お願いをして確保
していきたいというふうに考えているところでありますので、御理解いただきたいというふうに思
っております。
  それから、原油の高騰については、これは単に地方並びに国でも何とも対応できない課題であ
りまして、やはり節約といいますか、そういったこと以外に対応の方法がないのかなというふうに
思っているところであります。こうしたことについては、できるだけ温度設定をしながら、おのお
の特に公共施設では節減できるように指導してまいりたいというふうに思っております。
  それから、農業者の支援策として借入金の利子補給はどうだと、こういうふうなことでありま
す。私も制度的にまだ検討、研究しておりませんので一概に言えませんが、可能であれば前向きに
検討してまいりたいということでありますので、担当課含めて必要な課との調整をしながら、法的
にどうなのかを含めて検討を進めていきたい。特に低所得者といいますか、そういうふうな部分で
のお話でありますので、前向きに検討させていただきたいというふうに思うところであります。
  私からは以上です。
○議長  答弁を求めます。
  長濱学校教育課長。
○学校教育課長  先ほど髙橋議員御指摘のとおり、学校でもいろいろな意味で省エネルギーとい
うようなことを常々教育をしておりまして、今では子供たちの方も不要なヒーターは消す、あるい
は不要な電気を消すというようなことで取り組みをしております。
  ただ、余りにも外気温と室温の差が激しい場合は、健康的な影響もありますので、そういった
ところも配慮しながら適切な教育環境を整えていきたいというふうに考えておりますし、また、今
後とも例えば児童・生徒が下校した後、先生方が残るというような場合も、既にこれも取り組んで
おりますけれども、各教室というよりは職員室にまとまってというような形で節約、省エネルギー
に努めている状況でございます。
○議長  ただいま2番髙橋 篤議員の質問のさなかでありますが、ここで暫時休憩といたします。
  再開は午後1時といたします。
午前11時55分  休  憩
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午後 1時00分  再  開
○議長  再開いたします。
  休憩前、2番髙橋 篤議員の質問のさなかでありましたので、2番髙橋 篤議員の再々質問を
お願いいたします。
○髙橋 篤議員  昼食を挟んで、もうじきに終わろうかなと思っていたんですけれども、午後か
らの貴重な時間をいただきまして本当にありがとうございました。
  市長、そして学校教育課長の方より御答弁ありました。まず、ありがたく受けさせていただき
ます。
  そこで、学校教育課長にお願いということで、これは今日の山新の朝刊に載っていたものです
けれども、ある高校で昼間に2時間程度ボイラーを停止したそうであります。そしたら、保護者の
方から、寒過ぎて勉強ができないという苦情も来ていたという記事が載っておりましたので、これ
は要望でありますけれども、ぜひそのようなことがないように子供たちを見守っていただきたいと
思って、私の質問を終わらせていただきます。
  ありがとうございました。
○議長  以上で、2番髙橋 篤議員の一般質問は終了いたしました。
  御苦労さまでした。
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