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伊藤 俊美 議員 質問
○議長  次に、15番伊藤俊美議員。
〔15番 伊藤俊美議員 登壇〕
○伊藤俊美議員  15番伊藤俊美であります。
  既に通告してあります項目に沿って質問をいたします。
  まずもって、ことしは本当に雪が少なく、まさに異常な天候が続いております。こんな冬は、
聞くところによりますと100何年ぶりとのことでありまして、果たしてことしはどんな年になるん
だろうと不安視されている市民の方々も多いと言われております。このような異常天候によって、
景気が果たしてよくなるのか、悪くなるのか。さくらんぼを初め果樹類は順調に育つんだろうか。
また、米の収穫は大丈夫なのか。桜の花も、桜の名所100選にふさわしいきれいな花が咲き、観光
面を盛り上げることができるんだろうか。いろいろな面で心配されているきょうこのごろでござい
ます。
  世の中も、このような異常な天候のように、全国でいろいろな、悲惨な、そして凶悪な事件や
事故、災害等が発生をしております。当南陽市でも教師による信じられないような事件が発生し、
先ごろは荻で強盗未遂事件が発生と、全国放送されるような事件も起こっているわけであります。
  また、最近、不審者が出没しているとの情報もありまして、昔と違って安心して歩けない物騒
な世の中になったものだなと、つくづく感じております。事件は起きてしまってからでは遅いわけ
でありますので、行政としても市民と一体となって、身を引き締めて、市内パトロールや指導等を
呼びかける運動をしていくべきだと思います。
  このたび、平成19年度の予算が内示をされました。全国を見ても、いずれも前年度より減額予
算案であります。当南陽市でも、一般会計前年当初比0.5%減の114億8,000万円で、5年連続の減
額編成で内示をされました。
  昨年はごろ合わせで「いい御予算」の115億4,300万円でありましたが、果たして「いい御予算」
であったのでしょうか。ことしは114億8,000万円で、ごろ合わせによりますと「いい市発進」だそ
うでありますので、19年度は「いい市発進」になりますように期待してまいりたいと思います。
  政府は、地方の活力なくして国の活力はないと地方の活性化を重要課題に挙げているにもかか
わらず、景気がよくなっているのは都市部だけで、地方は相変わらず不況が続いているのが現状で
あります。
  南陽市としましても、税収増のためのアイデア等を出し合いながら、市民の方々と一体となっ
て、市民の方々の負担にならないような、納得していただけるような行政改革に取り組んでいかな
ければならないと思います。
  市長より、平成19年度施政方針が示され、新年度の市政運営の基本方針として、南陽市行財政
改革大綱に基づく施策を推進していくとの基本方針が示されました。
  そこで、市民に身近で関心のある主な施策10項目について質問をいたしますので、本日は傍聴
されている御婦人の方々にもわかりやすく答えていただきたいと思いますので、よろしくお願いを
申し上げたいと思います。
  1番、新年度より国保税率が引き上げられるわけでありますが、この国保税の支払いに関して
は、この景気の悪い中、私もそうでありますが、多数の市民の方々も大変御苦労されている方も多
いわけでありますが、その理由について詳しくお尋ねをいたしたいと思います。
  また、現在までの滞納額は幾らになっているのか、長期滞納者は何人いるのか、資格証明書と
短期証明書の発行状況についてお尋ねをいたします。
  2、下水道料金が値上げになるのでありますが、先ほどの松木議員と重複すると思いますけれ
ども、ちょっと私から見ると説明不足でありますので、もう少し詳しくその状況、値上げになった
状況を、市民の方にわかりやすく答えていただきたい、そのように思います。
  3、平成不況と言われて久しいわけでありますけれども、都会の景気はよくなっているのに、
地方は依然としてよくならないのが現状であります。失業率も改善に向かっているとの報告もあり
ますが、市内の失業者数の実態と今後の雇用対策にどのように取り組んでいくのか、お尋ねをいた
します。
  4、私は何回となく一般質問等で、企業誘致あっせん事業が税収増、雇用対策、少子化対策、
人口増に比例する大事な事業だと訴えてまいりました。市長の施政方針でも示されておりますよう
に、今年度は企業誘致を担当する主幹を配置するということは、企業誘致に対する並々ならぬ意欲
が感じられますが、今後の企業誘致あっせん事業をどのように推進していくのか、決意をお尋ねし
たいと思います。
  5、全国で今、正社員と非正社員、パートも含みます、その格差が問題になっております。市
内の各事業所の実態はどうなっているのか、お尋ねをいたしたいと思います。
  6、今、各市町村ごとに少子化に対するいろいろなアイデアを出し合いながら、改善に向けて
取り組んでいるわけでありますけれども、本市の、先ほどもありましたけれども、少子化に対する
対応・対策はどうなっているのか、もう少し詳しくお尋ねをいたします。
  7、少子高齢化が叫ばれる中、高齢者に対する医療費の問題が連日取りざたされておりますが、
今後どのような対応、対策を講じていかれるのか。
  8、家づくり資金融資あっせん利子補給事業が復活をいたしました。これは、大変喜んでおら
れる市民の方々も多いと思います。その条件、内容はどのようになっているのか、お尋ねをいたし
ます。
  9、南陽市の現在までの市税等の滞納額は合計で、先ほども松木議員の方もありましたけれど
も、もう少し詳しく、幾らになっているのか、また収納率向上のための対応、対策はどのようにし
ているのか、改めてお尋ねをいたします。
  最後に10番、先日、南陽市の土地開発公社が売買した土地に産業廃棄物が埋設されていたとし
て訴えられていた裁判で、山形地裁より市の土地開発公社に2,252万円の支払いを命ずる判決が言
い渡されましたが、その内容と、今後の市の対応についてお尋ねをいたします。
  以上、当局のわかりやすく誠意のある御答弁をお願いいたしまして、私の質問を終わります。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
〔塩田秀雄市長 登壇〕
○市長  15番伊藤俊美議員の御質問にお答え申し上げます。
  なお、土地開発公社裁判の御質問につきましては、用地課長より答弁いたさせますので、御了
承願います。
  初めに、平成19年度の施政方針の主な施策についての1点目、国民健康保険税率の値上げ理由
についてでございますが、国民健康保険は高齢者、低所得者の加入割合が高まるという構造的な問
題に加え、近年の急速な少子高齢化の進展及び老人医療を初めとする医療費の増嵩、そして経済状
況の低迷による低所得者の増加により、以前にも増して厳しい財政運営を強いられているところで
ございます。本市におきましても、医療費の増嵩に対し税収は逆に落ち込む状況となり、平成13年
度以降は単年度収支で赤字となり、給付基金を取り崩してしのいできたところであります。
  平成17年度には、課税総額を引き上げるべく税率等の改正を行ったところでありますが、景気
の低迷による所得の落ち込みは予想以上に大きく、税収が当初見込みより大幅に下回ることとなり
ました。
  今年度の見通しにつきましても、単年度収支の赤字は避けられず、現在の給付基金の残高では
平成19年度は乗り切れないと判断をいたし、税率等の改正を南陽市国保運営協議会に諮問いたし、
去る1月25日に、その答申を得たところであります。
  なお、2月末現在の滞納額は約3億2,300万円、長期滞納者の人数は432人、資格証明書の発行
状況については14件であります。なお、短期被保険者証発行状況については、355件であります。
  2点目の下水道料金の改定理由についてでございますが、下水道の使用料金については、平成
8年度以降、料金改定を実施してございません。この間、下水道の普及促進と水洗化率の向上を第
一として事業を進めてまいりました。しかし、三位一体の改革により地方交付税の見直しが行われ、
国が定めた使用料単価の基準以下の事業については、高資本費対策に係る交付税が平成20年度から
算入されないことになりました。
  本市の場合、1年間の総使用水量の1立方メートル当たりの使用料の単価が150円未満であり
ます。国の定める基準を下回っている現状にあります。安いんです、国より。つきましては、下水
道事業の整備促進と本市財政の状況をかんがみ、交付税補てんを得るために下水道使用料金の改正
をいたすものであります。
  3点目の、市内の失業者数の実態等についてでございますが、本市ではハローワーク米沢から
の資料をもとに、市内の失業者数について推計を行っております。1月中の市内新規求職者は105
名となっていることから、市内の有効求職者はおよそ500名程度であると推測をしているところで
あります。
  雇用対策につきましては、全国の完全失業率が、長期にわたり4.0%を超えて推移するなど不
安定な状況が続いておりますが、ハローワーク米沢管内では1月末の有効求人倍率が1.16倍と他の
地域より高く、雇用情勢の改善が見られるところであります。
  今後ともハローワーク米沢や、置賜地区雇用対策協議会を初めとする関係機関、団体と連携を
図りながら、情報提供や就職面談会を開催し、雇用の拡大に取り組んでまいりたいと存じます。
  また、雇用対策には企業誘致も重要な課題でありますので、積極的に推進してまいります。議
員各位の御支援をお願い申し上げる次第であります。
  4点目の、企業誘致あっせん事業の推進についてでございますが、若者の定住促進や雇用の確
保及び地域産業の活性化のために、市長に就任以来、企業誘致の重要性を申し上げてきたところで
あります。
  企業誘致活動につきましては、伊藤議員を初め、企業誘致委員各位に積極的に取り組んでいた
だいておりますことに敬意を表するとともに、私みずからもトップセールスマンとなり、首都圏方
面で何度か活動を行ってまいりました。このことは、毎日新聞の全国紙にも取り上げられたところ
であります。
  また、県及び各自治体が一体となって企業誘致事業をより効果的に進めるため、山形県企業誘
致促進協議会を設立しております。この協議会及び置賜地域部会と連携を密にしながら、情報収集
と地域のPRを行っているところでございます。
  今後とも誘致活動に積極的に取り組んでまいりますことはもちろんのこと、光ファイバー網の
整備によります情報通信のインフラ整備を行い、企業誘致事業を推進してまいりたいと存じますの
で、御理解と御協力をお願い申し上げます。
  5点目の、市内の各事業所の正社員等の実態についてでございますが、本市では毎年、市内企
業300社を対象に労働雇用に関する実態調査を実施しております。この調査では、約半数の企業が
非正社員を採用しており、サービス業や卸小売業にその傾向が強く見受けられるところでございま
す。
  6点目の、少子化対策につきましては、平成17年度に策定しました市次世代育成支援対策推進
行動計画の着実な推進を基本に、すくすくサポート事業、乳幼児の就業前医療費を無料化する安心
ひよこセーフティー事業を継続するとともに、6番松木新一議員の御質問にもお答え申し上げまし
たが、新たに市の独自策の創設や既存事業の拡充を図りながら、今後とも積極的に対応していきた
いと思っておりますので、御支援をお願いいたします。
  7点目の、高齢化に対する医療費も含んでの対応についてでございますが、第1点目でも触れ
ましたが、高齢化の進展により、老人医療費を初めとする医療費の増嵩は、国民健康保険のみなら
ず、医療制度を維持する上で大きな課題となっております。
  既に75歳以上の高齢者の医療につきましては、平成20年度から独立した医療制度が創設される
こととなりました。長寿自体は喜ばしい限りではございますが、問題となりますのは、医療または
介護を要しない元気な高齢者になっていただくことが何よりも大事なわけでございます。
  平成20年度からは医療制度改革に伴い、保険者による特定健診、指導が義務づけられましたの
で、19年度においては、この事業がスムーズに実施されるよう計画を進めてまいりますし、また、
施政方針の中でも述べておりますが、健康増進、疾病予防を目的とする健康・体力づくり事業の住
民運動の促進にも取り組んでまいりますので、御理解を賜りたいと思います。
  8点目の、南陽の家づくり資金融資あっせん利子補給金復活に対する条件内容についてでござ
いますが、融資あっせんを受ける資格の1つ目は、市内にみずから居住する住宅及び附属建築物等
を工事しようとする個人であります。2つ目は、工事請負者は、市内に営業所を構えている事業者
に依頼することであります。3つ目は、当該工事について、国または地方公共団体から補助金を受
けていないことであります。最後に、市税に滞納がなく、住宅資金の償還について十分な支払い能
力を有する方となります。
  次に、融資あっせんの内容でございますが、融資あっせん総額を3億円以内とし、融資あっせ
んの額は工事に要した費用の範囲内で、50万円以上300万円を限度としております。利子補給の額
は、融資を受けた方が負担する利子の2%を上限に、市が利子を補給いたします。償還期間は84カ
月、7年以内とし、償還方法は元金均等毎月払いとなります。
  9点目の市税ほか滞納額の合計額等についてでございますが、市税が2月末現在で、現年度分
が1億5,200万円、滞納繰越分が1億9,100万円で、合計額は3億4,300万円であります。
  市税が3億4,300万円、合計。
  また、国民健康保険税は、現年度分が1億1,700万円、滞納繰越分が2億660万円で、合計額は
3億2,360万円でございます。
  また、収納率向上の対応、対策でございますが、初期滞納者には電話催告を行い、長期滞納者
につきましては、督促はもとより、夜間及び休日催告、納税指導のほか、税負担の公平を確保する
ため、預金、給与等の債権差し押さえを行い、税債権の確保に努めております。
  また、小学生を対象とした租税教室を市内4小学校で開催いたしまして、税負担の必要性、納
税義務意識を養ったところでございます。
  現下の経済情勢下で収納率を向上させるには口座振替が重要であり、新年度から口座振替促進
を図るとともに、納税意識のない納税者に対しては動産の差し押さえなども検討し、収納率向上に
努める所存でございますので、御理解を賜りたいと存じます。
  私からは以上でございます。
○議長  山田正春用地課長。
〔山田正春用地課長 登壇〕
○用地課長  10点目について、私から15番伊藤俊美議員の御質問にお答えを申し上げます。
  本件訴訟につきましては、平成16年7月に、市内の企業が公社から取得した西工業団地の本件
土地に産業廃棄物が多量に埋められており、このため、建設した工場に損傷が発生し、使用できな
いとして、総額1億7,309万7,795円の損害賠償を求めていたものでございます。
  去る2月23日に、本件訴訟の判決の言い渡しが山形地方裁判所でございました。判決内容につ
きましては、公社に債務不履行の責任はないとされましたが、瑕疵担保責任については、工業用地
として通常有すべき品質性能に欠いており、責任を負うとして、金2,252万7,920円の支払いを命じ
るものでございます。
  公社におきましては、原判決が事実認定において疑問のある内容であること、また瑕疵の程度
などの法的判断におきましても納得のできかねる内容となっておりますことから、原判決を不服と
いたしまして、控訴し、高裁で判断を仰ぐことに、3月5日の理事会で御決定をいただいたところ
でございます。
  なお、詳しいことにつきましては、証拠を再度調べ、代理人弁護士とも相談して対処してまい
ることになりますが、議員各位の御指導を賜り、適切な対応をしてまいりたいと存じますので、御
理解を賜りますようよろしくお願いを申し上げます。
○議長  再質問に入ります。
  15番伊藤俊美議員。
○伊藤俊美議員  何点か再質問いたしますので、よろしくお願いします。
  まず、国保税率の引き上げについてでありますけれども、ただいま市長からも医療費の増があ
るために上げざるを得ないんだという報告をなされました。
  これは、毎年1億円ぐらいずつ取り崩しをしているわけですね、国保給付基金というのがある
わけでありますので。そうすると、その1億円も少なくなったというようなことで上げざるを得な
いという理由でありますけれども、滞納額がもう3億2,000万になっています。そうしたとき、こ
の滞納額が少しでも収納されれば、あと二、三年上げなくてもよかったんですよね。これだけでも、
皆さん市民の方はかなりの負担になっているわけであります。そういう意味で、この滞納額という
のが本当に、市民の方に不公平感を抱かせるということで、私、一番心配しています。
  ですから、2年前に引き上げがあったわけです。16年度です。そのときの1年間の滞納額が4,
290万あったのが、値上げした途端に17年度が8,097万円に上ったということで、約倍額が滞納され
ております。
  これが、ますます今回の値上げで、また今年度も1億近くに私はなると思います。17年度が8,
000万もあるんですから、もう1億近くなった場合、そのとき市長、また来年上げざるを得なくな
るわけなんですか。そうしたら、市民の方がどうなるんでしょうかね、これ。必ず不公平感が出て
きます。それを私は心配しています。その点を頭に入れていただいて、市長、財政改革をお願いし
たいなと思っております。
  それも、長期滞納者が430人。長期滞納者というのは1年間全然払っていない方が長期滞納者
になるわけですね。1年間全然払っていないんですよね。そして、資格証明書が発行されるわけで
す、余りにあくどい人に。それが14人ぐらいいますけれども、短期証明書も355人もいます。これ
は、だから、払えない人が短期をもらうわけですね、証明書をね。
  だから、そういう意味で、これが全国でも今問題になっております。新聞にも出ておりまして、
資格証明書をもらった人はもう医者には行けません。もう100%その入り口で払わなければなりま
せんので、もう全国でも21人が去年の段階でもう亡くなっているんです、医者に行くことができな
くて。そして、市販の薬で何とか我慢しているというような状況が続いております。ですから、こ
の短期が355人、資格証明書が14人もいるということは、大変、証明書をもらっただけで医者にか
かれない人が、必ず、かなりふえております。
  そういう意味で、これはとても人ごとではないということを考えながら、この資格証明書は何
のために発行したかというと、やはり税収があまりにも滞納額が多いために、それを阻止するため
の苦肉の策で資格証明書を出したわけですよね。これを出すと、ああ、納めなければだめだという
ことで滞納額を納めると。そういう意味でもっての資格証明書なんですよね。それが逆になってい
る。それでも納められない。
  ただ、私は言っているのは、やはり命なんです。命を救うためには、南陽市独自の何か方法を
考えていかないと、資格証明書、この14人の方たちは大変苦労なさっていると思います。そういう
意味で、この短期も355人いるということは、すぐまた切れます。切れたときどうするのかという
こともやはり考えていっていただかないと、私はおかしいと思うんだな。
  本当にこれ、3億2,300万もあるということは、これは大変な問題としてやっぱり取り上げて
いかなければだめだと思いますので、市長、その点についてやっぱり、資格証明書の発行をどのよ
うにしたらいいか、短期証明書の発行はどのようにしたらいいかというようなことを、やっぱり真
剣になって考えていかなければ私はならないと思いますので、その点、どのようにこれから考えて
いくのか、もう一回お願いしたいと思います。
  それから、下水道値上げについてでありますけれども、先ほども説明がありました。
  このことは一応、平成16年度に、恐らく市に連絡があったわけですね。この150円にしないと
交付税はいただけませんよというようなことが、平成16年度にもう連絡、市の方に入っていたと思
うんだ。ところが、それを、市長でなかったからあれだと思いますけれども、何で早くしなかった
のか、その時点において。そうしたとき、交付税措置にかわって市の単独財源から下水道会計に繰
り入れたわけだね。
  国の制度がこういうふうになっていくからと、何で早く市民の方に報告しなかったのかという
ようなことは、ちょっと考えられないことなんですけれども、その点について当事者の関係者、一
言、市民の方に言ってもらわないと困ります。よろしくお願いします、それをね。何のためにやっ
たのか。
  そして、やっぱりこれによって、水洗化率も今、余りよくありません。これによって、値上げ
によって、また水洗化率が落ちるんじゃないかという可能性もありますので、その点の指導なんか
も、ちょっと加えてお願いしたいと思います。
  市内失業者が約500名近くいるということでございまして、これは本当に大概、この500名の中
ではほとんどが40代、30代、50代と、本当に働き盛りの方が多いと言われております。ハローワー
クに行くにも、みんなそのような年代の方がいられるということでございますので、これも真剣に、
市長、頭に入れて対策していかないと大変なことになると思います。
  ですから、今、いろいろな事件を起こすのは、大概無職で、頭がいらいらしているんだね、毎
日、無職だと。そういう意味の人が事件を起こす確率が多いと、それまで報告されておるわけであ
りますので、その点も考えて、事件が起きてからでは遅いわけでありますので、よろしくお願いを
いたしたい。
(「いらいらいしているんだ」の声あり)
○伊藤俊美議員  私はいらいらしていませんけれども。その点、市長はいらいらしないで答えてい
ただきたい。
  企業誘致あっせん、これについては主幹を置いていただけるということで、私も力強く思って
おります。
  これは、この間、今話題になっている、宮崎県の東国原知事が就任早々に、私は企業誘致をす
るんだというようなことを発表されまして、やはり企業誘致するほど自分の市の活性化とかいろい
ろな、雇用対策でも、そういう認識のあるために動き出しておるわけでございます。
  そういう意味で、私も企業誘致委員会で先月、三重県、東京、名古屋と種をまいてまいりまし
た。その種が早く実るようにこれからも頑張っていきたいと思いますので、行政初め、市民の皆様、
やっぱり議員の皆様の御協力もよろしくお願いしたいと思っております。
  それで、ここに工業用地等というの、これ、東京にあるんです。都市農山漁村交流活性化機構
と、難しいんですけれども、まちむら交流きこうというのが東京の事務所にあるわけですけれども、
これが各事業所の、企業誘致したいと思っている会社の方がこれを見に来るんです。これは全国の
工業団地の報告が今なされておるわけです。そして、これによって南陽市ではどこがあるんでしょ
うかということで見るわけです。ここの中に、企業に分譲する1坪単価何ぼだか、あとリース制度
はどうなっているのか、あと高速道路はどのようになっているかと、いろいろみんな書かれていま
す。
  今、南陽市をちょこっと見ました。一番下の方に書かれているんだな、南陽市は。ちょっと書
かれて、一番下から2番目に書かれていますね。何もここ、リース契約も何もありません。今、い
ろいろな面でこのリース制度に対する条件、やっぱり条件も書いて、少し魅力のあるようなこれを
つくっていただかないと、うまくありませんので。これは2006年ですから、2007年度はここに、リ
ース制度は商談でいいですよとか、高くしますよとか、リース制度はありますよとか、こういうふ
うなのが今、どんどん書き始まっているんです。これを見ながら企業誘致の担当者の人が来ている
ようでありますので、そこ、市長、よろしくお願いいたしたいと思います。
  次に、市内の正社員、非正社員。これはやっぱり、これも全国で問題になっております。これ
は格差の問題だと。正社員より働いても働いても賃金の方は安い、保障はしない、賞与は出ないと
いうようなことでありますので、これは、格差をなくすためということで今、国、県もいろいろな
面で対策をしておるわけでありますので、南陽市でもいろいろな今の状況を、県の方にも説明しな
がら、やっぱりやっていかなければだめだと思います。
  それには、各事業所に対する優遇措置、パートに対する優遇措置なんかも考えていかなければ
ならないと思いますけれども、この点も商工振興課あたりの課長さんは、県の方からも入っておる
と思いますので、この点一言、じゃ、この点についてお願いしたい。
  次に、少子化対策でございますけれども、これについては南陽市でも、いろいろな思い切った
少子化対策もしていただいております。
  今回も、1子生まれた方には、4月1日からですけれども、3月30日に生まれた方はもらえな
いそうでございますけれども、何とかそこを延ばしていただくように、4月1日に生まれるような
方法をとっていただいて、やはり第1子からは5万円、2人目だとそこも5万円、3人目だと10万
円も来るわけであります。これによって市内の活性化になると思いますね。19年度は約1,500万ぐ
らい見込んでいるというようなことでありますので、市内の各商店街の人も、1,500万ぐらいの金
も動くわけです。そういう意味で、私はうんと効果が上がるんじゃないかなと、うまくやっていき
たいと思っております。
  そういう意味で、宣伝、このくらいやっておるわけでありますから、市長、宣伝をしなければ
だめだ。先日、群馬県の太田市の市長さんが、みずから全国放送のテレビに出演しまして、太田市
では少子化対策にはこのようなことをやっていますというのを市長みずから訴えたんです。これは
すごいことで、こんなまねすることもないんだけれども、これは出産前の健診費用、出産費用、小
学校とか中学校の学用品とか授業料、給食費、医療費、修学旅行費、これ全部ただにするんだね、
3人目以上でね。そのようなことしたら、自分の市内はもちろんですけれども、隣の県、市からも
殺到しているそうであります。
  そういう意味で、こんなことしたら、こっちで、太田市に住みたいというような方向まで動い
ているということは、今、南陽市でも私は大変すばらしい対策をしておると思います。そうすると、
高畠、川西から住む可能性もあります。そういうことも考えていきながら、やっぱり対策していか
なければだめだなと思っております。
(発言する声あり)
○伊藤俊美議員  ちょっとお待ちください、すぐ終わりますから。
  やはりこの点、やっぱりPRするということも大事なことでありますので、その点もよろしく
ちょっと、どのようなPRをしていく予定なのかをお知らせをいただきたいと思います。7番から
は午後からさせていただきます。
○議長  ただいま15番伊藤俊美議員の再質問のさなかでありますが、ここで暫時休憩といたしま
す。
  再開は午後1時といたします。
午後 0時03分  休  憩
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午後 1時00分  再  開
○議長  再開いたします。
  休憩前に15番伊藤俊美議員の再質問のさなかでありましたので、15番伊藤俊美議員の再質問を
お願いします。
○伊藤俊美議員  それでは、午前中に引き続きましてよろしくお願いしたいと思います。
  6番まで終わりましたので、今度7番、高齢化に対する対応、医療費の問題についての質問を
いたしますけれども、先ほど市長の方からも医療費が高騰しているんだというようなことで、この
高齢化に対する医療費も大変かかっているということでございます。
  そういう意味で、私も前から言っておるんですけれども、病院をサロン化にしてはだめなんだ
ということを私は前から訴えております。だから、病院に来るお年寄りが、もうサロン化みたくな
って、あらららと、あんた、だれだれさん、きょう来ないけれどもどうしたんだと言ったらば、あ
の人が風邪引いたために病院に来られなかったというようなことも言っているような傾向があった
んです。そうすると、その医療費というのは、かかるたびにやっぱり医療費が取られるわけですか
ら、やっぱりそういう病院をサロン化してはだめだというようなことも必要なことだと思います。
  そういう意味で、今、お年寄りに対するその医療費を削減するために、東根市では各旅館を回
って、温泉を利用したサロン化を進めているということで、かなりの医療費の削減になっていると
いうようなことも今、報告を受けております。
  そういう意味で、南陽市でも認知症防止のためということで、各地区でサロン化を進めておる
わけです。そういう意味で、今、南陽市の方での補助対象にはなっていないと思いますけれども、
このサロン化を進めることによって、かなり削減できるんではないかなと私は思っておりますので、
やはり地区ごとのサロン化をつくっていただくような、進めていくような方策を考えていただきた
いと思っております。それで、補助もまだ出ていないようでありますので、補助金の対象にもして
いただきたいと思いますけれども、市長、この点でもちょっと一言、お願いしたいと思います。
  また、市内で何カ所、今、サロン化になっているか、地区で何カ所つくっているか、それもち
ょっとお聞きをいたしたいと思います。
  それから、この融資、家づくり利子補給につきましては、本当にこれが復活したということは
大変よかったと私は思っております。市内の業者が仕事をするわけでありますので、あらゆる面で
活性化になることは間違いないわけであります。そうすると、1年間に約2億円くらいの金が恐ら
く動きます。そうすることによって、各飲食店に始まり、どんな小さな商店でも大変、市内の業者
も潤うと思いますので、ぜひこれは進めていただきたい。
  ただ、さっきも市長に答弁いただきましたけれども、貸すのは銀行なんですよね。だから、そ
の人に貸すわけで、銀行なものですから、やはり市の方で申請されても借りられないという方も多
数おられます。そういう意味で、やはり、市長がみずから銀行の方に出向いていっていただいて、
融資の緩やかな査定をしてもらうというような方法も、これは絶対必要だと思いますので、その点
でもよろしくお願いしたいと思います。
  それから、市の利子の補助は2%でありまして、今、約3%から3%以上になっている可能性
もあります。そうしたときに、やはり残りの1%とか1.5%とか、それが個人の負担になるわけで
ありますので、その点も少しでも安い利子で融資をしてもらうというような方向もぜひ市長の方に
お願いをしていただきたいと、そのように思っておりますので、よろしくお願いをいたしたいと思
います。
  9番目ですけれども、やはりこれに対しては、税金がこれほどまでに、もう滞納額が5億近く
なっているということでありまして。
(「6億」の声あり)
○伊藤俊美議員  6億ですか。6億以上になっているというようなこと、これは大問題として考え
ていかなければならない問題だと思います。114億ぐらいの一般会計予算でやっているわけですか
ら、やはりこれは大変な問題だなと思っております。
  だから市長、ここで私、一番聞きたいのは、本当に払えない人間が、いろいろな事情があって
払えない人間ですが。
○議長  質問中でありますが、こちら、私からお願い申し上げます。
  議場の心得の中に、傍聴席の遵守事項がございます。遵守事項の中には、私語を慎んでいたく
というふうなことになっておりますので、質問中でありますのでよろしくお願いを申し上げます。
  どうぞ、質問者。
○伊藤俊美議員  だから、この滞納者の中にも事情があって、本当に困って、絶対到底払われな
い人もおります。そういう人を救っていくのが当たり前です。
  ただ、払われる能力のある人が何で払わないのかと。それの何%くらいいるものだか、監査委
員の方はみんなわかっていると思いますけれども、監査委員の方にも不公平感があるんだよという
ようなことで、いつも申していただいております。それは何のため不公平感なんだ。払われる能力
のある人が払わないというようなことで、その点について、どのくらいの払える能力の人がこの滞
納をしているのか、それをお聞きしたいと思いますので、これは市民の方も当然、かなり関心があ
ることだと思いますので、その点よろしくお願いしたいと思います。
  やはり今後、国保税に始まり、給食代もかかってきます。そういう意味で、景気も余りよくな
い。そのために一生懸命、今いろいろ頑張っていますけれども、市でも。だけれども、今のような
状態がどこまで続くかわからないような状態でありますので、この点についても、まだまだ滞納率
がふえると思いますので、その点でいろいろな、その収納の上げる方策を考えていかなければなら
ないと思います。
  だから、東京都あたりでは今、取り立てGメンチームをつくってやっているということでござ
います。また、高知市では、もう名前を公表しろということで、議会で採決されて可決になったと
ころもあります。そのくらいまでにみんな困っているというようなことで、やはりこれがどんどん
ふえてしまうと、市民にも負担ばかりかかって、やはり夕張市の二の舞になる可能性だって十分出
てくるわけでありますので、そのようにならないようにお願いしたいと思います。ですから、払わ
れる能力のある人が何人、何%あるのか、それをお尋ねをいたしたいと思います。
  10番目につきましては、説明をいただきました。ただ、お互いにこの問題に対しては起訴をす
るということでありますので、これはそのまま、じゃ、頑張っていただきたいと、そのように思っ
ております。
  じゃ、よろしくお願いします。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  大変御苦労さまでございます。
  随分長かったので大変だったと思いますが、さすが伊藤さんは私が議長時代の副議長でありま
すから、私の心情を大体察して、私がそんなふうに思っているのかなということをむしろ心配して
質問してくれたのかなと、こんなふうに思っておりますので、おおむね、伊藤さんの期待どおりの
答えが返るのではないかなというふうに思いますので、御了承よろしくお願いをいたします。
  まず最初に、国保の関係で2年前に値上げさせていただいたと、そして値上げをしたのがどう
のこうのということでありますが、税金は納税するのが国民の義務でありますから、滞納者がふえ
るであろうなんていうことを前提に、大体考えていないわけです。皆、国民はそれなりの教育を受
けて、納税をしなければならないということで認識をしておられるわけでありますから、そういう
意味で特別な資格証明書どうのこうのというようなお話もあったし、短期被保険者の証明の話もご
ざいましたけれども、いずれも本当に生活困窮している厳しい人方についてはそれなりの救済制度
があるわけですから、それを利用していないということは、一般的に見て納税の資格があると、納
める能力があるという前提で加入しているわけでありますから、これはやっぱり何らかの違う理由
で納めていないということなので、これはやっぱりモラルの向上を図る以外にないのかなと。加入
者、被保険者のモラルを何とかしていく。
  もちろん、収納率の向上を図るためにいろいろな戦略は練らなければなりませんが、いずれに
しても市民皆さん方、加入者の質の向上を図らない限りはイタチごっこなんですよね。意図的に払
おうとしないとすれば、これはどうにもならないというふうに思いますので。
  ただ、ここで大事なことは、まじめに納税している方の不公平感が生じるということについて
は、これは問題があるだろうというふうに思いますので、可能な限り、いろいろと対策を練って頑
張っていきたいと思いますし、また、伊藤議員からもさまざま、いい方法があればぜひ御指導賜り
たいなと、こんなふうに思っているところであります。
  それから、下水道の値上げ、遅きに失したのではないのかと、もう既に16年からわかっていた
だろうと、こういうことでありますね。
  確かに、そういうふうな状況にあって、市としても対応したのではないかなというふうに私は
思っておりますが、当時の状況から判断して、当時の担当者よりも、施策決定者が高度な政治判断
のもとにおくらせたというような考えによる以外ないのかなと。
  したがって、結果としては残念だけれども、約1億5,000万ほどの交付税が下がったというか、
もらえなくなってしまったので、市民に対しては多少の、利用していない方にも同じような負担を
かけるような結果になってしまったというようなことだろうというふうに思って、今後そのような
ことのないように、ただ、私もそうですが、必ずしも、いずれの首長も値上げということは、願わ
くは避けたいと、こう思っていると思いますよ。随分、今、国保でもやられましたけれども、私だ
って人の子ですから、願わくは自分のときでないときにやってほしいと、こう思うことはだれだっ
て当たり前だと思いますが、これを避けることによって、むしろ市民の皆さん方に迷惑をかけると
いうようなことであれば、やっぱり英断をもって値上げもやむなしというようなことをしていかな
くてはならないので、今回についてはそういうふうなものが、いろいろなものが重なってなったの
で、ひとつ、大変申しわけありませんが、御理解を賜りたいということであります。
  それから、水洗化率については、担当の職員に答えさせたいというふうに思います。
  それから、失業者が多いので、特に働き盛りの失業者が多いので、この対応。また、いろいろ
な問題行動を起こしているのも失業者が多いよと、こういうことであります。社会情勢から見ても、
全くそのとおりだろうというふうに思っておりますので、これにつきましては、先ほど伊藤議員が
おっしゃられたような企業誘致のことも含めて、一生懸命取り組んでいきたいし、今後はそういう
関係の係も、企業誘致担当主幹のみならず、係の人もふやして、既存企業の育成にも力を入れてい
くというふうな思いでおりますので、御理解を賜りたいと思っております。
  それから企業誘致。同じく企業誘致に随分御熱心であられますので、大変私、助かっているわ
けでありますけれども、私も先般、日本立地センターに、伊藤さんたちと同じように行ってきまし
て、そこでいろいろお話をさせていただいたことが、実は先ほどちょっとお話しした毎日新聞の全
国版に載ったわけです。その内容は申しませんが、北川前三重県の知事と並んでここへこう載って
いるわけです、塩田市長はと、こうね。結構、そういう意味ではPRになったんではないかなと。
PRしようと、こういうことでありますが、PRも全国版に載るほど一生懸命やっている、よくや
ったと、こういうふうに褒めていただけるのかなと思ったら、もっと力を入れてやれと、こういう
ことでありますので、引き続き頑張ってやりますので、よろしく御支援のほどお願いいたします。
  それから、非正社員の格差、これはやっぱり単に南陽市のみで努力してもなかなか解決しない。
国、県のレベルで、あるいは法律等でやっぱりある程度保護していかないと、地方と都市部の差が
どんどんつくのと同じように、格差はつくばかりかなと。それはなぜならば、景気、東京を中心と
する都市部は史上空前の大景気でありますから、もうバブルに匹敵するほどの景気だと言われてい
ます。我々の方はそういった感がほとんどないということでありますから、ますます企業間の差も
つきますし、従業員同士の格差もつくということになるのかなというふうに思っておりますので、
これも可能な範囲でしっかり対応していかなければならんというふうに思っております。
  それから、少子化対策についてでありますが、これは私も今回の予算、114億8,000万円の予算
の基本的な内容はさっきお話をしておりますが、この市内の景気に一番、景気浮揚策に意を用いる
ような内容になるようにということでやっているわけなので、今回の少子化対策もできればいろい
ろな形で、その出費する金が巡回して回るようにということで、商品券とかさまざまなのを考えて
いるわけでありますが、これに似たような対応をこれからもしていかなくてはならないし、やっぱ
り一番は教育が大事かなと、こんなふうに思っています。
  やっぱり、これからは大変だ、金かかるから子供は少ない方がいいというような教えが、ある
年代にあったような気がするんです。そうじゃなくて、やっぱり子供を産み育てることは、人間と
して最もすばらしいことなんだと。だから、こういうふうなことを小さいときから教育していくこ
とが何より大事だというふうに私は思っていますので、単に何か施策をするということだけじゃな
くて、もう幼児教育から、子育てについてはすばらしいことなんだと、子孫を繁栄させていくこと
は生命ある者に与えられた最大のやっぱり務めでありますから。これは人間だけですよ、やっぱり
少し調整しているのは。ほかの植物、生き物、動物、すべて、調整するという世界は人間以外ない
んじゃないかなというふうに思っていますので、これを調整しなければ少子化というのはないわけ
ですから。そんなことも含めて、とにかく子供を産み育てることがむしろ女性も男性も優越感に浸
れるような、そういう社会をつくっていくことが何よりも大事だというふうに思っておりますので、
その辺の御理解を賜りたいなと、こんなふうに思っております。
  それから、高齢者対策です。これはぐあいが悪ければ当然、やっぱりお医者さんに行くわけな
ので、サロン化はよくないよと、こういうふうな話であります、もちろんでありますが。
  これも、やっぱり元気なお年寄りをつくる。要するに、介護あるいは医療にお世話にならなく
ても済むような元気な老人。そういう意味では、むしろ介護の前の支援、こういったものに少し規
制を緩和して、優先的に支援をして、それより先に進まないようにすることが大事かなと。そうい
う意味では、予防医療に力を入れていきたいというふうに思っております。
  なお、各地区のサロンの数であるとか、こまい数字については担当の課長から答弁させますの
で、御理解を賜りたい。ただ、これは今後やっぱり体協なんかともいろいろ協議をして協力をいた
だいて、今さまざまなお年寄り向けの対策なんかも社会体育の方でもやっておりますので、そんな
ことも含めて、あらゆる角度から健康なお年寄りの対策に力を入れてまいりたいというふうに思い
ますので、補助も含めて対策に力を入れるということはそういうことでありますので、御理解賜り
たいというふうに思います。
  それから、家づくり資金融資の、いわばリフォーム資金です、利子補給。これについては、私
も相当期待をしております。これだってさっき言ったように、市内の景気対策に配慮をした政策の
一環でありますが、市で2%の利子補給をすると。しかしながら、お金をお貸しするのは銀行だと、
そして銀行の審査がなかなか厳しいよと、こういうふうなことですよね。
  これは、なかなかやっぱり難しいと思いますが、できるだけ銀行にも金融機関にも協力をいた
だいて、貸していただけるように私もいろいろな形で運動しますが、やはり審査をするのは銀行で
ありますから、その銀行に信頼されるには人間関係だと思うんです、融資を受ける人と融資をする
人の。だから、そこら辺はしっかりまじめにやっていれば、銀行だって人に貸すわけですから、そ
の人間性を見てお貸しするわけなので、この人に貸せば必ず返してもらえるなと思えば、少々状況
が厳しくても貸してもらえるのではないのかなというふうに思いますので、その辺は真剣に借りる
人も対応してほしいし、私ども行政でもできるだけ応援していきたいというふうに思います。
  それから、一番と頭の痛い収納率の向上の話でありますね、最後には。
  確かに、市税、国保税、合わせると3億6,000万ほどになると。いろいろな形で、先ほども何
回も同じような答弁していますが、対応しますけれども、基本的には、税金は国民が納めるという
前提のもとに法律ができているわけですから、つくっているわけですから、納めないというのは困
るんです。
  せめて、さっきも言ったように、最初から、子供のころから税金を納めることにやっぱり誇り
を持てるように、むしろ優越感に浸れるような人間育成をしていかなければだめだということで、
私は市長になってすぐに、税務課の職員に、各学校に行って、今から納税の義務の意味、納税の意
味、納税することの喜び、こういったものをしっかり教えてくれということで、既にさっき説明し
たように、4校ほどやっているということであります。これは学校の協力もなければできませんの
で、やっているということでありますので、こんなことも含めながら、当面、早急にしなくてはな
らない課題もありますから、それはそれで、さっき言ったようにいろいろな形で行政挙げて、ある
いは皆さん方からもさまざまな支援をいただきながらやっていきますが、ただ、ここで障害になっ
ているのは、やっぱり個人情報保護という法律が新たにできまして、昔であれば納税組合があって、
いろいろ隣組で集めてくれたのでそういうふうなことは余りなかったんです。
  だから、さっき急にふえたと言うけれども、偶然、運が悪く、個人情報保護の制度と重なって
上がったんです。値上げしたから急に滞納者がふえたと、こういうことじゃなくて、そういうこと
で、隣組関係、その人間関係の中で、友好な人間関係の中で、おのおのみんなでこの納税をしてい
きましょうというふうな社会システムが壊れたがゆえに、一気にやっぱりなったんです。
  だから、そういうこともあって、たまたま重なって、ちょっと最近ふえていますが、これも何
らかの対策を練って、少しずつ減らしていきたいというふうに思っていますし、市民の皆さん方に
も税金を納めるのは当たり前だと、進んで税金を納めるというような、そういう社会をつくってい
かなければ、これはいつまでたってもイタチごっこです、出さないという人がいれば。だから、そ
の人の少ない税金のために高い経費をかけて金集めに行くということになりますと、これはまじめ
にやっている人あるいは加入者でない人にも負担がかかるということになりますので、いずれにし
ましても税の公平感を失うことのないように、不公平感が出ないように、しっかり対応してまいり
たいというふうに思っておりますので、よろしく御指導、御協力を賜りたいと思います。
  以上、私からの答弁とさせていただきます。
○議長  答弁を求めます。
  佐藤敏郎下水道課長。
○下水道課長  お答え申し上げます。
  下水道の水洗化率につきましては、19年の2月末で73.9%になっているところでございます。
  以上でございます。
○議長  答弁を求めます。
  松田直二長寿医療介護課長。
○長寿医療介護課長  お答え申し上げます。
  平成19年2月現在でございますけれども、サロンの数は39カ所になっております。
  補助につきましては、運営費補助的なものを今後検討したいというふうなことで、先ほど、先
般の文教厚生常任委員会の中で、今まであった事業を廃止しまして、新たな事業で立ち上げるとい
うふうなもので対応してまいりたいと。このようなことで、予算が成立したら細部の項目について
検討するということで、運営費的な補助を今、検討しております。
○議長  税務課長。
○税務課長  先ほど市長が申されましたように、税は納めていただくということが建前でござい
ます。滞納の数字がありますけれども、その中で何%がそういったものなのかどうか、それについ
ては、そういった区分はしておりませんので、ちょっとわかりかねます。
  以上でございます。
○議長  再々質問に入ります。
  15番伊藤俊美議員。
○伊藤俊美議員  市長からはいろいろな面で、あまり項目を余計にしてしまった関係上、いろい
ろありますけれども、大変丁寧にお答えをいただきまして、さぞ市民の方もおわかりになったんじ
ゃないかなと、そのように思っております。
  私が一番、ちょっと今、最後の何%、滞納者かわからないと。監査委員の方はおわかりかなと
思いますけれども、聞くところ、いろいろな方面から調べましたところ、やはり払われる能力のあ
る人が約7割だと、全国的に見てもそういうふうに言われております。払われる能力の人が10人の
うち7人いるという事態からして、南陽市のこの6億の滞納を計算すれば、大概わかりますね、ど
のぐらいの解消になるんだと。
  だから、やはりこの収納率を上げる方策ということを最大限に利用しながらしていっていただ
きたいと、市長、そのように思っております。やはり、市民から不公平感が出てくるということが、
一番私は恐ろしい問題だと思います。そういう意味で、ぜひ今後よろしくお願いをいたしたいと思
います。
  それを言って、いろいろ、10項目にわたりまして答弁をいただきましたけれども、いろいろな
面で勉強をさせていただいて、市民の皆様に納得していただけるような努力をしていくことが、行
政、そして我々に課せられた責務だと思っております。そのことによって、やっぱり南陽市の活性
化をいかにして持っていくかということも、いろいろな面で市民の方もやっぱり協力していただけ
るんじゃないのかなと、そのように思っておりますので、どうか今後ともいろいろな面で今、福祉、
少子高齢化問題、あと商工関係と、いろいろな面でこれから市長もしていかなければならない問題
も山積をしておるわけでありますので、我々と一体となってやっぱり、協働のまちづくりに向けて、
安心で安全な生きがいのある福祉づくり、地域づくりにやっぱりこれからしていかなければならな
いんじゃないのかなと、そのように思っておりますので、今後ともよろしく御協力をいただきなが
ら頑張ってまいりたいと思いますので、よろしくお願いを申し上げたいと思います。
  どうもありがとうございました。
○議長  以上で15番伊藤俊美議員の一般質問は終了いたしました。
  御苦労さまでした。
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