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小林 武夫 議員 質問
○議長  次に、20番小林武夫議員。
〔20番 小林武夫議員 登壇〕
○小林武夫議員  私の質問は、合併について、市長室のカーテン、たばこの3点であります。
  最初に、合併問題について質問いたします。
  市町村の合併問題は、最近はマスコミの報道もなくなり、市民の話題にもならず、議会の議論もなく、一段落した感があります。平成の合併と言われた99年度から05年度にかけて、全国の市町村3,229の半数近い1,821に減った。県内では44から35になり、減少率20.5%。東北では、秋田県の63.8%が最も高く、ほかは30から40%台ということであります。全国的には、70%を超えたところは3県あったそうです。村は7割近く、町は6割近く減少しました。村と町がどんとなくなり、市の数がふえた。つまり、都市部の合併が少なく、農山村など過疎地域で多かったのが特徴的であったそうであります。
  この合併の推進力になったのは、後で交付税で面倒を見るという合併特例債でありました。99年度はわずか1件だったのに、04年度325件、05年度も325件と、特例債を期待してのばたばたした駆け込み合併が顕著だったそうであります。
  また、三位一体改革と言われる補助金、税財源、交付税の同時改革を目指し、確かに3兆円の税財源移譲が進んだものの、交付税が大幅に減った。改革前の総額23兆9,000億円が、改革最終年度の06年度は18兆8,000億円と、21.3%減った。これで全国の市町村は悲鳴を上げました。南陽市もしかりであります。
  この交付税削減で合併を決断した例も多いというあめとむちで合併を推進してきました。
  平成の合併は、経済や住民の行動範囲の広域化への対応、地方分権の促進、より効率的な行政サービスなどを実現するためとされておりますが、根底には、市町村の財政悪化があります。
  南陽市の場合は、置賜病院関係の2市2町で合併の相談をしたものの、最終的にはこれを解消しましたが、当時、市も議会も市民も、合併の機運など一向にありませんでした。
  そして、今、合併の波が遠く過ぎ去ったように話題にもなりませんが、国や県においては、これを推進するという方向は変わっておりませんし、多分、今まで以上の大波が押し寄せてくるのではあるまいかと思われます。
  この議場にいる市長や我々議員や幹部職員は、現在や未来の市政に責任があると思います。合併問題は、南陽市の将来展望にかかわる最大の政治課題であると思いますが、市長の御所見をお伺いいたします。
  次に、市長室のカーテンであります。
  塩田市長になってから変わったこと、市長室のカーテンが閉じられたままになったことであります。市長室の前の通りが暗くなりました。そのため、展示されていたえくぼ展の入賞作品の一部が撤去されました。なぜ暗くしたのでしょうか。
  前任者市長がガラス張りの市政をということで、市長室廊下側の壁を全面ガラス張りにいたしました。市長室をガラス張りにしたからといって、イコール市政がガラス張りになるというものではありませんが、少なくともそういう市政を目指そうという市長の政治姿勢のあらわれであろうと思っておりました。
  長野県の前の知事がガラス張りの知事室でしょっちゅうマスコミで報道され、全国の話題になりましたが、それよりも南陽の方が早いんだとよく自慢をしていたと思いますが、いかんせんタレント知事といいますか、ネームバリューのある方にマスコミの目が向くわけであります。
  前の市長のことは整理して、点検して、やめたり改めたり、自分のやりたいことはやろうというのは、新しい市長としては当たり前のことかと思いますが、せっかくのガラス張りの市長室というのは、継続してもよいのではなかろうかと私は思っております。
  映画館ではあるまいし、暗いよりは明るい方がよろしい。明るいと、よりよい発想も出るだろうし、明るい市長室が明るい南陽市政の発信源でありますように、どうぞカーテンをあけましょう。いかがでしょうか。
  最後に、たばこについてであります。
  「愛煙家」という言葉があります。たばこを吸う吸わないを別にしても、非常に響きのいい、さわやかな、何ともほっとする、実にいい言葉だと思いませんか、市長。
  映画や小説、音楽などに取り上げられたり、日常ふだんにたばこのある風景があります。また、「たばこ」という文字は、平仮名でもよし、片仮名でもよし、漢字で書いてもいいんです。どれも正解。これも、実にいいなと私は思っております。
  ところが、今、愛煙家には受難の時代。たばこを買うには、いつでもどこでも買えるのですが、さてさて、吸うところがありません。公共施設からは締め出され、飛行機、電車、駅ではだめ。外で吸えば、罰金を取られるところもあれば、駐車場の自分の車の中ですら吸えないという困った時代になりました。
  行政主導で禁煙を進めておりますが、このこと自体は大変結構だと思います。私は、決してたばこを勧めるものではありませし、できれば私もやめたいなと思っております。「禁煙」の二文字で外に追い出され、せかせかふうふうして吸っている。天気の悪いときや、特に寒い冬などは、これではかわいそうではありませんか。これが今のたばこ風景であります。
  たばこを吸っている人は減少しているとはいえ、まだいっぱいの愛煙家がおります。たばこをめぐる環境がどのようなものか、みんなよく知っております。しかし、ただただ禁煙、禁煙とポスターを張り、愛煙家を締め出すだけでは、行政の仕事としては、これは片手落ちというものではありませんか。何か考えていただきたいなと思いますが、どうでしょうか。
  ちなみに、この一般質問の原稿は、ゆったりと紫煙を揺らしながら用意しました。おかげで能率よくできました。
  先ほどの市長の答弁にありましたように、市長の施政方針への市長みずからの評価と同じように、すばらしいものができたなと勝手に思っておりますが、どうでしょうか。
  質問を終わります。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
〔塩田秀雄市長 登壇〕
○市長  20番小林武夫議員の質問にお答えいたします。
  初めに、合併についての考え方について申し上げます。
  山形県市町村合併推進構想では、置賜地域は3市5町を1つにする案となっておりますが、円滑な合併協議を推進するため、準備の整ったところから協議を開始するという柔軟な対応となっております。
  しかし、置賜地域のこれまでの経過として、検討会や協議会の設置、解散を経てきていることは御承知のとおりでございます。
  地方自治体の財政は、総じて厳しい状況にあり、持続可能な行財政基盤の確立を考えれば、市町村合併は避けて通れない課題と認識しておりますが、相手あっての合併でありますし、何よりも市民の皆さん方の意向が最重要と考えております。
  そのため、県及び近隣市町との意見交換や市民に対する情報の提供を積極的に行い、あわせて、さまざまな機会をとらえて市民の皆さんの声をお聞きすることを基本に、議会の御意見等もいただきながら進めてまいりたいと考えておりますので、御理解賜りたいと存じます。
  次に、市長室のカーテンについてでございますが、私は常に市民が主役の市政、市民の声が直接届く行政を目指しております。そのために、積極的に情報を公開し、説明する責任があると考えております。
  前市長が明るく開かれた市政を目指す意気込みをあらわすため、市長室をガラス張りにしたことは私も承知してございますが、市長室のカーテンと開かれた市政運営の相乗関係はないものと考えております。
  私は、常に市民の声に耳を傾ける基本的な姿勢には全く変わりありませんし、市長室のドアはいつもオープンにしておりますので、御理解を賜りたいと存じます。
  次に、たばこへの配慮についてでございますが、厚生労働省の統計によりますと、気管、気管支及び肺がんの死亡者数が胃がんを上回った結果となっております。
  本市では、平成16年3月に市民の健康づくり運動の指針となる「健康なんよう21」を策定し、国民の健康への意識の高まりに沿って、禁煙希望者への禁煙支援、受動喫煙防止対策及び喫煙防止教育等に取り組んでいるところでございますので、御理解を賜りたいと存じます。
○議長  ここで暫時休憩といたします。
  再開を2時10分といたします。
午後 1時59分  休憩
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午後 2時10分  再開
○議長  再開いたします。
  再質問に入ります。
  20番小林武夫議員。
○小林武夫議員  答弁をそれぞれいただきましたが、再質問させていただきます。
  合併についてでありますが、市長の認識は、避けて通れないというようなお話でありました。
  合併については、今までもいろいろお話があったわけでありますが、南陽市の場合はどこと例えば合併をするのかといえば、これはおのずと決まっていると思います。鶴岡や酒田が合併したから、それにはめてもらおうかというわけにはいきませんし、合併する相手は隣近所ということだと思います。同じ生活圏、同じ文化圏、こういうのが合併の対象であろうと思いますし、先ほど市長も言われましたように、県で示しているのに、1つは、小国も含めた置賜全域というような考え方もありますし、余り広いのかなといえば、旧の東郡、西郡というような考え方もあろうかと思います。
  ただ、今、合併について、いいのか悪いのか、合併の是非を市民の皆さんや我々議員に問えば、多分手を挙げる人はいないのではないかと私は思っております。部落の隣組、たった3軒になったといっても、それじゃこっちの隣組と一緒になろうかというふうなことにはなかなかなりません。しかし、果たしてこれからはこれだけでは通らなくなるのではなかろうかと思われます。
  今まで市町村の合併は、それぞれの市町村の自主性といいますか、合併したい市や町で相談をするというようなことで始まったわけでありますが、特に山形県の場合は、合併についてはほとんど進んでいないというような状況であったと思います。それで、今度は、合併の大きな権限を県の方に与えたといいますか、今度、県の方の合併への、市町村合併についての力が強くなっているというような状況があるわけです。ですから、今まで県では、県内各地において合併についてPRの活動といいますか、地ならしをやってきたわけであります。
  今、こういう合併をめぐる環境にあるわけでありますが、今の状況のままでは市長もいかないだろうというようなとらえ方をしているとするならば、これから具体的に市民の皆さんに対してのいろいろな合併の認識の深め方などもあろうかと思いますが、どのように考えていらっしゃるか、具体的にお聞きしたいと思います。
  次に、市長室のカーテンでありますが、これはカーテンはあけないというようなお答えのようであったわけでありますが、第一、暗いよりは明るい方がいいんじゃないかなと思います。
  それに、今までは市長室の前を通れば、市長がいるのかいないのかわかりました。それで、お客さんのいないときは、市長の方で「おお、一服、一服、一服していけ」というようなことで、非常に気軽で、身近で、開放的でよかったと思います。
  市長にしても、我々議会にしても、別に見せ物ではありませんが、世の中こうなっているからしようがなと言うと、ちょっと失言になるかもしれませんので、当たり前にそういう状況になっていると思います。
  議会も、傍聴する人がいなくとも、傍聴席を用意しておかなければなりません。議会の開き方も、市民の皆さんが傍聴できるようにと、わざわざ土曜日だ日曜日だ、また夜間議会などをやっているところもあるわけであります。
  今や公開の世の中でありますから、こういうのは嫌だというのは、市長や議員にならない方がよろしいと思います。
  せっかくの市長室だと思います。カーテンをあけるだけなんです。
  それで、当時の議会報を見ますと、「開放された市長室」ということで、大きく写真載って出ているわけです。ですから、カーテンをあけるだけなんですので、その辺はいかがお考えでしょうか。
  それに、廊下のえくぼ展の入選作品は、カーテンをしましたんで、暗くなりました。それで、こっちの方の明るい光の入る方の2点を除いて、全部撤去したわけです。明るい方にあった2点は、前、展示したやつをただ残しているだけ、そういう展示の仕方をやっております。これは一体私は何だと思うんです。展示の仕方の問題もあるんではないだろうかと思います。
  まず、ここに仮に10点展示になっていて、6点をどこかに持っていくというなら、4点残るわけですよ。その4点をそのままにしておくというのは、展示の全体のバランスを欠くわけですから、もう一回飾り直しをするというのが一般的な展示の仕方だと思います。そうはなっておりません。
  しかも、前から言っていて、何とも直らなくているんですが、えくぼ展の入賞作品がエレベーターのあの暗い場所に展示している。これも別の明るいところに展示した方がいいのではないかなと思って、言ってきたんですが、さっぱりこれも直っておりません。こういう作品の展示の仕方が非常に悪いんです。
  ですから、前にも申し上げましたが、宮内公民館にあった加藤晨明という日本画家の著明な作家の作品がありましたが、これが言ってみれば埋もって展示になっているという状況がありました。それで、あのような作品を宮内公民館に置いてはもったいないということで、こっちに持ってきた方がよろしいということで、今、市長室に立派に展示になっているわけであります。
  また、宮内公民館を使ったときに、座布団を出そうと思ったら、その座布団の間から米沢の市会議員をやっておりました押切 健、名前は健と書きますが、押切さんの宮内のお祭りの油絵がありました。ながっていたんです。それで、これも持ってこようかなと思いましたが、持ってくるわけにはいかないんで、展示をしてと、後で公民館に言っておいたわけでありますが、そういう状況になっているんです。
  それで、えくぼ展については、16回の回数を数えておりますが、県内の公募展では、もうすっかり定着したものになっていると思います。市の公募展というのをやっているところは余りないんですね。東根の大ケヤキ展とか、そういうところでやっているかと思いますが、南陽市のえくぼ展は、県内外から一定の評価を得ている展示会ということになっていると思います。それで、こういうものは大事にしてほしいなと思っております。
  作品も、もう最優秀賞1点を買い上げるわけでありますから、結構たまってきているわけでありますが、前の市長がこういうことで市役所とか中央公民館の方に、えくぼプラザの方に持っていって、展示をして、生かしている状況がありますが、もっと大々的にこういうものを活用して、私であれば、南陽市の市役所全体をギャラリーのある市役所というふうなことにすれば、これは南陽市を売り出す材料になるかと思います。
  それで、斎場の方ですが、新しい斎場をつくった。そうすると、正面に、ここにどんな絵を飾るんだろうかと思って聞いたところ、いや、実は展示する絵はないんだと。それで、何とか協力してもらえないだろうかと、寄附をしてくれというふうなことで、蒼土会の絵のグループの皆さんにお願いをして、5点展示させていただきましたが、斎場についても、ちょっと斎場でありますので、売り出すのにどうかなと思いますが、南陽市の斎場は美術館のような斎場だと思います。置賜地区であのような斎場はありませんし、多分、県内斎場でもああいうところはないと思います。
  東京や埼玉に私行ったことありますが、さすがに大きいところは、著明な人の彫刻とか、著明な人のすばらしい絵画などについては展示しておりましたが、多分、山形県内では、南陽市の斎場のようなところは余りないと思いますが、そういうようなことで、絵というものは、今、まちづくりの材料にもなっているわけでありまして、ひとつ大事にしてもらいたいなと思います。
  ちょっと本論からずれておりますが、これ、最近の山新ですが、肘折温泉については、丸ごと美術館にしようというプロジェクトが進んでいるというふうなことになっておりますので、ひとつ南陽市においても、せっかくのえくぼの入選作品、買い上げているわけでありますので、そういう点については、ひとつ御検討をしていただきたいものと思っております。
  それから、市の仕事というのは、何をするにしても、すべて税金ということになっております。ガラス張りの市長室は、平成10年7月に前の市長が当選した後すぐに、間もなくの議会で予算をつけて、ガラス張りにしたわけであります。
  当時は、我々も話しておりましたが、べつにガラス張りにしたからといって、市政がイコールガラス張りになるとは限らないわけでありますが、いずれそういうふうにする、ガラス張りにしようと議会に提案をしてきた。そして、これにみんな賛成をしていたわけでありました。
  当時、塩田議員もいたわけであります。そうすると、当時は市長になろうと思っていなかったと思いますが、今、市長になると、あのときの予算は一体何だったのかと、こう思うんですね。
  ですから、議員のいろいろな議案に対する態度は、そのときそのときのものではなくて、その後、あなたはどういう態度をとったんですかということになれば、そういうことにも責任を負うというような立場が必要だと思いますが、市長がそういう先ほどの答弁のようでありますが、何だか予算の無駄遣いを進めているというようにもなりかねないと思うのであります。この点はいかがお考えでしょうか。
  それから、たばこの問題でありますが、たばこは余りいいもんではなくなったと思います。たばこを私も吸っておりますが、たばこにはこれは毒ですというようなことを書いているんですね。ですから、口にするもので、毒だとか、肺がんになるとか、何とかがんになるとかなんていうふうに書いた食品は、普通だったら売っては悪いということになるわけでありますが、たばこはそういうふうな状況になっております。
  それで、医師会の方からも南陽市に対して要望書が出ておりますし、販売店の方からも要望書が出ております。健康上の問題やら、またたばこの販売店の方からは、もう少したばこの喫煙所というものを考えてもらえないかというような要望書であります。
  また、先ほども言われましたように、健康増進法というのができたわけであります。法律には、いい法律と、悪い法律と、くだらない法律、この3つがあると私は思っておりますが、健康増進法というのは、うまいものを食べて、よく寝て、たばこを吸わないと健康になるというような法律になっておりますが、何でこういうものを法律をつくるというふうなことになっているのかなと私は思っております。
  日本は法治国家でありますから、法律を守って平穏な生活をするというようなことになっておりますが、この法律を決めている国会などに行ってみますと、どうもどこでも気軽に吸えるというのが国会のようでありますが、いずれこの健康増進法に基づいて禁煙ですというようなお話やポスターが張られるわけですが、吸う人と吸わない人、お互いに迷惑にならないようにすればいいんで、健康増進法にも分煙という言葉があるわけです。ですから、できれば幾らかたばこを吸っている人にも、若干そういうふうな設備面などで還元をしていただいて、迷惑にならないような喫煙所というものをつくっても私はいいんではなかろうかと思っておりますが、いかがでしょうか。
  お金のことは余り言いたくありませんが、たばこ税としてたくさんのお金が市に入っております。2億3,000万円入っておりますが、これは全く自由に使えるお金だし、貴重な財源だと思います。もしこのたばこ税が入らないとするならば、南陽市は動かなくなると思います。
  また、前回のたばこの値上げのときは、250円が270円になりました。このときの20円は、国鉄の赤字の後始末のために使うというような値上げでありました。たばこを吸っている人になぜそういうふうなものを負担させられるのか、ちょっとおかしいと思うんですね。
  あと、今回のたばこの値上げについても、20円上がると言いながら、私の吸っているマイルドセブンは30円上がったんです。あと20円上がったたばこもありますし、上がらないたばこもある。全くでたらめな上げ方をやっているわけでありますが、今回は児童手当の財源をたばこに求めるというようなことで、たばこの値上げがあったわけであります。
  たばこは、そもそもお上の財源獲得のために専売品として扱われてきたわけです。それで、財源の獲得の手段になっているわけでありますが、前回の議会の予算委員会で、遠藤栄吉議員の質問で、「たばこ税が入っているではありませんか」というような質問に対して、市長は、「たばこの税収は確かに入りますが、たばこの税金で入ってくる以上に、たばこをお吸いになる方々が」、いろいろ書いてありますが、たばこの税金以上にほかのものが余計にかかるというような答弁がありました。それで、これはもう統計的にきちっと数字で出ているんだと。その辺については少し勉強しなさいといような答弁でありました。
  それで、私も何にどう載っているのかなと思って見ましたが、わかりませんでした。勉強不足で大変申しわけありませんが、たばこ税以上にかかるお金について、統計的にきちっと出ているというなら、ひとつ教えていただきたいと思います。
  以上、2回目の質問といたします。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  小林武夫議員の再質問にお答えいたします。
  まず最初に、合併問題、これにつきましては、前議会、3月の議会でも答弁しておりますが、何よりも市民のコンセンサスが最重要だと。そういう機運を一つは図っていかなけばならないし、もう一つは、やはり国・県で相当強力に進めています。特に、特例法が期限が来まして、新特例法、平成22年までに何としても合併を進めたいということがあります。
  さらには、先ほど議員おっしゃったように、知事への権限が相当大きくなっておりますから、南陽市にも県からの勧奨などがあれば、議員の皆さん方がいや応なく回答を出さなければならないというようなこともあります。
  また、合併は究極の行政改革とも言われております。特に、年々地方の財政は厳しくなっておるわけでありますので、そうしたことも含めますと、いずれにしても、今のままで事が足りるということではないだろう。近い将来、必ず検討しなければならないし、場合によっては、強制的に合併を指導されるというようなこともあり得るのではないかというふうな思いを持ってります。そうなる前に、しかりした対応をしなければならない。
  さらには、市民の皆さん方にも、合併しないでこのままいけばどうなるのか、あるいは合併した場合はどうなるのか、そういった判断基準、内容のものもしっかり提示をして、その判断を仰ぐ必要があるのではないかなというふうに思っております。
  今の段階では、確かに市民の皆さん方が判断する資料が不足しているというような状況にありますので、これらをしっかり対応してまいりたいというふうに思います。
  また、市長室のカーテンのことを再三お話ししてられるようですが、小林議員は、私はほとんど毎日市役所に来て、執務をするわけでありますが、小林議員を見ることはほとんどありません。カーテンがあいているとか、あいていないとかというのは、いつどこで見ているのかわかりませんが、あなたが心配するようなことは全くないのではないか。
  まして、今、統一地方選の最中に長崎の伊藤一長市長が凶弾に倒れるというような、民主主義を愚弄するような事件があったわけでありますが、そういうふうに極めてセキュリティーの問題も厳しい状況に世の中なっておりますので、その意味も含めれば、しっかりした対応をしていくことも大事な要因である。
  また、3万5,000市民の負託にこたえるには、やっぱりじっくりと落ちついてさまざまな検討する場所というのがどなたにもやっぱり必要じゃないのかなというふうに思っております。
  先ほど申し上げましたように、ガラス張りと市政のガラス張りとは全く意味が違うわけでありまして、中身が問題であります。どういった行政を、あるいは市民サービスをやっておられるか。特に、市長室が暗いといいますが、市長室は非常に明るく、仕事がしやすい場所になっておりますので、ぜひ今度お越しいただきたいなと。余りよく見ないでおっしゃられているのではないかなというふうに思いますので、御理解をしていただきたい。誤解のないようにお願いしたいというふうに思います。
  さらに、展示物が大分ありました。特に、小林議員はえくぼ展示物に執拗に固執しておられるようでありますが、いずれも南陽市の財産でありますし、大事な展示物。これを余り直射日光の当たる、紫外線の当たる場所で管理するのはよろしくないというような指導も受けております。そういうふうな完備された施設が当南陽市にはございませんので、できれば紫外線の入らない、残念ながら少し薄暗いところで、蛍光灯とか、違う人工的な明かりをもって鑑賞できるような施設にしていくことが大事なのかな。これは作品の維持管理の問題からしても、少し私は小林議員とは見解が違うのかなと、こんなふうに思っているところであります。
  いずれにしても、市民の皆さんに支障のないように鋭意努力をしているところでございますので、御理解をいただきたいというふうに思います。
  それから、大分長々とおっしゃられましたので、意図がつかめなかった点もありますが、たばこの問題につきましては、従来からさまざま専門家の方からお話があります。
  特に、たばこ税よりもというふうなお話がございましたが、これは医療関係にかかる経費が大きくなりますよと、こういうふうなことのわけでありますし、施設やその他もろもろの維持管理についても、非常に大きな被害を受けるということになろう。そのメンテナンス等についても、大きな負担になるという部分もあります。
  そういった施設の管理の問題、あるいは医療の問題等からも、たばこ税では補い切れないものもありますし、ましてや健康に害があるということであれば、それを奨励することは私の立場からはできないのが普通ではなかろうかなと、こんなふうに思っているところであります。
  私からは以上です。
○議長  再々質問に入ります。
  20番小林武夫議員。
○小林武夫議員  最後の質問でありますが、市長室のカーテンの問題でありますが、カーテンをあけるあけないの問題ではなくて、結局、言ってみれば、市長の政治姿勢の問題だと思います。
  私は、せっかくあのようになっている市長室でありますので、カーテンはあけた方がよろしいと思っておりますが、市長はあけないと言えば、これはしようがないと思います。
  それで、あとたばこの問題でありますが、どうも市長は質問にお答えしておりませんが、前回の予算委員会で、たばこで入るお金よりも、そのためにかかる出ていくお金の方が多いんだと。統計的にもきちっとしているんだと。それも知らないのは勉強不足だというような答弁をしているわけですよ。ですから、どのようにその辺なっておりますか、私、見ましたんですが、わかりませんでしたので、教えてくださいということですが、ひとつ資料として提出して、答弁をしていただきたいと思います。
  それに、たばこをめぐる環境というのは、世の中180度変わっている。たばこくらい変わったのはないと思います。私がたばこを吸うようになったときは、吸わないと殴られた時代でありました。今、たばこを吸うと殴られるわけであります。
  また、今、たばこを吸っている人は実に立派になっていると思います。禁煙という場所では吸わないし、外で吸うにも、昔は捨て方にまで、どう捨てたらいいかということで、格好つけて捨てておりましたが、今、灰皿というふうなものを持たなくてはいけません。それで、小野議長なんかは、ごめんな、名前出して。「すいません、すいません」と謝りながらたばこを吸っている。本当にたばこを吸う環境というのはまるきり変わったと思います。
  聞くところによりますと、日本にたばこが入ってきたのは、ヨーロッパから入ったそうでありますが、昔は薬として入って、6歳の子供からたばこを吸わせていたということだそうでありますが、今は毒だといことになっております。ですが、これ以上、私は行政主導としてたばこを吸ってはだめですよという禁煙を進めるならば、私はむしろ、出る方なんですね、禁煙というのは。ですから入る方の対策をした方がよろしいと思います。
  つまり、南陽市では、政府に対しても、日本たばこ産業に対しても、日本ではたばこをつくらないと、つくらせないというような要望をしてはいかがなものでしょうか。今回、議会で南陽市は「子育て宣言」というふうなことをやっておりますが、「日本ではたばこをつくらせない宣言都市」でも南陽市でやったらいかがなものでしょうか。そうしないと、たばこ、禁煙だ、禁煙だ、禁煙だというふうなことをやるだけでは、これはしようがないと思いますね。
  たばこを吸う人も、非常につらい状況になっているわけでありますので、ひとつこの際、思い切ってそういう都市宣言をしたらどうかということを提案をしたいと思いますが、いかがでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  どういう意図で物を言っているのかわかりませんが、カーテンについては、あけないとは一言も私は言ってないんですね。あけないとは一言も言ってないんです。あなたが勝手につくって言っているわけであって、あけないとは一言も言ってないんです。
  仕事をゆっくり落ちついてできる環境は必要だよと、こういうふうな話を私はしているわけであって、市長室は明るくなっているという話もしました。
  それから、たばこの問題についても、何を言いたいのかよくわかりませんが、いずれにしても、私はたばこを吸ってはいけませんよと、こういうことは一言も言ってないわけですね。場所、あるいはモラル、そういったものをしっかり守って、たばこを吸わない人に迷惑をかけないようなことでやってくださいよと、こういうことを言っているわけであって、あなたとはかなり意見が相違があって、答えようがないんですね、残念ながら。
  ちょっと私、考えてみると、私が議長時代、平成17年、今から2年前ですよ。私は小林武夫議員、30年の表彰で、全国議長会で表彰状を代理でもらってきました。あなたはことしで議員歴32年ですよ。だから、私はきょうは実は相当いろいろなことを御指導賜れるのかなというふうな期待を持って実は聞いておったんですよ。32年ですからね。さまざまな議員のやっぱり先輩として、必要なしっかりした対応をしていただかないと、ましてやこのたび議会機能検討特別委員会の委員長ですよ。何となく私はちょっと残念な気がしますね。意見を言わせてもらえば、あえて。余り言いたくなかったんですけれども。その辺はしっかり頑張っていただきたいというふうに、むしろ私の方からお願いをして、答弁とします。
○議長  たばこの因果関係の資料の提示を求められておりますので、これに対する答弁をお願いします。
○市長  そのことについては、専門的なものでありますので、因果関係といえば、医師会の方からも資料が出ていますので、追って提示したいというふうに思います。
○議長  いいですか。追って出すそうです。以上で20番小林武夫議員の質問は終了いたしました。
  御苦労さまでした。
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