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田中 貞一 議員 質問
○議長  次に、3番田中貞一議員。
〔3番 田中貞一議員 登壇〕
○田中貞一議員  3番田中貞一であります。
  たばこの話題から気分を変えまして、ひとつ今、テレビ報道を見ておりますと、非常に社会保険庁の年金の問題が大きくクローズアップされておりまして、国民全体が怒り心頭の状態でございます。
  過日、8日、文教厚生常任委員会協議会の中で市民課長に説明を求めました。その説明では、市報などを使って、これから市民の皆様方にその対応すべきことなどを知らせていきたいというふうな返答でございました。ひとつ早急に知らせることと、そして市民の皆さんに相談を受け付ける窓口などを設置をしながら対応していただけたらなというふうに思っておるところでございます。
  さて、通告の質問に入らせていただきます。農業の政策関係についてでございます。
  本市農業の現状は、長引く大幅な減反政策や米の消費の減少により、価格の低迷が続いております。そんなことから、農家の所得が大幅にダウンしている現状があります。
  また、燃料、資材、器材等の値上げにより経費が増大し、幾ら努力しても、限界があると言わざるを得ない状況でございます。
  また、オーストラリアとのEPA協議、そして政府の財政諮問会議では、アメリカ、カナダなどとも早急にEPAを始めるべきなどと言い始めており、農業経営者は心身ともに疲弊の度を増しているのが現状であります。
  さて、市内のサクランボ園では、着色が進んでおり、今週末ごろより本格的なサクランボのシーズンに入りますが、実のつきは2割くらい少ないようであります。その分、大粒のおいしいサクランボが出荷できるものと考えております。
  さて、品目横断経営安定対策についてお伺いをいたします。
  現在、担い手申請が始まっており、6月末までの申し込みとのことであります。市内には認定農業者227名ほどいらっしゃいますが、樹園地、果樹園ですね、それを除き、3.2ヘクタール以上水田、普通畑などを耕作され、条件をクリアしている申請見込み者の数がたった67名くらいであると見込まれております。
  本市水田面積2,000町歩弱、水稲栽培農家戸数1,640戸、この1,640名の稲作農業者のうち、たった70名くらいの人が経営安定対策の恩恵を受けて、残りの九十五、六%の大多数の農家は切り捨てということになるわけです。この状況及び本政策をどのようにとらえられ、どう考えておられるのか。そして、大多数の小中規模農家に対し、今後どのような対応を考えておられるのかお伺いをいたします。
  次に、農地・水・環境対策の受け付けが終了いたしまして、本対策に本市では1,400ヘクタールほどの事業を実施されるわけでありますが、今、各地域では、農家及び非農家の方々が知恵を出して事業を進め始めている状況でございます。
  各地域の情報を集約してみますと、一番の環境保全対策として、自然流川が土砂の流亡等により川幅が広がり、草刈りやヘドロ揚げなどが大変重労働になってきておる。各地では、U字管等の二次製品を使いたいが、認められないことに大変な不満を抱いております。地域が環境を守るには、これが一番必要というものを認めて、初めて協働のまちづくりができるものと考えられますが、考えをお伺いをいたしたいと思います。
  次に、サクランボのハウスの件でございます。
  これ、サクランボのみではございませんで、果樹棚、防風資材、それからハウスといったような含まれた中での質問と受け取っていただきたいと思います。
  昭和45年から始まりました減反政策のあおりを受けまして、サクランボなどの果樹栽培が年々増殖されてきました。宅配便の急進と並行して、サクランボの直販が大きく農家所得を伸ばしてまいりました。当然、県や市行政も雨よけハウスの普及に取り組み、実割れの防止に絶大なる効果を上げてきたことは事実でございます。
  この雨よけ施設の普及から二、三十年経過し、今ではパイプの腐食が原因で大変危険な園地が散見されております。食の安全・安心は重要課題であり、地産地消もまた重要でございます。しかし、食を生産する現場、人の安全は最優先すると考えますが、市長の考えをお伺いいたします。
  ここ数年、県では早期出荷、安定出荷を目指し、加温方式、半加温方式などを普及推進しているわけでございますが、市内でも20戸くらいの農家がこの施設を導入している現況がございます。近年の燃料高や金物資器材の高騰で経費が増大している。かつ、価格は不景気のためか横ばい状況でございます。県がこのままこの施策を継続していけば、既存園も新規の園も共倒れとなることが心配されるわけでございます。県に対して、現政策を柔軟に、新たな角度へシフトするべきであると強く要望を出すべきと考えますが、いかがでしょうか。
  次に、デマンド交通、公平な行政運営の仕組みについて質問をいたします。
  塩田市政の目玉的政策であります市内循環バスの評判が大変好評であるとお聞きをいたしております。特に、停留所を細かに設置いたしました病院間のバスがすこぶる良好であると話題になっております。移動手段の弱い御年配の皆さんには、的を射た良策であると評価を申し上げる次第であります。
  このすばらしい施策をひとしく全地区に公平に取り入れなければならないと私は考えるものであります。現行方式では、各地区の中心部以外の方々は停留所までの移動手段を持ち合わせていない人も多いわけでございます。
  本年2月22日付で沖郷地区町会長、社会福祉協議会長、沖郷老人クラブ会長の連名によって、市当局へ沖郷地区へのデマンド交通方式の導入の要望書が提出されたわけでございます。その回答書では、実施主体の選択や運行システムの導入、運行事業者との運行形態の協議など、また利用対象者登録など、十分な時間と検討の上で実施する必要があると回答をいただいておるわけでございます。
  そこで、今までの塩田市長の果たしてこられた公約を見ておりますと、さほど時間もかけず給食を導入したり、バスを走らせたりして、無事公約を進行しているわけでございますが、十分な時間と検討の上で検討するということでございますけれども、どれくらいの時間が必要なのか。
  私は、できるならば来年4月1日から、このお年寄りの方々にデマンド方式で病院等へ通ってもらえるようなシステムをつくっていただきたい、このように思っているわけですが、市長の考えをお伺いをいたします。
  次に、組織改革によりまして、政策主幹を置かれました。私も、議員のいすをお預かりする以前から、縦割行政の弊害というものを非常に考えておりました。100の機能を100しか発揮できない状況があるだろうと。各課、横の線があって、初めて100以上の機能が出せるというふうに考えておりました。
  今回の2つの政策主幹設置は、横のラインであり、斜めのラインであり、行政効率及び行政効果を最大限の出せる体制であると思います。
  市長に伺いますが、政策主幹に対しどんな政策の立案を期待し、指示をされているのか、御質問をいたします。
  次に、企業誘致主幹でございますが、東北中央自動車道もいずれ完成し、この高速道路で首都圏と南陽が直結するわけであります。人も物もお金も直結します。そして、働く場所も直結で誘致をしなければならないわけであります。
  現下、一部企業を除いては、なお厳しい状況が続く中で、誘致活動を展開されているわけでありますが、市長は主幹に対しどんな作戦、戦術で指示をされているのかお伺いをいたします。
  また、補正予算を組んででも活動を強化されるその理由は何か、お伺いをいたします。
  以上、よろしくお願いを申し上げます。
○議長  ただいま3番田中貞一議員の一般質問中でありますが、ここで暫時休憩といたします。
  再開を3時15分といたします。
午後 3時01分  休  憩
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午後 3時15分  再  開
○議長  再開いたします。
  答弁を求めます。
  市長。
〔塩田秀雄市長 登壇〕
○市長  3番田中貞一議員の御質問にお答え申し上げます。
  初めに、農業政策についての1点目、品目横断的経営安定対策の関係について申し上げます。
  一昨年10月に経営所得安定対策等大綱が決定され、今年度から各種支援施策を担い手に集中させるという農政の大改革が始まっております。
  本市では、これまでよりも多くの農家の方々が本施策に加入できるよう、各種研修会等を開催し、広く事業制度の周知を図るとともに、担い手の必須要件である認定農業者の加入促進に向け、年齢制限を撤廃するなどの対策を講じてきたところであります。
  その結果、市内における現段階での加入要件を満たす担い手の農家数は114名で、このうち今年度の申請期限である来月2日までの加入手続をされるのは、約6割の70名弱と見込んでいるところでございます。
  このたびの改革は、戦後から続いてきた農政を根本から見直すものであることから、これを機会に、できるだけ多くの農家の方々が本施策の恩恵を享受できるよう、今後とも農地の利用集積などの取り組みを積極的に推進してまいりたいと考えております。
  なお、御指摘のありました本施策に参画できない小中規模農家の方々につきましても、当面は新しい米政策などの助成制度により、ある程度の支援は可能であると考えておりますが、これからは、その実態把握や情報収集に努め、関係機関と連携を図りながら、本市農業全般にわたる振興策について検討を進めてまいる所存であります。
  2点目の農地・水・環境保全向上対策についてでございますが、本市では、21地区1,266ヘクタールの農用地を対象に、今年度から新たに事業がスタートしております。
  御指摘の二次製品を使用した整備につきましては、本市といたしましても、地域の実情などを考慮し、当初から本事業の中で水路の装置施工整備ができるよう、国・県に対し再三要望してまいりましたし、全国の各自治体や団体等からも同様の要望が数多くなされたとお聞きしているところでございます。
  しかしながら、本施策は、農業者だけでなく、地域住民と一体となった現況施設の保全管理が趣旨であることから、結果として、制度上認められなかったものでありますので、御理解を賜りたいと存じます。
  3点目の桜桃雨よけ施設の建てかえに対する補助制度についてでございますが、平成12年度までは面積要件を満たす新規の桜桃裂果防止施設についてのみ補助対象とされておりましたが、その後、一定の普及図れたとの観点から、補助対象外とされております。
  また、桜桃に限らず、拡大生産を採択要件の中核に据えており、補助の対象は新規の面積拡大だけに限られている実情にございます。
  しかしながら、御指摘の老朽化などは深刻な事態と受けとめており、これまでも機会あるごとに雨よけ施設の果たす役割は引き続き重要であることや、手直しや修繕なくして生産の継続と拡大はあり得ないことなどを説明してきたところでございます。
  今後も、パイプの腐食状況などについて丁重に御説明申し上げながら、引き続き県に対し補助制度の創設について強く要望してまいりたいと存じます。
  次に、公平な行政運営についてでございますが、デマンド交通は、乗り合いタクシーとして隣接の町でも実施されておりますが、実施主体の選択、運行システムの導入や運行事業者との運行形態の協議など、十分な時間と検討が必要のように伺っております。
  市内全域の公共交通確保の初動として、実現可能なバス運行から開始したところであり、4月からの中川地区バス、西部地区バスと北部地区連絡バスの運行状況を十分見守りながら、沖郷地区につきましても、3路線と連携を図り、市内循環を形成するバス運行を基本に検討しております。
  次に、主幹の設置についての1点目、政策主幹に対し、どのような政策立案を指示しているのかでございますが、広く市民の実態、要望や考えなどを市政に生かすための調査や先進事例の情報を収集するなど、行政施策の各般にわたるさまざまな課題に迅速かつ的確に対応できるようにとの指示をいたしているところでございます。
  2点目に、企業誘致主幹に対する誘致策の指示についてでございますが、新たに企業を誘致することが大きな目標ではありますが、要は市内の雇用拡大を図ることが目的でございます。
  したがいまして、既に立地いただいている企業や地元の企業に業務拡張や規模拡大をしていただくことも、企業誘致に匹敵することだと考えてございます。
  そのようなことから、市内企業の実態や現況を把握し、また情報交換をしながら、企業から要望等があったときには、迅速に対応できるようにとの指示をしているところでございます。
  以上でございます。
○議長  再質問に入ります。
  3番田中貞一議員。
○田中貞一議員  ただいま回答、お答えをいただきました。
  それで、農地・水の前に、経営安定対策ですか、そちらの方から再質問を申し上げます。
  非常に戦後農政の大改革だというようなことで、こういった政策を国が立ち上げまして、それを市町村が受け入れて、進めようとすると、実際に数%の人しかその政策に乗ることができない。非常に片手落ちの政策であると私は思うわけでございます。
  当然、南陽市内、耕地面積3,000町歩、うち水田2,000町歩弱、果樹園570町歩弱、普通の畑が400町歩ぐらいというふうなことでございますが、県の平均と比較しても耕作面積少なく、所得の方も八十三、四%だというふうなことで、非常に減反が大きく所得の伸びの足を引っ張っているというふうな状況でございます。
  そして、外圧といいますか、EPA協議などもありまして、非常に農家はきゅうきゅうとした中で生産活動を行っているのが現状でございます。
  やはり九十五、六%の方がこの政策に乗れない。市長が今おっしゃった新しい米政策、それを使いながら、救う手だてあるんじゃないかということの返答でございますが、私はやっぱり南陽市農業総生産額73億円ぐらいある中で、米のウエートが今、3番目に落ちました。18億円ぐらいですね。果樹が大体24億円近く、そして畜産が米を抜いて20億円ぐらいの総生産額、そして米が18億円ぐらいにダウンをし、3番目になったというふうな現況がございます。
  これは、昨年と16年と17年を比較しての話でございますけれども、やはり米が以前はウエートを大きくして、農家所得の主立ったところを担ってきたわけでございますけれども、この国の政策によって、1,000数百名いる農家のうちの本当の一握りの大規模を図っている人だけがその政策に乗れて、あと乗れない。ならば、地方の農林行政として、もう少し手だてを考えるすべがあるんじゃないだろうかと私は思うわけです。
  そういったことをしていきませんと、やはり地域経済、農業を取り巻いているその活動もしりつぼみになっていく、小さくなっていく、そういうことではないかなというふうに思っているわけでございます。
  ひとつ農林課長とも私、時々話をしながら、いろいろなことを勉強させてもらっているんですけれども、何か南陽市独自でこの稲作農業に対してちょっとでも目新しいもの、発想を変えながら、やっぱり味付けをしていく、そして誘導をしていくという方式が必要なんだろうというふうに思うわけですけれども、市長も非常に農政の方も頑張ってやるというお話をいただいておりますので、市長にはもう一回、この漏れる九十五、六%の方々に対し、もう少しいい名案を何かお話をいただきたいなというふうに思います。
  さて、次に農地・水・環境の問題でございますけれども、非常に1反2,500円ですか、そして南陽市は1,400町歩ぐらいの申請受け付けがあって、それが決まったわけでございます。
  それで、今、現場では、各地域で農業団体もしくは区長さんなどを中心として、若妻会とか、老人クラブとか、消防団とか、一緒になりながら、地域の環境、農地・水・環境をひとつ頑張ってやっていこうというふうな組織が動き始まっておりまして、ところによっては、看板などももう立て始まっているという状況でございます。
  この政策は、5年間これが続くわけでございますけれども、非常に大きな金額がその地域に入ります。果たして毎年毎年、10アール2,500円くらいの金額に面積を掛けた金額、非常に結構大きい金額で、この金額を毎年毎年処理できるといいますか、予算の範囲内の100%の事業をできるかできないかが非常に心配になっているというふうな現状でございます。
  例えば、公民館の前や道路のわきにプランターを買って、花物の肥料の入った土などを買って、種をまいて、花を咲かせて、環境美化、環境だと言っても、さほど金のかかるものではない。ならば、市道のわきへ1,000メートルも2,000メートルもそれを連ねるなんかはとてもできるもんじゃないというふうなことで、本当にお金の使いようがなかなかは大変だぞというのがどこの地区でもの今、話が始まっておるところでございます。
  また、その中でも、基本的なものと事業的なものと予算を区別して使うわけですけれども、基本的なものの中には、事務管理をとるパソコンの導入とか、コピー機のリースとか、そういうのもオーケーだということなんですけれども、事業面では、非常に大変な、何をして使うかというような面が今、役員の方々にはその思いがあるということでございます。
  まして、先ほど市長もいろいろなところで全国から二次製品を使えるように要望しているんだけれども、わからなかったというようなことであります。本当にこれ、ことし1年やってみて、果たして事業予算がどのくらい使い切れないかというようなことが来年になればデータが出るわけなんですけれども、なれば、やっぱり国・県に対して、ひとつ強く、一番地元が環境保全として大切なものだというのがこの二次製品の使用なんですよ。これを絶対認めてくれというふうなことで、強く要望をしていただくべきだというふうに私は思っております。
  何せ川がこわれて太くなったり、ごみがたまったり、それを管理する、環境だから管理しろと。なかなか若い人の少ない中で、環境対策をとるのも非常に大変な時代でございますので、ひとつそのところを再度市長の気持ちを確認させていただきたいなというふうに思っております。
  次に、サクランボの果樹関係の施設、ハウス、そういったものについてですけれども、今、県で進めております早期早出し出荷用の政策、補助事業を大体3分の1ぐらいで今、進めておるわけでございます。結構県内でもかなりの普及率がありまして、南陽市内でも数十名の方が導入をして、まずますの売り上げを上げているという非常に画期的なものでございます。
  ただ、過去に山形県が西洋ナシ、ラ・フランスがいいからというので、一気に補助事業を出して、面積拡大を図って、そして結実して、10年ぐらいたったらば、価格がどんどん下がってきて、今の現在に至っております。昨年度の南陽共選の平均単価が三百二、三十円ぐらいというふうなことで、おととしがまた300円切ったというふうなことで、非常に消費の量の低迷に対して生産量の増大で、価格がダウンしていく悪循環をたどっている。
  これが、今の早期早出し出荷の政策を変えなければ、このサクランボ農家の早期早出し、加温している既存の園地も、これから始めようとする人の園地も、お互い共倒れになる心配がある。ラ・フランスの二の舞になる。
  それこそラ・フランスは、棚とか防風資材ぐらいで、設備投資は少ないわけですけれども、加温方式の場合は、1反歩当たりにしますと400万円、500万円、600万円という設備投資をかけてやっているわけなんで、非常にこれ、重要なことなんですよ。このままこの政策を続けていけば、お互いが大変になる。首を絞める。これを強く県にやっぱり要望していただいて、そしてもっと新しい政策にこの政策をスライドさせる必要があると私は思うんですよ。
  やっぱり農業現場で働いている皆さんも、非常に年齢が上がりまして、ついこの間まで、ビニールの被覆作業等々あったわけですけれども、非常に危険が増大している。これをやはり県の園芸試験場あたりの研究のもとに、もう少し高さの低いようなハウス、そして防風施設まで導入し、ことしのように2割も3割も減収、減量だということのないように、やっぱり結実の確なども図れるような新たな手段の方法にスライドしていく、そういったことを県に強く要望していただきたいというふうに思っているわけですけれども、その前に、市長の考えも、こういった考えが市長、「うん」と言ってくれるかどうかもお聞きをしたいわけでございます。
  農業も非常に高齢化になっているというような中での要望でございます。ひとつよろしくお願いしたいと思います。
  次に、公平な行政の運営というようなことで、沖郷地区のデマンドの要望が2月22日出まして、そして市から回答をもらったと。ただいま市長が言ったとおりの回答でございました。
  それで、市長は、私、昨年の9月の議会でしたか、そこでもこの沖郷のデマンドについて質問した中で、いろいろな方式などを検討しながら、前向きに検討していくというようなお答えをもらっております。
  ただ、今のお答えですと、バスの方でそれを対応策を今、考えているというふうな、基本的にバスのルートの方で考えているんだというふうなことでございます。
  そこで、私、前にも申し上げたと思うんですけれども、沖郷の方も平成9年まで、約12年間ぐらい市民バス、沖郷バスを走らせていたわけでございます。各地域の人から、運賃を乗る人、乗らない人、部落間で徴収してもらって、それを経費に充てたりして使ってきた。ただ、実際走らせてみると、利用する人が非常に少なかったというふうなことで、12年ぐらいで終わってしまったというふうな経過がございます。
  ただ、当時は、今の公立置賜総合病院がまだなくて、南陽市立総合病院が大きい病院でありました。そうしますと、今とはがらっと違うわけですね。今はやっぱり沖郷から梨郷を通って向こうに行くまでも20分もかかるというのが現状の中で、そして若い人がほとんど勤めに出る中で、病院までのお年寄りの足の確保が難しいというふうなことになって、今現在、NPO法人ハートケア南陽さんの方に年会費2,000円を払いながら、そして沖郷地区から公立置賜総合病院まで片道1,000円の料金を支払って病院通いしているお年寄りがいらっしゃいます。
  それで、このデマンド交通方式を導入するということになりますと、非常に稼働率100%の、利用率100%ということで、まずロスがないということだと思うんですよね。
  確かに、今のバスの中も結構乗車率いいようでございますけれども、ただ、バスですと、停留所までがやっぱり年配の方は問題があるだろうと思います。今始まったばかりで、バスの批判しても大変なわけですけれども、ただ、将来的にはやはりデマンド交通システムを、玄関から玄関までというのを導入するような下準備というようなものもやっぱり必要な時期に来ているんじゃないかなというふうに思っておりますので、できれば沖郷地区で来年の4月1日からでも、このデマンドを試験的に導入できるような体制をお願いしたいと思うんですが、ひとつ市長の考えをお尋ねいたしたいと思います。
  次に、主幹の設置というふうなことで質問をさせていただきました。
  今年度から政策主幹及び企業誘致主幹を配置いたしまして、非常に市長の考えの努力の跡が見えるわけでございますけれども、企業誘致主幹の前に、政策主幹、市長も幅広くいろいろなことを指示するんだというふうなことでございました。
  それで、各課を横断しながら、やはり主幹を頭にして、1つの政策を練って、決定していく。本当に100のものが120も130も力が出るものと思っております。
  それで、政策主幹に1つお尋ねをいたしますが、今の南陽市の行政の中で、一番最初に政策主幹になられて、政策主幹が一番早く今の南陽市の中で進めていかなければならない政策では、どういうふうなことを考えておられるかというふうなことをまずお尋ねをいたしたいと思います。
  次に、企業誘致主幹に対して、市長もほかから企業をつれてくるだけでなくて、市内の企業を育成するのも企業誘致のことになる、これは確かにそうです。一番手っ取り早い方法だと私は思います。
  工業団地二区画まだあいているわけでございまして、いそいでそこを埋めて、企業を張りつけるというふうなことが1つの重要なことだと思います。
  そんな中で、今回、補正予算にもこの予算を計上し、企業誘致の政策を強力に推し進めようとされているわけですけれども、その内容について、ひとつお聞きをしたいと思います。
  また、地元の地場企業といいますか、張りついております企業に対しても、やはりその働きかけを強力にするその度合いなども、ひとつ意気込みなどもお聞かせをいただけたら幸いというふうに思います。
  最後に、企業誘致主幹に1つお尋ねをしますけれども、初めて市の中で企業誘致主幹という役職につかれまして、企業の誘致に当たり、主幹の意気込みのほどをひとつ御披露をいただきたいというふうに思います。
  以上でございます。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  それでは、田中議員の再質問にお答えいたしますが、大分専門的な分野もございましたので、数字、その他、必要なものについては担当課長より答弁させたいというふうに思います。
  再質問に入る前に、冒頭、年金問題について問題提起がございました。これにつきましては、極めて遺憾なものというふうに考えておりまして、これからは、国・県の指導のもと、市として、可能な限り必要な窓口を設けて対応してまいりたいと、このように考えておりますので、御理解賜りたいなというふうに思っております。
  それから、経営安定対策の問題につきましては、南陽市全体的に耕地面積が少ないゆえに、なかなか新しい政策に乗り切れないということで、新たな政策から除外された耕作者をどうやって救済するのかというふうなことであります。
  これについては、先ほども私の方から申し上げましたように、市としては、今ある制度以外に独自の政策としては、むしろ農家の皆さん方がどのようなことをしてほしいのか、むしろ行政どうするんだ、どうするんだじゃなくて、自分たちが一生懸命頑張るには、こういうことが障害になっているんで、このことについてひとつ御支援をいただきたいというふうなことを積極的に農協、さまざまな団体ともお話をして、行政の方に上げていただければ、むしろ取り組みやすいのではないかなというふうに思っております。
  さらに、農地・水の環境対策については、議員おっしゃられるとおりであります。なかなか難しい、また使い勝手の悪い内容のものだと、こういうことであります。
  確かに、素堀りの側溝をそのまま放置されても、なかなか永久的に維持管理が必要なよりは、やっぱり二次製品的な対応が一番楽なわけですけれども、それらについても、今後とも、議員がおっしゃられたように、国や県に必要な要望を展開してまいりたいというふうに思っております。
  いずれにしましても、ことし1年間、まずは様子を見るということが大事なのかなというふうなことも考えております。
  それから、サクランボの雨よけ施設の補助事業を県に強く要望すべきだと。これは全くそのとおりであります。
  やはり老朽化した施設、あるいは従来の作業性、利便性の非常に悪いものについては、それも含めて改善する経費を補助金として対応させてもらいたいと、こういうことであります。全くそのとおりだと思います。
  それについても、議員の要求にどの程度おこたえできるかわかりませんが、力の限り要望してまいりたい。
  また、高齢化によって危険度も増しているということであります。考えてみれば、我が南陽市の議員も、サクランボのテント張りに手伝いに行って、けがをしたという事例もありますんで、そういうことのないように、やはりしっかり対応してまいりたいなというふうに思っております。
  次に、公平な行政運営の中での沖郷バスの関係で、デマンドについて、再三田中議員には要望されております。
  私も、当初、一番利便性から見てデマンドがよろしいのかなと、こんなふうに思ったわけでありますが、デマンドにやっぱりデマンドのメリット、デメリットがありまして、公共サービス、公共性の観点からいえば、やはりバスの方がどなたも公平に利用できるという観点ではいいのかな。
  ただ、沖郷地区は、これまでの3地区に比べますと、非常に地域的に難しい、広範になっているということもありますので、その辺をどうやってクリアするか、今盛んに検討させております。
  来年の4月1日を目途にというような御意見でありますが、できるだけ早い時期に条件が整備できれば、ことしの冬あたりをめどに頑張ってみたいということで、相当職員にも檄を飛ばしていますので、いい案が出てくるのかなというふうに、私の手元にもいろいろなコースやさまざまなものが今、出ていますけれども、一度、先ほど議員おっしゃられたように失敗した経緯もありますので、慎重に対応せざるを得ない点もございますので、その辺はぜひ御理解いただきたいなというふうに思っておるところであります。
  それから、政策主幹あるいは企業誘致主幹についての御質問がございました。
  政策主幹については、1課のみならず、広い概念で、やっぱり各課にまたがる課題を横断的に対応していくということについては、非常に便利のいい状況になっております。
  特に、今すぐ対応してほしいというようなものについては、やっぱり各課の担当者を集めて対応されるというふうなことで、大分成果が上がっております。
  そのほかについては、先ほど申し上げましたように、必要な課題をその都度その都度報告しますし、各課にもこれを伝えまして、これはどうなっているか調査をしろとか、さまざまあります。こういったことが一々各課の担当者を呼ばなくても即対応できると。足腰の軽い、フットワークのいい行政になっているのではないかなというふうに、私として大変評価をしているところであります。
  また、企業誘致主幹でありますが、これも、これまで南陽市としては工業振興に力を入れていると言いながらも、既存企業を訪問したといういきさつが全くなかったと、こういうことであります。
  先般、私もみずから市内の企業を回って、いろいろと今の持たれた課題や、あるいは経営者が何を考えておられるのか、こんなことも含めながら、従来、長く南陽市の経済振興に御尽力いただいた既存企業に行政としてどんな支援をすることができるのか、こんなことも含めてお話し合いをさせていただいたところでありますが、工業団地ができてから30数年になるわけでありますが、一度も行政からそういうふうなことで訪問されたということはないと、初めてだというふうなことで、大変喜んでいただいているところであります。
  こんなことも含めて、さまざまな問題点が明らかになってきておりますので、これを整理して、一つ一つ処理をしてまいりたいというふうに思っておりますし、また、先ほどは補正予算まで組んで企業誘致に力を入れているということでありますが、これは地元の職員だけでは手に負えない誘致の対応策というのがございまして、地元よりは都市圏に精通した方をぜひお願いをして、より効果的な企業誘致活動をしてまいりたいというふうなことで、嘱託と申しますか、そういった方にお手伝いいただくというふうなことで、その方の経費あるいは事務所、日常的な交通費、そういったものを計上するべくお願いをしているところでありますので、御理解賜りたいなというふうなことであります。
  いずれにしましても、ことし初めて取り組んでいる課題でありますので、もう少し推移を見ていただかないと、結果というものはそう簡単にはあらわれないのではないかなと、こんなふうに思っておりますので、御理解賜りたいということであります。
  全神経を使って対応してまいりますので、御協力、御指導を賜りたいというふう思っているところであります。
  私からは以上であります。
  なお、答弁漏れがございましたら、担当課長の方に御指名ください。
  以上です。
○議長  答弁を求めます。
  鈴木 聰農林課長。
○農林課長  お答え申し上げます。
  初めに、経営安定の方につきまして、認定農業者で3.2ヘクタールという一定の規模にございますが、これにつきましては、他の地域につきましては4ヘクタールということになってございますが、ただいま市長申し上げましたとおり、面積規模が小さいということで、削減ということで特例措置が認められているものでございます。
  それでも予定数では114戸しかないということでございますので、今後、集落営農等々をふやして、できるだけ多くの方が享受できるように対応してまいりたいと考えております。
  また、生産調整特例等もございますので、今回、川樋地区、新田南の大豆団地等につきましては、集団ということで、今回、乗る予定でございますので、そういう営農集団につきましても、鋭意推進してまいりたいという考え方を持っているところでございます。
  あと、農地・水につきまして、使いべりが悪いというお話もございますが、これにつきまして、ことしができたばかりということで、いろいろQ&Aにつきましても毎日変わるような状況でございます。今月の中ごろに、関係21団体の経理担当の方をお招きしまして、県下一斉に勉強会を行うというような連絡も入ってございますので、そちらの方で少し使いやすい部分がわかるのかなと思っております。
  なお、二次製品につきましては、親水環境の整備等々もございまして、逆に子供たちに生き物等の調査もさせろとか、そういう部分も来ておりまして、必ずしも全部U字溝にしては、かえって問題が出てくるというのは国の考えでございます。ただ、壊れやすいところにつきましては、そういうこものを入れながら対処するという部分については、いいんではないかというお話もお聞きしてございます。
  ただ、具体的数字につきましては、まだ出てきておりませんので、そこら辺についても、現在、詰めているところでございますので、御了承願いたいと存じます。
  3番目の施設につきまして、市長が申し上げましたとおり、食の安全・安心、環境保全型農業等々を進める上でも、大変必要でございますので、これにつきましても、鋭意補助の対象となるように進めてまいりたいという考え方を持っているところでございます。
  以上でございます。
○議長  答弁を求めます。
  松田直二政策主幹。
○政策主幹  今の仕事の中で一番意気込みを持ってやっているのはどれかというようなことでございますけれども、第4次総合計画の中で今回の施政方針があるわけでございます。まず、施政方針の実現を図るというふうなことで、その中でも、このたび初日に議決いただきました南陽市子育て支援都市宣言でございます。これらの中には、子育てに関するもの、教育に関するもの、快適なふるさと、健やかなふるさと、優しいまち、経済的な支援なんかも入っているわけでございますけれども、これらをさらに充実させるために、関係課一致協力して事業を推進していくと。このようなことが、ひいては住んでよかった南陽市というようなものの礎になるのかなと思っております。
  当面、これらを推進するために、各課横断的に業務を進めていきたいと、このように思っています。
  以上でございます。
○議長  答弁を求めます。
  板垣俊一企業誘致主幹。
○企業誘致主幹  企業誘致活動につきまして御心配をいただき、質問をいただきまして、どうもありがとうございます。
  私の意気込みについて申し述べさせていただきます。
  市内に新たに企業を誘致することが大きな目標ではございますが、最初からホームランを狙っても難しいことでございますので、地道な活動を続けてまいりたいと存じます。
  既に立地いただいている企業さんへのアフターサービスを大切にして、連携を密にし、その関連企業に関する情報などをいただきながら、誘致活動に結びつけてまいりたいと存じておりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。
  以上でございます。
○議長  再々質問に入ります。
  3番田中貞一議員。
○田中貞一議員  大変お答えをいただきまして、ありがとうございます。
  政策主幹にですけれども、現市政を見て、どういうふうなものが足りなくて、早急にするものは何だというようなことでお聞きをしました。
  私、前から南陽市のことを一般質問の中で前に質問したりしているんですけれども、やっぱり南陽市の政策主幹として、そのポストにつかれて、幅広く各課横断的なものを見、そして南陽市全体を主幹の立場で見たときに、私は6月1日号の市報の中で、南陽市の人口が3万5,006人ということでございます。前月対比マイナスの60人、世帯数は1万939戸、33戸の増。そして、確かに4月の末ですから、勤めている人の出たり入ったりもあるから、こういうふうな状況なんだろうと思いますけれども、ただ、現に3万5,000人をもう割っているかもしれませんね。これ、4月の情報ですから、割っているかもしれない。
  本当にここ数年でずかずかっと人口が減ってきて、何とか南陽市の政策の中で、この人口の減少対策に歯どめをかけていくべきだというふうなことで、政策主幹に大きく期待感を寄せて、今、聞いてみたんですけれども、残念ながら、その答え出ませんでしたので、ひとつ主幹にもう一回質問をさせていただきますけれども、やはりこの春、JA山形おきたまで、JAおきたま管内の宅地開発、住宅地の開発しているところの販売のチラシが組合の方にずっと配布になりました。
  非常に南陽地区、そこを農協が開発しているんですけれども、10万円以上の単価ですね。長井に行きますと、大体駅近くの町の区域で8万円ぐらい、高畠も7万円から、そして川西にいくと6万円台ということで、大体販売単価が出ております。
  非常に見ますと、本市の開発公社がかかわっているお茶屋さんのところから入った若狭郷屋の4つだか5つある住宅ね、あれも10万円以上というふうなことでチラシを出して、非常に大事にしてやるわけなんですけれども、私はやっぱり行政が宅地の高値誘導策をとっているような状況では、民間の開発業者も安い宅地をつくるわけがないというふうに思います。
  高い造成をして、高い価格で販売すれば、業者は利益がアップするわけです。安く仕入れて、安く売ったって、利益の金額は小さいと。高くしいれて、高く売ってくれば、利益の金額はでかくなるというようなシステムの中で、やはり行政とすれば、ここを行政誘導しながら、安い宅地をやっぱり30代、40代の若い人たちの夫婦に買ってもらって、そしてこの南陽市で生活してもらうという、一つのそのビジョンが政策主幹には欲しいなとひとつ思いました。
  大変生意気なことを言って申しわけないようですけれども、ただ、本当に今の南陽市、これから将来を見た中でどうしていくかということが、やっぱり一番早く考えて進めていただければなというふうに思っているわけです。
  もう一回、政策主幹、そして市長の今の考えに対して、ひとつ考えを最後にお聞かせをいただきたいというふうに思います。
  それから、農地・水・環境の方でございますけれども、なかなか地球の温暖化が進んでいるというふうになっておりまして、非常にお天気が急に雨降ったと思うと、集中豪雨だったり何かしまして、本当に我々、流川の一番下流部で生活しております。鍋田地区、中ノ目地区、俎柳地区とか宮崎地区、沖田地区なんていうのは、ほとんど吉野川辺りの方で生活しております。
  流川の上流部に宅地造成どんどん出てきまして、すべて屋根に降った水が雨どいを伝わって、側溝を伝わって、素堀りの川さ入って、流れてくる。国土の流亡なんですよ、これね。流亡する。土砂が全部流れていって、川がどんどん大きくなっていく。そして、地区民が困って、総会で何とかすんべ。んじゃ、市さ要望出すべ。出てきます。市では、なかなか銭がなくてできませんという話です。そうすると、地域では、ほんじゃこのままでいられねえと。ほんじゃ、補助事業をちょっともらいながらするか。自分らには3分に2出して、行政から3分の1ぐらいの補助金をもらって、ユンボを借りたり、U字溝を買ったりして直しているというのが現状なんですよ。
  これを、やっぱり上流部、上の方、そういったものにやっていくんだったらば、開発していくんだったらば、下流部の流川のすそから手をかけてもらって、その上で上流部を開発してもらいたいというのが下流部で生活する我々の考えなんですよ。
  それとあわせて、今回は農地・水・環境という非常に大きいお金の流れが入ってくる。非常に我々農家も、非農家の方も喜んだわけです。ところが、あけてびっくり、そういった二次製品は一切だめですというふうなことになっておりまして、今回この質問をさせいただいて、要望しているわけなんですけれども、ひとつ市長にこれ言っても、上の方の上方で決まっているわけなんで、何ともならない部分あるんですけれども、要望をさらに強めていただいて、そしてもしやっぱり何ともなんねえといえば、今言ったような方法で、南陽市の行政がやっぱりそこら辺に力を注いでいただいて、安全・安心な農村、集落の生活を守るというふうなことも一つ要望といいますか、質問をさせていただきます。
  ひとつこの2点について、市長及び担当の皆さんに御返答を賜りたいと思います。よろしくお願いします。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  再々質問にお答えしますが、まず最初に、子育て支援とでもとれるような問題でありますが、宅地をやっぱり若い世代が購入しやすい値段で行政として対応すべきじゃないかと、こういうことであります。
  全く仰せのとおりでありますが、いかんせんやっぱり実勢価格というものもございますので、全くそれを無視して対応するということもできませんが、できる限りそうした対応をしたい。
  特に、私個人としても、行政として6万円ぐらいで販売できる宅地を、こんな思いを持っておりますので、それには多少場所が赤湯よりは北の方になるのではないかなと、こんな思いでおります。
  できれば、宮内地区の人口バランスの観点からいっても、発展を考えてまいりたいというふうな思いもありますので、御協力賜りたいなというふうに思います。
  また、子育てに関してはいろいろあります。これは、従来のような福祉の担当ということでなく、大きな概念で私はお話ししていますので、その中の一つとしては、今言ったように、一戸建ての持ち家というまではいかなくても、アパートだって、場合によっては相当安い値段で提供できるような、子育て最中の若い世代には、快適でいい環境のアパートを相当安い値段で提供できるようなことも考えるべきではないのかなと、こんなふうに思っておるところであります。
  いずれにしましても、私はどこでも言っておりますが、まずは人口減を食いとめることだと。これが最大の私に与えられた課題だと。そういう意味で、あらゆることをやっているのは、その一つの一環として取り組んでいるわけなんで、御理解を賜りたいなというふうに思っております。
  最終的基本は、ベースは、やはり人口減少を食いとめることです。そのために、考えられることはすべていろいろ指示をしているということであります。
  それから、農地・水・環境に関しての話でありますが、下流からやはりすべての水路を整備するべきじゃないかと、こういうことであります。全くそのとおりであります。
  特に、用水だと思っているところにどんどんと道路等が整備されて、排水まで入ってくるということで、大変御迷惑をかけているということであります。
  ましてや、上流から土砂なども流れていくと、こういうことのようでありますので、それについては、必要なものから順に、緊急度の高いものから年次計画をしながら整備をし、また補助できるものについては、積極的に環境整備の補助制度等もございますので、御利用いただきながら、皆さん方の要望にお答えしてまいりたいというふうに思っておるところであります。
  田中議員におかれましても、いい方法がございましたら、特に子育て並びに人口減を食いとめ、むしろ増になるような手法がありましたら、御提言賜りたいと、このようにお願いをいたしまして、私の答弁とさせていただきます。
  以上であります。
○議長  答弁を求めます。
  松田直二政策主幹。
○政策主幹  政策主幹として全体を見たときというようなことでございますけれども、就任してまだ1カ月とちょっとということで、今の段階で全体を見回せるような状況にはまだなっていないというようなことで、先ほど市長からも答弁ありましたように、関係課との方の協議なんかも今後必要になるかと思いますので、その辺で答弁とさせていただいたいと思います。
  以上です。
○議長  以上で3番田中貞一議員の一般質問は終了いたしました。
  御苦労さまでした。
  以上をもちまして、通告されました6名の一般質問はすべて終了いたしました。長時間御苦労さまでした。
  本日質問されてた議員、答弁なされ執行部各位の労をねぎらい、今後の市政運営に生かされることを御期待申し上げます。

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散会
○議長  本日はこれにて散会といたします。
  ご一同、御起立願います。
  皆様、お疲れさまでした。
午後 4時06分  散会