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午後 2時15分  再開
○議長  再開いたします。
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板垣 致江子 議員 質問
○議長  次に、7番板垣致江子議員。
〔7番 板垣致江子議員 登壇〕
○板垣致江子議員  7番板垣致江子でございます。さきに通告してあります3点について質問させ
ていただきます。
  まず、1点目の市民の健康づくりについてでございます。
  日々の行事や生活に追われ、あっという間に師走を迎え、世界的な金融危機と深刻な景気悪化
の影響が大企業の派遣社員打ち切りの人減らしや中小企業の倒産など、不安材料ばかりを抱えた厳
しい年末になってしまいました。このような状況の中、我が国における自殺者の数は10年間連続3
万人を超え、交通事故の約4倍もの方が亡くなるという深刻な社会状況問題となっています。
  特に、東北地方の自殺死亡率は高く、19年度厚生労働省の統計によると、全国での平均20.5%
に対し秋田が32.4%と一番高く、すべての県が上回っている状況で、山形県でも23.3%で279人の
とうとい命が絶たれています。警視庁の資料では、もっともっと高い数字が出ているようです。
  平成18年、遺族の声や10万人に上る署名に後押しされ、自殺対策基本法が成立、施行され、19
年には内閣府に自殺総合対策会議が設置され、自殺総合対策大綱も閣議決定されました。
  その中では、多くの自殺は個人の自由な意思や選択の結果ではなく、さまざまな悩み、倒産、
失業、多重債務などの経済生活問題、病気の悩みなどの健康問題、介護・看護疲れなどの家庭問題、
それらさまざまな要因と、その人の性格傾向、家庭の状況、死生観などにより、心理的に追い込ま
れた末の死と言うことができると定義しました。
  これまでの自殺に対する認識を根本から変え、自殺の防止を図り、あわせて自殺者の親族など
に対する支援の充実を図り、もって国民が健康で生きがいを持って暮らすことのできる社会の実現
に寄与することを目的とするとされています。
  山形県でも、あなたとあなたの大切な人の命のためにと心の健康づくりを進める中で、自殺者
の減少を目指す取り組みが始められ、9月には自殺予防シンポジウムinやまがたが開催されまし
た。
  県内から多くの方が参加され、遺族の方からのメッセージや専門の先生やさまざまな相談を受
ける立場の方のお話をお聞きし、職場や家庭、また地域でのサポートがいかに大切なことかを考え
させられました。そこで、次のことをお伺いいたします。
  南陽市では、子供から高齢者までの健康づくり活動を盛んにし、みんなが生涯現役で生き生き
と生活できるようなまちづくりを目指すとして、健康なんよう21を計画されていますが、その中で
の心の健康づくりとして、どのような対策や取り組みがなされてきたのか、お伺いいたします。
  また、自殺と密接な関係があると言われているうつ病の増加も問題視されています。うつ病は
だれもがかかる心の肺炎、早期発見と早期治療が大事とされています。死ななくてもいい命を守る
ために相談・支援体制の整備、対策ネットワークづくりや研修会などの取り組みが南陽市でもぜひ
必要なのではないのか、お伺いいたします。
  次に、2点目の子育て支援についてでございます。
  景気の後退により所得格差がますます拡大し、共働き家庭や母子家庭、父子家庭にとって乳幼
児保育センターや保育園、また学童保育の施設はなくてはならないものとなっています。
  南陽市は、他市町村に比べそれらの施設は充実していると思いますし、保護者の病気や家庭の
事情に対応していただける一時保育や延長保育、また病気回復期の児童を預かってもらえる病後児
保育も働く親御さんにとって大変心強く、助かっていることと思います。また、子育て支援センタ
ーも子育てに関する相談や情報交換もできるということで、交流の場として多くの方に利用されて
いるようです。
  しかし、世の中の情勢の変化とともに求められるサービスも変わってきているのではないでし
ょうか。
  そこで、現在の乳幼児保育や学童などの各施設の利用状況などをお伺いいたします。また、生
活のため施設に頼らざるを得ない母子家庭の経済状況は、ますます厳しくなっています。学童保育
料は現在8,000円の一律となっていますが、軽減措置も必要なのではないでしょうか、市長のお考
えをお伺いいたします。
  次に、3点目の豊かで活力あるまちづくり観光についてでございます。
  先日、観光のまち南陽の表玄関である赤湯駅の障害者トイレが完成しました。オストメイト対
応トイレも設置され、おむつがえ用のベッドも設置されました。赤湯駅を御利用のお客様に気持よ
く使っていただけると安心しているところです。
  さて、3年ぶりに双松公園で開催されました全国一の歴史とわざと文化を誇る第96回の南陽の
菊まつりも、昨年より多くの方の御入場をいただき、終わりました。菊花展は1,500点もの見事な
菊が並び、菊人形も開園初日からしっかり花が咲いて公園の風景と一体となり、豪華さを増し、見
ごたえのあるものになっていました。
  菊まつりを盛り上げようと企画されたビューティー花壇も第1場面の波間富士はすばらしく、
その技術にも感動させられましたし、その後の2場面、3場面もそれぞれのすばらしさがあったと
思います。
  しかし、残念ながら、最後の4場面には、菊まつりに何であのようなものがとの苦情が多く聞
こえてきました。楽しみに来ていただいた方が嫌な思いをしてしまったと考えると、本当に残念で
なりません。そのような市民の声は市や担当課のほうへは聞こえているのでしょうか、お伺いいた
します。また、今後の菊まつりへの影響は多大と思われますが、今後の対策などお伺いいたします。
  最後に、赤湯元湯ゆーなびからころ館は、市民の大きな期待のもと開館されてから2カ月にな
りました。ところが、残念なことに聞こえてくるのは、さまざまな苦情や厳しい意見ばかりなので
す。
  私は9月の議会でも質問させていただきましたが、観光センターができるのは喜ばしいことと
期待し、単なる観光案内や土産物屋でない南陽市の歴史や文化なども含め、南陽市を丸ごと発信す
る拠点にしていただきたいとお願いしたところでした。しかし、これでよいのか、土産物屋にもな
っていないのではないかとがっかりしました。
  いろいろなパンフやホームページを見て、県内外から楽しみにおいでくださる方も多いと思い
ます。そういう方たちや市民のため、そして観光のまち南陽のため、早急な対策が必要なのではな
いでしょうか。今後の対策などお伺いいたします。
  以上、誠意ある御答弁をお願いいたしまして、私の質問を終わらせていただきます。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
〔塩田秀雄市長 登壇〕
○市長  7番板垣致江子議員の御質問にお答え申し上げます。
  初めに、市民の健康づくりについての1点目、心の健康づくりの対策や取り組みについてでご
ざいますが、国では自殺対策基本法が平成18年10月に施行され、平成19年6月には、自殺総合対策
大綱が閣議決定されております。
  県においては、山形県市町村うつ病予防対策事業として保健所が主体となり、モデル市町村を
選定して取り組みが行われております。
  本市では、健康なんよう21の市民の目標に相談窓口や医療機関を早目に利用しようを掲げて事
業を実施しているところであります。
  相談窓口としては、保健課健康係において健康相談をお受けしており、特に産後うつに対する
予防対策として、新生児家庭訪問時にすべての産婦さんに産後うつ質問表を用いて、早期発見に努
めているところでございます。また、高齢者の相談につきましては、福祉課の地域包括支援センタ
ーで、うつに限らずさまざまな相談に応じておりますし、生活困難な方に対しましては、支援係の
ケースワーカーが随時相談を受けているところでございます。そのほか消費相談を含めた相談全般
は、市民相談室で対応しております。
  具体的な啓発活動といたしましては、健康なんよう21の市民の目標について、各地区で開催し
ております健康教室等の場で周知に努めておりますとともに、市報の健康づくり発信局で心の健康
については、本年3月1日号に掲載するなど、介護予防に関する広報を定期的に行っており、本年
6月1日号には、うつに関する内容を掲載したところでございます。
  今後とも相談窓口のPR及びうつ病などへの正しい知識の普及に一層努めてまいりたいと考え
ております。
  2点目の相談・支援体制の整備、対策ネットワークづくりや研修会等の取り組みについてでご
ざいますが、自殺を予防するためにはその兆候を早期に察知し、治療に結びつけることが肝要でご
ざいます。また、その原因を解決し、取り除く支援も求められるところであります。
  現在は、相談内容によってそれぞれの担当が相談窓口となり、場合によっては、関係部署と連
携いたしながら、対応しているところであります。
  なお、御指摘のとおり、さまざまな悩みが自殺の誘因となっていると考えられますので、それ
らに対応できるうつ病・自殺予防に適した支援体制づくりについて、今後、研究してまいりたいと
考えております。
  次に、子育て支援についての乳幼児保育センター等の各施設の利用状況等についてでございま
すが、12月現在で2つの乳幼児保育センターの合計では144人が利用しており、内訳は赤湯乳幼児
保育センターがゼロ歳児から2歳児までで100人、宮内乳幼児保育センターはゼロ歳児34人となっ
ております。
  次に、学童保育でございますが、12月現在、7つの施設の合計では206人で、内訳は宮内学童
が43人、赤湯学童が74人、沖郷学童が58人、漆山学童が12人、中川学童が5人、梨郷学童が13人、
吉野学童が1人となっております。
  母子世帯における学童保育料の軽減につきましては、本市の学童保育手数料は、南陽市手数料
条例に基づき、世帯状況に関係なく月額8,000円となっており、軽減の措置はございません。
  なお、手数料の額につきましては、近隣市町と比較しても高額ではないと認識しており、現状
では妥当な水準と考えておりますので、御理解を賜りたいと存じます。
  次に、豊かで活力あるまちづくり観光についての1点目、立体花壇、最後の場面への苦情につ
いてでございますが、3年ぶりの双松公園での開催に向け、これまでにない新しい企画として立体
花壇を取り入れ、第96回の菊まつりを行ったところであります。
  毎週の場面がえで期間中も変化し続ける企画として、イベントの新しいスタイルであったと存
じております。1場面から3場面については大変好評でありましたが、最後の場面は著名な華道家
の監修ということで期待をしておりましたが、残念ながら、菊まつりにはふさわしくないとの御指
摘もあったことは事実でございます。4つの場面、それぞれに評価は分かれるところであろうとは
思いますが、菊人形、菊花展、立体花壇など、全体的に好評のうちに終了できたのではないかと認
識いたしております。
  今後の対策につきましては、全国一の歴史と伝統とわざを誇る菊まつりとして回を重ねてまい
りましたが、今後とも継続していけるのかどうかも含めて、あらゆる角度から詳細に検証をいたし
ながら、今後の方向性を検討してまいりたいと存じております。
  2点目の赤湯元湯とゆーなびからころ館についてでございますが、赤湯元湯につきましては、
11月末現在、利用者は2万2,745人で、施設規模を大きく上回る多くの方々に御利用いただいてお
ります。
  特に、10月のオープン当時は1日800人を超える日もありまして、利用者の皆様には大変御不
便をおかけしたものと存じます。運営を担当する赤湯財産区に対しましても、苦言を含む多数の御
意見をいただいておりますが、設備面におきましては、簡易な改修や備品の整備などを行い、また
サービス面につきましても、観光でお越しになったお客様に対応できるよう、赤湯温泉公衆浴場接
遇改善計画を策定し、フロント業務の強化や館内表示の充実など、さまざまな対策に取り組んでお
ります。
  今後も公衆浴場としてのあり方を模索いたしながら、市民の皆様により御満足いただける浴場
となるよう努めてまいりたいと考えております。
  赤湯温泉観光センターゆーなびからころ館につきましては、土産品などについての御要望をい
ただいており、順次対応している状況でございます。毎週日曜日の夜に民話の夕べなど、独自の取
り組みもスタートしており、訪れたお客様におもてなしの心での応対、接客を第一に、またこれか
らの観光客が減少する冬期間に向けて、旅館協同組合並びに地元商店街と連携した取り組みを考え
ているところでございます。
  以上であります。
○議長  再質問に入ります。
  7番板垣致江子議員。
○板垣致江子議員  それでは、再質問させていただきます。
  まず、自殺に関しての再質問でございますが、先ほど御回答いただきました中に、やはり市と
しても、いろいろな形で施策はしてきたということでございます。ただ、それが形としてなかなか
見えていないというか、そういう対応の窓口がなかなか市民には伝わっていないということも一つ
ありました。それで私は、ではどこに行けばいいのかなということで、このような質問させていた
だきました。
  まず、南陽市での自殺に対する実態、非常にはっきりと聞くのもちょっと申しわけないような
気もしますが、やはり自殺に対する認識を変えて、自殺は防げるものだという前提で何とかしてい
かなくてはならないというところで、実態をちょっとお伺いしたいと思います。
  まず、南陽市ではどのような状況にあるのか、そして、先ほど佐藤議員の質問の中にもありま
した、本当に雇用状況が厳しくなっています。失業が推計でも570人います。それは本当に簡単に5
70人、そんなに簡単に片づけられる人数ではないと思うんですね。また、派遣が350人いる、これ
はいつ失業になってもおかしくない状況であるわけです。
  このような方たちがやはり追い込まれる、今の状況では年末、また年を越しますと、ますます
追い込まれる状況にあると思うんですね。その辺の危機感も持っていらっしゃるのか、その辺をお
伺いしたいと思います。
  まずは、南陽市の実態、それから、原因となるものが把握されているのか、お伺いしたいと思
います。
○議長  伊藤保健課長。
○保健課長  それでは、私のほうからは、実態についてお答えを申し上げたいと思います。
  まず、先ほど議員のほうからも話ありましたように、人口10万人に対する数値があるわけなん
ですが、その部分については、平成18年度では全国が23.7、山形県が31.7、置賜が31.7、当南陽市
が25.9となっております。
  そういった数値から見ますと、全国的に山形県は数値が高いと、その中でも、置賜も山形県の
平均値と同じような数値、ただ南陽市については、全国平均よりやや高いんですが、県内において
は、低いほうの数値となっております。
  また、数字的に申しますと、南陽市においては、平成15年に9名の方、16年においては7名、
17年においては9名、19年が10名となっております。また、特徴的には30代、40代、50代の方が24
名でいらっしゃいます。この期間、トータルで15年から18年までは24名なんですが、その中の部分
で見ますと、約7割近い方が30代から40代、50代の方というような特徴が出ております。
  一般的に言われる原因たるものはという部分については、統計上は載っておりませんので、よ
くわかりませんが、生活困難とか、やはり30代、40代、50代は職場においてのストレスとか、そう
いったものが要因となっているのではないかというふうには言われているようでございます。
○議長  板垣議員。
○板垣致江子議員  7割近い方が働き盛りの30代、40代、50代、これ本当に深刻なことだと思い
ます。本当に先ほども申しましたが、これが今後、この年末、年明け、それらますます厳しい状況
の中で、責任感のある働き盛りの方がこちらの傾向にまた多くならないかという危機感は、労働関
係のほうではどういうふうにとらえているんでしょうか。
○議長  髙橋商工観光課長。
○商工観光課長  お答え申し上げます。
  雇用の関係だけに限っておっしゃられているようでございますけれども、中にはサラリーマン
というか、雇用されている人だけが自殺をしているというふうなわけではございません。当然、経
営者もいらっしゃいます。
  そういった状況がございまして、大変経済が厳しいというふうな状況については認識をしてい
るところでございます。
  先ほど申しましたように、雇用実態調査におきましては、派遣労働者は6.6%、それから契約、
委託、出向、そういった方が4.8%、そういった方がいらっしゃるわけではございますけれども、
そのほか正社員としての方もいらっしゃいます。経営者の方もいらっしゃいます。
  原因ははっきりわかりませんけれども、そういった状況がございまして、自殺の方がいるとい
うふうには思いますけれども、具体的にはどういうふうな状況なのかは、こちらでは把握していな
いというふうな状況でございます。
○議長  板垣議員。
○板垣致江子議員  はっきりと状況は把握できない、それは本当だと思います。
  ただ、自殺は防ぐことができるという前提を私たちも市民も、みんなに持っていただくために
は何をしなければいけないかという方向に、私たちは今後向っていかなくてはならないと思うんで
す。
  国の自殺対策法の関係では、市町村は住民に一番身近に接している。そして、地域の特性を踏
まえたうつ対策ができる。基本健診や乳幼児健診、また各種の教育事業、健康相談、訪問指導など
の日々の活動を通した対策を実施しやすく、さまざまな福祉事業や公民館等の社会教育活動、教育
委員会とも連携して対策を立てやすいとされています。そのような状況、市がいかに大事な場所に
あるかということだと思います。
  まず、周りの人の気づきと家庭のきずなが自殺の防止になるというところがありますので、そ
の要因とされるうつなどをみんながしっかり理解することが大事だと考えられます。
  また先日、南陽市でも、南陽病院のほうでうつの講習会がありました。そこに参加させていた
だきまして、まず、私はこんなに大勢の方がここに関心を持ってきていらっしゃるのかということ
で驚きました。課長さんたちもいらっしゃっていましたから、同じ思いだとは思うんですね。
  私のような、やはり何とかしなければいけないと思っていった人間も多いと思います。また、
そこでやはり相談、質問された方の中には、御本人が大変苦しんでいらっしゃる、家族が苦しんで
いらっしゃるということを本当に実感してまいりました。やはりこのような身近なところでの講習
は必要だな、何とか多くのところでやっていかなくてはならないんじゃないかというふうなことは、
本当に切実に感じたところであります。
  私たち実は、会派のほうで8月に福岡県中間市のほうに視察に行かせていただきました。ここ
は全国でも早い時期に、もう平成17年ごろから県の死亡率も高い、また市での死亡率も年間30人を
超えるということで、もう早くからうつ対策をとっているところでした。
  そこでは、まず心の健康づくり協議会を設立していました。すぐに動き始めたということで、
やはり相談窓口をさまざまなところにまず設けることから始まったそうです。
  その協議会の委員の中には、まずちょっと私も、ああこんなに皆さんが参加してくださるんだ
って思ったところで、まず民生委員の方、医師会の方、保健福祉事務所、社会福祉協議会、消防署、
精神障害者福祉会、産業医科大学、そして、市としての対応として総務課、保健福祉課、教育委員
会、介護保険課などさまざまな人たちがこの協議会にすべて参加しているというところで、まず驚
きました。
  そこからの動きとして、民生児童委員たちへの研修、これは民生児童委員というのは一番身近
なところで、市民の情報が入るわけですので、各家庭を回るということもありますので、一番先に
民生児童委員の研修、また市職員への研修も行っております。わかっているはずかなと思いました
保健師への研修も行っております。
  そしてまた、びっくりしたことが学校校長会、教頭会、その辺の研修も行っているということ
です。これは子供たちの自殺も、今大変増えているということで、とにかく対策をしなくてはいけ
ない。そしてまた、一般や薬剤師さんへの研修も何回も始めているということで、これは画期的な
ことだなと思いました。
  このような連携をやはり南陽市もとっていけるような体制づくりにしなくてはならないのかな
と考えていました。南陽市としては、そこまでやっていただきたいと、私は思うんですけれども、
いかがお考えでしょうか。
○議長  伊藤保健課長。
○保健課長  議員おっしゃるように、私どももそういった必要性についてはいろいろと聞いてお
ります。
  ただ、私ども思っておりますのは、今ある現在のいろいろな課の連携とか、そういった中で、
組織だけができても頭でっかちに、実際機能しなくてはどうにもならないというふうなことで、そ
ういった部分では、お話しありましたような一番身近な対応をしていただいております民生児童委
員さんの部分とか地区長さん、そういった形の連絡体制も個人情報との絡みでどうなのかとか、そ
ういった部分をどうやったらクリアできるかとか、そういったものを十分に検討させていただきな
がら、研究をしたいなというふうに存じております。
○議長  板垣議員。
○板垣致江子議員  やはり身近なところから連絡体制をとっていくということでしたが、対策で
一番重要なことが、まず周りの人が気づくということなんですね。気づくためには、情報も必要に
なりますけれども、例えばうつに対しての知識、それからうつだけではなくて、まず老年期の人た
ちが認知症とも間違われる老年期のうつ症、先ほどもこれは対策をとっていられる産後のうつ、こ
のようなこともいろいろな条件が重なっていると思います。
  それらをまず見つけ出すというか、お医者さんにかかっている人は、大体うつにかかっている
人の4分の1と言われています。4分の3の方がお医者さんにかかっていなくて、ひどい状況にな
っている。そういうことがありますので、その辺のところで、やはり市民への研修も本当に重要視
していかなければならないのかな、私は思ったわけです。
  相談に来た人を対象に考えるより先に、それを皆さんが見つけてください。気づいてください。
気づいたことによって、やはり早く治療ができれば、絶対治るということを、自殺まで追い込まれ
なくても済むということを考えられる対策として、私はぜひ進めていただきたいと思っているわけ
です。
  やはり私もそうですが、例えばうつは精神的なものが落ち込んだだけと考えておりましたが、
本当にだれでもかかる肺炎なんだ、そこに薬で治療さえすれば治る病気なんだ。ストレスで脳の機
能が低下して、そこに薬で治療すれば治るんだという、そういう知識をしっかりと市民の皆さんに
広めていただきたいというところから思っていたわけです。
  それで、南陽市には、特に佐藤病院さんのような専門家の先生もたくさんおられます。そうい
う方たちと連携をとりながら、どのような対策をどこから始めたらいいかというところで、協議会
的な連絡網を対策として立てて、持っていってほしいなというところで考えているわけです。そう
いう連携を南陽市はとれるんじゃないでしょうか、どうでしょうか。
○議長  伊藤保健課長。
○保健課長  議員おっしゃるとおり、そういう必要性があって、本当に課題を、いろいろな問題
があるわけですから、そういった連携がとれるかどうかのまずは研究をしたいなというふうに思っ
ております。
  また、私も市民講座、病院のほうの参加して、やはりうつに対する考え方とか、新たにするも
のがあったわけなんですが、やはり1つは、病気なんだなと、本当に病気なんだなと、そういった
原因があると、その原因に早目に対処すれば治せる病気だというような部分も認識を新たにいたし
ましたし、またこういったひきこもりに陥りますと、やはり気軽に相談ができない、気軽にどこか
に電話なりすることができない、そういったことをどうやって解決するのかと。
  例えば、市役所の中に、1つの窓口の中に電話一本でいいのかということでもないと思います
ので、そういった部分については、今後検討させていただきたいなというふうに思います。
○議長  板垣議員。
○板垣致江子議員  ありがとうございます。
  今の課長さんのお話を心強く聞かせていただきました。南陽市の市民の健康のため、本当にい
ろいろな施策をしていただけたらと思います。
  次に、子育て支援についてでございます。
  子育て支援について、先ほど各施設の利用状況をお伺いしましたが、宮内乳幼児保育センター
34名、赤湯乳幼児保育センターが100名、これは定員に対して何%ぐらいになっているのか、まず
お聞かせいただきたいと思います。
○議長  市長。
○市長  お答えじゃなくて、さっき私が答弁した数字に誤りがあったので、訂正させていただき
ます。
  今、赤湯乳幼児保育センター、改めて板垣議員から100名と言い直していただきましたが、100
名じゃなくて110名でした。ほかのことについては、担当課長からお答えさせます。
○議長  佐藤福祉課長。
○福祉課長  お答え申し上げます。
  宮内乳幼児センターは30名でございます。赤湯乳幼児保育センターは90名でございます。
  以上でございます。
○板垣致江子議員  定員。
○福祉課長  定員はそのとおりです。
  説明がちょっと舌足らずで申しわけございません。今入っている人数は34名、それから110名
と申し上げておるわけですが、定員はただいま申し上げましたように30、90と設定をされておりま
す。ただし、保育に欠けるような状態が多くあれば、余計に入れていいですよと、こういった基準
がございます。そういったものがございまして、今現在のような入所状況になっておるところでご
ざいます。
  定められた定員は、先ほど一番最初に申し上げた数値でございます。
  以上でございます。
○議長  板垣議員。
○板垣致江子議員  定員30名に対して34名、定員90名に対して110名ということは、もう本当に1
00%をもうはかるに超えているわけで、かなり厳しい状況だなと思います。
  今の状況でこの状況だとすれば、例えばこれから年が明けてお産が終わりました。はい、預け
たいんですといったときに、預けるところがないわけですよね。このような状況で、やはり今、南
陽市は一人働きではなかなか生活できない人が多いです。
  そのような状況の中で、お母さんが働けない、働きたくても働けない、預けるところがないお
母さん、隠れ待機児がかなりいらっしゃるんじゃないかなという心配はしているんですけれども、
その辺はどのようにとらえていらっしゃるでしょうか。
○議長  佐藤福祉課長。
○福祉課長  お答え申し上げます。
  確かに、隠れ待機児という言葉あるかちょっとわかりませんけれども、今現在の今の数値は12
月1日現在の数値でございますので、最初は宮内乳幼児もこの定員に満たない数字で入所がござい
ます。その後、順次出所をなされまして、3カ月過ぎますと、入所できる形になってございます。
そういった意味で、年の後半のほうから順次人数が多くなってくると、このような実態が一つござ
います。
  それから、赤湯乳幼児センターも当初は90名前後で申し込みになるわけなんですが、先ほど言
ったように、希望者が多い場合は、最大はここまでですよと、このような取り決め方ができまして、
面積要件等もございますけれども、順次増えていると、このような実態でございまして、正直なと
ころ年の後半ころについては、施設のほうに入所申し込みをしても、少し待っててくださいと、こ
のような実態にあることは事実のとおりでございます。
  以上でございます。
○議長  板垣議員。
○板垣致江子議員  その辺のことをきちんとこれから対応していただきたいなと思います。これ
は本当に生活がかかっている人にとっては、大変なことです。本当に御飯が食べられない、失礼で
すが、税金が納められないという方も、そういうところからも多くなる心配もありますので、何と
か市のほうで乳幼児に対しては、ますます経済状況が厳しくなると、より多くの方がすぐ働かなけ
ればならないという状況になってくると思いますので、しっかりした対応をしていただきたいと思
います。
  学童についてですが、利用料金がまず8,000円で定額で、これはほかの市町村に対しては高い
ほうではないということもありました。しかし、母子家庭の雇用状況、多分正規社員は少ないんじ
ゃないかと思います。なかなか企業がやはり母親1人の生活ですと、子供が病気になった、そうい
うときに見てくれる人がいない、そういうときに母子家庭だと休みが多いから、いつどのような形
で何日間も休まれることがあるかもしれないからとかということで、アルバイトとかパートさんで
生活していらっしゃる方も多いと思いますので、やはり使用料もぜひ減免措置をしていただけるよ
うな方向で考えていただければありがたいかなと思います。
  もちろん所得制限はあるのは当たり前だと思いますが、所得の低い方に関しては、軽減措置を
お願いしたいということです。
  ただ、学童ですけれども、赤湯学童保育が74人とかなり大勢なんですけれども、ここは面積的
に、また定員的に大丈夫なんでしょうか、お聞きいたします。
○議長  ただいま板垣議員の質問のさなかでありますけれども、ここで暫時休憩いたします。
  再開を3時15分といたします。
午後 3時01分  休憩
───────────────────
午後 3時15分  再開
○議長  再開いたします。
  答弁を求めます。
  佐藤福祉課長。
○福祉課長  お答え申し上げます。
  先ほど市長のほうからも手数料の分については申し上げましたけれども、世帯状況に関係なく
月額8,000円となっておると、このような状況でございまして、実はこの部分については、所得要
件が入ってございませんので、軽減等々については、ない形になってございます。
  ただ、生活保護を受給なさっている方については、その保護費の中から措置されるものでござ
います。
  2点目の赤湯学童保育の人数のお尋ねでございますが、あそこは設計上は65人というふうな形
になってございますが、昨年あたりから大幅に増えまして、4年生から6年生までも保育しますよ
というような形もございまして、大幅に増えておる状況でございます。
  施設の基準といいますか、かなり狭い形で1.65平米で1人というふうな形にはなってはござい
ますけれども、それではなかなか狭くて、とてもじゃないけれどもというふうな実態だと私は思っ
ております。
  そういったことで、非常に赤湯学童保育、狭かった件もございまして、冷房を入れたりという
ふうな形で対応しておりますけれども、やはり来年も相当数希望者がございますので、分割という
ことも視野に入れて対応しなければならないのかなと、このように今のところ考えておるところで
ございます。
  以上でございます。
○議長  板垣議員。
○板垣致江子議員  やはり赤湯学童については、かなり厳しい状況だなということです。ストレ
スを抱えている子供たちがいないかということなんですね。1年生から6年生まで同じ部屋で、ぎ
ゅうぎゅう詰めでいなければいけない。まずそこから出れないわけですので、夏場は外に出て遊ぶ
ということもできるかもしれませんが、これからますます冬になると厳しいと思います。そのよう
なところで本当にきちんとした対策をこれから考えていただきたいと思います。
  学童保育料の軽減措置はないということでございますが、やはりこれから検討していただける
部分があればということでお願いしたいと思います。
  また、保育料も階級区分ということになっていますけれども、南陽市の場合は、比較的細かく
分かれているとは聞いておりますが、やはり厳しい部分もあると思いますので、もう少し細かく分
けることができれば、助かる方も多いのかなと思います。その辺で、ぜひ御検討いただければと思
います。
  次に、豊かで活力あるまちづくり、観光についてでございますが、双松公園のビューティー花
壇への苦情が来ていないかということでお聞きしたわけですが、やはり市のほうへもかなりいろい
ろあるということで、それでも最終的には、全体がまずよかったからというふうに考えれば、それ
はそうなのかもしれません。
  でも、やはりその後への影響も考えますと、ただ単に入っていただいた方が多かった、それで
よかった、人形も公園に移ってよかった。でも、それでは済まないと思うんです。その場、そのと
き行った方たちは本当に唖然としたそうです、その4番目を見まして、それまでは、わあ、今年の
菊まつり本当によかったねということで行ったんですけれども、最後の場面でやはりがくんと来な
ければよかった、何でこんなの見せられなければいけないんだという苦情が直接もありますし、間
接的にも本当にたくさん入ってきました。
  これは、私たちも菊まつりの実行委員として一生懸命菊まつりを盛り上げようとして、皆さん
に声をかけているわけですね。今年は本当にいい菊まつりになっていますから、ぜひ来てください。
近隣の方、いろいろな方、誘ってきてください。そういうものがすべて何もならなかったというふ
うなこともあるわけです。
  男性とまた違って女性の場合は、そのくじかれたと思いというか期待して、假屋崎省吾さんと
いうと、女性の間では本当に有名ですばらしいプロデュースをする、デザインをするということで
期待しているわけです。それで、4番目に期待していった人が余計に多かったわけですので、そこ
で何でこんなものがみたいな、本当にそれはどうしても女の人は、世間でわっと出してしまいます。
男の人は、そこのところ考え方は違うのかもしれませんけれども、私たちはそこのところを本当に
重要視して考えなければならないと思うんです。
  それで、来年の菊まつりへの影響は多大と考えると、私は考えたわけです。これはこういう状
況でどうしようもなかったとか、そういうことをきちんと市民の方にお話する場を設けていただき
まして、わかっていただきたいなと思ったんです。
  観光課の方を初め、本当に実行委員、みんな一生懸命になって盛り上げようとしました。それ
なのに、こんな形になってしまって、本当に私は残念だと思っております。そこのところで、もう
少し詳しく、なぜあの場面が飾られたのか、市としては、そこはもうどういう状況でどうなったの
かということをもう少し聞かせていただきたいと思います。
○議長  髙橋商工観光課長。
○商工観光課長  お答え申し上げます。
  この立体花壇については、当初から実行委員の方々にもお話を申し上げましたけれども、つく
っていただいた業者の方でございますけれども、当初から4場面というふうなことで実施をすると
いうふうなことで、それぞれ会社の中でチームをつくって3番目までは実施をしたと。最後の場面
につきましては、やはり先ほど名前出ましたけれども、著名な華道家という方にお願いをしながら、
最後のプレステージラインという形でお願いをしたというふうな状況になってございます。
  最終の場面につきましては、私どもも知らされていなかったというふうな、最後の場面ばかり
じゃなくて、2、3、4ということについては、まず全体的には公表はしないと、そして来ていた
だいたときに初めて見ていただくという形で進めておったという状況がございまして、最後の著名
な華道家ということで、この場面ができあがったというふうな状況でございます。
  御指摘のとおり、先ほど市長からもお話しございましたように、菊まつりの場面については、
ふさわしくないという声も聞こえてございますけれども、それぞれ4場面とも評価の分かれるとこ
ろでございますので、今後とも菊まつりの実行委員会を開催をしながら、あらゆる角度から検証を
していきたいというふうに思っているところでございます。
  よろしくお願いいたします。
○議長  板垣議員。
○板垣致江子議員  市当局のほうも最後の場面を確認はできなかった。そこはこういうものを行
う場合にやはりまずかったのかなと、結果的に市民の方々をがっかりさせるようなことになってし
まったと。そこのところをしっかりと反省課題として、市民の方にお伝えして、来年への菊まつり
をきちんとまた遂行できるような状況に持っていくために、反省するべきところは反省して、反省
と言ったらおかしいのかもしれません。でもきちんと反省していただいて、やはりもう少し始める
前に確認しながらやっていただければよかったのかなと思います。
  この菊まつりへ私たちもまだまだ思いがあります。来年もしっかりやっていただければなと、
私たちも協力したいと思います。
  これは南陽の菊まつりですので、ぜひ市議会議員の方、全員がかかわっていただければありが
たいかなと思いますので、議員の方にもお願いしながら、観光課からも南陽の菊まつりであって、
宮内の菊まつりではないと思いますので、全員の議員の方への御協力もお願いしていいんじゃない
かと思っておりますので、その辺、来年本当にいい方向へ結びつけられるように頑張っていただき
たいと思います。
  赤湯元湯とからころ館に対してさまざまな苦情や意見などがかなり多く上がっているのは、や
はり当館の職員の方々もわかっていらっしゃると思います。先ほどもお答えいただきましたが、き
ちんと対応できるところはやっていただいているということで、私たちはそれを信じて、まず観光
にいらっしゃったお客様に失礼のないようにやっていただくということだと思います。
  ただ、からころ館に関しては、私も先ほど申し上げましたが、お土産物屋さんにもなっていな
いんではないかと、ちょっと失礼な言い方もしたかもしれませんが、やはり観光物産センターの意
味を持っているんじゃないかと、私たちは期待していました。
  ただ、観光の発信基地ということじゃなくて、そこに来れば、観光に来た方たちが南陽市のか
らころ館パンフレットいろいろなところに出ています。あっ、こんなすばらしいものができたんだ
な、じゃここにまずちょっと寄ってみて、お土産でも買っていったり、ちょっとゆっくりしていこ
うかといったときに、入った方があの状況では、何のために私ここに来たんだろうみたいな形にな
ると思うんですよね。
  やはり南陽市が多くのお金をかけてつくったわけです。南陽市の目玉の観光センターとしてや
っていただくためには、そこに30分なり1時間なりいれるような何かがなければならないと思いま
す。私は、あそこに入って感じました。ここは3分かな、失礼ながら。
  やはり経営者は1時間お客さんにそこにいてもらえれれば、1,000円をおろしてもらえるとい
うような感覚で経営をしています。そういう声聞きました。ああやはりそうなんだ、やはりあそこ
にいれない状況、ぐるっと回って終わり、それではちょっとこれは観光センターとしてはなってい
ないと思います。
  そこのところを指定管理者の旅館組合の方たち、市側、いろいろな意見を取り入れながら、早
急に煮詰めていただく必要があるんじゃないかと思います。こっちでああだ、こっちでどうだ、そ
れで何にもならないからころ館では、私は困ると思います。やはり市民のため、また観光に来てく
ださるお客さまのためにしっかりとその辺はやっていただきたいと思いますが、最後に市長の御意
見をお伺いいたします。
○議長  市長。
○市長  以上に厳しい御指摘でありまして、言われてもしようがないのかなというような思いを
持って、残念ながら私もいるところであります。
  当初、あの機能を十分発揮できるそういう利用の仕方、利活用の仕方を研究できる個人、団体
問わず意欲があるもの、テナントとして本当は貸したいなとこう思っておったんですが、さまざま
なことがございまして、旅館協同組合のほうにお願いしたと、指定管理者ということであります。
  これからもう少し皆さん方の期待にこたえることができるように、行政側としても指導しなが
らやっていきたいというふうに思いますので、しばし御協力をお願いしたいというふうに思います
し、皆さん方からもいい知恵があれば、ぜひ出して、批判だけじゃなくて、こうやればもっとよく
なるんじゃないかというようなことの提案もぜひお願いしたいなというふうに思っておるところで
あります。きょうは御指摘ありがとうございました。
○板垣致江子議員  ありがとうございました。
○議長  以上で7番板垣致江子議員の一般質問は終了いたしました。御苦労さまでございます。
  ただいま一般質問中でありますが、本日はこれまでとし、日程に従い、あすに引き続き行いた
いと思います。

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散会
○議長  本日はこれにて散会とします。
  御一同様、御起立願います。
  御苦労さまでございました。
午後 3時15分  散会