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川合  猛 議員 質問
○議長  次に、5番川合 猛議員。
〔5番 川合 猛議員 登壇〕
○川合 猛議員  おはようございます。5番川合 猛でございます。
  月日のたつのは早いもので、今年も残すところ20日余りとなりました。ドリームランドいっぱ
いに響きわたっていた子供たちの笑い声もいつの間にか聞こえなくなり、赤や黄色とあんなにきれ
いだった山々もモノクロの世界と変わり、時の移ろいを感じます。
  さて、この1年を振り返ってみますと、食品の偽装に始まり、中国産の毒入りギョーザ、野菜
の残留農薬、また汚染米事件と取り上げれば切りがなく、何を信じて食べたらよいのか、また毎日
のように報じられる殺人事件、連鎖的に起きた被害者を引きずったままのひき逃げ事件と、心痛む
事件ばかりでございました。
  また、地震、集中豪雨等多くの自然災害にも見舞われた1年だったと思います。幸いにも我が
南陽市は大きな災害に遭うこともなく、実りの秋が迎えられました。お米の値段に関しては不満も
あろうかとは思いますが、まずはよかったのではないでしょうか。
  そんな中で、ちょっとうれしいお話が聞こえてまいりました。結婚推進室主催の出会いのイベ
ントで100名近くの参加者のもと15組のカップルが成立したとのこと、ぜひ交際が実を結び、めで
たく結婚され、たくさんの赤ちゃんの誕生を心待ちにしたいと思います。結婚アドバイザー初め関
係者の皆様方に敬意を表するとともに、今後さらなる御活躍に御期待申し上げたいと思います。
  さて、それではさきに通告をさせていただきました点について、質問させていただきます。
  まず1番目に、小学校の耐震化診断についてですが、9月の定例会で優先順位が示され、実施
されていると思いますが、現在の状況、また今後どのように進めていかれるのか、お伺いいたしま
す。
  2番目として、児童・生徒遠距離通学費補助金についてですが、現在どの地区で何人の児童・
生徒が対象となっているのか、また、補助金の内容及び交付の現状についてお伺いをいたします。
  3番目に、中学校再編整備事業についてですが、現在、統合準備委員会において話し合いが持
たれていると思いますが、どのような状況かお伺いいたします。また、校名についてもいろいろと
話し合いがなされておると思いますが、新しい校名にした場合ですが、1校当たりの経費は幾らぐ
らいになるのか、お伺いをいたします。
  以上が私の質問でございます。当局側の誠意ある御答弁をお願いいたします。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
〔塩田秀雄市長 登壇〕
○市長  5番の川合 猛議員の御質問につきましては、直接担当しております教育長から答弁をい
たさせたいと思いますので、御了承を願いたいと思います。
○議長  三ケ山教育長。
○教育長  おはようございます。
  それでは、私のほうからお答え申し上げたいと思います。5番川合 猛議員の御質問にお答え
申し上げます。
  初めに、小学校の耐震化診断の現状と今後についてでございますが、文部科学省の学校施設耐
震化推進指針に基づき平成19年度に実施いたしました対象建物の耐震化優先度調査により、市にお
ける学校施設耐震化計画を策定し、現在は耐震化計画に基づき、優先度ランクの高い建物から耐震
診断、第二次事業診断を実施しているところでございます。
  耐震補強か、あるいは改築で実施するかなど耐震化方法を調査検討しながら、事業の推進を図
っているところでございます。具体的には、本年6月に施行された国の地震防災特別措置法改正法
に準じて、耐震化優先度の調査結果において、優先度のランクが高いと判定されました中川小学校
校舎、宮内小学校校舎の一部と屋内運動場、沖郷小学校校舎の一部の建物を優先して第二次診断の
取り組みを行っているところであります。平成21年3月には、調査結果がまとまる予定となってお
ります。
  次に、児童・生徒遠距離通学補助金についての1点目、対象となる児童・生徒についてでござ
いますが、現在、南陽市児童・生徒遠距離通学費補助金の交付を受けている児童・生徒は、小・中
合わせて32名でございます。
  内訳は、小学生児童では赤湯小学校、5人、梨郷小学校、8人、中川小学校、5人の合計18人
で、中学生生徒では、赤湯中学校、12人、梨郷中学校2人の合計14人となっております。
  2点目の補助金の内容と交付の現状についてでございますが、南陽市児童・生徒遠距離通学費
補助金交付規程に基づき、遠距離通学児童・生徒の保護者の負担軽減を図り義務教育の円滑な運営
に資するために、該当保護者に対して児童・生徒1人当たり年額1万円の補助金を交付しておりま
す。
  通学距離が片道4キロメートル以上の小学生児童と6キロメートル以上の中学生生徒及び松沢、
金沢、上野、杢の沢、須刈田、土平、平野地区から通学している児童・生徒が対象となっておりま
す。
  また、補助金対象となる児童・生徒の保護者が地区ごとに団体を組織して、冬期間タクシー等
を利用して通学させる場合は、タクシー等に要した経費の2分の1の額を補助金として交付してお
ります。
  次に、中学校再編整備事業についての1点目、統合準備委員会の状況についてでございますが、
さきの9月定例会におきまして、南陽市立学校設置条例の一部改正を御可決いただきましたので、
これを受けまして、教育委員会では中学校統合に伴う諸問題を検討し、統合を円滑に推進するため、
10月20日に住民代表、学校、PTAなどの代表の方々による統合準備委員会を3つの統合校に設置
し、校名や制服の諸課題について協議を進めているところでございます。
  統合準備委員会は、総務部会、制服部会、学校部会、保護者部会及び学校支援部会の5つの部
会に分かれて検討、協議を行っており、遅くとも、平成11年12月ごろまでに、さまざまな課題の解
決に向けて進めてまいりたいと考えております。
  現在、校名については、それぞれの統合準備委員会総務部会で検討を重ねているところでござ
いますが、教育委員会では統括部会を開催し、3つの総務部会を調整しながら、来年の2月中旬ご
ろまでには、統一した方向性を見出していきたいと考えているところでございます。
  今後、だれもが統合してよかったと思えるような中学校にするために、中学校準備委員会を中
心にさまざまな観点から慎重に検討、協議を行ってまいりますので、市議会議員の皆様を初め市民
の皆様の御理解と御協力を切にお願い申し上げる次第でございます。
  2点目の新しい校名にした場合の1校当たりの経費についてでございますが、校旗、校章、校
歌などを含めまして、概算で1,000万円程度が必要になるのではないかと予想しているところでご
ざいます。
  以上でございます。
○議長  ただいま5番川合 猛議員の一般質問中でありますけれども、ここで暫時休憩をいたし
ます。
  再開を11時10分といたします。
午前10時55分  休  憩
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午前11時10分  再  開
○議長  再開いたします。
  再質問に入ります。
  川合 猛議員。
○川合 猛議員  ただいまは御答弁をいただきまして、ありがとうございます。
  それでは、再質問をさせていただきます。
  まず、耐震化についてでございますが、中川小学校も先月診断へ向けての作業として、コンク
リートの壁を丸くくりぬいて、各階3カ所ずつ合計9カ所のサンプルを持ち帰ったと聞いておりま
す。
  3校で1,600万円の予算ということで、単純に計算いたしましても、1校当たり500万円程度な
んですが、エックス線撮影等もっと大がかりに行うのかなと思ったのですが、この程度の検査で大
丈夫なのでしょうか。また、なぜ500万円もかかるのか、お伺いをしたいと思います。
○議長  長濱学校教育課長。
○学校教育課長  ただいまの御質問に対してお答え申し上げます。
  今、御指摘あったとおり、9月の補正をいただきまして、対象となる小学校の第二次診断を行
っている段階でございます。
  具体的な中身につきまして、これも今、御指摘あったとおり、例えばコンクリートをくりぬき
ましてその強度を調べたり、そういった対応をしているところでございまして、これは文部科学省
が定めております耐震診断をする資格のある業者にお願いをしている検査でございますので、特に
エックス線撮影というようなことが入っていないのかとは思いますけれども、これは法にのっとっ
て安全に行っているということでございます。
  また、予算につきまして、ただいま平均割でおよその額というようなことも御指摘いただいた
わけでございますが、やはり対象となる施設設備がそれぞれ面積違いますので、単純割で何百万円
というようなことではございません。
  以上でございます。
○議長  川合 猛議員。
○川合 猛議員  不勉強で大変失礼をいたしました。
  もし補強工事を行うとすれば、内容にもよると思いますが、子供たちが休みのとき、夏休み中
の工事となると思いますが、この点についてはいかがでしょうか。
○議長  長濱学校教育課長。
○学校教育課長  やはり詳しい調査結果、今年度の末に明らかになるということでございます。
したがいまして、どのような結果になるのか、いろいろな場合を想定して今、シミュレーションを
考えてるところでございますけれども、やはり子供たちの学校生活に支障のないというようなこと、
基本だと思います。
  そういったことを踏まえながら、今後、さまざまな作業についても検討していきたいというふ
うに思っております。
○議長  川合 猛議員。
○川合 猛議員  実は今回、耐震基準を満たしていないということが広く知れ渡ったというわけ
で、実際保護者としては、いつ大きな地震が来るかもしれない。そういうわけで、毎日心配でしよ
うがないということでございます。ぜひ一日でも早く診断結果を出していただいて、対応をお願い
したいと思います。
  続きまして、通学補助金についてですが、この補助金制度は、平成10年に制定されたものと思
いますが、既に10年の歳月がたっております。世の中の事情も、また交通事情も大きく変わってお
ります。現制度を見直す考えがあるのかどうか、お伺いをいたします。
○議長  長濱学校教育課長。
○学校教育課長  この2点目の遠距離通学補助制度につきましても、議員御指摘のとおり、平成
10年の末に制定されております。
  さまざまな安全対策というようなことでの御指摘だというふうに思いますけれども、現在のと
ころ該当するお子さんの数、先ほど申し上げましたとおりでございます。
  さらに、例えば近年問題になっております不審者、あるいは昨年度も大変心痛ましい事故が発
生しておりますし、そういったところを踏まえて、今後検討を進めていきたいというふうに考えて
いるところでございます。
○議長  川合議員。
○川合 猛議員  隣の高畠町では、年間を通してスクールバスで小・中学生を無料で送迎する町
遠距離通学対策をまとめ、今月より小学生を先行して開始したと聞いております。対象となるのは、
現行4キロ以上をおよそ2キロ以上の小学生と、4キロ以上の中学生だそうです。
  やはり先ほど課長がおっしゃいましたよう、近年町内での不審者の増加、また交通事故の増加、
野生動物の出没等の問題があり、実施に踏み切ったそうです。多くの経費がかかることや児童・生
徒の運動不足等問題もあるのですが、子供たちの命を守り、通学における安心・安全のために導入
したとのことでした。大変思い切った通学対策だと思いますが、我が市長はどのように考えられま
すか、お伺いをいたします。
○議長  市長。
○市長  大変難しい世の中になっておりますが、私の基本的な物の考え方は、通学を含めて大事
な教育の一環であると、このように考えております。
  私はあくまでも文武両道、質実剛健、できれば健康な体、こういったことを最優先して指導し
ていきたいと、こう思っておりますが、今、川合議員が申されるように、例えば野生動物では、人
間に危害を与えるというのはクマとか、ちょっと凶暴な猿とか、あるいは川合議員の周辺に多いと
言われている蛇ですね、マムシとか、ほかは人間ですよね、これは動物じゃなくて人間、これも要
注意の人が最近多いというようなことが、マスコミやその他の報道で出ていますが、そういったこ
とも考慮して考えなければならないということであれば、少し調査をしなければなというふうに思
っております。
  人命にかかわることのないように、これからも指導はしていきますが、できるだけ地域の皆さ
ん方、あるいは御父兄の皆さん含めて、大事な子供たちをぜひ見守っていただき、余り過剰なとい
うか、度の過ぎた支援を必要としないような対応をしていけるほうがいいのではないかなと、こん
なふうに私は思っております。
  やはり子供たちには子供たちの危険回避の成長するに必要な経験と言ってもいいし、大事なこ
とではありますので、必ずしも車で送り迎えすることだけが了というふうには思っておりませんが、
先ほど言ったように、さまざまな障害があるとすれば、これは検討する、あるいは研究することは
やぶさかではないのではないかなと、こんなふうに思っております。
  以上です。
○議長  川合議員。
○川合 猛議員  甘やかしになるとか、運動不足とかいろいろあるわけでございますけれども、
取り返しのつくことであればよろしいのですが、命がなくなるということは取り返しがつきません。
やはりぜひ検討をしていただきたいと思います。
  大洞地区の小学生についてですが、現在5人の児童がおりまして、補助金を受けていると思い
ますが、4軒の各家庭で毎日、旧13号の通学班集合場所まで送迎をし、集団登校をしております。
通学路には新幹線の踏切があり、また3車線のバイパスがあり、押しボタンの信号があるのですが、
青信号の時間が短いのとボタンまでの距離があり、子供の足では間に合わず、また車側の信号の見
落としが多く、大変危険だということで送り、迎えをしている状態でございます。
  中川小学校にはスクールバスがあります。何とかバスで送迎をお願いできないでしょうかとい
うお願いですが、いかがでしょうか。
○議長  長濱学校教育課長。
○学校教育課長  ただいまの大洞地区のお子さんのスクールバス通学ということでございますけ
れども、市のほうのスクールバスの管理規則、使用規則というものも定められております。
  したがいまして、そういったところも現状の大洞地区の通学の状況も勘案しながら、具体的に
学校のほうとも協議をしながら、今、御指摘いただいたことについて検討していきたいというふう
に思います。
○議長  川合議員。
○川合 猛議員  大洞地区以外にも松沢、金沢地区、また113号赤湯バイパスができて交通事情
も変わってきております。子供たちの安心・安全のために、ぜひ通学対策の見直しをお願いしたい
と思います。
  続きまして、中学校再編統合についてですが、現在、校名について話し合いが持たれていると
思いますが、いろいろな意見があり、なかなかまとまらないとの話も聞いております。校名をわざ
わざ変えて1校で1,000万円近くのお金をかけるよりも、そのままの校名でそのお金をスクールバ
スの充実ですとか、生徒たちの教育のほうに使ったほうがよいのではないかというような意見も出
ていると聞いております。
  A、B、C3校の意見がそろわなければ実施できないわけですから、余りまとまらないような
ら、行政側より案を示す等必要かと思います。委員会に任せるのもいいとは思いますが、また説明
が足りないとか、丸投げだとか言われないとも限りません。当局としてはどのように考えておられ
ますか。
○議長  長濱学校教育課長。
○学校教育課長  これも先ほど教育長のほうから答弁をいたしておりますが、10月20日に校名を
含めて、統合にかかわります準備委員会を発足させていただいているところでございます。
  その中で、今御質問がございました学校名について、特に総務部会の中でいろいろと議論をし
ていただいているところでございます。
  当初の計画を変更いたしまして、また説明をさせていただいたところでございましたけれども、
やはり学校名につきましては、いろいろな角度からさまざまな御意見をいただかなくては、なかな
かそう簡単に変更していいものやら、変更しないものやら、そういったことも含めて皆様の御意見
をいただきたいということで、このような形をとらせていただいているところでございます。
  特に、それぞれ御意見があるのも事実でございますし、当然新しい学校になるのだから、新し
い校名にするのが適当であろうというようなお考えの方、それから今お話があったような、例えば
校名である程度の経費を支出せざるを得ない状況になれば、別なほうに使ったほうがいいのではな
いかというような御議論、また当初の目的がやはり学校の再編整備というのは教育の質の向上、教
育環境の整備と、その向上というようなところが目的になっておりますので、そういったところも
踏まえていただいて、さらに地域の方の御意見をちょうだいしながら、時間は限られているわけで
はございますが、その中で御議論をいただいて、やはり皆さんに御理解をいただけるような形にし
ていきたいなというふうに考えているところです。
  また、行政側での案というようなことも今、御指摘いただきましたので、そういったところも
踏まえながら、今後皆様の御意見、さらにちょうだいしていきたいというふうに考えているところ
でございます。
○議長  川合議員。
○川合 猛議員  やはり校名が決まらないと、その後の進捗がないということでございます。先
の時間が決められているわけですから、早く校名を決めていただいて、なるだけ早目早目に進めて、
少しでも余裕を持って多少のトラブルが起きても、開校にこぎつけられるようしていくべきだと思
います。
  最後の質問になりますけれども、各中学校、60数年たっているわけですが、生徒たちがいなく
なる学校等に資料館とまではいかなくても、今までの歴史を何らかの形で残したいと思っています
が、当局側としての何か考えはございますでしょうか、お伺いをいたします。
○議長  長濱学校教育課長。
○学校教育課長  今の御質問ですけれども、説明会の折にも、地域の皆様にもお話をさせていた
だいております。それぞれ60年以上の歴史がある学校でございます。したがいまして、できる限り、
これまでの伝統文化をさまざまな角度で知っていただくというようなことも踏まえまして、今度中
心になる学校のほうに、そういった歴史的なコーナーを設けるような考えで対応しているところで
ございます。
  ただ、すべての展示というのはなかなかこれはもう限られると思いますけれども、そういった
中身についてそれぞれの地域の方、それから学校の意見等も調整しながら、歴史を展示するような
コーナーを設置していくということで考えているところでございます。
○議長  川合議員。
○川合 猛議員  ぜひつくっていただきたいと思います。
  ただ、財政の厳しい中ですから、すべて市でやってくれとは申しません。同窓会とかいろいろ
なところに声をかけながら、寄附でもいただきながらでもいいですから、進めてまいりたいと思っ
ております。
  いずれにいたしましても、時間のない中での計画実行と大変かとは思いますが、ぜひ頑張って
いただきたいと思います。
  いろいろとお話をさせていただきましたが、財政事情の大変厳しい中ではありますが、お互い
知恵を出し合い、子供たちのために頑張ってまいりたいと思います。
  来る平成21年が皆様方にとっても、また南陽市にとってもすばらしい年でありますよう、心か
らお祈りを申し上げたいと思います。4月からの9カ月間、市長を初め皆々様方より大変お世話さ
まになり、本当にありがとうございました。風邪などお引きにならないよう、お体を大切にどうぞ
よいお年をお迎えください。
  以上をもちまして、私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
○議長  以上で5番川合 猛議員の一般質問は終了いたしました。
  御苦労さまでございました。
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