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午前11時10分  再開
○議長  再開いたします。
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白鳥 雅巳 議員 質問
○議長  次に、1番白鳥雅巳議員。
〔1番 白鳥雅巳議員 登壇〕
○白鳥雅巳議員  おはようございます。1番白鳥雅巳でございます。
  このたび3月の改選におきまして、市民の皆様の温かい御支援によりまして初当選させていた
だきました。心より感謝申し上げますとともに、伝統ある南陽市議会の末席をちょうだいし、改め
て責任の重さを痛感しているところであります。今回初質問でふなれではありますが、先輩議員諸
氏はもとより、市当局各位におかれましても先々の御指導よろしくお願いをいたします。
  さて、先月で終了しました菊祭りも、このたびは評判も上々であったとお聞きしており、私も
半日ではありましたが、駐車場案内係として参加させていただきました。来場者からは「よかった
よ」との声を多く聞くことができ、うれしく感じた次第でした。制作、管理運営に携わった多くの
スタッフの皆様方に心よりご苦労様と申し上げます。
  さて、通告に従い質問に入りますが、私からは3項目について質問をさせていただきます。
  1番目の質問は、平成16年6月の消防法改正を受けまして、各自治体が今年から順次既存住宅
に対して火災報知器の設置を義務づけるようになりました。この改正法の適用は、新築住宅には平
成18年6月から始まっているのに対し、既存住宅については平成20年6月から平成23年5月末まで
の間に設置することを各自治体が条例で定めていますが、当市でも9月より火災報知器の予約注文
を各地区長、隣組長さんを通して実施されました。
  消防庁によると、ここ数年、住宅火災による死者数が増加傾向にあり、その半数以上を65歳以
上が占めております。その多くは逃げおくれによるものであり、平成19年度における住宅火災によ
る死者は1,148人で、そのうちの684人、56.9%が65歳以上となっております。
  このような災害を最小限にする早期発見、初期消火に最も役に立つ火災報知器の普及、早期設
置が必要かと思われますが、今後の取り組みとあわせて、消防水利の充実について伺います。
  図らずも、9月1日、防災の日に自宅から火災を出してしまい、隣組や地区の皆様を初め、議
会関係各位に大変御迷惑をおかけしたことに関しまして、改めて心よりおわびを申し上げます。
  私があえて火災報知器の質問をするわけには、いかに火災が恐ろしいかをわかっていただきた
いからであります。火はもちろんですが、実感としては煙の方がまだ恐ろしいものと感じました。
喉に突き刺さるような熱を帯びた黒い煙は、呼吸するのも大変で、本当に怖いものです。いまだに
焼けこげた嫌な臭いが鼻に残っております。もし自宅に火災報知器を設置していたら初期消火でき
たかもしれないと、そういう意味でできるだけ被害を最小限に抑えるには、報知器の普及は大変必
要になるのではと思うわけです。
  そこで、1点目として、23年5月までの3年間で義務化に取り組み、普及させるのは大変と思
われます。
  その理由として、1つ目に、設置しなくても罰則がないこと。2つ目に、設置費用がかかるな
どのためだと思います。当市として、これらの事情も加味し、今後3年間でどのような広報活動、
また啓発運動に取り組み、早期の普及に努めるのかお伺いをいたします。
  2点目として、火災報知器の値段が1個 2,400円ぐらいだと聞いておりますが、物によって5,
000円以上もする商品もあるようです。1軒の家で設置する報知器は1個では済まないんですね。
平家建ての家でも、最低で3個程度は必要になり、2階建てになりますと、部屋の配置にもよりま
すが、五、六個程度が必要になります。そうなると、購入金額も当然増えていくわけですが、6個
購入すれば1万4,400円の支出となります。これは購入する高齢者世帯や高齢者ひとり暮らし、ま
た障害をお持ちの世帯などは痛い出費かと思いますが、報知器購入資金の一部について助成、援助
する必要もあるのではないかと思いますが、その点をお伺いいたします。
  3点目として、消防水利とは、消火栓や防火水槽、河川、池など消火運動を行う際の水利施設
を指すようですが、その中でも消火栓はふだんはほとんど目立たない存在ですが、火災発生時には
なくてはならないものです。ここでは、この消火栓や防火水槽の設置状況について確認をいたしま
す。
  消防法第20条第1項に、消防に必要な水利の基準は、消防庁がこれを勧告するとあり、同第2
項には、消防に必要な水利施設は、当該市町村がこれを設置し、維持し及び管理するものとする。
但し、水道については、水道管理者がこれを設置し、維持し及び管理するものとあります。
  振興住宅も増えてきている状況で、一部地域住民から、消火栓の数が少なく、水圧も弱いし、
火災が起きたらとても不安だとの声もあります。当市の防火水槽の現状と今後の消火栓、防火水槽
の設置推進計画についてお聞かせください。
  2番目の質問は、学校給食における食物アレルギーについてお聞きをいたします。
  近年、食育という概念が真剣に論議され、またさまざまな施策が講じられております。日本人
の生活水準の向上、ライフスタイルの欧米化、価値観の多様化などにより、日本古来の伝統的食生
活、食文化に大きな変化が見られ、さまざまな問題が起きております。
  不規則な食事で肥満の増加や過度のダイエット志向、生活習慣病の増大など多種多様な問題が
発生しております。飽食の時代と言われて久しくなりますが、現代を取り巻く食環境は決して健康
的と言えるものではなくなってきているのが現状であります。
  アトピー性皮膚炎、アレルギー性結膜炎、スギ花粉によるアレルギーなど、学校給食に携わっ
ておられる皆様には大変に御苦労されていることと感じます。
  ここでは、現在問題になっている学校給食での食物アレルギーについてお聞きをいたします。
  1点目として、現在、当市におきまして小・中・高合わせて何人の食物アレルギー症状を持つ
生徒がおりますか伺います。
  2点目として、食物アレルギー症状を持つ子供が入学する際に、受け入れ側である学校では事
前に子供や保護者にどのような対応を実施されているのかお聞かせください。
  3番目の質問は、学校統合などにおけるAED設置についてお聞きをいたします。
  今まで、各議員よりAED(自動体外式除細動器)設置要望が提案をされ、前向きに検討する
との返答でありましたが、維持費の問題等もあるのか、以前設置箇所が増えていない状況です。
  過日、東根市内の体育館で運動中に心臓発作を起こし、倒れた男性をたまたま居合わせた自衛
隊勤務の方がAED処置によって男性を救ったこと。また、11月25日の山形新聞夕刊にも、尾花沢
市銀山温泉の旅館で宴会中に心肺停止状態になった男性の一命を従業員の方がAED処置により蘇
生させ、救助したとの記事が掲載されておりました。救助した方は、救命講習の修了者だったそう
です。
  学校は、災害時や緊急時の避難場所にも指定されており、かつ保護者の皆さんの学校開放も含
め、不特定多数の人が出入りする施設であります。その点を踏まえて質問をいたします。
  1点目として、当市におきましても21年度より中学校の統合が順次進んでいくわけですが、こ
れを機会に、ぜひ中学校など教育施設にAEDの設置を推進していくべきと考えますが、市長の御
所見をお伺いいたします。
  2点目として、先日、AED講習依頼の手続を消防署でお聞きしたとき、係りの方に心肺蘇生
法及びAEDの実技講習を幾度か開催されておられること。また、希望があれば日曜でも一般者へ
の講習会の対応をしてくださるとのことでした。
  当市にも多くのスポーツ少年団や各種スポーツを楽しまれている方、団体がありますので、ぜ
ひ多くのスポーツ指導者やスポーツ関連の保護者の皆さん方に参加していただきたいと思いますが、
市民へのAED講習及び周知など、今後の取り組みについて市長の御所見をお伺いいたします。
  以上、壇上からの質問を終わります。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
〔塩田秀雄市長 登壇〕
○市長  1番白鳥雅巳議員の御質問にお答え申し上げます。
  なお、学校給食について及びAEDについては教育長から答弁をいたさせますので、御了解を
賜りたいと存じます。
  初めに、防火対策についての1点目、火災報知器についてでございますが、今年、全国的に各
自治体での共同購入により普及率を上げている実績があることから、本市におきましては、市地区
長連絡協議会が主体となり、火災警報器の共同購入が実施されました。
  その結果、市内約 2,500世帯で購入をしていただき、全世帯数の約23%の普及率となったとこ
ろでございます。
  現在、市消防本部のホームページに設置普及に関するPRを掲載しており、また、市内遊技施
設の2つの店舗から御協力をいただき、電光掲示板を利用しての広報活動も実施しているところで
ございます。
  今後につきましても、引き続き地区長連絡協議会の御協力をいただきながら、共同購入の継続
実施をお願いいたしたいと存じておる次第であります。
  また、消防団、婦人防火委員会におきましても普及推進のための連携強化を図りながら、消防
署とともに街頭でのリーフレット配布や各種訓練、各地区での防火講話の際の広報・啓発活動に取
り組んでまいりながら、一層の普及率の向上に努め、安全・安心なまちづくりを推進してまいりた
いと考えているところでございます。
  また、高齢者世帯への一部助成や援助につきましては、既に購入された方がおられることや、
比較的安価に購入できることなどから、市独自での助成については現在考えてございません。
  なお、高齢者世帯などへの取りつけにつきましては、地元消防団等が支援をしておりますので、
御理解を賜りたいと存じます。
  2点目の防火水利についてでございますが、議員御指摘の地域における消火栓は7基、有蓋防
火水槽は2基設置しております。
  また、水圧不足による影響が懸念されることにつきましては、放水をする際には消防ポンプで
加圧いたしますので、支障なく消火活動をすることが可能でありますので、御理解を賜りたいと存
じます。
  次に、消火栓及び防火水槽の今後の設置推進計画につきましては、各地区からの要望と防災上
設置が必要か箇所とを、消防力の整備指針との整合性を図りながら年次計画により整備を進めてい
るところでございますので、御理解を賜りたいと存じます。
  私からは以上でございます。
○議長  三ケ山教育長。
○教育長  引き続きまして、私のほうから1番白鳥雅巳議員さんの御質問にお答え申し上げます。
  初めに、学校給食における食物アレルギーについてでございますが、現在、小・中学校合わせ
て約3,000人分の完全給食を実施しておりますが、そのうち食物アレルギーの症状があり、配慮が
必要な児童・生徒は約10名でございます。
  現在、学校給食では食物アレルギーに対応するために、基本的には該当する食物を除去する方
法を実施しているところでございます。
  これについては、食材をかえるというようなことで対応しているわけでございますけれども、
めん給食の場合には、事前に保護者の方に御連絡申し上げて、弁当給食に該当する子供さんについ
ては弁当給食ということも考えているところでございます。
  また、症状を持つ児童・生徒や保護者への事前対応につきましては、食物アレルギーのある児
童・生徒に関しては、就学時健診診断実施の際に保健調査票に記入していただきながら、該当児童
・生徒の保護者から学校に医師による診断書を提出していただき、学校と保護者の間で十分な話し
合いを行いながら、共通理解のもとにアレルゲン物質の除去は代替食で対応しているところでござ
います。
  現在、給食調理場には専用のアレルギー調理室がございませんので、学校給食調理では対応で
きない場合につきましては、先ほど申し上げましたように、弁当を御持参いただく場合もございま
す。
  次に、中学校へのAED(自動体外式除細動器)の設置状況でございますが、学校施設への設
置状況につきましては、さきの6月定例会において、3番吉田美枝議員さんの御質問にお答えさせ
ていただきましたが、今年の8月に宮内中学校の方に1基寄贈を受けておりますが、その他の学校
では現在は設置されていない状況でございます。中学校再編にあわせて、優先順位を考慮いたしな
がら設置に努めてまいりたいと思いますので、御理解を賜りたいと存じます。
  また、スポーツ指導者やスポーツ関連の保護者の皆さんの参加や市民へのAED講習及び周知
などの積極的な参加の取り組みにつきましては、平成18年度に体育館に設置した際に、スポーツ指
導者や市民の皆さんを対象に講習会を2回実施し、70名の方々に受講していただいております。
  その後におきましては、体育館の職員はもちろんのことでございますが、教育委員会や公民館
職員等を中心に救命救急講習会を開催しているところでございます。
  今後とも、スポーツ関連の保護者等を含む市民の方々や体育指導員、さらに体育推進員、スポ
ーツ少年団などの指導者に広く講習会を開催し、なお一層の安全対策に努めてまいりますので、御
理解を賜りたいと存じます。
  以上でございます。
○議長  再質問に入ります。
  白鳥議員。
○白鳥雅巳議員  市長並びに教育長の御返答ありがとうございます。
  また、火災報知器につきましていろいろ補助はないというお話ではありましたけれども、テレ
ビコマーシャルなどで商品の紹介などをされていて、市民の皆様の目に入るわけではありますけれ
ども、悲惨な状況をつくり出さないためにも、そういった意味も含めまして、安全・安心なまちづ
くりの一つとして早急な普及を切にお願いするものであります。
  また、実際、9月の定例議会で板垣議員さんのほうも質問され、答弁をいただいていますが、
再度質問させていただきますと、生活弱者につきましては何とかならないものかなと思います。実
際、他の自治体ではそういった補助等も実施されているところもございます。南陽市はどうしてそ
ういうのができないのかなと、予算の都合もあるのか。また、先ほど、もう購入を済ませている世
帯もあるということでありますけれども、そういったひとり暮らしの老人の方、また障害をお持ち
の方の住民に対しては、そういった補助はできないものなんでしょうか、再度伺います。
○議長  市長。
○市長  補助については、先ほども申し上げましたように、既に23%の方々が購入しておられる
というようなこともあって、それらの方々との整合性、あるいはどの基準で該当するのか、そうい
ったものもなかなか判断がつきにくいということもございまして、煩雑になると。
  ましてや、地区長会の皆さん方にお願いしているわけですから、この家はこうだ、ここの家は
こうだ、こっちの家は条件が違うということでは、なかなか普及拡大が難しいのではないかなとい
うようなこと、さまざまな問題があるし、何といっても公平性を失するようなことでもいけないと
いうこともでございますので、可能な道があるのかどうか、もう少し検討する必要はあると思いま
すが、特に生活困窮者に対する対応はどうかなんていうことになりますと、それはまた意味が違っ
てくるのかなというふうに思いますが、今の段階では早急に対応できるような状況でないと、こう
いうことを御理解いただきたいというふうに思っております。
○議長  白鳥議員。
○白鳥雅巳議員  ただいま市長さんの答弁を伺いました。そういった状況でもあるということで
ありますので、また今後検討をしていただきたいなと思います。
  質問が前後しますけれども、この火災報知器の普及活動につきまして、どういったことが広め
ていくには必要なのかなと考えてもおりますけれども、年輩者、お年寄りに関してはピンとこない
方もおるとは思いますが、わかりやすい方法で周知をされると。また、悪徳商法とか、そういった
詐欺にひっかからないように注意をするとか、そういうった方法についてどういったことを考えて
いらっしゃるかお聞きをいたします。
○議長  鈴木消防長。
○消防長  ただいまの御質問にお答え申し上げます。
  先ほど、市長からの答弁にもありましたように、電光掲示板をお借りしての広報、あるいは大
型店舗等へ出向いてのリーフレット等の配布、あるいは地区におきましていろいろな会議が開催さ
れます。その場において多少の時間をいただきまして、奏効事例等を交えながらの説明をいたしま
して、普及を図りたいというふうに考えております。
  それから、こんな手口によりまして注意をなさればよろしいかと存じます。法律で義務になっ
たということで取りつけを迫ってくる場合がございます。
  それから、議員御指摘のとおり、ひとり暮らしの高齢者をねらってきます。それから、市役所
職員とか消防職員であるというふうなことで取りつけを促す場合もございます。それから、業者に
つきましては領収書は出さない。そして、強引に家の中に入りまして承諾を得ずに点検、あるいは
取りつけをする。こういった御説明などを行いながら、被害に遭わないようにするためにはどうい
ったことをすればよいかというふうなことでございますけれども、消防職員につきましては、実際、
販売訪問はしません。
  それから、自分の家で取付場所をどこにすればいいのかということをあらかじめ確認をしてお
く必要がございます。それから、点検は個人で容易にできますので、業者に依頼する必要はござい
ません。それから、即決あるいは契約はしないというふうなことでございます。
  それから、こういったことで業者が来ましたら、事前に見積書を提出していただきまして、工
事の内容を確認するということも必要かと思います。それから、必要以上に余り安過ぎるというよ
うな場合には注意が必要でございます。
  それから、先ほど議員の方からありましたように、罰金という言葉に動揺しないというふうな
ことで、こういったことを認識をいただきながら、被害に遭わないようにひとつ対応をしていただ
きたいなというふうに思います。
  それから、火災警報器はクーリングオフの対象でございますので、よろしくお願いしたいと思
います。
  以上でございます。
○議長  白鳥議員。
○白鳥雅巳議員  どうもありがとうございました。
  消防長のお話を伺いまして安心をしたところであります。こういった注意事項をリーフレット
等、また電光掲示板等に、こういった注意事項は、リーフレットとかそういったところに明示をさ
れるという認識でよろしいんでしょうか。わかりました。
  続いて、現在の関口住宅についてお伺いをいたします。
  関口住宅につきましては、長屋的な住宅でもあり、火災が出た場合には大惨事になるかと思い
ますが、そういった関口住宅への設置計画等はおありでしょうか、よろしくお願いします。
○議長  安彦建設課長。
○建設課長  お答え申し上げます。
  関口住宅ですが、前回の議会でも御質問がございまして、現在のところはっきりした設置年度
は決定しておりませんが、平成23年5月31日までの期限までは設置を完了したいというふうに考え
ております。
○議長  白鳥議員。
○白鳥雅巳議員  23年度までの設置ということでありましたけれども、大分関口住宅は老朽化が
進んでいまして、見たとおり、火がつけば本当にあっという間に広がるのかなという状態でもあり
ますので、できるだけ早目にそういった市のほうで対応していただければと思いますけれども、今
後の対応をよろしくお願いします。
  続きまして、水圧の低下等々の質問でありますけれども、地域によって三十数年、またそれ以
前に埋設された水道管の老朽化や漏水、そういったことによりましての住宅等、そういった生活用
水などについて、飲料水について水圧低下を起こしているような状況は現在ありませんか、お聞き
します。
○議長  鈴木消防長。
○消防長  消防水利につきまして、消防署では消防水利の基準第3条によりまして、消防水利は
常時貯水量が40立方メートル以上、また取水可能水量が毎分1立方メートル以上で、かつ連続40分
以上の給水能力を有する水利を消防水利というふうに定めております。
  消火栓につきましては、呼称65の口径を有するもので、直径150ミリメートル以上の管に取り
つけられていなければならないというふうに定められております。
  この175ミリ以上あるいは75ミリ以上というふうなことなんですけれども、75ミリですと、毎
分1立方メートル以上の取水が必ずできるというふうなことではございません。設置間隔によりま
して75ミリの消火栓を設置する場合は、180メートル以内というふうに定められております。
  例えば、直線コースで300メートルぐらいのところに消火栓が3基立っております。それがす
べて75ミリだった場合に、全部その消火栓に部署した場合、水量不足によりまして共倒れが起きる
というふうな状況になります。そういったことにならないように、現地本部のほうで水利統制を行
いまして、1台のみの部署というふうなことで対応しております。
  そのほかの隊につきましては、別の消火活動に当たってもらう。あるいは、水量が不足の場合
は、ほかの貯水槽のほうから遠距離中継を行いながら援護活動に当たるというふうな対応でござい
ます。
  赤湯の町の中につきましては、水道管が網目状に配置されておりますので、75ミリの消火栓に
ついても水は出ないということはありません。ただ、枝線の場合だけそういった状況に陥る可能性
があります。
  以上でございます。
○議長  白鳥議員。
○白鳥雅巳議員  消防長のほうから消火栓、また防火水槽等の御返答をいただきましたけれども、
そういった基準とか、そういった設置状況はわかりました。
  現在、質問の内容といたしましては、現在そういった水道管等がかなり年数を経て埋設されて
いるわけでありますけれども、その中で水道、漏水等で消防に支障を来しているというような場所
があるかどうか、それを再度お聞きいたします。
○議長  鈴木消防長。
○消防長  今の御質問にお答えを申し上げます。
  現在、そういった支障を来しているというふうなことはございません。
  以上でございます。
○議長  白鳥議員。
○白鳥雅巳議員  ありがとうございました。
  続きまして、ちょっと素人的な質問といいますか、消火活動、消火作業を終了しまして、署の
ほうに戻るわけですけれども、そういった中で、その活動についての反省会というのはちょっとお
かしいんですが、報告会とかというのは署内、課内で実施されていると思いますけれども、そうい
った状況は実際あるわけですか、よろしくお願いします。
○議長  鈴木消防長。
○消防長  御質問にお答え申し上げます。
  火災につきましては、火災に限らず、特異な事例等々につきましては、全署員で検討会を実施
しております。さまざまな意見が出ます。水利関係、あるいは人員関係、機械器具の使用関係、す
べての件についていろいろ検討して、教訓といっては失礼ですけれども、この次の災害に対応する。
災害につきましては、すべて千差万別で、さまざまなことが起きますので、マニュアルどおりにい
かないのが現状でございます。
  以上でございます。
○議長  白鳥議員。
○白鳥雅巳議員  ありがとうございました。素人的な質問で申しわけありませんでした。
  市民の命や財産を守るために、消防隊員、また消防団の方が危険を顧みず作業をされていると
いうことに関しまして心より感謝申し上げます。
  続きまして、アレルギーについての再度質問でございます。
  先ほど、教育長からもお話がありましたけれども、小・中含めて10名の症状を持つ児童がおら
れるということですが、原因食材はいろいろあって、卵とか小麦、そば、牛乳などさまざまであり
ますけれども、そういった児童・生徒がいる学校現場では、アレルギー相談や医療機関との情報交
換などを行っておるとは思いますけれども、そういった実際どのような対応、連絡体制をとってお
られるか。
  また、転校生に関しまして、そういった症状を持っているのかということに関しましてどのよ
うな対応をしているか、再度お聞きいたします。
○議長  長濱学校教育課長。
○学校教育課長  それでは、御質問にお答えいたします。
  関係機関あるいは医療機関との連携ということだと思いますけれども、先ほど教育長の答弁に
も申し上げておりますとおり、就学時健診というのが入学される前に行われます。その段階で、健
康調査票あるいは保健調査票という形で、その中に申し出ていただきます。
  具体的に、入学される前までに保護者の方と学校の担当者、当然校長、教頭も含めますけれど
も、そういった中で具体的にどういう食材に対してアレルギーをお持ちなのかというようなことを
確認しております。
  就学時健診というのは、大体10月、遅くても11月初めに終了いたしますので、入学されるまで、
3月末までの間に具体的な対応を学校としても考えておるというような状況でございます。
  また、転校生に対してということでございますが、転校される場合につきましても、これは保
護者の方からのお申し出というのも当然ございますし、学校間での連携といいますか、そういった
ことで対応させていただいているところでございます。
○議長  白鳥議員。
○白鳥雅巳議員  ありがとうございました。
  そういった保護者からの調査票と協議の確認ということで実施されているということでありま
して、対応はできておるのかなと安心をいたしました。
  また、給食時に児童・生徒がショック症状が出た場合の対処マニュアルが実際あるかどうかわ
からないんですが、そういったマニュアル的なものは学校に備えつけてあるんでしょうか、お伺い
をいたします。
○議長  長濱学校教育課長。
○学校教育課長  具体的に、当然万が一にもあってはならないということで、除去に努めるとい
うことが第一段階でございますけれども、具体的なマニュアルとしては、これは医療機関に連絡を
するしかないというような状況かというふうに思います。
  ただ、近年、エピペンといいますか、自分で注射が打てるというような器材も開発されており
ますので、現在、南陽市内のお子様でそういったものを常時持ち歩いていらっしゃるという方はい
らっしゃいませんが、症状に応じて、当然医師との相談によりますけれども、そういった形の対応
も検討していかなくてはならないかなというふうに考えているところでございます。
○議長  白鳥議員。
○白鳥雅巳議員  ありがとうございました。
  実際は、そのようなショック症状で強いショック症状を持つ児童さんはおられないということ
でありましたけれども、具体的にそういった症状が出た児童に対しては、早急な対応で医療機関へ
連絡をされるということで確認してよろしいでしょうか。
  また、症状を持つ児童・生徒及び保護者からのアンケートなどを収集等はなされているかと、
調査票ということもありますが、全校生徒に対してそういったアンケートの収集、そういったこと
は実際されておりますか。
○議長  長濱学校教育課長。
○学校教育課長  アンケートと申しますか、やはり入学される前の保健調査票を基本にして考え
ているところでございます。
  ただ、年齢が進むにつれて、幸い自然に治癒する場合や、あるいは逆に別な物質に対する反応
が起きるというようなことがございます。
  具体的にアンケートを実施しているかと言われれば、これはしておりませんとお答えしたほう
がはっきりするかと思いますが、しかしながら、担任あるいは養護教諭、そういった関係する教員
とともに、保護者の方との連携で具体的に対応していくという考えでいるところでございます。
○議長  白鳥議員。
○白鳥雅巳議員  わかりました。アンケートはとっていないということで確認をいたしました。
  小学校で症状をお持ちの方が、中学校に上がるときに、そういった学校同士の連携といいます
か、このお子さんはこういった症状を持っていますよと、そういった連絡というか引き継ぎといい
ますか、そういったことはなされておりますか、よろしくお願いします。
○議長  長濱学校教育課長。
○学校教育課長  具体的には、当然個人情報にかかわる部分もございますので、これは慎重な取
り扱いが必要だというふうには思っております。
  しかしながら、やはり生命にかかわる部分ということになれば、当然小・中学校間の情報共有
というようなことも当然しているというような状況でございます。
○議長  白鳥議員。
○白鳥雅巳議員  ありがとうございます。
  プライバシー的なことも当然かかわってきますけれども、内部的にそういった引き継ぎといい
ますか、そういったことはぜひお願いしたいなと思います。
  話変わって、先月、あるスーパーで試食品を出していますよね。唐揚げとかそういったものを
出されているところがございまして、たまたまそういったスーパーに行ったときに、小学生のお子
さんがそれちょうだいみたいなことで、もらう際に、その試供品を出している方が「アレルギーは
ないの」というようなことを聞いていました。
  そういったことを聞いているということは、そのおばさんでしたけれども聞いてみますと、や
っぱり今食物アレルギーが問題になっているということで、お子さんに出す場合には確認してから
提供しているんだというようなお話でした。
  そういった現状でもありますので、ぜひ症状を持っている児童・生徒にとっては楽しいはずの
給食が、一転苦しくつらい思いをさせないように、学校給食に携わっておられるスタッフの皆様に
は、大変かとは思いますけれども、よろしくお願いを申し上げたいと思います。
  続きまして、AEDの件につきまして御質問をさせていただきます。
  今後、学校統合につきまして宮中に設置する予定だというお話があって、結構かなと思います。
  そういった中で、厚生労働省の調査によりますと、全国のAEDの設置台数は、2005年末には
2万7,851台、2007年の12月末には12万9,475台と、2年間で約10万2,000台も急増しております。
  ただし、その除細動の効果も、一般的に心肺停止から1分経過するごとに救命率は約7から10
%ずつ低下するとされています。しかも、通報を受けた救急車が現場に到着するまでの所要時間は
全国平均で6.9分のため、救急隊員の到着を待つだけでは救命率の向上は望めないとのことで、こ
うした背景から、市民の側も自主的に救命活動に参加するため、救命講習を受講するケースが増え
ているようです。
  消防庁によると、全国の消防署などが実施した救命救急の講習会の参加者は、1997年には約62
万人だったのが、2007年には157万人と、10年前と比較すると約2.5倍に増えている現状でもありま
す。
  一般市民による応急手当が実施された傷病者数は、2007年に全国の救急隊が搬送した心肺停止
傷病者数の約39%に当たる4万3,277人に及んでいるそうです。こういった状況から、いかに人命
救助の大切さを感じている人が多くいるのかがわかると思います。
  先日配布されました市報なんよう12月1日号に、AEDについて紹介をされておりました。大
変結構なことだと思っております。設置場所も記載されておりましたが、公共施設である市役所、
市民体育館、赤湯駅、こういったことが書かれておりましたけれども、ここだけなのかなと一般の
方は感じたかもしれません。
  こういった人命救助の大切さを感じている方が多い中で、今後統一される中学校は当然といた
しまして、例えば人が多く集まる場所、例えばえくぼプラザとかワトワセンターとか、そういった
場所、特定するわけではありませんけれども、そういった場所に随時設置すべきかなと思いますが、
いかがでしょうか。よろしくお願いします。
○議長  齋藤社会教育課長。
○社会教育課長  議員の御質問の中にありました、いわゆる人がたくさん集まる場所、えくぼプ
ラザというふうな御意見もただいまいただきましたところですが、現在、AEDの設置につきまし
ては、非常にやはり救命率の向上に効果のあるものだというふうに強く理解をしております。
  そういったことから、御指摘のとおり、なかなかまだ少ない設置状況ではありますけれども、
公民館等も含めまして3カ年実施計画の中で順次整備を進めていきたいというふうなことで推進策
を現在検討しているところでありますので、御理解を賜りたいと存じます。
  以上でございます。
○議長  白鳥議員。
○白鳥雅巳議員  ありがとうございます。
  えくぼプラザ、ちょっと名前を出して申しわけありませんでしたけれども、そういった公共施
設等には3年計画等で実施していくという計画があるということでした。
  現在、わかっている段階で、今年度3月まであるわけですけれども、今年度、また来年度にか
けまして、こことここにはつけるよというような具体的な場所というのは決まっておりますか、そ
こら辺についてお聞きをいたします。
○議長  斉藤総務課長。
○総務課長  今、どこの所管かというふうなことも含めまして、原則的に消防のほうで進めてお
るんですが、公共施設というふうなこともあって、社教もというふうな形で、3年の間というふう
な今答弁のとおりでございますので、御理解いただきたいと思います。
○議長  白鳥議員。
○白鳥雅巳議員  今年度、来年度ということではなく、3カ年計画ということで実施ということ
でお話をいただきました。
  最後ではありますけれども、そういった早急な対策といいますか、そういったことを実施して
いただきたいなと思います。
  あくまでも、南陽市は住みよいまちだと言われるように、今後とも市民に優しいまちづくりに
前進していただきますよう、塩田市長の適切なかじ取りをお願いいたしまして質問を終わりにさせ
ていただきます。
  また、一般質問の大トリということで、最後になりまして、こういう機会を与えていただきま
してありがとうございました。
  以上で終わります。
○議長  以上で1番白鳥雅巳議員の一般質問は終わりました。御苦労さまでございました。
  以上をもちまして、通告されました7名の一般質問はすべて終了いたしました。長時間、大変
ご苦労さまでございました。
  質問された議員、答弁なされた執行部各位の労をねぎらい、今後の市政運営に生かされること
を期待しております。

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散会
○議長  本日はこれにて散会といたします。
  御一同様、御起立願います。
  大変御苦労さまでございました。
午前11時56分  散会