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開議
○議長(小野健一郎議員)  御起立願います。傍聴席の皆様もお願いいたします。
  おはようございます。
  御着席願います。
  これより本日の会議を開きます。
  ただいま出席されている議員は20名であります。
  なお、本日の会議に遅刻する旨通告の議員は、18番大坂正十四議員1名であります。
  なお、当局より説明員、青木代表監査委員は、都合により欠席する旨通知がありましたので、
報告いたします。
  本日の会議は、お手元に配付してございます議事日程第2号によって進めます。
  これより本日の会議を開きます。

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日程第1 一般質問
○議長  日程第1 一般質問であります。
  本定例会において一般質問の通告のあった議員は2名であります。
  一般質問においては、発言される議員、答弁される執行部ともに簡明に行い、その成果が十分
得られるよう、そして市民の負託にこたえられるよう、特段の御配慮をお願いいたします。
 それでは、順序に従い一般質問に入ります。
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伊藤 俊美 議員 質問
○議長  最初に、15番伊藤俊美議員。
〔15番 伊藤俊美議員 登壇〕
○伊藤俊美議員  おはようございます。
  15番伊藤俊美であります。
  既に通告してあります障害者自立支援法に基づく市としての取り組みについて、項目に沿って
質問をいたします。
  まずもって平成の時代も20年目を迎えるわけでありますが、昨年はまさに波乱万丈というか、
これからの世の中、これからの日本はどうなるんだろうかと不安視させられた1年でありました。
  不二家食品の期限切れ問題に始まり、相次ぐ食品偽装問題、臨界事故、年金問題、事務所費問
題で大臣の自殺や国会議員による不祥事、防衛省の汚職事件、食品初め石油、ガソリンの値上げラ
ッシュで市民の生活を脅かすやら、あげくの果てに一国の総理大臣までが辞任する始末でありまし
た。子供が自分の親を殺害する、親が自分の子供を殺害するという、まさに考えられないような事
件が相次いで起こった1年でありました。今年こそは、昨年の反省を生かして、いい年になるよう
に、みんなで願っていきたいと思います。
  さて、1975年の第30回国連総会において、障害者は「先天的か否かにかかわらず、身体的また
は精神的能力の欠如のために、普通の個人または社会生活に必要なことを自分自身で完全または部
分的に行うことができない人」と定義をされました。一般には、障害者はこの国連の定義のように
理解されていると思います。
  身障者は健常者に比べ社会的不適応を示すことが多いと言われております。その一因として、
生育過程における彼らに対する親や社会の態度が挙げられます。体が不自由な子供を持つ親は、罪
の意識から子供を甘やかすことになりがちですが、その結果として、依存心が強く、わがままな子
供になることもあるでしょう。
  また、体が不自由な子供の能力を親や社会が過大評価したり、逆に過小評価してしまうと、そ
の子供の自己評価が低下し、将来的な社会適応を難しくすることもあります。つまり、生まれつき
障害があると、そのことが親や社会の子供に対する態度に反映し、さらにその態度が子供の性格や
社会性の発達行動に影響を及ぼすと考えられます。
  一方、生まれたときには異常がなくても、人生のある時期に事故に遭ったり、病気にかかった
りして、失明や失聴あるいは下半身麻痺などになる場合もあります。このように人生中途で身障者
になると、身障者になる前のその人とは随分違った性格になったように見えたり、身障者になる前
には見られなかったような行動が見られるようになることがあります。これは、障害をこうむった
結果、一度形づくられた性格や行動のパターンが、さまざまな心理的メカニズムによって修飾され
たものと考えられます。
  このように身体障害は、それが生まれつきのものであれ、人生の中途で行動に影響を及ぼして
おります。または生態に不安を引き起こすことになります。不安は情動反応の一つで、漠然とした
恐れや心配のことであると言われております。それが身体に障害がある場合は、そのような不安が
増幅されます。機能低下がさらに進むのではないかとか、あるいは機能低下のために活動を中止し
なければならない事態に追い込まれたらどうしようなどの身障者特有の不安につきまとわれること
もあります。
  このような不安のために、身障者は生活範囲を縮小し、結果的に自己評価を低下させてしまう
のかもしれません。自分はだめな人間だとか、価値のない人間だというような劣等感を抱きかねま
せん。また、不安は不安神経症を初めさまざまな神経症、ノイローゼの原因となるので、一般に身
障者神経症的な状態に陥りやすくなると言われております。
  このような不安がもとで神経症にならないように、市民一人一人が励まし、力になって、満足
に行動できるような状況、状態に持っていくことが、健常者に課せられた使命だと思っております。
  そこで、平成15年4月から支援費制度の施行により新たなサービス利用者がふえ、地域生活支
援が前進されたわけでありますが、全国の共通の利用ルールがなく、地域におけるサービス提供体
制が異なるため、各市町村の財政力格差により大きな地域間格差が生じていたわけでありまして、
地域間だけでなく、障害種別にも大きなサービス格差があり、支援費制度には精神障害者が対象外
とされていることを踏まえ、真に障害者が地域で暮らせるために、障害福祉サービスの拡大と財政
基盤の盤石化を図る障害者自立支援法が平成17年の特別国会で成立したわけであります。
  この障害者自立支援法のポイントとして、障害者施策を、3障害を一元化し、身体、知的、精
神の制度格差を解消し、各市町村に実施主体を一元化、都道府県がバックアップする仕組みになっ
たわけであります。そのことを踏まえて、以下の質問をいたします。
  1、障害者利用者負担の実態について、どのようになっておられるのか。
  2、市内の事業所の就労支援の実態についてお尋ねをいたします。
  3、市内の障害者は何人おられるのか。
  4、オストメイト患者、オストミー手帳交付は何人おられるのか。
  5、置賜管内でオストメイト対応トイレの設置状況についてお尋ねをいたします。
  6、現在、市内にはオストメイト対応トイレは1カ所もないわけでありますが、今後、公共施
設を初め人の集まる場所に、観光としても設置するべきだと思いますが、その考えについてお尋ね
をいたします。
  7、身障者の方々が公衆浴場等に安心して入浴できる身障者専用浴槽を設置していくべきだと
思いますが、その考えについてお尋ねいたします。
  8、災害時要援護者、災害時に自力避難等が困難な状況に置かれる方でございます、支援対策
が各市町村で大きな課題になっておりますが、その対策についてお尋ねをいたします。
  以上、誠意ある御答弁をお願いいたしまして、私の質問を終わります。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
〔塩田秀雄市長 登壇〕
○市長  15番伊藤俊美議員の御質問にお答え申し上げます。
  初めに、障害者自立支援法に基づく市としての取り組みについての1点目、障害者利用者負担
の実態についてでございますが、障害者自立支援法においては、利用したサービスの量や所得に応
じた負担を求める応益・応能負担の考えが取り入れられており、原則として費用の1割を利用者か
ら負担いただくことになっております。
  しかしながら、低所得者に配慮したさまざまな負担軽減策が講じられており、現在、本市で障
害福祉サービスを利用されている167名のうち、低所得区分の対象者の約66%の方が軽減措置を受
けております。
  また、市町村が行う日常生活用具給付等の地域生活支援事業につきましても、1割負担を原則
としておりますが、相談支援や創作・授産活動に係る事業につきましては、利用者の負担はござい
ません。
  2点目の市内の事業所の就労支援の実態についてでございますが、このことは障害者自立支援
法における自立支援給付事業の大きな柱の一つになっております。
  本年4月から、知的障害者通所授産施設「いちょうの家」において、現在の定員30名を10名拡
大し、就労継続支援事業に取り組む予定でございます。
  3点目の市内の身体障害者は何人おられるかについてでございますが、本年2月末現在で1,30
9名となっております。
  4点目のオストメイト患者は何人おられるかについてでございますが、日常生活用具給付事業
で、人工こう門や人口膀胱のストーマ装具を保有されている方は、現在28名でございます。
  5点目の置賜管内でのオストメイト対応トイレの設置状況についてでございますが、管内では、
道の駅「白鷹やな公園」の1カ所でございます。なお、県内では15カ所となっております。
  6点目の本市のオストメイト対応トイレの設置についてでございますが、国におきましては、
障害者自立支援法の円滑な移行と促進を図るため、平成18年度から3年間、臨時特例交付金事業を
設けて普及に努めております。
  本市における身体障害者の社会参加を一層促進するために、オストメイト対応トイレの設置を
含め、各般の施策を研究・検討してまいりたいと考えております。
  7点目の身体障害者専用浴槽の設置についてでございますが、専用となりますと、逆に障害者
に対する偏見を助長することも懸念されますので、現在のところ鋭意検討しているところでありま
す。
  なお、南陽市障害者計画に基づき、障害者への理解と心のバリアフリー化のさらなる促進に向
けて、啓発活動等に取り組んでまいりたいと考えておりますので、御理解を賜りたいと存じます。
  8点目の災害時における要援護者支援対策についてでございますが、さきの12月定例会で、6
番松木新一議員の御質問にお答えしましたように、高齢化や核家族化が進展している中で、障害者
やひとり暮らしの高齢者の方々が安心して地域で生活できるシステムの構築、とりわけ災害発生時
における支援体制の整備は、重要な課題であると認識をいたしております。
  災害時の支援を迅速に行うためには、地域住民、各行政機関及び福祉関係者などの関係団体が
連携をとり、支援・協力体制を確立していくことが必要でありますので、福祉事務所の要支援対策
とあわせ、整備に向けて検討してまいりたいと考えておるところでございます。
  以上でございます。
○議長  再質問に入ります。
  15番伊藤俊美議員。
○伊藤俊美議員  それでは、何点か再質問をさせていただきます。
  まず、利用者負担の状況は一応167名、そして、66%の人が軽減措置をとっておられるという
ことでございます。
  それで今、障害者自立支援法が見直しの時期に来ておるというふうなことでありまして、やは
りこの趣旨としては、何のためにこの自立支援法をやったかといいますと、障害者の自立と共生社
会の実現が、地域で安心して暮らせる地域社会の実現を目的としてつくられた法でございます。
  そういう意味で、この7月からまた軽減されまして、恐らく半分くらいになるんじゃないかな
というようなことでございますので、市のほうでもその点を考えていただいて、まず期待をしてま
いりたいと、そのように思っております。
  これもいろいろ所得によって違うと思いますけれども、これは今、所得1とか2とか、非課税
世帯と、あとは600万円までとか、890万円までとかというようになっておりますので、この点を市
は検討していただいて、ぜひ障害者の方に連絡をしていただいて軽減措置をとっていただきたいと、
そのように思っておりますので、その点よろしくお願いしたいと思います。
  それから、今、市長も、事業者の就労支援なんですよね。私はこれ、大事なことだと思ってお
ります。これは何のためにするのかといいますと、やっぱり障害者も働きたくても働く場所がない。
事業者の方も、使いたいけれども何とかちゅうちょしているというような状況になっておるわけで
あります。
  そういう意味で、なぜ障害者の方を使うそういう仕組みになるかというようなことを、やはり
市のほうでも十分考えていただいて、事業主の方とも話をしていくべきだと思います。これはやっ
ぱり障害者の施設から地域へとの流れの中で、社会参加に伴う障害者の就業に対するニーズが今大
変に高まっているわけです。
  障害者の就業機会の拡大による職業的自立を図ることが必要となってきたわけでありまして、
各事業所でも、やっぱりその取り組み、意欲は、どこの施設でもあるそうであります。しかし、や
っぱりどういうふうにして使ったらいいんだろうかなというような、仕組みがわからないというよ
うなことがあります。
  障害者の方も、やっぱり職種の向きとか不向きとかあるというふうなことで、仕事に耐えられ
るんだろうかなというようなことも不安があるわけでありますので、やはり今やっている障害者へ
の移行促進をする目的として、障害者トライアルというものがありますね。その障害者トライアル
が今、国のほうでも県のほうでも実施されておるわけであります。ですから、福祉のまちづくりと
して、やはり事業主との話し合いをもっと持つべきじゃないのかなと思いますけれども、市長、そ
の点で一言お願いしたいと思います。
  障害者トライアルをやっぱりいかに教えていくかと。事業主のほうにやはり訴えていくかとい
うことが大事だと思いますので、この点についてお尋ねをいたしたいと思います。
  次に、身体障害者が市内には1,309名もおられるということでございまして、そして、オスト
メイトの患者が28名もおられると。これは大変な数でありまして、増えはしても減りはしないとい
うようなことだと思います。
  そういう意味で、特に私が言いたいのは、オストメイトの患者が増えております。そして、オ
ストメイトというのは大変な苦労をなされていると思います。そういう意味で、やはり南陽市でも
28名の方が、もう手帳の交付を受けているというふうなことでありまして、やはり米沢市でも116
名とか、長井市でも36名とか、置賜管内で約280名の方がオストメイトになっておられます。です
から、身障者も含めればやっぱり1,400名近くの人が身障者になられているということでございま
すので、ぜひこのことを市のほうでも考えていかなければならない重要な課題だと思っております。
  そういう意味で私が言いたいのは、このトイレのことなんですよね。オストメイト対応トイレ。
これが今、全国でも注目されております。
  やはりこれから、市長も今、検討していくよということでございますので、まずいいんですが、
このオストメイト対応トイレの設置状況でありますけれども、やはり観光地では重要な課題として
PRを今しているので、最近でもこれは新聞にもあります。
  秋田県の男鹿市でも、やはり障害のある人が安心して観光できるようにと、市役所とか総合体
育館、観光案内所、男鹿温泉の交流会館等々にやっぱり設置をして、お客を呼んでいると。やはり
観光マップのほうにも、うちの県には、うちのところには、オストメイト用の対応トイレがありま
すよというようなことまで書いてPRをしているところもあるわけでありますので、市長、その点
考えていただきたいと思っております。
  検討課題としておったわけですけれども、何とか設置をしていただきたい。南陽市も観光地で
ありますので、やっぱりそういうことも含めて、オストメイト患者を救うためにもつくっていただ
きたいと思いますので、その点でもう一度、検討をしていくということでありますけれども、どの
ような方法で検討していくのかお尋ねをいたしたいと思います。
  この間、大阪府の松原市でも、このようなPRをして、オストメイトのトイレを設置しました
と、みんなにPRしているわけです。
  松原市では、すべての人が、みずからの意思で、安全・安心・快適に生活できる社会の実現を
目指し、ユニバーサルデザインの推進を図っております。その具体的な取り組みの一つとして、こ
のたび市庁舎1階の身障者対応トイレにオストメイト対応トイレを設置しましたので、御利用くだ
さいと。
  だれしも外出先で付近にトイレがなくて困った経験をお持ちのことと思います。オストメイト
の方は、なおさら切実に感じられることでしょう。そのため、外出にもついつい二の足を踏むこと
になりかねません。そこで、オストメイトの方が安心して市庁舎においでいただけるよう整備を行
いましたということで、このように市民の方にも大々的にPRをしながら、やっぱり設置をして、
安心していられるような状態にしておるんだというふうなことをやっておるわけでございますので、
この点について、市長、もう一度考えをお聞かせいただきたいと、そのように思っております。
  次に、公衆浴場等にやっぱり身障者専用の浴槽をつくったらどうかというふうなことでありま
すけれども、赤湯に新温泉施設が建設されるわけであります。やはり身障者の方々は公衆浴場の入
浴等で大変な御苦労を強いられております。特にオストメイトの方々は、体にやっぱりタオルとか
さらしを巻いて入浴せざるを得ないということで、とても健常者の方とともどもに入浴することが
できないというような悩みがあると言われておりました。
  やはり、せっかく我々のすばらしい温泉があります。そういうところで、みんなの温泉がある
のにスムーズに入浴できないなんて、大変こんな不公平はないと思いますので、やはり市長も先日
言っておりました。新温泉施設の建設については、ありきたりの施設ではなく、県内にもないよう
な施設をつくりたいんだというような決意の答弁があったわけでありますので、見ると大体5カ所
ぐらいあるんじゃないでしょうか、浴槽が新温泉施設の中に。やはり1つぐらいは身障者が安心し
て入れるような浴槽をつくるべきだと思いますけれども、それで市長、これから設計も変えること
ができるわけでありますので、その点どうでしょうか。何としても私は1つぐらいのそういう浴槽
をつくっていただければ、こんなに身障者の方が喜ぶことはないと思うんですよね。その点でぜひ
していただきたい。
  せっかくすばらしい温泉施設が建設されるわけでありますので、これも一つの観光としてもか
なりのPRができるんじゃないのかなと、そのように思っておりますので、市長、その点もう一度
考えをお聞かせいただきたいと、そのように思っております。
  それから、災害要援護者の支援対策についてでございますけれども、平成16年に発生した水害
や新潟県の中越地震において、災害要援護者が大変な犠牲になるケースが多数見られたわけであり
ます。そのために、平成17年3月に国は災害時要援護者の避難支援ガイドラインを作成したわけで
あります。
  そういう意味で、県でも17年12月に災害時要援護者支援指針を策定しまして、支援対策の推進
を図っているわけでありますけれども、これは各市町村に任せられている支援対策だってあります
ので、本市としても積極的にやっぱり進めていくべきではないのかなと思っております。
  前回も松木議員の質問でもあったんですけれども、災害はいつ起こるかわからないということ
で、やはり市民の方とのコミュニケーションを図りながら、市民の意見を聞きながら、これは積極
的に進めていくべきではないのかなと思っておりますので、市長、その点についてもう一度決意の
ほどをお聞かせいただきたいと思います。
  じゃ、まずその点お願いします。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  それでは、伊藤議員の再質問にお答えをいたします。
  まず最初に、障害者自立支援法に基づく関係でございますが、ただいま国会でも、何人かの国
会議員の中でも、今の制度が必ずしも完璧でないと。見直すべきだというふうな議論も大分あって、
国会内でも審議されているようでありますので、その推移を見ながら、しっかりした、いずれも当
事者が使いやすい内容になればなと、こんなふうに思っていますし、軽減措置等々が決定すれば、
いち早く連絡をして、利便性を図ってまいりたいというふうに思っております。
  それから、市内の障害者の雇用の観点についてでありますが、これは当然、仕事がないという
のは一番困るわけなので、当然行政としても、できる限りの支援をしてまいりたいというふうに思
っておりますが、一般の企業においても、法的には規模に応じて対応をしなければならないことに
なっておるわけでありますが、やっぱり一番事業主が心配しているのは、労災事故なんですね、こ
れは。
  健常者と一緒に仕事をするということになりますと、なかなか調子が合わなくて、事故なんか
を起こしたりするとまずいと。特に製造業関係においては非常に心配している人もいますので、そ
ういった程度に応じて、でき得る仕事があるのかどうか、そんなことも含めてお願いしていきたい
なというふうに思っております。
  なお、いちょうの家の理事長さんたちとも大分そういう意味での話し合いをしていますので、
来年度はさらに進むのではないかなというふうに思っておりますし、いちょうの家自身にもそうい
うふうな仕事を確保できる場所が大分ふえるのではないかなというふうにも思っておりますので、
そういう意味では、行政のみならず独自の頑張りにも期待をしているというようなことであります。
  それから、オストメイト患者あるいは障害者が入浴できる浴槽をぜひ設置いただきたいと、こ
ういうようなことであります。
  今、既に発注された赤湯温泉にできる大湯、丹波湯との合併した公衆浴場兼新しい情報発信基
地的な建物の中には、ちょっと今からでは難しいだろうなというふうに思っております。
  ただ、必ずしも特別な施設がなければ入れないということもなくて、既にオストメイトの皆さ
ん方も、公衆浴場を利用している方もおられるというようなこともありますので、できるだけ健常
者と一緒に、特別な負担をかけない状況であれば一緒に御利用いただいてもいいのではないかなと、
こんなふうに思っております。
  さらに、この件につきましては、去年の梨郷地区での未来・かがやきサロンの中で要望があり
まして、長寿センターの中には専門の施設があるわけですけれども、老人いこいの家にもというこ
とで要望がありました。そこで、施設そのものはできませんが、介護者と一緒に入れるように時間
を設定して、専用して、この時間からこの時間まではそういう方々が利用する時間帯ですよと、こ
ういうようなことで開放しなさいと私のほうから指示しておりますので、既にそういうことになっ
ているんではないかというように思います。
  恐らく去年の手法では、既にそういうふうにして、やりますから事前に予約をしてくださいと、
こういうような形で進んでいるものというふうに思いますので、なお確認をしていただきたいなと
いうふうに思っております。
  それから、トイレの設置、これは利用されている方々、一番どこに欲しいのか、いろいろ調査
をして、できるものであれば早急に対応したいと。今年は障害者用のトイレを赤湯駅に設置すると、
こういうふうなことを予定していますので、それに引き続き、その後にそういう調査をして、でき
るだけ早くやりたいというふうに思います。
  それから、災害時の援護関係ですが、これも去年の12月に松木議員の質問にございましたけれ
ども、やはり何といっても地域の皆さん方の御理解と御支援がなければできないと。特に今、やは
り地域間の交流が非常に希薄になっているというようなこともあって、どこにどういう方がおられ
るのか、民生児童委員の方ですらもなかなか把握し切れないというようなことを先般の一般質問で
お話ししたことがあります。
  こういった状況にありますので、まずは行政もさることながら、お互いに持っている情報を共
有し合って、いざというときに使える情報にしておくということが何よりも大事だろうというふう
に思っております。
  それから、先般ハザードマップも完成しましたので、これらが今年の4月に全戸に配布になる
ということもありますので、それらも含めて、よりいい体制をつくってまいりたいというふうに思
っておりますし、来年度は庁内にも危機管理室を設けて、しっかりした対応をしてまいりたいと、
こんなふうに思っておるところでありますので、御理解いただきたいと思います。
  以上です。
○議長  再々質問に入ります。
  15番伊藤俊美議員。
○伊藤俊美議員  ただいまはいろいろ説明いただきまして、なかなか意欲ある答弁だったなと思
っております。
  やはりトイレのほうも検討していくということでございますので、きょうも傍聴にオストメイ
トの方もおいでになっていると思いますので、大変うれしく思っているんじゃないのかなと思って
おりますので、ぜひ早急に進めていただきたい。
  あと、浴槽の件ですけれども、時間を決めてと、いろんな方法をとりたいということでありま
すので、せっかくの温泉があるわけでありますので、やはりそこを考えていくのが健常者に課せら
れた課題だと思っておりますので、その点も十分に検討していただきたいと思っております。
  また、就労についても、やはりこれは大事な問題じゃないのかなと思っております。やはり障
害者がいかに自立をして生きがいを持つかというようなことで、健常者の方と一緒に働けるという
ことも、すばらしい生きがいになるんじゃないのかなと思っておりますので、やはり事業主の方と
しても、奨励金というのが今決定したわけですよね、トライアルのことで。そうすると1事業所が
1人5万円とか、そういうことになっておりますので、やはりそういうことも行政側のほうから各
事業所にお回りして、各施設から2人でも3人でも使ってもらうような方法をとることが、福祉の
まちとしての使命だと思っておりますので、市長、その点もよろしく頭の中に入れておいていただ
きたいと、そのように思っております。
  やはり南陽市は、心の通う福祉のまちづくりを推進しているわけであります。市長の施政方針
の中でも、障害者福祉については、実情に見合ったサービスの提供を図るため、市障害者福祉計画
の見直しを行い、また市内障害者支援施設の整備も含めて支援しますと訴えられておるわけであり
ます。
  そういう意味で、先日も新聞にも出ておりましたように、南陽市にも初めての盲導犬が阿部和
子さんという方に贈られました。身体障害者補助犬給付式が行われたわけでありますけれども、こ
れはすばらしい明るい話題として大変喜んでおるところでございます。
  ぜひ市長、これからも障害者に優しいまちづくりに取り組んでいただきたいと思っております。
これが即、住んでよかった南陽市、住みたくなる南陽市だなと言われる最大のキャッチフレーズに
なるのではないかなと私も思っておりますので、きょうは身障者の方、また、その身内の方も多数
傍聴においでいただいておりますので、最後に市長、もう一度、身障者の方々に明るい希望の光が
あるような決意の答弁をお願いいたしまして、私の質問を終わらせていただきます。ありがとうご
ざいました。よろしくお願いします。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  先ほども申し上げましたように、できるだけ皆さん方の意向に沿えるように頑張ってま
いりたいというふうに思っております。
  とりわけ先ほど伊藤議員からございましたトイレにつきましては、今年は先ほど申し上げまし
たように赤湯の駅につくると。その後に必ず皆さん方から、どこが一番いいかお尋ねをして、一番
いい場所につくりたいと、こんなふうに思っておりますし、おふろについても、先ほど申し上げま
したように、当面は時間を区切って専用させていただきますが、利用者が多くて大変込むというこ
とになれば、段階的に求められているような専用の浴槽も考える時期が来るのではないかなと、こ
んなふうに思っておるところであります。
  それから雇用についても、先ほど申し上げましたように全力を挙げて、いろいろと雇用の確保
を図ってまいります。特に、いちょうの家なんかにも、仕事がなかなかないと、困っているんだと
いうことでありますので、皆さん方も、こういう仕事が、いちょうの家の人でいけるんじゃないか
とか、障害者ができるんじゃないかというようなお仕事があれば、ぜひあっせん、指導いただきた
いというふうに私どものほうからもお願いをして、私の質問とします。どうもありがとうございま
した。
○議長  以上で15番伊藤俊美議員の一般質問は終了いたしました。御苦労さまでした。
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