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髙橋  弘 議員 質問
○議長  次に進みます。
  6番髙橋 弘議員。
〔6番 髙橋 弘議員 登壇〕
○髙橋 弘議員  第11回南陽市議会議員の選挙に初当選いたしました6番髙橋 弘です。まことに市民の
皆様方の御声援で当選させていただきました。ありがとうございました。市民の負託にこたえられるよう
頑張って努めてまいりますので、よろしくお願いいたします。
  通告いたしました項目に従って質問をさせていただきます。市長初め関係当局の皆様の適切な答弁を
お願いいたしますので、よろしくお願いいたします。
  現在の状況を見るとき、世界的には自然災害、また穀物・原油価格の高騰など、弱者に対して非常に
厳しい状況が生まれております。また、国内に目を向ければ、高齢者のいろいろな面での負担増、そして
少子・高齢化、格差社会の進行、また、あらゆる商品の価格の高騰、これには歯どめがかからず、ますま
す暮らしにくい状況になってきております。
  農業県である山形、我が南陽市を見たとき、この状況がまともに負担増になっていると思います。農
業・農家を主体とする南陽市、国の農産物の供給元でもありますので、近い将来、来るであろう食糧難の
時代を見据えた取り組み、また、今あるものの有利な販売につながる手だてをしていかなければならない
のではないかというふうに思います。
  少子化が進み、教育環境も大きく変わろうとしている今日ですが、子供たちは地域の宝、そして次代
を担う国の宝です。この子供たちが安心して、希望を持って勉強をできる環境をつくっていくのが、我々
市民の務めだと思います。
  このようなことを踏まえ、以下の質問をさせていただきます。
  1番ですけれども、今、全国的に少子・高齢化が進んでいる昨今、我が南陽市も例外ではないと思い
ます。特に、市内から離れている中山間地域は加速度が急に早まっている状況にあります。
  このようなことから、中山間地のみならず耕作放棄地が増大している現状であります。今日の世界的
な穀物価格の高騰、また我が国の食料自給率39%といった現状を見るとき、どうしても耕作放棄地の保全
管理対策を行っていかなければと考えます。特に、耕作放棄地の進行が早まっている中山間地の対策をど
のように考えておられるか、伺います。
  現在、南陽市には多くの果物、野菜が生産されておりますが、農家の収入を上げていくには高品質の
商品を出荷、またPRをして、産地間競争に勝っていかなければならないわけですが、それには南陽産の
ブランド商品を安定的に継続出荷が必要と考えますが、市としての取り組みをどのように考えておられる
か、伺います。
  また、南陽産ブランドとかち合いますが、山形セレクション認定であります。本市で生産される果物、
野菜には、それなりのこだわりを持ってつくられる商品が多数あると思います。南陽産ブランドとあわせ
て指導状況を伺いたいと思います。
  また、南陽市は交通の要衝でもあります。農産物もさることながら、多くの観光資源があります。特
に、温泉、神社・仏閣、また先ごろオープンしましたバラ園、秋の菊まつりなど、他市町村から見れば、
うらやましい限りの観光資源が多くあると思います。今や団塊世代の大量定年で多くの時間に余裕のある
人がふえている今日、この農産物と観光資源を最大限に活用する方策を考えておられるか伺います。
  南陽市は、全体の6割が山林で占められております。そこには、植林されたすばらしい杉材があるわ
けですが、その杉材を活用したどのような政策を考えておられるか、伺います。
  最後になりますが、教育振興についてでございます。
  今年3月26日、中学校再編整備基本方針が庁議決定されました。4月に校長会、5月末から8月に説
明会ということですが、現在の進捗状況を伺います。
  教育環境についてでございますけれども、小・中学校での不登校、また、ないとは思われますが、い
じめの実態などどのように把握しておられるか、伺います。
  以上、何点か質問させていただきました。よろしくお願いいたします。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
〔塩田秀雄市長 登壇〕
○市長  6番髙橋 弘議員の御質問にお答え申し上げます。
  初めに、産業振興についての耕作放棄地の現状と維持管理の対策についてでございますが、平成19年
3月の調査においては、市全体での面積は361ヘクタールになっております。このうち33ヘクタールは、地
域農業の振興を図る上で重要な農地で、積極的に利用増進を図るべきと判断するところであり、現在、農
業委員の御協力を得ながら、担い手の利用集積などを推進しているところでございます。
  なお、本年度は耕作放棄地の全筆調査を計画しており、より綿密に現状を把握しながら、再活用でき
る土地から、適宜その対応を講じてまいりたいと考えております。
  次に、南陽産農産物のブランド化についての1点目、南陽産ブランド及び県内外でのPRについてで
ございますが、本市の名産品としてはブドウ、リンゴなどの果物と野菜ではオカヒジキなどが挙げられま
す。
  しかし、出荷組織が置賜全域をエリアとするJA山形おきたまに統合され、同一のパッケージで出荷
されるため、市町村の名称を冠にした販売は難しい状況にございます。
  なお、市内におけるPRとして、赤湯駅での旧盆の帰省客へのブドウプレゼントや年3回開催してお
ります市農業祭で地場産品の紹介やプレゼント等を行っているほか、首都圏を初めとする大消費地におけ
るPRとしては、出荷市場及び小売店における販売促進活動の展開や8月上旬のプロ野球ぶどうナイター、
東京都内の5つの小学校へデラウエアの学校給食プレゼント、そして八王子いちょうまつりに南陽市観光
と物産展として南陽産の果実、野菜等を販売するとともに、観光も含めPRに努めているところでござい
ます。
  2点目の山形セレクション認定状況及び今後の農業団体等への指導についてでございますが、平成18
年に創設された山形セレクションについては、本市関係ではこれまでにサクランボ、ブドウ、リンゴ、牛
肉など5品目7団体が認定を受けており、本年5月には山形南陽のんのん倶楽部の西洋ナシが新たに認定
を受けております。
  山形セレクションの認定を受けるためには、大きさ、等級、糖度及び栽培方法などにおいて厳しい基
準が設けられておりますので、生産者団体と関係機関の連携、協力により、高品質生産に取り組む考え方
の啓蒙や栽培技術のレベルアップを図りながら、さらなる認定を目指し、積極的な取り組みを展開してま
いりたいと考えております。
  3点目の南陽産農産物と観光資源の結びつきについてでございますが、本市では、春の観光わらび園
から観光さくらんぼ、観光ぶどう園、そしてりんご狩りなど、季節の移り変わりとともに、観光との結び
つきを大切に取り組んでいるところであります。
  これからの観光形態として注目されているニューツーリズムの中でも、地域特産物としての農産物の
役割は極めて重要であり、観光資源としての価値を高める努力も必要となっておりますので、農業、商業
及び観光等の連携をさらに強化して取り組んでまいりたいと考えているところであります。
  次に、南陽産木材の利用・活用の政策についてでございますが、市内における杉を主体とした人工林
は約4,000ヘクタールで、このうち50年以上の利用に適した樹齢を迎えている面積は1,536ヘクタールで、
全体の約4割を占めております。
  しかしながら、昭和55年をピークに木材価格が低迷し、採算性などの問題から長期間手入れが行われ
ていない森林がふえており、残念ながら、高値で取引される良質材は少ないというのが現状でございます。
  このため良質材の安定供給に向けた取り組みが急務であり、今後とも国・県の助成制度を積極的に受
け入れるとともに、市独自の支援策も検討しながら、市内森林の整備を着実に推進してまいる所存でござ
います。
  なお、現在整備を進めております中央花公園のあずまややトイレの建築用材料には、すべて市内産の
間伐材等を使用しており、今後とも公共施設等の建設の際には、南陽産材の優先的な利活用を図ってまい
りたいと考えております。
  次に、教育の振興についての1点目、市内中学校の統合についての進捗状況についてでございますが、
平成20年3月26日、中学校再編整備基本方針を庁議で決定し、4月4日の小・中学校長会、そして4月21
日の議員全員協議会で説明させていただいたところでございます。
  その後、4月23日、吉野中学校PTA3役への説明会を皮切りに、6月5日まで8回以上15の小・中
学校のPTA3役への説明会を終了しております。今後は、保護者説明会を今月から7月上旬をめどに開
催し、さらに地域説明会を8月上旬までに終了したいと考えております。
  また、市報への掲載等を通じて多くの市民の皆さんに御理解と御協力をいただけるよう周知をしてま
いりたいと考えております。
  2点目の市内小・中学校のいじめや不登校の実態とその対策についてでございますが、平成19年度末
現在において、年間30日以上欠席した小学校児童は4名、中学校生徒は22名となっております。不登校児
童・生徒の適応指導と未然防止のために各学校においては、校長の強力なリーダーシップのもと、教員の
効果的な役割分担を行い、日常的な予防指導と各家庭との連携を密にするため、具体的な取り組みを行っ
ております。
  本年度も県の教育相談員2名、スクールカウンセラー4名、スクールソーシャルワーカー活用事業に
よる相談員1名、問題を抱える子供等の自立支援事業による不登校対策指導員1名を配置するとともに、
市の教育相談室には指導員2名、専門員1名を配置し、子供たちの適応指導と学習指導、保護者の相談等
に努めております。
  また、いじめの実態につきましては、平成19年度内に学校で認知し、指導に当たったのは小学校で1
件、中学校で2件でございます。各校におきましては、日ごろの観察はもちろんアンケート調査、個別面
談及び日記指導等を通して児童・生徒一人一人の状況を把握するとともに、教育活動全体を通じた道徳教
育の充実に努めているところでございます。
  また、中学校の再編整備後におきましても、不登校やいじめがふえることのないよう、きめ細かな指
導を行ってまいりたいと考えておりますので、御理解を賜りたいと存じます。
  以上であります。
○議長  ただいま6番髙橋 弘議員の質問のさなかでありますけれども、ここで暫時休憩といたします。
  再開を11時10分といたします。
午前10時57分  休憩
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午前11時10分  再開
○議長  再開いたします。
  休憩前、6番髙橋 弘議員の質問のさなかでありましたので、6番髙橋 弘議員の再質問お願いいた
します。
  髙橋 弘議員。
○髙橋 弘議員  ただいま市長より丁寧なお答えをいただきました。
  それで、まず1番目の過疎地の耕作放棄地の件でございますけれども、再活用できる土地からその対
応を講じたいというような御答弁でございますけれども、具体的にはどのような対策を考えておられるか、
お伺いします。
○議長  市長。
○市長  基本的には今、減反政策をやっているわけです。ところが、世界的な食糧難、日本も場合によ
っては、食糧難になるのではないかというような状況にあるわけなんで、今の減反政策に対しては特別異
論はないんですが、減反しているところの利活用、これにはやはり麦とかそういったもの、野菜とかいろ
いろ奨励していますが、これはそういったものは連作障害になって、なかなかやはり農家の方々も余り好
まない、やはり田んぼは米をつくるのが一番いいと、こういうことになっておるわけでありますので、今
後は私の考えとしては飼料米とか、あるいはこのほど小麦ほかいろいろなものの輸入品が高くなっていま
すので、これに代替できる食料を何とか南陽市から発信させていけないものかなと、こんなふうに思って
おります。
  今の技術をもってすれば、飼料米も反当たり600キロというようなことでは、なかなか競争力がないと
いうふうに思いますんで、もう少し量のとれる米、できれば1トンぐらいとれれば、ほかの輸入飼料と対
抗できるのではないかと。
  さらには、小麦に匹敵するぐらいのやはり加工能力、技術、こういったものを研究すれば、十分対応
できるのではないかと、こんなふうに思っておりますので、私も常々そういったことを対外的に発信して
いますんで、今後は生産者、あるいは農協等も相談をしながら、そういった指導をぜひしていけば、もっ
ともっと農家の生産性、あるいは所得、こういったものが向上するのではないかと。
  特に、手軽に取り組める対策としてはいいのではないかなと、こんなふうに思っております。何より
も機械化、その他のものを競合するわけで、新たな設備投資が必要でないという点がメリットじゃないか
というふうに思っておりますんで、御理解をいただきたいし、もし髙橋議員がもっといい方法があるよと
いうことであれば、御指導賜ればありがたいなと、こんなふうに思っております。
  以上です。
○議長  髙橋議員。
○髙橋 弘議員  ただいま市長から答弁をいただきました。
  市長の答弁では、田んぼを中心にしたお話であったように思いますけれども、私が最初質問したのは、
中山間地の耕作放棄地、これをどのように手だてをするかということをお伺いしましたので、その辺、も
う一度よろしくお願いしたいと思います、具体的に。
○議長  市長。
○市長  中山間地の田んぼ以外の畑、あるいはそれ以外の耕作物というのは何でしょうね、原野ですか。
なかなか生産性が悪いということもあって、これについては、特別な対策はかなり難しい。
  なぜならば、中山間のみならず全体的に高齢化が進んでいるわけで、その作業性の悪いところで作業
しろというのはかなり負担がかかりますし、むしろ作業性のいい田んぼなんかが減反して休んでいるわけ
ですから、まず最初に、そういうところに目をつけるのが合理的な発想でないかなと、こんなふうに思っ
ていますので、できれば髙橋議員にも、中山間の農作業の実の悪いところよりはいいところを何とかする
方法を最初に、それでも耕作地が足りなくなれば、だんだんとそっちのほうに移行していくと、こういう
物の考え方のほうがどうなのかなというふうに、私は思っております。
○議長  髙橋議員。
○髙橋 弘議員  市長のその発想はわかりますけれども、中山間地でもやはり集団化できる、そういう
力あるわけです、地域があるわけです。私は、特にその辺をどうしたらいいというようなことでお伺いを
しているわけですけれども、5月5日の山新に載っております。
  というのは、過疎集落の支援というようなことで、この耕作放棄地の支援を国のほうでも頑張ってや
りましょうというような新聞記事の内容でございました。
  こういうものもありますので、これは今年平成20年1年というようなことであったわけですけれども、
内容を見ますと、いろいろその支援を受けたいという地区が多ければ、来年度以降も考えるというような
記事の内容です。この辺、当局のほうでもこのことはわかっておられると思いますので、その辺、もう一
度お伺いしたいと思います。
○議長  市長。
○市長  現況でどういった状況になっているのか、ちょっと把握していませんで、担当課長に答弁をさ
せますので、よく聞いてください。
○議長  鈴木農林課長。
○農林課長  国土交通省の新たな公によるコミュニティー創生支援モデル事業というのが正式名称だそ
うでございまして、私どももちょっとわからないものですから、建設課さんのほうからお聞きしましたと
ころ、地域団体、NPO法人等の民間団体が主体となって、応募する事業ということで、耕作放棄地の共
同管理利活用にかかる活動などがその対象になっているということで、新聞に載ったそうでございます。
  これにつきましては、500万円を上限に経費を助成するというふうなことでございますが、ことしにつ
きましては、5月23日が締め切り日だったということでございまして、問い合わせの結果では、応募状況
が全国で360件ほどということで、極めて倍率が高い希望があったということで、今後の見通しとしまして
も、来年度あたりも継続になるんではないかというようなお話でございました。
  以上でございます。
○議長  髙橋議員。
○髙橋 弘議員  それの締め切りが5月だったというようなことで、今年度は終わったわけですけれど
も、来年度以降、また今年は相当の応募があったということでございますので、来年度以降も当然あると
いうふうに考えておりますので、その辺来年度もよろしく御検討というか、お願いしたいというふうに思
います。
  次でございます。
  山形セレクション、そしてまた南陽ブランドというようなことで、先ほど質問しました。それで、確
かにJAおきたまというようなことで、置賜地区を全般にした農協組織になったというようなことで、な
かなか名称を変えられないともいうようなことだったわけですけれども、その辺は、やはり南陽市のブラ
ンドを売り込んでいくということになれば、南陽市の名前が入ったそういう段ボールというか、それがな
いとなかなか売り込みも大変だというような感じがします。
  そこで、段ボールに大きく印刷でなくてシールとか、そういったものを張れないものかどうか、その
辺お伺いしたいと思うんです。
○議長  鈴木農林課長。
○農林課長  ただいまの件でお答え申し上げます。
  農協のほうに問い合わせしましたところ、本市のみでは出荷量が少ない場合の品目等もございまして、
議員もおっしゃるとおり、大量販売によって産地化を進めるという部分もあるということで、市場の占有
率が高いほど有利販売ができるという考えのもとでまいりますと、統一したパッケージで進めざるを得な
いというようなことで折に触れまして、それぞれの小売店活動等におきましては、市でつくりましたパン
フレット等を持参しまして、PR等は行っておりますが、市場についての出荷段階においてシール等の添
付は、現在のところ考えていないというようなことでございました。
  以上でございます。
○議長  髙橋議員。
○髙橋 弘議員  今のシールの件は、今後ともいろいろ農協さんのほうとお話し合いを詰めていただき
たいというふうに思います。それで南陽産の京浜地区、関東一円のPRでございます。
  今、宮崎県の東国原知事、随分テレビの表舞台に立っていろいろの宮崎産の果物というか野菜もそう
ですけれども、PRを行っております。私も昨年まで市場に勤めたというようなこともありまして、その
辺、京浜の市場にいきますと、とにかく山形は多くの野菜、果物がありますけれども、PRが下手だと、
よく言われておりました。
  それで、これからの市長みずからのPR、そういう戦略考えておられるか、その辺お伺いしたいと思
います。
○議長  市長。
○市長  なかなか宮崎の東国原知事と比較されましても、かなりきついのかなと、こんな思いでおりま
す。
  私は元来、議員の出身であります。彼はタレント出身ですから、やはりその辺はさすがに差がつくの
かなと思っておりますが、先ほど申し上げましたように、できるだけ多くの場所で自分なりに一生懸命P
Rをしていきたいということで、南陽市もはっぴもつくったり、さまざま努力はしていますので、それな
の成果がそんなに急激にはあらわれないと思いますが、何らかの形で成果が出てくるのではないかなとい
うふうに思っております。
  今年も、先ほど答弁申し上げましたように、市内のみならず、東京周辺でも去年はサクランボ、ある
いはいちょうまつりでも、さまざまな南陽の物品を販売してPRをしてきた経緯もありますので、今年は
さらにバージョンアップをして頑張っていきたいと思っておりますんで、ぜひ御指導もいただきたいし、
できれば一緒に行って、ぜひこういう方法でPRするとうまくいきますと、こういうことも教えていただ
ければありがたいなと、こんなふうに思っております。
  以上です。
○議長  髙橋議員。
○髙橋 弘議員  市長の意気込みはわかりました。それで、セレクション関係なんですけれども、やは
りこれの認定になりますと、ある程度の売上高、そういったものがないと、この認定にはならないと。だ
から、それをクリアするには、いろいろなハードルがあるわけですけれども、前から見ますと、そのハー
ドルも若干低くなったというようなことで、農協さんは農協さんなりに認定といいますか、セレクション
認定は受けているものは相当あるようですけれども、ここに市場というものが2つあるわけです。
  その市場の中で、かなりこだわりを持ってつくられている、そしてまた出荷されているという野菜な
り果物があるわけですけれども、やはり団体の売り上げというと2,500万円以上ないと、認定の対象になら
ないというようなこともあって、なかなか市場での出荷別の認定というのは難しいというところがあるわ
けですけれども、その辺、これからそういう市場さんで取り扱っているこだわりの野菜なり、果物、そう
いったものの認定へ向けての指導、そういったものをどのように考えておられるか、ちょっとお伺いした
いと思います。
○議長  鈴木農林課長。
○農林課長  ただいま御質問の2市場での出荷ということになってございますが、市内には御質問のと
おり、南陽中央青果市場及び県南中央青果市場の2つございますが、生産組織という形で出荷組織までつ
くられているのが、2つしか現在のところ作物ではございません。ヒジキとカボチャとなっているようで
ございますが、残念ながら、生産量的な部分もございまして、ブランドには、その作物が入っていないと
いうのが、現在のところでございます。
  また、オカヒジキ等につきましては、県の伝統野菜ということで認証を受けて、PR等はなさってお
りますが、そういう部分での県のブランドということには、まだ入っていないというふうな状況で、県の
ほうでも今後増やしてまいりたいというようなことも申しておりますので、それに増加になった暁には、
ぜひ対象ということで登録していただきたいものだなと考えているところでございます。
  以上でございます。
○議長  髙橋議員。
○髙橋 弘議員  今、課長のほうより答弁があったわけですけれども、この売り上げ、今カボチャで、
昨年の実績で914万円、キュウリで990万円というような実績なんですけれども、だから2,500万円には相当
隔たりがあるわけですけれども、これからのやはり取り組みというか、市のほうの支援といいますか、そ
ういったものを考えておられるかどうか、お伺いしたいんです。
○議長  鈴木農林課長。
○農林課長  園芸作物につきまして、県のほうの補助事業及び水田農業との絡みも普通2つプラスしま
して、できるだけ園芸作物の導入を図ってまいりたいと。特に、本市におきましては、複合経営というこ
とで、経営が成り立つ農業者が多くございまして、基本的な技術を持っておりますので、そちらを中心に
して推進を図ってまいりたいということで、関係機関と推進策を図っているところでございますが、いか
んせん集約作物でございまして、労働時間が結構かかるということで、拡大するにも少しずつでないとで
きないというのが現在の状況でございます。
  その中におきましても、近年アスパラガス等々につきまして、PRで健康にもいいということで増え
ておりますので、そちらのほうを増やしてまいりたいということで、JAのほうでも考えておりますので、
そちらのほうにつきましても、野菜の中では増加を図ってまいりたいものだということで、考えていると
ころでございます。
  以上でございます。
○議長  髙橋議員。
○髙橋 弘議員  JAの働きはいいんですけれども、2つの市場があるわけですけれども、その辺の働
きというか指導というものをどういうふうにこれから進めていくか、ちょっとお伺いします。
○議長  鈴木農林課長。
○農林課長  現在のところ、2つの市場におきましての指導等につきましては、残留性農薬等々に関す
る指導等が主体となっておりまして、生産指導のほうには、市としては現在まで関与しておりません。今
後となりますと、技術指導につきましては、市でというわけにもまいりませんので、県のほうの普及課さ
んとの連携を図りながら、より高品質生産のほうの拡大、技術の向上というものに対しましても、積極的
に対処してまいりたいという考え方を持っているところでございます。
  以上でございます。
○議長  髙橋議員。
○髙橋 弘議員  大いに期待しておりますので、ひとつよろしく御指導のほうをお願いしたいというふ
うに思います。
  それから、3点目でございますけれども、この農産物と観光の結びつきでございます。
  市としての取り組む姿勢というのは、十分にわかりますけれども、どういうふうな取り組みといいま
すか、もう少し具体的に説明をお願いしたいというふうに思いますので、よろしくお願いします。
○議長  髙橋商工観光課長。
○商工観光課長  観光資源との結びつきの具体的な取り組みということでございますが、議員御指摘の
とおり、先ほど来指摘されましたように、本市には温泉を始めとした自然資源、あるいは人文資源が豊富
にあります。その中で特に観光資源としての大事な要素ということでは、見る、それから聞く、それから
食すという要素が大変重要だというふうに言われております。
  その中で、食が本市の農産物と結びつきやすいということでは、一番重大な要素であるというふうに
思っております。
  したがいまして、地元の食材を利用した地元でなければ食べられないしゅんの味、そういったものを
観光と結びつけて宣伝をしていくということが重要だというふうに思っております。
  具体的には、農産物の物産市、あるいは物産展というふうなことで、先ほど市長からもお答えいたし
ましたように、日本橋の物産展、あるいは八王子まつりの物産展というふうなことで、いろいろなところ
で紹介をしてございますけれども、特に地元飲食店の協力のもとに現在進めておりますのは、地産地消の
メニュー化というふうなことで進めております。
  これまでのメニュー化につきましては、酒かすとかあるいはズイキ、それからオカヒジキということ
での食材を活用したメニュー化というふうなものを進めております。
  特に、酒かすのメニュー化につきましては、冬季限定ではありますけれども、市内5店舗6メニュー、
それからオカヒジキについては春・夏限定でございますけれども、7店舗で9つのメニューを提供して、
現在好評を得ているというふうなことでございますので、今後ともいろいろな場を利用して、PRに努め
ていきたいというふうに考えているところでございます。
  以上です。
○議長  髙橋議員。
○髙橋 弘議員  ただいま観光課長より答弁があったわけですけれども、食の結びつきというのは、確
かに観光の一つの目玉だというふうに思いますけれども、私が先ほど聞きましたのは、そういうことでな
くて、既存のある神社仏閣、観光資源あるわけですけれども、それと農産物、例えばサクランボ、これか
らブドウ、あとリンゴ、そういったものが出てくるわけですけれども、それと観光資源、熊野大社なり、
あと梨郷神社、あと夕鶴の里、あそこに寺があるわけですけれども、それに温泉を結びつけたそういう観
光はないかということなんですけれども、その辺、お伺いします。
○議長  髙橋商工観光課長。
○商工観光課長  先ほど来申しましたように、当然温泉との結びつき、あるいは神社、仏閣、そういっ
たものの結びつき、あるいはいろいろな花をメーンとした観光との結びつき、今現在4月から6月までの
間に、山形花回廊キャンペーンというふうなものもやってございまして、いろいろな結びつきをやってお
ります。
  特に、サクランボの状況につきましても、そうでございますけれども、そういった結びつきを重視し
ながら、今後とも南陽産の農産物とそれから観光資源の結びつきを図っていきたいというふうに考えてお
ります。
  特に、旅行ニーズがちょっと変化しているというふうな状況でございまして、とりわけ体験型とか交
流型とか、そういうふうなことで、今現在ニューツーリズムということが盛んに言われております。
  要するに、地域資源を利活用したもの、あるいは新たに磨きをかけて再発見をするというふうなツー
リズムの考え方、そういった動きの中でございますので、今後ともそのような形で進めていきたいという
ふうに思っておりますし、特にいろいろな形態の旅行がはやっている。
  特に、駅長お勧めの小さな旅とか、あるいは今現在、佐藤錦限定の南陽産サクランボ狩りツアーとか、
そういうふうな形で商品名として売っている現在でございますので、より強固に連携を図っていきたいと
いうふうに思っております。
  以上です。
○議長  髙橋議員。
○髙橋 弘議員  ただいま答弁をいただきました。
  それで、やはり観光というのは一つのキャッチフレーズといいますか、そこの地域を売り込む、やは
り言葉なりそういったものが必要だというふうに思います。ここにパンフレットいろいろあるわけなんで
すけれども、こういうパンフレットに対してのアンケート、京浜方面でのこういったものというのは、今
まで何回か実施したことがあるんでしょうか、ちょっとお伺いします。
○議長  髙橋商工観光課長。
○商工観光課長  それぞれの年ごとにいろいろ計画をいたしまして、実施をしているところでございま
す。
  特に、キャッチフレーズということでございましたけれども、19年3月に策定いたしました南陽市観
光基本計画の中には、菊とぶどうといで湯の里という従来のキャッチフレーズをメーンといたしまして、
それに付随したような旅行商品の開発というふうなものをいろいろ検討してきたところでございます。
  要するに、その季節的なものもございますので、旅行商品としていろいろなキャッチコピーみたいな
形で商品として開発する。創出するということになろうかと思いますので、よろしくお願いしたいと思い
ます。
○議長  髙橋議員。
○髙橋 弘議員  ちょっとポイントがずれたような感じしますけれども、アンケート、そういったもの
をとったことがあるかということをお伺いしたんですけれども。
○議長  髙橋商工観光課長。
○商工観光課長  具体的な全体のアンケートについては特にありませんけれども、いろいろなツアーを
実施した、あるいは例えば菊祭りを実施した、それから今現在はばら園の開園をしてございますけれども、
そこにおこしになった方へのアンケート調査、そういうふうなものは実施してございます。
○議長  髙橋議員。
○髙橋 弘議員  アンケート、かなり活用というか利用しているとは思うんですけれども、やはりここ
にパンフレットあるわけですけれども、「飾らない日本があります、お帰り」というようなパンフレット
があります。
  だから、ここにあと1文字あればもう少し生きてくるんじゃないかなというような感じがするわけな
んですけれども、そういったことの、あとこっちもこうあります。「南陽フルーツ探検」というようなも
のがあるわけですけれども、これもちょっともう少し言葉があれば、生きてくるんじゃないかなというよ
うな気がしますけれども、どんなもんでしょうか。
○議長  髙橋商工観光課長。
○商工観光課長  いろいろ意見の分かれるところでございますけれども、議員御指摘のとおり、いろい
ろな考え方もございますので、さらに検討させていただきたいというふうに思っております。
○議長  髙橋議員。
○髙橋 弘議員  十分に検討していただいて、もう少し練れば、もっといいパンフレットになるような
気がしますので、お願いしたいというふうに思います。
  あと次でございますけれども、地元産の森林の活用についてでございます。
  平成18年の議会においてですけれども、南陽市木材製品利用住宅建築奨励助成金制度というのが採択
になりました。これ今どのように運営をされているのか、ちょっとお伺いしたいと思います。
○議長  土屋森づくり推進室長。
○森づくり推進室長  南陽市木材製品利用住宅建築奨励助成金制度の創設についてのお尋ねであります
が、御指摘のとおり、この請願につきましては、平成18年12月定例会におきまして、置賜地材地住ネット
ワーク関係者からの請願が出されまして、継続審査を経て翌3月の定例会において採択となった経緯がご
ざいます。
  請願の内容といたしましては、市内産木材を使用した建築住宅に対する助成制度の創設でございます
が、近隣市町の状況、あるいは関係者等からの聞き取りを行ったところ、請願内容の制度そのものでは地
元産材であることを証明することがなかなか難しいということに加えまして、森林所有者に具体的なメリ
ットがあるのかというふうな、そういうことがございました。
  こういうふうなことで、関係団体等からも十分御意見をお聞きしながら、請願内容等も加味いたしま
して、南陽市の独自のよりよい林業振興策ということで、昨年度に創設いたしましたのが、森林サポート
事業でございます。
  これにつきましては、市内森林の間伐の促進とあわせまして、その間伐材の利活用による市内産木材
の流通拡大ということを目的としたものでございまして、大変好評を得ておりまして、昨年度は予算額の
ほぼ満額の執行を行ったという状況でございますので、御理解をいただきたいと思います。
  以上であります。
○議長  髙橋議員。
○髙橋 弘議員  ただいま室長のほうより答弁をいただきました。それでこの建設奨励助成金ですけれ
ども、これの今後のPRというか、そういったものをどういうふうに考えておられるか。
○議長  土屋森づくり推進室長。
○森づくり推進室長  ただいま申し上げましたとおり、これにかわるものとして森林サポート事業をつ
くって、そして皆さん、大変喜んでいただいているというふうなことでございます。
  ただ、この請願ありまして、ほかの市町村におきましては、実際取り組みを行っているというところ
はございます。ただ、実際に聞いてみますと、それほど大きな額でもございませんし、実際具体的にだれ
に恩恵にあるのかということがわからないということでございまして、現段階では置賜地材地住ネットワ
ークという組織、この組織につきましては、平成17年11月に設立された団体でございます。
  この構成としては森林組合、あるいは設計業者の方、大工さん、それから製材業者、金融業者という
ふうな代表者で構成されているわけでありますが、これらの方々とともに、地材地住ネットワークの会議
の中で、市内産の木材の利用というふうなPRについても、取り組んでまいりたいと思っております。
  以上です。
○議長  髙橋議員。
○髙橋 弘議員  わかりました。今後とも、こういういい制度があるようなんで、ひとつ十二分に市民
の方にPRをお願いしたいと思います。
  続いてでございますけれども、教育の振興について、中学校の統合、先ほど市長から答弁いただきま
した。これから、統合に向かってのいろいろな段取りといいますか、そういうことがあると思います。地
域住民に統合について不安のないようにひとつ御指導、また進め方をやっていただきたいと思います。
  そして、最後に質問しましたいじめなり、不登校のことでございますけれども、やはり小規模校から
大きな学校に統合ということになりますと、一番心配なのがそういった問題というふうに考えられますの
で、その辺を十二分に考慮していただきまして、最初の一番この統合がモデルの統合になるようにお願い
を申し上げまして、私の質問を終わらせていただきたいと思います。
○議長  以上で6番髙橋 弘議員の一般質問は終了いたしました。御苦労さまでございました。
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