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吉田 美枝  議員 質問
○議長  次に、3番吉田美枝議員。
〔3番 吉田美枝議員 登壇〕
○吉田美枝議員  3番吉田美枝でございます。
  私は、南陽市政にもっともっと女性の声を反映させていきたい。そして、助け合いの息づく優しいま
ちづくりに取り組んでいきたいといった思いから、3月の市議選に立候補いたしまして、市民の皆様の温
かい御支持を賜り、当選させていただきました。この場をおかりいたしまして、改めて市民の皆様方にお
礼と感謝を申し上げたいと存じます。
  さて、初めて迎える定例会、この本会議壇上での初めての一般質問でありますので、大変緊張してお
りますが、さきに通告してあります内容について質問させていただきたいと存じます。
  最初に、中央花公園内大型遊具等整備事業について質問させていただきます。
  昨年、市政施行40周年を迎えた南陽市では、南陽市子育て支援都市宣言をいたしました。これまで市
長は第1子、第2子に5万円分、第3子以降は10万円分の商品券を交付するハッピーママギフト事業や第
4子以降の保育園料等を無料化するハッピーひよこサポート事業、そして乳幼児の就学前医療費を無料化
する安心ひよこセーフティー事業と次々に新しい事業に着手され、また今年度からは安心して出産できる
支援として、妊婦健康診査への受診券の配布を2回から5回へと拡充されました。
  さらに、市立図書館内にえくぼ子育て支援ルームを開設されるなど、子育て支援、少子化対策のソフ
ト面における積極的な取り組みに対しましては、敬意を表するところでございます。
  ところで、中央花公園内に大型遊具等整備事業というハード面での支援策につきましては、冬期間利
用されることのない施設整備にこれだけの予算をつぎ込んでもったいないという声が、市民の間から多数
聞かれました。
  少子・高齢化社会に多額の公債のツケを将来に持ち越すような事業は、もう少し慎重にすべきではな
かったのかなと思うのですが、でも子供たちは確かにこれまで身近になかった新しい遊具設備に大喜びし、
元気な歓声を響かせ、大いにはしゃぎ回ることでしょう。子供たちの笑顔は、私たち市民にとってもかけ
がえのない大きな財産です。
  しかし、雪国山形・南陽市の気象条件を考えてみてください。幾ら子供は風の子とはいえ、10月も半
ばごろから4月の初めごろまでは外遊びをするには肌寒く、幾ら立派な遊具設備があったとしても、おの
ずと足は遠のくと思うのです。ということは、1年のうちの半分、半年間も利用されない施設設備である
ということになるのではないでしょうか。
  市には、ほかにも遊具設備として夏分の本当に短い期間しか利用されないハイジアビーチもあります。
市長は、もちろんそのあたりのことについてもすべて考慮された上で、この厳しい財政事情の中、子育て
支援都市宣言のシンボルとして、多額の投資で臨む施設整備事業でありますから、子供たちに楽しく、そ
して安全に利用してもらえるよう、最大限の安全管理の措置を講ずる義務があると思うのです。
  4月の臨時議会でも、中央花公園遊具類物品購入契約の締結についての議案提言の際、同じような質
問をし、御答弁をいただいた経緯はございますが、納得のいくお答えをいただけなかったので、再度質問
させていただきたいと存じます。
  まず、第1点といたしまして、遊具で遊ぶ子供たちの安全をどう守っていくのか、安全見守り監視員
の人的配置について。また、今後の遊具の維持管理、メンテナンスについてどのように考えておられるの
か、お伺いいたしたいと思います。
  第2点目といたしまして、市内各地域にある児童遊園や子供広場に設置されてあります遊具の管理状
況と、今後の維持管理のあり方についても、お考えをお伺いいたします。
  中央花公園内に設置された大型遊具は、冬期間ばかりでなく、雨の日なども利用されることのない遊
具設備です。平成8年オープン当初より、中央花公園併設市民体育館は一体化としてとらえられてきまし
た。
  そこで子育て支援の措置として、日中体育館の一部を小さい子供たちが伸び伸びと遊ぶことができる
屋内遊戯スペースとして開放していただけないものでしょうか。雪や雨降りの日でも、子供たちは元気に
遊びたいのです。
  特に、下に乳幼児を抱えたお母さんたちは、上のお兄ちゃん、お姉ちゃんの遊びの場を確保するのが
大変です。新しい施設とまでは言いませんが、寒さや天気を気にすることなく、子供たちが伸び伸びと元
気に遊ぶことのできる屋内遊技場を考慮していただきたいと思うのですが、市長のお考えをお伺いいたし
ます。
  第2項目として、安全で優しいまちづくりについて質問させていただきます。
  まだ、記憶も新しい先月5月に発生した中国・四川大地震では、小・中学校や高校の校舎が倒壊し、
多くの子供たちが瓦れきの下に生き埋めとなり、とうとい命が犠牲となりました。県は県有施設の耐震改
修実施計画を策定し、新耐震基準が導入された1981年、昭和56年以前に建てられ、耐震診断で耐震改修工
事の必要があると判定された建物について、2010年度までに計画的に耐震改修工事を実施するとしていま
す。
  南陽市では、気象台から豪雨、台風、地震等の災害に関する警報が発令され、避難を要すると判断さ
れたときの避難所、避難地として、市内小学校8校と中学校7校を含め、35カ所が指定されております。
  南陽市には、新耐震基準が導入された1981年以前に建てられた学校や文化施設など、緊急災害時の防
災拠点となる施設は、どれくらいあるのでしょうか。また、それらの建物についての耐震診断はどうなっ
ているのか。そして、今後どういった対策を講じられるおつもりなのか、お伺いいたします。
  災害時の避難場所として指定するからには、当然のこととして市民の安全性確保が求められるのは必
須なはずであります。学校統合問題もあり、また財政上の問題もあることで、早期に改築や改修を実施す
ることは難しいことではあると思いますが、市民の安全を最優先に考えた優しいまちづくりの観点から、
市長のお考えをお伺いいたします。
  次に、電気ショックを与えて心臓の動きを正常に戻すAED(自動体外式除細動器)の設置状況を調
べようと、文科省は全国の公立小・中、高校、特別支援学校、幼稚園などを対象に調査し、その結果が報
じられました。それによると、山形県の学校施設関係への設置率は全国平均を大きく下回っていることが
わかりました。
  南陽市内の公共施設におけるAEDの設置状況は、どうなのでしょうか。また、学校施設に限定すれ
ば、AEDの設置状況はどうなのか、そして今後の整備予定についてのお考えをお伺いいたします。
  最後に、学校給食について質問させていただきます。
  ここ数年、かつてないほど食の安全・安心にだれもが関心を高めております。食品の偽装表示問題、
そして、中国製冷凍ギョーザ食中毒事件を契機に輸入食品、特に中国製品に対する消費者の不信感は募り、
安心できる国内産農産物を求める声が高まってきております。
  現在、日本の食料自給率はカロリーベースで39%、主要な先進国の中では最低水準です。食生活が大
きく変化し、国内で自給可能な米の消費量が減少する一方、肉や油を使った料理がたくさん食べられるよ
うになって、畜産物や油脂の消費が増加したことが食料自給率を下げた大きな要因とされております。
  南陽市では、昨年4月より親子給食方式による市内全小・中学校における学校給食が実現いたし、生
徒を初め保護者の皆さんから大変喜ばれていることをうれしく思います。
  県は、学校給食への県産米の使用増加を図るとともに、地産地消を含めた日本食に対する理解を求め
ることを目的にして、米飯学校給食促進事業に取り組み、補助金を交付して米飯給食の回数をふやそうと
しておりますが、南陽市としての対応はどうされるおつもりなのでしょうか。
  また、南陽市としても、学校給食を教育の一環としてとらえ、地産地消を推進し、児童・生徒の成長
を考えた安全・安心な給食の提供に努めるとおっしゃっておられますが、燃料費、原材料費等の高騰によ
り、従来の給食費で賄う労苦は、大変なものがあると思います。
  食育の問題も含め、市長の学校給食に対する理念、そして今後、地元生産農家とのかかわり合いの中
で、学校給食をどう展開していくおつもりなのか、お伺いいたしたいと思います。
  以上、誠意ある御答弁をお願いいたしまして、私の質問を終わらせていただきます。
○議長  ただいま3番吉田美枝議員の質問のさなかでありますけれども、ここで暫時休憩といたします。
  再開は2時15分といたします。
午後 2時05分  休憩
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午後 2時15分  再開
○議長  再開いたします。
  答弁を求めます。
  市長。
〔塩田秀雄市長 登壇〕
○市長  3番吉田美枝議員の御質問にお答え申し上げます。
  なお、学校給食については教育長から答弁いたさせます。
  初めに、中央花公園内大型遊具整備事業についての1点目、遊具の維持管理についてでございますが、
中央花公園に設置をする遊具は、国土交通省や社団法人日本公園施設業協会などで定めた法令、基準、規
格に適合したものでございます。
  ただし、形状や配置が適合しているというだけでは利用者の安全確保は十分ではないと考えておりま
すので、遊具の適切な利用の啓蒙も含めて、日常的な巡回を定期的に実施いたしますとともに、高感度の
監視カメラ1基を設置し、事務所内からの監視を行うとともに、遊具の点検や維持管理は公園施設製品安
全管理士の資格を有する専門の業者による定期点検や精密点検を実施し、遊具の安全性の確保と利用者の
事故防止に努めたいと考えているところでございます。
  2点目の児童遊園や子供の広場の管理状況と今後の管理のあり方についてでございますが、2番片平
議員の御質問にお答え申し上げましたとおりでございますので、御理解を賜りたいと存じます。
  次に、雨の日や冬期間利用できる子育ての支援のための施設についてでございますが、中央花公園全
体における今後の利用状況をつぶさに観察した上で、検討させていただきたいと存じます。
  なお、市の施設では、市立図書館の子育てルーム、長寿センターの子育て広場、市が委託しておりま
す赤湯ふたば保育園及び宮内乳幼児センター内に子育て支援センターがあり、子供の活動の場として提供
しておりますので、それらを有効に利活用いただきたいと考えております。
  次に、安全で優しいまちづくりについての1点目、1981年以前に建てられた施設数と耐震改修の対策
についてでございますが、2番片平議員の御質問にお答え申し上げたとおりでございますので、御理解を
いただきたいと存じます。
  2点目の学校施設のAED(自動体外式除細動器)の設置状況及び整備予定についてでございますが、
赤湯駅や市役所、市民体育館など、公共的施設への設置に比べて市内の公立小・中学校、幼稚園において
は、まだ設置されていない状況にございます。
  今後、児童・生徒の安全を確保するためにも早期に設置を図ってまいりたいと考えますが、高価なも
のでもあり、計画的に順次設置できるように検討してまいりたいと考えておりますので、御理解を賜りた
いと存じます。
  以上でございますが、先ほど申し上げましたように、教育関係につきましては、教育長より答弁をい
たさせたいと思いますので、御理解をいただきたいと思います。
  以上であります。
○議長  三ケ山教育長。
○教育長  それでは、3番吉田美枝議員の3項の(1)学校給食についての御質問にお答え申し上げま
す。
  学校給食についてでございますけれども、平成19年4月より、先ほどのように市内すべての小・中学
校で完全給食を実施しておりますが、給食実施後の中学校の生徒、保護者、教師へのアンケート調査の結
果を見ますと、バランスがよくて大変おいしい、温かい、料理がバラエティーが豊富であるなどと満足な
結果が得られており、順調に推移しているところでございます。
  給食費につきましては、1食当たり小学校では255円でございます。中学校で290円を納入いただいて
おりますが、燃料費や材料費の高騰により各学校とも大変苦慮している状況でございます。
  現在のところ、給食費の保護者負担が増えないように考慮しまして、献立や給食、調理業務などを工
夫しながら、実施しているところでございます。
  米飯給食は、週3回実施しておりますが、山形県におきまして、先ほど吉田議員御指摘のように、米
飯学校給食日本一、週3.8回を目指して、今年度から平成22年度まで米飯給食の回数を増やす市町村の取り
組みを支援するための米飯学校給食推進事業が計画されているところであります。
  また、学校給食における市内及び県内産の農産物の利用拡大や材料費の高騰に伴う学校給食会計の逼
迫を緩和するため、ことし6月から県の事業を取り入れて、毎月第3水曜日を「ごはんの日」と定めてパ
ン給食にかえて米飯給食を実施しております。
  米生産農家に対しての支援策としましては、南陽産米の消費拡大とPRを推進するため、米飯給食で
使用する標準米を南陽産の1等米にかえて、学校給食に提供しているところでございます。
  なお、市内小・中学校における食育の推進については家庭科や社会科の授業の中で、その推進を図っ
ているところでございます。御理解を賜りたいと存じます。
  以上でございます。
○議長  再質問に入ります。
  吉田議員。
○吉田美枝議員  子育て支援事業のシンボルとして、また子供たちの明るい笑顔をはぐくむ地域社会の
構築を目指して取り組むこの整備事業でありますから、でも考えてみてください、何か交通のアクセス、
それが確立されていないように思うのです。
  平日であれば、車の運転ができる保護者の方、あるいは歩いていける範囲の方が子供さんを連れてと
いうか、そういう方々の利用しか見込めないように思うのですけれども、予想利用者数、それをどのよう
に市では見ておられるのか、お伺いいたしたいと思います。
  よろしくお願いいたします。
○議長  市長。
○市長  今、心配されているような交通体系からいえば、確かに必ずしも利便性はどうかと、こういう
ふうな御意見もあろうかと思いますが、最近、車で来る人が大半なわけで、あの施設は家族みんなでとか、
地域挙げてとか、こういった形で楽しめる施設ということでありますので、まず最優先しなければならな
いのは、駐車場の確保、これがやはり一番大きな課題であります。
  したがって、南陽市では最も大きな駐車場がある場所として最有力候補地と、こういうふうなことに
なっているわけであります。
  なお、施設の子供たちについては、市のマイクロバス、あるいはおのおのの園の通園バス、こういっ
たものを利用しておいでいただけるように、各施設には広報しております。
  さらに、歩いてというふうなことになりますと、ちょっと便利が悪い。ただ、今の環境で歩いていけ
る距離というのはどのぐらいなのか。南陽市においては、そういう施設を希望すれば、各地区ごとに用意
しなければならないというようなことになりますので、それはとても今の経済情勢からいっても耐えられ
ないのではないかなというふうに思っておりますので、まずはあそこにああいった施設をつくって、7月1
3日にオープンしますので、その動向を見てさまざまな課題があれば、その時々において対応していきたい
というふうに思っております。
  なお、どのぐらい子供たちが来るかということについては、今の段階ではちょっと想像つきませんの
で、できるだけ多くの皆さん方に御利用いただければありがたいなと、こんなふうに思っているところで
あります。
○議長  吉田議員。
○吉田美枝議員  今の市長の答弁でございますけれども、ということは、平日はなかなか利用者が本当
に先ほど言ったとおり、限られてくると思うんですけれども、土・日、あと長期のお休み、そういったと
きの利用者が大半を占めるというか、そんな形で見ていらっしゃるわけですよね。
  そういった土・日、お休みの日にやはりかなりの利用者が見込まれるということで、先ほど安全管理
の見守りの人的配備はなく、カメラでの監視というような御答弁をいただきましたけれども、私は強く安
全見守り監視員の人的配備を要求したいと思います。
  というのは、あそこのゾーンは幼児ゾーンと児童ゾーンの2つに分かれております。ちっちゃな子供
たちは、保護者の皆さんが付き添ってくるんで、問題はないと思うんですけれども、子供、小学生なんか
に関しましては、やはり学校でどの程度お許しになるのか、ちょっとわからないんですけれども、子供た
ち同士で利用する場合があるんじゃないかなと懸念されるわけです。
  そういったときに、注意の啓蒙というかそういう点も含めて、やはり何らかの人的配備をぜひ考えて
いただきたいと思うのですけれども、その点いかがでしょうか、お願いいたします。
○議長  市長。
○市長  先ほども申し上げましたように、基本的には親子、したがって小さな子供については一人で来
るということはあり得ないだろうというふうに思っていますので、親なり、あるいは責任者なりが、引率
者なりが責任を持って対応していただくと。
  少し大きな子供に対する対応、これも含めて4月の臨時議会のときにも答弁申し上げましたように、
既に体育館のほうでもそういう対応をして人的な対応、日常的に施設に張りつけることができるぐらいの
時間的な余裕を持った監視人といいますか、そういったものを置く準備をしていますので、当面、少なく
とも1年間ぐらいは、しっかりそういった体制の中で見守っていきたいと思っていますので、その辺につ
いては、大丈夫なんではないかなというふうに思っています。
  なお、どんな施設であっても、どんなに管理人がいても、監視しておっても、正しい利用の仕方をし
ていただかないと、事故というのはあり得るだろうというふうに思いますので、先ほど申し上げましたよ
うに、しっかりした啓蒙活動をやりながら、事故のないように心がけていい施設の運営をやっていきたい
と思っていますので、御理解いただきたいというふうに思っております。
○議長  吉田議員。
○吉田美枝議員  先ほどから遊具の事故等といいますけれども、子供たちが遊具を使って遊んでけがを
するというのは、当然といったらあれなんですけれども、そのリスクは伴って子供たちは挑戦とか、冒険
とか、そういうのはもう遊びの中に取り入れて、だからこそ楽しんだと思うんですけれども、遊具の不具
合というか、専門用語でいうとハザードっていうんですか、そういうのは絶対あってはならないものだと
思うんですけれども、先ほど市長の答弁のほうにもありましたけれども、専門業者による点検とか、定期
点検をというようなこともありましたが、市独自の点検システムというか維持管理についての計画、きち
んとした計画を作成され、そして実施していくことこそがやはり事故を未然に防ぐ対策だと思うんですけ
れども、その点について、お答えよろしくお願いいたします。
○議長  市長。
○市長  施設の安全確保のための点検マニュアル、これをしっかりつくらせたいと思っております。プ
ロの点検者と同時に回って、どこが大事なのか、例えば車でいえば、水を点検するとかオイルがどうかと
か、バッテリーはどうかとか、最低限見なくちゃならない基準、こういったものを毎日見なければならな
いところ、あるいは週1回でいい、月1回で、年に1回か2回見ればいいというようなことも含めてしっ
かりしたマニュアルをつくって、体育館の職員に常時点検をさせるようにしたいということで指示をして
おります。
  さらにメンテナンス、これについても必要な予算をとってしっかりやっていきたいというふうに思っ
ております。
  こういった施設は、いずれも管理さえよければ、一定の耐用年数で終わりということじゃなくて、幾
らでも長く使えるわけなんで、そのメンテナンスについてもしっかりしたマニュアルをつくって、できる
だけ長く、あるいはみんなが楽しく使えるようなものにしていきたいと考えておりますので、御理解いた
だきたいというふうに思います。
  さらに、今のところは、この前お約束したようにカメラ、カメラは1台ですけれども、それでも間に
合わないというようなことがあれば、何か変な時間にどなたかが来ていたずらしていったなんてことも、
実は例があるわけですから、遊園地なども、そういうことのないようにしっかりした監視が1台では難し
いということであれば、それも増やすということなども考えて、安全確保には十分注意をしてまいりたい
というふうに思っております。
  ただ、先ほども申し上げましたように、事故をゼロにするということは極めて難しいと、リスクはつ
きものですから、できるだけ小さなリスクで済むように、対応していきたいというふうに思っております。
  以上です。
○議長  吉田議員。
○吉田美枝議員  安全で優しいまちづくりについての質問をさせていただきたいと思います。
  先ほど御答弁にもありましたとおり、学校施設というのはやはり児童・生徒にとって1日の大半を過
ごす、学習、生活の場であり、公教育を支える基本的施設であります。また、地域住民にとっては、生涯
にわたる学習、文化、スポーツなどの活動の場となるなど、地域コミュニティーの拠点として、さらに地
震等の非常災害時には応急避難場所となるなど、地域の防災拠点としての重要な役割を担っていると、本
当にそのとおりだと思います。
  そうした意味からも、学校施設を優先的に耐震診断を行うというのは、もっともなことだとは思いま
す。
  でも、耐震度調査をするにしてもかなりの財政負担が、宮内中学校の耐力度調査業務委託料300万円と
載っていたんですけれども、そういったように、かなりの財政負担を負わなければならないということで、
新耐震基準に満たない学校施設において調査の優先度、それはあるのでしょうか、お伺いしたいと思いま
す。
○議長  市長。
○市長  その前に、先ほど雨の日、あるいは冬期間、利用できる子育て支援の施設についてどうかと、
こういうような質問がございました。その中で、体育館の開放をやっていただけないかと、こういうふう
な御質問であります。
  大変いいことだなというふうに思っておりますので、体育館との調整を図りながら、あらゆる施設、
夜貸してくれという子供はいないと思いますので、日中であるならば、あるいは土・日、祭日、こういっ
たものはなかなか体育館はあいていないかもしれませんが、できる限りそうした要望があれば、開放する
ように、できればロビーでもどこでも結構なわけですから、そういう対応をするように指示をしたいとい
うふうに思っております。
  それでは、安全で優しいまちづくりですが、南陽市の施設、中国四川省のように地震があっても、あ
れほど粉々になるような建物は恐らく相当前の基準でつくったとしてもないだろうというふうに思ってお
ります。ましてや四川省の学校なんかは、どちらかというと、ややもすれば手抜き工事なんて言われてい
るようなこともあります。隣に全く支障のないような建物もあったりしていますので、そう言われてもや
むを得ないような状況がありますが、当南陽市においては、それほど極端な施設はないというふうに思っ
ております。
  しかしながら、学校のみならず災害時の避難場所に指定されている施設については、当然安全確保を
しなければならないわけであります。先ほどお話し申し上げました33のうちの13施設が耐震診断等の対象
施設の建物になっておるということもございますので、学校関係については調査済みで、優先順位も決ま
っております。
  したがって、順にそういった公共施設についても、特に避難場所に指定されている建物については、
早急に対応してまいりたいというふうに思っているところでありますので、いずれにしても、予算が必要
でございますので、それらの財政状況とあわせて順に進めていきたいと思っておりますので、御理解をい
ただきたいというふうに思います。
  以上です。
○議長  吉田議員。
○吉田美枝議員  質問の前にまず感謝申し上げたいと思います。答弁をいただいてから感謝というのも
あれなんですけれども、屋内遊戯場に関してなんですけれども、昨年暮れに河北町の親戚の家に遊びに行
ったときに、東根にあるけやきホール、あそこでボールで遊んできたんだよという親戚の4歳と1歳にな
る男の子がいたんですけれども、頬を真っ赤に染めて、本当に満足気に帰ってきたのでした。
  先ほど市長の答弁にもありましたとおり、市内2カ所に子育て支援施設、あとえくぼ子育て支援ルー
ム、子育てサロン、スプーンキッズなど、子育て支援には本当に力を入れてくださっているなっていうこ
とを大変うれしく思うんですけれども、子供たちは幼児期、少し大きくなってくると、やはり目いっぱい
体を動かして遊びたがります。
  ましてや冬期間、毎日おとなしく家に閉じこもっているというのも耐えられなく、大型ショッピング
センターに設置してある子供広場、ハイジアなんかもそうなんですけれども、休みの日ともなると、本当
に大盛況で子供たちは体を動かして遊びたいんだなというようなことを感じ取られました。
  そんなことで、天気に左右されることがない遊び場の提供をと要求したんですけれども、それに対し
て前向きに検討していただけるというような御答弁、本当にありがたく思います。前向きにお願いしたい
と思います。
  先ほどの優しいまちづくりのほうなんですけれども、33施設あるうちの学校施設の13施設ですか、満
たない。その優先度も決まってきちんとなっているということなんですけれども、中学校が今度、編成統
合されますよね。新しい校舎ができる宮内中学校には、吉野中と漆山中、赤湯中には中川中、沖郷中には
梨郷中がそれぞれ編成されるわけなんですけれども、再編されることになる中学校4校、その4校の耐震
診断はどうなっているのかなって思います。
  というのは、地域にそのままの状態で残して、何らかの形で利用されるのであるとするならば、安全
性確保の意味からも、やはり当然必要な検査であるのではないかなと思うわけで、その辺、市長の見解お
願いいたします。
○議長  市長。
○市長  将来的には地域で御利用できるようなところはありません。いずれにしても、廃校になるわけ
でありますが、その施設は全く問題ないのは中川中学校だけで、あとは大規模改修している漆山、あるい
は梨郷いずれも必ずしも緊急な危険度を感じるというものではありませんが、いずれも抵触すると。
  吉野中学校については、全くだめで、こういうふうな状況になっていますので、そのまま地域に開放
する、あるいは何か違う施設に利用していただくというのは、これからの調査の結果を見なければわかり
ませんが、わずかな金額で耐震に耐えられる補強ができるというものであればいいんですが、莫大な経費
がかかるということになれば、恐らく解体ということもあり得るのではないかなというふうに思っており
ます。
  中川中学校については、再利用ということを今、考えておるところであります。
  あとは、今の段階ではまだ学校で使っているわけですから、ありませんが、地域の住民とのやはりコ
ンセンサスを得ながら、今後どうしていくかと、やはりその校舎もさることながらほかの施設、あるいは
グラウンドさまざまありますので、こういったものをどういうふうに地域の中で利活用できるか、このこ
とについては、十分教育委員会と一緒に地域の皆さん方と御相談をして決めたいということで、何に今す
るんだと言われても、即答できるような状況ではないということで、御理解いただきたいというふうに思
います。
○議長  吉田議員。
○吉田美枝議員  再編統合される中川が入る沖郷中学校は、校舎のほうは耐震基準というか、昭和57年
建設なので満たしていると思うんですけれども、体育館のほうが昭和53年築というふうにお聞きしており
ます。沖郷中学校の体育館利用は、まずどうされるおつもりなのか、お願いいたします。
○議長  市長。
○市長  直ちに問題があるということではありませんが、補強の必要を感じている施設でありますので、
もう少し宮内中と同じように調査をした段階でしなければなりませんが、今のところすぐに手をかける必
要は、いずれにしても改修しなければならない建物でございますので、新たな文部省の制度にのっとって
対応していくことにはかわりないというふうに思います。
  その段階、余り金がかかるということになれば補強ということで済むのか、場合によっては、建てか
えということになるのか、その制度もいろいろありまして、どっちが有利なのかさまざまありますので、
その辺も十分勘案して対応していきたいというふうに思っております。
○議長  吉田議員。
○吉田美枝議員  わかりました。
  何年度までにというようなことははっきりないわけでございますね。
○議長  市長。
○市長  先ほど片平議員にも答弁したように、24年まですべての学校施設を完了させたいと、こういう
ことに考えておりますので、それまでには終わるというふうな計画で、今進めておるところであります。
○議長  吉田議員。
○吉田美枝議員  それは改修ということでとらえていいわけですね。はい、わかりました。
  宮内にあります福祉センターなんですけれども、4月27日に3階部分の壁が落下し、現在危険建物と
いうことで立入禁止の措置をとっております。文化施設等なんですけれども。
  この建物は築年数もたって、内部の壁もはがれてきたり、雨漏りがしたりというか、私もあそこで数
年間働いておりましたので、その状況はよくわかるんですけれども、老朽化がかなり進んでおります。
  以前よりか危惧されておりましたけれども、地域住民の安全を守るという観点からも、早急に結論を
出して対処していただきたいなということでよろしくお願いいたします。
○議長  市長。
○市長  今、使用禁止ということで、使用禁止といいながらも、容易に近づくことができるような状況
になっていますので、非常に危険だなというふうに思っております。
  今、議員おっしゃられるように、なかなか改修するにも難しい問題がありますし、耐震という問題に
ついてまでということになれば、相当な金額になるのではないかなと、こう思っております。
  したがって、予算には改修というふうなことになっておりますが、その段階で改修しても、軒を直す
ぐらいでは抜本的なものにならないし、万が一の場合、公共施設としての角度から考えても、どうなのか
なというようなこともありますので、場合によっては住民の皆さん方の御理解をいただきながら、解体と
いうこともあり得るのではないかなと思っております。
  近日中に答えを出していきたいというふうに思っております、願わくばですね。どっちにしても、解
体ということになれば、300万円ぐらいでは到底対応できないと思っておりますので、予算の措置もしなけ
ればならない、さらには解体となれば、設置条例などもございますので、条例の廃止なども当然出てくる
わけでありますので、簡単にいきません。
  したがって、議会の皆さん方の御理解と御了解がなければ進まない課題でありますので、近日中に答
えを出して、もしかしたら皆さん方にもお願いをしなければならない場面が来るかもしれませんので、そ
のときにはひとつよろしくお願いをしたいということで、私のほうからこそ、お願いをしておきたいとい
うふうに思います。
○議長  吉田議員。
○吉田美枝議員  ありがとうございます、御答弁いただきまして。
  じゃ、AEDの設置についての質問をお願いしたいと思うんですけれども、県内の公立高校は、県が0
7年度までにすべて配備し、設置率100%となっておりますが、県内の35市町村の小・中学校の07年度末で
の設置率は、山形市、天童市、長井市など8つの市と町が全小・中学校に設置、あと米沢、酒田、村山な
んかの6市町は、すべての中学校にだけは設置となっているようでございます。
  先ほどありましたとおり、我が南陽市の小・中学校の設置率はゼロということですけれども、設置し
ていない理由についても、予算があってというようなお答えでしたけれども、幸いにも今まで身近な学校
事業等でAEDを必要とされる事故がなかったからよかったものの、全国的には中学生がサッカーや野球
のボールを胸に当てて心肺停止状態に陥り、AEDの使用で命が助かった例や、また近くにAEDがなか
ったために逆に市に至った例など報告されております。
  かつては、AEDも医師の免許を持った人しか使用を認められておりませんでしたけれども、2004年
から一般市民も使えるようになって、そのための講習会が開かれているようですけれども、私も2回ほど
講習を受けさせていただきました。
  学校は本当に多くの人が集まる施設でもあり、予測のつかない事態が発生する場合も想定されますの
で、備えあれば憂いなしということからも、ぜひ小・中学校への早期の設置を要望したいと思うので、よ
ろしく御検討ください、お願いいたします。
○議長  市長。
○市長  最も健康な子供たちなんでそういった心配はないだろうと、こうたかをくくっているわけじゃ
ございませんが、最近の子供たちは寝不足とか、夜遅くまで勉強する、勉強だけじゃなくてゲームなんか
で寝不足ということもあって、心臓疾患なんていうのもあるやに聞いていますので、ここ一、二年ぐらい
の間に全部の学校に対応できるように努めていきたいというふうに思っておりますので、その節は予算計
上などもあると思いますので、ぜひ御協力をお願いをいたしたいというふうに思います。
  以上です。
○議長  吉田議員。
○吉田美枝議員  前向きな御答弁ありがとうございます。ぜひに設置をよろしくお願いいたしたいと思
います。
  学校給食についての質問に移らさせていただきたいと思うんですけれども、各学校の規模といいます
か、給食提供数、そして地域の農産状況などでも違いはあると思うんですけれども、学校給食に占める地
場産農産物の割合はどのぐらいなのかなって思います。
  地元の農家の方々に子供たちに安心・安全で生産者の顔が見える食材の提供と呼びかけたところで、
一朝一夕にはなかなかいかないと思いますけれども、先ごろ学校視察で梨郷中学校を訪れた際なんですけ
れども、学校給食で使う野菜を届けてくれる地元生産者の顔写真つきの紹介文が廊下に張られており、な
るほどこれこそまさしく地産地消、地元の子供たちに本当においしい野菜を食べさせたいという生産者の
熱い気持ちを感じ取ることができました。
  地産地消を推進するためには、生産者と学校側を結ぶコーディネーターとしての行政の担う役割は大
きいと思うですけれども、その点について見解をお願いいたしたいと思います。
  よろしくお願いいたします。
○議長  長濱学校教育課長。
○学校教育課長  ただいまの御質問にお答えいたします。
  現在、お米につきましては、南陽市産のお米100%給食で使用しております。また、牛乳については県
内産ということになりますが、これも100%ということになります。それから、食材のほうなんですが、県
内産合わせますと、約3割程度というようなことになっております。
  それで今、生産者のお顔が見える給食で子供たちの心も成長させていただきたいというふうなお話だ
と思いますけれども、全くそのとおりだと思います。
  そういった意味で、できるだけ南陽市の地元産の食材を使うということを常々お話をしておりますけ
れども、やはり課題もございます。供給量がそれに間に合わないというようなこともございますし、ある
いは時期的なものもございます。そういったところ、これから関係課と調整を図りながら、一層南陽市内
の産物を使用した給食、そして信頼されるおいしい給食というようなことで進めていきたいというふうに
思っております。
○議長  鈴木農林課長。
○農林課長  ただいま学校教育課長が申されたとおりでございますが、農林課におきまして地産地消協
議会をつくりまして、学校教育課を初め農家の方々、また流通側ということで小売店の方々にも参画いた
だきまして、いかにしたらスムーズな供給ができるかということで協議させていただいているところでご
ざいます。
  以上でございます。
○議長  吉田議員。
○吉田美枝議員  時間もあれなんですけれども、私たち家庭での食生活もそうなんですけれども、学校
給食を通して本当に自分たちの食生活が自然の恩恵の上に成り立っており、食に関する人の本当にさまざ
まな活動によって支えられているんだということに対しての感謝の念とか、理解が深まるよう家庭でも、
やはり学校でも教えていかなければいけないな。それこそがまさしく食育だなというふうに感じていると
ころでございます。
  それで私の質問を終わらせていただきたいと思います。どうもありがとうございました。
○議長  以上で3番吉田美枝議員の一般質問は終了いたしました。大変御苦労さまでございました。
  以上をもちまして、通告されました4名の一般質問はすべて終了いたしました。長時間、大変御苦労
さまでございました。
  質問された議員、答弁なされた執行部各位の労をねぎらい、今後の市政運営に生かされることを期待
しております。

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