平成21年12月定例会
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髙橋  弘 議員 質問
○議長  次に、6番髙橋 弘議員。
〔6番 髙橋 弘議員 登壇〕
○髙橋 弘議員  6番髙橋 弘でございます。
  先般通告いたしました何点かについて質問させていただきますが、まずもって一般質問の機会
を与えていただきましたことに感謝を申し上げたいというふうに思います。市長並びに関係課長の
明確な答弁をお願いいたします。
  昨年より徐々に広がってきた新型インフルエンザ、最初は一部の限られた地域の発病でありま
したが、みるみるうちに1カ国から2カ国、そして全世界に広がり1年もたたないうちに我が南陽
市にも発病者が出、学級また学校閉鎖にまで拡大、大変感染力の強い新型インフルエンザだと思い
ます。
  新型インフルエンザ用のワクチンの量もままならない現状では、市としてもなかなか手立てが
見つからない状況だとは思いますが、市民の生命が脅かされないように万全の対策を尽くしていた
だきたいというふうに思います。
  また、昨年のアメリカ発の金融危機に始まり、全世界的な大不況に発展、我が日本も不況下の
中、定額給付金の配布、そして何回かの補正予算の計上、しかし、このたびの世界的な不況は、な
かなか抜け出すには容易なことではないように思えます。特に、雇用の不安が不況の波に追い打ち
をかけ、あらゆる業種にその影響が出ているように思えます。少しでも雇用に光が差すように市と
しての雇用対策を今まで以上に力を入れていただきたいものと要望するものであります。
  しかし、このような不況下の中にあっても、我が南陽市、足踏みをしているわけにはいかない
と思います。まず、何をやって今の南陽市、これから大きく成長していくか、そこを考えたとき、
私は南陽市のすばらしい財産である観光資源、この観光資源の最大の活用こそが南陽市の大きな成
長につながるものだと思います。
  確かに、今までいろいろな観光対策はやってきたとは思いますが、それが最大限に生かされる
対策だったのか検証する必要があると思います。県外の観光地を見るとき、それはいろいろ工夫を
こらし市ぐるみ、町ぐるみ、地域ぐるみで観光のすばらしさを引き出しているように思えます。我
が南陽市も他の地域には負けないすばらしい観光資源がたくさんあるわけですから、これを生かさ
ない手はないと思います。しかもできるものは今すぐにでもできる、このように条件のそろってい
る市は、全国を見てもそんなにはないと思います。南陽市の大きな発展には欠かすことのできない
大きな要素だと思いますので、このことについて何点か質問させていただきます。
  1つ目は、南陽市の観光行政の位置づけをどのように見ているか伺います。
  2つ目は、南陽市の観光地一つ一つの結びつきをどのように考えておられるか伺います。
  3つ目は、ハイジアパークの入館者数の減少に歯どめがかからないが、どのような対策を考え
ているのか伺います。
  4つ目は、南陽市の菊まつり、今年も盛大に行われましたが、集客数はいま一つ伸びなかった
わけですが、来年に向けての対策を伺いたいと思います。
  今、南陽市内、多くのコミュニティーセンター、また地区会館があると思いますが、そこでは
公民館と違ったいろいろな人たちまた子供たちが集うすばらしい集会室だと思います。そして、そ
の中の設備もいろいろ工夫をこらし、地域の人たちが使いやすいような施設になっていると思いま
す。しかし、この話は近年になってから改築された施設であって、まだまだ何十年も使用している、
また中のリフォームもままならない会館というのが、まだまだ数多くあると思います。そこは、戸
数も少なく改修にはなかなか手を出せないというのが実状だと思います。そこで、とりあえず衛生
面を考えてのトイレの改修など市の補助でできないものか伺いたいと思います。
  何点か質問させていただきましたが、今後の南陽市の大きな発展のために市長並びに当局の誠
意ある答弁をお願いし、壇上からの質問とさせていただきます。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
〔塩田秀雄市長 登壇〕
○市長  6番髙橋議員の御質問にお答え申し上げます。
  初めに、観光の振興についての1点目、市観光行政の位置づけについてでございますが、本市
では平成19年度に新南陽市観光基本計画を策定し、観光振興を主要な柱と位置づけ、事業の推進に
鋭意努めているところであります。
  本市には、豊かな自然や文化、歴史などが織りなす風景、農業や温泉といった豊富な地域資源
を有しておりますので、それらを体験や参加によって融合させ、交流人口の拡大になる経済活性化
を創造しながら、ホスピタリティーあふれる地域振興に努めているところでございます。
  2点目の市内観光地の結びつきについてでございますが、近年は旅行者のパーソナル化が進み、
旅行ニーズも多様化してきております。
  本市では、それらの状況を踏まえ、南陽市の玄関口となる赤湯駅を拠点としたまちづくりを進
めており、赤湯温泉や熊野大社、ハイジアパーク南陽などの観光施設や桜まつりやバラまつり、菊
まつりなどのイベントとあわせて、タクシーやレンタル自転車などの二次交通の整備を行いながら、
観光資源の融合を図り、旅行商品を提案し、商品化をしております。
  また、やまがた花回廊などの広域観光圏の取り組みも行っており、本年度は目標を上回る誘客
を図っております。
  今後とも、本市の地域資源を最大限に生かしていくとともに、おもてなしの心を大切にし、誘
客に努めてまいりたいと考えておりますので、御理解を賜りたいと存じます。
  3点目のハイジアパーク南陽の入館者数の減少対策についてでございますが、議員全員協議会
でも四半期ごとに御報告をしておりますとおり、入館が減少している状況にあります。
  サービス内容や料金体系の整備など構造的、抜本的な見直しを視野に社内会議はもちろん経営
検討委員会、取締役会で鋭意検討を行っているようでありますので、改善計画に基づいて、経営の
健全化に取り組んでいただきたいと考えているところでございますので、御理解を賜りたいと存じ
ます。
  4点目の来年の菊まつりに向けた集客対策についてでございますが、本年の入場者数について
は前年対比で約1,000名の減少となりました。
  大河ドラマ「天地人」とのタイアップも図りながら進めてまいりましたが、目標としていた入
場者数には満たない残念な結果となったところであります。
  旅行エージェントなどによりますと2時間程度の滞在時間の商品提供が必要であるとの御指摘
もありますので、祭りそのもののあり方や予算も含めた抜本的な見直しについて、実行委員会で総
括しながら、あらゆる角度から検討を行い来年に生かしてまいりたいと考えておりますので、御理
解いただきたいと存じます。
  次に、地区会館及び多目的集会施設の浄化槽の設置状況についてでございますが、市内には地
区などが所有しております会館等が80施設ありますが、そのうち下水道に接続しているのが29施設、
合併浄化槽は5施設、単独浄化槽は2施設、くみ取り式は42施設であります。
  なお、南陽市地域集会施設整備事業補助金の交付を受けて下水道工事を実施した施設が、今年
1件あるというふうに報告を受けておりますし、そういった制度もございますので、大いに御利用
いただければと思っているところであります。
  私からは以上であります。
○議長  再質問に入ります。
  髙橋議員。
○髙橋 弘議員  ただいま市長より明快に答弁をいただきましたけれども、何点か再質問させて
いただきたいと思います。
  観光に対しての行政の位置づけということでございますけれども、重要視されているという点
については十分伝わってきましたけれども、具体的にその手立てをしておられるのか、その辺もう
少し詳しく説明をお願いしたいというふうに思います。
○議長  髙橋商工観光課長。
○商工観光課長  先ほど市長の答弁にもありましたように南陽市には豊かな自然あるいは文化・
歴史、そういった自然環境あるいは人文資源、いろいろございますけれども、特に大きな課題につ
いては赤湯温泉というふうな一つの温泉がございますので、これを活用した具体的な取り組みとい
うふうなものを推進しているところでございます。
  こういった形で観光事業を進めておるわけでございますけれども、観光については従来の観光
というか、そういうふうなものが若干ずつ変わってきているという状況にございます。具体的に申
し上げますとニューツーリズムというふうなこととか、そういった関係でエコツーリズム、あるい
はヘルスツーリズム、文化観光、あるいは産業観光、町歩き、そういった具体的できめ細かな対応
が必要になってきているという状況がございます。
  そういった状況もございますので、先ほどお話申し上げましたとおり、赤湯駅を中心としたい
ろんな考え方、あるいはJRを中心とした考え方、そういった考え方で事業を進めておるわけでご
ざいますけれども、特に、最近日が当たっているのは、駅長が進める小さな旅とか、少人数のグル
ープで旅される、そういった状況がどんどん増えてきているというふうなことでございますので、
具体的には従来型の団体の対応ということじゃなくて、一つ一つの事業、あるいは一つ一つの商品
化された観光の目玉を中心としながら、進めていかざるを得ないという状況になってございます。
○議長  髙橋議員。
○髙橋 弘議員  ただいま課長のほうから説明があったわけですけれども、今年のこの観光の一
つの目標といいますか、そういう中で今まで1泊の観光が多かったわけですけれども、それを滞在
型の観光に進めていくというような今年、今年度の観光課のほうでの出している資料に目標として
載っているわけですけれども、ただいまいろいろ課長のほうから説明があった中で、こういった滞
在型の観光、こういうものは実際に進められたものかどうか、その辺、もう一度伺いたいというふ
うに思います。
○議長  髙橋商工観光課長。
○商工観光課長  滞在型の観光の推進ということでございますけれども、観光庁ができまして、
いろんな資料とか、それから方針が打ち出されております。特に、滞在型観光の推進につきまして
は、観光圏の整備とあわせて今までは1泊2日程度だったのが、年間4泊まで進めようじゃないか
というふうなことで進められてきております。そういった関係もございまして、なるべく市内のほ
うに滞在をしていただけるということで、事業を進めておるわけでございますけれども、幸い今回
HNKの大河ドラマ「天地人」に絡めまして、赤湯温泉に滞在される、あるいは泊まられた客とい
うのは、確実に増えているという状況がございます。そういった状況もございますので、観光庁が
示した観光基本計画と申しますか、そういった事業とのセットを考えながら、今後とも進めていき
たいというふうに思っております。
○議長  髙橋議員。
○髙橋 弘議員  課長の説明ですと、観光庁が示した、そういったプランに基づいて進めていく
というようなお話でございますけれども、やはり観光庁もいいわけですけれども、南陽市は南陽市
独自のそういった集客のプランといいますか、そういったものを今後は進めていただきたいという
ふうに思いますけれども、課長のほうはどのようにその辺、南陽市独自といいますと、考えておら
れるか伺いたいと思います。
○議長  髙橋商工観光課長。
○商工観光課長  独自と言えるかどうかはちょっと疑問なところがございますけれども、現在進
めているのは、南陽市としては観光圏まではいきませんけれども、ほかの都市との連携を図りなが
ら事業を進めているというふうなこともございます。
  一つは、みちのくおとぎ街道というふうなことで、宮城県白石市、それから七ヶ宿町、高畠町、
南陽市という枠組みで組みまして、おとぎ街道の事業ということで進めておりまして、仙台とそれ
から山形を結ぶおとぎ街道事業の推進ということと、それから置賜さくら回廊ということで、南陽
市とそれから長井市、白鷹町というふうなことで置賜さくら回廊も進めてございますし、今年で3
年を迎えましたけれども、置賜3市5町とそれから上山市を含めたやまがた花回廊キャンペーンと
いう事業を進めて誘客活動をやってきたというふうなことで、そのやまがた花回廊につきましては、
一定の成果があるということで3年間で進めてきておったわけでございますけれども、もう1年延
ばしながらやまがた花回廊事業を進めようじゃないかということで、今、まとまっているところで
ございます。
  そういった関係もございまして、市単独でということにはまだないというふうに思います。J
Rとの連携なども深めながら、南陽市の観光の事業の推進に努めてまいりたいというふうに考えて
ございますので、御理解をいただきたいと思います。
○議長  髙橋議員。
○髙橋 弘議員  ただいま南陽とあと山形、仙台、こういった観光地の連携ということを課長の
ほうから話があったわけですけれども、これにはやはり鉄道、新幹線なんかを使ってのこういう都
市との連携ということになると思いますけれども、そこでですけれども、現在、赤湯駅ですけれど
も、駅前、随分あいた土地が出てきたといいますか、かなり空き地が見られるようになってきたわ
けですけれども、市長にお聞きしたいんですけれども、赤湯駅前の開発といいますか、そういった
あいた土地を、これは市の土地でないですから、わからないんですけれども、赤湯駅前の開発とい
うものを今後考えていくのかどうか、その辺、市長のほうからお伺いしたいと思います。
○議長  市長。
○市長  今、第5次総合計画を検討中ということもありますし、当然南陽市の表玄関であります
から、駅前周辺の整備は必要なことであるわけですが、単純に市単独でできるような事業ではござ
いませんので、今、赤湯商店街通り、表町通りといいますかね、街路整備をやっているわけであり
ますが、この延長としてとりあえずは今、第1工事分の策定しかなってないわけですけれども、あ
れを延長して駅までつなぐというのがまず最初に取り組まなければならない自分どもの取り組みで
はないかなと。
  さらに、それだけではやはり物足りないということになろうというふうに思っておりますので、
全体的なやっぱり南陽市全体の観光グランドデザイン、あるいは赤湯、その中の赤湯駅前のデザイ
ンをどうするのか、そういったプランをしっかり持たなければならないのではないかと、こう思っ
ております。
  したがって、単純に思いつきでやるのではなくて、長期計画に基づいてやっぱりもち屋はもち
屋ということがありますので、プロの御意見なども十分勘案しながら、対応していきたいと、こう
思っておるところであります。
  ただ、最近、特に今、議員言われたように空き地が目立っていると、これから沖郷公民館だっ
た周辺も大分あいてくるわけでありますし、その辺も含めて、何らかの対応が必要であろうと。そ
れから南陽市には赤湯温泉があるわけですけれども、旅館だけでホテルとか、コンベンションホー
ルのようなものがないということもあって、大きなイベント、会議、そういったものを誘致するこ
とができないというような状況になっておりますので、そんなことも含めて、そういったさまざま
な県レベル、あるいは国レベルの事業とか、大会なんかもある意味観光誘致の一環として取り組む
ことも大事ではないかと、こんなふうに思っておりますので、そんなことも総合的に検討しながら
対応していく時期に来ているだろうというふうに思っておりますので、御指導含めて御理解いただ
きたいと思います。
○議長  髙橋議員。
○髙橋 弘議員  駅前の開発については、市長のほうから前向きな発言をいただきましたので、
市としてもそれに向かって頑張っていただきたいというふうに思います。
  特に、駅前に、前あったと思うんですけれども、大きな看板なんかがこうあったわけなんです
けれども、最近その看板もなくなって、あの駅でいろいろ市内の観光地を探すというふうに思うと、
小さな看板は何点かあるわけですけれども、やはり市内観光の案内板といいますか、大きな案内板
なんかがあれば観光に来た旅行客の方も見やすく、そしてまた場所的にもどこに観光地があるのか、
はっきりわかるというふうに思いますので、その辺、市のほうでは看板について、考えておられる
のかどうか、お伺いしたいと思います。
○議長  市長。
○市長  その件については、先般南陽市連合婦人会の皆さん方と懇談をした際に要望されており
ますので、早速そういう指示を職員のほうにしたところであります。
  ただ、細かいものとか、あるいはその業界ごとのマップはあるわけなので、その辺との競合を
どういうふうにしていくのかも含めて、今、検討させておりますので、来年には立派なものが完成
するのではないかなと、こう思って期待をいたしておるところでありますので、含めて、こういっ
たものがいいのではないかというような提案もぜひお願いしたいなというふうに思っております。
婦人会の皆さん方には大変感謝をいたしております。
○議長  髙橋議員。
○髙橋 弘議員  そういう話が進行していたということはわかりませんでしたので、よかったな
というふうに思います。先ほども申しましたとおり、南陽市のいろいろある観光、これは南陽市発
展のために非常に重要な位置づけだというふうに思いますので、今後ともこの観光行政には力を入
れていただきたいと思います。
  続きまして、各観光地の結びつきでございますけれども、先ほど課長のほうからいろいろこの
結びつきについても、話が出たわけなんですけれども、今、そっちこっちに、そっちこっちという
か、観光地が市内にあるわけですけれども、まず一つ聞いておきたいというのは、観光地同士の話
し合いといいますか、連絡協議会的なそういったものがあるのかどうか、それをちょっとお伺いし
たいと思います。
○議長  髙橋商工観光課長。
○商工観光課長  先ほども申しましたように例えば観光地かどうかというふうなこともございま
すけれども、エリアをくくりながら、それぞれの状況をお話ししながら進めているというふうな状
況でございます。先ほど申しましたみちのくおとぎ街道、あるいは置賜さくら回廊、やまがた花回
廊、そういった事業もございますし、今年は具体的には取り組めなかったわけでございますけれど
も、川西町のダリアの入場券と菊まつりの入場券をセットにするとか、そういうふうな状況もござ
いますし、将来バラの公園というふうなことで、バラ祭りのときには村山市の東沢公園のバラとの
セットとか、そういうふうな話を今後進めていく必要があるのかなというふうには思ってございま
す。そういった話については、いろいろお話をさせていただいておりますし、特に桜の関係につい
ては、置賜さくら回廊の中でいろいろお話をさせていただいているという状況になってございます。
○議長  ただいま6番髙橋 弘議員の質問のさなかでありますけれども、ここで暫時休憩といた
します。
  再開は午後1時といたします。
午前11時57分  休  憩
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午後 1時00分  再  開
○議長  再開いたします。
  休憩前6番髙橋 弘議員質問のさなかでありましたので、髙橋議員の質問をお願いいたします。
  髙橋議員。
○髙橋 弘議員  先ほど課長のほうから観光地の連携というようなことで、お話を伺ったわけで
すけれども、そこに花回廊というようなことだったんですけれども、私がお聞きしたかったのは、
南陽市内の観光地の連携ということで、お聞きしましたので、その点について教えていいただきた
いと思います。
○議長  髙橋商工観光課長。
○商工観光課長  その点につきましては、最初市長のほうからお話をさせていただきまして、赤
湯駅を中心といたしまして、拠点といたしまして、赤湯温泉あるいは熊野大社、ハイジアパーク、
それからいろんな施設ということでネットワークを構成したいということで、お話をさせていただ
きましたので、そのような形で進めたいと思っておりますし、特に、二次交通としてのタクシーあ
るいはレンタル自転車というふうなものも注目を集めておりますし、今、観光協会で扱っておりま
すレンタカーについても、大きな伸びを示しているというふうなことでございますので、赤湯駅に
おりた方がレンタカーを使って、各市内のそういった施設を巡るというふうなことも結構増えてご
ざいますので、それらの点を考慮に入れまして、いろんな市内のそういった観光地、観光施設、そ
れから当然いろんなイベントがございますけれども、それとのつながり、そういうふうなものを大
切にしていきたいというふうに思っておりますし、先ほどもちょっと申しましたように赤湯駅長の
小さな旅とか、そういうふうなものもございますので、それらの商品の開発などについても一生懸
命頑張っていきたいと思っております。
○議長  髙橋議員。
○髙橋 弘議員  そうすると、課長、実際は市内の観光地同士のそういった連携というか、話し
合い、そういったのはないわけですか。
○議長  髙橋商工観光課長。
○商工観光課長  それぞれの団体との話し合いもございますし、特に、南陽市では観光推進会議
ということで設けてございまして、各種団体の集まりということで、各種団体から出ていただいた
方が、観光推進会議のほうに入っていただいているということでございまして、それのほうにも市
として補助などもおあげいたしまして、それぞれの連携を図りながら、観光事業を進めているとい
う状況になってございます。
○議長  髙橋議員。
○髙橋 弘議員  やっぱり市内の観光地の発展ということになりますと、1カ所だけの観光地の
開発というか、それだけなくて、結びつきを深めて、やっぱりハイジアに来たらば、ハイジアから
熊野神社のほうに行くとか、夕鶴のほうに行くとか、そういった連携というか、そういうのが必要
だと思います。
  また、今までそういった連携プレーというか、そういったものが余り感じられなかったという
こともあって、なかなか南陽市の観光、いま一つはっきりした姿が見えてこないというのが実状だ
と思いますので、観光課を中心にしてひとつ結びつきの話し合いを主導してやってもらいたいと思
います。
  続きましてですけれども、ハイジアパークの入館者数の減少についてでございますけれども、
先ほど梅川議員のほうから、数字的なことはいろいろ質問がありましたので、私のほうからは数字
的なことでなくて、どうしたらハイジアの入館者数を増やすことができるのか、その辺を質問させ
ていただきたいと思います。
  第一に、ハイジアパークの取り組みといいますか、確かにすばらしい施設であります。どこに
どういう客層に焦点を絞って、あそこを経営しているのか、その辺をお伺いしたいと思います。市
長、ひとつお願いします。
○議長  市長。
○市長  先ほども申し上げましたように17年前設立した当初と最近では大分客層も変わっており
ますし、市や今経営に携わっている指定管理者も相当そのスタンスは変わっているのかなというふ
うに思っております。単純に市の人口あるいは近隣の人口あるいは13号線、113号線の交通量、こ
んなものから割り出した数字は、到底今の社会では当てはまらないというようなことは、もうこれ
までの歴史の中で証明されてきたのかなというふうに思っています。
  やはりここはいろいろ難しい問題があるとしても、やはり地元の南陽市民をターゲットに対策
を講じる必要があるのではないかなと、こんなふうに私は思っておりますが、ハイジアパークの取
締役並びに社長始め従業員の皆さん方がどこにターゲットを絞って営業活動をしているのか、経営
の方針をどのようにしておるのか、これについても、今、お互いにそれがよかったのかどうかも含
めて、検討をしているようであります。
  いずれにしても、やっぱり南陽市内の利用者が、従来の利用者が近隣に同じような施設がでた
ことによって、そちらのほうに行っているという人も細かく分析したわけではございませんけれど
も相当数いると、高畠であったり、川西であったり、あるいは飯豊であったり、白鷹であったり、
場合によっては米沢までと、こういう方が大勢いますので、それを地元に帰っていただくというよ
うな手立ては必要だろうと、ただ、中には同じところでよりもいろんなところへ行ってみたいんだ
と、こういう人はやっぱり目的が違うわけですから、金額だけで帰ってくるということはないかも
しれませんが、とりあえず金銭的なことで、入館者数が減っているとすればそこは対応するべきだ
というふうな指示はしておりますので、それに見合った対応をしてくれるのではないかというふう
に期待をいたしたところであります。
○議長  髙橋議員。
○髙橋 弘議員  ただいま市長のほうからおおむね市民を対象にした取り組みというようなお話
をお聞きしたわけですけれども、そうであるならば料金の問題もいろいろ出てくると思います。
  2市2町のこの前交流会があったわけですけれども、そのときに今年は米沢市が担当で米沢の
鷹山の湯に南陽市の議員の皆さんが一緒にふろに入ったわけですけれども、ハイジアと大体内容的
には同じなのかなというふうな感じはしたんですけれども、ただ違うのは入館者数、すばらしい入
館者数でありました。やっぱりこのハイジアもあのくらい人が入っていれば、いろいろ問題も出な
いのかなというような感じがしたわけですけれども、市民を対象にあのハイジアをこれから運営し
ていくということであれば、それなりの料金体系とか、そういうことも考えられると思いますけれ
ども、その辺はどのような考えを持っておられるでしょうか。
○議長  市長。
○市長  米沢と一概に比較することが適正かどうか、例えば米沢は類似の施設が非常に少ない、
旅館街もない、南陽市の場合は人口も少ない割には赤湯温泉を抱え、なおかつ公衆浴場が当時5カ
所もある中でハイジアパークを設立して運営し始めたというようなこともあって、単に市民の保養
所というだけじゃなくて、経済活動の一環としてもとらえられるきらいがあるわけですね。
  したがって、非常に入館料が高かったと。しかし、ここに来てそういったことを望んでもなか
なか難しいということに年々年々改正されて今日に来ているわけであります。やっぱりこれだけの
莫大な税金を使ってつくった施設でありますから、やはり市民の皆さん方の先ほど申し上げました
が、憩いの場であったり、保養の場であったり、あるいは健康増進の場であったりというような方
向にスタンスを変えて、利用しやすい施設にする時期に来たのではないかというようなことでの指
示をしたと、こういうことであります。
  したがって、設立当時とはやっぱり相当ギャップが出ているというか、状況が変わっているの
で、じゃどうだったんだということになりますと、昔のことからおかしくなってしまうので、それ
はやめますけれども、とにかく今の状況、社会状況も含めて、南陽市の状況にあった対応というふ
うなことでの取り組みだと、ただ、いかんせん先ほども言ったように南陽市、財産区でやっている
公衆浴場ですとか、去年つくったばかりの元湯とか、さまざまなものがあって、余り極端に下げま
すとまたそっちもいろいろ競合するということで、非常に頭の痛いところもあるということでござ
いますので、その辺はどういうふうなのか、ただ、経済活動の一環としての利益を求めてもなかな
か難しいということであれば、赤字にならない程度で長く継続して運営できるような体制を最優先
にしてやっていくことが一番懸命なのかなと、こんなふうに思っておりますので、御理解いただき
たいなとこんなふうに思っております。
○議長  髙橋議員。
○髙橋 弘議員  市長のハイジアに対する考えはわかりました。それで今、市民を対象というこ
とでございますけれども、ふろに行くと本当に人数が少ないし、この前も行ってどのぐらいふろに
入っている方がいるのかちょっと見ましたけれども、1時間半くらいいましたけれども、本当に10
人そこそこくらいの人数しかいなかったというようなことで、これ、もう少しPRなんか大々的に
やらなければ地元というか、市民の皆さんも何かハイジアの影が薄くなって、本当に今やっている
のかどうかというくらいの感じだと思いますので、その辺、PRについて、観光課長、どのような
今、手立てなんかをやっているのか、お聞きしたいと思います。
○議長  髙橋商工観光課長。
○商工観光課長  先ほど来、市長のほうからも答弁がございましたけれども、今、検討委員会、
それから取締役会ということで、どういったPRの仕方をするかということで、現在検討中でござ
いますし、いろんなパンフレットを作成しながら、広域的にPRをしていきたいということで、今、
考えているところでございます。できれば、今月中にパンフレット等を作成しながら進めていきた
いなと思っております。
○議長  髙橋議員。
○髙橋 弘議員  ハイジアパークは本当に南陽市としても、すばらしい施設でありますし、多く
の皆さんに利用していただくのが最高だというふうに私も思いますので、この減少が歯どめがかか
るように、そしてまた入館者数もどんどん増えるようにひとつ前向きな対応をお願いしたいと思い
ます。
  続きましてですけれども、菊まつりの件でございますけれども、この菊まつりについても、年
々入場者数が減少しているというようなことで、市長も頭の痛い問題の一つだというふうに私も認
識しておりますけれども、毎年毎年減少、歯どめがかからないというようなことで、来年に向けて、
どんな対応策を今考えているか、お伺いしたいと思います。
○議長  市長。
○市長  今すぐ特別こうやればいいということはありませんが、少なくとも先般米沢市、花回廊
の総括の総会があった際に、JRの皆さん方やそのほかのエージェントの皆さん方とお話ししたわ
けでありますけれども、やはり商品として売り込むには、エージェントが扱うにはということです
ね、さっきも申し上げましたが、最低2時間とか、やっぱりそこで滞在できる商品にしていただか
ないとちょこっと回って30分くらいで終わった、すぐバスに乗って、次に行くところの予定がおか
しくなるというようなことで、やっぱりもうちょっと充実した内容、あるいはお客さんをそこに足
どめする条件整備が足りないと、こういうことでございますので、特に上水道の受水タンクの工事
の際に、町場に2年間下がったわけですけれども、あそこはほんのちょっと早い人で5分で鳥居の
場のあたりでは終わってしまったと、これがやっぱり何ていうのか、先入観があるというか、トラ
ウマになっているというか、そういうことでなかなか時間をつぶせないというような反省はありま
すので、それをじゃどうやっていくのかとなりますと、やっぱり資金なんですね、場面を多くする
とか、何かしないとなかなかだめと、そうなれば、莫大な予算がかかるということもありますので、
こうすればいいのになというような方法はありますが、それに基づく財源がついていくのかという
こともありますので、これから実行委員会などを含めて、皆さんで検討してもらうと同時に予算確
保のためにも、行政としても、最大限努力していかなきゃならんのかなと、こんなふうに思ってい
ます。
  ただ、協賛金が極端にここ数年集まらなくなったということもなかなか派手にできなくなった、
宣伝もどうしてもハイジアと同じで縮小縮小、じり貧方向に進んでいるわけですね。内容が悪くな
ってくると、余計、そんなこともありますので、その辺をどうやって打開していくことができるの
か、そして、この日本一の歴史、伝統、技術を誇る南陽の菊まつり、菊人形をどう継続していくか
というのは、単に私ども行政だけの課題ではないと思っておりますし、南陽市全体で考えていかな
ければならない課題だろうと思っていますから、それも含めて、ぜひ議員の皆さん方からもいい提
案をいただければなと、こんなふうに思っておりますので、よろしくお願いをいたします。
○議長  髙橋議員。
○髙橋 弘議員  本当に頭の痛い事案だなというように思いますけれども、今年は大河ドラマの
「天地人」があったわけですけれども、この「天地人」の効果というか、そういったものに余り期
待しすぎた部分というのは、米沢までは天地人ブームで客が来ると、そのお客さんは当然南陽の菊
まつりまで来るのではないかと、そういう見通しというか、立てたと思うんですけれども、それの
やっぱり甘さというか、対応の甘さというか、南陽の菊まつり、こういうのがあるんだよというよ
うな米沢の城史苑ですか、あそこでのPRなんか足りなかったのではないかというように私思うん
ですけれども、課長あたりはその辺の対応、どうだったと思いますか。
○議長  髙橋商工観光課長。
○商工観光課長  御指摘のとおり大河ドラマ「天地人」の相乗効果というふうなものを考慮に入
れまして、ポスターなども作成をいたしましたし、7月時点で既にエージェントに前チラシという
形でダイレクトで送付をさせていただきまして、PRを行ったということでございますけれども、
特に、バスの関係、エージェントが募集するルートに菊まつりが入らなかったということでござい
まして、昨年よりも今年バスの台数が少なかったと、要するに、米沢の天地人博のコースについて
は、50万人という形で来られましたけれども、そのほかの周辺のものについては、そのルートに入
らなかったというのが大きな欠点ではないかというふうに把握してございます。
  したがいまして、昨年の場合はそんな形でバスなんかもコースに入れていただいて何とか2万
人を確保したということでございますけれども、今年の場合については期待したほどそのルートに
入らなかったということで、特に、こちらのほうとしては終了間際でございましたけれども、キャ
ンペーンを張りまして、チラシを配ったり何かをいたしましたけれども、やはりバスの関係につい
ては効果がなかった、ただし、家族連れあるいは車で、乗用車で来られた方については、こんなこ
ともあるんだなということで、改めて認識していただきまして、菊まつりの会場に足を運んでいた
だいたという経緯もございます。
  そんな関係でございまして、ちょっと過大の期待だったかなというふうな反省はしてございま
す。
○議長  髙橋議員。
○髙橋 弘議員  反省は反省として、来年、この集客数が一段と伸びるような手立てを今から考
えていただきたいと思います。
  あと、最後になりますけれども、市内会館の浄化槽の問題ですけれども、関係ですけれども、
先ほど市長のほうからくみ取りの施設が42カ所あるというような答弁でございました。やっぱり今
各家庭、合併槽なり、あと水洗の普及率というのはすごく進んでいると思います。みんなが集まる
そういう会館、多目的施設、そこがまだくみ取りということですと、大人の人はそれでいいんです
けれども、子供たちがなかなか入りづらいという点を聞いておりますので、補助金はあるわけです
けれども、3分の1の補助金というふうに聞いておりますけれども、その辺、補助率のほうのアッ
プとか、そういったものは考えられないものでしょうか、市長、お願いします。
○議長  市長。
○市長  髙橋議員が言われていることは、私も十分わかるし、下水道普及あるいは合併浄化槽の
普及には大事なことだと、公共性の高いものにはやっぱりくみ取りでやったりとか、あるいは単独
でやったりとかということでは、余り好ましくないと、こういう認識は持っておりますので、必要
な予算措置ができる状況が来れば、これから2次補正などもあって、臨時の経済対策の支援の交付
金などが来るようなことがあれば、優先的に対応したいと、こんなふうに思っておりますけれども、
今の段階でわかったというようなことは、なかなか言いにくい環境であります。
  ただ、そういった交付金事業があれば優先的に対応してまいりたいと、こんなふうに思ってお
りますので、御理解いただきたいと思います。
○議長  髙橋議員。
○髙橋 弘議員  市長のほうから、じゃわかりましたというような話は出なかったわけですけれ
ども、できるだけ優先的にひとつ補正なんか出ればお願いしたいなと思います。
  いろいろ質問させていただきましたけれども、観光面につきましても、南陽市のこれからの発
展には必ず必要な要素だと思いますので、その辺、市長並びに市当局の絶大なる御配慮をお願いし
て、私の質問とさせていただきます。ありがとうございました。
○議長  以上で6番髙橋 弘議員の一般質問は終了いたしました。大変御苦労さまでございまし
た。
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