平成21年12月定例会
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梅川 信治 議員 質問
○議長  次に、4番梅川信治議員。
〔4番 梅川信治議員 登壇〕
○梅川信治議員  おはようございます。4番梅川信治でございます。
  それでは、既に通告しておりますので、それに従って一般質問を始めさせていただきます。
  新人議員で経験不足、そしてまた勉強不足ということで就任1年8カ月を迎えての一般質問で
ございます。どうぞよろしくお願いを申し上げます。
  また、10月24日に不注意による事故で皆様には、心配と御迷惑をかけたこと、この場をかりて
おわび申し上げます。
  またギブスがまだとれてないというようなことで、聞きづらい点があるというふうに思います
が、御容赦のほどよろしくお願いを申し上げます。
  さて、塩田市長におかれましては、南陽市政発展のため、日夜御奮闘されていることに対して、
深く敬意を申し上げます。
  それでは、最初の質問でございます。
  塩田市政4年目を迎え、公約実現に邁進されておりますが、塩田市長御自身、残された課題な
どがあると御認識されておられれば、その対応についてであります。
  私的な見方ですが、市長選挙で発表されましたマニフェスト、つまり選挙公約ですが、「清潔
で信頼される市政の実現のため市民の声を市政に反映させ、地域と一体となってまちおこしを推進
します」として、具体的に行財政改革を進めますから始まり以下7項目にわたり政策を掲げられま
した。
  いずれもその政策は、市民生活に直結した非常にわかりやすいもので、多くの共感を得、見事
当選され市長に就任されたわけであります。
  市長就任4年目を迎えられ、公約の全般に手をかけられ着実に前進しているという見方は、私
だけではなく衆目の一致するところだと思います。
  私は、特に高齢者に対する市内循環バスの実現や子育て支援ということで、南陽市子育て支援
都市宣言をして、ハッピーママギフト事業や学童保育の充実、さらに、長い課題であった中学校統
合問題などの事業を着実に実施され、そのスピードに敬意を表するものであります。
  市長は、これらの公約を思い返して、あれを加えるべきだとか、これからこの件は忘れてなら
ないというような未解決なこと。また、新たに発生した政策課題が出てきたと認識されていること
もあると思われますので、残された課題についてお伺いいたします。
  次に、ハイジアパークの経営についてですが、第1点目、指定管理者制度を導入され、その効
果についてであります。
  指定管理者制度を導入される際の説明では、利益が出た場合は、会社の利益となるため社員の
意識向上と営業成績の向上につながることに期待できるとの説明により、承認されたものでありま
す。
  そのような状況の中で、ハイジアパークは、平成18年から23年までの5年間、指定管理者制度
を指定し運営に当たっています。そして、今年で4年目を迎えているわけでございますが、その効
果はどのようにあらわれているか、市長の考えをお伺いいたします。
  次に、第2点目の施設整備については、少額を除き市の負担となるわけですが、今後、改善、
補修等で生じると思われる経費は、どのように見込んでおられるかについてであります。
  ハイジアパークはオープンしてから今年で14年目を迎えており、そろそろ施設全体の老朽化な
どから施設のリフォームとか機械、設備機器などの更新時期を迎えるのではないかと思われますの
で、今後、予想される経費などをどのように見込んでおられるかお伺いをいたします。
  次に、第3点目の世間で言われている前総支配人に係る騒動について、大株主の南陽市の代表
者としてどう受けとめておられるかについてであります。
  市民の声を議会に反映をというのが私の信条となっておりますので、あえて嫌な質問をさせて
いただきます。
  市民の皆さんからその事実関係について質問を受けたり、あるいは社内の騒動が経営をも揺る
がすことになりかねないといったことの発言も聞いておりますので、ハイジアパークの大株主とな
っている南陽市長として、このたびの騒動をどう受けとめているかお伺いをいたします。
  そして、第4点目の今後の収支決算の見通しなどはどう考えておられるかについてであります。
  会社側の運営は、経費の節減や営業活動の強化など懸命の努力をいたしていると思いますが、
19期を迎える平成22年3月期までの決算額がどのような見通しになるかお伺いします。
  次に、プレミアム商品券についてであります。
  市内の消費拡大、そして市外への消費流出防止により、地域経済の活性化を図る目的で実施さ
れていますプレミアム商品券についてでありますが、第1点目の商品券の発行額と使用状況、特に
大量販店(大型店)と地元商店での使用状況についてであります。
  特に、大型スーパーと地元商店との取扱件数並びに金額。さらには、業種ごとにも整理されて
いるなら、その数字をお教え願います。
  次に、第2点目でありますが、プレミアム商品券の発行の効果と問題点についてであります。
  地域経済が冷え込んでいる中、何らかの施策を講ずることによって地域経済に明るさと希望を
持たせる事業と思っておりますので、改めてその効果と問題点をどう整理されているかお伺いしま
す。
  以上、誠意ある答弁をお願いいたします。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
〔塩田秀雄市長 登壇〕
○市長  4番梅川議員の御質問にお答え申し上げます。
  初めに、市政4年目を迎え、公約実現における残された課題とその対応についてでございます
が、先ほど12番漆山議員の御質問にお答え申し上げましたとおり、清潔で信頼される市政の実現の
ため選挙において掲げた公約は、厳しい財政状況下ではございましたが、おおむね実現することが
でき、それぞれに成果が得られているものと認識をいたしておるところでございます。
  また、行財政改革につきましては、不断の進行管理に努めながら、早期の達成を目指し、前倒
しで取り組んでまいりました。その結果、176項目中157が既に実施済みであり、各財政指標におき
ましても、掲げた数値目標を達成できたところであります。現在、進行中の残りの項目につきまし
ては、年度内の完了に向けて推進してまいりたいと考えておりますので、御理解いただきたいと思
います。
  今後とも、市民の皆さんの信頼、協調を大切にしながら、課題に立ち向かい果敢に挑戦する気
概を持って鋭意努力してまいりたいと存じますので、議員各位の一層の御理解と御協力を御願い申
し上げる次第であります。
  次に、ハイジアパーク南陽の経営についての1点目、指定管理者制度を導入しての効果につい
てでございますが、ハイジアパーク南陽の管理を適正かつ円滑に実施するため、平成18年4月1日
から平成23年3月31日までの5年間、株式会社ハイジアパーク南陽を指定管理者に定め管理してい
るものであります。
  制度導入により、本来市の直営業務であった警備業務、保守点検業務、防火対策等の定期点検
業務、さらには小破修繕業務などの業務を一括して管理することでコストの削減が図られ、円滑な
維持管理に一定の成果を上げることができているものと考えております。
  2点目の今後生じる施設の改善、補修費の見込みについてでございますが、ハイジアパーク南
陽は建設後17年が経過し経年劣化による老朽化が目立ってきており、本年度におきましても、1,00
0万円の予算を計上し、修繕工事を行ったところであります。
  施設全体の改修となれば、全館の総点検が必要となり、現時点での算定は困難でありますが、
今後3年間に改修が必要であると考えられる費用は、その内容や程度にもよりますが、おおむね3,
800万円ほどかかるものと見込んでいるところであります。
  3点目の前総支配人に関する内容についてでございますが、総支配人としての資質あるいは能
力の観点から解雇せざるを得ない状況であったとお聞きをいたしているところであります。現在、
係争中とのことであり、今後の推移を注視していきたいと存じますが、ハイジアパーク南陽のイメ
ージダウンにつながっており、大変残念に思っているところであります。
  4点目の本年度の収支決算見通しについてでございますが、年度途中でありますので、年間の
正確な数値は申し上げることができませんが、議員全員協議会でお示ししております月別の収支及
び来館者数の数値を見ましても、非常に厳しい経営状況にあると認識をいたしております。
  次に、プレミアム商品券についての1点目、商品券の発行額と使用状況についてでございます
が、プレミアム分の1,000万円を含め総額1億1,000万円を発行したところであります。
  使用状況は、いわゆる量販店や市外に本店所在地を有する事業所での使用が50.6%、地元商店
での使用が49.4%で、約半数の割合で地元商店において利用されている状況にあります。
  2点目の商品券発行の効果と問題点についてでございますが、厳しい経済状況により消費者マ
インドが悪化している中にあって、消費の喚起・拡大とともに、市内事業所の売り上げを増進し、
地域経済の活性化を図ることを目的に発行いたしたところでございます。
  約2,000世帯の市民の皆様より購入をいただき、約半数が地元商店で利用されたという結果を
見ますと、市内経済の活性化に大いに効果があったものと思っております。
  また、問題点としては、4月8日の販売開始から5月19日の完売まで、販売期間が長期化しこ
とが挙げられるのではないかと考えております。
  この原因については、販売期間や取扱事業所の周知がおくれたことによるものと分析をしてい
るところであります。
  私からは以上であります。
○議長  再質問に入ります。
  梅川議員。
○梅川信治議員  それでは、再質問をさせていただきます。
  ただいま市長から誠意ある答弁をいただきまして、厚く御礼を申し上げます。
  それでは、第1点目、塩田市長4年目を迎えての課題について質問させていただきます。
  今、お伺いした課題につきましては、短期で解決が図れるものと長期に腰を落ち着け計画を練
るものとあるわけですが、率直に本音をお伺いしたいというふうに思います。長期的に取り組むに
はしっかりとした計画策定と効率的で公平的な執行が求められると思います。そこで、ただいま市
長からこれまでの実績や今後の課題等について答弁がありました。現在、中学校統合、そして小・
中学校耐震補強工事が着工されているわけですが、関連する工事が概算で約54億円という巨額な予
算が必要となっております。
  したがいまして、この事業計画を執行するには、その財源の確保が重要な課題となってくるの
ではないかと思われます。当然、年次計画などにより執行ということになってくるものと思われま
す。特に、市の財政環境も大変厳しい中での事業になってくるのではないかと心配されます。それ
を対応するには行政改革のさらなる取り組み、事務事業のさらなる見直しや廃止が重要なポイント
になってくるのではないかと思われます。
  2つ、昨今の経済状況により国も地方も税収の大幅な減額が予想されております。そして、8
月の衆議院議員選挙により自民党政権から民主党政権に変わりました。その結果、鳩山新政権のも
とに行われている行政改革、いわゆる税金の無駄遣いを防止するということで、現在、事業仕分け
作業が行われているようです。それによりますと、私たちの身近なものとして、地方交付税制度の
抜本的な見直し、国道の新規事業の廃止、農道整備事業の廃止、下水道事業の見直しなど我々住民
の身近な問題が廃止や見直し、削減といった事業仕分けの対象になっており、行く先不透明な部分
もあると思います。
  したがいまして、市長の残された事業や課題の中に国から地方に対する補助金の削減や地方交
付税の見直し等などによる減額といったことが予想されることから、南陽市の行政を執行する上で
も当然影響が出てくると懸念されるわけです。国の新年度の予算が未確定の段階ですが、どうにも
ならないわけでありますが、マニフェストに掲げた事業等の未執行事業の課題などについて、どう
取り組むつもりなのか、市長の考えをお伺いいたします。
○議長  市長。
○市長  未執行というものがあるとすれば何なのかなと。中でも、私が掲げた観光であるとか、
農業であるとか、あるいは福祉にかかわる目標ですね。この辺が具体的でない内容になっておりま
す。それが少し気がかかりかなというような程度で、しかし、いずれも以前から見れば相当前進を
しているというふうに自分としては、受けとめているわけで、そういう面からすれば、全体的に自
分のマニフェストの執行率は100とまでは言わないけれども、限りなく近いところに来ているので
はないかと、こう思っております。あえて梅川議員が何回も聞くので言えば、やっぱり財政の状況
が非常に厳しいことは事実であります。
  特に、これから市内景況の拡大、経済対策の一環として取り組む、あるいは子供たちの安全・
安心、そして学習環境の整備、こういったことを考えての耐震対策、これに係る経費、先ほどお話
あったように54億というふうな話でありますが、最近、沖郷の中学校の体育館もどうも危険ですよ
と、こういうふうな調査の結果が出ましたので、これも今回の補正予算に上げさせていただきまし
た。60億を超える総事業費になると、こういうことでありますから、相当自分としても心配はして
おります。国の動向も非常に影響があります。しかし、地方交付税を減らすというようなことは、
新政権のもとでは言われていないし、むしろそれを増やして地方で使い勝手のいい制度にすると、
こういうことであります。
  実は、私もここへ持ってはいるんですが、ここにこう書いてあります。地方の自主財源を大幅
に増やします、地域主権、ここの中にこういうふうな表現があって、今、総務省のほうでも大臣中
心に相当頑張っておられるというようなこともありますので、期待していますが、依然としてそも
そも絶対額というか、国の収入含めて総予算額が非常に厳しいし、要求もむしろ多くなっていると
いうこともありますから、一概にそれを真に受けているわけにはいきませんが、それにつけてもそ
ういう状況にはあるけれども、将来の皆さん方に負担をかけないような制度を活用してしっかり今
取り組んでいる事業をこなしていきたいと、こう思っております。
  先ほど申し上げました財政指標の数値でありますが、いずれも20年度でクリアしているわけで
すが、ただ、単純に数字だけで申しますと地方債残高ですね、起債残高が少し多いんですが、この
ことにつきましては、ここ近年交付税の振り替えということで、臨時財政対策債というものを地方
で金を借りて、交付税のかわりにやってくれというような制度になっています。この国の代替でや
っている起債、これを引けば相当な額に、今年の新年度予算にも4億7,000万円ほどそういう制度
が入っているんです。これをずっと引いていくとトータルでは相当額になっておりますから、予算
書を見ていただくとわかると思いますが、30億円ぐらい、トータルであります。これを引くと、今
159億円ぐらいの起債残高ですから、これを引けば相当自主的なものについては削減を積んできた
と、こういうふうなことになろうかなと思っております。
  したがって、単純に数字だけで、ああだ、こうだというのじゃなくて、中身でしっかり我々は
対応していかなくちゃならないのではないかなと、こんなふうに思っています。そういうことで、
せっかく起債残高を減らしたわけでありますけれども、ここで、先ほど言った60億円からの大事業
をやるとなれば大幅に増えます、大幅に増える、しかし、これも国の有利な制度を活用してという
ことでありますので、そう長く将来に負担の残るものではないと考えておりますので、御理解いた
だきたいなと、こんなふうに思っております。
  いずれにしても、行財政改革については、真剣に取り組んでおりますが、多少課題もあります。
この辺については、これからもこれまで以上に努力してまいりたいと、こう思っておりますので、
議員皆様方にも特段の御理解と御支援、御協力を賜りたいなと、こんなふうに思っておりますので、
御理解いただきたいと思います。
○議長  梅川議員。
○梅川信治議員  ただいま残された事業への取り組みについて、力強い意気込みの言葉がありま
した。当然だと思われます。選挙公約に挙げているわけですので、公約実現のために頑張っていた
だきたいといふうに思います。
  そこで、市長の任期が来年7月となっておりますが、市長選に再出馬なさるかどうか、早目に
宣言されてはいかがですか、お伺いいたします。
○議長  市長。
○市長  議長に指名いただきまして、本当は自信を持って梅川議員の御質問にお答えしたいと、
こう思っておるんですが、いかんせんまだそういった状況でもないし、先ほど答弁申し上げました
ように残された課題もあるし心配なことも多少あります。その辺を整理をして、来る時期にそうい
ったお答えをしたいなと、今、思っているところでありますので、御理解いただきたいというふう
に思っております。
○議長  梅川議員。
○梅川信治議員  消極的な話ではございますが、まずは残された任期、南陽市、安全で安心なま
ちづくり、さらに南陽市の発展に頑張っていただきたいというふうに思います。
  それでは、次にハイジアパーク経営について再質問します。何点か再質問いたします。
  最初に、ただいま市長よりハイジアパーク関係についての答弁がありました。平成18年度から
指定管理者制度を導入し、経営を行っているわけですが、毎年決算を見ますと18年度516万円、19
年度2,800万円、20年度11万円の黒字というようなことでございまして、これを全部合わせますと
累積が3,340万円、そして今年度の決算見込みが半期で大体810万円くらいだと思いますが、そのほ
かについては、先ほどまだわからないというようなことでございますが、これ、大体倍にしますと
5,000万円くらいの今まで市の税金を使ってるというふうになっております。指定管理者を導入し
ているわけですが、依然として厳しい経営になっています。
  このような経営になっていることから、以前議会において、ある議員が一般質問を行いました。
その質問の中でハイジアパークの経済が厳しいことから、経営改善に向け外部から経営検討委員会
の設置について検討するとの答弁がありました。現在はどうなっているか、お伺いします。
○議長  市長。
○市長  今、外部も必要なんですが、その前にみずからの認識、ここがやっぱり大事だというふ
うなことで、とにかく今、取締役あるいは職員、監査委員を含めて内部で一生懸命検討して、さら
に周辺の施設なども含めたマーケティングなどもして、本来どうあるべきなのか検討させておりま
すので、それがある程度功を奏するのかどうか、今の段階で何とも言えませんが、そうした状況が
出た段階で、次のステップなのかなと、余り最初からみずからの要望、そのような対応もいかがな
ものかと、こう思っておりますので、もうしばらく時間が必要だというような意味の答弁をしたの
ではないかなというふうに思っておりますが、いずれにしても、非常に社会情勢が情勢ですから、
どこだって厳しいわけでありますが、とりたてここは厳しい状況にあります。そんなことを踏まえ
て、特効薬というか、そういったものがあるのかどうかわかりませんが、いずれにしても改革・改
善、そして収益につながるような取り組みをするように指示をしているところでありますので、御
理解いただきたいというふうに思います。
○議長  梅川議員。
○梅川信治議員  まず、4年間の実績だというふうに思います。ハイジアパークはただ何もして
ないというわけではないと思います。今までの実績を踏まえてみれば、やっぱり外部からの介入が
ないとなかなかこの経営がうまくないというようなことでございまして、せっかくの議会からのを
まだやってないというのであれば、これも早急に実現をしていただくようにお願いを申したいとい
うふうに思います。
  ハイジアパークのさらなる効率化のために外部監査制度も設けて経営の刷新を図る必要がある
というふうに思いますが、それはどのように考えておりますか。
○議長  市長。
○市長  ただ、銀行の経営とか、あるいはそういった金銭関係に精通した支配人を新たに迎えて、
今、内部の分析を一生懸命やらせているところでありますので、それも含めて、その結果なり、動
向が出た段階で対応ということになるのではないかというふうに思っていますし、先ほど申し上げ
ましたように、相当インパクトのあるような大胆な運営方法を取り入れろというような指示もして
いますので、それを見て対応したいというふうに思っております。
○議長  ただいま4番梅川議員の質問のさなかでありますが、ここで暫時休憩といたします。
  再開は11時10分といたします。
午前10時57分  休  憩
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午前11時10分  再  開
○議長  再開いたします。
  休憩前4番梅川議員の質問のさなかでありましたので、梅川議員の質問をお願いいたします。
  梅川議員。
○梅川信治議員  次に、質問をいたします。
  ハイジアパークの収支状況について、先ほど市長より答弁がありましたが、開業以来、今年の
21年3月までの繰越利益剰余金が2億6,300万円と巨額の累積赤字となっています。18年度から指
定管理者制度を導入してきたわけですが、指定管理者制度を導入するまでの累積赤字が2億3,500
万円、18年度から20年度までの指定管理者制度を導入してからの累積赤字が3,300万円となってお
ります。このような厳しい状況になっているわけですが、指定管理者制度導入前と導入後の累積赤
字の処理方法が異なると思われますが、まずこの累積赤字の処理をどのように考えておられるか、
お聞きをいたします。
○議長  市長。
○市長  処理ということですが、なかなか大変なことだろうなということで、この17年間のうち
の指定管理者以前の分については、恐らく不可能なんであろうということで市も追加の増資をした
り、さまざまなことをして補てんをし、結果として現状のようなことで運営できる、できるだけし
てきたのではないかなと思っております。
  ただ単純に、これを償却するということになりますと相当利益も出さなければならないわけな
んで、今々すぐに対応できるということではないというふうに認識をしておりますし、もう一つは、
このハイジアパークの価値をどういうふうに評価していくかということが大事なのではなかろうか
と、必ずしもこれまで継続してきた経過を見ると、当初は必要な収益を見込んでおったわけであり
ますが、その後は市の財産として、あるいは市民の憩いの場、さらには福祉や健康増進の施設とし
て、維持をしていこうというふうなほうにスタンスを変えてきた経緯があるわけなので、ここはや
むを得ない部分だと思っております。
  ただ、指定管理者制度に移管してからは、そこの指定管理者が努力をしていくことになってい
るわけでありますけれども、これも先ほど言ったように世の中の景気の状況が非常に厳しい方向に
向いているということもあって、なかなか思うようにいってない、こういった状況なので、市とし
てむしろどういうふうな支援の仕方があるのかも含めて、これから検討していかなければならない
時期なのではないかというふうに私としては、考えているところであります。いろいろな角度で支
援あるいは自主的な自立の道を含めて検討を進める必要があるのではないかというふうに思ってお
ります。
  いかんせん17年ということで、これから我々が予想しない多額の補修費とか、そういったもの
がかかることも予想されますので、ちょうどいい時期なのかなと、こう思ってもおります。
○議長  梅川議員。
○梅川信治議員  市長より答弁がありました。赤字解消となると大変なことになってくるという
ふうに思います。前から株主が責任を持つということを再三言っているわけですが、大株主の南陽
市にとっては、大変財政を逼迫するようなことにもなりかねないというふうになっておりますので、
一つその辺もよろしく検討のほどをお願い申し上げたいというふうに思います。
  では、次に質問いたします。
  指定管理者を導入しているわけですが、今年決算見込みを含めますと、この4年間の中で3年
間が赤字となっております。そこで質問しますが、17年12月議会において指定管理者制度導入につ
いての議決をしたわけですが、当時の記録を見ますと、この指定管理者制度を導入することにより、
業務の効率化、経費削減につながり、さらには会社の努力によって利益拡大が見込まれるというふ
うな当局の説明により、全員異議なく可決されたということになっておりますが、ところで、現実
的に赤字運営というふうになっております。
  入館者が年々、さらに経費については一部削減になっているが、ほとんど横ばいの状態となっ
ております。当時と比べると経済状況あるいは同じような施設が新たにでてきたこともありますの
で、一概には比較できませんが、行政側の経営方針の考え方と会社、ハイジアパークの考え方に認
識の相違があるのではないかというふうに思えます。新たな発想のもと民間経営の感覚をもっと発
揮していただいて、黒字経営になるよう頑張ってもらう必要があると思いますが、市長の考えをお
聞きします。
○議長  市長。
○市長  当然頑張ってもらわなくちゃ困るわけなんですが、今現在は通常の飲食関係の客は、今
おっしゃるとおり大体横ばい、おふろに入る人が急激に減っていると、こういうことであります。
なぜなのかなと思いますと、やっぱり近隣に安い200円とか300円とかのレベルの施設がいっぱいあ
るということなども、その要因の一つなのではないかと、こう考えておりますので、料金体系なん
かも今回の改善の一つに加えて、検討するように指示しておりますので、その辺が出れば少し変わ
ってくるのかなという期待もいたしておりますので、そのことも含めて、先ほどもう少しの猶予を
お願いしたいというふうなことなわけでありますので、御理解いただきたいと、とにかく頑張って
もらいたいと思っているんですよ、私も、皆同じなんです。頑張らなくてもいいなんて一言も言っ
てないんですが、なかなか世の中思うようにいってないというのが現状でありますので、よろしく
御理解いただきたいというふうに思います。
○議長  梅川議員。
○梅川信治議員  答弁ありがとうございました。
  次に、質問いたします。
  現在、ハイジアパークの源泉の場所ですが、民間からの借地となっておりまして、毎月30万円
ほど借地料を払っているわけでございますが、今年度で17年を経過することになるわけですが、単
純に計算しても相当額約6,100万円ほどですか、借地料が支払われているわけであります。借地料
については、これまでもいろいろと話し合いがなされていると思いますが、なかなか思うようにい
ってないのが現状だと思われます。相手があることだから仕方がないわけでありますが、そこでハ
イジアパークの温泉の温度も下がってきており、今後温度の上昇も望めないと思われることから、
借地料も相当な額になってくることから、新たに源泉を掘削するということも、今後ハイジアパー
クの運営にも得策ではないかと思われますが、いかがなものでしょうか。
○議長  市長。
○市長  源泉の管理については、財産区のほうにお願いをしているので、ハイジアパークそのも
のの運営とは分かれているわけでありますけれども、確かにそういう話も過去何回もありました。
なかなか難しい課題でございます。
  ただ、新たに源泉を確保してハイジアパークを運営するということについては、今、そこまで、
私も考えていませんし、そのときはまた違う決断が必要なのではないかなと、こう思っておるので、
そういうことも含めて、まだそういったさまざまなことを判断するには早いので、むしろいろいろ
な対応を考えていくほうが優先ではないかなと、こんなふうに思っておりますので、御理解いただ
きたいと思っております。
○議長  梅川議員。
○梅川信治議員  というのは、ハイジアパークの燃料代、相当かかっているというふうに思いま
す。収入が減っておるのに支出のほうが4年間同じやり方で、1億5,000万円でしたか、そんな計
上をしておりますので、これを支出のほうを下げなければもうけが出てこないというふうなことも
あります。実質46.4度でしたか、源泉の温度、ハイジアに行くと何度くらい落ちるかわからないん
だけれども、大体五、六度落ちでも、あそこ加温をしなくても、私はいいかなというふうに考えて
おりましたが、加温の燃料代がすごく上がっているということでありますので、これも改善の中に
入れていただきたいなというふうに思います。
  最後に、要望としてお願いを申し上げたいと思いますが、ハイジアパークは南陽市の保養施設
として、これは欠くことのできない施設だと私も認識しております。そのためには、指定管理者を
指定した南陽市、そして承認した議会、これが一丸となってハイジアパークを助ける努力をしてい
かないと、これはなかなかうまく経営がいかないというふうに思います。株式会社ハイジアパーク
の役員も一新、そしてまた経営の努力、それがなければこのハイジアが存続していくには、難しい
というふうに思いますので、議会こぞって、南陽市、ハイジアパークを助けるための努力をお願い
したいなというふうに思います。
  それでは、次に、プレミアム商品券について質問をさせていただきます。
  先ほど市長より、答弁によりますと販売総額1億1,000万円に対して商品券の換金、いわゆる
商品券を使った金額が1億970万円、ほぼ99.8%使用したというふうになって、ほとんど使われて
いるといっても過言ではないと思われます。
  そして、ただいま市長から答弁がありましたいわゆる大量販店、大型店の使用が50.6%、地元
商店が49.4%、大型店と地元商店での使用割合がほぼ同一となっておりますが、一般の消費者にと
っては、大変ありがたいことであるとともに、地元経済活動に大きな貢献をしたのではないかと思
っています。これも、市民の関心の高さと思われます。
  したがいまして、消費者にとってもまた地元大型店や商店にとっても、経済の活性化に大いに
プラスになったのではないかと思われます。プレミアム商品券の発行は消費者にとっても、市内商
店や事業所にとっても、そして地域の振興を図る上でも大変喜ばれておると思います。県内の市町
村においても、既に二弾、そして第三弾として実施あるいは実施に向け検討している市町村もあり
ます。特に、置賜3市町では米沢と川西、今年度末第二弾を実施するというふうになっております
ので、来年度に第二弾のプレミアム商品券を発行してはいかがかと思っています。市長の答弁をお
願いいたします。
○議長  市長。
○市長  ちょっと日にちは忘れましたが、商工会長と事務局長がお見えになった際に、来年度の
要望をお持ちになった際に、どう考えてますかと、私のほうからお尋ねをした経緯がありますが、
そのときには余りうーん、ぴりっとしたお返事がなかった、これは、行政だけではできない、商工
会のほうにお願いして、行政では1割のプレミア分の金額と事務費、それに係る印刷代であるとか、
さまざまな事務費も行政で持ってお願いをしているわけなので、商工会の皆さん方がぜひやりたい
というような意思表明がないと、私どものほうとして一方的にやれと指示することもできないので、
その件については、今後事務レベルでしっかり詰めていただいて、対応していただければいいので
はないかなと、こんなふうに思っております。
○議長  梅川議員。
○梅川信治議員  前向きな答弁ありがとうございます。南陽市にとっては1億1,000万円の効果
があるというようなことで、これ、今、非常に経済不況の中で、このくらいのお金を動かして皆様
を助けるというのは、非常にすばらしく市長の株も上がると思いますので、ぜひ今後に向けた一層
の努力をしていただきたいというふうに思います。
  商工会のほうには、是非ともやれというふうなことで言っておきますので、ひとつよろしくお
願い申し上げまして、私の質問はちょっと早いんですが、終了させていただきます。
  どうもありがとうございました。
○議長  以上で4番梅川議員の一般質問は終了いたしました。御苦労さまでございます。
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