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午前11時15分  再開
○議長  再開いたします。
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髙橋  篤 議員 質問
○議長  次に、8番髙橋 篤議員。
〔8番 髙橋 篤議員 登壇〕
○髙橋 篤議員  おはようございます。8番髙橋 篤であります。
  本市ではまだ聞こえてはきませんが、全国各地では梅の花が咲き、また桜の便りも聞こえる季
節となりました。
  昨年は、原油価格の高騰による物価の上昇、それと同時に世界的に広がっている経済不況の中、
製造業を中心とした大幅な業績悪化による派遣社員また正社員の解雇、そして大卒者、高卒者の採
用取り消しなどの雇用状況が日増しに悪くなっております。国においては、現内閣のさまざまな問
題が浮上し、支持率も日を増すごとに低下をしております。
  しかしながら、本市、塩田市長には就任され、はや2年7カ月が経過され、スピードをモット
ーにマニフェストに掲げられた項目はほぼ達成されました。国の三位一体の改革による財政圧迫の
中で、日夜、本市行政運営に奮闘されている市長そして当局に心より敬意をあらわすものでありま
す。
  しかしながら、現在の経済不況は、いや今年いっぱいとか、また、あと3年ぐらい続くという
話もありますが、その厳しさの中で、先日、市長の施政方針が示され、将来への希望の持てる先行
投資型の行政運営構築と述べられました。
  そこで、第1点目でありますが、市長が考えておられる先行投資とはどのようなものか、また、
効果的な施策をどのように行っていかれるのかお伺いをします。
  2点目であります。
  広域行政を考えた場合、国・県では一日も早い広域合併を勧めているようであります。本市で
も前市長の時代、アンケート調査なども行い、また、本市議会においても特別委員会を設置し、結
果として自主自立の道を歩むという形になりましたが、財政面から考えれば、やはり合併は避けて
通ることができない状況とは思います。しかし、斉藤県政において、3市5町の枠組みの話し合い
が壊れ、その後、広域置賜病院枠組みである2市2町の合併が出され、本議会でも合併特別委員会
が設置されました。結果として白紙の状態に戻りました。現在は、米沢・川西の1市1町での合併
の話し合いが持たれているようであります。
  基本方針の中で、広域行政を推進し、合併も継続の上検討するとありますが、現在の市長の合
併に対しての考えをお伺いいたします。
  次に、市内経済の活性化についてお伺いをいたします。
  1点目であります。
  経済の活性化を考えた場合、道路整備もと考えるものであります。現在、本市ではさまざまな
道路整備に力を入れていると思っていますが、国道113号線赤湯バイパスは4月1日開通、そして
国道13号線上山バイパスは21年度内の供用開始の予定で、大きく交通の流れが変わると思われます。
そこで、補助金、また単独での道路予算を増額の予定ですが、今後、道路整備をどのように進めら
れていくのかお伺いをします。
  2点目であります。
  観光事業について、県はもとより、本市でもPRに今以上に力を入れるべきと思われます。今
年は、NHK大河ドラマ「天地人」の放映、また先月23日には、山形県庄内地方を題材にした「お
くりびと」が、世界映画界で最高の栄誉であるアカデミー賞を受賞しました。山形県が日本全国に
知られている今、南陽市としても、PRするには最高の年であると思いますが、今後のPRの方法
をお伺いいたします。
  3点目であります。
  国の食料自給率が長年39%から、やっと40%になりました。まだまだ低い自給率で、国、県、
本市においても自給率向上に対して、米粉を利用した食材の研究や、また学校給食の米利用による
完全米飯給食など、さまざまな施策を打ち出し自給率向上を図っている今、本市農業に対して今後
どのような施策をもって導かれていくのかお伺いをいたしたいと思います。
  以上、質問をさせていただきましたが、誠意のある御答弁をお願いし、終わらせていただきま
す。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
〔塩田秀雄市長 登壇〕
○市長  8番髙橋 篤議員の御質問にお答え申し上げます。
  初めに、施政方針についての1点目、先行投資型施策の考えについてでございますが、地域経
済は、米国の金融危機の影響を受け、大幅な業績悪化、雇用調整など大変厳しい環境下にあると認
識いたしております。
  そのため、平成21年度の当初予算には、経済、雇用を支援する公共事業等社会基盤整備の前倒
しなど、各施策を計上したところでございます。これら施策の実施により、疲弊する地域経済の活
性化に寄与できるものと考えております。
  また、優秀な人材の育成は、本市の「宝」であり、市発展の「礎」であります。このことは私
の政治信条でもございますので、青年教育を初め、小中学校施設整備など、本市の将来を必ずや担
うであろう青年たちや児童生徒の学習環境の整備を積極的に推進してまいりたいと存じますので、
議員各位の御理解と御協力をお願い申し上げる次第でございます。
  2点目の市町村合併の考えについてでございますが、広域合併の取り組みについては、平成22
年3月の新合併特例法期限内を目指す検討が平成19年末から行われ、置賜3市5町の枠組み、その
後、米沢・南陽・川西・高畠の2市2町の枠組み、さらには長井・南陽・川西・飯豊の置賜広域病
院組合の枠組みによる協議をしてまいりましたが、いずれも合併には至らず、断念せざるを得ない
結果となったことは、さきの12月定例会の一般質問でお答え申し上げたとおりでございます。
  今後の合併の枠組みにつきましては、新合併特例法期限内を目指すことは相当厳しい時期にな
りましたが、議会の御意見を賜りながら、新たな枠組みの模索を続けてまいりたいと存じていると
ころであります。市民の皆様にはこれまで同様、さまざまな機会をとらえて情報提供を行い進めて
まいりますので、議員各位の御指導と御協力をお願い申し上げる次第でございます。
  次に、市内経済の活性化についての1点目、本市の道路整備についてでございますが、現下の
道路特定財源の一般財源化等の社会的背景を踏まえ、道路建設事業費の拡大は大変厳しい状況にあ
ることから、今後は、より計画的、効率的に事業を推進することが必要であります。
  そのようなことから、本市の基幹道路である国道13号上山バイパス事業や国道113号赤湯バイ
パス事業、主要地方道山形南陽線の整備促進にあわせ、地区間における安全で快適な移動を実現す
るため、これらとネットワークする市道等は優先して整備してまいりたいと考えております。
  また、各地域内の道路の特性に応じた交通事故対策や、歩行空間整備におけるバリアフリー対
策を実施するとともに、道路橋については計画的な点検を実施し、長寿命化を図りながら効率的な
維持管理に努めてまいります。
  さらに、生活関連道路の整備につきましては、各地区からの要望を十分精査し、優先順位をつ
け、年次計画で順次整備してまいります。
  なお、市道建設関連業種では、工事量の大幅な減少と雇用不安などが拡大し、極めて危機的な
状況にありますので、新年度におきましては、道路予算を大幅に増額し、上半期の早い時期に全体
件数のおおむね70%発注できるよう努めたいと考えておるところでございます。
  2点目の観光PRの方法についてでございますが、次の4点を柱に、PRを展開してまいりた
いと考えております。
  第1に、各種キャンペーンを利用した取り組みであります。今年で3年目を迎えた、やまがた
花回廊キャンペーンを初め、「天地人」キャンペーンを積極的に推進しているところであります。
天地人に関しましては、独自に天地人南陽応援団ののぼりを作成し、協賛いただいた商店等に配布
いたしますとともに、「天地人博」の会場に本市のパンフレットやチラシを置き、本市への呼び込
みを図っているところでございます。
  第2は、イベントや物産展と同時に行う観光PRであります。本県において初めて開催される
「2009全国さくらシンポジウム」を初め、白石こけしまつりやバラまつり、菊まつり、八王子いち
ょうまつりなど、あらゆる機会をとらえPRを行ってまいる所存であります。
  第3は、インターネット上においてのPRであります。観光協会ホームページや特産品倶楽部
などでPRしておりますが、今後におきましてもインターネットを活用し、本市の情報を全国に発
信してまいります。
  第4は、ニューツーリズムと呼ばれております着地型旅行商品の開発による新しい形のPRで
あります。従来は大手旅行代理店がコースをつくり募集するのが主流でしたが、これからは、地域
が主体となり、地元の資源を組み合わせて商品をつくり、旅行会社に提案していくというものであ
ります。その地域の連携により、山形の新しい魅力、南陽の魅力をつくり出していくことが必要で
あると思っております。
  キャンペーンだけをとらえれば一時的なものですが、一過性で終わらない、息の長い取り組み
を継続することで、観光が地域経済活性化の一翼を担っていくものと考えておりますので、その推
進に努めてまいる所存であります。
  3点目の食料自給率の向上の施策についてでございますが、国全体の食料自給率は、御指摘の
とおり、ようやく上向きとなりましたが、まだまだ低い水準にあります。食料自給率の向上は国家
的課題であり、数多くの課題を解決する必要があると存じております。
  このような中で、本市といたしましては、地域農業の担い手を確保いたしながら、地域に適合
した「米プラス果樹等の複合経営」を助長し、水田農業につきましては、安全・安心で、売れる米
づくりを推進するとともに、特産物としての果樹など園芸作物や畜産物の生産においても、各種の
支援体制を展開し、その振興に当たり、農業生産レベルの維持、向上に努めてまいりたいと考えて
おりますので、御理解いただきたいと思います。
  私からは以上であります。
○議長  再質問に入ります。
  髙橋議員。
○髙橋 篤議員  答弁、ありがとうございました。
  それでは、順を追って再質問をさせていただきたいと思います。
  1番目の市長が考えておられる先行投資についてでありますが、今、市長が公共事業を前倒し
をして行っていきたいというお話、ありました。あともう1点なんですけれども、将来を見据えた
教育をやっていきたいんだということでありましたけれども、教育のほうは、今度中学校も統合に
なり、力を入れてできると思います。
  ただ、公共事業の前倒しについて、私、お伺いしたいのは、市長が例えば今後、建設物を考え
ていらっしゃるのか、また、後でお話ししたいと思いますけれども、道路の整備とか、そういうは
っきりしたものが、市長にぜひ私はお伺いしたいと思いまして、今回、質問させていただいている
んですけれども、市長、その辺は今現在、1年5カ月任期あるわけでありますが、私はこの間にこ
ういうものをしたいとか、何かございましたらお伺いします。
○議長  市長。
○市長  さきの施政方針で申し上げましたように、相当厳しい財政の中でも、南陽市のこうした
厳しい経済情勢や雇用の状況を考えれば、当然、緊縮財政だけではいかないだろうというふうに認
識をしております。
  ただ、こういう状況だから、将来にツケを残すようなことでいいのかという1点と、もう一つ
は、国・県の足かせがあるんですね。いろいろな数値があるわけですけれども、これらの数値との
関連、こういったものをどうクリアしながら市民の皆さん方の期待にこたえることができるかとい
うことが一番大きな課題であります。
  そういった観点に立てば、まず一つやっておかなければならない、いざというときのために、
やっぱり人づくりは何よりも大事だというのが私の政治信念でありますから、特にこれからの若い
者、次代を担う者に対する教育はしっかり、今やらなければならないということで取り組んでいき
たいというふうに思っております。
  そういう意味では、子育て支援、さらには小中学校の教育の充実、環境の充実、さらに青年・
婦人教育、こういったものに力を入れていきたいし、あわせて、単にそういう学力のみならず、ス
ポーツあるいは文化、こういったものにも極力力を入れていきたいと、こう思っております。
  さらに、今、髙橋議員からありましたように、しからば公共事業として直接経済に影響を及ぼ
すような取り組みは何だと、さらに前倒しとは何かと、こういうことであります。1つは、予算で
も説明を申し上げましたが、2億6,800万ほどの今年の事業、道路事業については、先ほど申し上
げましたように、できるだけ早目に発注をしたい。特に小さな物件等については、できるだけ、可
能な限り、早急に発注をして雇用拡大につなげていきたいと、こういうふうに思っております。
  特に大きな事業と、こうなりますと、目の前にやらなければならない課題で残っているのは、
やはり宮内の中学校であります。今、本設計に入っているところであります。平成22年度に着工と
いうような予定になっておりますが、可能であれば21年度内にはできないのかどうか、検討するよ
うに教育委員会のほうには私のほうから指示をしております。これについては、国・県の許認可の
問題もありますし、財政的な裏づけが必要でありますから、単に希望だけではできないわけでござ
いますが、できればそんなこともやっていきたいと、こう思っております。
  さらに、各公民館の充実、これは環境整備、こういったものもできるだけ、即やれるものは既
にやっておりますが、私の考えている青年教育あるいは婦人教育を強化しようとすれば、これから
もこういった施設の利用度が増えるだろうというふうに思っておりますので、そういう意味では、
利便性のいい、使い勝手のいい施設にしていきたいと、こんなことも思っております。財源的に可
能な限り取り組んでいきたいと、こう思っております。
  いずれにしても、南陽市、従来からほかの近隣の市町と比べますと、道路整備なんかは少しゆ
っくりというか、計画からいいますと、おくれているというようなこともあります。道路整備がお
くれるがゆえに、さまざまな経済効果があらわれていない、上物なんかもその周辺に建たないとい
うことでもございますので、これからは、特に可能な限り交通ネットワークというものを十分勘案
して、市道その他重要な路線については早急に対応していきたい。特に計画にある都市計画道路、
こういったものにはできるだけ積極的に取り組んでいきたいと、こう思っております。そうするこ
とによって、民間の活力なんかも少しずつ呼び戻すことができるのではないか、波及効果も大きく
期待できるのではないかと、こんなふうに思っております。細部にまでどこだと言われますとなか
なか大変ですが、その件については、3カ年計画とかさまざまな資料等、道路計画等に載っており
ますので、ぜひごらんいただきたいというふうに思います。
  以上です。
○議長  髙橋 篤議員。
○髙橋 篤議員  ただいま市長のほうから答弁いただきましたけれども、市長が常々、私は市長
が議長になる2年前からのおつき合いでありますが、議長になってからも、子供たちが本当に20年
後、30年後、南陽市に生まれてよかったと、住んでよかったとなれるような南陽市にしていきたい
んだと、それも今回の施政方針の中でも述べられておりますので、今、お話の中で、箱物はという
質問の中で、今、目の前に見えるものは宮内中学校、市長のほうから22年着工、それを何とか21年
度内に着工したいものだという御答弁をいただきました。
  私も、できるんであれば統合なった時点で、本当に新しい学校に入れるような建設をできれば
願っているものでありますが、それも期間がなく、できないと思いますけれども、まず21年度着工
できるような体制をぜひとっていただきたいと思います。
  次に、合併についてでありますが、市長は、22年3月の期限内合併は、お話の中では無理では
ないかというような御答弁でありました。それで、今後、議会との話し合いの中で進めていきたい
と。しかし、市長は、今現在の腹の中にしまっておられる地域とかというのはないものか。
  なぜかというと、私は、本当に経済また文化的に考えた場合、東置賜郡というのは、昔から私
も頭の中にもありますし、本来であれば、この合併の話に関しても、イの一番に高畠、川西という
のが私は浮かんでくるのでありますが、市長は、東置賜郡の枠組みというのは、考えは最初はなか
ったのでありますか。
○議長  市長。
○市長  先ほど私が答弁したのは、時間的に相当厳しくはなっているというような表現で、無理
とは表現していないので、御理解いただきたいなと思っております。ぎりぎり頑張れば、来年の3
月ですから、6月ぐらいまでは可能ではないかというふうに私は思っております。ただ、そう楽な
ことではないというふうな認識には立っております。
  それから、もう一つ、地域的、経済的、さまざまな状況を勘案しても、南陽・東置賜という枠
組みが一番いいのではないかと、なぜ考えなかったかというようなことであります。実は、一番早
くから考えておるわけでありまして、この件については、3人あるいは職員も含めて、何回か協議
したり、打ち合わせ、そういったテーブルを持ったことがあります。3人というのは当然、首長の
ことを指しております。しかしながら、どうしたわけか、なかなか前に進まなかった。そうしてい
るうちに、御承知のように、3市5町であるとか、あるいは病院枠組みを指す2市2町、さらには
米沢・南陽・高畠・川西の2市2町、さまざまな枠組みが浮上してきて、簡単に言えば、今言う東
置賜の枠組みがなかなか熟さないうちに、違う枠組みの話が出てきて、結果としてはうまくいかな
かったと、こういうことであります。
  したがって、私が一番最初に取り組んだのは、髙橋議員が期待しているような内容のものでご
ざいました。だれが考えても南陽・高畠なんていうのは同じ路線上、産業構造、地域的、何をも見
ても極めて似通っていると、条件は相当いいと、その気になれば、半年もあれば話し合いだって可
能ではないかというふうに私は思っております。しかし、これはあくまでも私が思っていることで
あって、相手もあることでありますし、さまざまな事情もあると思いますので、それは何とも言え
ません。
  そういったことで、議会の皆さん方にもお願いしておりますし、議会の特別委員会にもお願い
をして、できるだけ話を進めていただきたいというような思いで、今、待っているというような状
況でございますので、御理解いただければなと、こんなふうに思っております。
  以上です。
○議長  髙橋 篤議員。
○髙橋 篤議員  市長のほうから無理とは言っていないと、これは私の聞き違いで、申しわけあ
りませんでした。
  それで、まだ時間があると、私もぜひ合併をしていただきたいなんていうことは申し上げませ
んが、さっきも子供たちのことなんかいろんなことを考えれば、本当によかったんだと言われるよ
うな合併を、どうか前進していただけることを心からお願いを申し上げたいと思います。
  次に、市内経済の活性化の中で、その一番最初に、道路の整備についてお伺いをしました。
  市長は、今まで都市計画、また南陽市全般を見て順番をつけながら、また、5年後を見越して
の市道整備などを行っていきたいということでありますが、私は、赤湯バイパスの開通により、車
の流れも大きく変わってくるのではないかなという感じを持っているものです。
  そこで、さっき市長のほうから都市計画に沿った道路整備もということでありますので、私は、
ぜひ早急に取り組んでいくべき都市整備の道路があるのではないかなと思っているものであります。
場所を申し上げますと、この南陽市の城である市役所からちょうど西へ抜け、半分整備はされてい
ますが、半分ガードレールがどんとあり、ここは関係者以外進入できませんと。市道蒲生田本線は
ちょうど砂子田線までできているわけでありますが、その途中にきちっと道路の形をつくっていて、
何でそこまで早目にできないものか。私は、そういう道路こそ着工するべきではないかと思うんで
すが、市長、どうでしょうか。
○議長  市長。
○市長  市民の皆さん方が必要とする道路については、いずれも重要な道路だろうというふうに
私は思っております。しかしながら、先ほど申し上げましたように、市には市の財政というのがあ
るわけですね。これさえクリアできるんであれば、すぐにでもやってあげたいというような思いを
持っているわけでありますが、いかんせん、国・県の許認可あるいは先ほど言ったように指標です
ね。実質公債費率とかさまざまなものがあって、なかなか思うようにいかない。市単独で何かでき
るなんていうことは極めて小さな額でございますので、思うようにいかない。
  もう一つは、道路を改良するには、いずれも用地が必要なんですね。そうすると、これはいず
れも個人様のものでございまして、私が自由にできるものではありません。相手がいることであり
ますから、この辺の話がうまくいかなければ、なかなか仕事は進まない。用地買収できればほとん
ど、後は何年間あれば、あるいは予算さえ確保できればということになると思いますが、そんなこ
ともあって、なかなか進んでいない。
  現に、南陽市全体で二、三十ぐらいの都市計画の道路があるわけですけれども、その大半が44
年あるいは56年に計画している。したがって、今と当時の社会環境あるいは市民の期待度なんてい
うのも相当変わっていることもあります。
  そんなこともございまして、もう一度全体の南陽市のマスタープランをつくりまして、それで
もう一度優先順位を確認できればなと、こんなふうに思って、先般、企画財政課長にプロジェクト
チームをつくってちょっと検討してみるよう、最初ですから簡単な漫画みたいなものをつくってみ
て、プロの方にいろいろ御意見を聞いて、それで、今計画されている道路がどうなのかということ
も含めて、検討しようというふうに指示をしたところであります。当時はなかったけれども、今は
もっと優先して開発しなければならないなんていうこともあるかもしれません。そんなことも含め
て検討していきたいというふうに思っております。
  その辺のところは、髙橋議員のいる蒲生田、若狭郷屋周辺の道路網についてはよく見ています
ので、なるほどと、こう思って聞いていますが、そこにも用地の問題が絡んでいることをひとつ御
理解いただきたいというふうに思います。
  以上です。
○議長  髙橋 篤議員。
○髙橋 篤議員  市長のほうから、まず再検討をしながら今後進めていきたいというお言葉もい
ただきましたので、ぜひいい結果になるように私からもお願いをしたいと思います。
  次に、観光事業のPRについてであります。
  市長のほうから、キャンペーンを利用して、そして観光PR、またインターネット、そして旅
行商品などと一緒にしたものとしてPRを考えていくということでありました。
  しかしながら、私は、本市では農業を考えたとき、多くの皆さんが果樹、そして水稲、そうい
うので宅配を行っております。たしか何年前までは、例えば国道の113号線周辺また13号線周辺の
農家の方に、PRのためにパンフレットをぜひ入れていただきたいというような話も私は聞きまし
た。現に私の友人も直売所をやっていて、ぜひしていただきたいと言われたもので、大変だけれど
も入れていたんだと。それがいつの時期からかなくなったような感じもこの間お話をいただきまし
たので、今現在行っているのか、行っていないのか、まずお聞かせいただきたいと思います。
○議長  髙橋観光課長。
○商工観光課長  お答え申し上げます。
  農業あるいは果樹との関連というふうなことでございますけれども、南陽市には南陽市果樹振
興会がございまして、それとセットでいろいろ事業を進めております。1つは、さくらんぼ部会、
ぶどう部会、りんご部会、そういった部会、それから直売店組合、そういった方も果樹振興会に入
っていただいておりまして、それらの方からいろいろ負担金などもいただきながら、「南陽市のフ
ルーツ」というふうなパンフレットをつくって配布をしてございます。
  それから、特にサクランボの時期というふうなことになりますが、ちょうどサクランボの6月
の時期については、首都圏では既に2月の段階で募集を始めるというふうなことでございますので、
毎年2月に首都圏のエージェント訪問というような形で、各エージェントを回ってきております。
これは、さくらんぼ部会の方と一緒に、観光協会も含めて回っているというふうなことでございま
す。パンフレットも大いに参考にいたしまして、各組合にも配布してございますし、首都圏にも配
布しながらPRに努めているというふうなことでございます。よろしくお願いいたします。
○議長  ただいま8番髙橋 篤議員の質問のさなかでありますが、ここで暫時休憩といたします。
  再開は午後1時といたします。
午前11時58分  休憩
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午後 1時00分  再開
○議長  再開いたします。
  休憩前、8番髙橋 篤議員の質問のさなかでありましたので、それでは8番髙橋 篤議員の質
問をお願いいたします。
  髙橋 篤議員。
○髙橋 篤議員  午前中に続きまして、質問をさせていただきます。
  先ほど髙橋商工観光課長のほうより御答弁いただきましたが、私は、観光のパンフレットを宅
配便の中に入れてくださいということをお願いしているかということをちょっと質問させていただ
いたんですけれども、何か課長の答弁とちょっと違ったような感じを持ちましたので、もう一度お
願いしたいと思います。
○議長  髙橋商工観光課長。
○商工観光課長  パンフレットにつきましては、先ほど申しましたように、観光果樹振興会のほ
うとタイアップをして作成をしてございまして、本年度におきましても2万4,000部をつくってお
ります。それについては、いろんな宅配までというふうに限定したものでありませんので、各果樹
園あるいは直売店、そういうふうなところに配布をいたしまして、自由にPRをしてくださいとい
うふうなことで配っております。ですから、直接宅配便にそのパンフレットを入れて配ってくださ
いというふうなことは言っておりませんけれども、そのような形でパンフレット、チラシを有効に
活用していただきたいというふうなことで配布しているところでございます。
○議長  髙橋 篤議員。
○髙橋 篤議員  今、課長のほうから御説明ありましたけれども、やはりパンフレットは、南陽
市を宣伝していただける一番いい方法だと私は思っております。そんなことから、ぜひ、今後、直
売所とか、観光拠点のセンターとかそういうところだけでなく、一般の農家の方に入れていただけ
ないでしょうかとか、そういうものも市報に載せていただいて、啓蒙を私は図っていただきたいと
思いますが、課長、どうでしょうか。
○議長  鈴木農林課長。
○農林課長  ただいま髙橋課長が申しておりましたパンフにつきましては、農林課も一緒にして
おりまして、農林課のほうでは認定農家、特に担い手等に対しましてのチラシを出しておりますの
で、その中でPRを行ってまいりたいと存じます。
○議長  髙橋 篤議員。
○髙橋 篤議員  先ほども申し上げましたけれども、今後、大河ドラマの場所になるなんていう
ことは恐らくないと思いますので、また、これもわからないんですけれども、アカデミー賞を受賞
できるなんていうことも、映画界がどんどん発展すればなるかもわかりませんけれども、本当に今
がやっぱり出発という考えで、どんどんPRをしていただきまして、南陽市がすぐにお客さんが増
えるという形でなく、幾らでも山形県南陽市を覚えていただけるように、5年後、10年後になるか、
これは結果はわかりませんが、ぜひ、今後、多く観光客の方が来ていただけるような観光PRをお
願いをしたいと思います。
  観光事業について、PRについてもう1点、質問をさせていただきます。
  昨年10月7日に赤湯元湯とゆーなびからころ館がオープンいたしました。その中で、ゆーなび
からころ館は、たしか市長のお話で、本市観光の拠点にするということから公民館をあそこに建て、
そしてオープンしたわけでありますが、わかる範囲でよろしいですので、月別の入場者数、わかれ
ば教えていただきたいんですが、いかがでしょうか。観光課長。
○議長  髙橋商工観光課長。
○商工観光課長  赤湯温泉観光センター「ゆーなびからころ館」の利用実績でございますが、議
員御指摘のとおり、10月7日にオープンいたしました。10月につきましては、来られた客はちょっ
と直接把握できませんので、各部屋をお貸ししてございます。休憩室利用というふうな形でござい
ますが、10月においては33回部屋を利用していただきまして、人数にすれば82人、11月でございま
すけれども、42回使っていただきまして180人、12月は17回、17部屋使っていただきまして82人、
1月は14回、50人、2月、23回、109人。合わせますと、10月から2月までで129回、129室になり
ますが、503人の利用というふうなことになります。
○議長  髙橋 篤議員。
○髙橋 篤議員  ゆーなびからころ館のほうは、それぞれ波があるわけでありますが、利用をし
ていただいているということで私は理解したいと思いますが、ただ、赤湯元湯に関してさまざま苦
情といいますか、そういうものも聞こえてきます。
  たしか去年の11月7日だと思いますけれども、新聞、山新だと思いますけれども、その中で、
お客さんが入浴に来たと、そうしたら、時間だからだめだと言われたそうであります。管理人の方
にすれば私はそうだと思います。
  しかし、きょう、パンフレットを持ってきましたけれども、まず市報、そして2月25日に出さ
れたこれ、企画課のほうでいただいた新聞の折り込みだと思います。あとこれは市報で渡ったもの
なんですけれども、その中で入浴時間、10月7日の時点では、市報には、赤湯元湯、営業時間6時
から午後10時まで、冬期間は9時30分までと書いてあります。そして、こちらのチラシには、入場
は午前、最終とも30分前までとなりますと、これ書かれてありますが、私が不思議に思うのは、こ
れ本当に大事なことなんです。お客さんが来て、例えばこの市報を見て来ていただいた方は、30分
前でなくとも営業時間はこのとおりやっているんだから、入れるという感じで私は来ると思います。
  しかしながら、今度、2月の市報に出したこの広告には、生命保険とかいろんな保険あります
けれども、保険屋さんはどういう考えでああいうものをつくっているのか私はわかりませんが、眼
鏡を取っても、眼鏡を外さなくても、虫眼鏡で見なければわからないようなことを書いています。
本当に本当は大事なことなんです。新聞でも取り上げられ、そうであれば、こういう大事なことは
もっと大きく書くべきではないでしょうか。企画財政課長、お願いします。
○議長  樋口企画財政課長。
○企画財政課長  元湯につきましては、従来の丹波湯、大湯の2つを合わせる形で新築をしたわ
けでございますが、当初、これまで利用された方、これは公衆浴場ですので、あくまで生活施設で
ございますので、毎日毎日御利用いただいている方がまず多くいらっしゃるであろうと、プラスし
て観光ということでの新しい方もいらっしゃるであろうということを想定しながら、パンフレット
等をつくってまいりましたが、当然におふろですから、入って5分や10分で出られるという方はな
いわけでございまして、10時で終わりということであれば、常識的に考えていただいて、30分前あ
るいは20分前ぐらいが入場するぎりぎりの時間ということになるわけでございまして、この辺につ
いては、30分前というふうにはしておりますが、柔軟に対応してきたところでございまして、これ
まで何十年来、苦情は出たことございませんでした。
  ただ、今回、新しい方も多く利用されるということの中で、そういった苦情も出てきたものと
いうふうに思ってございますが、私も直接、苦情の電話もお受けいたしましたが、ほとんどの方が
市外の方でございまして、初めて利用された方、こういった方からの苦情というものが大半でござ
いました。逆の苦情も実はございまして、長年、公衆浴場を利用されてきた方、こういった人から
見たら、新しい人のマナーの悪さ、文句を言ってくるその態度、そういったものをはたから見て、
情けないと、こんな人に利用してもらいたくない。私が今まで行っていた公衆浴場がなくなってし
まったと、もとの公衆浴場が懐かしいといったような逆の苦情も実はいただいているところでござ
いまして、この辺は、もう少し慣れてきて、利用の仕方、相場みたいなものが徐々に形成されてく
ればおさまるものと思ってございましたが、ただ、やれる努力というものは相当やりました。60過
ぎた管理人でございますので、今まで「いらっしゃいませ」とか、そういったことを言ったことが
なくてこれまで仕事をやってきたわけでございますが、これに無理して「いらっしゃいませ」の練
習をさせてみたり、相当な努力をさせながら今日に至っておりまして、このところ苦情は相当に減
ってございまして、利用のマナーのほうも少しずつ改善されてきたなというふうに思っているとこ
ろでございますので、御理解を賜りたいというふうに思います。
  その30分前というものをもう少し大きく書くべきじゃないかという御指摘でございますが、こ
れについては当然、一般常識の範囲内で御理解いただけるだろうということで、当初のものは確か
に小さかったのかなというふうに思ってございますので、今後出すものについては、必ず記載する
ようにというふうに心がけているところでございまして、ただ、あくまで常識的なものでございま
すので、そこだけをとりわけ大きく書くというのもいかがなものかなという感じもしておりますの
で、御理解いただける範囲で記載をしてまいりたいというふうに考えてございます。
○議長  髙橋 篤議員。
○髙橋 篤議員  課長のほうから、今後、まず字を少し大きくしながら、また考えていくという
御答弁いただきましたので、ぜひ、皆さんにわかるような啓蒙をお願いをしたいと思っております。
  私の気持ちとして、多くの皆様に、新しくつくったものだから喜んでいただきたい、そういう
考えで、今、御質問を申し上げましたので、今後とも関係者の皆様の御奮闘をお願いしたいと思い
ます。
  時間もそろそろなくなってきましたので、途中で終わると大変御迷惑をおかけしますので、こ
こで終わらせていただきます。きょうはどうもありがとうございました。
○議長  以上で8番髙橋 篤議員の一般質問は終了いたしました。御苦労さまでございました。
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