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田中 貞一 議員 質問
○議長  次に、9番田中貞一議員。
〔9番 田中貞一議員 登壇〕
○田中貞一議員  おはようございます。9番田中貞一でございます。
  通告しておりますので、それに従いまして質問を申し上げます。
  昨今の経済状況が、景気含めて非常に冷え込んでおります。市内の労働者の皆さんももとより、
商業や農業、そしてサービス業などのあらゆる職業にまで大きな影響が出ております。今まで私ど
もが経験したことのない大不景気でありますが、日本の経済政策もいかに今まで外需一辺倒の脆弱
な政策であったかが、はっきりと見て取れるわけでございます。
  さて、市民の1番身近な行政として、本市が今やるべき政策は、もうただ一つ、雇用の確保で
あると、当然思うわけであります。当然国・県と歩調をあわせての大型の予算投入が必要であると、
それも切れ目なく出さなければならないということを考えるわけでございます。
  そこで質問を申し上げますが、現在の、市内の労働者の労働状況、その環境等含めて、現在ど
のような状況であるか。そして1月の全協のときにも報告ありましたが、それら等含めて2月、そ
して3月の見込みというふうなことも含めて教えていただきたい。
  次に、3月で雇用の雇いどめもあると言われております。厚労省は十二、三万人もいるのじゃ
ないかというようなことを言っているようですけれども、本市と含めて隣接の市町の中の企業のそ
ういった状況は、どのような状況を把握しておられるかをお尋ねをいたします。
  次に、本市の雇用確保政策、今後どのようにとられるのか、ひとつ予算面も含めて、政策的な
ものをお尋ねをいたします。
  次に、本市のグランドデザインを引くという、非常に大事な事業、第5次総の準備に入るとい
うような予算がございます。平成21年から23年までが第4次総の最終年度ということで、1番最後
の年度であります。24年度からは第5次総に入るわけですけれども、その5次総として財政的に、
非常に地方交付税が削減されており、そして税収の伸びも見込める状態でない中において、この財
政計画はどのような見通しでおられるのか、ひとつお尋ねをいたします。そしてこの5次総の財政
計画の中に占める株式会社ハイジアパーク南陽の支援、それに管理などの出費の面で、歳出の面で
の、5次総の計画の中に占めるウエートはどのような割合が出てくるのかということも、ひとつお
尋ねをしたいと思います。
  それから、株式会社ハイジアパーク南陽の運営面に、本市がどこまで、どの程度まで、そして
いつまで支援するつもりなのか、する予定なのか、ひとつ教えていただきたい。
  次に、単年度の経営の赤字分についてはどのように考えておられるのか、お尋ねをいたしたい
と思います。ひとつよろしくお願いを申し上げます。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
〔塩田秀雄市長 登壇〕
○市長  9番田中貞一議員の御質問にお答え申し上げます。
  初めに、仕事の問題についての市内労働者の状況の1点目、「雇いどめについての市内及び隣
接市町企業の動向について」でございますが、市内及び隣接市町においても雇用調整が行われてい
る状況であり、非正規労働者だけでなく、正規労働者にも及んでいるところであります。
  昨年12月から市内企業約90社について訪問調査、電話による聞き取り調査を実施したところ、
現在までに雇用調整を行った人数は245人となっております。
  なお、近隣市町の詳細なデータまでは把握しておりませんが、高畠町、川西町、米沢市につい
てもそれぞれ調査を行っており、相当数の雇用調整が行われていると聞いております。
  今後の対策につきましては、2番片平志朗議員の御質問にお答え申し上げましたとおりでござ
いますが、「ふるさと雇用再生特別基金事業」及び「緊急雇用創出事業」の実施により、雇用の創
出に努めますとともに、市内企業の受注の維持・向上のための方策を講じ、安定的な雇用機会の創
出を図ってまいりたいと考えておりますので、御理解を賜りたいと存じます。
  交付税減額の続く時代において、5次総計画の財政計画等の見通しにつきましては、現在、国
内外の社会経済情勢が刻々と、しかも急激に変化しており、市税を初めとする自主財源、また交付
税を初めとする依存財源ともに、その影響を大きく受けるものであります。
  第5次総合計画につきましては、平成23年度を初年度とする計画でございますので、現時点で
今後の社会経済情勢を見通すことは非常に困難であり、具体的に申し上げることはできませんが、
政府が昨年暮れに示した平成21年度の地方財政計画では、現在の社会経済情勢の変化に配慮した地
方交付税の増額はなされているものの、依然として給与関係費の抑制や地方単独事業の抑制を図る
こととされているため、現在の制度が継続されるものとすれば、長期的には地方交付税の減少傾向
は続くものと見込まれております。
  本年度においても、後年度負担の軽減を図るため、市債の繰り上げ償還の実施や財政調整基金
への積み立てなどを講じておりますが、次期総合計画期間においても、非常に厳しい行財政運営に
なるものと認識しているところでございます。
  第2点目の株式会社ハイジアパーク南陽の経営についての「行政の支援について」でございま
すが、ハイジアパーク南陽は公の施設であり、本市の貴重な財産であります。施設の維持管理は市
が行うものであり、温泉保養施設として存続していく限り維持すべきものと思っておりますので、
引き続き指定管理者制度により、運営してまいりたいと考えております。
  経営赤字分につきましては、第三セクターとはいえ、株式会社でありますので、役員及び社員
が一丸となって経営改善に努めていただくほか、外部からの経営検討委員会なども視野に入れなが
ら、経営の改善策を模索するとともに、取締役会などを通して、適切な対応を求めていきたいと考
えております。
  以上でございます。
○議長  再質問に入ります。
  田中貞一議員。
○田中貞一議員  それでは、少し質問を申し上げます。
  今、市内でも245人ほどが非正規、正規を問わず、企業調査の中では、その人数が出てきたと
いうことでございます。隣接の市町、米沢市を初め、川西、高畠、その辺の企業のほうにも勤めて
おられる市民の方が多くおられるわけでございます。その中で、非常に245人という数字が、市内
だけの企業の調査の数字なわけですけれども、ハローワークあたりでは、もう人が入り切れないほ
どの状況であるというようなことが言われております。その置賜地域なら置賜地域として、1つの
くくりとしてとらえた場合、相当社会問題上大きい雇用情勢の問題だと思います。そこで市として
も、南陽市だけが245人だというだけじゃなくて、やはり置賜という1つエリアの中で、本当にど
ういうふうな状況なのかということを、正確な状況を行政は握る必要があると、私は思います。そ
して初めてそれを分析して、次の打つ手というものは決めなきゃならない。三者合同で決めれば1
番効果があるわけですが、やっぱりそこまで連携を持ったところでやっていくのが1番、例えば1
万円使うものも2万円にもなるし、5,000円のものも1万円になるという使い方だと、私は思いま
す。
  そのようなことで、市長にもう少し詳しくお尋ねしますけれども、この働く問題、仕事の問題、
雇用の問題、そのようなことで、ひとつ置賜地域の首長間でそういった話をしてみようとかという、
何か場所のセッテングとかというようなのは考えられませんか、ひとつお尋ねをします。
○議長  市長。
○市長  現在、南陽市では、今回の雇用調整以外にも失業者というのはいるわけでありますから、
おおむね600か700ぐらいの数であろうというふうに推定しているわけであります。ここ最近、特に
12月ごろから、この米沢管内では失業者が増えていると、それまでは大体同じぐらいのペースで来
ているわけですが、就職する、失業する、入れかわり立ちかりあるわけですけれども、極端に増え
ているのがやっぱり12月、それから1月と。12月と1月では800人ぐらい増えていると、先ほど田
中議員も言ったようにね。2月、3月になればもっと増えるだろうというのは、容易に想像がつく
わけでありますが、そういう中にあって、各自治体で何ができるのかなというようなことでありま
す。首長間で協議をして、その雇用対策に取り組んではどうかと、こういうふうなお話でございま
すが、これは国・県、さまざまな取り組みをしているわけで、これから2次補正、先ほどからあっ
た緊急雇用、あるいはふるさと雇用、いずれもこれからの取り組みということになるわけなんで、
そういったものも見ながらの対応ですけれども、機会がありますので、置賜の3市5町の首長の会
合、これは置広の会合等でもありますので、そういった段階で可能なのかどうか、それは事務的に
いろいろと詰めなければならない課題も多いわけですけれども、可能であれば取り組んでいきたい。
これにはもちろん県などの指導なども含めて対応していかなければならないというふうに思ってお
ります。
  なお、きのうも片平議員にも申し上げましたが、これから南陽市で取り組むふるさと雇用並び
に緊急雇用、いずれもさきの全協でもお願いしましたが、決まれば今回の定例会中にはちょっと難
しいと思いますが、したがって、4月1日からの個々の財源も入っていますので、4月1日には専
決処分ということでお願いしなきゃならないと思っておりますが、それらの対応が進めば、少し違
った形が出てくるのかなというふうに私としては期待をしているわけです。
  とにかく今の段階で、毎月毎月どういうふうに数字的に変わっているのか、その都度都度どう
いう手を打つことが行政としてできるのか、そんなことを含めながら慎重に対応、なおかつスピー
ド感を持って進めていきたいと、こんなふうに思っておりますので、御理解いただきたいなという
ふうに思っております。
  以上です。
○議長  田中貞一議員。
○田中貞一議員  それで、昔から景気が悪くなると、景気対策としては公共事業が1番手っ取り
早いというのが相場でございます。今の時代でも同じだろうと私は思っております。そんな中で、
1次補正が出て、2次補正が出て、そして21年度の新年度予算の審議中だと、そしてこれから出る
かもしれない1次補正、21年度の1次補正が出るかもしれません。そんな中で、やっぱり景気対策
として矢継ぎ早に、切れ目のないような状況で、この状況を乗り切っていく、そして南陽市だけが、
本当に投資的な予算だって、微々たる予算しかないのに、経済対策の予算を組み込んでも、幾ばか
りかの公共事業しか出せないということになります。これを置賜ブロック1つで考えたらどうです
かということを私は御提案申し上げている。そうすれば、非常に大きな、ある程度の、どこの行政
もそういったことで出してくるということになりますと、結構な仕事が、雇用の状況が出てくると、
置賜地域にはということになりますので、やっぱり3本の矢という言葉があるんですけれども、そ
ういったことが、やっぱりなるのじゃないかなというふうに私思うのですよね。
  それで、もう一回市長、お尋ねしますけれども、やっぱり南陽市の首長が3市5町の先頭を切
って、そういった呼びかけをしながら、ひとつ置賜地域の雇用の創出の場を、勉強する会でも持っ
て、段取りして持っていただいて、そして主導権を握って、やっぱりそういったこともしていただ
きたいと思うのですけれども、ひとつどうですかね。
○議長  市長。
○市長  自治体の予算というのは微々たるもので、そういったことはやっぱり県・国の事業かな
と、こんなふうに思っております。今、副市長とちょっと相談しています。法的に可能なものであ
れば、どうかなと。そういうことで、先ほどもちょっと心配だったので、事務的ないろいろな打ち
合わせをしてからという言葉には、そういったものが可能なのかどうかね。考え方としては非常に
いいわけですけれども、どうなのかなというふうに心配がありましたので、そういう言葉をつけた
わけですけれども、可能であれば取り組んでみたいと。
  なお、その前にいろいろと協議も必要だと思いますので、これからあります置広の理事会等で
お話をさせていただきたいなというふうに思っております。
  以上です。
○議長  田中議員。
○田中貞一議員  当然、予算がつかなければ何もできないということになるわけですけれども、
当然置賜の首長が集まった中で、国・県に対してもそういった予算の増額、その経済対策を要望し
ていく、要請していくということがその中で出てきて、まとまった行動をすれば効果は出るものと
私は思っております。
  そんなことで、やはり本当に仕事がないということは死活問題だと思いますね。毎日、ただ生
きておっても生活費はかかるわけですし、そこで働く場所がないということは物すごい、家族の方
も、そのお子さん方も不安な面があって、これほどの悪い条件はないというふうに思います。そこ
で数百人もいるというかもしれないという中において、少しでもやはり行政がその人たちのために、
やっぱり何とかされるような方法を早急に講じていただきますよう、ひとつ強く要望いたします。
  さて、次ですけれども、第5次総の策定の準備を始めるというようなことで、予算計上なって
おります。その中において、第4次総合計画の最終、21年度、22年度、23年度で終わりになるわけ
ですけれども、その次の第5次総をつくるのだということでございます。10年計画ぐらいのスパン
でつくられると思うのですけれども、やはり南陽市の24年度からの中期的なスパンでグランドデザ
インがつくられるということになります。そうしますと、そのグランドデザインに従った中で、あ
る程度市の行政は進めていくということになりますね。当然我々議員が、そんなこと間違っていま
したって、そのとき5次総で決まったのだからと言われると、手も足も出せないというのが現状で
す。そういったことで、この5次総の計画をつくるのに非常に重要なことで、南陽市の方向性を決
める重要なものであります。そしてこの財政、地方交付税はどんどん減ってくると、まだまだ減る
でしょう。そして税金も、税収も上がることはさほど見込めないと、そして少子高齢化の中で、社
会保障関係が伸びてきてということになりますと、非常にその予算の規模も小さくなると、小さく
なった規模の中で、その5次総の計画をつくるということになっていくと思うのですけれども、こ
の5次総をつくる中で人口の見通しというのは大体どれくらいの人口、現在は21年ですけれども、
これから10年先、20年先ぐらいまでの人口の見通しをどのくらい立てておられますか、教えてくだ
さい。
○議長  市長。
○市長  今のところ、正直言って、立てていません。立てていませんが、毎年、今の段階では20
0から300ぐらいの、平均してね、もっと多い時期もあります、人口減っています。そういうことを
考えると、大変恐ろしくて計画立てられないのですね。もうちょっといろいろな施策を練って、人
口減少しないような施策を考えることのほうが優先するのではないかなというふうに、私は思って
おります。
  人口はどんどん減っていくという構図になりますと、あらゆる計画がすべて狂ってくるわけで
ありますので、計画立てようがないということになりますから、もう少し前向きに検討していきた
いというふうに思っております。
○議長  ただいま9番田中貞一議員の質問のさなかでありますが、ここで暫時休憩いたします。
  再開を11時15分といたします。
午前 11時00分  休憩
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午前 11時15分  再開
○議長  再開いたします。
  休憩前、9番田中貞一議員の質問のさなかでありましたので、9番田中貞一議員、質問をお願
いします。
○田中貞一議員  この第三セクター、ハイジアパーク南陽でありますけれども、市長は先ほどの
答弁の中で、市の貴重な財産だと、だからお金をばんばんつぎ込んででも続けていくということを
言われたのかどうか、私はわかりませんけれども、続けていくということは言われました。そこで、
年間、塩田市長になってから約1億円ぐらい、おおよそつぎ込んでおります、指定管理者を含めて
ね。そうしますと2,000万台、3,000万円台ということで、昨年はそういった2次補正の分の1,000
万円をまた突っ込んだというようなことでございます。そうして、今回の21年度予算にも、まだ1,
000万円ぐらいの修繕費、修理費ですか、それ予算化なっているということでございますけれども、
果たして、だんだんと歳入のパイが小さくなって、人口も少なくなっていく時代において、市民の
健康保全のためですか、目的とかなんとか言っておりましたけれども、その目的のために市税の1
%近くもその三セクターに投入するというのはいかがなものかというふう、私は思うのです。
  今、健康のためというならば、5月1日から千代田のほうに施設もオープンしますし、温泉に
入って健康保養・保全だというならば、からころ館のところに行ってもいいだろうということもあ
りますし、その辺との、三セクの見定めというものも必要だろうと私は思うのですよ。そこで市長
は検討委員会、外部から入れて、これからいろいろ、るる検討してやっていくのだと。だけれども、
維持していきたいという考えだと思うのですけれども、やっぱり市民の財産だとはいえども、どこ
まで市長はその修繕費でも何でもいいのですけれども、お金をかけていく予定なのか。例えば会社
ならば、損益分岐点とかなんかあるわけですよね。そういったことを市としてどういうふうにとら
えているのか、ちょっと教えていただきたい。
○議長  市長。
○市長  ハイジアパーク、南陽市の貴重な財産だと、こういうふうなお話を先ほどさせていただ
きました。今年で大体16年目になるわけであります。そろそろ修繕、改修、そういったものに金の
かかる期間になってきたということは、これは事実なわけであります。特に設備関係について、莫
大な修繕費がかかることも予想しなければならないと、こういうふうな状況になって、果たして市
民の皆さん方の期待度あるいは利用度、こういったものがどういうふうに整合しているのかなとい
うようなことであります。これをつくる段階においては、市の健康、保養、こういったものが前面
に出されて建築された施設であります。そんなこともあって、これまでいろいろな問題はあったに
せよ継続してきたと。もちろん第三セクターとはいえども、大半が南陽市が出資をしている施設で
あると、こういうようなことでございます。
  経営については株式会社ハイジアということでありますが、基本的には独立採算制といいます
か、運営についてはしっかり実働していただきたいということで、私も議員当時からお願いをして
きました。
  しかし、施設の維持管理については、これはやっぱり市の財産ということもございますので、
しっかり市で責任を持って、そのハイジアパーク南陽が維持管理を継続していくのに、ふさわしい
程度の支援は必要だということでやってきたわけであります。
  引き続きということを基本的には持っていますが、その判断をいつの段階で、どの程度の内容
になったときにするかということが非常に難しい、特に難しいのは今、こういう社会、経済状況の
中で、安易に判断すると、国でもかんぽの宿の問題になっているようでありますが、そういったこ
とになっては、結果として市民の皆さんに大きな負担をかけるというふうなこと、あるいは損失を
与えるということになってもならないので、もうしばらく検討したい。特に第三者にも、どの程度
のものなのかいろいろ検討させたり、依頼をしたりして、適正な、間違いのない判断ができる予備
的な資料をしっかり集めてから、皆さんと御相談をして判断をしたいと、こう私は基本的には思っ
ております。
  だからといって直ちに、どうも利益が出ないのでやめようかということにはなかなかいかない
のではないかなと、かわりにどなたかが、責任を持って市民の健康、あるいは福祉に役立つ形で維
持してくれるというような方がいれば、お願いするということもあり得るかもしれませんが、今の
段階ではそういう人もいませんので、当面市がしっかり、株式会社ハイジアという管理団体を監視
といいますか、信用しながらやっていく以外に方法はないのかなと、こんなふうに思っております。
  ただ、指定管理者であるハイジアパーク南陽も、相当いろいろと頑張って経営改善しているよ
うでありますので、もうしばらく様子を見る必要もあるし、こういう経済情勢の中にあっても、大
幅な赤字を出さないで頑張っているということについては、むしろ評価されてもいいのかなんてい
うふうに思っております。
  いずれにしてももうしばらく、どういう判断をするにしても、時間がかかるのではないかなと
いうふうに思っております。
  以上です。
○議長  田中議員。
○田中貞一議員  ただいま、もうしばらく様子を見て判断だということは、去年もその言葉聞い
ているのですよ、私は。去年も中華料理に改造すると、そのときにやっぱりやりたいということを
やらせてみて、しばらく様子を見て判断するということで私はお聞きした。覚えています。それで、
まだしばらくということでありますけれども、やはり今この総務省自治財政局長から県のほうには
通達来ているわけですよね。第三セクターの改革についてというやつが県の方に来て、県から市に
も来ているはずですよ、恐らくこれね、通達来ているわけです。その中で、地方公共団体の財政の
健全化に関する法律、地方公共団体財政健全化法という法律ができたと。そしてこの健全化、判断
比率の後の公表などに関する規定は、20年4月1日から施行されたんだと。そして19年度決算から
確かに適用されていますよね。連結がなっています。そして、これらなったことによって、健全化
判断比率の1つである将来負担比率は、公社とか三セクターの一部分も参入されて組まなければな
らないのだということ出ているのですよ。その中において、政府の経済財政改革の基本方針2008と
いうやつ、これ閣議決定なんだそうですけれども、において第三セクターに関する、改革に関する
ガイドラインに基づいて、経営が悪いところは、その三セクの経営改革を進めるのだということが
出ております。これ全部、市にも来ているわけです。その中において、とにかく総務省としては、
赤字の会社をいつまでも構っているなと、残すものは残すで改革して、やめるものはやめてしまえ
ということをはっきりと言っているのですよ。その中において、南陽市民がやっぱり健康だ、福祉
だというもので、年間3,000万円ぐらいの金をそこにつぎ込んでいくということが果たして市民の
人が了解するかどうか。私は一議員ですけれども、これは了解はできないというふうに私は思って
いるのですけれども、本当にそれほど、あそこにかける値打ちがあるかないかということなんです
ね。
  それで、私提案させてもらいますけれども、新年度もやると言われていましたお茶のみサロン
ですか、あと生き生きトーク、そこの話題の、市民と市長との対話の場所に、問題提起してくださ
い、これひとつ。どうですか、今現在、南陽市の財産であるハイジアパークに南陽市では二千数百
万か、約3,000万円ぐらいのお金をかけています。この現状を市民にやっぱり教えなきゃならない、
正直に。教える必要がある。そして市民が、それじゃ必要だか必要でないかは市民の判断だろうな
と私は思います、あくまでも。一般市民の人、我々話をした時に、大体3,000万円ぐらい年間かか
っているんだよと言うと、みな驚いていますよ。割合情報が回っていということがありまして。私
らもこのハイジアを調査するのに、なかなか監査役はそっちの方には入っていない、外部監査は入
れていないということで、内部監査なので、その資料もなかなかもらえないというような状況があ
って、商工観光の課長あたりから資料もらって、持ってきてもらって出してもらっている状況なん
ですけれども、非常に見えにくい第三セクターの会社であります。
  そのようなことで、やはり情報の開示というものは、議会のみならず、市民にも幅広く開示を
しなければいけないだろうと私は思うのですけれども、その辺どうですかね、市長の考えは。
○議長  市長。
○市長  市民の皆さん方に開示をする、あるいは適正な情報を提供する、これはもちろん当たり
前のことでありますし、大事なことであります。ただ、市の貴重な財産、単にハイジアパークのみ
ならず、あれほどの財産であれば、いずれの施設もそれ以上の金が、維持費ですね、維持管理にか
かっているわけですよね。体育館にしたって、いずれも。株式会社ハイジアパークという感覚で、
そこに金を出しているという感覚ですから、そういうふうな感覚になるかもしれませんが、あの施
設そのものの管理運営するに、直営であろうが何であろうが、当然そのぐらいの金はかかるわけな
んですよ。さらに維持管理、さらには修繕となれば、もっとかかるかもしれません。そういうこと
を考えていけば、必ずしも非常に高い運営費だとは言い切れない。だから、あの施設そのものが要
るのか要らないのかの議論であれば話は別ですが、運営をしている、指定管理者である株式会社ハ
イジアパーク南陽、この会社のことについては、余りとやかく言うのはいかがなものかなと。あく
までも株式会社でありますから、その辺は少し整理をして議論いただかないと、ちょっとまずいこ
とになるのかなというふうに、今、田中議員の話を聞いていて私は思ったのですが、いずれにしま
しても、議会あるいは市民の皆さん方があの施設は必要ないのだというには、それ相当のしっかり
した、判断するにふさわしい予備知識といいますか、資料を提起をしないと、安易に金かかってい
るよとおっしゃられますと、間違った判断をするのではないかなというふうに私は思っていますの
で、ここはやはりしっかり行政と議会、あるいは今運営をお願いしているハイジアパークとの議論
なり、会議なりを重ねて、よりいい方向を見出していくことの方が優先すべきことではないのかな
というふうに、私は思っております。
○議長  田中議員。
○田中貞一議員  総務省では、やっぱり三セクターを、例えば要らないからということになると、
一時的に資金が必要だということで、その資金を捻出するのに地方債、5年間という年限の中で、
措置もできますよということをつくったということでございます。ですから、もしハイジアを清算、
解散するとすれば、絶好の機会だというふうに思われます。それを逃しますと、赤字のままで、何
とか黒字にしようということで、まだ今のような状況が続いていくということに私は想像できるの
ですけれども、やはりあの施設が必要か必要でないか、今市長が言われたことの中で、本当に市民
の健康のため必要な施設なのか、必要でないのかも含めて、やっぱり検討する時期に入ったのでは
ないかと私は思います。
  だけれども、これから、例えばいろいろな設備古くなって、数千万もかかるのでないかという
のは一説の話も出ているようでございますし、大変なお金が、またかけなきゃならないということ
は、そのとき議案が上がってきた我々が審議しなきゃならないわけですけれども、審議する方にし
ても大変、それを提出するほうにしても、私は大変だと思いますよ、それは。市民の理解を得ると
いうことになれば、やっぱりここは外部の検討委員会、存廃も含めた中で、その検討委員会を立ち
上げろというようなことが、この総務省の指針にも出ています。その中で、公認会計士とか、税理
士とか、弁護士なんかも含めて、その存廃も含めて検討しろと、そして検討結果を21年の何どきご
ろまでには何とかしてとかって、出ておりますので、やっぱりそいつには従って進めていくべきだ
ろうと、私は思いますけれども、最後に市長どうですか、これ。これからその存廃も含めて検討を
してみるということは。
○議長  市長。
○市長  ハイジアパークの赤字補てんは、市ではしていないのですよ、運営については。あくま
でもしているのは管理委託と、建物そのものの修繕とか補修にかかる経費ですよ。だからどうして
も田中議員の話を聞いていると、運営に支援をしているような話に聞えますけれども、それは違う
ので分けて考えてくださいと、こういう話を先ほど私はしたのです。
  ただ、1番大事なことは、あの建物そのものを市として、あるいは市民の皆さん方ももういい
と、十分活用させてもらったというのであれば、話が違うというのは、私が言ったことであって、
そこはちょっと違うのですね。だから赤字の補てん、支援はしていないわけですから、そこは指定
管理者である株式会社ハイジアパークが独自で頑張ってやっているわけですから、それに対する市
は管理、委託料を払っている。あの建物を守ってくださいよと、うまく運営してくださいよという、
それだけのことなんで、あの経費は、市が直営で職員がやっているよりははるかに安く、直営の市
の施設から見ると、とんでもなく安いですよということを、私はさっきから説明したわけですから、
その辺とちょっと分けて、いろいろ考えて。
  なお、議会でも行政でも、先ほど田中議員が言われたようなことについて十分検討、お互いに
していただくことは全くやぶさかでないし、必要なことだというふうに思っていますし、県からも、
正直言いますといろいろと、今田中議員が言われたようなことは言われています。少し大胆な発想
で、整理するぐらいの覚悟を持ったらどうだというふうなことを、一県の職員ですけれども、私も
詰め寄られたことも、正直言ってあります。しかし、ちょっと待ってくれと、ここ二、三年前に、
新たな経営者をお願いしてやっているところなので、もう少し判断をするには時間が必要ではない
かというようなこともあって、ブレーキをかけているところもありますので、もうしばらくの間時
間が必要だというのは、その辺のこともあってお話ししたわけなんで、御理解いただきたいなとい
うふうに思っております。
○議長  田中議員。
○田中貞一議員  しつこいようですけれども、もう少し。やっぱり市長の言うことわかるのです
よ。指定管理者を入れて、経営の面は1,000万円ちょっとで経営を委託しているのだと、ただあと
の2,000万円近い金は建物の修繕とか補修とかそういうのにかけているのだということはわかりま
す。それを分けて考えろというのは、これ当然ですよね。南陽市の財産を修理をしているのだとい
うことなんですけれども、ですからその南陽市の財産が必要な施設か、必要でない施設かをやっぱ
り、ある程度市民にも、せっかくサロントークしているわけですから、そのときに、当局側からの
1つの問題点として、テーマとして挙げてもいいのじゃないかと、意見をとるために。何も、恐ら
く返ってくる答えはわかっていると思うのですけれども、多分ね。なかなかするとは言わないと思
うのですけれども、ただそれくらい、市民の人も、本当に必要な施設だかなんだかということを、
この財政難のとき、もったいないというような考えは大分ありますよ。
  この間、2次補正で1,000万円の金、農林課に出して、小分けになりました。そこでいろんな
農家の人、今まで要望していたこと、農林課、建設課などに要望していた側溝工事、水路の工事、
それ何メートルなったか。100、200、300大体500メートル近くになっているのですよ、あの1,000
万円で、そうすると大喜びですよ。あの1,000万円で、たかだか1,000万円で。その1,000万円で大
喜びするものを、金の使い方として、だれも嬉しがらないもの、そのような施設に、そいつを使っ
ているというばかなことないと私は思うのです、そこは。やっぱりこれ、本当に市民が1番欲しい
というところに使うべき金であってね、たまたま2次補正で来たから、それはよかったのですけれ
ども、ハイジアが本当に必要なものだかどうだかということを、何とかやっぱり市長もそこら辺を
検討していくべきだと私は思うのですけれどもね。市長も議員時代、ハイジアパーク建設するとい
うときは反対した一議員だったでしょう、多分。だからというわけじゃないのですが、それがどう
だかわかりませんけれども、ひとつまず、最後に市長の答弁をお願いします。
○議長  市長。
○市長  何点か今質問ありました。まず1つは、生き生きトークあるいはサロンでの提案ですね、
これどういうふうな形で市民の皆さんに提案するのか、教えるのかということですね。答えは全然
違ってくるわけですね。だからどれだけの価値があるのかどうかわかりません。さっき何回も言っ
ているように、きちんとした情報を正しく開示しないと、やっぱり我々の欲しい答えのほうに誘導
するには、欲しいような提案の仕方するわけですから、その辺は難しいのですが、田中議員のそう
いう希望ですから、それはやりましょう。
  それと、先ほどから田中議員は、雇用の問題について私に質問しているわけですよね。この段
階で雇いどめとか、あなたの質問の中身を見ると、相当うるさく言っているのですが、その段階で、
ハイジアパーク南陽にも二十四、五名と臨時とパートと含めますと、優に三、四十人はいるんです
よ。さらにここに携わっている納品業者、あるいは関連業者、支援者、支持者、さまざまなものを
勘案すると、私が簡単に、いや、こいつは余りもうからないからいいやと、やめたいと、なかなか
言えない心情も、ぜひ理解をいただきたいと、なかなか言えなくているのですが、私もね。そうい
うふうなこともあって、簡単にいかない。やっぱり何とかして前向きに、さっきから私が言ってい
るように、議員時代から言っているように、独立採算でやっていけるぐらいに頑張っていただきた
いと、今の社長にもそういう意味でお願いしているわけで、市民の皆さん方や議会の皆さん方から
疑義が出ないように、何とか赤字にだけはならないように、支援しなくてもいいように頑張ってい
ただけないかと、こういうお願いをしていますので、そういうこともあって、もうしばらく協力し
ていただけないかと、こういうふうなことなんで、御理解いただきたいなと、こんなふうに思って
おります。
  先ほどからどうすれば楽になるかということはよくわかっているのですけれども、必ずしも楽
な道ばかり歩めないのが、今の私の立場であります。確かに田中議員言うように、私は議員時代こ
れ反対はしたのですが、反対したら最後まで反対じゃないのです。できてしまったものはしょうが
ないから、何とか市民の皆さん方のプラスになるようにしていきたいと、こう思って頑張っており
ますので、ぜひその辺を酌んでいただいて、御協力賜りたいなと。できれば客をあっせんするとか、
そんなことも含めて、あるいは議会でも、皆さん方も、全員会員券を買っていただいて御協力をい
ただくとか、そういうこともぜひしていただければ、まだまだ内容的にもよくなるし、優に損益分
岐点を超えることができるのではないかと。利用されている人数から見ると、もうちょっと工夫す
れば利益も出るだろうというように、私は思っているのです。
  利用している人数を見るとね。十二、三万入っているあの施設が、赤字になること事態が私は
おかしいと思っているのですが、それは恐らく市でどちらかというと、第三セクターといいながら、
市の職員でもってやっていた時代からの、やっぱりどうしても市の外郭団体的な感覚がややもすれ
ば赤字体質に、民間的な感覚からちょっと逸脱した部分があってうまくいっていないのではないか
というふうなこともあるので、その辺を改善すれば、私が期待しているようなことになっていくの
ではないかなと、こんなふうにも思っておりますので、田中議員もいい知恵をお出しいただいて、
こうすると利益出るのじゃないかと、ややもすれば市のほうにも利益還元ができるのではないかと
いうような、当初の目的達成できるように、ぜひ御協力をお願いしたいなと、こんなふうに思いま
す。
  以上です。
○議長  田中議員。
○田中貞一議員  最後に1つ、要望ということでさせていただきますけれども、市民の意見とい
うものを尊重しながら、この株式会社ハイジア問題に対しても、市のお金をどういうような方向で
有意義なほうに使うかということで、やっぱり検討していただきたい。
  なお、当初5,000万円の繰り入れを市の方にするという目的の中で、あの建物が建てられたわ
けですけれども、今我々が、市長言われたように、名案あったら教えてくださいと言ったって、名
案なんて出るすべもございません。あの施設、今の時代で5,000万円の黒字を出して、その黒字分
市の財政に入れるということ、考えて見ろといったって、考えられるすべもございませんので、ひ
とつそれはお断りを申し上げるしかないということで、はっきり申し上げます。
  とにかく、あのハイジアにつきましては、これから時間をかけて、この処理方法が5年間とい
う時限がありますので、やっぱりその辺をにらみながら外部委員会などを立ち上げてやっていただ
きたいというふうに、検討していただきたいというふうにひとつお願いをしまして、質問を終わら
せていただきます。ありがとうございました。
○議長  以上で、9番田中貞一議員の一般質問は終わりました。
  大変御苦労さまでございます。
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