平成21年9月定例会
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川合  猛 議員 質問
○議長  次に、5番川合 猛議員。
〔5番 川合 猛議員 登壇〕
○川合 猛議員  こんにちは、5番川合 猛です。午後の一番疲れの出るときですが、しばらくの
間おつき合いをお願いいたします。
  異常気象と言われ、梅雨明け宣言もないまま秋が来てしまいました。昨年同様集中的豪雨、台
風また地震など、各地で大きな被害が出てしまいました。被害に遭われた皆様には、心からお見舞
いを申し上げたいと思います。幸い山形は大きな災害に遭うこともなく、稲穂もこうべを垂れ始め、
黄金色に染まるのを待つばかりとなりました。どうかこのまま台風、大雨の被害に遭うことなく収
穫のときを迎えられるよう祈るばかりでございます。
  また、相も変わらず世界同時不況、一部の車のみ生産が追いつかぬ状態となっており、しかし
ながら全体の景気を押し上げるまでにはほど遠い現状となっております。一日でも早い景気回復を
望みたいと思います。
  そんな中、去る8月30日、衆議院議員選挙が行われ、大きな嵐が吹き荒れました。「その時歴
史が動いた」という言葉もありますが、まさにそのとおりで、私もそれを目の当たりに感じたく現
場に居合わせたのですが、すさまじいものでした。私事ではございますが、あのときテレビに映る
などとはゆめゆめ思っておらず、全くの偶然でございました。政権交代、これからが世直しのスタ
ート、大いに期待をしたいと思います。
  さて、さきに通告をさせていただきました点について質問をさせていただきます。
  昨年来実施されている耐震二次診断の結果はどうなっているのか。また、工事内容等何の説明
もないわけですが、保護者に対して説明すべきと思いますが、また、なぜこう時間がかかるのか、
お伺いをいたします。
  また、中学校再編統合整備についてですが、4月の開校まであと7カ月しかないわけですが、
現在どのように進んでいるのか、お伺いいたします。
  当局側の誠意ある答弁をお願いいたし、壇上よりの質問を終わらせていただきます。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
〔塩田秀雄市長 登壇〕
○市長  5番川合 猛議員の、学校耐震補強について及び中学校再編統合整備についての御質問は、
教育長より答弁をいたさせたいと思いますので、御了承を願いたいと思います。
○議長  三ケ山教育長。
○教育長  それでは私から、5番川合 猛議員の御質問にお答え申し上げます。
  初めに、学校耐震補強について申し上げます。
  耐震診断の結果についてでございますが、耐震二次診断につきましては、平成16年度から実施
いたしました優先度調査に基づき計画的に実施しており、国の取り組み促進策もあって、昨年度中
に対象建物22棟のうち18棟の建物につきまして診断の発注を行ったところでございます。
  耐震業務は、現状の調査、情報収集、構造計算そして耐震診断判定委員会の判定を受けて、よ
うやく結果の報告となるため、3カ月から6カ月の期間を要するものであります。今年3月末に11
棟また7月末に7棟の結果の報告がありましたので、全体としての報告を本定例会中にできるもの
と考えてございます。また、6月補正により最後となる診断も発注いたしましたところでございま
す。
  次に、保護者に対し、工事内容等の説明がないとの御質問でございますが、さきの診断結果を
受け、その対策について社会面、技術面、予算面等の検討を行い、対策方針を決定し、実施設計に
着手するものであり、工事の内容が固まる実施設計の完了後に説明したいと考えているところでご
ざいます。
  なお、工事の着手前には学校及び保護者並びに地域の関係する皆様に対してその説明を行う予
定でありますので、御理解を賜りたいと存じます。
  また、なぜ時間がかかるかについては、ただいま御説明申し上げたところでございますので、
よろしくお願いいたします。
  次に、中学校再編統合について申し上げます。
  6月定例会でもお答えいたしましたが、南陽市の中学校再編整備事業はゼロからのスタートで
はなく、これまで築き上げてこられた62年、63年間の教育の歴史をもとに、今まで各校で積み上げ
てきた教育の成果を軸とし、さらなる教育の質の向上を図ることを目的に進めているところでござ
います。
  本事業の推進に当たって統合する中学校のおのおのの根幹となる教育の特色、校風及び教育の
成果を絡ませ、その幹の部分を膨らませながら、ともに新しい教育の歴史を築き、南陽市学校教育
の充実と発展に向け、活力あふれる学校づくりを推進することが必要であると考えております。そ
のために、おのおのの中学校の教育目標を達成するための教育課程や、これまでの各校の特色、校
風、教育の成果を集約した教育史からなる教育大綱を作成し、おのおの統合する中学校におけるす
り合わせを行い、新たな統合中学校にふさわしい教育大綱とその理念に沿った教育の推進が必要と
なります。
  今まで教育委員会では、市内中学校を何回となく訪問し、教育大綱作成のための指導を行って
まいりました。また、6月中旬に市内小中学校の校長、教頭、教務主任を対象とした今後の中学校
再編統合に関する基本的な考え方についての説明会を開催し、8月上旬には統合する6つの中学校
の保護者代表であるPTA会長、副会長そして各校の校長、教頭、教務主任を対象とした南陽市中
学校再編整備事業説明会を統合中学校ごとに開催し、教育委員会として中学校統合に関する基本的
な考えを御理解いただくとともに、各統合中学校や保護者からの要望等もお聞きし、教育委員会で
検討を行っているところでございます。
  現在は、各中学校の教育大綱もでき上がり、統合する中学校間での教育のすり合わせも終了し、
新しい中学校の教育理念にかなった統合中学校の教育大綱づくりを進めているところでございます。
  今後は、新しい中学校の教育大綱を基本としながら、児童生徒の発達段階に応じた計画的・連
続的な教育を推進するための小中一貫教育のより一層の推進また保護者や地域住民の意向を把握し、
その協力のもとに学校経営を向上させていく学校評議員制度の確立、生徒自身が新しい学校をつく
るという建学の志のもと、新しい学校生活に向けた自主性・主体性の育成等を目途として、3つの
南陽市中学校統合準備委員会の総務部会・制服部会・学校部会・保護者部会・学校支援部会の中で、
計画に沿った中学校統合に向けた準備を進めていくことになっております。
  また、保護者説明会の開催については、今まで開催してきた事業説明会の中で話し合われた要
望や課題等を整理しながら、来年度の中学校統合事業がスムーズに行えるような形で開催したいと
考えておりますので、よろしく御理解を賜りたいと存じます。
  以上でございます。
○議長  ただいま5番川合 猛議員の質問のさなかでありますが、ここで暫時休憩といたします。
  再開を2時10分といたします。
午後 1時57分  休  憩
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午後 2時10分  再  開
○議長  再開いたします。
  休憩前に5番川合 猛議員の質問のさなかでありましたので、5番川合 猛議員の再質問をお
願いいたします。
  川合議員。
○川合 猛議員  お答えをいただきましてありがとうございます。
  私が、保護者に対して説明をしていただきたいと申し上げましたのは、学校統合のパンフレッ
トの中に、写真入りで地震のあれが載っておりまして、親御さんがそれを見て大変心配されている
ということがございます。そういう意味もありまして申し上げました。
  それで、優先順位で中川小学校、宮内小学校、沖郷小学校が今度工事にかかるわけですけれど
も、そのスケジュールを教えていただきたいと思います。
○議長  長濱学校教育課長。
○学校教育課長  大変時間がかかっておりますことは、おわびを申し上げたいと思いますけれど
も、診断結果をもとにさらに具体的な対応策まで検討を進め、具体的な工事日程等も決まった段階
での公表ということを考えておりましたので、無責任な公表もできないというようなことでこのよ
うな時間がかかっているということは、まず御理解をいただきたいと思います。
  ただいまお尋ねがございました中川小学校、宮内小学校そして沖郷小学校につきましては、で
きるだけ早くというふうに考えておりますけれども、今年11月ごろから補強工事等に入っていきた
いというふうに考えているところでございます。
○議長  川合議員。
○川合 猛議員  そうしますと、保護者のほうに知らせるのは11月ということになりますか。
○議長  長濱学校教育課長。
○学校教育課長  今定例会中に議員の皆様方にも具体的な内容等について、所管の文教厚生常任
委員会を中心に御説明申し上げ、その後、御承認いただきました段階で具体的な日程等を進めてま
いりたいと思いますが、工事そのものが11月と申し上げましても、前の段階で御説明をさせていた
だきたいというふうに考えております。
○議長  川合議員。
○川合 猛議員  現在、診断中の学校はありますか。
○議長  長濱学校教育課長。
○学校教育課長  診断中の学校はございますが、これから調査をする学校がございます。具体的
には梨郷小学校と、それから沖郷中学校の体育館というようなことで予定をしてございます。その
ほかにつきましては、結果等についてこちらの段階で把握をしております。
○議長  川合議員。
○川合 猛議員  我が山形県は、小中学校の耐震化率は49.4%、全国43位ということでございま
すが、これから工事に入る3つの学校が終了した場合、南陽市の耐震化率は何%ぐらいになります
でしょうか。
○議長  長濱学校教育課長。
○学校教育課長  すべて完了いたしますと、100%ということになります。
○議長  川合議員。
○川合 猛議員  大変すばらしい答えなんですけれども、とりあえず優先順位の3つが終わった
時点とお伺いしたんですけれども。
○議長  長濱学校教育課長。
○学校教育課長  ちょっと今手元に資料がございませんので、具体的な対象となる棟数と、いわ
ゆるその学校数との関係がなかなかこの、例えば具体的に申し上げますと、中川小学校でも校舎全
体は一つの校舎というふうに見られますけれども、階段の部分がまた1棟というような数え方もす
る場合がございます。ですから、ちょっとそこの部分についてはこれから詳しく計算をいたしまし
て、後ほど議員のほうにお答えを申し上げたいというふうに思います。
○議長  川合議員。
○川合 猛議員  はい、わかりました。
  工事についてですけれども、児童が通学中の工事となるわけですが、事故など絶対ないよう、
また先生方の駐車場の確保等、中川小学校で問題が起きておりますけれども、その辺を十分留意を
して早急に進めていただきたいと思いますが、この辺はどのように考えていらっしゃいますか。
○議長  長濱学校教育課長。
○学校教育課長  ただいま具体的なその工事の内容等について最終的な打ち合わせをしている段
階でございます。今議員から御指摘がございました件につきまして、特に児童の安全確保というよ
うな部分については、最大限の努力を払ってまいる所存でございます。
  また、駐車場ということでございますが、付近にもいろいろな公的な施設がございますので、
そういった箇所と調整をしながら確保してまいりたいというふうに思っております。
○議長  川合議員。
○川合 猛議員  はい、ありがとうございました。ぜひよろしくお願いしたいと思います。
  それで、中学校の再編統合についてですが、9月に入ったわけですが、まだ校名しか決まって
いない。去る8月10日に今後の予定ということで、中学校のPTA、正副会長、校長、教頭、教務
主任が集まったと聞いております。私は、6月の議会でもお話ししたわけですが、すぐにでも各部
会を開き、9月末をめどに制服等を決定したいとの返答をいただいたのですが、この現状で間に合
いますか。お伺いいたします。
○議長  長濱学校教育課長。
○学校教育課長  6月に私どもとしても一刻も早くというようなことを答弁させていただいてお
ります。しかしながらやはり現在、教育の大綱というようなことで、来年度統合した段階でぶれな
い教育をしていかなくてはならない。その最大の柱となるのが統合中学校の具体的な教育目標ある
いは教育の理念つまりこれは前回の6月でもお話をさせていただいておりますが、対等統合である
というような観点から、それぞれの学校で培われた歴史、伝統、校風あるいは教育の成果、そうい
ったものを子供たち自身が自覚をして、新しい学校でも力を十分発揮していく。そのような観点か
ら、教育の大綱というものの作成に全力を尽くしてきたところでございます。ようやく8月の中旬
に、該当する中学校の教育の大綱のすり合わせが完了しておりまして、この教育理念をもとにこれ
から校歌、校章そして制服、運動着等について、各部会で御意見をちょうだいするというような段
階にようやくなってきたところでございます。
  しかしながらやはり議員御指摘のとおり残り期間も日を追って少なくなってまいりますので、
8月上旬の段階で、各学校のPTAの会長さんを中心に、こちらのほうでいろいろ御意見を聴取さ
せていただいておりますし、こちらの考えも申し上げたところでございます。そういったさまざま
な今度御要望もございましたので、そういったところも十分踏まえて、ある程度お答えできる段階
になったならば、保護者の方を対象にした説明会を開催していきたいというふうに考えております。
○議長  川合議員。
○川合 猛議員  教育大綱も大事だと思います。それはわかりますけれども、それはそれで大綱
づくりをし、こっちはこっちでしていくという、両方でしていってもいいのかなと思っております。
当局では対等統合・対等合併だと言っておりますが、多くの人がそうは思っておりません。大きさ
が違うわけで、その点からも対等にはなり得ないのではないかと思います。はっきり対等ではない
んだとなぜ言えないのか、お伺いいたします。
○議長  教育次長。
○教育次長  では、私のほうからお答え申し上げます。
  対等ではないと議員は申されましたけども、私たちは一貫して、教育の根本においては対等統
合である。対等にしないと、必ず今までの統合の事例が示すとおり、学校が、教育が停滞してしま
う、沈滞してしまう。この結果は見えてくるわけです。ですから慎重にやっているんです。その辺
のところをひとつ御理解いただきたいと思います。
  来年、中学校1年生になる子供、2年生になる子供、3年生になる子供は、人生80年のうちに
13歳、14歳、15歳の年は1年であります。この1年を犠牲にすることはできません。そして、大き
な勢力の前に小さな勢力が埋没していくような吸収であれば、まさに南陽市が目指す一人一人が主
役感を味わえ、成功感、達成感を味わえるような南陽市づくりいわゆる民主主義のルールにのっと
らないことになるんじゃないかと、私はこう思っています。
  ですから、今までの統合の事例では、服装、校歌どうする、校章どうする、そういう教育の本
体を後回しにして、いわゆる外堀を埋めながら、統合してから教育の本体に取りかかってきた。そ
れが子供に寄り添う教育からほど遠いような現象が生まれ、分離にしろ、統合にしろ、子供たちに
犠牲がかかってきた。このような愚を踏まない意味でも、私たちは苦しい中に、本当に板挟みにな
って苦しい状況でありますけど、子供たちがしこりなく統合に向かえるように、拙速ながら着実に
進めていこうとしているところであります。
  松木議員さんが6月議会で申され、御指導いただきましたけれども、教育の中身についてはで
きるだけ対等で進めてまいりたいとこのように考えておりますので、よろしく御理解いただきたい
と思います。
  あともう1点でございますけれども、服装について、それから登下校の交通の安全確保につい
ても、それぞれの地区の方それからPTAの方から要望が出ております。それもあわせて現在検討
しております。そういうことをぜひ議員の先生方には御理解いただきたいと思います。
  以上です。
○議長  川合議員。
○川合 猛議員  この対等ではないというのは、私が言っているのではなくて、実際統合する子
供たち、親が言っていることでございます。
  それでは次に、1校当たり、校旗、校章、校歌について1,000万円ぐらいかかるとのことでし
たが、これに関して市の予算より全額出せるのかどうか、お伺いいたします。
○議長  長濱学校教育課長。
○学校教育課長  校歌をかえるということになれば、これは予算が必要になるということになる
わけですので、その部会で御検討いただいた報告をもとに教育委員会で審議をいたしまして、その
結果、やはりどうしてもこれは内容的にもふさわしい校歌が必要だということになれば、当局のほ
うに予算を要求していくというようなことになろうかというふうに思います。
○議長  川合議員。
○川合 猛議員  これも当事者の話なんですが、全額出せる予算がないのであれば、当局から予
算を提示して、これはできる、これはできないなどときちっと説明をいただき、それに基づいて話
し合いを持つべきかと思いますが、いかがでしょうか。
○議長  長濱学校教育課長。
○学校教育課長  今、議員からいろいろ逆に貴重な御意見を賜りましたので、そういったことも
踏まえながら検討を進めてまいりたいというふうに思います。
○議長  川合議員。
○川合 猛議員  説明会の文面で、「統合により最小限必要となった経費については、市が補助
することも考えています」とあるのですが、非常にあいまいで、何に対してどれくらいの金額で補
助していただけるのか、お伺いいたします。
○議長  猪野教育次長。
○教育次長  赤湯学区それから宮内学区そして沖郷学区の保護者との話の中で、それぞれの地域
の要望が、その状況によって違っております。具体的に申し上げますと、制服をそろえてほしいと
いう要望があります。それから、交通手段を確保してほしいという要望があります。それから、制
服と運動着をそろえてほしいという学校ございます。個々をどのようにとらえて、どの地区の保護
者にも子供にも納得いくように説明責任を果たし、そして子供たちにこういうことでしこりが残ら
ないようにしていく、この辺のところに慎重に時間をかけて検討させていただきたい、こう思いま
す。要望は、今申し上げたところでございます。
  それから、校歌、校章につきましては、教育の大綱ができ上がりましたので、ここは慎重に、
かつそれが教育の象徴になり得るような形で進めていきたい、こう思っています。この辺の財源的
な措置についても、これが高額なものであれば、やはり教育の中身にもっともっとお金をかけなき
ゃいけない、こう思いますので、その辺のところは最終的に保護者の声を聞きながらも教育委員会
として判断をさせていただきたいと、このように思っています。
  以上です。
○議長  川合議員。
○川合 猛議員  市側で負担できるものとできないもの、例えば制服、ジャージ等については親
が負担すべきものであると。もしそうであるならば、はっきりと保護者に伝えるべきだと思います
が、いかがでしょうか。
○議長  長濱学校教育課長。
○学校教育課長  保護者の方の負担を極力抑えるということが、やはり義務教育の無償化という
ような観点からございます。また、これまで着ている制服や運動着に対する愛着を、実際生徒さん
方が持っているという、実際のこの姿もございます。そういったところも含め、これからまた保護
者の方の御意見、学校の意見、そういったものを踏まえて決定をしていくわけでございますので、
当初の予定では9月末までというふうな計画でございました。しかしながら現在もう間もなく9月
も末になるということですので、これはさまざまな条件をクリアしなければならないところ、たく
さんあるわけですけれども、さらに協議を重ねていただきながら慎重にこれも結論に導いていきた
いというふうに考えております。
○議長  川合議員。
○川合 猛議員  慎重に話し合いを持つというのもわかるんですが、PTAの役員の皆様は何度
も会合に駆り出され、大変負担になっていると聞いております。校名についてもそうですが、何回
も集まり、結局新しい校名にはならなかった。何のために集まったのか等のお話を聞いております。
PTAの役員の方の負担を減らすためにも、当局側より原案を提示して、それをたたき台にして話
し合いを持ち、早急に決めていくべきかと思います。一番不安で仕方がないのは、当事者である親
と生徒さんです。校名しか決まっていない中でどうなるのか、心配で仕方がないわけです。一日も
早く決めていただき、不安を取り去っていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。お伺いを
いたします。
○議長  長濱学校教育課長。
○学校教育課長  今、本当に議員から貴重な御意見をいただきましたが、我々もそういうふうに
考えております。回数が多くて御負担になるというような御意見もあるわけですけれども、逆にや
はり回数が少なくて決まったというようなことは、議論をしていただかないとこれは結論を導くこ
とは、本来ならば望ましくないのかなというふうに、逆に思っているところでございます。
  いずれにしましても、今また具体的な御意見もちょうだいしましたし、そういったことを踏ま
えながら一刻も早くそれぞれの課題について回答が導かれるような段取りを進めていきたいという
ふうに思います。
  なお、例えば制服について原案を当局で示せということでしたけれども、前々からお話しして
おります制服等については、本来、学校の判断で決定するものでございますので、そういったとこ
ろはやはり学校の主体性・自立性を尊重していきたいなというふうに思っております。
○議長  川合議員。
○川合 猛議員  その制服のそれもわかるんですけども、ここまできたら行政指導もあってもい
いのかなと私は思うんですけれども、いかがでしょうか。
○議長  猪野教育次長。
○教育次長  最初に申し上げましたとおり、対等の統合というような基本方針で進めております。
できるだけ多くの地域の方そして保護者、そして子供たちの声や、一番重きをなさなきゃいけない
のは学校現場であります。教育の主体者を抜きに、地域の世論だけで判断できません。そういう意
味で、何度も何度も話し合いをしながら決定させていただきたいという、この基本方針でいきたい
わけでございます。そんなことで非常に手間暇かかるんですけれども、何とかその辺のところ御理
解いただきたい。
  それで、いろいろな地域の方と話をしていて、統合に対する温度差が非常にあります。温度差
が非常にある。赤湯の保護者、沖郷の保護者・子供たち、そして宮内の保護者・子供たち、この気
持ちも理解していただきたい。確かに吸収であれば、小さい規模の学校の子供たちや、保護者にと
って最大の幸福追求の施策を講じなきゃいけません。ですけども、これは南陽市は対等というよう
な形をとっております。子供たちができるだけ夢や希望を持って、そして新しい学校に、自分たち
の手で新しい伝統を築くような向上心や意欲を持たせるためには、じっと地域の方々にも我慢して
いただいたり、御理解していただくことが多々出てこようと思います。
  我々幾ら批判されても結構です。これが教育の、これからせっかく南陽市が63年間ここまでな
った教育を、この統合という40年来の南陽市にとって懸案事項、そして100年の大計を持たなけれ
ばいけないこの統合に、やはり地域間の確執や学校間の確執があってはいけない。そのために何度
も何度も話をする機会を与えていただき、また、議員の皆様からいろいろな御指導をいただきなが
ら、前向きにいい方向で統合ができるように検討してまいりますので、何とか御理解のほどをお願
い申し上げたいと思います。
  以上であります。
○議長  川合議員。
○川合 猛議員  お気持ちはよくわかるんですが、とにかく時間がないということで、私は心配
しているわけでございます。
  それでは最後の質問にさせていただきますけれども、スクールバスについてですが、中川の場
合、鳥上坂を上り切ったところからが中川になっております。鳥上坂8分目ぐらいのところに家が
あります。中川から80メートルぐらいですが、赤湯地区になります。そこに中学生がいて、スクー
ルバスに乗せてもらいたいとの要望が出た場合、どのようになりますか、お伺いをいたします。
○議長  長濱学校教育課長。
○学校教育課長  なかなか難しい御質問で、お答えするのもちょっと言葉をまた選んでしまうわ
けですけれども、基本的には現在の中学校区を基本とした地域の対象の生徒さんの通学、登下校に
使用するのがスクールバスでございますので、今の御質問に当てはめてお答えすれば、基本的には
該当しません。しかしながら、やはりさまざまな条件があると思います。また、実際、小学校の学
区についてもいろいろな課題があるということは認識しておりますので、そういったところも踏ま
えながら、これは該当する保護者の方あるいはその学校の間で十分協議をしながら、そして対応し
ていかなければならない問題であるというふうに思います。
○議長  川合議員。
○川合 猛議員  すると、あくまでも統合される側の生徒用のスクールバスであるというふうに
理解してよろしいわけですね。
○議長  長濱学校教育課長。
○学校教育課長  される側というのは、統合によってされる側ということでなくて、統合によっ
て通学距離が規定以上の距離になる生徒さんが対象になるということでございます。
○議長  川合議員。
○川合 猛議員  いろいろとお答えをいただきまして、ありがとうございました。
  今回の補正予算に小学校スクールバス購入費が計上されております。これは松沢、金沢地区の
児童たちのバスだそうですが、あの痛ましい事故、心の傷は、そう簡単に消えることはないと思い
ますが、私も予算委員会でお話をさせていただいたことがありますので、大変うれしく思います。
血の通ったぬくもりのある行政に心から感謝申し上げます。
  以上で私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
○議長  以上で5番川合 猛議員の一般質問は終了いたしました。御苦労さまでございました。
  以上をもちまして、通告されました4名の一般質問はすべて終了いたしました。
  長時間大変御苦労さまでございました。
  質問された議員、答弁なされた執行部各位の労をねぎらい、今後の市政運営に生かされること
を期待しております。

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散会
○議長  本日はこれにて散会といたします。
  御一同様、御起立願います。
  御苦労さまでございました。
午後 2時39分  散会