平成22年12月定例会
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午後 2時00分  再開
○議長  再開いたします。
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板垣 致江子 議員 質問
○議長  次に、7番板垣致江子議員。
〔7番 板垣致江子議員 登壇〕
○板垣致江子議員  7番板垣致江子でございます。
  今年も残すところあと二十日余りとなりました。この1年を振り返ってみますと、異常気象による春の低温、ゲリラ豪雨での洪水やがけ崩れ、落雷などの被害も多く、また、夏からは連日35度を超える猛暑日が続き、人間ばかりでなく農作物や漁業にも大きな打撃を与え、経済の影響も大きいものでした。また、円高による景気回復への悪影響、雇用状況の悪化など、大変厳しさを増した年になってしまいました。
  しかし、そんな中、私たちだれもが耳を疑い、驚いた北朝鮮の韓国砲撃も報じられた紙面ではありましたが、南陽市出身でフェンシングの池田めぐみ選手がメンバー入りしている日本が、広州アジア大会で初優勝し、その勝利の立役者となったとの朗報が報じられておりました。また、同じ紙面に前日の山新杯ベーダー駅伝での南陽・東置賜の初優勝も大きく報じられており、若者たちの頑張りに大きな拍手を送るとともに、元気な南陽にほっと心が和んだところでした。
  それでは、さきに通告してあります内容について質問させていただきます。
  このたび示されました第5次南陽市総合計画基本構想では、目指す都市像として、「確かな未来へ 夢はぐくむまち 南陽」とされております。私も市民が夢や希望の持てるまちづくりこそ、そこに住み続けたい、みんなで一緒にまちをよくしたいと頑張れる基本だと思っております。そんな夢の持てる南陽に向けての教育と文化についてお聞きいたします。
  教育日本一のまちづくりを目指す南陽市、それには子供たちが心身ともに健康で、安心して学習できる環境が一番必要とされるところと考えます。今年4月の統合で、新生3校による新たな中学校教育がスタートし、さまざまな不安を抱えるところではありましたが、学習面や生徒指導面でもしっかりフォローしていただいているものと考えております。また、安心して学習できる環境づくりにも、小学校、中学校ともほぼ100%の校舎耐震化の学校施設整備を進めていただいており、新しい校舎や体育館そして武道館での学習に、子供たちも胸を膨らませていることと思います。
  しかし、悲しいことに10月23日、群馬県桐生市では、女子小学生がいじめから自殺をしたと報じられました。文科省もいじめに対する学校側の認識が甘い。積極的な把握に努めないと解決は難しいとして、各都道府県の教育委員会に対し、いじめなどについて定期的なアンケート実施を徹底するように求める通知を出されたということでした。
  しかし、またもや11月14日には市川で男子中学生が、22日には札幌市の女子中学生が、そして26日には東京で女子高校生が自殺するという痛ましいことが続いてしまいました。昨年の12月の一般質問でも、いじめや不登校問題で質問させていただきましたが、そのときもいじめによる集団暴行による死亡や自殺の問題が大きくなった時期でした。そのような状況を考えると、学校も地域もみんなでいじめや命の大切さなどさまざまなことに常に声を出し、子供たちを守っていかなければと考えております。
  そこで、現在の市内中学校における不登校やいじめ等の状況、また、その予防などへの取り組みや対策はどのようにお考えか、お伺いいたします。
  次に、2点目の文化について。市長が「郷土の発展は人づくりにあり」とし、人材育成に取り組み、青年教育での元気なエネルギーが女性層やシニア世代にまで普及し、元気なまちづくりへと広がるとしたその思いは、確実に実を結んでいるものと思われます。若者たちの活動はさまざまなところに影響し、10月には初めて開催された「えくぼ女性ネットワークまつり」も、若者に負けじとパワーを発揮し、成功裏に終えました。来年への意気込みも見え、常日ごろの活動にも力が入っているようです。しかし、そのような人材育成の中にも、先人の教えや地域文化の継承や発展のため、偉人の残した文化遺産も大事な教育財産として守らなければならないと考えます。
  市では、この4月から、結城豊太郎記念館を入場無料にし、学び・交流・活動の拠点とし、さまざまな新しい試みがなされております。多くの市民が足を運ぶ機会が増えているようです。市民の文化の拠点になっていると思われます。この機会に、南陽市の名誉市民でありながら、なかなか作品を目にする機会のない芳武茂介氏の作品などを市民の文化振興のためにもぜひ展示していただきたいと思います。市長のお考えをお伺いいたします。
  次に、安心、安全なまちづくりについてお伺いいたします。
  第4次南陽市総合計画のまちづくりの目標は、「安全で安心なうるおいのあるまち・南陽」でした。幸いにして大きな災害もなく済んでいる南陽市ですが、冒頭でも申し上げたように想像のできない異常気象の発生で、いつ自分たちのところに災害が起きるかわからない状況で、昨日も大変な暴風雨が吹き、屋根が飛んだお宅があったようで、油断ができない今日になってきております。
  以前から、災害発生時にひとり暮らしのお年寄りや障がい者など、要援護者の人たちが地域で避難支援を受けられるような体制づくりが求められておりました。ようやく昨年の12月に災害時要援護者避難支援プラン全体計画が示され、私どもも安心するとともに、私たちができることは協力しなければと考えたところでした。
  そこでお伺いいたします。
  1点目、避難支援プランの対象者は市内に何人おられたのか。
  2点目、災害時要援護者の登録状況は。
  3点目、登録者の避難支援プランの個別計画の策定状況は。
  4番、今後の課題と取り組みをお伺いいたします。
  以上、誠意ある御答弁をお願いいたしまして、私の質問を終わらせていただきます。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
〔塩田秀雄市長 登壇〕
○市長  7番板垣致江子議員の御質問にお答え申し上げます。
  なお、教育と文化についての1点目、不登校やいじめ等の現状及び予防対策の取り組みについては教育長より答弁をいたさせますので、御了承を願います。
  初めに、教育と文化についての2点目、結城豊太郎記念館に芳武茂介氏の作品等の展示についてでございますが、議員御承知のとおり、結城豊太郎記念館は、この4月から新たな試みにより、11月末現在の入館者が2,202人と前年同期の857人を大きく上回り、また、児童生徒や幼児施設での見学利用者、臨雲文庫などでの事業等の来館者数を合わせますと3,973人を数えております。
  今年度の結城豊太郎記念館の新たな取り組みの一つとして、季節ごとのお祭りを開催しており、11月の秋祭りでは文化祭として広く市民の皆さんから幅広い芸術作品を募集展示して、多くの来館者に喜んでいただいたところでございます。文化振興そして文化の教育を進める上で、南陽市の重要な文化を掘り起こし、広く目に触れる機会を通して多くの人が共通の認識を持つということは、とても大切なことであります。
  そこで、芳武茂介先生の貴重な作品の数々につきましては、現在、宮内公民館に常設展示されているところでございますが、今後、結城豊太郎記念館に限らず広く公共の施設を利用して、特別企画展など芳武茂介先生初めさまざまな偉人・文化人の作品展示の機会をつくってまいりたいと考えておりますので、御理解と御協力をお願い申し上げる次第であります。
  次に、災害時要援護者・避難支援プランについての1点目、避難支援プランの対象者数についてでございますが、対象者の範囲をひとり暮らしで75歳以上の高齢者、高齢者のみの世帯の方で要介護3以上の要介護認定者及び重度の障がい者としております。
  ひとり暮らしで75歳以上の高齢者は、4月1日現在で512人、高齢者のみの世帯は1,852世帯で、対象となる要介護認定者は693人、対象となる障がい者は756人となっております。また、これ以外の方で、民生・児童委員、地区長及び市長が必要と認める場合には対象となります。対象者のうち災害時の避難に不安のある方で、個人情報を関係機関に提供することを承諾いただける方に申請していただいております。
  第2点目の、災害時要援護者の登録状況についてでございますが、市報で市民の皆さんに周知を図るとともに、民生委員さんの協力のもと、対象となるべき方々に対し登録申請を促した結果、現在までに246人の方が申請されております。
  第3点目の、登録者の避難支援プランの策定状況についてでございますが、個人ごとの計画を策定するには、地区や隣組等の協力が不可欠でありますので、地区への説明を行っている段階でございます。
  第4点目の、今後の課題と取り組みについてでございますが、今後は、関係機関と情報を共有するために、地区長さんや民生委員さんに、その地区にお住まいの申請者の登録台帳を配布いたし、だれが支援を求めているのかを地区や隣組で把握していただくだけでもある程度の効果は期待できるものと思います。最終的には、要援護者をだれが支援するかというところまでプランの中に盛り込みたいところですが、自分自身が被害に遭う可能性があることや、災害時に支援者として登録されるのは負担が重過ぎるとして、支援者となるのをためらう方々も出てくるものと思われます。支援者を決めるに当たっては、十分に制度を理解していただいた上で慎重に進める必要があると考えておりますので、御理解をいただきたいと思います。
  以上であります。
○議長  猪野教育長。
○教育長  7番板垣致江子議員の御質問に、私のほうから申し上げます。
  不登校やいじめ等の現状及び予防対策の取り組みについてでございますが、平成22年11月末現在において、病欠などを含めまして30人以上欠席している小学校児童は3名、中学校生徒は25名おります。そのうち完全不登校生は、中学生2名となっております。
  いじめは日常生活の延長上で生じ、冷やかし、からかい、物隠し、無視、暴力行為などから発生し、心理的・肉体的苦痛を、被害者に継続的・長期的に与える行為であります。市内各小中学校では、いじめは日常的に起こり得るものであるとの前提に立ち、子供からの訴えがあればすべていじめと認知して指導を行っております。
  特に難しいのは、いじめを訴えることのできないおとなしくて気の弱い児童生徒、また、じっと我慢する児童生徒、このような子供たちについての指導であります。教育委員会では子供からの訴えがなくても、複数の教職員の目で一人一人の子供たちの表情、目の輝き、声のトーン、しぐさや行動をつぶさに観察・洞察し、即時対応を図るよう、各学校に強くお願いしております。不登校もいじめも根本は同じで、対人関係の未熟さが要因となる場合が多く、そのため良好な人間関係の中で心を育てる指導が大切となってきます。
  本市の指導の実際として、これから申し上げます。日常的継続的な教育相談、日々の日記指導やアンケートにより多角的・多面的に児童生徒をとらえ、即時対応が必要な場合には全教職員の共通理解を図ってプロジェクトを組み、全校体制で組織的に対応しております。さらに、問題行動等への対応・解決後にも継続した追指導の徹底や評価に努めております。児童生徒の取り組みとしましても、自覚・納得の生まれる話し合い活動や児童会・生徒会活動等での自治的な、主体的な取り組みの場を広げ、自浄作用や規範意識の醸成を図っております。さらに学校だけでなく家庭とも連携しながら、目に見えない児童生徒の心理的な事象にも目を向け、親身になって24時間体制で指導することが必要不可欠であり、先生方の洞察力を高め、子供たちが互いに認め合い、思いやるなど、心の教育の一層の充実に努めてまいりたいと考えております。
  本当にいじめ問題につきましては、一生懸命時間を割いて頑張ってもなかなか根絶は難しいという現実があります。そのためにも、学校だけじゃなくて、地域、家庭とスクラムを組みながら、真摯になって力を合わせながら粛々と取り組んでいく決意であります。
  以上でございます。
○議長  再質問に入ります。
  板垣議員。
○板垣致江子議員  市長並びに教育長、御答弁ありがとうございました。
  今、教育長のほうから、まず、教育問題について、不登校やいじめの問題に対する調査をしていただきましたが、病欠を含めて小学生が3名、中学生が25名ということでした。昨年の12月の時点では、小学生が1名、中学生が9名でございました。中学生がかなり増えております。体調不良の子供さんというか、病気の子供さんもいるのかもしれませんが、この辺の多くなった原因、その辺は学校関係としてはどのようにとらえていらっしゃるでしょうか。
○議長  長濱学校教育課長。
○学校教育課長  今お尋ねの件についてお答えを申し上げます。
  確かに中学生が昨年に比べまして非常に多くなっているということ、非常に我々のほうといたしましても統合のせいではないかと言われることも予想されましたので、それぞれの事情を聞いてまいったところでございます。それによりますと、やはり近年、今教育長の答弁にもございましたが、対人関係の未熟さといったところ、つまり例えばいじめの問題というふうなことに限定してお話すれば、ちょっとした一言がいわゆるその相手の心を傷つけてしまうというような場面もあり、そういったことが一つの原因になっているという、それが不登校の原因になっているということもございます。
  また、いわゆるなかなかこれ申し上げづらい部分もあるわけですけれども、家庭環境の変化といいますか、なかなか学校のほうでもお願いをしたり、さまざまな関係機関とも連携を図りながら対応に努めているところでございますが、やはり不安定な御家庭も、特に今年の場合目につくのかなというふうに分析をしているところです。さまざまな原因があって、やはりさまざまな対応、それぞれの個別の対応をしていくということが必要だというふうに思っておりますので、とにかく信頼される教師であり、信頼される学校でありということが第一番だと思いますし、いろんな問題を抱えるお子さんもいらっしゃるわけですので、そういった保護者の方も学校に協力していただいているわけですけれども、なお、その連携を一層強くしながらこの問題を解決していきたいなというふうに考えているところでございます。
○議長  板垣議員。
○板垣致江子議員  子供たちが対人関係や家庭環境の大変さの中で学校に通えなくなっているというのは、本当に学校は楽しいところであるはずなんですよね。私たちは、やはりもう何があっても学校にだけは行くぞみたいな姿勢で、小さいころ生きておりました。楽しいことは学校に集まっている、そういうふうな思いでおりましたので、やはりここにきて25名もの子供さんが学校に行けないというのは、本当に厳しいなと思います。やはり小さいころからのいろんな体験学習の中で、自分なりの生きる強さを学んでいただきたいとは思うんですが、このような状況になったときに、担任の先生や教務主任の方たちが家庭訪問をできる状況にあるのかどうか、お聞きしたいと思います。
○議長  長濱学校教育課長。
○学校教育課長  こういったことに関しましては、日ごろの教育活動を優先はするわけですけれども、やっぱり例えば3日続けて欠席をしたというような場合は、授業をかわってその担任がすぐ家庭訪問に駆けつけるとか、あるいは保護者の方とのお話し合いというのは当然夜になるわけですけれども、そういったところも御家庭の都合をお伺いしながらすぐに家庭訪問等を行い、その原因をはっきりさせたり、その後のお子さんがすぐ学校に戻られるような対応について話し合いを持つ機会を設定しているところでございます。
○議長  板垣議員
○板垣致江子議員  やはりまめに話を子供たちから聞いていただくことによって、見えなかったものが見えてくるということが多々ありますので、その辺はぜひ担任の方以外の方も、校長先生までぜひ出ていっていただければありがたいなと思うんですが、その辺の状況をしっかりお願いしたいと思います。
  先ほどいじめの件に関しては、ちょっとあったかどうかお聞き逃したんです、聞き逃したんですが、その辺は状況としてはどうでしたでしょうか。
○議長  長濱教育課長。
○学校教育課長  先ほども申し上げましたとおり、こちらに学校から報告があった件数ということでとらえてよろしいんでしょうか。
○板垣致江子議員  はい。
○学校教育課長  小中合わせまして3件ほど報告がございます。その中で基本的には解決したというふうには思っておりますが、やはり根本的な解決及び継続的な指導ということも必要ですので、これですべて終わったというふうにはとらえておりません。今後とも必要に応じて適切な指導、対応を行っていくということを考えているところでございます。
  また、先ほど教育長答弁にもございましたが、本人がなかなか訴えられないというような状況もございます。そうしたところ、いわゆる日ごろから複数の先生方の目で、子供たちの行動や言動を観察したり、あるいは保護者からのお話を伺ったりというようなことも含めて、親身になって24時間体制で見ていく必要があるなということで、学校のほうもそれぞれ認識をしながら対応しているところでございます。
○議長  板垣議員。
○板垣致江子議員  いじめが3件ということで、去年もいじめ1件ありました。解決しました。そういうお答えでした。私はそんなに簡単に解決するんでしょうかねというお話をしたんですが、やはり解決したように見えて、その子の子供の心に残っている傷というのは、ほんのちょっとしたことでまた倍にもなります。
  やはり先日の桐生市での小学生のいじめは、もうまさに子供がSOSを発している、学級崩壊しているその状況がわかっていながら学校が対応してなかった。それでもう子供の心は折れてしまったわけですね。だからそういうことを考えますと、やはり今教育長初め課長さんたちが、南陽市内の学校全部に対してそのような指導、そういうことをやっていただいているというのは、この桐生市の学校から見れば本当にすばらしい動きをしていていただいていると思っております。ただ、やはり言えなかったこと、書けなかったこと、多々あると思います。
  この群馬県でも、緊急にもう一回アンケート調査をしたところ、いじめが143校あって、いじめの件数も3倍の1,522件出てきた。こんなばかな話があるかということでしたが、やっぱり結果的に話せない状況があったと思います。やはりその辺は先生方のお忙しい中での努力が必要と思います。
  また、子供たちが仲間づくりをしっかりしていけるような体制をとっていただきたいと思います。やはり仲間に一言でも僕つらいんだ、私こういうので悩んでいるんだ、そういう言葉を発せられるような教育現場をつくっていただきたいと思います。
  以前、やはり休み時間が怖いということで、休み時間になるとやっぱりいじめの時間がその時間だということで、教師全体で対応をとっていただいたことがありますが、先ほど教育長のお話の中にも、何かあったときは全教員が一致団結して事を進めるということでございましたので、南陽市に関しては大きなことが起こらなければというふうに思っておりますが、やはり本当に子供たちのほうをしっかり見ていただいて、それからクラブ活動などもやはりその辺がちょっとネックになることもあると思いますので、よくお話を聞いていただきたいと思います。
  昨年もちょっとお聞きしたんですが、教育委員の方々の学校訪問をどのように今はなさっていらっしゃるか、お聞きしたいと思います。
○議長  教育長。
○教育長  ただいまはどうもありがとうございました。御質問ありがとうございました。
  我々もいじめが完全に解決したというようなとらえ方はしておりません。日々子供たちの人間関係の中にそういう芽は絶えずある、このようにとらえています。家庭、学校は一つの小社会であります。大きい大もとの社会の中にいじめが根絶されない限り、いじめは小社会にも発生する。ですけども教育者として、何としてもその歯どめをかけるということで、今まで以上に現場と連携しながら、生徒理解、教師理解に努めて、日本一の教育市を目指してその具現のために頑張っていきたいと思っております。
  そういう意味で、教育委員も今年度は定期的な学校訪問のほかに、教育委員みずから授業を学校で行っていただきました。宮内中学校で、前山形県教育長の山口常夫教育長と、南陽市の教育委員の小関文典山大教授、2人で宮内中学校の2年生全部のクラスに授業に出ていただき、1年生、3年生には講話をいただきました。
  そのほか中学校、統合の中学校につきましては、先生方の激励のために教育委員が不定期に訪れてもらったりしております。そういう意味で教育委員が学校に回っていただき、子供たちや生徒への教育並びに激励に入ってもらっているところでございます。
  以上でございます。
○議長  板垣議員。
○板垣致江子議員  去年と違いまして、教育委員の方々も一生懸命学校を回っていただいているということで、まず、ちょっと安心しております。ゆとり教育が見直されて学習指導要領もかなり来年、再来年どんどん変わっていくと思います。また、そのようなときに子供たちがかなり変化、子供たちの中に変化が起きることもあると思いますので、その辺のこともしっかりと見ていっていただきたいと思います。市長も、中学生との対話などなさっているようです。「南陽市は塩田市長になってから明るくなったね」と、ある方からお褒めの言葉もいただいておりますので、その元気さを中学生にぜひお示しいただければなと思います。
  それでは、次に移らせていただきます。
  先ほど結城記念館のほうに、芳武茂介先生の作品など偉人のものを飾っていただければということでお話ししました。これは3年前、19年度に私一度質問させていただいております。そのときは、やはり結城記念館も今と違うような立場でおりましたし、私もちょっと勘違いしてたんですが、芳武先生の作品は一応南陽市に寄贈されたものであるということでしたので、南陽市が関与しているということで、それが宮内公民館に展示室をぜひということでできたというのが平成元年だったそうです。そういうわけで、今回またお願いするに当たっては、結城記念館もかわった、そして芳武先生の作品も南陽市のものということで、これはもう絶対飾っていただきたいなということがありました。
  やはり私いつもあかずの間、あかずの間というんですが、皆さん見に来てくださらないんですね。あそこの作品の展示室には。いつも施政方針に、ここに絵があるんですが、市の職員の若い方たちは、これがだれの作品であるかというのをわかりません。あそこに名誉市民で芳武先生の写真がありますね。でも、この絵がその方の絵という認識は、全然ありませんでした。
  展示室、市長はご覧になっていただけましたでしょうか。ないようですね。やはりいろんな方とお話すると、「あそこを見ましたか」という質問をしますと、「見る機会ありましたか」というと、「いや、見たことない」という人が大半です。もう本当にすばらしい作品、ちょうど作品の寄贈のちょっといろんなもの、資料がありましたので見させていただきました。
  改めて書いてあるのを見ますと、工芸作品、工芸品関係が20点それから絵画関係が30点、で、今現在もう手に入らないであろう図書関係、これは芸術に関するそれだけの図書だと思いますが、275冊、そこがあそこの展示室の中に置かれてあります。本当に見る方が少ない。非常に残念なことだと思います。前回も申し上げたかもしれませんが、一番大きい作品が、宮内公民館の東側の入り口に雑然と置いてあります。そこに物置きになっているんですけども、そういうものもやはり今はまだ宮内公民館存在しております。これから先どういうふうになるかわかりませんけれども、そのときになって「あらら、壊れてた」とかって、そういうことになることを考えると、ぜひ出していただきたいなということでお話ししました。
  先ほどいろんな状況のところ、結城記念館だけでなく、いろんなところに作品を展示していただけるような方向だということでお話をいただきましたので、私としては非常に安心して、これからいい方向で皆さんの目に触れることを願っております。必ず、必ずといったらおかしいんですが、市の職員の方に、一回はあそこを見ていただきたいんですが、いかがでしょうか。市長。
○議長  市長。
○市長  展示室が非常に狭いというようなこともあるし、常時かぎがかかっているというようなこともあって、なかなか一般の方が見るにふさわしい場所とは言えない。ましてや2階ということでもありますから、そんなことを考えて、来年といいますか、今後はいろいろな場面、えくぼを含めて、さらには秋の芸文協主催の総合展示会というんですか、あのときもできれば芳武先生の展示コーナーを設けながら広く市民の皆さんに見ていただくというようなことも考えてみたいなと、こんなふうに思っております。
  なお、職員全員に、強制的にそこへ行って見ろということを私が言う立場かどうかわかりませんが、できるだけ勉強しておくように指示をしたいというふうに思います。
  以上です。
○議長  板垣議員。
○板垣致江子議員  強制的にではないかもしれませんが、市役所に訪れた方がやはりあそこをちょっと見る機会が多いと思います。南陽市の名誉市民であるこの方はどんなことをなさった方、この作品はどこにあるんですかなどとお話聞かれたときに、せめて、いや、この方はこういう方で、宮内に作品がありますよとか、そのぐらいのことは言えるようにしていただきたいなと思うわけです。それでお願いしたところでした。
  また、南陽文化懇話会が仲立ちとなってこの作品は南陽市に寄贈されているんですが、南陽文化会の方たちは、昭和62年から南陽文化懇話会として活動していらっしゃって、結城健三文庫の開設も宮内公民館にしております。また、須藤克三文庫もその後で開設されましたが、須藤克三文庫だけは小学校とこちらの市民図書館に移しました。で、結城健三先生の文庫だけが、あそこにやはりあかずの間になっております。どの程度の作品があるのか、また、どのような書籍があるのか、私もそこは見たことないんですが、やはり心配されることは、本当に二度と手に入らないような大事な書籍があった場合、あそこでは結城豊太郎記念館のような空調設備や、いろんなきちんとなったところでないので、かなり傷んでいることも予想されます。その辺のこともやはり文化懇話会の方たちはもう年をとって、これから先はそれほどの活動はできないだろうという自分たちでおっしゃっておられますので、もしかしたら大事な書籍が多くあるかもしれませんので、その辺もぜひスポーツ文化課ができた状況ですので、文化の面で一度ちょっと調べていただければなと思いますが、その辺はいかがでしょうか。
○議長  市長。
○市長  その件についても担当課のほうに指示をして、しっかり指導を受けながらやるように指示をしたいと。できれば一カ所に、図書館のほうに移動させていただいていいのかどうか。それでよろしいということであれば、そのようにしたいというふうに思います。
  以上です。
○議長  板垣議員。
○板垣致江子議員  ぜひそういうものをしっかりと守れるような体制をつくっていただければと思います。資料館をつくっていただくのが本当は一番なんですけども、このような財政難のところでそこまではなかなか回らないと思いますので、一応努力をしていただければと思います。
  では、次に移らさせていただきます。
  災害時要援護者・避難プランに対して、先ほど回答いただきましたが、ざっと計算したところ、対象者が南陽市内4,600人ほどいらっしゃるようでした。その登録が、現在まで246人の方が登録なさったということでした。この登録なさったということは、確実に私は何かあったときに支援をしていただきたいんだというふうに手を挙げた方なわけですね。はい、私はそうとらえておりますが、その先の登録者への避難支援プランは進んでいないということで受け取ってよろしいでしょうか。
○議長  大沼福祉課長。
○福祉課長  今おっしゃるとおり、実は個別計画、支援プランについては、実はなかなか進まない状況になっています。これは具体的な支援者を決めないと個別プランができないというふうなことで、その具体的な支援者を今選出というか、選出するために地区に説明している段階なんですけれども、なかなか地域によって温度差がありまして、先ほどの答弁の中で、市長の答弁の中でありましたが、強制というか、強制的にちょっと感じられる。いわゆるその方を面倒見んなんねんというと語弊があるんですけども、そういうふうに感じられる方がいらっしゃいまして、なかなかそこは選べない部分がございまして、進んでいないというのが現状です。
  これから実は民生委員の改選期、今年ありまして、民生委員さんも3分の1ぐらいかわりましたので、新たに民生委員さん選ばれたわけですので、これからてこ入れをしながら、個別プランを少しでも多くしていきたいというふうに思っています。ただ、先進地の事例を調べてみますと、その個別プランに時間がかかるというふうなことでやっぱり課題になっておるようですので、どのようにすればスムーズな調整ができるかどうかも含めて、今後ちょっと検討させていただきたいというふうに考えています。
  以上です。
○議長  板垣議員。
○板垣致江子議員  やはりそこに自分が支援者として登録すると責任が大になるんじゃないか、そういう思いは、これはプランをつくる上での想定内だと思います。そこから、では、先に進むために、今民生委員さんが改選されて新しい民生委員さんを含めて、やはりまた進めるということでしたが、ここでぜひ隣組また、あと近くの御婦人の力、女性パワーをぜひお使いいただきたいなと思うんですが、やはりこのプランが相当に進んでいる地区というのは県内であるわけでございますか。
○議長  大沼福祉課長。
○福祉課長  13市の課長会等で情報交換したら、寒河江が結構進んでおるようですけども、どうも聞いてみると自主防災組織がきちんと従来なっているというふうなところに乗っかってこのプランができ上がっているということで、若干南陽市と状況が違っていましたので、今進んでいる、個別的に進めている川西とか長井とか、近隣を参考にしながらやりたいというふうに思っています。13市の中でまだ進んでいない、全然プランもつくっていないというふうな市もありますけども、何らかの形で早急に進めたいとは思っていますので。ただ、あくまでも地域と話し合いながら、地区長さんと相談しながら、また、民生委員さんとも協議しながら実行性のある方を選ばないと、なかなか名前だけが出てきて現実的にはさっぱり動かなかったというふうにもなりかねませんので、慎重に対応していきたいというふうに思っています。
  以上です。
○議長  板垣議員。
○板垣致江子議員  今、寒河江のほうで自主防災組織がしっかりしていて比較的進んでいるということでしたので、自主防災組織というと、また福祉のほうとは別な管轄になると思いますが、やはりこちらのほうもぜひ進めていただいて、地域がしっかりこういう防災に対しての意識を持っていただくことは本当に必要だと思います。
  また、先日、婦人防火クラブの県の研修会も南陽市で行われましたが、ほかの地区の婦人の方の力、やはりお聞きしますと、この要援護者のほうに手を挙げている方も多くいらっしゃるようです。一生懸命な地区は、やはりこのプランがなくても、地区で、もう独自でそのマップをつくっているところもあるようです。そのような観点から見ると、いろんな組織の方にやはり協力していただきながら、なるべく早く進めていただきたいと思います。
  この登録した246人の方は、やはり援護していただきたい。何かあったときには私はだれもいないんだという方だと思います。私の母も一人でおりますが、近くに姉もおります。私たちもすぐ飛んで行きます。そういうことを考えると、多分登録はしてないと思います。登録なされた方は、やはり心配を抱えての、こういうものができるんだということで登録したと思いますので、登録したんだけど、いつになっても話が進まないというふうな状況ではないのに、せっかくつくられた支援者プランでございますので、個人の支援プランの策定まで早急に進めていただきたいと思います。
  これは最後の要望でございます。それでは最後要望いたしまして、私の質問、終わらせていただきます。ありがとうございました。
○議長  以上で、7番板垣致江子議員の一般質問は終了いたしました。大変御苦労さまでございました。
  ただいま一般質問中でありますが、本日はこれまでとし、日程に従い、あすに引き続き行いたいと思います。

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散会
○議長  本日はこれにて散会いたします。
  御一同様、御起立願います。
  御苦労さまでございました。
午後 2時49分  散会