平成22年12月8日(水)午前10時00分開議

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議事日程第2号
平成22年12月8日(水)午前10時開議

 日程第 1 一般質問

   散会
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本日の会議に付した事件
 議事日程第2号に同じ


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出欠席議員氏名

◎出席議員(19名)
 1番 白鳥  雅巳  議員     2番 片平  志朗  議員
 3番 吉田  美枝  議員     4番 梅川  信治  議員
 5番 川合   猛  議員     6番 髙橋   弘  議員
 7番 板垣 致江子  議員     8番 髙橋   篤  議員
 9番 田中  貞一  議員    10番 遠藤  栄吉  議員
11番 松木  新一  議員    12番 漆山  鏗一  議員
13番 桑原   仁  議員    14番 小野 健一郎  議員
15番 佐藤   明  議員    16番 伊藤  俊美  議員
17番 殿岡  和郎  議員    18番 小林  啓市  議員
19番 渡部   敬  議員
◎欠席議員(0名)


説明のため出席した者の職氏名

塩田 秀雄 市長           樋口 一志 総務課長
                      (併)選挙管理委員会事務局長

松田 直二 企画財政課長     伊藤 賢一 税務課長

鈴木 隆一 市民課長        大沼 豊広 福祉課長

鈴木  聰 保健課長        大坂 剛司 農林課長

齋藤 洋一郎 商工観光課長    土屋 喜重 建設課長

新野 甚吉 上下水道課長     濱田 俊明 会計管理者

大澤 俊逸 消防長         門間 利行 消防課長

堀  啓治 消防署長        猪野  忠 教育長

伊藤 圭一 管理課長        長濱 洋美 学校教育課長

髙橋 秀雄 学校整備課長     山田 俊彦 社会教育課長

尾形 真人 スポーツ文化課長   板垣 俊一 監査委員事務局長

中條 晴雄 農業委員会事務局長

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事務局職員出席者

斉藤 彰助 事務局長       板垣 幸広 議事係長

安部 真由美 庶務係長      長沢 俊博 書記



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開議
○議長(伊藤俊美議員)  御一同様、御起立願います。
  傍聴者の方も御起立願います。
  おはようございます。
  御着席願います。
  これより本日の会議を開きます。
  ただいま出席されている議員は全員であります。
  よって、直ちに会議を開きます。
  本日の会議は、お手元に配付してございます議事日程第2号によって進めます。

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日程第1 一般質問
○議長  日程第1 一般質問であります。
  本定例会において一般質問の通告のあった議員は6名であります。
  一般質問においては、発言される議員、答弁される執行部ともに簡明に行い、その成果が十分に得られるよう、そして市民の負託にこたえられるよう、特段の御配慮をお願いいたします。
  それでは、順序に従い一般質問に入ります。
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梅川 信治 議員 質問
○議長  最初に、4番梅川信治議員。
〔4番 梅川信治議員 登壇〕
○梅川信治議員  おはようございます。4番梅川信治です。
  おくればせながら、このたびの市長選挙においては、塩田市長さんが見事再選されましたことに対して、衷心よりお祝いを申し上げます。
  安全で安心なまちづくりにさらなる活躍のほどを心よりお願い申し上げます。
  それでは、既に通告しておりますので、それに従って一般質問を始めさせていただきます。
  それでは、質問をさせていただきます。
  第1項目の、1期目の公約に掲げていた市長報酬の削減をなぜ取りやめたのかについてであります。
  この件につきましては、今年の3月議会において、市長などの特別職の報酬削減の効果について質問をさせていただきました。質問の中で、市長は、報酬を削減することによって、任期中に約2,000万円の削減効果があったと自負しておられました。この削減した2,000万円は生の一般財源ですから、この財源でいろんな事業が展開されたわけでありますから、大変価値のある財源に間違いないわけであります。また、削減してきたことへの評価として、単に財政的な観点からではなく、減額することによってみずからの姿勢を示すことで、職員やあるいは市民の皆様には御理解をいただきながら、この行政改革や財政対策に積極的に取り組んでいくということでありました。したがいまして、選挙公約に掲げて報酬を削減してきたことに対して、市長みずから大変評価されていたわけであります。このことは、行財政改革に特別職の報酬を削減して積極的に取り組んでいるというあかしであったと思っておりました。
  ところが、9月議会において某議員が市長報酬の削減について一般質問を行いました。それに対する市長の答弁が、「報酬の改正の内容は、市長任期の22年7月29日まで報酬を半額する時限つきの改正で、2期目については今のところ考えていない」。再質問に対しては、「自分の任期を超えてやることはできない。4年間やってみると必ずしもよい面だけでもなく、与える影響あるいは後世の方々に負担を強いることになる。例えば限られた人しかできないという前例をつくるのもいかがなものかという声もあり、今回はそういう無茶なことはしないほうがよいという大半の方々の指導もあり、そのような形に落ちついた」という市長の答弁のようでした。
  このことは、行革に対する市長の考えが一歩も二歩も後退したといっても過言ではないと思われます。それでは、市民の皆さんが納得するでしょうか。1期目の公約に掲げたということは、市長という職責にある以上、選挙の公約は当然守るべきもの、果たすべきものではないでしょうか。なぜ1期目に掲げた市長報酬をとりやめたのか、市長の考えをお尋ねいたします。
  次に、第2項目めの2期目の市長選挙マニフェストについての、第1点目の企業誘致と市内企業の育成、受注拡大を支援するとなっているが、具体的にどのような方法を考えているのかについてであります。
  私も会社経営を行っており、昭和57年に市内から西工業団地に移転してまいりました。おかげさまで会社の経営のほうも厳しい状況でありますが、何とか頑張っているところであります。そこで、市長2期目の公約として、経済の活性化と雇用対策に努めるとなっており、その1点目として、企業誘致と市内企業の育成そして受注拡大を支援すると公約に掲げておりますが、市内の経済の活性化等には大変重要なことで、具体的にどのような方策を考えているか、市長にお尋ねいたします。
  2点目について質問します。
  マニフェストの中に、日本一の教育を目指し、環境整備と教育内容の充実を図りますとなっておりますが、教育の中にも義務教育や社会教育そして生涯教育と多種多様な教育があります。市内の企業に働く社員の福利厚生施設の一つとなっている勤労青少年ホームですが、建設されてから38年も経過し、老朽化が著しい状況となっております。早急な改修が必要と思われますので、今後の改築計画があるかどうか、市長にお尋ねいたします。
  3点目について質問をいたします。
  マニフェストの中に、「新市民会館建設構想に着手する」となっておりますが、今後、どのような構想を立て取り組むのか、市長にお尋ねいたします。
  以上、誠意ある御答弁をお願い申し上げまして、私の質問とさせていただきます。よろしくお願いします。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
〔塩田秀雄市長 登壇〕
○市長  おはようございます。
  それでは、4番梅川信治議員の御質問にお答え申し上げます。
  初めに、市長報酬の削減についてでございますが、報酬削減については1期目の公約の一つとして掲げたものでございます。
  1期目の公約としてマニフェストに掲げさせていただきました政策については、中学校の給食の実施を初めおおむね達成できたものと思っておるところでございます。このことにつきましては、議員並びに市民皆様方の御協力のたまものと心より感謝を申し上げる次第であります。
  市長報酬につきましても、平成18年9月定例会において議決をいただき、実行することができたものでございます。
  なお、2期目の公約には、報酬の削減は掲げておらず、このことについては提案する考えのない旨、9月定例会でも申し上げたところでございます。現在、2期目の新たなマニフェストを実行すべく取り組んでいるところでございますので、引き続き議員各位の御協力を賜りますようにお願いを申し上げる次第であります。
  次に、2期目の市長選挙マニフェストについての1点目、企業誘致と市内企業の育成、受注拡大支援の具体的方策についてでございますが、国内における地方経済の停滞が大きな課題となっており、地域産業の振興による地域活性化が不可欠であります。そのため、全力を挙げて産業振興に取り組む覚悟であり、現在策定中の第5次南陽市総合計画の前期基本計画との整合を図りながら、マニフェスト実現に向けた議論を深めておるところでございます。
  なお、企業振興の重要施策としては、関係する首都圏、企業との橋渡しの強化や市内企業を対象とした研修会、交流の場の強化、新たに国内工業展や商談会に出展する市内企業の支援を検討してまいります。また、これまで企業訪問を通して市内製造業の経営者や役員の方々との意見、情報交換を行い、相互の理解を深め、地産、地場産業の振興に努めてきましたが、企業から提供されるさまざまな情報は、企業誘致を進める上にも極めて重要なものと考えているところであります。
  地域産業を取り巻く環境は大変厳しいものがありますが、こうした取り組みの中から新たなビジネスチャンスが生まれ、地元企業の飛躍につながるものと期待しておりますので、引き続き既存企業との連携に努めてまいる考えであります。
  2点目の勤労青少年ホームの改修計画についてでございますが、青少年ホームは、働く青少年の健全な育成と福祉増進を図るために昭和46年に建設された施設でありますが、供用開始より38年が経過しております。御指摘のとおり老朽化してきております。現在は、各種サークルの幅広い年代の方々に、趣味やスポーツを実践する場として御利用いただいておりますが、平成21年度の年間延べ利用者数は8,167人で、そのうちいわゆる勤労青少年の利用者は1,669人となっており、率にいたしますと20.4%で、本来の施設の設置目的とは合致しない状況となっております。
  また、学校施設の開放により、小中学校の校庭及び体育館が一般市民の利用に供されるようになり、さらにはワトワセンター等の類似の施設も整備されておりますので、代替施設も充実しているものと理解をいたしているところでございます。そのため、当面、青少年ホームの改修は行わず、今後施設の廃止も視野に検討を進めてまいりたいと思っております。
  廃止する場合の時期につきましては、運営委員会及び利用者連絡協議会の方々と十分話し合いを行い、利用者の代替施設のめども立ててからと考えておりますので、御理解を賜りたいと存じます。
  3点目の新市民会館建設構想の着手についてでございますが、議員御承知のとおり現在の市民会館は昭和43年に竣工し、築42年を経過し、建物本体及び附帯設備の老朽化が著しく進んでいる状況にあります。これまで年次計画を立てながら修繕工事等を実施しておりますが、大規模な修繕を施工しなければ使用することが難しくなる状況にも来ております。芸術文化の振興とその拠点施設として、教育日本一のまちづくりを目指すためにも、市民の発表の場、中央の文化活動に触れる場として総合的な文化施設は必要不可欠であります。今後は、市の総合計画や財政計画の中で、総合的なまちづくりとして進めてまいりたいと考えているところでございますので、御理解を賜りたいと思います。
  以上であります。
○議長  再質問に入ります。
  梅川議員。
○梅川信治議員  それでは、再質問をさせていただきます。
  ただいま市長から誠意ある答弁をいただき、お礼申し上げます。
  それでは、第1項目の1期目の公約に掲げていた市長報酬の削減をなぜ取りやめたかについて質問をさせていただきます。
  ただいま市長より、1期目のマニフェストであって2期目に載っていないというふうな御答弁がありました。それにより削減をしないとの答弁がありましたが、それでは納得がいきませんので再質問をさせていただきます。
  2期目の選挙マニフェストの中には、市長報酬削減について何らか触れておりませんが、市民の皆さんは1期目に公約に掲げたことから、2期目も当然削減になるものと思っていたと思われます。まして2期目は結果的に無投票でしたので、2期目の選挙公約については、選挙公報等が発行されないので、ほとんどの市民は2期目の選挙公約を知っていないといっても過言ではないと思います。
  この報酬削減については、1期目でなく、市長が再選されれば当然2期目も報酬を削減するということは、私だけでなく多くの市民の皆さんが大いに期待をしていたのではないかと思っておりました。この財政の厳しいとき、4年間2,000万もの経費が削減になるわけであります。条例の期限が22年7月29日までだとか、あるいは後世の方々に負担を強いるとか、いろんな指導があったといろいろと市長が弁解をしておりましたが、私には理解ができません。
  そこで、市長に就任した最初の平成18年9月定例会において、市長、助役の報酬を半減するために条例を提案したわけですが、そのときの提案理由は、「市長みずから先頭に立ち、強い信念に基づき改革していく決意をあらわしたく、本定例会に提案するものであります。また、今後の行財政改革を推進する姿勢として、私がみずから模範を示すことによって、職員に公約の重みを認識させ、確固とした信念と勇気を持って取り組みを引き出していきたいと存じておりますので、御理解をいただきたくお願いを申し上げる次第であります」と、提案理由を述べておりました。
  そこで、市長にお尋ねしますが、確固とした信念と勇気について今も変わりないか、市長の考えをお聞きします。
○議長  市長。
○市長  ただいまの梅川議員さんの御質問で、私の政治姿勢あるいはものの考え方、こういったものに揺るぎはないのかどうかというような質問でございますが、何ら変わったことはございません。むしろこういった率先垂範をしてきたがゆえに今日の市民及び職員に当たっては十分その成果を得ることができ、今現在、私が常々申し上げているスピード、これを最重要課題として職員の皆さん方も大いに認識され、その職員の意識の改革が大幅に進んだと、このように私は認識しておりますので、私がこの4年間取り組んだ指導あるいは率先垂範というものの考え方は十分定着して、その成果を得たものだとこう思っておりますので、十分御理解をいただきたいなというふうに思っております。
  以上です。
○議長  梅川議員。
○梅川信治議員  答弁ありがとうございました。信念には当然変わりないということで、再質問をさせていただきます。
  このたび市長選挙の2期目のマニフェストの中に、この4年間の実現した施策として人件費が10億8,000万削減されたということがありました。このことは、市長が積極的に行財政改革に取り組んできたことと、職員の皆さんの理解と協力があったからこそ、このような膨大な経費を削減することができたのではないかと思われます。大変評価いたします。我々議員もこれまでの行政改革の一環ということで、微力でありますが協力してきたつもりでございます。
  市長も御承知のとおり、我々議員定数ですが、市制施行時、議員定数が30人となっておりましたが、現在では19人。11人も定数を削減してまいりました。また、この12月定例会においても、議員定数及び議会活性化検討特別委員会を設置されました。このような動きの中で議員定数を削減するということは、我々議員の死活問題となってくるわけです。今後の議員定数の削減がどうなるかまだわかりませんが、我々議員も議員定数を削減しながら行財政改革に微力ながらも協力してきたと思っておりますが、なぜ市長の報酬が削減できないのか、しつこいようですがもう一度お尋ねします。
○議長  市長。
○市長  先ほども申し上げましたように、私の1期目の当初の姿勢として、職員初め市民の皆さん方に御理解をいただくために、あるいは職員の皆さん方から協力を得るために、率先垂範の形で報酬の削減ということに取り組んだわけでありますが、そのことについては十分成果は上げたと。既にそのようなことをしなくても、職員の皆さん方も含めて十分これからの行財政改革並びに南陽市の発展のために、積極的な取り組みができる体制になったということの認識を先ほどお話させていただきましたけれども、その反面、9月の定例会で佐藤議員の質問に答えましたが、必ずしもいい面だけではなかったというような反省もしているわけであります。
  単に市長あるいは副市長だけが報酬50%削減というようなことがあっても、そのことがこれからの新たな人材育成や与える影響、こういったものを考えると、先ほども梅川議員さんからもありましたけれども、限られた一定の生活、保障されている人間しかできないというような前例を定着させることはいかがなものかというような声もあります。確かにそのようなことで、私も反省もしておりますし、先般、私の後に市長になられた方々あるいは立候補された方々でも、そういった政策を掲げた方々もおりますけれども、いずれも必ずしもどうだったのかと追及されているようであります。それは社会的な影響が大きいと、こういうことであります。
  こういう経済状況でありますから、当然ほかの団体あるいは企業、さまざまなものへの給与カットというものに波及するというような懸念でありますが、先ごろの新聞にも載っておりましたけれども、そういった面では必ずしも正しい方法だったのかどうかということに疑問が残るとこういうことでありますので、その辺はしっかりみずから総括をして対応しなきゃならんと。
  それからもう一つ、さっきちょっと触れましたけれども、人材確保の観点から、今残念ながら副市長不在でありますけれども、こういった重要な職の人材を確保するには、あまり報酬の面で制約されたのでは、確保することが非常に難しくなる。たまたま1期目はそういったことに同調していただく方がおりましたから、4年間何とか頑張ることができましたけれども、そういう観点からもなかなか拘束することは厳しいのではないかなとこんなふうに認識をしているところでありますので、これから先さまざまな形で改めて検討する場面があるかもしれませんが、今の段階では梅川議員からも特段御理解をいただきますようにお願いをする次第であります。
○議長  梅川議員。
○梅川信治議員  1期目のマニフェストを見て、私もすばらしい提案だったということで、私がここに来るきっかけの一つになったなと、すばらしいマニフェストであったなというふうに感銘を受けたのも事実でございます。ただ、市長就任したとき以来、22年度、かなり南陽市の財政も厳しい。4年前でなくて、今はそういう時期でないかなということは、私、社長経営していて財政がこのくらい逼迫している、これからはそういう時代。だから4年間早かったなというふうなことは、私も思っております。
  政策の失敗というのは会社の命取りになるということを常に私も思いながら、従業員に毎日訓示をしています。訓示というのは公約と同じです。会社の社長も2年任期なんです。次、私またなったら、ずっと公約は必ずついてくると。おまえ、この間給料上げるっていったのに、今回だめだよと。市長、新しくなったんだ、社長新しくなったんだということは、絶対できない。そんなこともあって、何か政策が失敗というふうなことになりますと、これ市長は何ら責任をとらなくてもいいというように思いますが、責任をとるのは一般の市民です。これをしっかりと肝に銘じていただくことが、南陽市が安全で豊かな市になるんじゃないかなというようなことを思っております。
  そこでお尋ねします。県内の市長等の特別報酬でありますが、今年の9月現在において、13市のうち8市が何らかの形で三役となっている市長や副市長そして教育長の報酬が削減しておりますが、そのことについて市長はどう考えておられるんですか。
○議長  市長。
○市長  特段私からコメントする内容ではないというふうに思います。おのおのの自治体において、その責任者としてしていることでございますから、私がそのことに対していいとか悪いとか、やるべきでないとかやるべきだとかというようなコメントをするのはいかがかなと、こう思っております。
  ただ、私としても平均してみれば、例えば8年間の平均ということになりますね、最終的に。それでも25%カットというようなことになるわけでございますから、必ずしも全く何の努力もしてないというような言われ方をすると、なかなか大変だなと、こんな思いでいるところであります。
○議長  梅川議員。
○梅川信治議員  答弁ありがとうございます。
  報酬の削減をしている各市は、いろんな状況から減額となっているわけですが、何といっても行政改革の一環から、市長みずから報酬を削減している実態でないかなと思っております。南陽市の場合は、これまで報酬を半額にしてきたら、他の市とはバランスが保たれていないわけですが、2期目から報酬を減額しないとなると、大方の市民は納得するでしょうか。2期目も引き続き報酬を削減することを、私でなく多くの市民が大いに期待していたのではないかと思われます。このたびの選挙公約の中に、常に市民の目線で市政に取り組むとなっておりますので、報酬削減についても市民の目線にあうようぜひ検討されますよう切にお願いを申し上げて、要望とさせていただきます。大変ありがとうございました。
  それでは、次に、第2項目めの市長マニフェストについての第1点目の企業誘致と市内企業の育成、受注拡大を支援するとなっているが、具体的にどのような方法を考えているのかについてであります。
  先ほど市長より、企業誘致の考え方について答弁がありました。それでは最初に、企業誘致について質問をいたします。
  昨今厳しい経済状況の中、新たな企業の進出は大変厳しいものがあるのではないかと思っております。市内の経済の活性化あるいは雇用の場の確保、若者の地元定着を図るには、企業の誘致が大変重要な課題であると私も認識をしております。
  それでは質問しますが、現在の西工業団地は既に完売となっているようですので、新たに企業を誘致するとなれば、新たな工業団地の造成が必要と思われますので、いつどこにどのような規模の工業団地を造成するのか、市長の考えをお聞きします。
○議長  市長。
○市長  現在の日本の経済動向を見ますと、なかなか議員のただいまの質問の中にもあったように、企業誘致というのは非常に難しい状況にあることは事実であります。しかしながら何ら南陽市として企業誘致に対する対応をしていないということではまずいというふうに、私も常々思っております。現在、西工業団地は余剰地がございませんので、一番の候補とすれば、当然その周辺ということになろうかなとこんなふうに思っておりますが、考え方としてはあらかじめ用地を用意して、莫大な経費をかけて待っているということになりますと、その経費で大変な財政負担になるというようなことで、企業そのものにも迷惑をかけるというふうなこともございますので、できればオーダーメード方式というような形で、企業の方々と話、折り合いがついた段階でできるようなシステムを考えていきたいなと、こんなふうにも思っております。
  いずれにしてもスピードが要求されるわけでございますので、農地であったり、あるいはもっと厳しい農振地域の網が張ってあるというようなことになりますと、そういった場合に即対応できないということになりますので、その辺も含めて早急にどういった方法がいいのか、あるいは見通しがあるのかを含めて検討を進めていきたいと思っておりますので、御理解をいただきたいなとこんなふうに思っております。
○議長  梅川議員。
○梅川信治議員  今後の課題ということですので、御検討のほどよろしくお願いを申し上げます。
  次に、市内企業の育成について質問をいたします。
  市内企業の育成ということは大変結構なことですが、市内にもいろんな中小零細企業が存在しているわけですが、どのような企業を育成していくのか。すべての育成ということは大変なことです。市長が現在育成をしようとしている企業あるいは業種あるいは製品等はどのようなものを育成しようとしているのか、市長にお尋ねいたします。
○議長  市長。
○市長  大変難しい質問でありますが、まずは企業の種類も大事でありますけれども、経営者のやはり姿勢、こういったものが優先されるべきではなかろうかなとこう思っておりますし、そういった前向きな経営者に対してはさまざまな今の社会動向に合う業種、そういったものも含めて御指導したい。できれば経営コンサルあるいは企業振興アドバイザーというようなものも制度化をして、しっかり指導していきたいものだとこんなふうに思っております。
  今、いろいろな形で商工会も中心になりながら、どういった職種がこれから伸びていくのか、あるいは南陽市に合っているのか、さらには南陽市の強みは何なのか、こういったものを含めて検討を進めておりますので、その辺の状況が出た段階で何点かに絞りたいと。ただ、それに漏れた人たちはどうするのと、こういうことも出てきますので、できるだけ広くとこう思っておりますけれども、何もかにもとなれば、必ず結果的には何もできないということになるのが常でありますので、ここは少し見通しが明るい、南陽ブランドに仕立てることができるような業種、種類に絞りながら進めていきたいとこう思っておりますので、御理解いただきたいなとこんなふうに思っております。
○議長  梅川議員。
○梅川信治議員  具体的なことは今後検討するということで、次の質問に移ります。
  今、各会社かなり厳しい状況で、このマニフェストの中で「受注拡大を支援する」。これは各企業が今一番望んでいるんじゃないかなというふうに思っています。多種多様な業種があって、市内にはいろいろ会社が点在しております。私も会社経営を行っていますが、今の経済情勢の中で新たに受注の拡大を図るということは、大変容易なことではありません。したがいまして、行政から後押しがあると大変結構なことですが、どのような業種を考えておられるのか、市長にお尋ねします。
○議長  市長。
○市長  先ほども業種についてはなかなか大変だとこういうことでありますが、今、例えば製品として売れ筋のものあるいは社会に認知していただけるようなものは何なのかということを吟味しなきゃなりませんが、具体的に都市圏で売れ筋というのはある程度めどが立ってきました。近々南陽市でもそういった南陽ブランドの確立のための対応策をする準備をしておりますが、こういったことが1つと、もう一つは、やっぱり都市圏を回りながら、南陽市の強み、こういう業種が南陽市にありますけれども、受注いただけないでしょうかというような営業活動ですね、いわば。こういったことも強力に進めていきたいと、そういうことも今東京営業所というのか、事務所というのか、そういうところに精通している企業あるいは人材、こういった方々からのいろいろな情報をアドバイスいただきながら、職員の派遣も含めて進めております。
  特に今年は暑かったこともあって、清涼飲料なんかも相当声はあるんですが、そういったものに対応できる状況がなかなかないというようなこともあって、場合によっては業種の変更などもできるのかどうかを含めて、既存企業にさまざまな働きかけをしていきたいと、こんなふうに思っておるところであります。
  ただ、資金的にそう余力がなければ設備投資ができないというようなこともあると思いますので、今ある設備でできるものを何とかあっ旋していきたいものだなと、こんなふうに考えておるところでありますので、御理解をいただきたいというふうに思います。
○議長  梅川議員。
○梅川信治議員  それで、この間観光課と商工会で企業訪問なされました。私も立ち会いました。その中で、どのくらいの企業を、どんな業種で、どういう機械を持ってて、どういうのだというような把握ができたんでしょうか。課長、答弁を。
○議長  齋藤商工観光課長。
○商工観光課長  9月定例会でも御説明を申し上げましたが、市長2期目の8月以降に企業の実態、状況等を把握をしたいというふうなことで、商工観光課のほうと、商工会の工業部会のほうと、今回始めて一緒に調査をさせていただきました。事前に各企業の希望をとりまして、私どもと一緒に商工会の工業部会のほうが各企業の調査に入りますというふうな御内諾をいただいてから企業回りをさせていただいたところであります。希望されました約30社ほど回らせていただきました。議員先ほどから御指摘のとおりさまざまな企業がありまして、さまざまな状況にあるというふうなことを理解させていただきました。
  ただいま市長からお話がありましたとおり、受注の拡大あるいは新たなマーケットの拡大、そういったものについて商工会と今、市も一緒になりまして、何とかその拡大の方向を少しずつ、一つ一つ、全体をというふうなことにはなかなか厳しい状況でありますので、需要のある段階から少しずつ展開をしてまいりたいというふうにして現在進めているところでありますので、どうぞ御理解をいただきたいと思います。
○議長  梅川議員。
○梅川信治議員  実は昔、大田区の工業団地と提携をしていろんな仕事が来た経過がありますが、その中で各会社の特徴とか、機械とか、そんなものがわからないために、全部にファックスをやったと。こんなふうにして来てくださいと、だれも手をかける人がなかったと。やっぱりこれ把握不足。南陽市の会社がどういう仕事をしているか、どういう機械を持って、どんな仕事ができるのか。私の家にコンクリート打ってくださいっていったって、絶対打てません。そんなことをきちっと把握して、これは何しろ財源が伴いますので、やっぱりそこら辺をきちっと把握して、この南陽市の財源をもっと増やすような、会社がもうからないと南陽市ももうからないというような、これ一番手っ取り早いやり方だと思うので、会社がよくなれば南陽市もよくなるという方向にしていただきたいというふうに思います。マニフェストに向かって、今後とも頑張っていただきたいというふうに思います。
  それでは、2点目の日本一の教育を目指すとなっているが、市内中小企業に働く福利厚生施設の一つとなっている勤労青少年ホームを、今後、どのように充実活動させていくか。また、施設が老朽化して、今後改築計画はでありますが、市長答弁によりますと改築の考えがないというふうなことでありますが、この3月まで私、ホームの委員をやっておりましたので、勤労青少年ホームの内容については多少理解をしているつもりですが、特に勤労青少年ホームは大変老朽化しており、施設の設備が古くなり、大変苦労しているというふうなことを4年間思ってまいりました。今後、私から申すまでもありませんが、市内に働く青少年の集まりの場となるよう、青少年ホームをもっと活用していただけないでしょうかということをお願いしたいというふうなわけでございます。
  実は、私の会社でも高校生の就職難というようなことで、再三公募外に採っております。新入社員。その中で、まず一番目立つのが1週間たつとほとんど来ない。話の場も設けられる事実がない。なぜかと考えたときに、会社では仕事の話しかしない。隣とのつき合い方とか、そういうものを教えられない。仕事のつき合いしかできない。
  で、私、2年前、こういうホームってあったんだなと。市内の工業団地でも、会社でも、勤労青少年ホームなんてどこにあるんだろうなと、聞けばわかると。そんな広告の仕方、今まで市民の中に、教えてきたことがないんでないかなと。私もそういう施設を使って社員を教育して、隣近所のつき合い方、同じ働く中でも仕事の関係、それ以外のつき合い方をホームを利用して働く人に教えていけば、もっと南陽市の中に定住するんでないかなと。来て3日、1週間、10日、あとはナシのつぶてで、この会社嫌になったと来ない。そんなことでは、今後、雇用対策に私も一生懸命努力しているんだが、なかなかならない。そういう中で、若者たちに働くというのはこうなんだというふうに教える、そんな施設が私は欲しいなというふうなことで、この提案を申し上げたわけでございます。
  方向性が、今、というような方向に行っているというふうなこともあります。ただ、8,000人も利用されるホームなんです。ちょっと市長、得意な、有利な財産を使って、財源を使って、何ぼか改修してもらえばまだまだ使えるんでないかなというふうな気がしますんで、そこら辺を今後教育日本一を目指すにはやっぱり社会教育も大事なんだというようなことをちょっと頭の中に置いていただいて、今後の活躍をしていただきたいなというふうに思います。ひとつ要望としてお願い申し上げます。
  それでが、2項目めの3点目、市民会館建設構想に着手する。今後どのように取り組むかについてでありますが、市長答弁により建設構想に着手するというふうなことで、具体的にはこれからだということでございますが、現在の市民会館は先ほど市長がおっしゃったとおり43年に建設された施設ということで、大変老朽化し、耐震も対策がされない施設であるというふうに思っておりますが、また、駐車場も狭いことから、大規模な講演等の開催も大変というふうに伺っております。建設構想に着手するということは大変結構なことだと思いますので、いつごろどのような規模の市民会館を建設するか、建設する考えがあるか、もう少し具体的にお願い申し上げます。
○議長  市長。
○市長  まず初めに、先ほどの青少年ホームの改修のお願いがございました。先ほど申し上げましたように同種類の施設、労働省で建設されたワトワであるとか、あるいは郡山の前沖郷公民館の体育館であるとか、そういった施設がございますので、それらも充実してきまして指定管理者にお願いしているわけでありますので、大方今の青少年ホームの役割は終わっているのかなと。
  ただもう一つは、先ほど梅川議員が心配されたように、やっぱり子供たちといいますか、青年たちもてんでなところにばらばらに集まるということですと交流の機会が失われる。できれば同じ場所にさまざまな目標あるいはさまざまな要求を持つ青少年が集まることによってさまざまな触れ合いができるのではないかと、こんなふうに思っておりますので、できれば集中した研修ができる場所に、こんな思いを持っております。
  もう一つは、既に御承知のとおり、社会教育施設としても使っていただくための学校施設が急速に整備されてきております。こういった施設が随時整備をされることによって、これまでの老朽化された体育館についてはむしろ複数的に経費をかけるよりは、集中して新しくつくられた施設で上手に利用していただくほうがいいのではないかとこんなふうに思っておりますので、御理解をいただきたいとこのように思っております。
  それから、新しい市民会館、名称は別でありますけれども、これの建設構想、建設に着手ということじゃなくて建設構想、これから計画を立てるということに着手をしますよとこういうことを言っているわけであります。できれば私の任期中に、任期というのはこれから4年後の7月29日とこういうことになると思いますけれども、それまでは何とか梅川議員期待しているように着工できればなと、こんなふうに思っております。そのための準備を進めていきたいと思っております。その準備で最も大事なことは市民の皆さん方の合意形成、これをやっぱり合意できないままにやるということもできませんし、特に場所、これは大事なことかなと思っております。
  それからもう一つは何といっても財源の手当、これが一番大事であります。今必死になって財調の積み上げをしようとしております。何とか10億をめどに、その達成ができた段階で新たな一歩を踏み出したいと。それまではやっぱり構想の域を脱することはできないのではないかなと、こんなふうに思っております。基金を10億積んだ段階で具体的に歩み始めたいと、こう思っておりますので御理解をいただきたいというふうに思っております。
  以上です。
○議長  梅川議員。
○梅川信治議員  構想に着手するというふうなことでございますが、基金積み立てというふうなことで、今後、なるたけすばらしい市民会館ができるような構想をこれからも検討していただいて、市民の皆さんに喜ばれるような市民会館を建てていただきたいというふうに思います。私は、市民の声を議会にというふうなことでございます。市長を決して責めるようなことではございませんので、今後ともよろしくお願い申し上げまして、私の一般質問とさせていただきます。どうもありがとうございます。
○議長  以上で4番梅川信治議員の一般質問は終了いたしました。大変御苦労さまでございました。
  ここで暫時休憩いたします。
  再開を11時10分といたします。
午前10時58分  休憩