平成22年3月定例会
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髙橋  篤 議員 質問
○議長  次に、8番髙橋 篤議員。
〔8番 髙橋 篤議員 登壇〕
○髙橋 篤議員  8番髙橋 篤であります。
  1月にハイチ大地震、そして、3月に入り、チリでの大地震。災害に遭われました世界の人々
に心からお見舞いを申し上げたいと思います。
  この日本には、津波も大変心配されたわけでありますが、人命には被害がありませんでしたが、
海で仕事を営む方には大きな被害が出ていたという報道もありました。また、テレビ等でも映され、
被害に遭われた方に心からお見舞いを申し上げたいと思います。
  本市では、周りの山々、また田畑には雪も残っております。全国を見渡せば、桜の花や梅の花
の便りも聞こえ、寒い季節から木や草花の芽の動く季節となりました。
  塩田市長初め、市執行部の皆様方には厳しさの中にも日夜、本市発展のため、鋭意努力されて
いることに心から敬意をあらわすものであります。
  今年の冬の雪は多くもなく、過ごしやすかった半面、除雪やまた雪に関連した職種においては、
喜べない冬でもあったと思われます。
  国政においては、昨年9月より昭和30年から続いた自民党主導の政権から民主党政権に変わり、
マニフェストに掲げられたさまざまな政策に向け、着々と進んでいるようには見られますが、なか
なか政策実現に向かっていないのではないかと思っております。
  しかし、ぜひマニフェストに掲げられた政策は、スピードをモットーにしている塩田市長のよ
うに実現をしていただきたいものだと思っているところであります。
  「人からコンクリート」、そして「コンクリートから人」への政策のもと、また、命の政策を
掲げられ、実現に向け進んではいますが、まだまだ打ち出された割には、いろいろな問題、例えば、
無駄の洗い出しによる財源も考えていたよりは少なく、高速道路の全線無料化など、まだはっきり
見えないのが今の国政のようであります。一日でも早い政策実現を心から願うものであります。
  本市では、国の交付金、また、有利な補助金等で、本年度は多くの事業が行われ、とりわけ耐
震度調査により強度不足に陥った小中学校の改築や、また、中学校必須科目設定による武道館建設
など事業が行われ、着手されております。
  そこで、3月定例会で示された市長の施政方針についてお伺いをします。
  平成20年度は、前年度比6.6%増、122億3,700万円、平成21年度は前年比1.1%増の123億7,200
万円、そして、来年度においては、前年比3.8%増の128億3,800万円と年を追うごとに伸びており
ます。
  本年度は、宮内中学校改築や、また、耐震強度不足による体育館や校舎の改築など、学校関係
の予算で増になっても仕方がないと思いますが、塩田市長就任以来、年々予算規模が伸びておりま
す。国でも税収の落ち込み、また、埋蔵金の見間違いで困っているようですが、本市でも税収が毎
年落ち込んでいる中、3万4,000名の市民のトップである塩田市長は、本市の予算規模をどれくら
いがよいととらえているのか、お伺いをしたいと思います。
  次に、第4次南陽市総合計画についてお伺いをします。
  平成13年度に策定、17年度まで前期計画とされ、総括として福祉分野や文化分野など5つに分
けられ、それぞれ目標とビジョンを設定され、事業を推進をした結果、前期計画においては667事
業のうち486事業が進められ、進捗率が73%、そして、重要事業においては達成率が90%と報告を
受けました。
  平成18年度より策定された後期基本計画も来年度、平成23年3月をもって終了されるわけであ
りますが、あと1年を残しての現在の事業進捗率はどれくらいになっているのか、あわせて重要事
業の達成率をお伺いをします。
  また、残された1年間で事業進捗率、重要事業の達成率をどれくらい見込んでいるのかお伺い
をしたいと思います。
  次に、消防広域化の検討打ち切りについて、お伺いをします。
  消防庁が平成18年7月、市町村の消防広域化に関する基本方針が定められ、県では平成20年3
月、消防広域化推進計画が策定をされました。それを受け、置賜では平成21年4月から置賜広域行
政組合の中に消防広域化推進室を設置し、3市5町による広域化の検討を進められてきました。
  しかし、2月9日、検討の打ち切りを決定され、なぜこの打ち切りになったのか、また、今後
も米沢、南陽、高畠、川西の2市2町による新たな枠組みで消防広域化準備室を設け、広域化を進
める理由をお伺いをします。
  以上、質問をさせていただきましたが、5番川合議員、そして、4番梅川議員とも同じ質問も
入っていると思いますが、誠意のある御答弁をお願いし、壇上からの質問とさせていただきます。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
〔塩田秀雄市長 登壇〕
○市長  8番髙橋議員の御質問にお答え申し上げます。
  初めに、施政方針についての1点目、本市予算規模についてでございますが、予算規模は地方
財政計画の動向等により増減いたしますので、一概に適正規模を申し上げることは困難であります
が、平成22年度の予算について申し上げますと、市内経済回復への配慮や教育及び子育て分野の充
実のため、国県支出金などを有効に活用し、歳入歳出予算規模を128億3,800万円といたしたところ
でございます。
  市税につきましては、現在の経済情勢を考慮し、5.2%の減と見込んでおりますが、税収の落
ち込みによる減収分は地方交付税で一定程度補われることなどから、一般財源の規模は前年度並み
となっております。
  さらに、国県支出金におきましても、子ども手当負担金4億4,260万3,000円、介護基盤緊急整
備交付金1億2,702万円などの新規歳入により30.6%と大幅に増加したことから、予算規模は前年
度当初比3.8%の増となったものでありますので、御理解を賜りたいと存じます。
  次に、第4次南陽市総合計画後期基本計画についての1点目、現在の進捗状況についてでござ
いますが、平成22年1月より、課長補佐等で構成する総合計画策定主幹の会議において、後期基本
計画の達成状況等について進捗状況の確認と点検作業を進め、現在、最終点検を行っているところ
であります。
  概数になりますが、372事業中357事業は既に終了、または継続実施中であり、進捗率は96%で
あります。
  2点目の、重要事項の達成見込みについてでございますが、後期基本計画で重要事業と位置づ
けました項目は21事業でございます。その中には、現在も進捗中の事業もございますし、あるいは
将来的な判断から基盤整備の優先順位を変更した事業もございますが、白竜湖景観の保全、総合文
化施設機能の検討、宮内公民館の移転と周辺施設の整備検討の3項目につきましては、滞る状況で
ありますので、現在、諮問いたしております市振興審議会の御意見や市財政計画なども勘案しなが
ら、第5次市総合計画を策定する中で、改めて方向性をお示しいたしたいと存じます。
  いずれも、重要な課題であると認識いたしておりますので、御理解を賜りたいと存じます。
  次に、消防広域化の検討打ち切りについての1点目、3市5町による広域化の検討がなぜ打ち
切られたのかについてでございますが、4番梅川議員の御質問にお答え申し上げたとおりでござい
ますので、御理解を賜りたいと存じます。
  2点目の置賜2市2町で広域化を進める理由についてでございますが、一部、4番梅川議員の
御質問でお答え申し上げましたが、喫緊の課題といたしまして、国の方針により消防無線のデジタ
ル化を完了する必要があり、附随しての通信指令設備等の更新も必要となります。
  本市の場合、その費用は5億円程度と推計しておりますが、広域消防になれば、事業費の圧縮
や有利な財源の手当てが可能となるなど、総じてメリットが大きいと考えております。
  以上の財政面のみならず、消防・救急・救助など、住民の生命・身体・財産の安全と安心を確
保できる消防体制の充実強化による住民サービスの一層の向上を図るために、共有認識にある東南
置賜2市2町で消防広域化を進めることを確認した次第でありますので、御理解を賜りたいと存じ
ます。
  以上であります。
○議長  再質問に入ります。
  髙橋議員。
○髙橋 篤議員  まず、答弁ありがとうございました。
  それぞれ順番に沿って質問させていただきますけれども、市長の御答弁の中に予算、一番最初
の質問でありますけども、予算規模をどれぐらいということで、はっきりとした答えはいただけま
せんでした。
  これは、やはり今、不景気の中で雇用対策とか、今回の場合は学校関係の耐震度調査による学
校建設とか体育館とかあるわけでありますが、本当に、例えば、何もなく普通の年であれば、これ
は南陽市3万4,000、たしか四百三十何名だと思うんですけれども、その規模の市とした場合、今、
お答えいただけなかったんですけども、普通であればどれぐらいと見込んでおられるのか、市長、
お答えいただきたいと思います。
○議長  市長。
○市長  かなり難しい質問でありまして、その自治体の市民ニーズ、あるいは社会基盤の整備、
こういったものがどの程度進んでいるかということにも影響するだろうというふうに思っておりま
すが、我が南陽市の基準財政需要額といいますか、これは大体、ここ数年80億円前後でありますか
ら、この需要額に応じた予算規模で進めることができれば、通常の運営はうまくいくのかなと、こ
んなふうに思っておりますけれども、この状況下になりますと、市民の皆さん方の御要望にこたえ
ることが極めて厳しいということにもなりますし、大半が自治体、不交付団体は別としても、国の
地方交付税を基本的には財源として運用している自治体が多いわけなんで、この辺の動向も左右し
ますけれども、出ると入るの差を一般の家庭で比較をすると、収入より余計に使えば赤字、借金と
いうことになるので、借金に頼らなくてもいいような自主財源が豊富な状況が一番よろしいのでは
ないかと思いますけれども、さっき言ったように、いずれの自治体も交付税その他、国県補助金等
でいろいろな事業を展開している自治体のほうが多いわけでありますから、どのぐらいがいいと言
われても、なかなか私の個人的な見解では、多ければ多いほど皆さん方の御要望や市民ニーズにこ
たえることができるわけですから、できるだけ予算規模を大きくしたいと、こう思っておりますけ
れども、標準というのはそういうふうなところから考えるのか、それとも市民のニーズを中心に考
えていくのかわかりませんが、いずれにしても南陽市の基準財政需要額は80億円前後だということ
だけ確認させていただきたいというふうに思っておるところであります。
○議長  髙橋議員。
○髙橋 篤議員  今、市長のほうからは、この南陽市の規模としては、本来であれば80億円が、
それより上がるとは思いますけれども、一般家庭で申しますと、さっきも市長がおっしゃったよう
に、やはり、収入と出すものととんとんでやれば何とか生活をしていけると。
  それが、例えば、入ってくるものが少なく、そして出ていくものがどんどん増えていけば、こ
れは生活の行き詰まりに私はなると思うんです。
  この南陽市においても、市税は4.5%ぐらい減少しているわけでありますので、これが年々、
今年だけ下がったというのであれば私はいいと思うんですけれども、これ、年々、ここ下がってい
ると思うんですよ。それを考えた場合は、やはり、予算規模もある程度絞るべきだと私は思うんで
すけれども、その辺、市長、もう一度。
○議長  市長。
○市長  均衡縮小の道もあるんです。財政が厳しいから。市の予算規模を縮小しようと、こうい
う道もあります。これは極めて楽な選択であります。何もしないということですから。その場合、
市民の生活や南陽市の市の経済活性化、そういったものはどうなるのかな。
  経済活動というのは、やっぱり循環しなければならないわけでありますので、その辺を十分勘
案して取り組んでいかなければならないということと、もう一つ、先ほど申し上げましたように、
南陽市の場合、必ずしも他の自治体と比較して社会資本の整備が進んでいるかと。もういいと、何
も要らないと、みんな我慢しますというような状況ではないというふうに私は思っているわけなん
で、できるだけ有利な財源を確保しながら、市民の皆さん方のさまざまなニーズにこたえていきた
い。
  さらには私が掲げているような、教育日本一を目指すには、それに必要な施策もございますの
で、それを積極的に取り入れながら、南陽市の活性化を図っていくということになりますと、必ず
しも限られた市税だけで運用していくというようなことじゃなくて、先ほど申し上げましたように、
地方交付税という制度が日本にあるわけでございまして、これは国税5税の32%ぐらいは地方に還
元されることになっているわけで、ある意味でこれは権利なわけですね。
  したがって、これを有利に活用していくということは当然のことでありますから、自主財源の
75%、したがって25%を除いた足りない部分については、交付税で基本的には補うというような制
度になっているわけで、簡単に言えば、いずれの自治体も一定制度の市民サービスができるように
国が保障するというような制度が、この地方交付税という制度でありますので、この辺を十分活用
しながら、南陽市もしっかり市民のニーズにこたえることができる、できれば、均衡縮小というこ
とじゃなくて、積極予算にして、景気対策に臨んでいかなければならないのではないのかなと、こ
う思っております。
  特に、今、百年に一度と言われるような、厳しい金融経済不況の世の中でありますので、行政
が何もしないということでは余りにもお粗末ではないかと、このように私は思っておりますので、
御理解をいただきたいなと、こんなふうに思っております。
○議長  髙橋議員。
○髙橋 篤議員  今、市長のほうから、やはりまだまだ福祉分野や子育て、いろいろな面で金の
かかる時期であると。そういうときこそ、やはり、市長おっしゃったように、今回のような莫大な、
恐らく学校予算のほうもすべて入れれば、恐らく今年度は180億円近くの金でこの南陽市を賄って
いると思うんですけれども、やはり、市長のほうからはどれぐらいだということはいただけません
が、ぜひある程度の予算規模というのは、やはり、頭の中に、まあ、市長だからすべて私たちのよ
うな頭に入れていないようなものとはわけが違うと思いますので、ぜひ、やはり予算規模等もいろ
いろと考えていただきながら、いいこの南陽市を進めていっていただきたいと思います。
  そしてまた、先ほど、川合議員の質問等にもございましたが、市長、再選を、再び出馬すると
いうお答えのようでありましたので、くれぐれもまず体に気をつけて頑張っていただきたいと思い
ます。
  次の質問に移らせていただきます。
  ただいま、市長より4次総に関しての後期計画、4次総に関しての進捗率、そしてまた、重要
事業の達成率等を御答弁ありました。
  まず、市長任期もあと4カ月ちょっとだと思いますが、この進捗率をこの4カ月間で、例えば、
さっき重要事業の達成率を96%と、370事業の357を行ったと。それをこれから4カ月間足らずであ
りますけれども、どれぐらいしたいと。
  そして、その残ったものは、8月からで100%、来年の3月まで100%持っていかれる考えなの
か、お伺いしておきます。
○議長  ただいま8番髙橋 篤議員の質問のさなかでございますけれども、ここで暫時休憩いた
します。
  再開は2時15分といたします。
午後 2時 2分  休憩
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午後 2時15分  再開
○議長  再開いたします。
  答弁を求めます。
  市長。
○市長  ただいまは御教授賜りまして、まことにありがとうございました。
  さて、質問の内容でありますが、この残り4カ月少しでどの程度まで進捗状況、あるいは達成
度を完成できるのかと、こういうふうな質問であったと認識しておりますが、先ほども申し上げま
したように、残されたものについては極めて難しい課題であるか、あるいは計画変更、こういった
ものの要素が大きいものであります。
  特に、白竜湖であるとか、あるいは文化会館的な施設であるとか、さらには宮内地区の公民館
を含めて難しい課題が残っているわけなので、これは新年度に入って、あるいは第5次総合計画の
中で練り直しをしなければならない課題というようなものになるのではないかというふうに判断し
ますので、改めて土俵に上げて検討したいと、こう思っております。
  時代的な背景もございますので、十分御理解をいただきながら、御協力賜りたいというふうに
思います。
○議長  髙橋議員。
○髙橋 篤議員  それでは、今、御答弁をいただきまして、そして、この4次総の中でですけど
も、今回、来年度より市の中にスポーツ文化課を設置されるわけでありますが、市長は、まずお伺
いしたいことは、スポーツと文化課ということは、2つの係ということで認識していいのか、それ
で、スポーツ文化課ということで、これをどちらのほうに重点を置かれるのか、お伺いしたいと思
います。
○議長  市長。
○市長  従来、社会教育課の中に、社会体育、あるいは文化係と、2つの係があったわけでござ
いますが、議員の皆さん方も御承知のように、スポーツの持つ力というものは、非常に大きなもの
があるというふうに私は認識をさせていただきました。
  したがって、このスポーツを通して、今、必要な子供たちの知・徳・体の中でも、徳・体、あ
るいは文化活動を通してさまざまな体験の中から、真の優しさであるとか、あるいは思いやりであ
るとか、そういったものを学ばせたいと思って、新たに新年度からスポーツ文化課を設置すると、
こういうことであります。
  先ほど申し上げました、文化会館、あるいは市民会館と申しますか、こういったものの検討も
含めて、このスポーツ文化課、また、グラウンド、陸上競技場、こういったものも含めて、南陽市
で不足しているものございますので、そんなことを含めながら、両方バランスよく、どちらにと、
そのときそのときで、その年その年で、若干力の入れぐあいが違うかもしれませんが、基本的には
同じように、このおくれていると言われている両面をしっかり育てていきたいと、こう思っての設
置でございますので、どっちに力を入れるなんていうことではなくて、お互いにいい意味での切磋
琢磨、あるいは競争力の向上になるようにやっていきたいものだなと、こんなふうに思っておりま
す。
  いずれにしても課長は1人ということになるわけなので、特段、右、左、あるいは軸足をどち
らということじゃなくて、相互の発展のために頑張っていくように指示をしたいと、こう思ってい
るところであります。
○議長  髙橋議員。
○髙橋 篤議員  市長のほうからは、スポーツ、文化面、どちらも平均で進めていきたいという
ことでありましたけども、私、先日、ある方からここに芸文沃野というのをいただきました。それ
で、これ何で市長にお話しするかというと、会派会長会の中で、先日、視察研修に行った折、北茨
城の岡倉天心の記念館を拝見させていただきました。
  そこで、岡倉天心さんの弟子が横山大観ということで、そこに書かれてあったもので、横山大
観といって頭にぴんと来たのが、私も祖父からもちょこっと聞いたときがあるんですけれども、今
はもうなくなりました金上製糸、そしてその、今は蔵だけは残っておりますけれども、そこに横山
大観画伯が1年間に大体1週間から2週間滞在をして、私が聞いているところによると、書生の時
代からも来ていたという話もあるんですけれども、この本の中には昭和7年に記念写真、こう入っ
ていますけれども、こういうもしかするとということなんですけれども、この中身の中にあるお方
には本当に有名な、たしか鳥取の美術館にあると思いますけれども、足立美術館というところだと
思いますけれども、そこに横山大観のもみじの絵があるそうです。それを昭和6年に買い求めたと
いう領収書が宮内のある方のうちにあると、残っていると。
  あと、また、この大観さんが来られていたときに、やっぱり1週間から2週間いるわけですか
ら、ただお酒を飲んでごろごろしていったとは私も思っていません。その間に、やはり色紙とか、
いろんなものを書いたということもここに載っております。
  また、これも、ここに書いてあるんですけれども、漆山のAさん宅には大観さんが多勢家に来
られたときに描いていただいたという富士山の絵があるそうであります。これはこの方が、これ書
いた人が松山さんという方なんですけども、これ画号なもので、はっきり私はこの松山さんの名前
は大体わかるんですけれども、これは申し上げませんけども、この方がこのAさん宅でごらんにな
ったということも書かれています。
  多勢家というのは、金上さんというのは、やはり南陽市でも一番大きい窯を持った製糸工場で
あったと思いますので、今回、例えば、スポーツ文化課という中で、もう少し、市としても調査を
できればいいと思うんですけども、市長、その辺はどうでしょうか。
○議長  市長。
○市長  当時から、この金上になるんですね、初代なのか、2代目なのか、初代の多勢亀五郎さ
んという人は貴族院をされておったわけでありますから、その当時からの交流なのか、3代目の交
流なのかわかりませんが、確かに横山大観画伯が漆山で相当数の絵を描いているという事実がある
というふうに私も聞いております。
  足立美術館にも議員時代、何回かおじゃまをさせていただきましたので「紅葉」も拝見しまし
た。
  いずれにしても、まだまだ未知のことがいっぱいあるので、そろそろ、今やらなければ、当時
のことを知っている人もいなくなるのではないかというようなこともあります。議員のOBの方で
少しその辺のことを知っておられる方も近くにおられるというようなことも聞いておりますので、
それも含めて、今回特に、スポーツ文化課ができるからということじゃなくて、貴重な南陽市の資
源になるかもしれないというような含みで、当然、調査をしてしかるべきであります。
  一定の調査を、南陽市の市史編さんでやってはいるというふうに思いますけども、その辺も含
めて、少し力を入れて予算化をして、対応をしたいというふうに思っております。
  ただ、さっきも申し上げましたように、なかなか本当のことを言うとさまざまな支障が出たり
するというようなこともあったりして、特に、税金かけるわけではないとは思いますけども、なか
なか公表したがらないというふうなことが、この世界の常識なわけでありまして、それも含めてな
かなか大変な作業かと思いますけれども、できる限りの対応をするように指示をしたいというふう
に思っております。
  なお、髙橋議員も昔はというか、知人にそういった、お知り合いの方とか、そういったことに
精通しておられる方がおられれば、ぜひ積極的に御協力をいただくようにお願いしたいなと、こん
なふうに思うところであります。
  以上です。
○議長  髙橋議員。
○髙橋 篤議員  市長のほうより、やはりこういうものは、なかなか貴重なものというのは出し
ていただけないのが、自分のうちで、自分のうちでということで残して、ほかには出さないという
のが現状だと思っています。
  しかし、私、何でこれを考えているかというと、さっき商工観光課長のほうで菊まつりとか、
桜まつりのお話ありましたけども、今、本当に菊まつりとか桜まつりにはお客さんが来ていただけ
ない。やはり、何で来ないかというのは、私は目玉がないからだと思ってるんですよ。それで、私
も、議員になってから、たしか文教厚生常任委員会だったと思いますけれども、結城記念会館に行
ったとき、いろいろ見せていただきましたけども、これは本当は見せらんねえんだけども、議員の
方だからと言って見せていただいたものもあるんです。
  恐らく本当に貴重なものだとは思いますが、あそこに、例えば、桜まつりの期間、例えば、1
週間とか、あと菊まつりの時期に1週間とか、あそこに飾ると。ちょうどガラスで囲われている展
示しているところもありますので、そういうところに出してできないものかなという考えを持って
るんですけども、観光課長、そういうことはできないんでしょうかね。教育長ですか。所管、結城
記念会館。
○議長  社会教育課長。
○社会教育課長  ただいま御提案いただいた部分につきましては、十分に検討できることだと考
えております。
○議長  髙橋議員。
○髙橋 篤議員  今、社会教育課長のほうから、十分に検討できると。貴重なものでも結城記念
会館の財産というものだと思いますので、飾ることができるんであれば、ぜひそういうものを目玉
にして、お客さんを呼ぶような考えを持っていただきたいと思うんです。ただ、何かすっからこざ
っとこえでなく、やっぱり、こういう期間にするんだといえば、やっぱりお客さん、また市民の方
でも、恐らく五十三次の絵なんかは、まず市民の方は見た方というのはそうはいないと思うんです
よ。
  だから、ぜひそういうものをもう少し幅広く見せていただいて、それとさっきちょっと市長の
ほうにお話しした横山大観の、もし、かなうのであれば、貸していただければなんですけども、そ
ういうものも飾るようなことを考えれば、やっぱり目玉になって、お客さんも私は来ると思うんで
すが、市長。
○議長  市長。
○市長  先ほども少し濁したんですが、なかなか公式の場所では、ないことになっているわけで
ありまして、難しいんですね。前に、小林議員の同級生で結城さんという方が宮内高校のことを書
いた冊子を私、もらいました。何ていったかな、名前。
(「これです」の声あり)
○市長  ああ、そう。それの中にも一部そういうこと、書いてあるんですよね。私の名前も書いて
ありますけども。興味はあるんですが、なかなかさまざまな難しい問題もあるので、そういったこ
とがクリアできれば、可能であると思いますけども、今の段階ではなかなか難しいのかななんてい
うふうに思っておりますが、これもまた当たってみなければわからないこともだいぶんありますか
ら、これからの課題になるのではないかなと思っております。
  なお、前向きに対応することについては、何らやぶさかでないというふうに思います。
  以上です。
○議長  髙橋議員。
○髙橋 篤議員  可能にするには大変厳しいというお言葉でありましたけども、やはり、貴重な
財産であると思いますが、こういうものは市民の皆さんとか、また全国に宣伝をしながら、何とか
誘客するような方法をぜひ今後考えていただきたいと思います。
  次に、移らせていただきます。
  消防の広域化でありますけれども、西置賜行政組合の辞退が表明され、置賜全域の消防の広域
化が破談になり、そして、その後、2市2町による検討を今後進めていくというお答えが、梅川議
員のときにあったんですけども、やはり、私、考えるに、最初からちょっと無理があったんではな
いかなと、私、考えるんですけども。
  なぜかというと、片方では西置賜行政組合ともうつくっていると。そこに、こっちでもっと大
きくしたらどうかというのは、なかなか無理な話だと思うんですけども、最初からその西置賜行政
組合と一緒に進むという考えでお話し合いなさったのか、それとも、これはあくまでも国・県から
の指導だから、何ともしようがないということで進められたのか、お伺いしておきます。
○議長  市長。
○市長  当然、最初の入りは国の方針で、大体、規模が30万規模だということでありますから、
それにのっとって県の方針が出たと。それを受けて、置賜3市5町で一本化でなければ、さまざま
な制度の活用が難しいと、こういうことでございましたので、当然、3市5町より有利な制度の中
でということを考えるのは自然の原理でありますので、そのような方向で考えましたし、県の強い
指導もあって3市5町というようなことになったわけでありますが、結果としては議員御承知のよ
うな格好になったということであります。
○議長  髙橋議員。
○髙橋 篤議員  今、市長のほうより御答弁ありましたけども、こういうものを例えば、行政の
合併でも、また、中学校統合でもなんですけども、やはり、上のほうではある程度の骨子はつくっ
て進むべきだと私は思っています。しかし、そのままずっと進んでいっているような気がしてなら
ないんです。ということは、例えば、消防署員、南陽市にも50名近くいるわけですけれども、その
署員の声というのもある程度、私は聞いて進めるべきだと思うんですけれども、市長、どうでしょ
うか。
○議長  市長。
○市長  職員の声も大事かもしれませんが、やはり持続可能な組織をきっかりつくっていく上で
は、多少の障害も乗り越えるぐらいの姿勢で臨まないと、なかなか前には進めないのではないかな
というふうに思っております。
  今回の一番の大きな、今までの失敗の要因ですね。西置賜行政組合には、消防のほかにも施設
があったりするわけでありまして、今泉の施設があったりするので、必ずしも消防だけではなかっ
たわけであります。
  そんなこともあって、なかなかうまくいかなかったというふうなことかなというふうに思って
いますが、確かに、東南置賜では聞いておりませんが、西のほうでは職員がどうも協力が弱かった
というような話を聞いております。
  そんなことで、行政としては、小国、飯豊、いずれもぜひ合併したいと、こういうことであっ
たんですが、西置賜行政組合の組合長、理事長である長井市の市長初め、白鷹、そういった総合的
な判断の中で、一緒でなければできないと。では、小国と飯豊だけなんていうことにはいかないの
で、西置賜の総意として、今回はそのグループから離れて、しかるべきときが来たら、またお願い
だというようなことでございましたので、それはそれでやむを得ないと。いつまでもこれを引きず
っておったんではできるものもできなくなるということで、少し規模は小さくなりますが、米沢、
高畠、川西、南陽2市2町でやるということになっても、一定程度の有利な制度を活用すればでき
るというような見通しがついたので、ここに消防署本部を持って頑張るよりは広域化をするべきだ
というふうな4人の首長の合意のもとに2市2町で進めるということになりましたので、ぜひ御理
解いただきたいというふうに思っております。
  なお、職員から1回1回聞いたら恐らくできないんじゃないかなというふうに思っております。
  以上です。
○議長  髙橋議員。
○髙橋 篤議員 市長のほうから一人一人の職員に聞いてまで聞くこともいかがかというような御
答弁いただきましたけども、やはり、例えば、仕事をする場合にも、例えば、市民の声を聞いて、
そして、ああ、これはいいことだとなれば、やっぱり事業も進むわけですので、ぜひ私としては、
やはりそういう消防の広域化にもある程度、職員の声も聞きながら、私は進めていただきたいと思
っております。
  それをまず要望ということでさせていただいて、あともう一つ市長、要望あるんですけれども、
ここの中には書いてなかったんですけれども、議長、よろしいでしょうか。だめですか。いいです
か。
○議長  時間ありますので。
○髙橋 篤議員  ちょうど市役所の前にある、ちょうど玄関にある投書箱ありますね。そこに例
えば、投書箱に入れれば、すぐ結果を市のほうでそれぞれに発送していただいて、その結果は、各
個人はわかると思うんですが、そしてまた、あそこに張ってあるもので、私も時々目を通させてい
ただいていますけれども、あれを例えば、2カ月に一遍とか、3カ月に一遍ぐらい市報にどういう
ものがあったと。意見としてこういうものがあったと。そして、市のほうではこのように対応した
ということを掲載しても、私はいいんでないかなと思うんですけれども、これは要望ですので、ぜ
ひかなえていただけますことをお願いし、質問を終わらせていただきます。
  ありがとうございました。
○議長  以上で、8番髙橋 篤議員の一般質問は終了いたしました。
  御苦労さまでございました。
  ただいま一般質問中でありますけれども、本日はこれまでとし、日程に従い、あす引き続き行
いたいと思います。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

散会
○議長  本日はこれにて散会いたします。
  御一同様、御起立願います。
  御苦労さまでございました。
午後 2時15分  散会