平成22年3月定例会
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梅川 信治 議員 質問
○議長  次に、4番梅川信治議員。
〔4番 梅川信治議員 登壇〕
○梅川信治議員  おはようございます。
  4番梅川信治です。
  それでは、既に通告しておりますので、それに従って一般質問をさせていただきます。
  去る12月議会で一般質問をいたしました。質問の時間が思ったより時間がかかり、中途半端な
質問となりましたので、前回に引き続きの質問となりますので、よろしくお願い申し上げたいとい
うふうに思います。
  その前に、前回の質問で、ハイジアパークの経営等について質問いたしましたが、早々、経営
方針等の見直しがなされました。私が質問したからということだけではないと思いますが、思い切
っての経営等の見直しが実施されました。それらの結果等について1月の全員協議会の中で報告が
あり、見直し後の入館者数が1日平均800人、前年同期に比べると3.7倍と大幅に増加したとのこと
でありました。
  また、飲食等においても、メニュー等の見直しなどもあり、飲食関係の売り上げ前年同期に比
べると370万円、率にすると28%の増ということでありまして、大変喜ばしいことと思います。
  このたびの見直しは、1年間の試行ということでありますが、このままの状況で推移すれば経
営が好転するものでないかと思って期待をしているところであります。
  次に、プレミアム商品券についてでありますが、去る2月の臨時会において関連の予算が可決
され、2月26日から市内各地で商品券の販売が始まりました。市民の皆さんの関心度が高く、長い
行列ができるほど翌日には完売したとお聞きしております。大変喜ばしいことと思っております。
これも塩田市長の特別の計らいのたまものと思っております。この場をかりて御礼を申し上げます。
  それでは、前回に引き続き市長の選挙公約関係について質問をさせていただきます。
  前回の質問の市長答弁では、選挙において掲げた公約については、厳しい財政状況下であった
がおおむね実現することができたとのこと。また、行政改革についても、前倒しを行いながら取り
組んできた。その結果、176項目中157項目が既に実施済みとのこと。各財政指標においても、掲げ
た数値目標に達成できたとのことでした。順調に経過したとのことでありました。
  それでは、質問をさせていただきます。
  第1項目の塩田市政の選挙公約についての、第1点目の市長・助役の報酬を半額にすることの
公約、現在実施しているが、その削減効果についてであります。
  報酬を半額にするという選挙公約を掲げて、見事当選されたわけであります。そして、市長就
任後、9月議会において特別職報酬を改正され、市長、副市長の報酬を18年9月から、そして、教
育長報酬を12月からそれぞれ改正して実施しているわけですが、任期中、どのくらいの報酬の減額
が見込まれるか。また、報酬を半額にしたことによってどのような効果があったか、市長にお尋ね
いたします。
  次に、2点目、業務見直しと民間委託をどう進めてきたか、その効果は、についてであります。
市長の選挙公約の中に「すべての業務を見直し、民間委託を積極的に進める」となっております。
これまでどのような業務の見直しを行い、そして、民間委託をどのように進めてきたのか、また、
その効果がどうであったか、市長にお尋ねいたします。
  次に、3点目、市内循環バスの運行にどう取り組んできたかについてであります。
  高齢者に優しいまちづくりということで、市内循環バスの運行を選挙公約に掲げてきたわけで
あります。現在、北部地区連絡バス、西部地区バス、そして、中川地区バスの3路線が運行されて
いるわけでありますが、今後市内の各地までバス路線を拡大することができないか、市長にお尋ね
いたします。
  次に、第2項目の、中学校統合及び学校耐震化補強工事についての第1点目。当初、事業規模
52億円が68億円に変更になったのはなぜかについて質問をいたします。
  昨年9月に中学校統合及び学校耐震化工事の計画が示されました。その計画によりますと、中
学校統合による宮内中学校の全面改築や武道場の建設、さらに、小中学校の耐震化補強工事などに
より22年度により総額52億円の事業計画が示されました。
  南陽市にとっては、近年にない一大プロジェクト事業となっております。ところが、それから、
3カ月もたたない12月の私の一般質問のときに、見直しにより54億円に変更になったということで
ありましたが、市長の答弁によると60億円に増額になったということでした。12月、全員協議会で
は、さらに67億円に、そして、今年の新春の市長のあいさつでは、総事業費が68億円にも及ぶ大事
業のこととありました。
  何と当初の計画よりも16億円も事業費が増加することになったわけです。なぜこのように事業
費が増加したのか、事業費が幾らなのか、また、その経過等について市長にお尋ねいたします。
  次に、第2点目ですが、財源の内訳はどうなっているかです。補強工事における起債や補助金、
そして、一般財源等についての財源内訳がどうなっているか、市長にお尋ねいたします。
  次に、第3点目、補強工事における地産地消はどのようなものがあるのかについて、市長にお
尋ねいたします。
  次に、3項目の、消防の広域合併についての1点目。これまでの経過についてですが、先月の
マスコミ報道によりますと、置賜3市5町広域合併について再検討している旨の報道がありました
ので、これまでの経過等について市長にお尋ねいたします。
  次に、第2点目として、合併のあり方についてであります。
  報道によりますと、長井や白鷹、飯豊、そして小国の1市3町が、メリットがないことから消
防の広域化に参加しないといった報道がありましたので、今後、合併のあり方について、市長にお
尋ねいたします。
  最後の第4項目め、平成22年度の重点施策と目玉事業についてであります。
  次年度は、市長就任4年目、そして、任期満了の年となるわけでありますが、市として来年度
どのような重点施策を考えておられるか、また、市発展の核となる重要事業はどのようなものを考
えているのか、市長にお尋ねいたします。
  以上、誠意ある答弁をお願い申し上げまして、質問とさせていただきます。
○議長  ただいま4番梅川信治議員の質問のさなかでありますが、ここで暫時休憩といたします。
  再開は11時10分といたします。
午前10時56分  休憩
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午前11時10分  再開
○議長  再開いたします。
  答弁を求めます。
  市長。
〔塩田秀雄市長 登壇〕
○市長  4番梅川信治議員の御質問にお答え申し上げます。
  なお、中学校統合及び学校耐震化補強工事については、教育長より答弁をいたさせますので、
御了承願います。
  初めに、選挙公約についての1点目、市長、副市長の報酬半額による削減効果についてでござ
いますが、市長、副市長の報酬、手当及び福利厚生費等の事業主負担額を合わせ、年間約2,000万
円であります。
  2点目の、業務の見直しと民間委託をどう進めたか、その効果についてでございますが、平成
19年度から平成21年度までを計画期間とした第1次市行財政改革大綱に基づき、すべての取り組み
について前倒しを実施し、平成22年2月末現在で176項目のうち10項目を残して取り組みを完了い
たしております。
  また、民間委託につきましても、業務の外部委託や施設運営の委託化を積極的に進めるととも
に、指定管理者制度を活用する取り組みを行い、現在15施設において制度を導入しております。
  さらに、本定例会に2施設の指定を上程させていただいているところでございます。
  これらの取り組みにより、コスト削減や歳入対策、行政組織の再編や職員定数の適正化など、
着実に成果はあらわれているものと存じます。
  行政を取り巻く環境は厳しさを増しておりますので、今後も手綱を緩めることなく、行財政改
革を進めていく必要があると考えております。
  3点目の、市内循環バス運行の取り組みについてでございますが、市全域の公共交通確保の初
動として平成19年4月から、実現可能なバス運行から開始したところであり、中川地区バス、西部
地区バス、北部地区連絡バス3路線の連携を図りながら、市内循環を形成するバス運行を実施して
いるところであります。
  3路線連携による市内循環バスの運行につきましては、毎年、各地区からの声を可能な限り反
映させ、運行経路や運行時間帯等の見直しを行っており、この4月からスタートする新生中学3校
の生徒の通学に配慮した運行経路等の見直しも図ったところでございます。
  今後とも、可能な限り、利用者の利便性の向上に努めながら、バス運行を実施してまいります
ので、御理解を賜りたいと存じます。
  次に、消防の広域合併についての1点目、これまでの経過についてでございますが、県消防広
域化推進計画の策定を受け、県からは置賜3市5町による広域化の提案があり、平成20年7月の置
賜広域行政事務組合理事会で広域化に向けて検討することを確認合意し、平成21年度より同組合事
務局に消防広域化推進室を設けて、検討を進めてまいりました。
  しかしながら、東南置賜2市2町が単独消防であり、西置賜1市3町が広域消防と組織体制が
異なることなどから、さまざまな検討を行い調整を重ねてまいりましたが、この2月の理事会にお
きまして、西置賜行政組合の辞退表明がされ、置賜3市5町による消防の広域化の検討は、当面断
念することとなったものであります。
  2点目の、合併のあり方についてでありますが、国における消防組織の基本指針では、所轄人
口でおおむね30万人以上の規模を目標とする消防体制が望ましいとされており、また、今次の自然
災害の頻発化や大規模化、さらにはデジタル無線化への対応、通信指令設備の更新などを見据えま
すと、消防の広域については共通認識にある東南置賜2市2町合意のもとで、平成22年度から検討
を進めることを確認した次第でありますので、議員各位の御理解を賜りたいと存じます。
  次に、平成22年度の重点施策と目玉事業等についてでございますが、この経済不況をいかに乗
り越え、雇用環境を改善していくのか、また、本市発展の礎である人づくりをどのように行ってい
くのかが、最も重要であると考えております。
  そのため、市内経済の活性化と安全な学校、避難所の確保を図るため、総額67億円を投じる学
校改築、耐震化事業の実施を決断させていただきました。
  そして、子育て、教育日本一に向けて、スピード感ある施設整備を行う中で、工事資機材等の
地産地消を一層進めるなど、本市経済の活性化に効果がある取り組みを行ってまいりたいと存じま
す。
  また、4月から新生3校による中学校教育が始まります。切磋琢磨し、文武両道に励む子供た
ちの育成を総力を挙げて支援するほか、スポーツ・文化等、生涯教育の充実にも力を入れてまいる
所存でありますので、御理解と御協力を賜りたいと存じます。
  以上、私からの答弁とさせていただきます。
○議長  三ヶ山教育長。
○教育長  4番梅川信治議員の御質問にお答え申し上げます。
  初めに、中学校統合及び学校耐震化補強工事についての1点目、事業規模の変更についてでご
ざいますが、9月の定例会以降、沖郷中学校体育館整備、沖郷小学校校舎補強及び宮内小学校大規
模改修工事など新たな事業を追加したものであります。
  議員の皆様には、その都度、変更内容を説明させていただいておるところでございますので、
御理解を賜りたいと存じます。
  2点目の、財源の内訳についてでございますが、今年度は補助率のかさ上げ及び公共投資臨時
交付金等の優遇措置策により、これまでにない有利な条件で財源を確保し、事業を展開していると
ころであります。
  今後の工事発注もあり、確定額としてはお示しできませんが、総事業費約67億円のうち、国費
22億円、起債30億円、一般財源5億円、それに公共投資臨時交付金10億円ほどと見込んでいるとこ
ろでございます。
  3点目の、地産地消の取り組みについてでございますが、平成21年度に発注いたしました工事
につきましては、工事の発注業者の選定を初め、工事仕様書には地産地消を明示し、工事材料や工
事用具及び下請業者についての地元の優先的採用または利用を促しておるところでございます。
  また、地産地消監視委員会による確認・指導を随時行っているところでありますので、よろし
く御理解いただきたいと思います。
  以上でございます。
○議長  再質問に入ります。
  梅川議員。
○梅川信治議員  それでは、再質問をさせていただきます。
  市長からは誠意ある御答弁をいただき、厚く御礼を申し上げます。
  第1点目、選挙公約についての市長、助役報酬の半額の公約を現在実施しているが、その削減
効果についてであります。
  選挙公約時には、市長と助役の報酬削減ということでありましたが、現在は助役ではなく副市
長と職名が変更になっております。
  市長と副市長の報酬を半額にするということは、市長選の公約では当時としては大変インパク
トがあったように思われます。このごろ、自治体の首長の選挙で報酬や退職金手当の削減、そして、
経費の削減を図るということで公約に挙げて立候補される方が見受けられますが、当時としては珍
しく、画期的で、なおかつ一番効果がある選挙公約であったのではないかと思っております。
  ただいま市長の答弁にもありましたように、任期中に1年間2,000万円の経費が削減されると
いうわけでありますが、財政が厳しい市にとっても大変結構なことであります。
  ただ、人気取りということでなく、報酬削減をしたのではなく、市長として当然、目標があっ
て、このような公約を挙げたと思いますが、現在、市長となって報酬を減額したことに対して自分
なりにどう評価しているか、市長にお尋ねいたします。
○議長  市長。
○市長  どう評価、あるいは総括するかということであると思いますが、単に財政的な観点から
だけではなくて、このことをすることによってみずから姿勢を示すということで、職員、あるいは
市民の皆様方には御理解いただきながら、この行革、財政対策に積極的に取り組んでいただくとい
うことで、結果として、この行財政改革についても前倒しで結果が出たのではないかなと、こんな
ふうに思っておるわけであります。
  その中には、市役所職員の手当のカット、何度もあったので、そういう意味では大変申しわけ
ないと思っていますけれども、協力していただけたのかなと、こんなふうに思っているところであ
ります。
  さらに、この3年半、そのことについて、しっかり検証してみますと、そういった面では大分
成果があったと思っておりますが、新たな人材確保の観点からいえばどうなのかと。現職の皆さん
方には到底望めない厳しいハードルになってしまったなと、こんな思いも持っております。
  したがって、最近は、どこの首長さんも選挙においてそうした公約をしているようであります
が、反面、反省もしなければならない部分もあるのではないかというふうに総括をしているところ
であります。
  南陽市としては、総じて今のところは大きな成果があったのではないかなと思っておりますが、
これからに向けては、また新たな課題が出てくるのではないかというふうには想像をしているとこ
ろであります。
  以上です。
○議長  梅川議員。
○梅川信治議員  企画財政課長にお伺いいたします。
  市長の削減、この2,000万円、どういった部分でどういうふうに市民の役に立ったのかという
ことでお聞きしたいなというふうに思います。お願いします。
○議長  企画財政課長。
○企画財政課長  まさに、今、議員おっしゃいました2,000万円ですけれども、市長の公約にあ
ります事業のほうに使わせていただいたと言ってしまっては、ちょっとうまくないのかなと思いま
すけれども、公約として掲げられた事業、数多くございました。その中に一部は使わせていただい
たのかなと思っているところでございます。
○議長  梅川議員。
○梅川信治議員  すばらしいこの削減のお金というようなことで、市民の皆さんに、こういうふ
うに使った、こうなった、市長がすばらしくいいことをやったわけですので、それをちゃんと市民
の皆さんに公表できるような回答が欲しかったなというふうに思います。
  それでは、市の財政が厳しいことから常勤特別職、優先、垂範してみずから経営を削減したと
いうことになると思われますので、市民にとっては大変ありがたいことで、したがいまして、対外
的には大変評価されていると思います。
  それでは、次に質問をさせていただきます。
  現在、市長や副市長、そして、教育長の報酬、減額をしているわけですが、報酬を減額する条
例が今年7月までの時限立法となっておりますが、市長の任期後はどのように考えているか、市長
にお伺いをいたします。
○議長  市長。
○市長  あくまでも私の任期中ということでありまして、それ以外のことに私が口を挟むことは
できないではないかというふうに思っているところでありまして、7月29日が私の任期であります
ので、その段階で時限でありますので、切れるのではないかなと、こう思っております。
  その後については、その後の人がまた新たな視点で考えるべきであろうというふうに思ってお
ります。
  以上です。
○議長  梅川議員。
○梅川信治議員  ありがとうございます。
  7月には市長選挙があることから、その後については未定ということですので、質問を終わら
せていただきます。
  それでは、次に、第2点目、業務見直しと民間委託をどう進めたか、その効果についてであり
ます。
  先ほど市長より指定管理者制度を活用しながら、職員の削減や経費の削減に努めてきた旨の答
弁がありました。これまで取り組みについては評価されるわけでありますが、しかし、一部の業務
を見てみると、これまで民間委託してきた施設の管理を見直しして職員を配置し、管理している施
設もあります。
  また、ある施設では、これまでの委託管理をしていたところに、今後は市の職員を配置してい
るところもあります。それには、いろんな事情があってのことと思われますが、効率的な運営にな
るよう、見直しのほどよろしくお願いを申し上げ、要望といたします。
  次に、市内循環バスの運行にどう取り組んできたかについて質問をいたします。
  少子・高齢化が進む中、高齢者、とりわけ高齢者のひとり暮らしや2人暮らしの世帯が増加し
ております。また、高齢者ドライバーの運転免許の返還といったこともあり、年々交通弱者が増加
傾向にあります。
  このような中、市長選挙の公約として市内循環バスの運行を掲げたことから、市長就任後、直
ちに検討委員会を設立し、現在のような3路線が運行されているわけでありますが、市長選挙の公
約時は具体的にどのような循環バスのコースを考えておられたのか、市長にお伺いしたいと思いま
す。
○議長  市長。
○市長  この市内循環バスはあくまで循環ですから、効率よく利用者が利用できる内容が一番い
いわけでありますが、いかんせん財政にも限度があるというようなこともございまして、既に実施
されておった北部バス、これについては病院から、さらに延伸を図りまして、市役所、そして駅と
いうふうなことにしました。
  さらに、西部バスについてはバイパスを、途中とまるところがなくて、真っすぐ病院に、病院
から病院間ということで、循環バスという意味合いを表してなかったわけでありますが、それを宮
内、漆山、梨郷の地区内を通ることによって循環バスとしての利活用ができるように。さらに、中
川地区の皆さん方については、新たにいろいろと住民の御意見を聞きながら対応してきたというこ
とであります。
  その間も路線、あるいは停留所、こういったものは随時、市民の皆さん方の御要望にこたえて
変更してきたわけであります。
  この変更は、業者じゃなかなか大変ですね。運輸局といいますか陸運局といいますか、そうい
ったところの許可が必要なもんですから、余りちょくちょく変更されたら困るというようなことも
ありますし、年に1回、その審査委員会といいますか、検討委員会といいますか、そういったもの
もありまして、なかなか簡単にはいかないんですが、おかげさまで業者の皆さん方にも御協力いた
だいて、何とか市民の皆さん方の利用のしやすい状況に少しずつ前進しているというふうに、私は
思っております。
  さらに、今は沖郷地区の皆さん方からもさまざまな御要望があって、これも実は当初取り組も
うと、こう思っておったんですが、なかなかうまくいかないということもあって、ここ数年断念を
しておりますが、新たな御要望があれば、改めて検討したい、こんなふうに思っておるので、1点、
その沖郷地区のバスだけ当初の計画からすると、滞っているというような状況にあります。
  ただ、私としては、これからも可能な限り続けたいと、こう思っておりますが、先ほども申し
上げましたように、財源的な裏づけがなければなりません。こういったことで、国・県の補助も年
々厳しくなって、乗車率が下がれば下がるほど補助金が出ないという不思議な制度でございまして、
何とか利用拡大に今、力を注いでいるところでありますので、議員皆様方におかれましても、ぜひ
PR方よろしくお願いをいただきたいなと思っているところでございます。
  以上です。
○議長  梅川議員。
○梅川信治議員  ありがとうございます。
  選挙公約として、先ほどの市長報酬の削減や循環バス運行ということの公約に挙げたことから
市民の皆さんが大いに期待していたのではないかと思われます。当時2路線でしたが、現在3路線
となり、一歩前進しているわけですが、市民の方はそれでも満足しているわけではなく、もう少し
踏み込んだ循環バス運行を期待しているのではないかと思われます。
  特に、赤湯地区の松沢、金沢、椚塚、俎柳、大橋。沖郷地区については、高梨、宮崎、露橋、
法師柳といった周辺部の足の確保が大変問題となっております。これでは、選挙公約が守られてい
ないといっても過言ではないと思われます。
  何とか周辺地域まで拡大した市内循環バスの実現に向けて再検討していただけないでしょうか。
  市長の考えをお願いいたします。
○議長  市長。
○市長  なかなか厳しい御指摘でございますが、先ほど申しましたように、経済的な裏づけ、す
なわち利用率が上がれば可能なわけでございます。
  特に、ただいま議員おっしゃられました箇所については、利用率を上げるといっても、そもそ
も人口密度が低いわけでありますので、なかなか難しい場所をおっしゃられたなと、こういうふう
に、私、思っておったわけであります。
  今年はというか、これからは、とにかく沖郷地区の皆さん方にどんな方法で行政サービスを提
供することができるのか。特に、この循環バスについて検討を一緒にしていきたいと、こう思って
おりますし、できれば、この3路線あるいは4路線になった場合に、円滑な、東京では山手線のよ
うな、くるくる回るのがあったら便利がいいんじゃないかなと、こう実は思って、職員に検討を指
示しているんですが、果たして利用度合いがどうだろうかと、こんなこともあるので、できれば一
度、中川地区でやったように、市のマイクロバスか何かを使って試みの策として、試行でやってみ
たらどうなのかななんて、こんなふうにも思っていますが、なかなか。どこを、では回すのかと。
市役所を出発して、病院、あるいはスーパーなどにも回る。ハイジア、ドリームランド、さらに赤
湯方面のスーパー2カ所ぐらい回って、駅に回ってまた市役所なんてコースがあれば、買い物とか、
ひとり暮らし、あるいは高齢者だけの暮らしの方々には、非常に、途中までバスで来て、また、そ
れを乗りかえてくるくるっと回る、そういう循環バスを利用して買い物もできるということになれ
ばいいと思うんですが、そうなると少し時間がかかるのかなと。余計なところまでくるくる回るわ
けですから。そこも少しネックになるなと。
  メリットもありますが、そういったデメリット、リスク、こういったものもあるんで、その辺
をどういうふうにすり合わせをすることができるか、これから検討して、皆さん方の期待にこたえ
ていきたいと、こう思っておりますが、すぐにできるということではございませんので、少し時間
をお願いしたいと、こんなふうに思っているところであります。
○議長  梅川議員。
○梅川信治議員  市長は、言うと銭がないと。でも、すばらしい実行力を持っているわけですの
で、ぜひ循環バスを検討されるよう御検討をお願いを申し上げて要望とさせていただきます。
  次に、質問ではなくお礼をさせていただきたいというふうに思います。
  赤湯地区、松沢、金沢の赤湯地区スクールバスの運行ですが、昨年9月議会においてスクール
バスの購入に関する予算が決議されました。そして、市の新年度予算に運行に関する予算が措置さ
れております。長年の懸念であった、やっと実現する見通しができましたので、この場をかりて御
礼を申し上げます。
  それでは、次に、中学校統合及び学校耐震補強工事についての第1点目。当初の事業規模52億
円が68億円に変更になったのはなぜかについてであります。
  それでは、最初に大変失礼な質問ですが、御容赦のほど、よろしくお願いします。
  このたびの中学校統合や学校耐震化補強工事、そして、ハイジアパーク南陽の料金等の見直し
についても関係があるわけですが、私たちはマスコミ報道によって初めて事業の概要を知りました。
  マスコミはいろんなところから情報を得るのが報道の自由ですから、取材が悪いとは言いませ
んが、情報を提供する側にも問題があるのではないでしょうか。そのような重要な案件については、
せめて事前に議会に報告することが建前ではないでしょうか。
  私のような新人議員がこのようなことを質問するのは大変失礼に当たるかもしれませんが、あ
えて質問をさせていただきます。
  このようなことについて、市長としてどう思っておられますか、市長の考えをお聞きいたしま
す。
○議長  市長。
○市長  質問の内容が少しわかりにくかったんですが、わかりやすく言えば議会軽視ではないか
と、こういうことなんでしょうか。私はそういうつもりは全くなくて、できるだけ丁寧に、できる
だけ早く、なおかつ優しく対応したいと、こう思っているわけでありますので、誤解のないように
ぜひお願いをしたいなと、こんなふうに思っているところであります。
  先般の12月の議会でしょうか。松木議員から沖郷中学校の体育館、少し議会の説明が少なかっ
たと。急に決めたのは何だと、おしかりを受けたわけでありますが、あの場合は、その場で決断し
なければならない極めて緊急性の高い対応だったのでありまして、前回も申し上げましたように、
東京の文部科学省の施設担当の職員とやりとりの中で決めておれないと。今でなければできないと。
来年はだめですと、こういうことですから、当初は22年度6月に何とかしてもらえないかと、こう
いう計画だったんですが、それでは約束できませんと、こういうことだったんで、やむを得ずに私
の独断で、たしか11月だったと思いますが、それでいくと。どんなことをしても必要な計画書、あ
るいは提出資料は間に合わせるので、21年度中にお願いしたいと、こういうことで、非常に急だっ
たんですが決断をさせていただきました。
  その結果、沖郷中学校の体育館と武道館、さらに、耐震化、後々しようと思っておった沖郷小
学校の校舎の耐震、さらに宮内小学校の耐震、これもセットでやることによって、公共投資臨時交
付金10億1,600万円でしたか、がもらえるというふうな結果になったわけでありますので、多少、
梅川議員としても、ううんと、こういうところもあるかもしれませんが、ここは少し我慢をしてい
ただいて、御理解を賜りたいと、こんなふうに思っているところでありますので、よろしくお願い
をいたします。
○議長  梅川議員。
○梅川信治議員  それで、事業費が67億円ということですが、当初の計画から見ると15億円の事
業費が増加したことになるわけでありますが、1,000万円、2,000万円ならいざ知らず、追加分だけ
15億円、2割も増加ということです。
  耐震調査の結果、新たに危険な校舎が実施したことから、事業費が増大したことということで
ありますので、子供たちの安全確保が何といっても大事なことでありますので、反対するものでは
ありませんが、計画に変更になった段階、我々議会に報告していただければ、問題もないわけであ
りますので、今後ともよろしくお願いを申し上げます。
  それでは、次に、第2点目の財源の内訳について質問させていただきます。
  市長答弁によりますと、事業費約67件のうち補助金が22億円、起債、市の借金が約30億円。国
の公共投資臨時交付金が約10億円として、一般財源が5億円ということですが、これらの事業を推
進するために、国の有利な補助金や交付金を見込んでいるとのことですが、起債はどのような制度
のものなのか、事務的なことですので、企画財政課長にお願いをいたします。
○議長  松田企画財政課長。
○企画財政課長  起債につきまして、今30億円というものがありますけれども、これ、起債につ
きましても国の補助金が入るというようなもので、全部が借金として残らないというようなことで、
交付税の措置が入るものになっております。
  こんな程度でよろしいですか。
○議長  梅川議員。
○梅川信治議員  起債30億円って、私、この書類もらっていますが、下のほうに最大70%という
ふうに、こう書かれています。これ最大で70%、それ以下ということもあり得るわけなんですか。
○議長  企画財政課長。
○企画財政課長  例えば、学校ですと、いろんなところがございます。教室とか、体育館とか、
給食棟とか。給食棟については、一番低い補助率になるわけですけれども、おおむね大体50%が交
付税措置であるというふうなところで、有利な起債が受けられるというところでございます。
○議長  梅川議員。
○梅川信治議員  70%で、これ換算してきましたので、ということは、大体、これ14億円ぐらい
借金するようになるんで、50%でどのくらいの借金になりますか。
○議長  市長。
○市長  さっき課長が言ったように、一つ一つのメニューで補助率が違いますが、例えば、学校
の今回の建てかえ、要するにIs値が0.3以下というものについては0.5%補助、残りの起債につい
ても50%、あるいは70%、特に高いのが武道館。これは交付税措置が非常に高いということで、一
番高いもので70を超えるものがあると。平均すると50を下回る、残りがね。
  だから、とりあえずは30億円の借金をするけれども、残り15億円ぐらいは国の交付税で補てん
になるから、後世への負担は15億円前後になるのではないかと、こういうことを今、課長がおっし
ゃっているので、御理解いただきたいというふうに思います。
○議長  梅川議員。
○梅川信治議員  市長の後援会の便りで、「市の持ち出しは約7億円。借り入れ起債も国の地方
財源で支援することになっており、後年度負担になりません」というようなことになっていますが、
7億円では今の話を聞くとおさまらないようなことになってるんですが、それもどのように考えて。
○議長  市長。
○市長  これは、単年度の一般財源の持ち出しが、当時では7億だったんですが、このたびの、
さらに公共投資臨時交付金が来たので、それで補てんをするということになって、全体的にずっと
精査をしていったら金額が下がって、今の段階では一般財源の持ち出しが5億ぐらいになっている
と、ただいまこういうふうな説明をしたわけでありました。
  それ以外については、起債を充当しますが、それについても、その都度、その都度の交付税の
充当等々があるので、そう負担にならない。当面、その資料にあるのは、恐らく今現在の単年度の
一般財源の持ち出し分を書かれておるものと、こういうふうに御理解をいただければ幸いというふ
うに思います。
○議長  梅川議員。
○梅川信治議員  いや、そこまで言われると質問できなくなってしまった。
  30億円の起債が見込まれているということになるわけですが、また、このほかにも多くの事業
が予定されているわけですが、今年度、一般会計の起債残高、市の借金残高、どのくらいになるか、
企画財政課長、お願いいたします。
○議長  市長。
○市長  20年度末では、皆さん方に私もその都度、その都度、いきいきトークでも御説明申し上
げておりますが、一般会計で159億3,100万円でありますが、このたび30億円ほど増えますので、21
年度末では185億9,900万円ほどになるということであります。
  以上です。
○議長  梅川議員。
○梅川信治議員  大体186億となるわけですが、そこで2次行政改革大綱によりますと、今年度
末の地方残高目標数値が147億円となっておりますが、大幅に増加することとなってくるわけです。
今年、中学校統合や耐震補強工事といった大事業を積極的に展開してきたことから仕方がないわけ
でありますが、市長として起債残高が大幅に増加したことをどのようにとらえているか、お尋ねを
いたします。
○議長  市長。
○市長  借金が増えるということは必ずしも喜ぶ人はいないわけでございますが、こうした厳し
い経済情勢でありますので、まずは景気対策も含め、子供たちの安全・安心、学校整備、こういっ
たものを考えれば、この程度の地方債の発行はやむを得ない。
  中でも先ほどから何回も申し上げているように、非常に有利な内容でありまして、後世に負担
の少ない起債内容ということでありますし、あわせて先ほど186億円ほどの起債残高になりますけ
れども、その中で、国が本来、交付税として地方に配分すべき財源であります臨時財政対策債とい
うのがあります。これは13年度から始まっておりますが、借換債と言っておりますけれども、要す
るに、国で寄こすべき金を地方に肩がわりして借金させていると。その分、国から担保保証をもら
っているわけじゃありませんが、そういう制度のものです。
  これが、南陽市の場合は大体40億円ありますから、そこからその分を引くと、そんなに莫大な
起債発行残高ではないと。今年もそういう関係で6億6,000万円ほど、6億5,900万円ほどの臨時財
政対策債が予算書には載っていると思いますけれども、そういうふうになっていますから、大騒ぎ
をして、どうするどうすると、変に市民の皆さんの不安をあおるよりは、まずは市民の皆さん方の
生活の安定、そして、所得の向上、そういったものを優先して、市民の皆さんが少し安心・安全、
さらにはしあわせ感が出た段階で、今度はこういった借金の返済に行政として当たっていくという
のが、私のとるべき順番ではないかなと、こんなふうに私は思っておりますので、御理解をいただ
きたい、こんなふうに思っております。
○議長  梅川議員。
○梅川信治議員  起債、市の借金、年々増加傾向にあるようです。市の第2次行政改革大綱は、
今までここにありますとおり、年々減少して、今年度だけどかんというふうに上がってきたと。こ
れは何のために作成するのかなというふうな懸念もございます。後になってから、市民の皆さんに
負担をかけるようではうまくないということで、私、提言をさせていただいておるものであります。
  いわゆる財政再生団体にならないように、ひとつよろしくお願いを申し上げます。
  次に、耐震補強工事における地産地消をどのようなものか、あえて質問をいたします。
  このたびの耐震補強工事について市内経済の波及効果を図るために、地元の業者や資材の選定
を決定するということですが、具体的にどのような取り組みをしているのか、尋ねます。
○議長  市長。
○市長  梅川議員もお仕事をなされているんで、御理解いただけるものと思いますが、建築関係
の事業につきましては、非常にすそ野が広い、市内のさまざまな産業に結びつくものだというふう
に思っておりますので、ここで一つ一つ取り上げることはなかなか時間の関係もあって面倒であり
ますが、基本的には何回も私、申し上げておりますが、南陽市内で調達できるものについては、人
も物もできるだけ市内で調達することによって、南陽市内の経済活性化に結びつく、そして、景気
の拡大になるということで、そうなるように、今、職員挙げて指示をさせていますので、取り組ん
でいるということでありまして、先ほどもお話があったように、各現場へ出向いて、どうなってい
るのか検証しているということでありますので、ひとつ御理解をいただきたいなというふうに思っ
ております。
  なお、すべて南陽市内でということはいかないわけであります。例えば、鉄骨であるとか何か
はどこからか来て、南陽市を経由してくるのかどうかわかりませんが、できるだけそうしたことに、
こうした地産地消を推進するために監視委員会をセットしたことによって、通常よりもこの経済効
果、67億円の投資に対する経済効果というのは一般的な取り組みよりも、はるかに南陽市に当てら
れる経済効果は大きいと、こう言われておりますので、引き続き地産地消に取り組んでいきたいと、
こう思っておりますので、むしろ御協力をよろしくお願いいたします。
○議長  梅川議員。
○梅川信治議員  大変ありがとうございます。ひとつ、市内の企業者もまた大変で、みんな一生
懸命やっているというようなことでございますので、ひとつそちらのほうもよろしくお願いを申し
上げたいというふうに思います。
  最後になりますが、先ほど川合議員の質問に再出馬の決意を表明されました。これまでの経験
を十二分に発揮され、後世に誇れる南陽市の構築に邁進されることを御期待申し上げ、私の一般質
問とさせていただきます。
  大変ありがとうございました。
○議長  以上で、4番梅川信治議員の一般質問は終了いたしました。大変御苦労さまでございま
した。
  ここで暫時休憩いたします。
  再開を午後1時といたします。
午前11時57分  休憩
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