平成22年9月6日(月)午前10時00分開議

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

議事日程第2号
平成22年9月6日(月)午前10時開議

 日程第 1 一般質問

   散会
───────────────────────
本日の会議に付した事件
 議事日程第2号に同じ

────────────────────────
出欠席議員氏名

◎出席議員(19名)
 1番 白鳥  雅巳  議員    2番 片平  志朗  議員
 3番 吉田  美枝  議員    4番 梅川  信治  議員
 5番 川合   猛   議員    6番 髙橋   弘   議員
 7番 板垣 致江子   議員    8番 髙橋   篤   議員
 9番 田中  貞一  議員   10番 遠藤  栄吉  議員
11番 松木  新一  議員   12番 漆山  鏗一  議員
13番 桑原   仁   議員   14番 小野 健一郎   議員
15番 佐藤   明   議員   16番 伊藤  俊美  議員
17番 殿岡  和郎  議員   18番 小林  啓市  議員
19番 渡部   敬   議員
◎欠席議員(0名)



説明のため出席した者の職氏名

塩田 秀雄 市長          柴田  誠 副市長

樋口 一志 総務課長       松田 直二 企画財政課長
(併)選挙管理
委員会事務局長

伊藤 賢一 税務課長       鈴木 隆一 市民課長

大沼 豊広 福祉課長       鈴木  聰 保健課長

大坂 剛司 農林課長       齋藤 洋一郎 商工観光課長

土屋 喜重 建設課長       新野 甚吉 上下水道課長

濱田 俊明 会計管理者      大澤 俊逸 消防長

門間 利行 消防課長       堀  啓治 消防署長

三ケ山 岩男 教育長        猪野  忠 教育次長

伊藤 圭一 管理課長       長濱 洋美 学校教育課長

髙橋 秀雄 学校整備課長       山田 俊彦 社会教育課長

尾形 真人 スポーツ文化課長  青木  勲 代表監査委員

板垣 俊一 監査委員       中條 晴雄 農業委員会
                         事務局長                                     事務局長

───────────────────────────
事務局職員出席者

斉藤 彰助 事務局長       板垣 幸広 議事係長

安部 真由美 庶務係長      長沢 俊博 書記




~~~~~~~~~~~~~~~~~~

開議
○議長(伊藤俊美議員)  御一同様、御起立願います。
  傍聴者の方もよろしくお願いします。
  おはようございます。
  御着席願います。
  これより本日の会議を開きます。
  ただいま出席されている議員は全員であります。
  よって、直ちに会議を開きます。
  本日の会議は、お手元に配付してございます議事日程第2号によって進めます。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

日程第1 一般質問
○議長  日程第1 一般質問であります。
  本定例会において一般質問の通告のあった議員は6名であります。
  一般質問においては、発言される議員、答弁される執行部ともに簡明に行い、その成果が十分
得られるよう、そして市民の負託にこたえられるよう特段の御配慮をお願いいたします。
  それでは、順序に従い一般質問に入ります。
───────────────────
髙 橋   弘 議員 質 問
○議長  最初に、6番髙橋 弘議員。
〔6番 髙橋 弘議員 登壇〕
○髙橋 弘議員  おはようございます。
  9月定例会最初に一般質問を行うことになりました、6番髙橋 弘です。
  先般通告いたしました点につきまして質問させていただきますので、よろしく答弁をお願いい
たします。
  まずは、塩田市長、このたびの南陽市長選、無競争当選まことにおめでとうございます。心よ
りお喜びを申し上げます。
  このたびの無競争当選は、市長就任以来、一貫して市民の目線で、市民の福祉の向上、生活環
境の整備、また小中学校の改築、整備に頑張られたからだと思います。2期目も初心を忘れること
なく、南陽市、南陽市民のため頑張っていただきたいと願うものであります。
  さて、今年の夏は、真夏日続きの記録的な暑さに見舞われ、全国で数百人の熱中症で亡くなら
れた人が出たという報道がありました。この暑さは9月に入ってもまだ続くということですから、
市民の皆様には暑さ対策は十分にやっていただきたいというふうに思うところであります。
  しかし、この暑さで水稲の作柄はいいようですが、これからの野菜、果物に影響が出ないか心
配なところもあります。これからの状況に目配りをお願いしたいところであります。
  また、市内の景気を見れば、依然として上向きにならず、国の景気動向調査を見れば、6月ま
での緩やかな回復が、7月には回復がとまったような報道すら出てくる状況であります。日本経済
もなかなか厳しい状況にあるわけですが、当南陽市内の景気も厳しい状況に変わりはないと思いま
すので、学校の地産地消の工事はあると思いますが、もう一段の景気・雇用対策を考えていただき
たく要望するものであります。
  現在、少子高齢化の時代と言われて随分になりますが、今もって少子高齢化は進む一方で、日
本国じゅう、この問題で頭を抱えている状態だと思います。
  我が南陽市も毎年100人くらいの人口が減少しているという話でありますが、市としてもいろ
いろ対策は考えられていると思いますが、まず、「子供を産み育てるなら南陽市」、このキャッチ
フレーズがあるわけですから、他の市町村からの転入策も大いに考えていただきたいと思います。
そして、他の市町村にはない斬新な特典、対策を打ち出していただきたいと思いますが、そのよう
な考えがあるのか、第一に伺いたいと思います。
  また、現在は二人暮らしの若い人たちが増えておりますが、子供を産んでからの保育施設への
入所が非常に大変だと聞いております。保育施設の状況、特にゼロ歳児用の施設、また入所状況を
伺いたいと思います。
  「災害は忘れたころにやってくる」ということわざがありますが、数年前、児童の列に車が突
っ込み、重大な交通事故が発生したことは、多くの人が記憶にあると思います。またあのような惨
事を繰り返さないためにも、児童の通う通学路の確保、点検が常に必要だと思いますが、児童の通
学路の現在の状況を伺いたいと思います。
  今、自然保護のもと、数が増えた猿、クマ、カモシカなどの農作物への被害が数多く報道され
ております。我が南陽市においても、被害の種類については地域ごとまちまちだと思いますが、特
に近年、被害が多くなってきたのは、数が非常に増えてきたカモシカの農作物への被害だと思いま
す。地区によってはいろいろ対策を考えられておられるようですが、市としての対策はどのように
考えておられるのか伺いたいと思います。
  近年、テレビに各市町村制作のコマーシャルがよく出てきますが、制作者の訴えたいところ、
またその市町村の特徴をいろいろ工夫を凝らしてうまく表現された作品が出てくるわけですが、我
が南陽市のコマーシャルはなかなか出てこないのが実情だというふうに思います。どのような制作
の取り組みをなされているのか伺いたいと思います。
  また、山形版の天気予報、庄内、最上、村山、置賜とあるわけですが、置賜地方では、米沢、
高畠、長井は出てきますが、南陽地区の予報はなかなか出てこない。いろいろ事情はあると思いま
すが、南陽市を売り込むには大きな力になると思いますが、どうして南陽地区は出てこないのか伺
いたいと思います。
  以上、何点か質問させていただきました。市長並びに当局の誠意ある答弁をお願いし、壇上か
らの質問とさせていただきます。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
〔塩田秀雄市長 登壇〕
○市長  6番髙橋 弘議員の御質問にお答え申し上げます。
  初めに、子育て支援の取組についての1点目、他市町村からの転入の際の特典についてでござ
いますが、特典については、現在のところは特にございません。
  子育て支援の取り組みにつきましては、議員御承知のとおり、平成19年6月に南陽市子育て支
援都市宣言の議決を得て、これまでハード・ソフトの各種施策を展開しているところでありますが、
本市の人口は、ここ30年では、昭和60年をピークに減少傾向にあります。このような実情を踏まえ、
今年度に策定します第5次市総合計画の中でも重要な課題ととらえ、特に子育て世帯や若い夫婦世
帯の人口増加や定住促進の施策展開として、例えば子育て応援団地の造成や新たな住宅取得制度の
創設など戦略的な具体的施策を検討しているところでございます。
  2点目のゼロ歳児の入園状況についてでございますが、ゼロ歳児の受け入れ施設として乳幼児
保育センターが2カ所設置されており、いずれも公設民営の保育所として運営しているものでござ
います。赤湯乳幼児保育センターにつきましては、8月1日現在で定員90人に対し112人の乳幼児
が入所し、うち31人がゼロ歳児であります。また、宮内乳幼児保育センターにつきましては、定員
30人に対して28人の乳幼児が入所し、うち27人がゼロ歳児で、乳幼児保育施設合わせて58人がゼロ
歳児となっております。
  赤湯乳幼児保育センターにつきましては、制限緩和を適用し、定員の数を超えて乳幼児の受け
入れを行っているところでありますが、今年度は、母親の就労等の理由で、ゼロ歳児や1歳児など
低年齢からの入所希望が例年になく多く寄せられており、現在、両乳幼児保育センターで20件余の
中途の入所希望があり、入所をお待ちいただいている状況でございます。
  3点目の通学路の状況についてでございますが、通学路の安全確保については、例年、各小中
学校で通学路の安全点検を行い、特に危険が予測される箇所については、教育委員会を通して道路
管理者や関係機関等に改善の要望を行っております。今年度は、中学校統合により通学の範囲が広
がったこともあり、学校では児童生徒の安全指導へも力を入れているところであります。
  また、通学路の安全は、道路沿線の住民や地元の関係者の協力が欠かせないものと考えており
ますので、今後とも教育委員会、学校、地域等と連携しながら、子供たちの安全確保に努めてまい
りたいと考えているところでございます。
  次に、鳥獣害防止対策についてでございますが、ニホンカモシカは、昭和30年に文化財保護法
により国の特別天然記念物に指定され、保護されており、そのため、現在は頭数が増え、農作物の
被害が増加しております。
  本市においても、有害鳥獣による農作物の被害は毎年2,000万円から3,000万円ほどになってお
り、そのうち約10%がカモシカによる被害と想定されております。
  ニホンカモシカは特別天然記念物であり、容易に捕獲できないため、有効な被害防止対策とし
ては、電気牧さく等の設置が考えられます。現在、国の事業で天然記念物食害対策事業や鳥獣害防
止総合対策事業、または県の農林水産業創意工夫プロジェクト支援事業等がございますので、それ
らの制度を活用し、園地の防衛に努めてまいりたいと考えているところでございます。
  次に、広報、広聴活動の充実についての1点目、各市、町、村のコマーシャル制作に対する南
陽の対策についてでございますが、昨年で10回目を迎えた山形ふるさとCM大賞において、本市は
これまで優秀賞と映像賞、ほのぼの企画賞を受賞した実績がございますが、ここ5年間は受賞から
遠ざかっております。
  最優秀賞の作品は年間365回、優秀賞は180回、特別賞は90回、残りの全参加作品は数回の放映
が行われます。さらに、最優秀作品は山形県以外の東北各県においても20回放映されることから、
宣伝効果は非常に大きいものと認識しているところでございます。
  従来は、職員を中心に実行委員会を立ち上げ、制作に取り組んでおりましたが、近年は、市民
との共同による作品づくりをコンセプトに、市報での絵コンテ募集や高校生、大学生の協力を得て、
斬新なアイデアを生かした制作に努めてまいったところであります。
  近年の作品は、残念ながら受賞には至っておりませんが、いずれも高い評価を得ており、南陽
市を県内外に発信する媒体の一つとして、本年の入賞を目指し鋭意取り組んでおりますので、御理
解を賜りたいと存じます。
  2点目のテレビの天気予報に南陽市が出ていないことについてでございますが、テレビで放送
される天気予報の地点は、放送局によって多少違いがあるようでございます。県内の放送局にお伺
いしたところ、多くの放送局では、民間の気象サービス企業から情報を得て、地形的、気象学的な
要因により、置賜地域を米沢、長井、小国の3つのブロックに分けて放送しているとのことであり
ました。
  また、高畠町には気象庁の地域気象観測所(アメダス)があることから、気象情報のポイント
地として表示されるものと考えております。
  以上でございます。
○議長  再質問に入ります。
  6番髙橋 弘議員。
○髙橋 弘議員  答弁どうもありがとうございました。
  それで、少子化のことなんですけれども、他市町村からの転入の際の特典は今のところ何もな
いという答弁でありましたけれども、他の市町村からの転入、これを図るということは、やっぱり
今、南陽市の人口の減少をとめるということはなかなか難しいような現状でありますので、他市町
村からの転入というものを十二分に考えていただきたいというふうに思います。それにはやっぱり
ある程度の特典、そういったものがなければ他市町村からの転入というのは図られないというふう
に思いますけれども、その辺はどのようにお考えになっているかお伺いしたいと思います。
○議長  市長。
○市長  ただいまの髙橋議員の御質問でございますが、確かに特別な特典があれば、他の市や町
から、あるいは近隣の市町から転入してくるというようなことも十分考えられるわけでありますが、
政策というのは、私はいつも言っているわけでありますけれども、持続可能で、これまで南陽市を
支えてくれた皆さん方に特段不利益を与えることのないような政策を考えなければならないという
ふうに思っておりますので、新たに来る人だけがよくて、これまで頑張ってきた人が何らメリット
がないというような政策を進めることはいかがなものかなと、こんなふうに思っておりますので、
大変大事なことでありますから、十分承知しておりますので、そんなことも含めて今後検討させて
いただきたいし、さらに、南陽市で頑張っておられる皆さん方にも不利益のないように、なおかつ
元気が出るような政策をみんなで考えていくことも必要ではなかろうかなと、こんなふうに思って
おりますので、御理解いただきたいというふうに思います。
○議長  髙橋議員。
○髙橋 弘議員  ただいま市長から、今まで市民の方々がいろいろ特典というか、そういったも
のがあったものを、転入した人だけにそういう特典を与えるというのはどうかというような話であ
りましたけれども、いろいろあると思うんですね。というのは、市民税があるわけですけれども、
そういったものの軽減とか、そういったことで特典というような形になってもいいんじゃないかと
いうふうに思いますけれども、そういった税金に対しての考え方、そういったものは考えておられ
るかということをお伺いしたいと思います。
○議長  市長。
○市長  市税の件につきましては、税金ほど市民に対して公平に対応しなければならないものだ
と、こう思っておりますので、税の優遇措置をその段階でするというのは相当難しいのではないか
なというふうに思っておりますし、むしろそうでない方法で、市内の方も転入される方もなるほど
これはいいというようなものを考えていくことが大事なのではないかなと、こんなふうに思ってい
るところであります。
○議長  髙橋 弘議員。
○髙橋 弘議員  税金ではなかなか難しいというような話でありましたけれども、この南陽市に
他市町村から転入ということになりますと、やはり雇用といいますか、そういった面が充実してい
ないと、他の市町村からこの南陽市に定住するという考えにはなかなかならないと思いますけれど
も、雇用対策といいますか、そういったこともいろいろ考えていただかなければならない点だと思
いますけれども、そういった点で雇用面の対策、これは地元の若い人たち、また中高年の人たちも
同じだと思いますけれども、その雇用対策といいますか、そういったものも考えておられるのか、
その辺をもう一度お伺いしたいと思います。
○議長  市長。
○市長  雇用は最も大事なことだというふうに思っておりまして、これまでも企業誘致であると
か、あるいは既存企業の支援であるとか、さらには、最近やっております緊急雇用対策とか、そう
いったものがございますが、若者については、特に安定して長期的に、将来に希望が持てる、そう
いった職でなければならないと、こう思っておりますので、緊急的な対応というものとは別に、し
っかりした職を提供できるような対策をしていかなきゃならんと、こう思っております。そのため
には、企業誘致もさることながら、やはり農業後継者、あるいは商工業の後継者、こういったこと
も含め、既存企業、農業、こういったものの支援をしっかりできる体制をつくっていくことが大事
だと、こう思っておりまして、そのことも含めて5総に十分反映できるような内容にしていきたい
なと、こんなふうに思っておりますので、御理解いただきたいなというふうに思います。
○議長  髙橋 弘議員。
○髙橋 弘議員  いろいろ雇用の面でも考えていくというような話でありますので、ぜひそうい
った面も含めてこの他市町村からの転入策というものを検討して、また多くの人がやっぱり南陽市
に行ってよかったというような転入策といいますか、そういったものを考えていただきたいという
ふうに思います。
  あと、次の幼児対策でありますけれども、今現在、赤湯と宮内に乳幼児を受け入れる、そうい
う幼児の施設があるということでありますけれども、南陽市のゼロ歳児の子供だけでなくて、ほか
の市町からも南陽市の施設に入っている方がいるというようなことで、ゼロ歳児の待機といいます
か、そういったのが何件かあるというふうに聞いておりますけれども、その対策として、やっぱり
入所枠ですね、人数の枠を増やすとか、あと施設、今、2カ所しかないという話でありますけれど
も、その施設を増やすとか、そういった前向きな考えは持っておられるのかどうかお伺いしたいと
思います。
○議長  市長。
○市長  乳幼児保育センターについて、なかなか面倒というか、難しいのは、予測できないのは、
4月の段階ではいつも足りないんですね。だから、施設のほうでもちょっと不安になったりするの
で、本当にそういう対策を練っていいのかどうか、施設側からすればなかなか難しい。入ってくる
のが中途なんです。子供が生まれてからお願いするという格好になるわけなので、なかなか難しい
ところがあります。
  なお、先ほどの他地域からのというのと関連いたしまして、そういった乳幼児、あるいはドリ
ームランドなんかに象徴されるように、さまざまな施設を整備して、子育てに適した南陽市だとい
うことになれば、さっきの他の市や町からも南陽市に園転してくるんじゃないかというようなこと
もありますので、それも含めて担当課といろいろと検討して、必要に応じた対応をしていきたいと
いうふうに思っておりますので、もう少し時間をいただき、私どもとしても調査をして、これなら
増やす必要があるということであれば、それに見合った対応をしていきたいというふうに思ってお
りますので、よろしく御理解いただきたいと思います。
○議長  髙橋 弘議員。
○髙橋 弘議員  今、いろいろ前向きに検討していくというような答弁でありましたけれども、
ぜひその辺を十二分に検討をお願いしたいというふうに思います。ほかの市町村からこの南陽市に
来るということになりますと、いろいろやっぱりそういった施設面、そういうものも完備になって
いれば、十二分に他市町村からも南陽市に定住すると、こういうようなことになると思いますので、
よろしく御検討をお願いしたいというふうに思います。
  それから、通学路の対策でございますけれども、現在、南陽市に通学路と言われるものが相当
あると思いますけれども、実際こういったところはないとは思いますけれども、今現在ちょっと危
ないなというような通学路があるのかどうか、その辺を伺いたいと思います。
○議長  土屋建設課長。
○建設課長  通学路の現在の危険箇所についてでございますが、平成19年9月に市道川尻線で発
生いたしました事故につきましては、大変痛ましい事故だったと、事件だったというふうに思って
おります。市といたしましては、その後、平成20年度からでありますけれども、市道の整備に当た
りましては、通学路の危険箇所、これの整備に重点を置きまして、歩道の改良、整備に努めており
ますが、今年度まで15路線、延長にして約3.5キロ区間の整備を行っているところであります。
  どこが危険かというふうな一々は申し上げられませんが、市内の通学路関係におきましては、
まだまだ整備を要する区間は多いというふうなことで認識しておりまして、しかしながら、限られ
た予算の中での対応でありますから、緊急度等を勘案しながら、今後とも順次計画的な整備に取り
組んでまいりたいというふうに考えておりますので、御理解をいただきたいと思います。
○議長  学校教育課長。
○学校教育課長  今、建設課長から具体的な改善、改良についてはお答えいただいたわけですけ
れども、学校教育課といたしましては、例年、各学校で行っております通学路の安全点検、これは
学校ごとによって違いますが、基本的には大きく各学期ごとに行っております。そういった中で特
に危険だというような情報がございましたらば、私どもを通して各関係機関あるいは建設課に連絡
をして、改善に努めていただいているというような状況がございます。
  また、先ほどお話がございました、忘れてはいけない平成19年の交通事故にかかわりまして、
今年度からは、松沢・金沢地区の児童生徒の皆さんはスクールバスで通学をしていただくというよ
うな対策をとっております。
  また、各学校といたしましても、通学路の点検ばかりではなく、登校指導、下校指導、あるい
は雪道になれば、例えば歩道に雪が大量に、まだ朝早くて除雪できない状況であれば、先生方が早
目に出勤をして、そういった危険な箇所をなるべく出さないというような対応をしているところで
ございます。そういったことで御理解をいただければというふうに思っております。
○議長  髙橋 弘議員。
○髙橋 弘議員  先ほどの私の質問で、危険なところがあるのかというような質問をしたわけで
すけれども、そういう場所はないというふうに答弁されるのが当然だと思います。
  それで、通学路の道路のことなんですけれども、色つき道路というのが、その事故以来、何カ
所か出てきておりますけれども、やはり運転する側とすれば、そういった通学路にブルーの色つき
の歩道というか、道路についているわけですけれども、非常にいい対策だなというふうに思ってお
りますけれども、これからそういった色つきの歩道といいますか、そういったものの延長を考えて
おられるのかどうかお伺いしたいと思います。
○議長  土屋建設課長。
○建設課長  歩道部分への色つきといいますか、そういうふうな路面標示についてでございます
が、現在、市内の道路の路側帯に青い線で路面標示を行っておりますのは、県道赤湯停車場大橋線
と県道赤湯宮内線の2路線だけだというふうに記憶しておりますし、延長は合わせて1キロくらい
かなというふうに思っているところであります。
  これは、交通量が特に多くて、歩行上危険な路線であっても、なかなか費用面等々から早急な
歩道整備が困難だというふうな箇所について、地元からの要請もございまして、私どもで県にお願
いして、試験的に設置をしていただいたというふうなものでございます。
  沿線の方々からもおおむね好評でございまして、これをなるべく延ばしたいというふうな意向
もあるわけでありますが、ほかの一般的な外側線に比べまして施工単価が非常に高いというふうな
ことに加えまして、補助事業でこれは実施できないというふうな問題もあるようでございます。し
たがいまして、県にはこの更新についていろいろ問い合わせや要望も行っているところであります
が、県といたしましては、現在引いているものについては、消えかかっている部分については計画
的に更新を考えていきたいということでありますが、さらにもっと延ばしてというふうなことはケ
ース・バイ・ケースで考えたいということで回答をいただいているところでございます。
  以上です。
○議長  髙橋 弘議員。
○髙橋 弘議員  事故が起きてからでは遅いわけなので、対策というのは、やっぱり事故が起き
る前の対策というのが重要だというふうに思っておりますので、単価的には高いというようなお話
でございますけれども、そういった事故を未然に防ぐという意味からも、そういう色つきの歩道と
いいますか、そういったものの延長をぜひ図ってもらいたいというふうに思います。
  今の歩道の件でございますけれども、これは市のほう、あと学校側としてもなかなか見落とし
がちな、そういった部分もあると思います。それで、1カ所、私がちょっと危ないといいますか、
これはぜひ早目に整備をしたほうがいいというような箇所がありますので、具体的に申しますけれ
ども、旭町高梨線、ここの道路なんですけれども、沖郷地区については両歩道があるわけなんです
けれども、砂子田地区から113号線沿いまでの通りについては、どちらにも歩道がないと。今現在、
2名の小学校の生徒が通学しているようでありますけれども、近くには南陽高校もあると、そうい
うふうなことで、高校生の通学路にもなっているというような場所でございます。ここについては
非常に車の量も多いというふうに見られますので、その辺の対策といいますか、認識されておられ
るのか、建設課長にお願いしたいと思います。
○議長  土屋建設課長。
○建設課長  市道旭町高梨線の歩道未設置区間の整備方針についてでございますが、確かに国道
113号から市道蒲生田矢ノ目線まで、これは区間にして延長550メートルほどでありますが、両側に
歩道が整備されていないというふうなことは御指摘のとおりでございます。このため、これまで片
側だけでも何とか整備できないかというふうなことで、五、六年ほど前でしたか、検討した経緯が
ございますが、多額の費用を要するというふうなことで、着手できずに現在に至っているものでご
ざいます。
  本区間の歩道整備につきましては、その必要性は十分認識しておりまして、今後は、整備を要
するほかの市道との兼ね合いもございますが、国の補助制度等を活用して整備できないか検討して
まいりたいと考えているところであります。
  以上です。
○議長  髙橋 弘議員。
○髙橋 弘議員  国の補助制度を活用して、その危険な箇所を整備したいというようなお話でご
ざいますけれども、本当に児童数は少ないわけですけれども、やっぱりこれは危ないなというよう
な地区でもありますので、ぜひ早急に対策をしていただきたいというふうに思います。
  あと、カモシカの被害でございますけれども、今、カモシカの頭数が相当増えているというよ
うなことで、市でも農作物の被害、2,000万円から3,000万円というような被害の中で、10%くらい
はカモシカの被害ではないかというような市長の答弁でありましたけれども、これからますますこ
の被害というのは拡大するというふうに思われます。というのは、やっぱりカモシカの頭数が非常
に増えていると、年々増えているような状況が見てとれます。そういうふうなことで、早急にこの
対策を願いたいというふうに思いますけれども、市としての対策、いろいろ対策はあると思います
けれども、具体的にどういった対策などを考えておられるのか、市長にお願いしたいと思います。
○議長  大坂農林課長。
○農林課長  対策でございますけれども、先ほどありましたように、頭数も相当増えているよう
でございます。現在考えられます対策につきましては、侵入を防止する防護さく等の設置、また電
気さくですね、電気を通して入れないようにする。そのほか、においや光などの忌避物質ですね、
嫌がるようなものをするというようなこともございます。
  ただ、前のほうのさくにつきましては、設備投資が多額になるということで、園地を防護する
には、すべて周りを囲わなければならないということで、対策費が高くなると。それから、忌避物
質につきましては、研究や実証ではまだその証明がなかなかされないというようなこともございま
す。確実な方法がなかなかないというのが実態かと思います。できれば、さく等が設置されれば一
番いいわけでございますけれども、先ほど市長からの答弁にございましたように、国の補助事業等
もありますので、それらの導入が可能かどうかも含めて検討させていただきたいと思います。
  以上でございます。
○議長  髙橋 弘議員。
○髙橋 弘議員  国の補助なども検討してというようなお話でございますけれども、やはり農作
物、特に豆類なんですけれども、そういったものがつくれないような状況にもなっております。そ
してまた、そういうさくを回すということになりますと、それなりの経費もかかると。課長が申し
ましたとおりだというふうに思います。
  それで、やっぱり市の補助というものをお願いしたいわけですけれども、これも国の補助待ち
というような答えでありましたけれども、市単独ということは考えておられないのか、もう一度伺
いたいと思います。
○議長  大坂農林課長。
○農林課長  先ほど申し上げましたように、多額の経費がかかるということでございます。防護
さくなどは、やはり全部を回さないと効果があらわれないわけでございます。逆に人間がさくの中
で生活するような格好にもなりかねません。このような格好で、どれが一番いいのか検討させてい
ただきたいなと思います。
  以上です。
○議長  髙橋 弘議員。
○髙橋 弘議員  検討させてくださいということでございますので、期待をしておりますので、
いい対策をお願いしたいというふうに思います。
  あと、各市、町、村のコマーシャルの件でございますけれども、前は相当いい作品があって、
優秀賞とか、そういった賞もいただいたというようなお話でございますけれども、ここ5年くらい
はそういった余りいいコマーシャルができないというようなお話でございましたけれども、これに
はどのくらいの経費が実際かかるものなのかお伺いしたいと思います。
○議長  樋口総務課長。
○総務課長  これまでは市報で例えば市民の皆さんに絵コンテを募集したり、そういったことで、
できるだけ費用をかけない方法で制作をしてきたわけでありますが、昨年度は、近隣の市町村もか
なり力を入れているという実態がございますので、大学に委託いたしまして制作を行ったわけであ
りますが、約30万円ほどの費用を要してございます。
○議長  髙橋 弘議員。
○髙橋 弘議員  南陽市では大学にお願いをして、30万円というような具体的なお話でございま
すけれども、実際この最優秀といいますか、そういった賞を取る市町村の制作経費というのはどの
くらいかかっているものか、その辺を調べてみたことがあるのかどうかお伺いしたいと思います。
○議長  樋口総務課長。
○総務課長  具体的に金額までは聞いてございませんが、本市よりも相当高い金額で制作に当た
っているという情報はございますが、具体的に幾らという金額は聞いてございません。
○議長  髙橋 弘議員。
○髙橋 弘議員  どのくらいの経費をかけているか、その辺はわからないということでございま
すけれども、最優秀ですと365回放映になっているというようなお話でございます。それだけ南陽
市のPRに大いにつながるというふうに思いますので、最優秀を取るにはどのくらいの経費がかか
るか、ちょっとそれは判断が難しいということだと思いますけれども、やっぱり30万円ではいいも
のができないというような話だと思いますので、これは市としての取り組みだと思います。いいも
のをつくろうと思えば、それなりの取り組みの姿勢が出てくると思いますけれども、ただ出せばい
いという程度のお話ですと、やっぱりいいものもできないというふうに思います。実際、その辺の
心意気といいますか、その辺はどのように考えておられるのかお伺いしたいと思います。
○議長  樋口総務課長。
○総務課長  昨年で10回ということだったわけでありますが、初回が第3位に相当する賞をもら
いまして、2年目で優秀賞ということで、第2位に相当する、そういう賞をいただいて、そこから
また2年ほど置いて、また賞をいただいたということがあったんですが、その後にずっと賞が取れ
ていないという状況がございましたので、30万円という金額ではありましたが、昨年は相当力を入
れまして、大学でも相当力を入れていただいて、実はいい作品ができてございましたが、残念なが
ら賞には届かなかったということで、そのときに実は、たった1つだけつくるのではなくて、2つ
作品をつくっておりまして、もう一つの作品も大変すばらしかったんですが、えとに絡むテーマが
ございまして、むしろ来年のほうがいいだろうということで、その作品は今年度の出品に回そうと
いうことを考えてございまして、11月9日が締め切りでございますので、今、各団体ともいろいろ
力を入れているところで、余り手のうちを明かせない部分はございますが、ただ、そういったこと
で、今年は自信作を、2年がかりの作品ということで、自信作を出品しようというふうに思ってご
ざいますので、ぜひ御期待いただきたいものと思ってございます。
○議長  髙橋 弘議員。
○髙橋 弘議員  隠し球があるというようなことだそうですけれども、先ほども申しましたけれ
ども、やっぱり南陽市の宣伝には大いに効果があるというふうに思いますので、いい隠し球を出し
ていただきたいというふうに思います。
  あと、天気予報の件なんですけれども、これはなかなか南陽市だけの判断では無理だというよ
うなことでございますけれども、その辺もやはりテレビ局にいろいろ売り込むというか、お願いの
仕方もあるのではないかというふうに思いますけれども、その辺は市長、どういうものですか。
○議長  市長。
○市長  大変大事な話で、先ほどのPRの関係からも含めて頑張らなければならんなということ
で、とにかく、少々金がかかっても、しっかりいいものをつくってやれと、成功報酬も十分検討し
ろと、こういう指示をしているわけでありますが、やはり自前でやるということにこだわっている
というか、そこに何かあるようでございまして、なかなかうまくいっていないというのが、さっき
のコマーシャルの制作ということかなというふうに思っておりますが、いずれにしても、自分たち
で頑張るという情熱には多少時間がかかるのかなと、こんな気もしますので、見守りたいと。予算
は少々かかってもいいよというふうな話をしておりますので、頑張ってくれるのではないかなと思
っております。
  さて、天気予報でありますが、南陽市は余り設備がしっかりしていないと。消防の設備も、一
時故障があったり、何年間も修理をしていなかったなんていうこともあったりして、なかなかそう
いうチャンスがなかったということであります。
  これからどういうふうに対応すればいいのかということでありますが、先ほども言ったように、
大体、置賜地区の気象状況の基点が米沢と長井と小国と、こういうことでありますので、南陽市は
どうも北のほうの上山あたりと合わせたらいいのか、高畠と合わせたらいいのか、長井と合わせた
らいいのか、なかなか難しいというようなことらしくて、置賜の気象を予測するには、南陽市はど
うも半端な位置にあると、こういうようなことのようであります。そんなこともあって、どういう
ふうにしたらいいのかわかりませんけれども、とにかく設備を整えなければ相手にしてもらえない
ということでございますので、そういった観点から最初に議論を進めていきたいなと、こんなふう
に思っておりますので、御理解いただきたいと思います。
○議長  髙橋 弘議員。
○髙橋 弘議員  市長から設備の件というお話が出ましたけれども、やはり設備については、地
震もそうだと思います。やっぱり地震の震度ですか、それなんかも、なかなか南陽市の震度という
のは出てこない。市長が今答弁されたように、その設備といいますか、計器がちゃんとしたものが
ないとなかなか、そういった情報を発信するに、いい発信ができないというようなことにつながる
と思います。そういうことで、気象もそうですけれども、地震計とかそういったもののこれからの
設備を今まで以上に充実していく考えがあるのか、もう一度お伺いしたいと思います。
○議長  市長。
○市長  当然必要なことでございますので、今の設備も随分経費をかけて改修してきましたので、
それ相当のものができているというふうに思っておりますが、さらに高性能の情報を発信しなけれ
ば、今の時代ですから、なかなか発信源としての信用度に欠けるというようなことでは困るので、
それに見合ったような内容にはしていきたいというふうに思っておりますが、今現在のものがどの
程度のものなのかも十分調査をして、耐え得るものなのか、改良したほうがいいのか、あるいは交
換したほうがいいのか、そんなことも含めて調査をさせていただきたいというふうに思います。
○議長  髙橋 弘議員。
○髙橋 弘議員  ぜひその辺、早く点検をしていただいて、整備をよろしくお願いしたいという
ふうに思います。
  いろいろ質問させていただきました。以上で私の質問を終わらせていただきます。ありがとう
ございました。
○議長  以上で、6番髙橋 弘議員の一般質問は終了いたしました。大変御苦労さまでございま
した。
  ここで暫時休憩いたします。
  再開を11時5分といたします。
午前10時53分  休憩
───────────────────