平成22年9月定例会
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午前11時05分  再開
○議長  再開いたします。
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川合  猛 議員 質問
○議長  次に、5番川合 猛議員。
〔5番 川合 猛議員 登壇〕
○川合 猛議員  おはようございます。
  5番川合 猛、敬陽会でございます。
  9月定例会一般質問に立たせていただきましたこと、心から感謝申し上げます。
  さて、おくればせではございますが、塩田市長におかれましては、2期目の当選まことにおめ
でとうございます。これからの4年間、明るく活力に満ちた信頼される市政の実現に向け頑張って
いただけるものと、心から御期待を申し上げます。
  さて、昨年の9月定例会でも異常気象のことを申し上げたのですが、今年はさらに上回る最悪
の事態となり、数多くの落雷被害、一部地域に集中的に降るゲリラ豪雨によるがけ崩れや洪水、ま
た連日35度を超える猛暑日、熱中症と見られる死亡者が県内で4人、また救急車で搬送された人は
8月の1カ月間で366人に達したと報道されております。9月に入りましても暑さはとどまること
を知らず、まさに天変地異とも思える今年の気候です。
  そんな酷暑にも耐えながら、稲穂もこうべを垂れ始め、黄金色に染まる豊穣の海へと変わろう
としております。どうかこのまま赤トンボの飛び交う秋となり、台風や大雨の被害に遭うことなく、
すばらしい収穫のときを迎えられるよう祈るばかりでございます。
  さて、さきに通告をさせていただきました点について質問をさせていただきます。
  市長は、1期目のマニフェストについては、スピードと実行力をもって、おおむね実現されま
した。大いに評価できるものと思います。2期目のマニフェストの中で、4点について質問させて
いただきます。
  1点目ですが、給食や公共工事等、あらゆる分野で地産地消を推進するとありますが、現在、
学校関係の公共工事において、どれぐらいの地産地消が行われておりますか。また、それによる地
元経済効果はどれぐらいかお伺いいたします。
  2点目に、給食についての地産地消ですが、一定量の確保、また年間を通しての安定供給など
のさまざまな課題があります。どのように取り組まれるのかお伺いをいたします。
  3点目に、すべての学校で耐震性を確保し、いち早く安全宣言を行うとありますが、いつごろ
その宣言を行えるのかお伺いいたします。
  4点目に、少子化を食いとめ、出生数を上げるため、低価格の子育て応援団地を造成しますと
あります。また、転入人口を増加させるため、新たな住宅取得助成制度を創設しますとありますが、
具体的な構想をお伺いいたします。
  次に、東北中央自動車道についての質問ですが、私は産業建設常任委員会の副委員長を務めて
おります。その管轄においての質問は控えるべきかとも思ったのですが、中川地区協議会の会長を
務めており、さまざまな要望を受けております。市当局、市長の考えをお聞きしたいということで、
あえて質問をさせていただきます。
  1点目、東日本高速道路会社(NEXCO東日本)は、十分一山のふもとに(仮称)南陽パー
キングエリアの設置を計画しております。地元要望として地場農産物の販売を行いたいとの話があ
り、要望を出したところ、昨年の11月に、道路区域外に隣接して販売所を南陽市等で整備すること
が可能であれば協議、検討するとの返事をいただきました。市長の考えをお伺いいたします。
  2点目に、そのパーキングエリア赤湯寄り道路中央付近に、(通称)ビッキ石と言われる大き
な石があります。この石は、中川の民話の題材となっており、保存の要望を出しております。しか
し、NEXCO東日本では、指定文化財ではないため、単なる巨石との認識となり、搬出先の用地
確保及び整備は南陽市負担との回答です。
  中川小学校の子供たちが、民話の語り部として、このビッキ石の話を毎年しております。その
まま道路の下へ埋めてしまったり、道路の奥に押しやられたのでは、余りにも忍びない気がいたし
ます。何とか残したいと思うのですが、市長の考えをお伺いいたします。
  次に、新中学校についてですが、赤湯中学校、宮内中学校、沖郷中学校と新しい中学校がスタ
ートし、約4カ月がたちました。それぞれの学校での学習の様子、また部活動、スクールバスの運
行等、現在の状況をお伺いいたします。
  2点目に、地元議員ということで赤湯中学校の情報は入ってきますが、ほかの2校については
全く入ってまいりません。3つの学校のある程度の情報は議員として欲しいと思いますが、いかが
でしょうか、お伺いいたします。
  最後に、青少年の健全育成についてですが、南陽署管内で、6月までの半年間で万引きでの少
年補導が13人と、前年同期よりも10人増加している。市関係機関の今後の対応をお伺いいたします。
  以上、当局側の誠意ある答弁をお願いいたしまして、壇上の質問を終わらせていただきます。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
〔塩田秀雄市長 登壇〕
○市長  5番川合 猛議員の御質問にお答え申し上げます。
  なお、新中学校及び青少年健全育成については、教育長より答弁をいたさせますので、御了承
願います。
  初めに、2期目のマニフェストについての1点目、学校関係の公共工事において、どれくらい
の地産地消が行われているかでございますが、現在進行中の耐震化等工事においては、発注の段階
からできるだけ地元業者が参入できるような条件を設定し、受注機会を確保しております。また、
設計書には、下請などについて地元を優先し、採用するよう特記しており、南陽市地産地消監視委
員会の確認を得ながら、受注後の指導を行っているところであります。
  なお、8月末時点での下請の状況としましては、耐震化工事の請負総額53億円のうち、24億6,
000万円の下請負計画額が提出され、うち市内業者との契約額は9億5,000万円、置賜地区全体では
17億1,000万円で、率にして70%となっております。
  一方、下請業者数としましては、253社が提出され、うち92社が市内業者、置賜地区全体では1
59社で、率にして63%となっております。
  また、地元経済効果でございますが、市内業者が元請業者の構成員として発注していることや、
下請業者の関係業者も多数あること、資機材などの購入等もあり、市内業者への下請負計画額以上
の効果が見込まれ、また未決定の業種及び業者もございますので、今後、さらなる結果が期待でき
るものと存じているところであります。
  2点目の給食の地産地消の取り組みについてでございますが、国の食育推進基本計画において、
平成22年度までに地産地消率30%以上を目標に定め、推進が図られております。
  本市においては、農林課が窓口で、平成14年6月に南陽市地産地消推進協議会を設立し、協議
会が主体となり推進しております。
  市内の小学校8校、中学校3校でも地産地消の取り組みを行っており、平成21年度末の地産地
消率は29.3%であり、目標達成に至っておりません。それらを打開するために、新たな対応策とし
て、今年3月に南陽市給食特定野菜推進委員会を設立し、一定量の確保や年間を通しての安定供給
を図るため、特にキャベツ、白菜、大根、ジャガイモ、タマネギ、ニンジンの6品目の野菜を特定
して契約栽培することといたしました。今後は、関係者による協定書の調印式を9月下旬に予定し
ており、平成23年度には実施できるよう進めているところでございます。
  3点目の耐震性を確保した学校の安全宣言はいつごろになるかでございますが、中学校統合及
び現在進行中の耐震化工事によって、今年度末にはおおむね目的は達成できるものと存じていると
ころであります。
  なお、平成20年度で耐震化の対象棟数として34棟ございましたが、未着手は2棟となります。
この2棟につきましても、国土交通省の耐震基準値は十分満たしているところであります。
  4点目の低価格の子育て応援団地の造成と新たな住宅取得助成制度の創設についてでございま
すが、6番髙橋 弘議員の御質問でも申し上げましたとおり、子育て世帯や若い夫婦世帯の人口増
加や定住促進の施策展開として、第5次市総合計画策定の中で、景気の動向なども注視しながら、
現在、その仕組みについてさまざま検討しているところでありますので、御理解を賜りたいと存じ
ます。
  次に、東北中央自動車道についての1点目、南陽パーキングエリアでの地場農産物の販売につ
いてでございますが、NEXCO東日本東北支社管内の無人休憩施設では物販の実績はございませ
んが、NEXCO東日本北海道支社管内で観光PRを主目的として物販を行っている実績もあり、
今後、前例が積み重なれば、パーキングエリア内での取り組みも可能との見解をいただいていると
ころであります。
  このため、南陽パーキングエリアにおきましては、側道から出入りできる管理用道路が設けら
れる計画であることから、観光PRや物販時においては、道路の区域外に特別販売所を設けるので
はなく、このたび造成される予定のパーキングエリア内を使用できるよう要望をしているところで
あります。
  2点目のビッキ石の取り扱いについてでございますが、市の文化財などに指定されているもの
ではありませんが、地元でも語り継がれている民話が残っているなど、中川地区では有名な巨石で
あります。
  このビッキ石がある地点は、南陽パーキングエリアから150メートルほど離れた自動車道計画
地のほぼ中心部に位置しており、移設には多額の費用を要することや、史跡でないため、本来の取
り扱いとしては、小割りにして高速道路の盛り土材として敷きならすのが一般的であるとのことで
あります。しかしながら、これまで再三にわたる地元からの保存に向けた御要望を踏まえ、市の負
担を伴わずに保存する方向で現在検討をいただいているところでありますので、御理解を賜りたい
と存じます。
  以上であります。
○議長  三ケ山教育長。
○教育長  おはようございます。
  初めに、市民運動会で、きのうと、それから先週の日曜日、暑い中、市議会の議員の方々には、
御出席ありましてありがとうございます。
  それでは、5番川合 猛議員の御質問にお答え申し上げます。
  初めに、新中学校についての1点目、中学校それぞれの学校での学習の様子、部活動及びスク
ールバスの運行等の状況についてでございますが、これまでの7校それぞれの教育の歴史と、その
根幹となる教育の特色、校風及び教育の成果を絡ませ、新しい教育の歴史と伝統を継承する本市学
校教育の充実と発展に向けた活力あふれる学校づくりの推進と教育の質の向上を目指してまいりま
した。
  こういった中で、学校不適応が心配されたわけでございますが、日々の学習や部活動、諸行事
等を通して互いに切磋琢磨しあいながら、全体として落ちついた学校生活を送り、自己実現に向け
て邁進しておるところでございます。特に学習面におきましては、統合に向けた南陽市独自の学習
アドバイザーを中学校各校に1名ずつ配置し、個々のつまずき解消やさらなる学力向上に向けた支
援を行っております。
  また、「市報なんよう」にも記載されておりますが、6月末には中学校3校それぞれにおきま
して、市長と語るスクールミーティング2010が開催されました。生徒の市政に関する積極的な意見
交換に加え、学校生活についても、温かく迎えてもらったことへの安心感、学校生活への新たな期
待等、3校それぞれの生徒の生の声があり、中学生にも市民意識を高めることにつながるものであ
りました。
  また、部活動では、柔道競技におきまして、宮内中学校の選手が県大会優勝、東北大会進出の
活躍を初め、赤湯中ソフトボール部、宮内中ソフトテニス女子個人、沖郷中柔道女子個人並びに陸
上競技1年男子100メートル走での県大会準優勝、そして、県大会での上位入賞はなりませんでし
たが、沖郷中のバレーボール男子、梨郷中との合同チームでありました、の地区初優勝で県大会出
場、宮中バスケットボール男女、それぞれが宮内中、吉野中、漆山中の合同チームでありましたけ
れども、地区優勝で県大会出場等、各校とも大きな活躍を見せてくれたところであります。
  さらに、スクールバスの運行につきましては、吉野地区、中川地区、梨郷地区、松沢・金沢地
区生徒の登下校の送迎を行っております。また、学校行事や各種大会にも活用しているところであ
り、今後、学校内だけでなく、地域にも教育の機会や場を広げ、地域総合型教育の推進・充実を図
る際にも、スクールバスの有効活用を図ってまいりたいと考えております。
  2点目の3つの学校のある程度の情報は議員として欲しいということでございますが、各校と
も地元の皆様向けに、いろいろな機会に学校の様子をお知らせいたしておりますことから、地元の
学校の様子はお聞きになられていることと存じます。
  特に、教育日本一のまちづくりの推進に向け、地域の皆様の御理解と御協力は欠かすことがで
きないものであります。そのような意味におきましても、公民館だけでなく、学校が地域のコミュ
ニティセンターとしての役割、機能も持ちながら、家庭・地域・学校が一体となった、開かれた学
校づくりの充実を図っていかなければなりません。
  議員の皆様におかれましては、ぜひ広く、南陽市内の学校ということで、南陽市の子供たちと
いう認識をお持ちいただきながら、地元の学校だけでなくて、市内11校の小中学校それぞれに御足
労でも足をお運びいただき、学校の子供たちの様子をごらんいただくとともに、それぞれの児童生
徒に一言、激励のお言葉などいただければありがたいと存じているところでございますので、よろ
しく御理解を賜りたいと存じます。
  次に、青少年健全育成についての少年補導の増加に対する今後の対応についてでございますが、
青少年の非行防止、健全育成活動を図るため、教育委員会では特に15名の方を青少年育成推進員と
して御委嘱申し上げており、小中学校の長期休暇や地域のお祭り等の折にショッピングセンターや
書店等の巡回指導による街頭補導など、率先して青少年の非行防止活動に御協力をいただいている
ところでございます。
  議員御指摘のこのたびの状況を受けて、7月15日に関係機関や各店舗による緊急万引き防止対
策会議が南陽警察署で開催されました。青少年健全育成の取り組みには地域や学校及び関係機関に
よる連携が不可欠であり、会議の中で、万引きを初めとする少年補導の増加に対して、規範意識の
向上や万引きをさせない社会の体制づくり、店舗の環境整備など、関係機関の一層の連携を確認し
たところであります。
  市といたしましても、既に保護者や地域に向けて非行防止の啓発広報を各地区公民館だより等
で行うとともに、今後とも、青少年育成推進員による街頭補導や地域住民による見守り隊、青色回
転灯搭載車での防犯パトロール活動を通じて、青少年の非行防止に努めてまいります。
  さらに、青少年の生きる力と豊かな心の育成こそが、非行を防ぎ、健全育成につながるものと
認識しておりますので、きらきら・えくぼ・キッズ事業などの青少年を対象としたさまざまな体験
活動や地域参画活動の機会を通じて、市の次代を担う豊かな人材を育て、青少年健全育成を図って
まいりたいと考えておりますので、御理解を賜りたいと存じます。
  以上でございます。
○議長  再質問に入ります。
  5番川合 猛議員。
○川合 猛議員  まず、地産地消、公共工事のほうの質問でございますけれども、この数字をお
伺いいたしますと大変いいなと思うんですが、実際聞いてみますと、ほとんど潤っていないと、そ
ういう声が聞こえてきます。
  また、以前ですと、こういう大きな工事がありますと、飲食店であるとか、タクシー業界であ
るとか、いろんな面で人が動いて、恩恵を得られているという経過があったんですけれども、ここ
のところ、そういうのも余りよく見えてこないんですけれども、その辺はどういうふうにとらえて
いらっしゃいますか。
○議長  市長。
○市長  見えてこないという意味合いがよくわかりませんが、大分見えているのではないかなと
いうふうに思っておりますので、少し認識がずれているのかなと。それがなければ、まだまだ厳し
かったのではないかなというような観点から考えれば、南陽市は大分潤っているなと。近隣の市や
町からも、南陽市は大したものだと、違っているなと、首長会議でも大分そう言われていますので、
そういうものだろうなというふうに私は思っておったんですが、川合議員に言われて、そうだとす
れば、再度調査をして、去年と今の段階はどうなのか。
  ただ、先ごろの工業動向を見ましても、大分いい数字が出ていますから、そういったことはな
いのではないかなと、こう思っておりますので、余り否定的な立場でなくて、もう少し物事を肯定
的に、前向きに見ていただければよろしいのではないかと、こんなふうに思っておりますが、いか
がでしょうか。
○議長  川合議員。
○川合 猛議員  元請といいますか、元請のほうはもうかっているんだけれども、下請のほうが
大変厳しいということを伺っているんですね。やはりそのまちで飲食とか、そういうのをしてもら
えるのは下請の従業員ということなんですね。ですから、私はそういうふうに申し上げたんです。
その辺はどうでしょうか。
○議長  市長。
○市長  南陽市ででき得る業種については相当、強制はできませんが、強いお願いをしながら、
地元の企業にと。必ずしもすべて南陽市内の業者ができる業種だけだということではございません
ので、これは当然ばらつきがあるわけでありますけれども、できるものは何とかということでござ
います。
  ただ、いかんせん、こういう時期でありますから、どこの業界も、あるいは業種も厳しいので、
どうしても競争するというようなことがあって、多少利幅が確保しにくいということはあるのかな
というふうに思っているところであります。
○議長  川合議員。
○川合 猛議員  まだ工事も大分残っているわけですから、これからでも結構ですから、ぜひ下
請のほうにも恩恵がいくような施策をしていただきたいと思います。
  続きまして、給食についての地産地消ですが、現在のところは29.3%ということで、30%を超
えないということなんですが、将来は何%ぐらいを目指して頑張るのか、ちょっとお伺いいたしま
す。
○議長  大坂農林課長。
○農林課長  現在、29%の地産地消になってございますけれども、今回の契約を結びまして、地
元の農産物を納入することによりまして、おおむね現在の状況を勘案しますと、45%前後になるの
でないかというふうに見てございます。
  以上でございます。
○議長  川合議員。
○川合 猛議員  これからその地消率を伸ばすということになりますと、生産者を増やしていか
なければならないという部分があろうかと思いますが、そちらはどういう計画を立てていらっしゃ
いますか、お伺いいたします。
○議長  大坂農林課長。
○農林課長  現在、9月の末にこの協定書を締結する予定でございますけれども、現在、南陽愛
菜館の出荷組合というところにこの学校給食の供給班をつくっていただきまして、その中で契約を
進めていくということでございますので、もし今後そのような栽培をしたいという方がおられまし
たら、この供給班の中に入っていただきまして、ぜひ御協力をいただきたいなと思っているところ
でございます。
○議長  川合議員。
○川合 猛議員  生産して、そこへ持ち込むということなんだと思いますが、何か条件とかそう
いうものはあるのでしょうか、お伺いいたします。
○議長  農林課長。
○農林課長  当然、学校給食で使うものでございます。学校給食では短時間で大量のものを使う
ということなものですから、やはり規格等がございます。この規格等も、この協定の中でいろいろ
検討させていただきまして、おおむね了解を得たようなところでございます。
  そのほか、当然、先ほど言いました出荷組合に加入をしていただくというようなことがござい
ますので、ぜひ御協力をいただきたいなと思っているところでございます。
○議長  川合議員。
○川合 猛議員  その協議会といいますか、組合と申しますか、メンバーというのはどういう構
成になっておりますか、お伺いいたします。
○議長  農林課長。
○農林課長  JAさんの中に愛菜館が運営されているわけでございますけれども、この愛菜館に
出荷している農家の方、その中でも特に学校の給食班に提出される方というふうな格好で、給食の
供給班を設定しているということでございます。
○議長  川合議員。
○川合 猛議員  中川小学校でも給食室がありまして、つくっております。中川でも生産者が、
ぜひ中川小学校で使っていただきたいと、たしか市長と語る日にですか、元中山の区長さんのそん
な話がございました。そのときの市長の答弁では、とにかく定期的に間違いなく量が出てこなきゃ
だめだと。そのときに間に合わないのでは困るので、中川地区だけというのは難しいんじゃないか
という話もございました。すると、現在、中川ではどういうふうになっておりますか。
○議長  農林課長。
○農林課長  現在までは個別の学校での納入ということになりますが、今度はセンター化になり
ますので、まとめて納品という格好になります。よって、先ほど言いました供給班が窓口になりま
して、農家が搬入するという格好になりますので、先ほど議員もおっしゃったように、やはり安定
供給が一番大切でございます。その辺を農協さんが今度担っていただくということになりますので、
ぜひその供給班に入っていただきたいということになります。
  以上でございます。
○議長  川合議員。
○川合 猛議員  今後の問題なんですけれども、中川の給食設備は相当古いと思うんですね。そ
うしますと、今後、中川ではつくらないで、赤湯から運ぶとか、それとも中川の給食設備を新しく
するのか、その辺はどういう計画になっていますか、お伺いしたい。
○議長  管理課長。
○管理課長  ただいまの議員さんの質問でございますが、今回の9月定例会に、給食センターが
でるというようなことで、設置条例も御提案をさせていただいているところでございます。したが
いまして、来年の4月からは、学校給食については、4カ所で給食をつくるというふうなことにな
ります。その中では、中川小の設備が一番古いというふうなことで、いわゆるドライ方式でない、
じゃぶじゃぶ洗うというんですか、そういったことで保健所さんからの指摘等も受けておりますの
で、ここは早急に改善をしなくちゃならないというような中で、今はこういう4カ所の給食の調理
場の体制でございますが、将来的には、議員おっしゃるように、赤湯小学校等への給食の調理の委
託も検討してまいりたいと考えているところでございます。
○議長  川合議員。
○川合 猛議員  ありがとうございました。
  次に、学校耐震についてですけれども、全国耐震率でいいますと73.3%、山形県の場合は61.7
%。全国トップですと、神奈川県の96.1%がトップであると。南陽市は、全部終わりますと100%
ということでよろしいのでしょうか。
○議長  学校整備課長。
○学校整備課長  それでは、質問にお答えしたいと思います。
  2校まだ残っておりますので、今の時点では96%ほどになります。文科省の基準ではそうなり
ます。
  以上です。
○議長  川合議員。
○川合 猛議員  最終的には100%になるわけですね。
○議長  学校整備課長。
○学校整備課長  2校終わりますと100%ですけれども、今の時点では、来年の3月では100%に
はなりません。
  以上でございます。
○議長  川合議員。
○川合 猛議員  日本一になるわけでございますので、一日も早い安全宣言をしてほしいなと思
います。
  次に、子育て応援団地のお話ですけれども、第5次市総合計画策定の中で取り組んでいくとい
うことだと思いますが、ぜひ近隣市町村より少しでも安く設定し、また少しでも有利な助成制度を
いち早く創設していただきまして。これは時間の勝負ではないかと思います。勤め先はとりあえず
他の市町村であっても、南陽市に住んでいただき、子供を産むなら南陽市、子育てするなら南陽市、
教育を受けるなら南陽市という、多くの人に住んでもらえるよう取り組みを早急にお願いいたしま
す。
  続きまして、高速道路のお話になりますが、NEXCO東日本北海道支社管内で観光PRを主
目的として農産物の販売を行っているとのことですが、具体的にどのように行われているのかお伺
いいたします。
○議長  土屋建設課長。
○建設課長  NEXCO東日本北海道支社管内の具体的な事例はというふうな御質問でございま
すが、これは1995年10月に供用開始されました北海道道東自動車道の十勝平原サービスエリアでの
例でございます。内容といたしましては、6月から11月までの期間、日本高速道路保有・債務返済
機構からの占用許可というふうなことで受けまして、パーキングエリア内で期間中に現地にテント
を張りまして、観光PRをメーンに地場産の販売も行っているというふうなものでございます。
  このサービスエリアも無人でございまして、規模的にもこのたび計画されている南陽パーキン
グエリアと同程度というふうなことでありますから、南陽パーキングエリアについては供用開始予
定が平成30年ということで、まだ先の話ということになるわけでありますが、今後とも引き続き、
地場産農産物の販売が可能となるよう強く御要望申し上げてまいりたいというふうに考えておりま
す。
  以上です。
○議長  川合議員。
○川合 猛議員  パーキングエリア内で販売ができるのであれば、これは願ってもないことでご
ざいます。この東北中央自動車道が開通しますと、現在の13号線の流れが相当変わると思います。
悪くすれば、現在13号線でやっております直売所は成り立たなくなるのではないかと心配もしてお
ります。単なる販売所ではなく、南陽市観光PRの拠点として利用していくべきかと思いますが、
いかがでしょうか。
○議長  建設課長。
○建設課長  この高速道路の建設、供用開始後においては、国道13号の流れが変わり、現在の直
売所に影響があるのではないかというふうな御指摘でありますが、現在、当初計画の中では、交通
量を大体6,500台というふうなことで考えていたようでありますが、昨今の高速道路の無料化、こ
れの行方がちょっとわからないわけでありますけれども、これらがもし今後とも続くというふうな
ことになれば、恐らく半分以上が高速道路にのってくるという事態になれば、やはりその直売所に
与える影響は相当大きいのではないかなというふうに思っております。
  したがいまして、そこら辺のことも勘案しながら、現在直売所で店を出されている方も一緒に
なってパーキングエリア内での販売ができるようにというふうなことも含めて、検討させていただ
きたいと思っております。
○議長  齋藤商工観光課長。
○商工観光課長  ただいま議員から、観光の部門でも振興をというふうな御意見でありました。
  当然、平成30年の供用開始、あるいは今後の5次総の中で、観光の情報発信、あるいは誘客促
進という面では、非常に大きな人の流れの変化が起きるだろうというふうに考えておりますので、
しっかりと対応してまいるようにさせていただきたいと存じます。
○議長  川合議員。
○川合 猛議員  なお一層の当局のお力添えをお願いしたいと思います。
  次に、ビッキ石についてですけれども、市の負担を伴わずに保存する方向でとのことですが、
どのような計画なのかをお伺いいたします。
○議長  建設課長。
○建設課長  このビッキ石の保存に向けた現在検討をお願いしている、その内容でありますが、
このビッキ石と言われるものは、長さが5メートル、幅が3メートル、高さが2メートルというこ
とで、推定で100トンの巨石というふうなことになってございます。現在でも表面に多数の亀裂が
生じておりまして、原形をとどめたままでどのように移設をするのか、NEXCO東日本で現在、
大変苦慮しているというふうなことでお聞きしているところであります。
  また、周辺一帯が軟弱地盤であるというふうなことで、大型クレーン等を入れましての移設は
困難であるということから、現在検討している内容といたしましては、仮設道路をつくりまして、
油圧ジャッキで押し出す、そういうふうな方法を検討していただいているところでございます。
  移設の場所といたしましては、現在地より北側に120メートルほど離れたところでありますが、
下り車線側のパーキングエリアと側道の間にできる平場があるわけでありますが、ここにというふ
うな案で進めていただいておるところであります。
  いずれにいたしましても、多額の費用を要することでもありまして、今後、協議を重ねる中で、
将来の維持管理の方法等も含め、まだまだ煮詰めなければいけないことも多いのかなというふうに
考えているところでございます。
  以上です。
○議長  川合議員。
○川合 猛議員  パーキングエリア内の広場に移設してもらえるのであれば、大変うれしく思い
ます。その後の民話の看板の設置等、囲いのくい等を市でしていただき、その後の草刈り等、管理
については、保存をお願いした地区でやるようにしてまいりたいと思います。
  五、六年前から民話を語っております。その児童たちも、道路ができるころは大人になってい
まして、子供を連れてビッキ石を見に行って、一生懸命覚えて発表したビッキ石の民話を子供も一
緒に話しながら、そんなような光景を夢に描いております。ぜひ保存できるよう特段の御配慮をお
願いいたします。
  続きまして、新中学校についてですが、赤湯中学校の中川の子供たちの保護者会が先日ござい
まして、その感想をいただいておりますので、ちょっと述べさせていただきます。
  子供を見ていると、統合してよかった。1学期の終わりごろには子供の表情もよくなり、落ち
ついてきた。生徒たちの頑張りは本当にすごい。2校がよい形で一つになった気がする。生徒に話
を聞くと、赤中が楽しいといった意見が多く、安心している。クラスを見ると、中川、赤湯といっ
た壁は全く感じない。高校に行ってから大きな学校を体験するより、中学校で体験できたことは、
よかったと思う。部活の選択肢が増えたことは、とてもよいことだと思う。統合当初は元気がなく
心配したが、今は楽しく学校に行っている。友達ができるか心配していたが、よい友達ができたよ
うで、安心している。先生方の指導に感謝している。引き続きよろしくお願いしたい。統合前から
学校同士の交流を進めてきたこともあり、スムーズに溶け込んだように思う。
  大変いい感想が多くございました。ただ、これからが、2学期、3学期となるわけですけれど
も、何が起きるかわからないのがあれだと思います。
  1つ要望と申しますか、スクールバスの件で、小岩沢地区が、地区内を通らずに、前の農協の
倉庫のところでとまっていると。なぜ地区に入ってもらえないのかと言いましたら、車の往来が非
常に激しいので、右折が難しいという点もあったそうです。しかしながら、今年度中に13号バイパ
スができます。そうしますと、あそこの道路は、かわでんに行く方とか地区内に用のある人しか通
らないような道路になると思いますので、ぜひ小岩沢地区の停留所の変更をお願いしたいというこ
とですが、可能かどうかお伺いいたします。
○議長  管理課長。
○管理課長  現在、赤湯中学校のスクールバスというようなことで運行しているわけなんですが、
この部分については当然、議員がおっしゃるように、小岩沢地区の停留所の変更も検討したいと思
っております。
  なお、スクールバスについては、4月6日の出発式以降、順調に運行してございますので、そ
の辺も含めて、各路線ともそういった見直しが必要とあれば、見直しをしたいと考えております。
  以上でございます。
○議長  川合議員。
○川合 猛議員  ぜひ検討をお願いしたいんですけれども、別に自分の家の前にとめてくれとか、
そういうことを言っているわけでなくて、小岩沢地区の中の1カ所で結構ですから、北から南から
集まって、そこから乗れるようにしたいということでございますので、ぜひ御検討のほどお願いい
たします。
  2番目なんですが、赤湯中学校では、夏休み直前にオープンスクールということを1週間ばか
り行いました。自由に授業参観ができるということで、回覧板で回ってきまして、私も行ってまい
りました。なかなかこういう機会でもないと、学校に行きづらいといいますし、また、ちょこっと
行っても、授業参観でもないのに何で来たのだということになるので、このオープンスクールは大
変結構だと思います。ほかの学校でももしやられているのであれば、ぜひお知らせいただきたいと
思います。
  それで、最後の青少年健全育成についてですが、まずお伺いしたいのが、南陽市補導センター
というのがございました。60名の補導員がいたと思います。それが、今年の3月をもって解散し、
ゼロになったと聞いておりますが、なぜそうなったのか、経過をちょっとお伺いいたします。
○議長  社会教育課長。
○社会教育課長  それでは、お答えを申し上げます。
  今年の春から60名の補導員が15名というふうなことになったわけでございますけれども、先ほ
ど教育長よりも御説明申し上げましたところですけれども、青少年育成推進員という方が兼務をす
るというふうなことで、現在、御活躍をしていただいているところでございます。
  これについては、市内に見守り隊というふうなことで813名の方が現在おられるわけでござい
ますけれども、これが平成17年、18年の2カ年の中で各地区にできたところでございます。また、
警察にも補導員という方がおられ、あと各学校、中学校単位でございますけれども、防犯のネット
ワークも、今年の春には沖郷も出たというふうなことがございまして、私ども何人も重なっていろ
んな補導をするというよりも、効率よい補導を進めたいということで、本年の4月から15名の補導
員というふうなことにさせていただいておるところでございますけれども、活動については従来と
同じようにさせていただいているところでございます。
  以上でございます。
○議長  川合議員。
○川合 猛議員  この役職は、私、12年ばかりやってまいりました。年に3回ぐらい補導に出た
こともございます。それがあったから万引きがなかったのかなと、そういうあれはわかりませんけ
れども、今年になって急に増えたと。
  青少年育成推進員の方にお伺いしたんですけれども、とても大変だと。何でなくしたんだと。
せめて30人ぐらい、半分ぐらいにして、していただかないと、赤湯の方なんですけれども、4名で
回るんだけれども、とても大変でしようがないと。何とか増やしてもらえないかと。
  子ども見守り隊というのがあるんだけれども、横の連絡が全くなく、一緒に行動することは全
くないと。また、警察でやっている防犯協力隊ですか、そちらとの連絡もないと。やはり私が青少
年育成推進員をしたときに、警察と一回もかかわったことがなかったんですね。ですから、警察の
会議も呼ばれたことがなかったし、これはおかしいなと思っておりました。そのうちやめてしまっ
たので、あれなんですけれども、ぜひやっぱり警察と横の連絡をとっていただいて。
  今回、万引きがこんなに増えたと。恐らくマイバッグのせいじゃないかという声があったんで
すけれども、内容をお聞きしますと、大型スーパーのマイバッグというのは3件しかなかったそう
です。郊外型店舗で6件、コンビニで4件、それで13件の補導があった。夏休み中、7月21日から
8月20日までの間に4件の万引き補導があったということでした。
  やはり大人が変われば子供も変わるというスローガンで私はやってまいりました。その辺に尽
きるのかと思います。しかしながら、やっぱり補導という抑止力ですね、腕章をかけて立っている
だけでも、万引きをやめようというあれもあるのではないかと、そんな話を警察でしてまいりまし
た。その点も含めまして、ぜひ御検討のほどお願いをいたします。
  いろいろとお答えをいただきまして、まことにありがとうございました。まだまだ暑い日が続
きそうです。水分を十分おとりいただきまして、お体を大切に、御自愛いただきますようお願い申
し上げ、私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
○議長  以上で、5番川合 猛議員の一般質問は終了いたしました。大変御苦労さまでございま
した。
  ここで暫時休憩いたします。
  再開を午後1時といたします。
午前11時56分  休憩
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